JP3040245U - 舗装路における発熱索状体の敷設構造 - Google Patents

舗装路における発熱索状体の敷設構造

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JP3040245U
JP3040245U JP1997000469U JP46997U JP3040245U JP 3040245 U JP3040245 U JP 3040245U JP 1997000469 U JP1997000469 U JP 1997000469U JP 46997 U JP46997 U JP 46997U JP 3040245 U JP3040245 U JP 3040245U
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克巳 岩井
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エヌテイ日東産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱索状体の使用量及びコストの大幅な低減
を図るとともに、埋設作業を容易にしかも短期間で行
え、さらに、消費電力も抑えることができるようにす
る。 【解決手段】 本考案舗装路における発熱索状体の敷設
構造は、車道等の舗装路3の路面3′を加熱する発熱索
状体Aを、該路面3′の自動車等の通行が想定される通
行帯域5に直線状にして敷設したものである。また、発
熱索状体Aを、路面3′の自動車等の通行が想定される
通行帯域5に蛇行させて敷設してもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、車道等の舗装路の路面を加熱する発熱索状体を、該舗装路に敷設し て、積雪と凍結を防止するようにした舗装路における発熱索状体の敷設構造に関 する。
【0002】
【従来の技術】
気温が低く、降雪が予想される地域では、車道等のアスファルト舗装路の路面 を加熱して、積雪と凍結を防止する路面加熱装置を設置している。
【0003】 路面加熱装置は、図6に示すように、所要の間隔を保持し、かつ、アスファル ト舗装路1の全幅いっぱいに蛇行させながら、該アスファルト舗装路1に埋設し たニクロム線等の電熱線2に、発電設備等の電源(図示しない)を接続してなる ものである。 この構成では、電熱線2を20〜30°Cに発熱させて、路面温度を4〜5° Cに維持しようとした場合、路面1′の1m2 当たり全長10mの電熱線を埋設 する必要がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においてはアスファルト舗装路1の路面1′全体の積雪等 を防止するように、電熱線2を、該舗装路1の全幅いっぱいに蛇行させながら敷 設していたため、該舗装路1の幅員を10mとした場合、これの100mの単位 路長当たりに埋設しなければならない電熱線2の全長は10000mにも達して いた。
【0005】 換言すると、自動車等が通行しない縁石1″,1″付近の路面にまで電熱線2 を埋設していたので、アスファルト舗装路1の単位路長当たりに埋設する電熱線 2の全長が極めて長いものとなっていた。このため、電熱線2の材料コストが嵩 むとともに、該電熱線2を蛇行させながら埋設する作業が煩雑かつ時間を要し、 その埋設コストも極めて高いものになっている。 また、電熱線の全長が長くなれば、それに従って消費電力も増大し、発電設備 あるいは変電設備等の電源もそれに見合う大容量のものを設置する必要がある。
【0006】 さらに、既設の橋梁等では、予め設定した荷重に基づく強度設計にしてあるた め、これに上記の電熱線2を敷設する必要がある場合であっても、該電熱線2や それを覆うアスファルト層等の荷重に耐えられず、それの敷設ができない場合も ある。しかも、電熱線を敷設するために、該橋梁等の改修を行う場合には、さら にコストが嵩むとともに、電熱線の埋設作業の長期化を招来する。
