JPH0582717U - エアバッグ装置用インフレータ - Google Patents

エアバッグ装置用インフレータ

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JPH0582717U
JPH0582717U JP024309U JP2430992U JPH0582717U JP H0582717 U JPH0582717 U JP H0582717U JP 024309 U JP024309 U JP 024309U JP 2430992 U JP2430992 U JP 2430992U JP H0582717 U JPH0582717 U JP H0582717U
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JP
Japan
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cylindrical body
peripheral wall
gas generating
generating substance
filling
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JP024309U
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一郎 服部
宗治 松波
清 恒川
紅三 河野
喜英 坂口
明 川口
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス発生物質充填缶の成形を容易化し加工性
を向上させ、ガス発生物質が収容される収容室の半径方
向幅寸法の短縮化、インフレータの小型化に対応させ
る。 【構成】 第2収容室80が、一軸線A周りに環状とさ
れるとともに、ガス発生物質131が、複数のガス発生
物質充填缶128内に分割して充填されている。これら
充填缶128は、第2収容室80において、一軸線A方
向に直列に配置されて収容される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両急減速時にガスが発生して発生ガスによってエアバッグ袋体を 膨張させるエアバッグ装置用インフレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
インフレータでは、ハウジングが鍛造成形され、そのハウジング内において、 一軸線上に起動装置、エンハンサ(火薬)が収容され、それらの周部には、環状 に形成された収容室にガス発生物質が収容されており、車両急減速時に起動装置 が作動するとエンハンサが着火され、火花がガス発生物質に伝火されてガス発生 物質が燃焼しガスが発生する。
【0003】 ここで、ガス発生物質は、収容室の室内形状に対応して形成されたアルミニウ ム製の充填缶内に充填されており、この充填缶がハウジング内に組付けられる。
【0004】 なお、火花がガス発生物質に伝火されてガス発生物質が燃焼すると同時に、充 填缶は破断される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のインフレータにあっては、収容室の半径方向幅寸法が短 縮化されて、インフレータの小型化が期待される。
【0006】 この際、収容室は、所定量のガス発生物質を確保する必要上、一軸線方向寸法 は短縮されず、半径方向幅寸法の一軸線方向寸法に対する寸法比が小さくなり、 従って、収容室に収容される充填缶体も、その半径方向幅寸法が一軸線方向寸法 に比して小さくなって、これは、充填缶の成形を難しくするものである。
【0007】 本考案は、上記事実に鑑み、ガス発生物質充填缶の成形を容易化し加工性を向 上させ、収容室の半径方向幅寸法の短縮化、そしてインフレータの小型化に対応 できるエアバッグ装置用インフレータを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、収容室がハウジング内部で一軸線周り に環状に区画形成され、ガス発生物質が充填缶に充填されて充填缶が収容室に収 容され、車両急減速時にガス発生物質からガスが発生し発生ガスによってエアバ ッグ袋体を膨張させるエアバッグ装置用インフレータにおいて、前記充填缶が、 一軸線方向直列に複数個分割配置されることを特徴とするエアバッグ装置用イン フレータを提案するものである。
【0009】
【作用】
