JPH058370U - 冷凍装置の凝縮器取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上部にサービススペースが無い冷凍装置での
送風機のメンテナンスサービスを容易にする。 【構成】 凝縮器４の冷媒出入口管側に凝縮器の回動が
行える回転軸部を設け、冷媒出入口配管の回転軸部の近
傍に可撓管を設け、送風機のメンテナンス時には凝縮器
が回動移動できるようにした。 【効果】 凝縮器が回動することができるため、上部に
サービススペースが無い冷凍装置でも、送風機の正面側
にサービススペースが確保でき、容易にメンテナンスサ
ービスが行える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、冷凍装置の送風機取付性を改善した凝縮器取付構造に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

図４および図５はそれぞれ従来の冷凍装置の斜視図と平面図を示し、図６は従 来の冷凍装置の据付状態の斜視図を示す。図において、１はユニットベース、２ は圧縮機、３は電装品、４はプレートフィン形の凝縮器であり、５はこの凝縮器 ４に被熱交換空気を通風する送風機、６はこの送風機５を取付ける送風機取付板 で、上記ユニットベース１上にねじ７により固定されている。又、８は冷媒出入 口配管、９は全体を構成する冷凍装置、１０は業務用冷蔵庫である。

【０００３】 次に送風機５のメンテナンスについて説明する。冷凍装置９は、業務用冷蔵庫 １０等の上部に据付けられる場合がある。この業務用冷蔵庫１０は、コンパクト でかつ、収納物は多く入る構造でなくてはならない。よって、上記業務用冷蔵庫 １０の幅寸法ａは小さく、縦寸法ｂは大きく、上記冷凍装置９を収納する部分の 縦寸法ｃは小さくする必要性がある。このため上記冷凍装置９の側面や上部にス ペースは無く、矢印で示す正面側１１にのみサービススペースがある。

【０００４】 しかるに、上記送風機５のメンテナンスにおいては、上部に送風機５と送風機 取付板６を取り出すスペースがないため、上記冷凍装置９全体を上記業務用冷蔵 庫１０より取り外し、そのあとねじ７を外して上記送風機取付板６ごと上記送風 機５をユニットベース１から外してメンテナンスサービスを行う必要がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の冷凍装置の送風機取付構造は以上のように構成されているので、送風機 ５のメンテナンスの際には、冷凍装置９を取出さなければならず、さらには上記 送風機５の周囲には冷媒出入口配管８もあり上記送風機５を取り外す際に、邪魔 になるなどの問題があった。

【０００６】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、冷凍装置全 体を取り外すことなく、送風機の取り外しが容易にできる冷凍装置の凝縮器取付 構造を得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る冷凍装置の凝縮器取付構造は、ユニットベース上に圧縮機と、 プレートフィン形の凝縮器と、凝縮器に被熱交換空気を通風する送風機と、送風 機を固定する送風機取付板等を備えた冷凍装置において、凝縮器が冷媒出入口配 管側に設けられた回転軸部を中心としてユニットベースに対して回転可能に支持 され、冷媒出入口配管の一部を可撓管に形成したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

この考案における冷凍装置の凝縮器取付構造は、凝縮器の冷媒出入口配管側に 凝縮器の回転軸部を設けるとともに、冷媒出入口配管の一部に可撓管を設けたこ とで、送風機のメンテナンス時には凝縮器が回転軸部を中心として冷凍装置の正 面側に回転できるので、しかもこの際、冷媒入口配管の一部が可撓部から折れ曲 がり送風機は前面に引き出されメンテナンスサービスすることができる。

【０００９】

【実施例】

図１、図２、図３はこの考案の一実施例を示すもので、図において、４ａ，４ ｂは凝縮器４の底部に設けられたフランジ板で、各々２つずつの取付用穴１３が 設けられている。１２は凝縮器４の冷媒出入口配管８ａ，８ｂ側の一個所の取付 用穴１３に設けられた回転軸部で、例えば図３のように取付ねじを用い、この取 付ねじ１２をフランジ板４ａに密着させずに凝縮器４の回転軸部として構成して いる。なお、フランジ板４ａ，４ｂのその他の取付用穴１３にはねじ１４ａ〜１ ４ｃが取付けられ、フランジ板４ａ，４ｂを支持している。１５は冷媒出入口配 管８ａ，８ｂの途中に設けた可撓管である。その他の構成は図５と同じであるの で同一符号を付して説明は省略する。

【００１０】 送風機５のメンテナンスについては、まず凝縮器４の取付ねじ１４ａ，１４ｂ ，１４ｃを取り外し、凝縮器４を回転軸部１２を中心として点線矢印のように回 動させ、ストッパー（図示せず）の位置まで凝縮器４を移動させる。そして凝縮 器４を移動させることにより冷媒出入口配管８ａ，８ｂが可撓管１５より弾性変 形し、送風機５の正面側スペースが確保され、送風機５ごと取付板６のねじ７を 外して、実線矢印のように前面へ引き出し、メンテナンスサービスを行うことが できる。

【００１１】

【考案の効果】

以上のようにこの考案によれば、凝縮器の冷媒出入口配管側に凝縮器の回転軸 部を設けるとともに、冷媒出入口配管の回転軸近傍に可撓管を設けるように構成 したので、メンテナンスサービス時には凝縮器を回動させ、送風機の前面にサー ビススペースを確保することができ、従って冷凍装置の上部にサービススペース が無くても容易に送風機のメンテナンスが行えるなどの優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例による冷凍装置の平面図で
ある。

【図２】この考案の一実施例による冷凍装置の斜視図で
ある。

【図３】この考案の一実施例による回転軸部の断面図で
ある。

【図４】従来の冷凍装置の斜視図である。

【図５】従来の冷凍装置の平面図である。

【図６】従来の冷凍装置の据付状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ ユニットベース ４ 凝縮器 ４ａ フランジ板 ５ 送風機 ６ 送風機取付板 ８ａ，８ｂ 冷媒出入口配管 １２ 回転軸部 １３ 取付用穴 １４ａ〜１４ｃ ねじ １５ 可撓管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川崎 雅夫 和歌山県和歌山市手平６丁目５番66号 三 菱電機株式会社和歌山製作所内

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ユニットベース上に圧縮機と、プレート
   フィン形の凝縮器と、上記凝縮器に被熱交換空気を通風
   する送風機と、上記送風機を固定する送風機取付板等を
   備えた冷凍装置において、上記凝縮器が冷媒出入口配管
   側に設けられた回転軸部を中心として上記ユニットベー
   スに対して回転可能に支持され、上記冷媒出入口配管の
   一部を可撓管に形成したことを特徴とする冷凍装置の凝
   縮器取付構造。