JPH0583544U - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JPH0583544U
JPH0583544U JP3088692U JP3088692U JPH0583544U JP H0583544 U JPH0583544 U JP H0583544U JP 3088692 U JP3088692 U JP 3088692U JP 3088692 U JP3088692 U JP 3088692U JP H0583544 U JPH0583544 U JP H0583544U
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JP
Japan
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seal ring
ring
rotating
rotary
shaft
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Withdrawn
Application number
JP3088692U
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English (en)
Inventor
進 石橋
一彦 山下
隆信 小室
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Publication date
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Publication of JPH0583544U publication Critical patent/JPH0583544U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸11が大径であっても、非回転シール
リング71及び回転シールリング31の密封端面Sが常
に密接して流体の漏れを封止するようにする。 【構成】 回転シールリング31の密封端面と非回転シ
ールリング71の密封端面とを圧接させて圧力流体を封
止する軸封装置において、回転リング21と回転シール
リング31との間に弾性変形可能に密封する径が異なる
2個の弾性リング34,35を挟設し、この2個の弾性
リング間の隙間に通じる圧力流体の均圧孔21hを設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、回転軸が容器を貫通する箇所を密封する軸封装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の軸封装置の半縦断面図である。ハウジング52を回転軸11が貫 通し、回転軸11には回転リング21が止めボルト28で固定装着されており、 回転軸11と回転リング21との間はOリング29で封止している。回転リング 21の左側端面には回転シールリング31が装着されている。ハウジング52に は非回転リング61が軸方向に移動可能に設けられており、ハウジング52と非 回転リング61との間はOリング59で封止している。非回転リング61とハウ ジング52との間にはスプリング57が介装されて、非回転リング61は図の右 方へ押されている。非回転リング61の右側端面には非回転シールリング71が 装着されている。以上の構成部材は、非回転シールリング71及び回転シールリ ング31の密封端面Sが、いずれも、回転軸11の軸心線に正確に垂直な平面に なるように形成されている。図の右側は圧力流体、左側は大気である。スプリン グ57で押されるので、非回転シールリング71と回転シールリング31とは密 封端面同士が密圧接し、摺接回転しながら圧力流体の漏れを封止する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の軸封装置は上記のようであるが、回転軸11が大径になると、各構成部 材の形状誤差の絶対値も大きくなり、回転軸11の軸心線に正確に垂直な一平面 になるべき非回転シールリング71及び回転シールリング31の密封端面Sに狂 いが生じやすくなり、隙間の絶対値が大きくなり、流体の漏れが多くなるという ような課題があった。
【0004】 この考案は上記課題を解消するためになされたもので、回転軸が大径である場 合など、回転軸の軸心線に正確に垂直な一平面になるべき非回転シールリング及 び回転シールリングの密封端面に狂いが生じても、この狂いを修正して、密封端 面が常に密圧接して流体の漏れを封止する軸封装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る軸封装置は、回転リングに装着された回転シールリングの密封 端面と非回転リングに装着された非回転シールリングの密封端面とを圧接させて 圧力流体を封止する軸封装置において、前記回転リングと回転シールリングとの 間及び/又は前記非回転リングと非回転シールリングとの間に弾性変形可能に密 封する径が異なる2個の弾性リングを挟設し、この2個の弾性リング間の隙間に 通じる圧力流体の均圧孔を設けたものである。
【0006】
【作用】
この考案における弾性リングは、回転リングと回転シールリングとの間及び/ 又は非回転リングと非回転シールリングとの間を密封するとともに、弾性変形可 能であるので、回転シールリング及び/又は非回転シールリングを角度変更可能 に支持する。また、圧力流体の均圧孔は、この2個の弾性リング間の隙間空間の 密閉性を解除し、回転シールリング及び/又は非回転シールリングの軸方向移動 可能性を付与する。これにより、回転シールリング及び/又は非回転シールリン グの角度変更及び変位が可能となり、構成部材の形状誤差等があっても、回転シ ールリングと非回転シールリングとの相対位置角度が修正され、両者の密圧接が 確保される。
