JPH0583736U - ビデオカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータはビューファインダーの画面を見
つづけながらでも、ビデオカメラの水平が確実かつ容易
に確認でき、撮像画面を正確に水平に保つことが確認で
きるビデオカメラを提供することを目的とするものであ
る。 【構成】 ビデオカメラの筺体に設けられたビューファ
インダー本体内に水平検出器を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ビューファインダーを備えたビデオカメラに関するものである。 なお、このビデオカメラとは、カメラ部とビデオテープレコーダ部とが組み込 み構造になったカメラ一体型ビデオテープレコーダや、カメラ部とビデオテープ レコーダ部とが分離構造になったカメラ単体型等が含まれる。 また、このビデオカメラは動画撮影用記録媒体として、ビデオテープカセット 等を備えたものに限らず、記録媒体としてフロッピーディスク、フィルム等を使 用し静止画を撮影するもの（所謂スチルカメラ）をも含むものである。

【０００２】

【従来の技術】

ビデオカメラによって撮像（録画）された被写体の像（画像）は、テレビジョ ン等のモニタ装置で投影（再生）されることが多いため、撮像時に傾いた像（傾 いたまま録画された画像）は、そのまま傾いて表示され、これを修正することは 困難である。即ち、フィルムを使用したスチル写真とは異なり、撮像された被写 体の画像に合わせてモニタ装置の傾きを変化させることは実質的に不可能である 。 以上のことから、見やすい画像を得るには、ビデオカメラを水平に構えて撮像 することが望まれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来のビデオカメラでは、ビデオカメラの水平が確認 できないので、オペレータは撮影場所や撮影状態等によりビデオカメラの傾きに 気づかず、そのため撮影画像が斜めに傾いたりすることが多くあるなどの問題が あった。 動画用ビデオカメラの場合にも、長い撮影時間の途中で上記現象が起こりやす く、上記の問題の解決を図ることが望まれていた。

【０００４】 従って、本考案は上記した事情を考慮してなされたもので、ビデオカメラの水 平が確実かつ容易に確認でき、従って撮像画面を正確に水平に保つことが確認で きるビデオカメラを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記した目的を達成するために、ビデオカメラの筺体に設けられたビ ューファインダー本体内に水平検出器を備えたことを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案に係るビデオカメラの好適一実施例を図面に基づいて説明する。

【０００７】 先ず、図３は本考案の実施例を適用したビデオカメラ（１０）の全体の側面図 である。 このビデオカメラ（１０）は、開閉自在な蓋（１）を介してビデオテープカセ ットを内設させるビデオテープレコーダ部（２）と、固体撮像素子（ＣＣＤ）お よびカメラレンズ部（７）を内設させるカメラ部（３）とを、箱型本体ケースで ある筺体（４）に設けると共に、被写範囲を設定するビューファインダー（５） を筺体（４）の上面に設けたもので、操作部（６）の設定、並びに録画スイッチ 等の操作によりカメラ部（３）で撮る映像をビデオテープレコーダ部（２）で録 画するようになっている。 なお、上記ビューファインダー（５）はビデオカメラの筺体（４）に揺動可能 （矢印方向）に設けられているものである。

【０００８】 次に、図１を用いて上記ビューファインダー（５）本体内（５ａ）に設けられ た水平検出器の構造の一例を具体的に説明する。 なお、このビューファインダー（５）の本体内（５ａ）とは、ビューファイン ダー（５）を覗き込んだ状態において見える部分をいうものである。

【０００９】 図１は、ビューファインダー（５）の構造を示す図であり、被写体を写し出す ＣＲＴ画面（１１）が、ビューファインダー（５）の筒体（１３ａ）と（１３ｂ ）とで嵌合するようにして取付けられている。 なお、このＣＲＴ画面（１１）は公知のものであるが、画面はＣＲＴに限らず ＬＣＤ等を用いたものであってもよい。

【００１０】 そして、（１２）は水平検出器であり、この水平検出器（１２）は上記ＣＲＴ 画面（１１）の右側の筒体（１３ｂ）に上端部が固定された紐部材（８）と、こ の紐部材（８）の下端部に固着された錘（９）とで構成されている。

【００１１】 上記構成による水平検出器（１２）では、錘（９）がその自重により直下（所 謂、引力の作用する）方向へ垂れさがるので、例えば図２に示す如く、ビデオカ メラ（１０）が水平でないことが、容易かつ確実に確認できる。

【００１２】 以上、本考案の好適一実施例について詳細に説明したが、本考案はこれに限定 されるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく種々の修正が可能である ことは明白である。

【００１３】 例えば、上記実施例では水平検出器（１２）をＣＲＴ画面（１１）の右側の筒 体（１３ｂ）に取付けたが、左側の筺体（１３ａ）に取付けても良く、或いは左 右の両筒体（１３ａ）（１３ｂ）や、またＣＲＴ画面（１１）の上側あるいは下 側などに取付けても勿論良い。 また、上記実施例では水平検出器（１２）を紐部材（８）と錘（９）とで構成 したが、これに限らず、水平検出器（１２）はその自重により垂れさがるもので あれば、他の部材で構成されたものであっても良いことは言うまでもない。例え ば、鎖（チェーン）部材を垂れさがるように構成したもの、あるいは見やすいよ うに蛍光材料を含有した合成樹脂材料等からなる部材を垂れさがるように構成し たもの等、容易に考えられる。

【００１４】 以上の如く本実施例によれば、ビデオカメラ（１０）の筺体（４）に設けられ たビューファインダー（５）本体内（５ａ）に水平検出器（１２）を備えたこと により、オペレータはビューファインダー（５）の画面（１１）を見つづけなが らでも、ビデオカメラ（１０）の水平が確実かつ容易に確認できるので、撮像画 面を正確に水平に保つことができ、傾きの少ない撮影を行うことが可能となる。 特に、本考案を上記本実施例で述べたようなビデオカメラ（１０）に適用した 場合、スチルカメラに比べ撮影時間が長くても、撮影画像が斜めに傾いたりする 等の問題を解決することができる。 また、本実施例による水平検出器（１２）は構成が簡単なので、安価であり経 済的な利点がある。

【００１５】

【考案の効果】

以上、詳細に説明したように本考案によれば、ビューファインダーの画面から 目を離さずとも、ビデオカメラの水平が確実かつ容易に確認できるので、撮像画 面を正確に水平に保たれているかどうかの確認ができ、傾きの少ない撮影を行う ことを容易にするという効果を奏し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る一実施例の構成（ビューファイ
ンダーを覗き込んだ状態を示す）説明図。

【図２】 本考案に係る実施例の動作を説明する説明
図。

【図３】 本考案に係る実施例を適用したビデオカメラ
の全体側面図。

【符号の説明】

（５）ビューファインダー （５ａ）ビューファインダーの本体内 （８）紐部材 （９）錘 （１０）ビデオカメラ （１１）ＣＲＴ画面 （１２）水平検出器 （１３ａ）（１３ｂ）ビューファインダーの筒体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビデオカメラの筺体に設けられたビュー
   ファインダー本体内に水平検出器を備えたことを特徴と
   するビデオカメラ。