JP2007064870A - 回転角センサの固定構造 - Google Patents

回転角センサの固定構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007064870A
JP2007064870A JP2005253197A JP2005253197A JP2007064870A JP 2007064870 A JP2007064870 A JP 2007064870A JP 2005253197 A JP2005253197 A JP 2005253197A JP 2005253197 A JP2005253197 A JP 2005253197A JP 2007064870 A JP2007064870 A JP 2007064870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
angle sensor
rotation angle
press
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005253197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4628904B2 (ja
Inventor
Junichi Ishikawa
石川  淳一
Takahiro Fukui
崇裕 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005253197A priority Critical patent/JP4628904B2/ja
Publication of JP2007064870A publication Critical patent/JP2007064870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4628904B2 publication Critical patent/JP4628904B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】 回転角センサにおいてロータを回転軸に対して移動不能にする。
【解決手段】 モータロータ100のシャフト部101に固定されてモータロータ100と一体に回転するロータ10と、このロータ10に対向配置されるステータ30とを備えた回転角センサ1の固定構造において、シャフト部101のセンサ取付軸部103に軸方向位置決め用の段差部102が設けられるとともに環状のカラー50が圧入され、段差部102と圧入部材50との間にロータ10と弾性圧縮された環状の弾性部材40が密接して挟装されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ロータとステータとを備える回転角センサの固定構造に関するものである。
回転体の回転角度を検出する回転角センサには、回転体の回転軸に固定されて回転体と一体に回転するロータと、このロータの外側に対向配置されるステータ、とを備える回転角センサ(所謂、レゾルバ)が知られている。この回転角センサは、ロータとステータとの間に形成されるギャップのパーミアンスが、ロータの回転に伴って正弦波状に変動することを利用して、回転体の回転角度を検出している。
ところで、回転角センサのロータを回転体の回転軸に固定する際にロータを回転軸に圧入して固定すると、ロータに応力ひずみが発生してインダクタンスが変化し角度検出誤差が生じるため、圧入することはできない。そのため、この種の回転角センサでは、一般的にロータを回転軸に隙間嵌めしている。
しかしながら、ロータを回転軸に隙間嵌めしたためロータが回転軸に対して動いてしまうと検出精度が低下する。
そこで、例えば、ロータと回転軸にキー溝を設けキーを嵌合してロータを周方向に変位しないようにする回転角センサの固定構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ロータを回転軸に取り付けた後に回転軸にカラーを圧入してロータを軸方向に押圧することにより、ロータの軸方向移動を阻止するとともに、摩擦力でロータを周方向および径方向に変位しないようにする回転角センサの固定構造が知られている。
特開2002−174535号公報
しかしながら、ロータと回転軸との間にキーを設ける場合にも、ロータのキー溝とキーとは隙間嵌めにする必要があるため、ロータが僅かながら周方向に変位(振動)する余地が残っていて、検出精度が低下する虞がある。
また、回転軸にカラーを圧入しロータを軸方向に押圧しても十分な軸方向力が得らず、ロータが周方向に変位(振動)してしまい、検出精度が低下する虞がある。
そこで、この発明は、ロータを回転軸に対して周方向に変位しないように確実に固定することができる回転角センサの固定構造を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、回転体(例えば、後述する実施例におけるモータロータ100)の回転軸(例えば、後述する実施例におけるシャフト部101)に固定されて該回転体と一体に回転するロータ(例えば、後述する実施例におけるロータ10)と、このロータに対向配置されるステータ(例えば、後述する実施例におけるステータ30)とを備えた回転角センサ(例えば、後述する実施例における回転角センサ1)の固定構造において、前記回転軸に軸方向位置決め用の段差部(例えば、後述する実施例における段差部102)が設けられるとともに環状の圧入部材(例えば、後述する実施例におけるカラー50)が圧入され、前記段差部と前記圧入部材との間に前記ロータと弾性圧縮された環状の弾性部材(例えば、後述する実施例における弾性リング40)が密接して挟装されていることを特徴とする。