【0007】 そこで本考案は、発熱索状体の使用量及びコストの大幅な低減を図るとともに 、埋設作業を容易にしかも短期間で行え、さらに、消費電力も抑えることができ る舗装路における発熱索状体の敷設構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案舗装路における発熱索状体の敷設構造は、車道等の舗装路3の路面3′ を加熱する発熱索状体Aを、該路面3′の自動車等の通行が想定される通行帯域 5に直線状にして敷設したものである。 発熱索状体Aを、路面3′の自動車等の通行が想定される通行帯域5に蛇行さ せて敷設してもよい。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 路面加熱装置は、アスファルト舗装路3に埋設された、図1,2に示す複数本 からなる発熱索状体A…に、電源(図示しない)を接続してなる。
【0010】 アスファルト舗装路3は、これの幅員wを上述した舗装路1と同じ10mにし たものであり、センターライン4の両側に車線3a,3aを形成した2車線道路 である。
【0011】 各車線3aには、路面3′の自動車等の通行が想定される各通行帯域5…に、 各々直線状にした3本の発熱条体を、互いに所要の間隔を保持させるとともに路 面3′に対しても並行にし、かつ、各通行帯域5…に沿って敷設されている。
【0012】 通行帯域5は、たとえば自動車等のタイヤが路面3′に転接する軌跡であり、 図1,2では、直線状にした発熱索状体Aを各軌跡に沿って敷設した例を示して いる。なお、3″,3″は路面3′の両側に形成されている縁石である。
【0013】 発熱索状体Aは、外径が9mm程度の発熱ケーブルであり、アラミド繊維とメ タルファイバ等の金属繊維とを断面円形にして織成した発熱素体6の周囲に、内 側から外側にかけて、耐熱ビニール等の絶縁被膜7、これと同様の材質からなる 保護被膜8、耐熱繊維を織成した保護被膜9を順次積層形成してなるものである (図3,4)。
【0014】 この発熱索状体Aの具体的特性としては、たとえば導体抵抗値1.7Ω/m、 絶縁抵抗値600MΩ−Km、耐電圧1500V/1分のものであり、ほぼ0° C〜300°Cの範囲で発熱温度を設定できるものである。
【0015】 上記発熱索状体Aを従来と同じ20〜30°Cに発熱させて、通行帯域5…の 路面温度を4〜5°Cに維持する場合を想定すると、1本の通行帯域5当たり、 3本の発熱索状体Aを使用すればよい。この場合、1車線当たり6本、2車線で は12本使用することになり、従って、100mの単位路長当たり全長1200 mの発熱索状体Aを使用する。また、センターライン4にも発熱索状体Aを2本 割り当てて使用した場合には、全長1600mになる。
【0016】 また、上記発熱索状体Aは従来のニクロム線等に比較して、高い発熱温度に設 定することができるので、20〜30°C以上の発熱温度に設定した場合には、 1本の通行帯域5当たりの発熱索状体Aの本数を減らすことができ、必要な発熱 索状体の総全長をさらに短くできる。
【0017】 上記発熱索状体Aを採用したアスファルト舗装路は、次のようにして施工する 。 整地地盤上に砕石,砂等を敷設輾圧するとともに均し、アスファルトを打設し て路盤を造成し、その上に、縦筋,横筋により形成してある固定用金網を敷設す る。次に、自動車のタイヤが路面3′に転接する軌跡を想定し、この軌跡に沿っ て発熱索状体A…を直線状にして敷設するとともに、それらを結束用金網等で固 定用金網の縦筋,横筋に適宜緊結固定する。
【0018】 そして、加熱したアスファルトを打設して、発熱索状体Aを埋設したたとえば 厚さ100mm程度のアスファルト表層を造成し、それを所要のローラで輾圧す る。これにより、所期のアスファルト舗装路が得られるものである。
【0019】 なお、本考案は上述した実施形態に限るものではなく、その要旨の範囲内で様 々な変形実施が可能である。 上記においては、自動車のタイヤが路面に転接する軌跡を想定し、この軌跡に 発熱索状体Aを直線状にして敷設したものについて説明したが、図5に示すよう に、発熱索状体Aを上記想定した軌跡に蛇行させて敷設してもよい。 この場合、蛇行させた発熱索状体Aの前後に形成される間隔を増減することに より、換言すると、蛇行させるピッチを変えることにより、単位面積当りに敷設 する発熱索状体Aの長さを調整できる。
【0020】 発熱索状体としては、上記ケーブル状に形成したものの他、テープ状に織成し たもの、布帛状に織成したもの等を適宜使用することができる。また、従来のニ クロム線等を使用してもよい。