本考案に係るエアバッグ装置用インフレータによれば、複数のガス発生物質充 填缶が一軸線方向に直列とされて収容室に分割配置されるので、単一の充填缶を 収容室に配置する場合に比し、個々の充填缶の一軸線方向寸法が短くて済み、充 填缶の製造が容易となるとともに、所定量のガス発生物資は確保される。
【0010】 これによって、収容室の半径方向幅寸法の短縮化、そしてインフレータの小型 化に対応できる。
【0011】
【実施例】
本考案の第1実施例に係るエアバッグ装置用インフレータを図1乃至図4に基 づき説明する。
【0012】 図2(矢印FRは、車両前方を示す)には、エアバッグ装置10が示されてい る。エアバッグ装置10は、インフレータ12、カバー14、エアバッグ袋体( 以下、単に袋体16とする)で構成され、ステアリングホイール18のハブ20 に支持されたベースプレート22に取付けられている。
【0013】 インフレータ12は、ステアリングホイール18の回転軸線回りに外周面が形 成される円筒形状とされ、その回転軸線方向略半分がベースプレート22を乗員 側に向けて貫通して突出した状態で、ベースプレート22に取付フランジ24に よって固定されている。
【0014】 袋体16は、ベースプレート22の乗員側に折り畳まれた状態で配置され、ガ ス供給口26を備えており、インフレータ12の乗員側突出部位がガス供給口2 6内に入り込むように、ガス供給口26の周縁部が、取付けリング28によって ベースプレート22に固定されている。
【0015】 カバー14は、碗状に形成され、ベースプレート22との間に袋体16を格納 するように、ベースプレート22に乗員側から伏せて固定されている。カバー1 4の乗員と対向する底壁には、薄肉部29が形成されており、袋体16が膨張す ると、薄肉部29が破断されてカバー14が観音開きの態様で展開可能となって いる。
【0016】 ここで、インフレータ12について詳述する。 図1に示すように、インフレータ12では、大径筒体32が設けられている。 大径筒体32は、フランジ付きの底付き円筒状とされ、ステアリングの回転軸線 を一軸線Aとしてその周りにそれを円周中心線とする周壁34を備え、一端部( 乗員側の端部)が底壁36で閉成され、他端部(反乗員側の端部)が開放されて 開放端部では上記取付けフランジ24が半径方向外方に屈曲形成されている。
【0017】 大径筒体32の内部には、小径筒体38が設けられている。小径筒体38は、 底付き円筒状とされ、一軸線Aを円周中心線とする周壁40を備え、一端部(乗 員側の端部)が底壁42で閉成され、他端部(反乗員側の端部)が開放されてい る。小径筒体38の底壁42と、大径筒体32の底壁36とは、重なって接合さ れ、接合にあたっては、底壁42、36間に形成されて係合する凹凸部において 、外部からレーザビーム溶接が行われる(溶接を矢印W1で示す)。
【0018】 なお、大径筒体32と小径筒体38との両底壁36、42間には、一軸線A回 りの相対回転位置決め用の凹凸部44が、周方向に所定角度間隔をおいて形成さ れている。
【0019】 小径筒体38の開放端部には、第1閉成筒体46が設けられている。第1閉成 筒体46は、底付き円筒状とされ、一軸線Aを円周中心線とする周壁48を備え 、一端部(反乗員側の端部)が底壁50で閉成され、他端部(乗員側の端部)が 開放されている。第1閉成筒体46の周壁48は、小径筒体38の周壁40と重 なって、小径筒体38の開放端部内に嵌入されており、第1閉成筒体46の周壁 48とその底壁50との臨界部外面が円弧状に屈曲されて小径筒体38の周壁4 0内面との間にフレア部F1が形成され、フレア部F1でレーザビームによる溶 接が行われて(溶接を矢印W2で示す)、小径筒体38の開放端部が第1閉成筒 体46の底壁50によって閉成される。
【0020】 また、小径筒体38と大径筒体32との間の開放端部には、第2閉成筒体52 が設けられている。第2閉成筒体52は、環状底付き円筒状とされ、一軸線Aを 円周中心線とする内側周壁54と外側周壁56とを備え、一端部(反乗員側の端 部)が環状底壁58で閉成され、他端部(乗員側の端部)が開放されている。第 2閉成筒体52の内側周壁54は小径筒体38の周壁40と重なって、第2閉成 筒体52の外側周壁56は大径筒体32の周壁34と重なって、それぞれ小径筒 体38と大径筒体32との間の開放端部内に嵌入されており、第2閉成筒体52 の内側周壁54とその底壁58との臨界部外面が円弧状に屈曲されて第2閉成筒 体52の内側周壁54外面と小径筒体38の周壁40外面との間にフレア部F2 が形成され、フレア部F2でレーザビームによる溶接が行われて(溶接を矢印W 3で示す)、また、大径筒体32の周壁34とそのフランジ24との臨界部内面 が円弧状に屈曲されて第2閉成筒体52の外側周壁56外面と大径筒体32の周 壁34内面との間にフレア部F3が形成され、フレア部F3でレーザビームによ る溶接が行われて(溶接を矢印W4で示す)、小径筒体38と大径筒体32との 間の開放端部が第2閉成筒体52の環状底壁58によって閉成される。