このように構成することにより、弾性部材の反発力がロータに作用し、ロータを段差部あるいは圧入部材に所定の軸方向力で圧接させることができるので、大きな摩擦力を発生させることができ、その結果、ロータを回転軸に対して周方向あるいは径方向に移動不能にすることができる。また、ロータの軸方向移動も阻止することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記ロータが段差部に隣接して配置され、該ロータと前記圧入部材との間に前記弾性部材が配置されていることを特徴とする。
このように構成することにより、ロータを段差部に所定の軸方向力で圧接させることができ、ロータと段差部との接触面、および、ロータと弾性部材との接触面に大きな摩擦力を発生させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記弾性部材が段差部に隣接して配置され、該弾性部材と前記圧入部材との間に前記ロータが配置されていることを特徴とする。
このように構成することにより、ロータを圧入部材に所定の軸方向力で圧接させることができ、ロータと圧入部材との接触面、および、ロータと弾性部材との接触面に大きな摩擦力を発生させることができる。
請求項4に係る発明は、回転体(例えば、後述する実施例におけるモータロータ100)の回転軸(例えば、後述する実施例におけるシャフト部101)に固定されて該回転体と一体に回転するロータ(例えば、後述する実施例におけるロータ10)と、このロータに対向配置されるステータ(例えば、後述する実施例におけるステータ30)とを備えた回転角センサ(例えば、後述する実施例における回転角センサ1)の固定構造において、前記回転軸に軸方向位置決め用の段差部(例えば、後述する実施例における段差部102)が設けられ、この段差部に前記ロータが突き当てられて配置され、このロータに当接して該ロータを前記段差部に接近する方向へ押圧する環状の弾性片(例えば、後述する実施例における弾性片52)を一体に備えた圧入部材(例えば、後述する実施例におけるカラー50)が前記回転軸に圧入されていることを特徴とする。
このように構成することにより、弾性片の押圧力によりロータを段差部に所定の軸方向力で圧接させることができるので、ロータと段差部との接触面、および、ロータと圧入部材との接触面に大きな摩擦力を発生させることができ、その結果、ロータを回転軸に対して周方向および径方向に移動不能にすることができる。また、ロータの軸方向移動も阻止することができる。
請求項5に係る発明は、回転体(例えば、後述する実施例におけるモータロータ100)の回転軸(例えば、後述する実施例におけるシャフト部101)に固定されて該回転体と一体に回転するロータ(例えば、後述する実施例におけるロータ10)と、このロータに対向配置されるステータ(例えば、後述する実施例におけるステータ30)とを備えた回転角センサ(例えば、後述する実施例における回転角センサ1)の固定構造において、前記回転軸に軸方向位置決め用の段差部(例えば、後述する実施例における段差部102)が設けられるとともに環状の圧入部材(例えば、後述する実施例におけるカラー50)が圧入され、前記段差部と前記圧入部材との間に前記ロータが挟装され、前記ロータの内周面(例えば、後述する実施例における面取部12A)と前記回転軸の外周面(例えば、後述する実施例における面取部104A)との間に樹脂層(例えば、後述する実施例における樹脂層60)が設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、樹脂層が、ロータの回転軸に対する周方向、径方向、および軸方向の移動を阻止する。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の発明において、前記ロータの内周面に樹脂溜まり凹部(例えば、後述する実施例における樹脂溜まり凹部13)と該樹脂溜まり凹部に連通する樹脂注入口(例えば、後述する実施例における樹脂注入口14)が設けられ、前記樹脂溜まり凹部および前記樹脂注入口に充填された樹脂が前記樹脂層の一部を構成することを特徴とする。
このように構成することにより、ロータの回転軸に対する周方向移動を確実に阻止することができる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の発明において、前記ロータは積層鋼板(例えば、後述する実施例における積層鋼板10a)からなり、前記樹脂溜まり凹部および前記樹脂注入口は前記積層鋼板に打ち抜き形成された凹部を重ね合わせて形成されたことを特徴とする。
このように構成することにより、樹脂溜まり凹部および樹脂注入口を容易に構成することができる。
請求項1または請求項2または請求項3に係る発明によれば、ロータを段差部あるいは圧入部材に所定の軸方向力で圧接させて、ロータを回転軸に対して周方向、径方向、軸方向に移動不能にすることができるので、回転角センサの角度検出精度が向上する。
請求項4に係る発明によれば、ロータを段差部に所定の軸方向力で圧接させて、ロータを回転軸に対して周方向、径方向、軸方向に移動不能にすることができるので、回転角センサの角度検出精度が向上する。
請求項5に係る発明によれば、樹脂層がロータの回転軸に対する周方向、径方向、軸方向の移動を阻止するので、回転角センサの角度検出精度が向上する。
