JPH0584100U - 蓄積リング設置床構造 - Google Patents

蓄積リング設置床構造

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JPH0584100U
JPH0584100U JP2993992U JP2993992U JPH0584100U JP H0584100 U JPH0584100 U JP H0584100U JP 2993992 U JP2993992 U JP 2993992U JP 2993992 U JP2993992 U JP 2993992U JP H0584100 U JPH0584100 U JP H0584100U
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JP
Japan
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storage ring
floor
cooling water
groove
ring installation
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Application number
JP2993992U
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English (en)
Inventor
有夫 中村
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄積リングから冷却水が漏洩した時の被害を
少なくし、メンテナンスを良好にし、かつ作業者の労力
を軽減するとともに作業能率の向上を図る。 【構成】 シンクロトロン室32の床34を、蓄積リン
グ22の設置位置に沿って断面台形状に掘り下げて、蓄
積リング設置溝50を形成し、そこに架台36を介して
蓄積リング22を設置する。蓄積リング設置溝50内に
は、架台36の内周側と外周側の底面52に排水ピット
54,56を全周にわたって形成し、漏れた冷却水62
を溜める。架台36の側面には、配線受け58を全周に
わたって形成し、そこに各種配線60を保持し、漏れた
冷却水62で濡れないようにする。床34からの蓄積リ
ング22の高さは低いので、渡り廊下38は低くてす
み、クレーン39の揚程も小さくてすむ。また、溝34
は上方に開口しているのでメンテナンスもしやすい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、SOR(シンクロトロン放射光)装置の蓄積リングを設置する床 の構造に関し、冷却水漏洩時の被害を少なくし、メンテナンスを良好にし、かつ 作業者の労力を軽減するとともに作業能率の向上を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、直径が10m以下程度の小型のSOR装置は超々LSI回路の作成、医 療分野における診断、分子解析、構造解析等様々な分野への適用が期待されてい る。
【0003】 小型SOR装置の概要を図2に示す。荷電粒子発生装置(電子銃等)10で発 生した電子ビームは線型加速装置(ライナック)12で光速近くに加速され、ビ ーム輸送部14の偏向電磁石16で偏向されて、インフレクタ18を介して蓄積 リング22内に入射される。蓄積リング22に入射された電子ビームは高周波加 速空洞21でエネルギを与えられながら収束電磁石23(垂直方向用)、25( 水平方向用)で収束され、偏向電磁石24で偏向されて蓄積リング22中を回り 続ける。偏向電磁石24で偏向される時に発生するシンクロトロン放射光はビー ムチャンネル26を通して例えば露光装置28に送られて超々LSI回路作成用 の光源等として利用される。
【0004】 従来のSOR装置における蓄積リング22の設置床構造を図3に側面断面図で 示す。蓄積リング22は、外部と遮断されたシンクロトロン室32に収容されて いる。シンクロトロン室32の周囲および天井は放射線遮蔽構造のコンクリート 壁30で包囲されている。蓄積リング22はシンクロトロン室32の床34上に 架台36を介して設置されている。
【0005】 また、従来の別の蓄積リング設置床構造を図4に側面断面図で示す。これは、 地下埋込式で、床34内に蓄積リング設置位置に沿って空洞31を形成して、そ こに架台36を介して蓄積リング22を設置したものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前記図3の蓄積リング設置床構造では、蓄積リング22は平坦な床34上に設 置されているため、蓄積リング22の冷却水の漏洩事故があった場合、冷却水が 床34全体に広がり、床34上に敷かれている配線その他各種機器類が水浸しに なって故障を引き起こすことがあった。また、蓄積リング22の内外間を行き来 するために渡り廊下38が架けられるが、蓄積リング22の床34からの高さが 高いため、渡り廊下38の高さも高くなり、蓄積リング22の内外間を行き来す るのに労力を要していた。また、クレーン39を設置して蓄積リング22の内外 間で機器等40を搬入搬出することがあるが、蓄積リング22の床34からの高 さが高いため、クレーンの揚程が大きく、作業効率が悪かった。
【0007】 また、前記図4の地下埋込式では、やはり蓄積リング22の冷却水漏洩事故が あった場合に空洞31内の底面33に敷設されている配線等が水浸しになって故 障を引き起こすことがあった。また、空洞31が狭いとメンテナンスがしにくか った。
【0008】 この考案は、前記従来の技術における欠点を解決して、冷却水漏洩時の被害を 少なくし、メンテナンスを良好にし、かつ作業者の労力を軽減するとともに作業 能率の向上を図った蓄積リングの設置床構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案は、蓄積リングを設置する床に当該蓄積リングを設置可能なように形 成された蓄積リング設置溝と、この蓄積リング設置溝の底面に形成された排水ピ ットとを具備してなるものである。
【0010】
【作用】 この考案によれば、蓄積リングを蓄積リング設置溝内に設置したので、蓄積リ ングの冷却水漏洩事故があっても溝の外まで広がるのが防止され、被害を最小限 にとどめることができる。また、その溝の底面に排水ピットを形成したので漏れ た水の排水も楽になる。
