JPH0758310B2 - 架空送電線の故障点検知方法 - Google Patents

架空送電線の故障点検知方法

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JPH0758310B2
JPH0758310B2 JP8672589A JP8672589A JPH0758310B2 JP H0758310 B2 JPH0758310 B2 JP H0758310B2 JP 8672589 A JP8672589 A JP 8672589A JP 8672589 A JP8672589 A JP 8672589A JP H0758310 B2 JPH0758310 B2 JP H0758310B2
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overhead ground
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保夫 小沢
輝明 筒井
哲 山本
裕志 川神
耕一 杉山
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Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は架空送電線の故障点検知方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、光ファイバ複合架空地線を使用して架空送電線の
故障点を検知する方法としては、第3図に示すように、
鉄塔ごとに検出器1を各鉄塔特有の波長をもった事故情
報信号の発光源2を設置し、その光信号を光ファイバ架
空地線3に設けた光合分波器4により、他の鉄塔からの
光信号と合波し、これを中央識別装置へ伝送する方式が
知られている。
しかしながら、光ファイバ複合架空地線に収納し得る光
ファイバの心線数には制限がある一方、情報を収集すべ
き鉄塔が多いことや、光分波器による損失が大きいこと
等の理由から、これを改善することが試みられ、第4図
及び第5図に示すような検知方法が考えられている(特
開昭60-141121号公報)。
即ち、第4図の如く鉄塔5ごとに設ける判別装置6を、
第5図の如く、光ファイバ架空地線3から引き出した光
ファイバ8を棒9の周りに緩く巻いた巻曲げ部10と、事
故電流検出部13と、そして上記巻曲げ部10にアーム11を
介して連結されその巻曲げ度合いを変化する方向に力を
与える駆動部7とを有する構成とする。そして、この駆
動部7を上記事故電流検出部13の出力により駆動させて
光ファイバ8に曲げを加え、光伝送損失を変化させる。
OTDR(Optical Time Domain Reflectometry)12から光
を送り、光伝送損失の生じている場所(第6図のA点)
を事故点として検出するものである。
[発明が解決しようとする課題] しかし、先の従来技術では以下の問題点が存在する。
(1) 鉄塔ごとに事故を判別するため、鉄塔間の架空
送電線で起った事故点の位置を検出できない。
(2) 鉄塔ごとに検出器を取り付ける必要があること
から、長距離になるほど高価なものとなる。
(3) 光ファイバに曲げを加える等の損失変化によっ
て事故点検知を行う場合、光ファイバの繰り返し曲げに
より、光ファイバ強度が劣化し断線に至る危険性を含
む。
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、架
空送電線全長に亘るいずれの点で生じた事故でも検出で
きる、安価で簡単な事故点検知方法を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明の架空送電線の故障点検知方法は、光ファイバを
架空地線に内蔵させてなる光ファイバ複合架空地線の該
光ファイバの後方散乱光分布から該光ファイバの長手方
向温度分布を常時計測しメモリに蓄積しておき、架空送
電線系統のトリップ信号を受信後、これをトリガ信号と
して直ちに計測した光ファイバの長手方向温度分布と、
このトリップ信号受信前の前記蓄積しておいた光ファイ
バの長手方向温度分布との差分値を求め、この差分値の
変化点から故障点を検知するものである。
[作用] 光ファイバの長手方向温度分布は常時計測され、メモリ
に蓄積される。トリップ信号をトリガとしてトリップ信
号受信後の温度分布が計測される。次いで、このトリッ
プ信号受信後の温度分布と、トリップ信号受信より前に
計測された温度分布との差分値を求める。これにより、
故障のみによって生じた温度上昇の成分、即ち温度上昇
値の分布がわかる。このトリップ信号受信前後の温度分
布の差分値の変化点から故障点を検知するので、故障に
基づいた確実な故障点の評定ができることになる。
[実施例] 第1図は本発明の事故点検知方法の実施例を示す構成図
である。
図において、3は光ファイバ複合架空地線、8はこの光
ファイバ複合架空地線3から引き出された光ファイバ、
15はこの光ファイバによるラマン散乱光の分布波形から
温度分布を求める温度分布測定装置、14は光ファイバ複
合架空地線に設けた3変流器、16はトリガ信号発生器、
17は信号処理装置である。