【0021】 更に、小径筒体38と大径筒体32との間には、中間径筒体60が設けられて いる。中間径筒体60は、フランジ付きの環状底付き円筒状とされ、一軸線Aを 円周中心線とする内側周壁62と外側周壁64とを備え、一端部(乗員側の端部 )が環状底壁66で閉成され、他端部(反乗員側の端部)が開放され開放端部で 外側周壁64にフランジ片68が形成されている。中間径筒体60の環状底壁6 6と大径筒体32の底壁36とは、重なって接合され、接合にあたっては、底壁 66、36間が、外部からレーザビーム溶接される(溶接をW5で示す)。中間 径筒体60の内側周壁62とその環状底壁66との臨界部外面が円弧状に屈曲さ れるとともに、小径筒体38の周壁40とその底壁42との臨界部外面が円弧状 に屈曲されることにより、中間径筒体60の内側周壁62外面と小径筒体38の 周壁40外面との間にフレア部F4が形成され、フレア部F4でレーザビームに よる溶接が行われる(溶接を矢印W6で示す)。中間径筒体60の外側周壁64 は、大径筒体32の底壁36から第2閉成筒体52の底壁58に渡り、中間径筒 体60の開放端部にあるフランジ片68が、第2閉成筒体52の底壁58と重な って接合され、接合にあたっては、中間径筒体60のフランジ片68と第2閉成 筒体52の底壁58との間が外部からレーザビーム溶接される(溶接を矢印W7 で示す)。
【0022】 なお、小径筒体38の周壁40には、乗員側の端部で伝火通孔70が形成され 、中間径筒体60の外側周壁64には、反乗員側の部位に連通孔72が形成され 、大径筒体32の周壁34には、乗員側の部位にガス孔74が形成されており、 それら伝火通孔70、連通孔72、ガス孔74は、周方向に沿ってそれぞれ所定 のピッチで、複数個形成され、更に、第1閉成筒体46の底壁50には、円孔7 6が形成されている。
【0023】 このようにして、インフレータ12のハウジングが構成され、小径筒体38の 周壁40を介して小径筒体38の半径方向内方には、第1収容室78が形成され 、また、半径方向外方には、中間径筒体60の外側周壁64との間に第2収容室 80が形成され、更に、中間径筒体60の外側周壁64の外方には、第3収容室 82が形成されることになる。
【0024】 第1収容室78には、乗員側に位置するエンハンサ(火薬)92と、反乗員側 に位置する起動装置86とがそれぞれ収容されている。
【0025】 図4に示すように、エンハンサ92は、エンハンサ充填缶88の内部に充填さ れている。エンハンサ充填缶88は、アルミニウム製で円板形状とされており、 エンハンサケース90の内部に収容されている。エンハンサケース90は、アル ミニウム製で底付き円筒状とされ、一軸線Aを円周中心とする周壁96を備え、 一端部(反乗員側の端部)が底壁98で閉成され、他端部(乗員側の端部)が開 放されている。また、エンハンサケース90内には、一対のつば付き雷管100 が、エンハンサケース90の底壁98に形成された雷管貫通孔102を貫通して 突入されている。雷管貫通孔102は、底壁98の中心(一軸線A)を介して直 径線上に対称配置されており、段付きとされて、雷管100のつばと相俟って、 雷管100の先端部がエンハンサ充填缶88の反乗員側の端面に到達できる所定 の長さに、雷管100の突入長さが規制される。
【0026】 また、エンハンサケース90の底壁98外面には、一対の位置決め用凹部10 4が形成されている。位置決め用凹部104は、一対の雷管貫通孔102を通る 直径線と直交する直径線上に底壁98の中心を介して対称配置されており、凹部 104に、起爆装置86の一対の位置決め用突起106を嵌入させれば、起動装 置86の着火ピン108が雷管100に衝突できる位置が確保されることになる 。なお、着火ピン108が雷管100に衝突すると、エンハンサ92が着火され るとともにエンハンサ充填缶88が破断される。
【0027】 また、エンハンサケース90の周壁96には、伝火孔110が形成されている 。伝火孔110は、円周方向に上記伝火通孔70と同一のピッチで、複数個形成 されて、伝火通孔70と連通可能に対応位置される。