【0007】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図について説明する。図1(A)において、回転 軸11はハウジング52を貫通している。この実施例における回転軸11は大径 である。ハウジング52の図の右側には高圧流体が存在し、左側は大気圧である とする。回転軸11にはOリング29を挟挿して回転リング21が図示しない止 めボルトなどにより固定して、回転軸11と一体的に回転するように取り付けら れている。回転リング21の図の左側の端面に形成されたリング状の溝に嵌合す るように、回転シールリング31が回転リング21との間にリング径の異なる2 本の弾性リング34,35を同心円状に挟挿して設けられている。また、回転シ ールリング31の抜け出しを止める抑え板26が回転リング21に取り付けられ ている。回転シールリング31は、図1(C)に示すように、二つ割りであり、 端面の外方の部分には複数個のポケット31Kが形成されている。ポケット31 Kの縁部はステップ状またはスロープ状に形成されている。回転シールリング3 1の端面のポケット31Kがない内方の部分が密封端面Sとして特に精密に形成 されている。回転リング21には、弾性リング34と35との間の回転リング2 1と回転シールリング31との隙間に通じる均圧孔21hがあけられている。弾 性リング34,35は合成ゴム等で作られた弾性変形可能でシール能力が高いO リングのようなものである。
【0008】 ハウジング52の回転軸11に対する内周面にはシリンダ状凹部が形成されて おり、このリンダ状凹部に一部が嵌入する形状の非回転リング61が軸方向に移 動可能に設けられ、非回転リング61の図の右側の端面に形成されたリング状の 溝に嵌合するように、非回転シールリング71が非回転リング61との間にリン グ径の異なる2本の弾性リング74,75を同心円状に挟挿して設けられている 。また、非回転シールリング71の抜け出しを止める抑え板66が非回転リング 61に取り付けられている。ハウジング52のシリンダ状凹部の内周面にはOリ ング59が設けられ、相対移動可能な非回転リング61の外周面との間を封止し ている。ハウジング52と非回転リング61との間には、非回転リング61を図 の右方へ押しやるようにスプリング57が装入されている。非回転リング61に は、弾性リング74と75との間の非回転リング61と非回転シールリング71 との隙間に通じる均圧孔61hがあけられている。弾性リング74,75は合成 ゴム等で作られた弾性変形可能でシール能力が高いOリングのようなものである 。非回転シールリング71は、図1(B)に示すように、二つ割りであり、端面 は密封端面Sとして特に精密に滑らかに形成されている。なお、図1(A)より 図1(B),(C)は縮小して作図している。
【0009】 次に、図1に示す実施例の作用について説明する。回転軸11が回転すると、 回転軸11に固定された回転リング21も、回転リング21に装着された回転シ ールリング31も、回転軸11と一体的に回転する。一方、ハウジング52,非 回転リング61及び非回転シールリング71は回転しない。非回転リング61は スプリング57により図の右方へ押されているので、非回転シールリング71の 密封端面Sは回転シールリング31の密封端面Sに圧接する。以上の構成諸部材 は、回転シールリング31及び非回転シールリング71の両者の密封端面Sが正 確に回転軸11の軸心線に垂直な一平面になるように形成されている。また、両 者の密封端面Sは特に精密な滑らかな平面に形成されているので、両者の密封端 面Sは密接しながら相対滑動し、この滑動面間を高圧流体が通過するのを拒否す る。その他、回転軸11と回転リング21との間はOリング29が封止し、回転 リング21と回転シールリング31との間は弾性リング35が封止し、ハウジン グ52と非回転リング61との間はOリング59が封止し、非回転リング61と 非回転シールリング71との間は弾性リング75が封止する。なお、回転軸11 の回転に伴い、回転シールリング31も回転し、その回転周速度が高くなると、 ポケット31Kには動圧が発生し、回転シールリング31の密封端面Sと非回転 シールリング71の密封端面Sとの接触圧力を下げ、摩擦抵抗を低減する。
【0010】 図1において、回転軸11が大径になると、上記諸構成部材も大形となり、よ り高精度に加工形成され、取付精度,運動等の誤差(相対誤差)も小さくするよ うに製造されるが、それでも大形になるほど形状,取付精度,運動等の絶対誤差 は大きくなるのは避けられない。そのため、図3に誇張して示すように、例えば 、非回転リング61及び非回転シールリング71に狂いが生じて、その端面が回 転軸11の軸心線に対して正確な一平面にならず、回転シールリング31に対し て正しい姿勢で対面しない状態となったとき、従来の軸封装置では、図3に示す ように、回転シールリング31の密封端面Sと非回転シールリング71の密封端 面Sとが傾斜角度をもって対面し、流体の漏れが多くなる。ところが、この軸封 装置では、図2に示すように、回転リング21と回転シールリング31との間に 弾性リング34,35を挟設し、弾性リング34と35との間の回転リング21 と回転シールリング31との間の隙間空間に通じる均圧孔21hを穿設したので 、図3に示すように、回転シールリング31の密封端面31Sに非回転シールリ ング71の密封端面71Sが片当たりする状態となった場合、回転シールリング 31の図の下部は非回転シールリング71に当たって右方へ押され、回転シール リング31の図の上部は非回転シールリング71が当たらないので、図2に示す ように、35は圧縮され、弾性リング34は弾性反発力により回転シールリング 31を図の左方へ押し、回転シールリング31は反時計方向に姿勢を変え、回転 シールリング31の密封端面Sが非回転シールリング71の密封端面Sに正しく 対面するようになる。そのとき、回転シールリング31の背面に均圧孔21hが あけてあり、流体圧力がかかっているので、回転シールリング31の密封端面S 側からの流体圧力に対抗し、回転シールリング31の上記姿勢変更が妨げられな い。以上の姿勢修正動作は、非回転シールリング71に弾性リング74,75及 び均圧孔61hが設けられておれば、非回転シールリング71についても全く同 様に働く。以上説明したような修正動作により、狂いがあっても回転シールリン グ31の密封端面Sと非回転シールリング71の密封端面Sとが正しく対面し、 流体の漏れを封止する。
