JPH0583876B2 - - Google Patents
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- JPH0583876B2 JPH0583876B2 JP63217909A JP21790988A JPH0583876B2 JP H0583876 B2 JPH0583876 B2 JP H0583876B2 JP 63217909 A JP63217909 A JP 63217909A JP 21790988 A JP21790988 A JP 21790988A JP H0583876 B2 JPH0583876 B2 JP H0583876B2
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Landscapes
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Testing Relating To Insulation (AREA)
- Locating Faults (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
「産業上の利用分野」
本発明は、送電線近傍の発生音を検出すること
によつて送電線路網の事故の有無および事故の種
類の判別を行なう送電線路網の異常現象検出方法
および装置に関するものである。 「従来技術」 送電線路網の一部で地絡、相間短絡等の電気的
事故、あるいは機械的事故が発生した場合、その
事故点の探索を人力によつて行なう労力は多大な
ものとなる。 従来、送電線路網における事故点の探索を行な
うための技術としては、例えば、特開昭62−
206465号公報[架空送電線の故障区間評定装置]、
特公昭63−7626号公報[閃絡事故鉄塔の検出方
法]、特公昭63−13152号公報[送電線故障遠隔
監視装置]等が提案されている。 の技術は、地絡事故の発生に基づいて架空地
線を流れる故障電流を光フアイバ複合架空地線を
用いて目的地まで伝送して、電流値と以相とによ
り特殊の指数を求めて演算することに関連して、
故障区間の評定を行なうものであり、 の技術は、鉄塔において閃絡事故が発生した
場合に、鉄塔に流入する電流を変流器によつて検
出して、位相の比較を行なうことに関連して、閃
絡事故鉄塔を検出するものであり、 の技術は、落雷等による送電線事故が発生し
たときに、各鉄塔に設置された送電線事故検出器
の作動信号を光フアイバフオロトルケータに接続
することにより、故障点を評定するものであり、
これらの技術は何れも落雷による送電線の地絡事
故が発生したときに、その事故発生点を変電所等
の遠隔地において評定可能とするものである。 「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、送電線路網において発生の可能
性がある異常現象は、落雷、地絡、短絡事故等を
含む電気的事故だけでなく、鉄塔構成材の変形、
送電線の切断、碍子連の切断等の機械的異常現象
および事故、風雨雪による異常荷重および振動発
生等多方面にわたり、そのため上述の電気的事故
を中心とする異常現象のみの検出だけでは不十分
である。 一方、異常現象の各項目毎にそれぞれ適合する
各種異なる機能のセンサを鉄塔に多数設置して、
変電所等の遠隔地に検出信号を送信することによ
り、送電線路網の監視、保守ならびに発生事故の
検出等を行なうことができるが、しかし種々異な
る機能のセンサを用いる方式では、データの収集
および送信が複雑になり易く実用上のコストが高
くなる。 本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので
あり、(i)種々の異常現象に対して同一機能のセン
サを用いて対応すること、(ii)方法および装置的に
みてその実施が簡便であること、を可能とした送
電線路網の異常現象検出方法および装置を提供す
ることを目的とするものである。 「課題を解決するための手段と作用」 本発明は、送電線近傍の発生音を検出処理する
ことによつて、送電線路網の異常現象の有無およ
び異常内容の判別を行なうものとしている。 つまり、送電線近傍の発生音が空中等を伝播す
る際に、送電線近傍の発生音を、送電線用構造物
を構成する構成材の離間している複数箇所で伝播
音として捕られ、検出信号のレベルが設定音レベ
ルを越えている際に、平常の騒音等を越えた異常
音を異常現象の発生として捕らえるとともに、複
数箇所における検出信号の時間差を求めることに