【0028】 これにより、エンハンサ92が着火されると、火花が、伝火孔110及び伝火 通孔70を通って第2室80に到る。
【0029】 なお、エンハンサ充填缶88の乗員側の端面は、周縁が面取りされて、そこに 接着剤93が充填され、エンハンサ充填缶88がエンハンサケース90に固定さ れる。一方、エンハンサ充填缶88の反乗員側の底面は、周縁部がエンハンサケ ース90の底壁98内面に当接され、中央部が底上げされており、その底上げ部 において、上記位置決め用凹部104が回避され、雷管100の先端部が当接さ れている。
【0030】 起動装置86では、円筒状のカバー112の内部に、ボール114、ドライブ シャフト116、上記着火ピン108がそれぞれ一対づつ設けられている。車両 急減速時に、ボール114が、慣性移動すると、ボール114の移動によってド ライブシャフト116の一端部が押され、ドライブシャフト116は回動して、 ドライブシャフト116の中間部のトリガ部118と着火ピン108の係止つば 120との係合が外れ、着火ピン108が雷管100に向けて移動可能となる。
【0031】 また、起動装置86は、反乗員側に突出形成される小径突出部122が第1閉 成筒体46の底壁50の円孔76から外部に出た状態で第1収容室78に位置さ れ、起動装置86のカバー112の底面が、第1閉成筒体46の底壁50の円孔 76周縁部で、クッション材124を介して係止されている。
【0032】 なお、エンハンサケース90と、第1閉成筒体46の周壁48先端面との間に は、小径筒体38の周壁40内面に沿って円筒状の補強筒体126が配置されて いる。この補強筒体126によれば、エンハンサ92の着火によるエンハンサケ ース90内でのバックファイヤ圧に伴いエンハンサケース90が第1閉成筒体4 6との間で及ぼす一軸線Aに沿う圧縮方向の荷重に対抗するようになっている。 補強筒体126は、固定状態であっても、フリーの状態であっても構わないもの である。
【0033】 第2収容室80には、これに対応して環状形状とされたガス発生物質充填缶1 28が収容されている。ガス発生物質充填缶128は、アルミニウム製で、一軸 線A方向に直列して一対、配置され(図1)、内部には、ガス発生物質131が 充填されている。図3に示すように、各ガス発生物質充填缶128は、乗員側の 端部に環状凸部130が形成され、反乗員側の端部に環状凹部132が形成され ている。乗員側に位置するガス発生物質充填缶128では、環状凸部130が中 間径筒体60の環状底壁66に当接して、中間径筒体60の内側周壁62が回避 され、反乗員側に位置するガス発生物質充填缶128では、環状凹部132内に 、第2閉成筒体52の環状底壁58との間に環状の一次冷却材充填缶134が介 在されている。両ガス発生物質充填缶128の間では、環状凸部130が環状凹 部132内に嵌入されている。
【0034】 一次冷却材充填缶134内には、一次冷却材138が充填されている。 第2収容室80に到った火花は、まず、乗員側にある一方のガス発生物質充填 缶128において、そのガス発生物質131に伝火される。これによって、ガス 発生物質131が燃焼するとともにガス発生物質充填缶128が破断され、ガス 発生物質131の燃焼によってガスが発生する。これに伴い、反乗員側にある他 方のガス発生物質充填缶128のガス発生物質131も伝火されて、ガス発生物 質131が燃焼するとともにガス発生物質充填缶128が破断され、ガスが発生 する。この発生ガスは、一次冷却材充填缶134を破断させて一次冷却材138 と接触し、一次冷却され、連通孔72を通って第3収容室82に入る。
【0035】 第3収容室82には、反乗員側に位置する二次冷却材充填缶140と、乗員側 に位置するフィルタ142とが設けられている。二次冷却材充填缶140は、ア ルミニウム製で環状に形成され、周方向から見た断面が、第2閉成筒体52の環 状底壁58からその周壁56に延びるL字型とされ、内部には、二次冷却材14 8が充填されている。フィルタ142は、環状に形成され、ガス孔74に対向し て大径筒体32の周壁34に沿って配置されている。発生ガスは、二次冷却材充 填缶140及びフィルタ142と、中間径筒体60の外側周壁64との間に形成 される間隙通路を進むのに従い、二次冷却材充填缶140を破断させて二次冷却 材148と接触して、発生ガスの2次冷却が行われ、続いて、フィルタ142を 通過する間に、浄化され、ガス孔74から袋体16の内部に供給される(図2) 。