請求項6に係る発明によれば、ロータの回転軸に対する周方向移動を確実に阻止することができるので、回転角センサの角度検出精度が向上する。
請求項7に係る発明によれば、樹脂溜まり凹部および樹脂注入口を容易に構成することができる。
以下、この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例を図1から図9の図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施例は、モータのロータ(以下、モータロータという)の回転角度を検出する回転角センサとしての態様である。
〔実施例1〕
初めに、この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例1を図1および図2の図面を参照して説明する。
図1に示すように、回転角センサ1は、回転体としてのモータロータ100に固定されてモータロータ100と一体に回転するロータ10と、図示しないモータのステータ(以下、モータステータという)に固定されるステータ30とから構成されている。
モータロータ100のシャフト部(回転軸)101における軸方向一端側には、ロータ10の軸方向位置決め用の段差部102が設けられ、段差部102よりも端面側は断面形状が真円形のセンサ取付軸部103にされており、このセンサ取付軸部103にロータ10が取り付けられている。
ロータ10は同一形状、同一寸法の環状の積層鋼板10aを多数積層してなり、中央にはセンサ取付軸部103に隙間嵌めするための真円形の貫通孔11が形成され、外周形状はステータ30との間のギャップが変化するように非真円形をなしている。
ロータ10は貫通孔11にセンサ取付軸部103を隙間嵌めした状態で段差部102に突き当てられて、段差部102に面当接している。
また、センサ取付軸部103には、ロータ10に隣接して弾性リング40が取り付けられ、弾性リング40に隣接して金属製のカラー(圧入部材)50が取り付けられている。換言すると、段差部102とカラー50との間にロータ10と弾性リング40が挟装されている。
弾性リング40は例えばポリウレタンゴムなどの樹脂製で、円環状をなし、センサ取付軸部103に隙間嵌めされており、ロータ10の端面に密接して配置されている。
カラー50は円環状をなし、センサ取付軸部103に圧入して固定されており、弾性リング40の端面に密接して弾性リング40を弾性圧縮するように設置されている。そして、カラー50はロータ10および弾性リング40の軸方向移動を阻止する。
ステータ30は真円形の円環状をなし、ロータ10の外側に対向配置されてロータ10と同心上に設置されている。そして、回転角センサ1は、ロータ10とステータ30との間に形成されるギャップのパーミアンスが、ロータ10の回転に伴って正弦波状に変動することを利用して、モータロータ100の回転角度を検出する。
このように構成された実施例1の回転角センサ1の固定構造によれば、段差部102とカラー50との間にロータ10と弾性圧縮された弾性リング40が密接して挟装されているので、常に弾性リング40の反発力がロータ10に作用し、ロータ10を段差部102に所定の軸方向力で圧接させることができる。その結果、ロータ10と弾性リング40との接触面、ロータ10と段差部102との接触面、および、ロータ10の積層鋼板10a同士の接触面に大きな摩擦力が発生し、ロータ10がセンサ取付軸部103に対して周方向および径方向に移動するのを阻止することができる。
また、ロータ10はセンサ取付軸部103に隙間嵌めしており、圧入固定していないので、ロータ10に応力ひずみが発生せず、インダクタンスの変化を引き起こさない。
したがって、回転角センサ1の角度検出精度が向上する。
〔実施例2〕
次に、この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例2を図3の図面を参照して説明する。
実施例2の回転角センサの固定構造が実施例1と相違する点は、ロータ10と弾性リング40の配置にある。すなわち、実施例2の回転角センサの固定構造では、段差部102とカラー50との間にロータ10と弾性リング40が挟装されているが、弾性リング40が段差部102に突き当てられて面当接しており、この弾性リング40とカラー50との間にロータ10が配置された状態で、弾性リング40が弾性圧縮されている。その他の構成は実施例1と同じであるので同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。
このように構成された実施例2の回転角センサの固定構造によれば、段差部102とカラー50との間にロータ10と弾性圧縮された弾性リング40が密接して挟装されているので、常に弾性リング40の反発力がロータ10に作用し、ロータ10をカラー50に所定の軸方向力で圧接させることができる。その結果、ロータ10と弾性リング40との接触面、ロータ10とカラー50との接触面、およびロータ10の積層鋼板10a同士の接触面に大きな摩擦力が発生し、ロータ10がセンサ取付軸部103に対して周方向および径方向に移動するのを阻止することができる。
また、ロータ10はセンサ取付軸部103に隙間嵌めしており、圧入固定していないので、ロータ10に応力ひずみが発生せず、インダクタンスの変化を引き起こさない。
したがって、回転角センサ1の角度検出精度が向上する。
〔実施例3〕
次に、この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例3を図4および図5の図面を参照して説明する。
