JPH0584283B2 - - Google Patents

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JPH0584283B2
JPH0584283B2 JP63021117A JP2111788A JPH0584283B2 JP H0584283 B2 JPH0584283 B2 JP H0584283B2 JP 63021117 A JP63021117 A JP 63021117A JP 2111788 A JP2111788 A JP 2111788A JP H0584283 B2 JPH0584283 B2 JP H0584283B2
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JP
Japan
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moxa
moxibustion
plate
fibers
water
Prior art date
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Application number
JP63021117A
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English (en)
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JPH01197430A (ja
Inventor
Sadao Hagiwara
Eiji Kawaguchi
Yoshinobu Sugimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AWA SEISHI KK
HAGIWARA KAGAKUHIN KK
Original Assignee
AWA SEISHI KK
HAGIWARA KAGAKUHIN KK
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Publication date
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Finger-Pressure Massage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は温灸に用いられる艾(もぐさ)のう
ち、渦巻等の形状のものをパンチング等によつて
得ることができる温灸用板上艾とその製造方法に
関するものである。
【従来の技術】
温灸は艾に着火し、その熱刺激によつて治療を
行なう。使用される艾は蓬(よもぎ)を原料とす
るもので、第1表にみられるように主成分は繊維
質であり、この繊維質の多いものほど良質の艾と
考えられている。
【表】 この艾の繊維は非常にカールしやすい性質を持
つており、そのために人為的に種々の形状に成形
することが困難となつていた。 最近になつて、艾の間接灸、すなわち、皮膚に
艾が触れない構造の灸が市販されている。これ
は、艾を紙巻き棒状にした後、所定長さに切断し
たものとか、紙筒に詰め込むとか、艾に糊剤を加
えてペースト状に練り、棒状にしてカツトしたも
のである。
【発明が解決しようとする課題】
従来品のこのような成形艾は、例えば最初の紙
巻きタイプの場合、総てが手加工であるために、
1つ1つの重量にバラツキ大きく、製造する人の
主観で太さに相異が生じ、密度も変わる難点があ
つた。ボール紙の筒の中へ艾を詰めるタイプの場
合、手で適当にちぎつたものを筒の中に詰め込む
ので、密度が変わり易く、総てを手作業に頼らざ
るを得ない難点があつた。また、板状の場合、十
分な強度を得るために、多量の粘結剤を必要とす
るし、均一な厚み、密度のものを製造することが
困難である。このような艾の保形のための工夫
は、艾の特性である連鎖繊維が禍いして成形加工
する能力とそのための技術が無かつたことによる
もので、この艾の加工が手軽に可能であつたな
ら、多種多様な灸具が作られ、より多くの人に愛
用される治療具となつていたとの指摘もなされて
いる。 艾繊維を抄造することは、例えば特開昭49−
19458号にみられるが、これは空気ろ過材料を目
的とするもので、この混合比は20〜60%で温灸用
としては効率のわるいものであり、かつ、添加繊
維も動物性の蚕綿を加えているから、比較的抄き
やすい組成である。しかし、蚕綿は施灸の際に臭
気を発生して使用できない。
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、艾の主成分が前述したように繊
維質であることに着目して、他の植物繊維と共に
水中に分散させ、紙を抄(す)くようにすること
によつて、従来にない艾を抄いて得られた板状艾
及びその製造方法を完成したのである。 製造方法の具体的な方法な、艾又は艾に加えて
コウゾ、ミツマタ、ガンピ、亜麻、大麻、針葉樹
パルプ、広葉樹パルプから選ばれた植物繊維を艾
重量の等量以下混合し、浸透剤の存在下で水中に
膨潤、懸濁、分散させ、金網、すのこ等で抄いて
ウエツトシートを形成したのち、これを脱水、乾
燥することを特徴とするものである。 この板状艾は、比較的長繊維(約3〜6mm長)
の場合は単独でも何とか抄けるが、かたさと粘り
がやゝ不足するので後加工で打抜きが困難であ
る。そこで、艾と共に天然繊維、特に植物繊維が
燃焼時に合成繊維や動物繊維のような異臭を発し
ないので艾と等重量以下の範囲内で添加混合して
用いることができる。その例としては、コウゾ、
ミツマタ、ガンピ、亜麻、大麻、針葉樹パルプ、
広葉樹パルプ等を例示することができる。 艾を抄く際に更に粘結剤、定着剤、消泡剤、浸
透剤のうち1種又はこれらの複数の組合せ物を任
意に配合することができるが、特に浸透剤を入れ
ることで艾の分散に要する時間を著しく短縮でき
る。 粘結剤には、乾燥強度向上剤と湿潤強度向上剤
があるが、乾燥強度向上剤には、澱粉、酸化澱
粉、カルボキシメチル化澱粉、植物ガム、PVA、
CMC、ポリアクリルアミド等を用いることがで
き、湿潤強度向上剤には、尿素−ホルムアルデヒ
ド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ジア
ルデヒド澱粉、ポリエチレンイミン、エポキシポ
リアミド樹脂、陰イオン性ポリアミド樹脂、メチ
ロール化ポリアミド樹脂等を用いることができ