【0036】 なお、図中150は、フィルタ142のフィルタ枠であり、152は、フィル タ142、二次冷却材充填缶140を所定位置に保持する保持材であり、154 は、クッション材であり、156は、気密用シーリング材である。
【0037】 また、エンハンサ92等は、充填缶88等内に充填されているが、これは、エ ンハンサ92等を通常は露出させず保護するためである。ただ、各充填缶88、 128、134、140は、エンハンサ92が着火することにより、ガス発生物 質131が燃焼してガスが発生することにより破断可能な脆弱とする必要がある 。
【0038】 ここで、インフレータ12の製造について説明する。 まず、大径筒体32、小径筒体38、中間径筒体60、第1閉成筒体46、第 2閉成筒体52は、いずれもプレス成形によって絞り加工される。素材としては 、アルミニウムやステンレスチールが好ましいものである。その後、伝火通孔7 0、ガス孔74、連通孔72、円孔76がそれぞれプレスで打抜きされる。
【0039】 次に、小径筒体38の周壁40と中間径筒体60の内側周壁62との間が、フ レア部で溶接によって接合され、そして、大径筒体32の底壁36と、小径筒体 38の底壁42及び中間径筒体60の環状底壁66との間が接合される。
【0040】 その後、各収容室78、80、82に、エンハンサ充填缶88、起動装置86 、ガス発生物質充填缶128等が収容される。
【0041】 続いて、小径筒体38の周壁40と、第1閉成筒体46の周壁48との間がフ レア部で溶接されて接合され、更に、大径筒体32の周壁34及び小径筒体38 の周壁40と、第2閉成筒体52の内側周壁54及び外側周壁56との間がそれ ぞれフレア部で溶接されて接合されるとともに、中間径筒体60のフランジ片6 8と第2閉成筒体52の環状底壁58との間が接合される。
【0042】 これにより、インフレータ12が得られる。 次に、本実施例の作用を説明する。
【0043】 まず、車両急減速時には、第1収容室78で、起動装置86が作動してエンハ ンサ92が着火され、火花が第2収容室80のガス発生物質131に伝火されて ガス発生物質131が燃焼してガスが発生し、この発生ガスが、第2収容室80 の一次冷却材138及び第3収容室82の二次冷却材148と順に接して冷却さ れ、フィルタ142で浄化された後、ガス孔74から袋体16内に供給され、袋 体16が膨張される。
【0044】 ここで、一対のガス発生物質充填缶128が一軸線A方向に直列とされて第2 収容室80に分割配置されるので、個々の充填缶128は、単一の充填缶でもっ て対応する場合に比して、一軸線A方向寸法が短くて済み、充填缶128の製造 が容易となるとともに、所定量のガス発生物質131は確保される。そして、第 2収容室80の半径方向の短縮化、インフレータ12の小型化に対応可能となる 。なお、ガス発生物質充填缶128は、一軸線A方向に直列に2個配置されてい るが、2個に限定されるものではなく、2以上の複数であって構わないものであ る。更に、ガス発生物質充填缶128は、一軸線A方向に直列に2以上配置し、 かつ、一軸線A周りに、複数個並設するようにしてもよいものである。
【0045】 また、エンハンサ92の着火により、また、ガス発生物質131が燃焼してガ スが発生することにより、ハウジング内に大きな荷重が生ずる。半径方向の荷重 にあっては、大径筒体32の底壁36、大径筒体32の底壁36と小径筒体38 の底壁42とが重なって接合されて、それら接合された底壁が一体となって受け る。
【0046】 これは、半径方向に作用する荷重に対抗する上で特に有効である。 一方、一軸線A方向の荷重にあっては、小径筒体38の周壁40と、第1閉成 筒体46の周壁48及び第2閉成筒体52の内側周壁54とが重なってその間に 形成されるフレア部F1、F2で溶接が行われて接合されて、それら接合された 周壁40、48、内側周壁54が一体となって受ける。
【0047】 これは、フレア部での溶接による一軸線方向の耐剪断力が強化されることと合 俟って、一軸線A方向に作用する荷重に対抗する上で特に有効である。
【0048】 また、中間径筒体60にあっては、まず、大径筒体32の底壁36と中間径筒 体60の環状底壁66とが重なって接合されており、これは、半径方向に作用す る荷重に対抗する上で一層有効である。更に、中間径筒体60の外側周壁64が 大径筒体32の底壁36と第2閉成筒体52の底壁58との間に渡るとともに、 内側周壁62にあっては、小径筒体38の周壁40と重ねられてその間に形成さ れるフレア部F4で溶接が行われて接合されており、これは、一軸線A方向に作 用する荷重に対抗する上で一層有効である。これに加えて、大径筒体32の周壁 34と、第2閉成筒体52の外側周壁56とが重なってその間に形成されるフレ ア部F3で溶接が行われて接合されて、これも、一軸線A方向に作用する荷重に 対抗する上で効果的である。