より、受音信号が先に得られた方を音限の方向と
するものであり、発生音の検出手段の設置位置の
どちら側で異常が発生しているかを判別する。 構成材の伝播音を検出することにより、鉄塔等
の構成材の変形、切断、部材の擦過によつて生じ
る異常等を、空中の伝播音と区別してこれよりも
速く、かつ減衰量の少ない状態で周囲環境の騒音
等の影響を受けることなく検出するものである。 「実施例」 以下、本発明に係る送電線路網の異常現象検出
方法および装置の一実施例について、図面を参照
して説明する。 第1図は、本発明に係る送電線路網の異常現象
検出方法を実施するための装置、つまり、検出装
置の全体構成例を示すものである。 該検出装置は、送電線用構造物(鉄塔)T(T1
〜Tn)に設置された受音部S1〜Snと、光フアイ
バ線路OPと、遠隔監視部CRとから構成される。
そして、各受音部S1〜Snは、具体的には第2図
に示すように、各送電線用構造物Tにおける架空
地線GWと電線C1との間、電線C1と電線C2との
間、電線C2と電線C3との間および電線C3と大地
との間の各位置に、上下方向に間隔を空けて一対
の受音センサ(例えばコンデンサマイクロホン、
音圧センサ)SSを取り付けたものよりなり、ま
た、第2図に破線で示すように、各受音センサ
SSには、中間増幅器、A/D変換器、電/光素
子等に前述の光フアイバ線路OPを付加してなる
伝送手段2が接続され、かつ、光フアイバ線路
OPが光フアイバ入り架空地線OPGWに接続され
て信号搬送路が構成されている。 前記遠隔監視部CRは、監視センターMCに備
えられた各装置、すなわちマイクロコンピユータ
等のデータ処理装置DS、デイスプレー装置DP、
外部メモリM、プリンタPR、スピーカSP等から
なり、データ処理装置DSには、データ入力装置
DI、後述する各種の判別手段D1〜D5等が備えら
れている。 また、受音センサSSは、第3図に示すように、
送電線用構造物(鉄塔)Tを構成する構成材3
に、ステゾスコープ4を介して小型マイクロホン
5をボルト6等により取り付けることによつて構
成されているとともに、そこで検出した音の検出
信号が前述の伝送手段2に導かれる。 かかる構成の検出装置においては、遠隔監視部
CRにおいて、受音すべき信号レベルをデータ入
力装置DIによりあらかじめ設定し、受音部S1〜
Snを差動させると、受音センサSSに設定レベル
以上の受音があつた場合には、データ処理装置
DSにおける各判別手段D1〜D5が作動して、受音
信号の解析を行なうとともに、各受音部S1〜Sn
における環境音をスピーカSPにより、連続的あ
るいは適宜時期に選択的に出音させて監視するこ
とができる。 受音部S1〜Snにおける環境音が通常の騒音レ
ベルを越えたことを受音レベル判別手段D1が判
別した場合には、その受音信号をデイスプレー装
置DPにより表示させるとともに、必要に応じて
プリンタPRにより打ち出し、かつ、受音位置判
別手段D2以下による判別が行なわれる。 受音位置判別手段D2にあつては、送電線用構
造物Tの各部に取り付けられた一対の受音センサ
SSによる位置の相違によつて、音源の方向を判
別する。つまり、一対の受音センサSSのどちら
が先に受音したかにより、音源の近い方のセンサ
位置を判別して、送電線用構造物Tの各部あるい
はその近傍において、どの部分に異常現象が生じ
たかを知ることができる。 一対の受音センサSSにおける時間差と、音源
の方向(推定異常箇所の例)との関係を第1表に
示す。
によつて送電線路網の事故の有無および事故の種
類の判別を行なう送電線路網の異常現象検出方法
および装置に関するものである。 「従来技術」 送電線路網の一部で地絡、相間短絡等の電気的
事故、あるいは機械的事故が発生した場合、その
事故点の探索を人力によつて行なう労力は多大な
ものとなる。 従来、送電線路網における事故点の探索を行な
うための技術としては、例えば、特開昭62−
206465号公報[架空送電線の故障区間評定装置]、
特公昭63−7626号公報[閃絡事故鉄塔の検出方
法]、特公昭63−13152号公報[送電線故障遠隔
監視装置]等が提案されている。 の技術は、地絡事故の発生に基づいて架空地
線を流れる故障電流を光フアイバ複合架空地線を
用いて目的地まで伝送して、電流値と以相とによ
り特殊の指数を求めて演算することに関連して、
故障区間の評定を行なうものであり、 の技術は、鉄塔において閃絡事故が発生した
場合に、鉄塔に流入する電流を変流器によつて検
出して、位相の比較を行なうことに関連して、閃
絡事故鉄塔を検出するものであり、 の技術は、落雷等による送電線事故が発生し