る。 消泡剤は機械的撹拌や艾、天然繊維等に含まれ
るヘミセルロース、タンパク、その他の添加剤の
影響によつて生じる気泡を消すために加える。そ
の例としては、エマルジヨン型シリコーン、オイ
ル型シリコーン、疎水シリカ、その他シリカ誘導
体等のシリコーン・シリカ系のものとか、脂肪酸
アルキレンオキシド、各種脂肪酸等の脂肪酸系の
もの、高級アルコール、アルコール系アルキレン
オキシド付加体等を例示することができる。 浸透剤は艾や添加した天然繊維の分散、膨潤、
懸濁性を高めるために添加するが、これは各種界
面活性剤を用いることができる。その例を示す
と、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫
酸エステル塩、スルホこはく酸エステル塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフエニルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル等である。浸透剤を入れな
いと艾繊維は水を撥いて水面に浮上し、混合する
他の植物繊維と馴みが悪いので、長時間水中で放
置しておくこととなり、効率がいちじるしく悪く
なる。 定着剤は抄く際に繊維間に存在させて水の極端
な流出を抑えて、適度な密度(締まり具合)の製
品を得るために加える。これには硫酸バンドをは
じめとする無機凝集剤や各種高分子凝集剤を用い
ることができる。 本発明の板状艾の製造方法の工程を第1図にフ
ローシートで示した。この工程は、原料調整工程
と、抄く工程、及び、仕上工程を主な工程として
いる。 本発明の実施において、抄く工程は当然メツシ
ユ構造の金網等の使用によるが、大量生産には従
来公知の長網式、短網式、円網式、懸垂短網式等
の抄紙機を用いることができる。少量生産の場合
は、市販の手抄機を採用することもできる。
【作用】
本発明の温灸用板状艾の製造方法は艾原料を水
中に膨潤、懸濁、分散させ、抄くことを特徴とす
るので、これまで存在しなかつたと思われる厚い
板状の艾が得られ、分散液の濃度、各種添加剤の
配合、抄く際の速度等を変えることによつて、製
品の厚み、密度、剛性、強度、色、燃焼速度等、
温灸に最適な設計条件のものを得ることができ
る。 本発明によつて得られた板状艾は、金型プレス
裁断機、丸鋸盤等を用いて裁断すると、板状のも
のから多数個の所望の使用態様を有した温灸用艾
成形品が得られる。 以下実施例によつて本発明を詳細に説明する。
【実施例】
原料の艾のみ、又はマニラ麻その他の天然植物
繊維等を第2表にみられるように適宜配合し、こ
れを都合によりパルパー混合機等を使用しながら
水で希釈混合した。実施例1は艾100%で本来水
中で抄きにくいものであるが、2〜3日水に浸漬
しておくと、やつと水に馴み、抄くことができ
る。 実施例2〜6の場合はこれに更にチエストによ
つて表中に示した添加剤を加えて濃度を均一な状
態とした。浸漬剤を用いたこれらの例では艾と他
の植物繊維が不均一にからむことなく、5〜10分
の攪拌のみで良好に水中に分散する。 原料が良好な膨潤、懸濁、分散状態となつたの
を見計らつて、手抄きの場合はこれを計量箱によ
つて3(固型分換算で50g)分取し、手抄機
(TAPPIスタンダードマシン)を用いて70メツシ
ユの金網で抄いた。実施例2、3の場合は短網抄
紙機を用いて抄いた。 次に、抄いて得られたウエツトシートをプレス
により8Kg/cm2で脱水すると共に所定の厚さと
し、これを熱風循環乾燥機で120℃、90分間かけ
て乾燥した。その結果、厚さほぼ3mmの板状艾が
得られた。 この板状艾は第2図にその一部分を斜視図で示
し、また、第2表中その物性値を示した。 この板状艾1をトムソン金型プレスにより打抜
きして、第2図中に示したような略渦巻状の外径
略15mmの艾成形体2を多数個作成し、それに着火
させて燃焼終了迄の時間(燃焼時間)を測定し
た。その結果を第2表中に示す。すなわち、ほと
んどの実施例1〜6が良好な燃焼状態を示した
が、参考例1、2にみられるように艾以外の植物
繊維の添加量が艾重量に近づくにつれて、燃焼が
途中で立ち消えの状態になるので好ましくないと
いつた結果が得られた。 実施例2の艾成形体2は、更に、その燃焼特性
を調べた。その結果を第3図に示した。この艾成
形体2を空中で燃焼させた場合(a曲線)は4〜
7分の間が略110℃程度の高温に保たれる。低温
灸として使用するには台座に保持させて用いる
が、その場合はb曲線のように50〜55℃の間に達
する。更にマツトを介した場合はc曲線のように
45℃程度に維持させることができ、いずれも立ち
消えが全くなく、低温灸として実用的なものとな
つている。
【表】
【表】
【発明の効果】
本発明の板状艾及びその製造方法によつて、成
形が困難であるとされていた艾を容易に温灸成形
体とすることが可能となつた。この製造方法は機
械化が可能で能率的であり、得られた板状艾は製
品ムラも無く、粘結剤を多量に入れなくても十分
な強度を有したものとなつている。そして、燃焼
状態も良好である。この板状艾からは多様な構造
の温灸用艾成形体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は板状艾の製造工程のフローシートであ
る。第2図は板状艾の部分斜視図である。第3図
は本発明の板状艾から得られた温灸用艾成形体の
燃焼温度変化を示すグラフである。 1……板状艾、2……艾成形体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 艾又は艾に加えてコウゾ、ミツマタ、ガン
    ピ、亜麻、大麻、針葉樹パルプ、広葉樹パルプか
    ら選ばれた一種又は二種以上の植物繊維を艾重量
    の等量以下混合したものを抄いて得られた温灸用
    板状艾。 2 艾又は艾に加えてコウゾ、ミツマタ、ガン
    ピ、亜麻、大麻、針葉樹パルプ、広葉樹パルプか
    ら選ばれた植物繊維を艾重量の等量以下混合し、
    浸透剤の存在下で水中に膨潤、懸濁、分散させ、
    金網、すのこ等で抄いてウエツトシートを形成し
    たのち、これを脱水、乾燥することを特徴とする
    温灸用板状艾の製造方法。
JP2111788A 1988-01-30 1988-01-30 温灸用板状艾及びその製造方法 Granted JPH01197430A (ja)

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