【0011】 次に、図4に示す他の実施例について説明する。この実施例では、回転シール リング31の背面に合成ゴム等で形成した弾性板36を填装し、その背面に、図 4(B)に示すような複数箇所に突起37bを形成して、その他の部分は凹部相 当面37cとなるように形成した支持板37を挟設し、各凹部相当面37cの隙 間に通じる均圧孔21hをそれぞれ穿設したものである。弾性板36及び支持板 37により回転シールリング31の軸方向移動及び角度変更が可能となり、狂い があっても回転シールリング31と非回転シールリング71とが正しく密接する ように圧接することになり、流体の漏れを封止する。
【0012】 なお、上記実施例では、回転シールリング31及び非回転シールリング71は 二つ割りとしたが、一体でもよく、三つ割り以上としてもよい。また、回転シー ルリング31にはポケット31Kを形成して推力受け面を形成したが、回転軸1 1が大径で、流体圧力が高く、この軸封部の回転周速度が高い場合に有効な手段 であり、必ずしも必要ではない。
【0013】 なお、上記実施例では、回転リング21が回転軸11に固定され、非回転リン グ61がハウジング52に軸方向に移動可能に設けられ、スプリング57により 非回転シールリング71が回転シールリング31に当接する構成となっているが 、逆に、非回転リング61がハウジング52に固定され、回転リング21が回転 軸11に軸方向に移動可能に設けられ、移動可能な回転リング21を押すスプリ ングにより回転シールリング31が非回転シールリング71に当接する構成とし た軸封装置であっても、上記実施例と同様な構成をとることにより同様な作用効 果が得られる。
【0014】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、回転シールリング及び/又は非回転シール リングの背面に弾性リングを挟設し、均圧孔を設け、回転シールリング及び/又 は非回転シールリングの位置,姿勢を修正可能としたので、大形で狂いが生じて も、回転シールリングと非回転シールリングとの関係位置,姿勢が修正され、両 者の密封端面が正しく密圧接して密封する軸封装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による軸封装置を示し、
(A)は半縦断面図、(B)は非回転シールリングの正
面図、(C)は回転シールリングの正面図である。
【図2】この考案の一実施例による軸封装置の動作を示
す半縦断面図である。
【図3】従来の軸封装置の動作を示す半縦断面図であ
る。
【図4】この考案の他の実施例による軸封装置を示し、
(A)は半縦断面図、(B)は支持板の正面図である。
【図5】従来の軸封装置の半縦断面図である。
【符号の説明】
11:回転軸、 21:回転リング、 21h:均圧孔、 31:回転シールリング、 34,35:弾性リング、 52:ハウジング、 57:スプリング、 61:非回転リング、 61h:均圧孔、 71:非回転シールリング、 74,75:弾性リング、 S:密封端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転リングに装着された回転シールリン
    グの密封端面と非回転リングに装着された非回転シール
    リングの密封端面とを圧接させて圧力流体を封止する軸
    封装置において、前記回転リングと回転シールリングと
    の間及び/又は前記非回転リングと非回転シールリング
    との間に弾性変形可能に密封する径が異なる2個の弾性
    リングを挟設し、この2個の弾性リング間の隙間に通じ
    る圧力流体の均圧孔を設けたことを特徴とする軸封装
    置。
JP3088692U 1992-04-13 1992-04-13 軸封装置 Withdrawn JPH0583544U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3088692U JPH0583544U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 軸封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3088692U JPH0583544U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 軸封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0583544U true JPH0583544U (ja) 1993-11-12

Family

ID=12316217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3088692U Withdrawn JPH0583544U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 軸封装置

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JP (1) JPH0583544U (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960801