たときに、各鉄塔に設置された送電線事故検出器
の作動信号を光フアイバフオロトルケータに接続
することにより、故障点を評定するものであり、
これらの技術は何れも落雷による送電線の地絡事
故が発生したときに、その事故発生点を変電所等
の遠隔地において評定可能とするものである。 「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、送電線路網において発生の可能
性がある異常現象は、落雷、地絡、短絡事故等を
含む電気的事故だけでなく、鉄塔構成材の変形、
送電線の切断、碍子連の切断等の機械的異常現象
および事故、風雨雪による異常荷重および振動発
生等多方面にわたり、そのため上述の電気的事故
を中心とする異常現象のみの検出だけでは不十分
である。 一方、異常現象の各項目毎にそれぞれ適合する
各種異なる機能のセンサを鉄塔に多数設置して、
変電所等の遠隔地に検出信号を送信することによ
り、送電線路網の監視、保守ならびに発生事故の
検出等を行なうことができるが、しかし種々異な
る機能のセンサを用いる方式では、データの収集
および送信が複雑になり易く実用上のコストが高
くなる。 本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので
あり、(i)種々の異常現象に対して同一機能のセン
サを用いて対応すること、(ii)方法および装置的に
みてその実施が簡便であること、を可能とした送
電線路網の異常現象検出方法および装置を提供す
ることを目的とするものである。 「課題を解決するための手段と作用」 本発明は、送電線近傍の発生音を検出処理する
ことによつて、送電線路網の異常現象の有無およ
び異常内容の判別を行なうものとしている。 つまり、送電線近傍の発生音が空中等を伝播す
る際に、送電線近傍の発生音を、送電線用構造物
を構成する構成材の離間している複数箇所で伝播
音として捕られ、検出信号のレベルが設定音レベ
ルを越えている際に、平常の騒音等を越えた異常
音を異常現象の発生として捕らえるとともに、複
数箇所における検出信号の時間差を求めることに
より、受音信号が先に得られた方を音限の方向と
するものであり、発生音の検出手段の設置位置の
どちら側で異常が発生しているかを判別する。 構成材の伝播音を検出することにより、鉄塔等
の構成材の変形、切断、部材の擦過によつて生じ
る異常等を、空中の伝播音と区別してこれよりも
速く、かつ減衰量の少ない状態で周囲環境の騒音
等の影響を受けることなく検出するものである。 「実施例」 以下、本発明に係る送電線路網の異常現象検出
方法および装置の一実施例について、図面を参照
して説明する。 第1図は、本発明に係る送電線路網の異常現象
検出方法を実施するための装置、つまり、検出装
置の全体構成例を示すものである。 該検出装置は、送電線用構造物(鉄塔)T(T1
〜Tn)に設置された受音部S1〜Snと、光フアイ
バ線路OPと、遠隔監視部CRとから構成される。
そして、各受音部S1〜Snは、具体的には第2図
に示すように、各送電線用構造物Tにおける架空
地線GWと電線C1との間、電線C1と電線C2との
間、電線C2と電線C3との間および電線C3と大地
との間の各位置に、上下方向に間隔を空けて一対
の受音センサ(例えばコンデンサマイクロホン、
音圧センサ)SSを取り付けたものよりなり、ま
た、第2図に破線で示すように、各受音センサ
SSには、中間増幅器、A/D変換器、電/光素
子等に前述の光フアイバ線路OPを付加してなる
伝送手段2が接続され、かつ、光フアイバ線路
OPが光フアイバ入り架空地線OPGWに接続され
て信号搬送路が構成されている。 前記遠隔監視部CRは、監視センターMCに備
えられた各装置、すなわちマイクロコンピユータ
等のデータ処理装置DS、デイスプレー装置DP、
外部メモリM、プリンタPR、スピーカSP等から
なり、データ処理装置DSには、データ入力装置
DI、後述する各種の判別手段D1〜D5等が備えら
れている。 また、受音センサSSは、第3図に示すように、
送電線用構造物(鉄塔)Tを構成する構成材3
に、ステゾスコープ4を介して小型マイクロホン
5をボルト6等により取り付けることによつて構
成されているとともに、そこで検出した音の検出
信号が前述の伝送手段2に導かれる。 かかる構成の検出装置においては、遠隔監視部
CRにおいて、受音すべき信号レベルをデータ入
力装置DIによりあらかじめ設定し、受音部S1〜
Snを差動させると、受音センサSSに設定レベル
以上の受音があつた場合には、データ処理装置
DSにおける各判別手段D1〜D5が作動して、受音