【0021】 発熱索状体としては、上記電気的に加熱するようにした電熱線の他、架橋ポリ エチレンパイプに温水等の伝熱媒体を流通させる構成のものを採用することもで きる。
【0022】 上記においては、自動車等のタイヤが路面に転接する2本の軌跡に各々発熱索 状体を敷設した例について説明したが、それらの軌跡の間に発熱索状体を敷設し てもよい。 また、上記において、発熱索状体を車道等に埋設した例について説明したが、 歩道,階段,踊り場,駐車場等に対して、同様にして設置することができる。
【0023】
【考案の効果】
本考案舗装路における発熱索状体の敷設構造によれば、次の効果を得ることが できる。 自動車等の通行が想定される通行帯域だけに発熱索状体を敷設しているので、 加熱しようとする路面の面積が少なくなり、従って、加熱に必要な発熱索状体の 全長を極めて短くすることができる。
【0024】 発熱索状体をたとえば従来と同じ20〜30°Cに発熱させて、通行帯域の路 面温度を4〜5°Cに維持する場合、従来100mの単位路長当り10000m の発熱索状体が必要であったのに対して、本考案によれば、100mの単位路長 当りわずか1200mの発熱索状体を使用すればよい。すなわち、使用する発熱 索条体の長さを従来に比較してほぼ8分の1程度にまで短縮することができる。
【0025】 舗装路の幅員いっぱいに蛇行させて敷設するのではなく、自動車等が通行する と想定される通行帯域だけに発熱索状体を敷設しているので、その敷設作業が容 易であり、また、該作業を短時間で行うことができる。
【0026】 発熱索状体の全長を極めて短くできるので、舗装路の単位路長当たりの重量を 著しく軽減させることができる。従って、既設の橋梁等に、その強度等を勘案す ることなく容易に設置することができる。
【0027】 発熱索状体の全長を極めて短くできるので、発電機、風車、太陽電池等を単独 で、あるいはそれらを組み合わせた電源として使用できるようになり、電源を容 易に確保できるとともに、電力の供給を安価に行うことができる。また、小型の 電源設備で対応できるので、山間部等のように電源の確保が難しい箇所において も容易に設置することができるようになる。
【0028】 発熱索条体として、アラミド繊維とメタルファイバ等の金属繊維とを断面円形 にして織成した発熱素体の周囲に、内側から外側にかけて、耐熱ビニール等の絶 縁被膜、これと同様の材質からなる保護被膜、耐熱繊維を織成した保護被膜等を 順次積層形成してなるものを採用した場合、従来のニクロム線等に比較して、耐 振動,耐荷重性を向上させることができる。従って、振動等による断線の防止に 有効であり、たとえば自動車の通行等によって振動が発生しやすい橋梁等への敷 設に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発熱索状体を路面の通行帯域だけに敷設した状
態の断面斜視図である。
【図2】その透視平面図である。
【図3】発熱索状体の斜視図である。
【図4】それの断面図である。
【図5】発熱索状体を路面の通行帯域だけに敷設した状
態の他例を示す透視平面図である。
【図6】従来の電熱線を舗装路の全幅いっぱいに蛇行さ
せて敷設した状態を示す透視平面図である。
【符号の説明】
3 舗装路 3′ 路面 5 通行帯域 A 発熱索状体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車道等の舗装路の路面を加熱する発熱索
    状体を、該路面の自動車等の通行が想定される通行帯域
    に直線状にして敷設したことを特徴とする舗装路におけ
    る発熱索状体の敷設構造。
  2. 【請求項2】 車道等の舗装路の路面を加熱する発熱索
    状体を、該路面の自動車等の通行が想定される通行帯域
    に蛇行させて敷設したことを特徴とする舗装路における
    発熱索状体の敷設構造。
  3. 【請求項3】 通行帯域は、自動車等のタイヤが路面に
    転接する軌跡である請求項1又は2記載の舗装路におけ
    る発熱索状体の敷設構造。
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