送電線で地絡事故等の故障が起こると、光ファイバ複合
架空地線3に通常時より大きな電流が流れ、送電線長手
方向の電流分布に従い、光ファイバ複合架空地線3の温
度を上昇する。
従って、光ファイバ複合架空地線3の片端に光ファイバ
8を介して温度分布測定装置15を接続し、この温度分布
測定装置15から光ファイバ8を介してレーザパルス光を
入射し、光ファイバ複合架空地線3内の光ファイバ中で
生ずるラマン散乱光パルスを時分割で検出することによ
って、ラマン散乱光の長手方向分布が得られる。このラ
マン散乱光パルスの大きさは温度に依存することから、
これを検出する温度分布測定装置15では、光ファイバ複
合架空地線3全長に亘って電流分布と対応した温度分布
を求めることができる。
ここで、故障を判定する温度分布情報の測定は、光ファ
イバ複合架空地線3に取り付けた変流器14で検出した電
流値をトリガ信号発生器16に入力して監視し、故障に対
応する架空送電線のトリップ信号を受信した場合には、
トリガ信号発生器16で温度分布測定装置15の計測を開始
させるトリガ信号に変換し、そのトリガ信号を温度分布
測定装置15に伝達することで行われる。
温度分布測定装置15で測定された温度分布信号は、常に
信号処理装置17のメモリに蓄積されており、故障に対応
したトリップ信号が発生した場合には、信号処理装置17
は、トリガ信号発生器16に発生されるトリガ信号受信時
点より、1時刻前に測定された温度分布信号と、トリガ
信号受信直後の温度分布信号の差分値を演算し、温度上
昇値の分布を求め、最も温度上昇の大きな点を故障点と
判定する。
従って、トリガ信号を受信し、故障が生じたことを検知
してから故障点の標定を行うことになり、測定確度は高
いものとなる。
第2図に故障時の温度上昇値の分布測定例を示す。温度
上昇値の分布は、架空地線を流れる故障電流の分布に略
比例したものとなる。第2図では温度上昇値の高い距離
rの点が故障点として検出される。
送電線の故障を検出しトリガ信号を発生させる方法は、
前記実施例では架空地線に取り付けた変流器によって故
障時の電流値をトリップ信号として検出する方法によっ
たが、その他、架空送電線本体の電圧,電流変動をPC,C
Tで検出した値を用いる方法であってもよく、特に制約
を受けるものではない。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、次のような優れた効果
が得られる。
(1) 送電線,鉄塔部分では、光ファイバ複合架空地
線以外のものを必要とせず経済性に優れている。
(2) 光ファイバ複合架空地線の接続した温度分布情
報から故障点を判定するため、鉄塔部,鉄塔間中央部を
問わず、任意の点で生ずる故障を全て検出できる。
(3) 光ファイバ複合架空地線端末部に装置を置くだ
けで故障点を標定できることから、新たな工事の必要が
なく、既存線路でも容易に適用することができる。
(4) 運転中の架空送電線を常時監視できる。
(5) 架空地線全長の温度分布から、故障点を判定す
るため信頼性,精度が高い。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る故障点検知方法による装置のブロ
ック図、第2図はその実験結果のグラフ図、第3図,第
4図は従来の故障点検知方法を示す概略図、第5図は従
来の判別装置の構成図、第6図は従来の故障点検知方法
の実験結果のグラフ図である。 図中、3は光ファイバ複合架空地線、8は光ファイバ、
14は変流器、15は温度分布測定装置、16はトリガ信号発
生器、17は信号処理装置を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 輝明 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 山本 哲 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 川神 裕志 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 杉山 耕一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−66139(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバを架空地線に内蔵させてなる光
    ファイバ複合架空地線の該光ファイバの後方散乱光分布
    から該光ファイバの長手方向温度分布を常時計測しメモ
    リに蓄積しておき、架空送電線系統のトリップ信号を受
    信後、これをトリガ信号として直ちに計測した光ファイ
    バの長手方向温度分布と、このトリップ信号受信前の前
    記蓄積しておいた光ファイバの長手方向温度分布との差
    分値を求め、この差分値の変化点から故障点を検知する
    ことを特徴とする架空送電線の故障点検知方法。
JP8672589A 1989-04-07 1989-04-07 架空送電線の故障点検知方法 Expired - Lifetime JPH0758310B2 (ja)

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