信号の解析を行なうとともに、各受音部S1〜Sn
における環境音をスピーカSPにより、連続的あ
るいは適宜時期に選択的に出音させて監視するこ
とができる。 受音部S1〜Snにおける環境音が通常の騒音レ
ベルを越えたことを受音レベル判別手段D1が判
別した場合には、その受音信号をデイスプレー装
置DPにより表示させるとともに、必要に応じて
プリンタPRにより打ち出し、かつ、受音位置判
別手段D2以下による判別が行なわれる。 受音位置判別手段D2にあつては、送電線用構
造物Tの各部に取り付けられた一対の受音センサ
SSによる位置の相違によつて、音源の方向を判
別する。つまり、一対の受音センサSSのどちら
が先に受音したかにより、音源の近い方のセンサ
位置を判別して、送電線用構造物Tの各部あるい
はその近傍において、どの部分に異常現象が生じ
たかを知ることができる。 一対の受音センサSSにおける時間差と、音源
の方向(推定異常箇所の例)との関係を第1表に
示す。
【表】
ただし、H1H2H3H4は第2図に示す箇所であ
り、第1表中の矢印は、音の伝播方向を示す。 このように、一対の受音センサSSの取り付け
位置によつて受音信号の時間差が生じることを利
用して、送電線への落雷事故、電線C1〜C3の地
絡、短絡等の位置判定を行なうことができる。 前述の受音レベル判別手段D1および受音位置
判別手段D2に、連続音判別手段D3を加えて組み
合わせると、受音センサSSの出力信号、つまり、
異常音が一定時間異常連続(断続的な繰り返しを
含む)して発生したことの検出が可能となり、鉄
塔構成材に変形が生じた場合、風雨雪による異常
荷重や振動発生等が電線または鉄塔に加わつた場
合等の機械的異常現象および事故、あるいは、碍
子部分における漏洩電流の発生等の電気的異常現
象がどの部分、どの鉄塔の近傍で発生したかを判
別することができるものとなる。 そして、受音レベル判別手段D1、受音位置判
別手段D2、連続音判別手段D3に、瞬間音判別手
段D4を加えて組み合わせると、受音センサSSの
出力信号、つまり、異常音が一定時間内に減衰す
るものであるかどうかの検出ができ、鉄塔構成材
の各部における変形が瞬間的なものであつた場
合、碍子連の切断事故、落雷、電線の地絡等の機
械的異常現象および事故、あるいは、電気的異常
現状および事故がどの部分、どの鉄塔の近傍で発
生したかを判別することができるものとなる。ま
た、連続音判別手段D3における連続音の発生検
出の有無と、瞬間音判別手段D4における連続音
の発生検出の有無との両方で、瞬間異常音の時間
的関係を判別することにより、受音信号の正確な
解析が行なわれる。 さらに、受音レベル判別手段D1、受音位置判
別手段D2、連続音判別手段D3、瞬間音判別手段
D4に、異常音判別手段D5を適宜に加えて組み合
わせると、異常音判別手段D5に備えられている
各種の機能によつて、異常音の解析を確実に行な
うことができる。例えば、データ入力手段DIに
よつて、比較対象とすべき電気的および機械的な
異常現象、事故時に発生する基準音波形、強弱傾
向等を入力しておいて、受音センサSSからの伝
送信号と比較を行なうことにより、異常現象およ
び事故の特定を行なうことができるものとなる。 一方、受音センサSSは、送電線用構造物Tの
構成材3に、ステゾスコープ4を介して小型マイ
クロホン5を取り付けた構造とすることにより、
周囲の環境音(騒音)の影響を受けることなく、
構成材3に沿つて伝達される音を、つまり伝播音
を捕らえることができるが、小型マイクロホンを
空中の必要箇所に向ける等により、空気伝播音の
受音を行なうこともできる。 また、受音センサSSによつて送電線近傍の発
生音を検出するとともに、受音センサSSの受音
信号を送電線用構造物Tの近く、つまり、信号搬
送路によつて遠隔地に伝送するのではなく、発生
現場付近で解析することも可能であり、この場合
は、異常現象の発生を前記受音信号単独あるいは
目視あるいは可聴音と合わせて判別することがで
きる。 「発明の効果」 本発明による送電線路網の異常現象検出方法お
よび装置によれば、 (1) 送電線近傍の発生音を検出して、該発生音の
検出信号のレベルが設定音のレベルを越えてい
るか否かを判別することにより、電気的および
機械的異常現象や事故の発生の有無を簡便に検
知確認することができる。 (2) 送電線近傍の発生音を離間している複数箇所
で受音することによつて、同一受音の伝播時間
差により音源の方向を判別することができ、複
数対の受音センサの組み合わせによつて、異常
発生位置の特定と、位置の相違による異常現象