図4に示すように、実施例3の回転角センサの固定構造では、実施例1および実施例2における弾性リング40がなく、その代わりに金属製のカラー50に弾性片52を設け、この弾性片52でロータ10を軸方向に押圧している。
詳述すると、実施例3の回転角センサの固定構造に用いられるカラー50は、図5に示すように、センサ取付軸部103に圧入される断面略矩形の環状の固定リング部51と、この固定リング部51の軸方向一端面外周縁から一体的に径方向外側へ斜めに延出する環状の弾性片52とから構成されている。弾性片52は皿バネ状をなし、径方向および軸方向に弾性変形可能になっており、弾性片52の先端52aは平坦面に形成されている。
そして、実施例3の回転角センサの固定構造では、モータロータ100におけるシャフト部101の段差部102にロータ10が突き当てられて配置され、センサ取付軸部103にカラー50が圧入されて固定され、カラー50における弾性片52が所定に弾性変形された状態でその先端52aがロータ10の端面に当接しており、弾性片52の弾性によってロータ10を段差部102に接近する方向に押圧している。そして、カラー50はロータ10の軸方向移動を阻止する。
その他の構成については実施例1および実施例2と同じであるので同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。
このように構成された実施例3の回転角センサの固定構造によれば、弾性片52の押圧力によりロータ10を段差部102に所定の軸方向力で圧接させることができるので、ロータ10と段差部102との接触面、ロータ10とカラー50の弾性片52との接触面、およびロータ10の積層鋼板10a同士の接触面に大きな摩擦力が発生し、ロータ10がセンサ取付軸部103に対して周方向および径方向に移動するのを阻止することができる。
また、ロータ10はセンサ取付軸部103に隙間嵌めしており、圧入固定していないので、ロータ10に応力ひずみが発生せず、インダクタンスの変化を引き起こさない。
したがって、回転角センサ1の角度検出精度が向上する。
なお、前述した実施例1〜実施例3の回転角センサの固定構造では、ロータ10の貫通孔11を真円形にしているが、ロータ10をモータロータ100に対して周方向に位置決めするために、モータロータ100のセンサ取付軸部103に面取部を設けて非円形とし、ロータ10の貫通孔11の形状をセンサ取付軸部103に対応する非円形にすることも可能である。
〔実施例4〕
次に、この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例4を図6から図9の図面を参照して説明する。
図6、図8に示すように、回転角センサ1は、回転体としてのモータロータ100に固定されてモータロータ100と一体に回転するロータ10と、図示しないモータステータに固定されるステータ30とから構成されている。
モータロータ100のシャフト部(回転軸)101における軸方向一端側には、ロータ10の軸方向位置決め用の段差部102が設けられ、段差部102よりも端面側はセンサ取付軸部103にされており、このセンサ取付軸部103にロータ10が取り付けられている。
センサ取付軸部103の断面形状は、円形の外周部を周方向90度間隔に面取りして4つの面取部104A〜104Dを有する非円形の形状をなしている。
ロータ10は、後述する一部分を除いて同一形状、同一寸法の環状の積層鋼板10aを多数積層してなり、中央にはセンサ取付軸部103に隙間嵌めするための貫通孔11が形成されている。貫通孔11は、センサ取付軸部103の外形と略相似形をなし、センサ取付軸部103の面取部104A〜104Dに対応して周方向90度間隔に4つの面取部12A〜12Dが形成され、センサ取付軸部103に隙間嵌めすることができる寸法に形成されている。ロータ10の外周形状も貫通孔11と相似形をなし、ロータ10とステータ30との間のギャップが変化するようになっている。なお、ステータ30は真円形の円環状をなし、ロータ10の外側に対向配置されてロータ10と同心上に設置されている。そして、回転角センサ1は、ロータ10とステータ30との間に形成されるギャップのパーミアンスが、ロータ10の回転に伴って正弦波状に変動することを利用して、モータロータ100の回転角度を検出する。
ロータ10は、貫通孔11にセンサ取付軸部103を隙間嵌めした状態でシャフト部101に取り付けられており、貫通孔11の面取部12A〜12Dをセンサ取付軸部103の面取部104A〜104Dに係合することによりロータ10の周方向の位置決めがされ、ロータ10を段差部102に突き当てることによりロータ10の軸方向の位置決めがされる。
カラー(圧入部材)50は円環状をなし、センサ取付軸部103に圧入して固定されており、ロータ10の端面に圧接してロータ10の軸方向移動を阻止する。すなわち、段差部102とカラー50との間にロータ10が挟装されている。なお、図6ではカラー50を省略している。
また、図6に示すように、ロータ10における貫通孔11の3つの面取部12B〜12Dは、これに対向配置されたセンサ取付軸部103の3つの面取部104B〜104Dに接触しているが、残る1つの貫通孔11の面取部12Aは、図7に示すようにセンサ取付軸部103の面取り104Aから所定寸法離間して位置しており、この面取部12Aと面取部104Aとの間には隙間なく樹脂層60が形成されている。
