JPH0583005U

JPH0583005U - 発熱ユニット

Info

Publication number: JPH0583005U
Application number: JP3545992U
Authority: JP
Inventors: 英穂村上
Original assignee: 英穂村上
Priority date: 1992-04-10
Filing date: 1992-04-10
Publication date: 1993-11-09

Abstract

(57)【要約】【目的】電熱消雪の熱効率を良くして維持費を下
げ、またユニット化することによって施工を容易にし、
また、強度的に有利な外装材断面形状を持つ発熱ユニッ
トを提供する。【構成】発熱体として面状発熱体２を用い、外装材
１として金属板をアーチ状の断面に成型したものを用
い、その内面に絶縁した面状発熱体２を湾曲させ密着さ
せ、さらに外装材１の内部に断熱材３を詰め固着させて
構成した。

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本考案は道路融雪や、あるいはビル床暖房に用いられる発熱ユニットに関するものである。

【従来の技術】

従来、積雪地においては道路上の雪を溶かすために散水消雪や温水パイプ、電熱線融雪等の様々な消雪施設が用いられている。中でも、電熱線融雪は効果が確実であり、操作が簡単で気象条件に適合した自動制御が容易であるなどの特徴から消雪施設の主流をなしている。道路舗装内に埋設される電熱線ケーブルは抵抗線単線あるいはより線の周りをポリエチレン混合物、ケイ素ゴム混合物等の絶縁物で包んだものであり、場合によってはさらに強度を増すために銅菅を外装材として用いたものである。施工方法は電熱線ケーブルを一定の深さ、一定のピッチになるようにして舗装材中に埋設し転圧する、その際、適当な面積ごとに区面し、回路を構成して電源に接続して行う。

【考案が解決しようとする課題】

しかし、電熱線消雪は発熱部が線状であるため熱効率が悪く、骨材をケーブルにくい込ませて破損させないように、また、ピッチが乱れたりしないように細心の施工管理を要する等の問題点がある。従って維持費、設備費が共に高いという問題点がある。さらに、一部分が断線してもその部分を含む一区画や最悪の場合は全体が動作しなくなることから堅牢性が求められている。本考案は電熱消雪の熱効率を良くして維持費を下げ、またユニット化することによって施工を容易にし、また、強度的に有利な断面形状を持つ発熱ユニットを提供するものである。

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案の発熱ユニットは発熱体として面状発熱体を用い、外装材として金属板をアーチ状の断面に成型したものを用い、その内面に絶縁した面状発熱体を湾曲させ密着させて構成したものである。

【作用】上記のように構成された発熱ユニットはアーチ部が上面になるように一定間隔で道路舗装中に埋設され使用に供される。通電されることにより面状発熱体で発生した熱は密着した金属外装材を通じ上部路面に向かって放射状に伝導するまた、アーチ状の金属外装材内部に詰められた断熱材は面状発熱材を金属外装材に密着させると共に熱が下方に伝わるのを防ぐ。

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図２に於いて、金属板をアーチ状に成型した外装材１の内面に絶縁された面状発熱体２を湾曲させて密着させる。面状発熱体２は面状発熱体シート４に電極を設け、配線用のリード線６を付けてからシート状の絶縁材５で両面を挟み周囲を圧着したものを用いている。さらに、外装材１の内部に断熱材３を詰め固着させる。図５に示されるように本考案の発熱ユニットは一定の深さ、一定のピッチで道路舗装材中に埋設されて用いられる。その際、一定の区画で回路を構成される。

【考案の効果】

本考案は以上のような構成であるから、下記ような優れた効果がある。本考案の発熱ユニットは外装材がアーチ状であるので道路舗装材に埋設する際、上部からの転圧に対して極めて高い強度を有する。また、使用に供されてからも、自動車の輸圧から発熱体を保護するので故障が極めて少ない。アーチ状の外装材に面状発熱体が密着しているので、発生した熱が外装材を通じて道路舗装材に面的にかつ放射状に伝導していくので、従来よりも路面の温度が均一になり易い。従って、解けムラを無くすための余分な熱量を必要としないので熱効率が良くなる。また、発熱ユニットのピッチを広くすることが出来る。発熱ユニットの内部には断熱材が詰められているので下方路盤への熱の流出が極めて少なく、発生熱は路面上の雪を溶かすのに有効に使われるので、熱効率が良くなる。従って、余熱時間が短縮できるので経済的である。敷設作業の際、本考案の発熱ユニットは電熱線ケーブルのような可ぎょう性が無いので正確なピッチ，埋め込み深さを容易に実現できる。また、作業をする際にユニット化されているので取り扱い易い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の発熱ユニットの斜視図である。

【図２】本考案の発熱ユニットの断面図である。

【図３】絶縁した面状発熱体シートの断面図である。

【図４】本考案の発熱ユニットを道路舗装中に埋設した
状態の断面図である。

【符号の説明】

１外装材２面状発熱体３断熱材４面状発熱体シート５絶縁材６リード線７発熱ユニット８路盤９道路舗装材１０路面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０５Ｂ 3/20 ３０９

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】金属板をアーチ状に成型した外装材１の内
面に絶縁された面状発熱体２を湾曲させて密着させる。
面状発熱体２は面状発熱体シート４に電極を設け、配線
用のリード線６を付けてからシート状の絶縁材５で両面
を挟み周囲を圧着したものを用いている。さらに、外装
材１の内部に断熱材３を詰め固着させる。以上のように
構成した発熱ユニット。