または事故の種類を判定することができる。 (3) 送電線近傍の発生音を、送電線用構造物を構
成する構成材の伝播音として検出することによ
り、鉄塔等の構造材の変形、切断、部材の擦過
によつて生じる異常等を、空中の伝播音と区別
してこれよりも速く、かつ減衰量の少ない状態
で周囲環境の騒音等の影響を受けることなく、
高い感度で検出することができる。
り、第1表中の矢印は、音の伝播方向を示す。 このように、一対の受音センサSSの取り付け
位置によつて受音信号の時間差が生じることを利
用して、送電線への落雷事故、電線C1〜C3の地
絡、短絡等の位置判定を行なうことができる。 前述の受音レベル判別手段D1および受音位置
判別手段D2に、連続音判別手段D3を加えて組み
合わせると、受音センサSSの出力信号、つまり、
異常音が一定時間異常連続(断続的な繰り返しを
含む)して発生したことの検出が可能となり、鉄
塔構成材に変形が生じた場合、風雨雪による異常
荷重や振動発生等が電線または鉄塔に加わつた場
合等の機械的異常現象および事故、あるいは、碍
子部分における漏洩電流の発生等の電気的異常現
象がどの部分、どの鉄塔の近傍で発生したかを判
別することができるものとなる。 そして、受音レベル判別手段D1、受音位置判
別手段D2、連続音判別手段D3に、瞬間音判別手
段D4を加えて組み合わせると、受音センサSSの
出力信号、つまり、異常音が一定時間内に減衰す
るものであるかどうかの検出ができ、鉄塔構成材
の各部における変形が瞬間的なものであつた場
合、碍子連の切断事故、落雷、電線の地絡等の機
械的異常現象および事故、あるいは、電気的異常
現状および事故がどの部分、どの鉄塔の近傍で発
生したかを判別することができるものとなる。ま
た、連続音判別手段D3における連続音の発生検
出の有無と、瞬間音判別手段D4における連続音
の発生検出の有無との両方で、瞬間異常音の時間
的関係を判別することにより、受音信号の正確な
解析が行なわれる。 さらに、受音レベル判別手段D1、受音位置判
別手段D2、連続音判別手段D3、瞬間音判別手段
D4に、異常音判別手段D5を適宜に加えて組み合
わせると、異常音判別手段D5に備えられている
各種の機能によつて、異常音の解析を確実に行な
うことができる。例えば、データ入力手段DIに
よつて、比較対象とすべき電気的および機械的な
異常現象、事故時に発生する基準音波形、強弱傾
向等を入力しておいて、受音センサSSからの伝
送信号と比較を行なうことにより、異常現象およ
び事故の特定を行なうことができるものとなる。 一方、受音センサSSは、送電線用構造物Tの
構成材3に、ステゾスコープ4を介して小型マイ
クロホン5を取り付けた構造とすることにより、
周囲の環境音(騒音)の影響を受けることなく、
構成材3に沿つて伝達される音を、つまり伝播音
を捕らえることができるが、小型マイクロホンを
空中の必要箇所に向ける等により、空気伝播音の
受音を行なうこともできる。 また、受音センサSSによつて送電線近傍の発
生音を検出するとともに、受音センサSSの受音
信号を送電線用構造物Tの近く、つまり、信号搬
送路によつて遠隔地に伝送するのではなく、発生
現場付近で解析することも可能であり、この場合
は、異常現象の発生を前記受音信号単独あるいは
目視あるいは可聴音と合わせて判別することがで
きる。 「発明の効果」 本発明による送電線路網の異常現象検出方法お
よび装置によれば、 (1) 送電線近傍の発生音を検出して、該発生音の
検出信号のレベルが設定音のレベルを越えてい
るか否かを判別することにより、電気的および
機械的異常現象や事故の発生の有無を簡便に検
知確認することができる。 (2) 送電線近傍の発生音を離間している複数箇所
で受音することによつて、同一受音の伝播時間
差により音源の方向を判別することができ、複
数対の受音センサの組み合わせによつて、異常
発生位置の特定と、位置の相違による異常現象
または事故の種類を判定することができる。 (3) 送電線近傍の発生音を、送電線用構造物を構
成する構成材の伝播音として検出することによ
り、鉄塔等の構造材の変形、切断、部材の擦過
によつて生じる異常等を、空中の伝播音と区別
してこれよりも速く、かつ減衰量の少ない状態
で周囲環境の騒音等の影響を受けることなく、
高い感度で検出することができる。
第1図ないし第3図は本発明に係る送電線路網
の異常現象検出方法を実施するための装置の一実
施例を示すもので、第1図は全体構成のブロツク
図、第2図は送電線路網の概略図、第3図は第2
図における受音センサ取り付け部分の拡大図であ