【0011】 また、蓄積リングを蓄積リング設置溝内に配置したので、溝の上の基準の床か らの蓄積リングの高さを低く抑えることができる。このため、蓄積リングの内外 の空間が蓄積リングによって分断されなくなり、蓄積リングの内外間を行き来す るための渡り廊下の高さを低くすることができ、作業者の労力を軽減することが できる。また、クレーン等で機器等を蓄積リングの内外間に搬入、搬出する場合 も蓄積リングの高さが低いのでクレーン等の揚程が小さく、作業効果が高められ る。
【0012】 また、溝の上方は開口しているので、地下式に比べてメンテナンスを良好に行 なうことができる。
【0013】
【実施例】
この考案の一実施例を図1(a)に側面断面図で示す。また、そのA部拡大図 を同図(b)に示す。蓄積リング22は、外部と遮断されたシンクロトロン室3 2に収容されている。シンクロトロン室32の周囲および天井は放射線遮蔽構造 のコンクリート壁30で包囲されている。
【0014】 シンクロトロン室32の床34は、蓄積リング22の設置位置に沿って断面台 形状に掘り下げられて、蓄積リング設置溝50が形成され、そこに架台36を介 して蓄積リング22が設置されている。
【0015】 蓄積リング設置溝50内には、架台36の内周側と外周側の底面52に排水ピ ット54,56が全周にわたって形成されている。また、架台36の側面には、 配線受け58が全周にわたって形成され、そこに各種マグネットへの給電用ケー ブルや各種検出器からの信号ケーブル等の配線60が保持されている。配線受け 58の上方にはひさし62が形成され、蓄積リング22からの冷却水の漏洩事故 時に、漏れた冷却水62が配線60にかからないようにしている。
【0016】 以上の構成によれば、蓄積リング22に冷却水漏洩事故があった場合、冷却水 62は蓄積リング設置溝50内の底面52に滴下して、排水ピット54,56に 集められて溜まる。溜まった水は別途排水処理する。したがって、床34全体に 水が広がることがなく、床34に設置されている機器類が水に漏れて故障するの を防止できる。また、排水ピット54,56に集められるので排水も楽になる。 また、配線60も配線受け58に収容されているので濡れることはない。
【0017】 また、床34からの蓄積リング22の高さは低いので、蓄積リング22の内外 間を行き来するための渡り廊下38は低くてすみ、作業者の労力を軽減すること ができる。また、クレーン39で機器等40を蓄積リング22の内外間で搬入、 搬出する場合もクレーン39の揚程は小さくてすみ、作業能率が向上する。
【0018】 また、溝50の上方は開口されているので、地下式に比べてメンテナンスも容 易に行なうことができる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、蓄積リングを蓄積リング設置溝内に 設置したので、蓄積リングの冷却水漏洩事故があっても溝の外まで広がるのが防 止され、被害を最小限にとどめることができる。また、その溝の底面に排水ピッ トを形成したので漏れた水の排水も楽になる。
【0020】 また、蓄積リングを蓄積リング設置溝内に配置したので、溝の上の基準の床か らの蓄積リングの高さを低く抑えることができる。このため、蓄積リングの内外 の空間が蓄積リングによって分断されなくなり、蓄積リングの内外間を行き来す るための渡り廊下の高さを低くすることができ、作業者の労力を軽減することが できる。また、クレーン等で機器等を蓄積リングの内外間に搬入、搬出する場合 も蓄積リングの高さが低いのでクレーン等の揚程が小さく、作業効果が高められ る。
【0021】 また、溝の上方は開口しているので、地下式に比べてメンテナンスを良好に行 なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す側面断面図およびA
部拡大図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】従来構造を示す側面断面図である。
【図4】従来の地下式構造を示す側面図である。
【符号の説明】
22 蓄積リング 34 床 50 蓄積リング設置溝 52 底面 54,56 排水ピット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄積リングを設置する床に当該蓄積リング
    を設置可能なように形成された蓄積リング設置溝と、 この蓄積リング設置溝の底面に形成された排水ピットと
    を具備してなる蓄積リング設置床構造。
JP2993992U 1992-04-08 1992-04-08 蓄積リング設置床構造 Pending JPH0584100U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2993992U JPH0584100U (ja) 1992-04-08 1992-04-08 蓄積リング設置床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2993992U JPH0584100U (ja) 1992-04-08 1992-04-08 蓄積リング設置床構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0584100U true JPH0584100U (ja) 1993-11-12

Family

ID=12289965

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2993992U Pending JPH0584100U (ja) 1992-04-08 1992-04-08 蓄積リング設置床構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006310218A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Takenaka Komuten Co Ltd コンクリートブロック台及び同コンクリートブロック台を用いた精密機械装置用の架台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006310218A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Takenaka Komuten Co Ltd コンクリートブロック台及び同コンクリートブロック台を用いた精密機械装置用の架台
JP4651448B2 (ja) * 2005-05-02 2011-03-16 株式会社竹中工務店 直線加速器施設における加速管用の架台

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