この樹脂層60はその一部がロータ10の内部およびセンサ取付軸部103の内部にも膨出して形成されている。詳述すると、図7〜図9に示すように、ロータ10には面取部12Aに開口する樹脂溜まり凹部13と樹脂注入口14が形成されている。樹脂溜まり凹部13は、ロータ10を構成する積層鋼板10aのうちロータ10の中間層を構成する複数枚の積層鋼板10aに形成されており、面取部12Aの周方向全幅に亘って形成されている。一方、樹脂注入口14は、樹脂溜まり凹部13を有する積層鋼板10aよりもカラー50に近い側に配置される積層鋼板10aに形成されて、樹脂溜まり凹部13に連通しており、面取部12Aの幅方向中央の狭い範囲にだけ形成されている。これら樹脂溜まり凹部13および樹脂注入口14は、積層鋼板10aを打ち抜き加工する際に形成しておいた凹部を重ね合わせることによって容易に形成することができる。なお、図9はロータ10の面取部12Aをセンサ取付軸部103の側から見た斜視図である。
また、モータロータ100のセンサ取付軸部103における面取部104Aにはその幅方向中央に、ロータ10の樹脂溜まり凹部13に対向して樹脂溜まり凹部105が形成されている。
そして、樹脂層60は、面取部12と面取部104との間、および、ロータ10の樹脂溜まり凹部13と樹脂注入口14の内部、および、モータロータ100の樹脂溜まり凹部105の内部にも隙間なく形成されている。
この樹脂層60は、ロータ10をセンサ取付軸部103に嵌め込み段差部102に突き当てて軸方向に位置決めした後に、面取部12Aと面取部104Aとの間の隙間および樹脂注入口14から樹脂を充填し、固化して形成する。このとき、樹脂注入口14からも樹脂充填を行うので、樹脂溜まり凹部13に樹脂を隙間なく充填することができる。そして、樹脂充填後あるいは固化後にカラー50をセンサ取付軸部103に圧入する。
このように構成された実施例4の回転角センサの固定構造によれば、ロータ10の面取部12Aとセンサ取付軸部103の面取部104Aとの間に隙間なく樹脂層60が形成され、この樹脂層60を介してロータ10とセンサ取付軸部103が一体化しているので、ロータ10がセンサ取付軸部103に対して周方向、径方向、軸方向に移動(振動)するのを阻止することができる。特に、この実施例4においては樹脂層60の一部がロータ10の内部およびセンサ取付軸部103の内部にも膨出して形成されているので、ロータ10とセンサ取付軸部103とを樹脂層60を介して確実に相対移動不能に結合することができる。
また、ロータ10はセンサ取付軸部103に隙間嵌めしており、圧入固定していないので、ロータ10に応力ひずみが発生せず、インダクタンスの変化を引き起こさない。
したがって、回転角センサ1の角度検出精度が向上する。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、回転角度の検出対象である回転体はモータロータに限るものではない。
この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例1における断面図である。 図1の要部拡大図である。 この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例2の部分拡大断面図である。 この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例3の部分拡大断面図である。 前記実施例3に使用されるカラーの図面であり、図5(a)はカラーの正面図、図5(b)は図5(a)のA−A断面図である。 この発明に係る回転角センサの固定構造の実施例4における正面図である。 図6の要部拡大図である。 図7のB−B断面図である。 ロータの面取部を内側から見た斜視図である。
符号の説明
1 回転角センサ
10 ロータ
10a 積層鋼板
12A 面取部(ロータの内周面)
13 樹脂溜まり凹部13
14 樹脂注入口
30 ステータ
40 弾性リング(弾性部材)
50 カラー(圧入部材)
52 弾性片
60 樹脂層
100 モータロータ(回転体)
101 シャフト部(回転軸)
102 段差部
104A 面取部(回転軸の外周面)

Claims (7)

  1. 回転体の回転軸に固定されて該回転体と一体に回転するロータと、このロータに対向配置されるステータとを備えた回転角センサの固定構造において、
    前記回転軸に軸方向位置決め用の段差部が設けられるとともに環状の圧入部材が圧入され、前記段差部と前記圧入部材との間に前記ロータと弾性圧縮された環状の弾性部材が密接して挟装されていることを特徴とする回転角センサの固定構造。
  2. 前記ロータが段差部に隣接して配置され、該ロータと前記圧入部材との間に前記弾性部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転角センサの固定構造。
  3. 前記弾性部材が段差部に隣接して配置され、該弾性部材と前記圧入部材との間に前記ロータが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転角センサの固定構造。
  4. 回転体の回転軸に固定されて該回転体と一体に回転するロータと、このロータに対向配置されるステータとを備えた回転角センサの固定構造において、
    前記回転軸に軸方向位置決め用の段差部が設けられ、この段差部に前記ロータが突き当てられて配置され、このロータに当接して該ロータを前記段差部に接近する方向へ押圧する環状の弾性片を一体に備えた圧入部材が前記回転軸に圧入されていることを特徴とする回転角センサの固定構造。
  5. 回転体の回転軸に固定されて該回転体と一体に回転するロータと、このロータに対向配置されるステータとを備えた回転角センサの固定構造において、
    前記回転軸に軸方向位置決め用の段差部が設けられるとともに環状の圧入部材が圧入され、前記段差部と前記圧入部材との間に前記ロータが挟装され、前記ロータの内周面と前記回転軸の外周面との間に樹脂層が設けられていることを特徴とする回転角センサの固定構造。