る。 T,T1〜Tn……送電線用構造物(鉄塔)、S1
〜Sn……受音部、OP……光フアイバ線路、CR
……遠隔監視部、GW……架空地線、C1〜C3……
電線、SS……受音センサ、OPGW……光フアイ
バ入り架空地線、MC……監視センター、DS…
…データ処理装置、DP……デイスプレー装置、
M……外部メモリ、PR……プリンタ、SP……ス
ピーカ、DI……データ入力装置、D1……受音レ
ベル判別手段、D2……受音位置判別手段、D3…
…連続音判別手段、、D4……瞬間音判別手段、D5
……異常音判別手段、2……伝送手段、3……構
成材、4……ステゾスコープ、5……小型マイク
ロホン。
の異常現象検出方法を実施するための装置の一実
施例を示すもので、第1図は全体構成のブロツク
図、第2図は送電線路網の概略図、第3図は第2
図における受音センサ取り付け部分の拡大図であ
る。 T,T1〜Tn……送電線用構造物(鉄塔)、S1
〜Sn……受音部、OP……光フアイバ線路、CR
……遠隔監視部、GW……架空地線、C1〜C3……
電線、SS……受音センサ、OPGW……光フアイ
バ入り架空地線、MC……監視センター、DS…
…データ処理装置、DP……デイスプレー装置、
M……外部メモリ、PR……プリンタ、SP……ス
ピーカ、DI……データ入力装置、D1……受音レ
ベル判別手段、D2……受音位置判別手段、D3…
…連続音判別手段、、D4……瞬間音判別手段、D5
……異常音判別手段、2……伝送手段、3……構
成材、4……ステゾスコープ、5……小型マイク
ロホン。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 送電線近傍の発生音を、送電線用構造物を構
成する構成材の離間している複数箇所で伝播音と
して検出し、該複数箇所における検出信号のレベ
ルが設定音レベルを越えている際に、構成材の複
数箇所における検出信号の時間差により異常現象
の発生位置を判別することを特徴とする送電線路
網の異常現象検出方法。 2 送電線近傍における発生音を送電線用構造物
を構成する構成材の離間位置で検出する複数の検
出手段と、該検出手段で検出した音レベルが設定
音レベルを越えているか否かを判別する音レベル
判別手段と、該音レベル判別手段に接続され各検
出手段で検出した複数箇所における発生音の受音
信号の時間差を判別して音限の方向を検出する発
音位置判別手段とを具備していることを特徴とす
る送電線路網の異常現象検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63217909A JPH0266468A (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 送電線路網の異常現象検出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63217909A JPH0266468A (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 送電線路網の異常現象検出方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0266468A JPH0266468A (ja) | 1990-03-06 |
JPH0583876B2 true JPH0583876B2 (ja) | 1993-11-29 |
Family
ID=16711651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63217909A Granted JPH0266468A (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 送電線路網の異常現象検出方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0266468A (ja) |
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1988
- 1988-08-31 JP JP63217909A patent/JPH0266468A/ja active Granted
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---|---|
JPH0266468A (ja) | 1990-03-06 |
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