【0049】 これらにより、各筒体32、38、46、52、60の壁厚を薄く形成しても 、ハウジング全体として強度が確保され、エンハンサ92が着火されることによ り、また、ガス発生物質131が燃焼してガスが発生するのに伴いハウジング内 に生ずる荷重に十分に対抗することができる。
【0050】 同時に、各筒体の壁厚を薄くすることに加え、小径筒体38と第1閉成筒体4 6及び第2閉成筒体52との接合にあっては、それら筒体46、52に接合用の フランジを設けなくても、すなわち筒体をフランジ付きの筒体としなくても別段 よく、また、第1閉成筒体46にあっては、周壁48と底壁50との間の屈曲に よってフレア部F1を形成することができ、第2閉成筒体52にあっては、内側 周壁54と環状底壁52との間の屈曲によってフレア部F2を形成することがで き、加工性、量産性の向上、そして製造コストの低減が図られる。
【0051】 また、第1閉成筒体46の周壁48、第2閉成筒体52の内側周壁54、中間 径筒体60の内側周壁62は、小径筒体38の周壁40との接合にあたって、一 軸線方向の長さが短くて済み、それらの壁厚を薄くすることと合俟って、加工性 、量産性の向上、そして製造コストの低減が図られる。ついては、インフレータ 12の小型化に際し、ハウジングの半径方向寸法を短縮する場合にも、各筒体の 成形が容易となり、この場合に、第2収容室80において、ガス発生物質充填缶 128を一対、一軸線A方向に直列に配することの効果が顕著に現れる。
【0052】 以上のことは、特に、プレス成形による絞り加工にあっては、効果的である。 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、種々変更可能である。例え ば、上記実施例では、各筒体をプレス成形による絞り加工で得て、それら筒体を 接合してハウジングを形成しているが、鍛造成形によってハウジングを得ても、 本考案は適用可能である。
【0053】
【考案の効果】
本考案に係るエアバッグ装置用インフレータによれば、ガス発生物質充填缶の 成形が容易化され加工性が向上し、収容室の半径方向幅寸法の短縮化、そしてイ ンフレータの小型化に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエアバッグ装置用インフレータ
を、ステアリングの回転軸線方向に沿って切断して示す
断面図である。
【図2】本実施例に係るインフレータを適用したエアバ
ッグ装置を、ステアリングの軸線方向に沿って切断して
示す概略断面図である。
【図3】本実施例に係るインフレータのガス発生物質充
填缶を示す斜視図である。
【図4】本実施例に係るインフレータの第1収容室に収
容されるエンハンサ、起動装置等を分解して示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置 12 インフレータ 16 エアバッグ袋体 80 第2収容室(収容室) 128 ガス発生物質充填缶(充填缶) 131 ガス発生物質 A 一軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 河野 紅三 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)考案者 坂口 喜英 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)考案者 川口 明 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容室がハウジング内部で一軸線周りに
    環状に区画形成され、ガス発生物質が充填缶に充填され
    て充填缶が収容室に収容され、車両急減速時にガス発生
    物質からガスが発生し発生ガスによってエアバッグ袋体
    を膨張させるエアバッグ装置用インフレータにおいて、
    前記充填缶が、一軸線方向直列に複数個分割配置される
    ことを特徴とするエアバッグ装置用インフレータ。
JP024309U 1992-04-16 1992-04-16 エアバッグ装置用インフレータ Pending JPH0582717U (ja)

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