JPH0583963U - 透明タブレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力操作が簡単な透明タブレット 【構成】 透明タブレットにおける外力を加える側の基
板の厚さをＴ（μｍ）、ドットスペーサーの高さをＨ
（μｍ）とし、ドットスペーサーのピッチをＰ（mm）と
したとき、下記式他２式を満足するように構成したタブ
レット。Ｔ≦１７５かつＴ≦３１６−２．９４のとき４
≦Ｐ≦１０

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

最近種々の機器にマイクロコンピューターが利用されるようになり、同機器に は情報の入力部であるタブレット（タッチスイッチ、タッチパネル、フラットス イッチとも称される）と出力部であるディスプレーが搭載されている。タブレッ トとしては、従来のキーボードの他にディスプレー上に取り付けられる透明タブ レットがある。

【０００２】 透明タブレットは、ディスプレー表示画面を見ながらタブレット表面を指また はペン等で押すことにより入力できるため、入力操作が簡単であり、またディス プレーとタブレットを一体型にできるため省スペースにもなり、利用が増えつつ ある。

【０００３】 透明タブレットは、少なくとも片面に透明導電膜が設けられた２枚の透明電極 基板が、互いの透明導電膜同士がドットスペーサを挟んで向かい合うように配置 されてなり、透明電極基板に外力を加えた部分（すなわち、入力予定部）でのみ 透明電極基板上の透明導電膜同士が接触しスイッチとして動作するものであるた め、例えばディスプレー画面上のメニューの選択あるいは図形の入力等を行うこ とができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、透明タブレットでは透明導電膜間にドットスペーサが設けられてい るが、ドットスペーサを設ける位置、ドットスペーサの高さ、ドットスペーサの ピッチに対する明確な基準がなく、しばしば、透明タブレットの動作力が大きく 操作しにくいことがあった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる現状に鑑みなされたもので、動作力が小さく操作し易い透明 タブレットを提供することを目的とする。以下本考案の実施例について図を参照 しながら説明する。

【０００６】 図１は、従来のドットスペーサの配置を示す図、図２は、本考案のドットスペ ーサの配置を示す図である。可動側基板上の透明導電膜パターンＸおよびこれと 向かい合った基板上の透明導電膜パターンＹのピッチは共に１２mmで、パターン Ｘ、Ｙの交差した部分が入力予定部になる。ドットスペーサのピッチは６mmであ る。従来例では、ドットスペーサが入力予定部の中央に配置されているのに対し て、本考案の実施例では、ドットスペーサが入力予定部を囲むように配置されて いる。可動側基板の厚さが１７５μｍ、ドットスペーサの高さが６５μｍの場合 、それぞれの透明タブレットの動作力は、従来例が１５０ｇなのに対して、本考 案の実施例では２５ｇであり極めて操作し易い。

【０００７】 図３は、ドットスペーサが入力予定部を囲むように配置された本考案の透明タ ブレットにおいて、可動側基板の厚さＴ（単位μｍ）およびドットスペーサの高 さＨ（単位μｍ）とドットスペーサのピッチＰ（単位mm）との関係を説明するた めの図である。すなわち、可動側基板の厚さＴおよびドットスペーサの高さＨと ドットスペーサのピッチＰが以下の関係を満足するとき、動作力が５０ｇ以下の 極めて操作し易い透明タブレットが得られる。

【０００８】

【数２】 Ｔ≦175 かつＴ≦316-2.94Ｈのとき、４≦Ｐ≦10 （Ｔ＞175 またはＴ＞316-2.94Ｈ）かつ（Ｔ≦350 かつＴ≦844-10.29 Ｈ） のとき、５≦Ｐ≦10 Ｔ＞350 またはＴ＞844-10.29 Ｈのとき、６≦Ｐ≦10

【０００９】 ドットスペーサの形状としては、ドーム状、円柱状、球状、円錐状、四角錘状 、直方体状、立方体状等があるが、ドーム状のものが好ましく用いられる。

【００１０】 なお、ドットスペーサの一部を入力予定部の中央に配置しなければならないよ うな場合は、この部分のドットスペーサの高さを３５μｍ以下にすれば動作力を 比較的小さくすることができる。

【００１１】 透明導電膜としては、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング 法等のＰＶＤ法あるいは塗工法、印刷法等で形成されたＩＴＯ膜が好ましく用い られる。

【００１２】 可動側基板の材料としては、厚さ７５〜４００μｍのポリエステルフィルム、 ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルサルフォンフィルム、ポリサルフォン フィルム、ポリアリレートフィルム等が好ましく用いられる。

【００１３】 更に、本考案は、実施例に示したマトリックスタイプに限定されることなく、 アナログタイプの透明タブレットでも入力予定位置があらかじめ判っているよう な場合には、同様に実施し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のドットスペーサの配置を示す図である。

【図２】本考案のドットスペーサの配置を示す図であ
る。

【図３】ドットスペーサが入力予定部を囲むように配置
された本考案の透明タブレットにおいて、可動側基板の
厚さＴ（単位μｍ）およびドットスペーサの高さＨ（単
位μｍ）とドットスペーサのピッチｐ（単位mm）との関
係を説明するための図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも片面に透明導電膜が設けられ
   た２枚の透明電極基板が、互いの透明導電膜同士がドッ
   トスペーサを挟んで向かい合うように配置されてなり、
   透明電極基板に外力を加えた部分（すなわち、入力予定
   部）でのみ透明電極基板上の透明導電膜同士が接触して
   スイッチとして動作する透明タブレットにおいて、ドッ
   トスペーサが主として入力予定部を囲むように配置され
   てなり、外力を加える側の基板（すなわち、可動側基
   板）の厚さＴ（単位μｍ）およびドットスペーサの高さ
   Ｈ（単位μｍ）とドットスペーサのピッチＰ（単位mm）
   とが、以下の関係を満足することを特徴とする透明タブ
   レット。 【数１】 Ｔ≦175 かつＴ≦316-2.94Ｈのとき、４≦Ｐ≦10 （Ｔ＞175 またはＴ＞316-2.94Ｈ）かつ（Ｔ≦350 かつ
   Ｔ≦844-10.29 Ｈ）のとき、５≦Ｐ≦10 Ｔ＞350 またはＴ＞844-10.29 Ｈのとき、６≦Ｐ≦10