  6. 前記ロータの内周面に樹脂溜まり凹部と該樹脂溜まり凹部に連通する樹脂注入口が設けられ、前記樹脂溜まり凹部および前記樹脂注入口に充填された樹脂が前記樹脂層の一部を構成することを特徴とする請求項5に記載の回転角センサの固定構造。
  7. 前記ロータは積層鋼板からなり、前記樹脂溜まり凹部および前記樹脂注入口は前記積層鋼板に打ち抜き形成された凹部を重ね合わせて形成されたことを特徴とする請求項6に記載の回転角センサの固定構造。
JP2005253197A 2005-09-01 2005-09-01 回転角センサの固定構造 Expired - Fee Related JP4628904B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005253197A JP4628904B2 (ja) 2005-09-01 2005-09-01 回転角センサの固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005253197A JP4628904B2 (ja) 2005-09-01 2005-09-01 回転角センサの固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007064870A true JP2007064870A (ja) 2007-03-15
JP4628904B2 JP4628904B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=37927222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005253197A Expired - Fee Related JP4628904B2 (ja) 2005-09-01 2005-09-01 回転角センサの固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4628904B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106125A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Honda Motor Co Ltd モータの回転角検出装置
JP2009186313A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Mitsutoyo Corp 絶対位置測定装置
WO2011077774A1 (ja) 2009-12-24 2011-06-30 トヨタ自動車株式会社 モータロータ及びモータロータ製造方法
JP2013005626A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Nsk Ltd モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2013258805A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Nsk Ltd モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2015068819A (ja) * 2013-10-01 2015-04-13 多摩川精機株式会社 宇宙用レゾルバのステータトランス構造
CN107339971A (zh) * 2017-07-27 2017-11-10 天津工程机械研究院有限公司 一种动态自适应测角装置
JP2020101435A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 多摩川精機株式会社 回転型差動変圧器とその製造方法
WO2023042468A1 (ja) 2021-09-15 2023-03-23 株式会社 東芝 固定リング、回転電機、およびレゾルバロータ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7342215B1 (ja) 2022-08-03 2023-09-11 株式会社東芝 レゾルバロータおよびレゾルバ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08205479A (ja) * 1995-01-30 1996-08-09 Oriental Motor Co Ltd 回転形エンコーダの回転ディスクの固定方法
JP2004048925A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Toyota Motor Corp ステータの固定方法及び固定構造並びにロータの固定方法及び固定構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08205479A (ja) * 1995-01-30 1996-08-09 Oriental Motor Co Ltd 回転形エンコーダの回転ディスクの固定方法
JP2004048925A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Toyota Motor Corp ステータの固定方法及び固定構造並びにロータの固定方法及び固定構造

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106125A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Honda Motor Co Ltd モータの回転角検出装置
JP4512128B2 (ja) * 2007-10-25 2010-07-28 本田技研工業株式会社 モータの回転角検出装置
US7891461B2 (en) 2007-10-25 2011-02-22 Honda Motor Co., Ltd. Motor rotation angle detection device
JP2009186313A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Mitsutoyo Corp 絶対位置測定装置
US9780630B2 (en) 2009-12-24 2017-10-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for manufacturing motor rotor including a resolver rotor for detecting rotation position
US8963387B2 (en) 2009-12-24 2015-02-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Motor rotor including a resolver rotor for detecting rotation position
WO2011077774A1 (ja) 2009-12-24 2011-06-30 トヨタ自動車株式会社 モータロータ及びモータロータ製造方法
JP2013005626A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Nsk Ltd モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2013258805A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Nsk Ltd モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2015068819A (ja) * 2013-10-01 2015-04-13 多摩川精機株式会社 宇宙用レゾルバのステータトランス構造
CN107339971A (zh) * 2017-07-27 2017-11-10 天津工程机械研究院有限公司 一种动态自适应测角装置
JP2020101435A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 多摩川精機株式会社 回転型差動変圧器とその製造方法
JP7195595B2 (ja) 2018-12-21 2022-12-26 多摩川精機株式会社 回転型差動変圧器とその製造方法
WO2023042468A1 (ja) 2021-09-15 2023-03-23 株式会社 東芝 固定リング、回転電機、およびレゾルバロータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4628904B2 (ja) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4628904B2 (ja) 回転角センサの固定構造
JP3517350B2 (ja) モータ
KR101646904B1 (ko) 파동기어장치
JP4442610B2 (ja) 軸受構造
US8434605B2 (en) One-way clutch of roller type for starter of motor bike
JP2002064965A (ja) インナーロータ形電動機用ロータアセンブリ、インナーロータ形電動機及びインナーロータ形電動機の製造方法
CN110337549B (zh) 分解器轴承装置
JP4605352B2 (ja) 磁気ロータリエンコーダ用パルサーリング
JP5664213B2 (ja) 取付板付転がり軸受ユニット
JP2002295500A (ja) 回り止め装置
JP2018068000A (ja) 軸受保持構造およびモータ
JP2010091316A (ja) トルクセンサ
JP6288605B2 (ja) エンコーダ機能を有するスライドリングシール
JP5026301B2 (ja) 転がり軸受ユニットおよびその製造方法
JP2007299137A (ja) ペダル装置
JP2006200573A (ja) 流体軸受装置
JP2008039182A (ja) 軸受
JP2008232254A (ja) 軸受構造
WO2009084355A1 (ja) クラッチレリーズ軸受およびこれを備えるクラッチレリーズ軸受装置
JP6205884B2 (ja) スラストころ軸受用の保持器及びスラストころ軸受
JP4308491B2 (ja) ステアリング装置
CN103492771B (zh) 机械密封
JP2009278777A (ja) ロータ及びモータ
JP2007051727A (ja) クリープ防止構造
JP2013093984A (ja) ステータ固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4628904

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees