JPH0582716U - エアバッグ装置用インフレータ - Google Patents

エアバッグ装置用インフレータ

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JPH0582716U
JPH0582716U JP024308U JP2430892U JPH0582716U JP H0582716 U JPH0582716 U JP H0582716U JP 024308 U JP024308 U JP 024308U JP 2430892 U JP2430892 U JP 2430892U JP H0582716 U JPH0582716 U JP H0582716U
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JP
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diameter cylindrical
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diameter
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JP024308U
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一郎 服部
宗治 松波
清 恒川
紅三 河野
喜英 坂口
明 川口
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度上、高い信頼性を得、エンハンサやガス
発生物質に影響を与えず、容易かつ迅速に接合作業をな
し、生産性の向上、製造コストの低減を図る。 【構成】 底付き第1及び第2大径筒体32、34内
に、同一軸線A周りに小径筒体50が配置され、ロール
成形によって、小径筒体50の端部で小径筒体50の周
壁54が半径方向に屈曲されて係合部58とされるとと
もに、係合部58にU字型に挟持係合するU字部62が
大径筒体32、34の底壁38、42に屈曲形成され
て、小径筒体50と大径筒体32、34とが接合され
る。小径筒体50の周壁54を介して半径方向内方に
は、エンハンサ(火薬)78と起動装置80とが収容さ
れ、半径方向外側にはガス発生物質が収容される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両急減速時にガスが発生して発生ガスによってエアバッグ袋体を 膨張させるエアバッグ装置用インフレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
インフレータでは、ハウジングが鍛造成形され、ハウジング内に、起動装置、 エンハンサ(火薬)やガス発生物質等が収容されており、車両急減速時に起動装 置が作動するとエンハンサが着火され、火花がガス発生物質に伝火されてガス発 生物質が燃焼しガス発生物質からガスが発生する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のインフレータにあっては、ハウジングが鍛造成形によっ て得られるが、ハウジングの成形の容易化、ないし加工性、量産性を図るために 、最近、次に示すもの(本出願人の先の出願、特願平3−84003号)が提案 されている。
【0004】 すなわち、プレス成形による絞り加工で径の異なる底付き円筒体が複数個用意 され、各円筒体は、底壁が重なって接合されて周壁が一軸線の周りに配されてい る。そして、大径の円筒体にあっては、その開放端部に、別途用意された他の底 付き円筒体の開放端部が接合されるとともに、小径の円筒体にあっては、フラン ジ付きとされて、そのフランジが上記別途の円筒体の底壁に接合されており、小 径の円筒体の周壁を介して半径方向内方に起動装置、エンハンサ(火薬)が収容 され、半径方向外方にガス発生物質が収容されている。
【0005】 上記接合には、溶接が用いられるが、ハウジングの内部に生ずる大きな荷重に 対抗できるように、強度上、信頼性のある接合が求められることは勿論、エンハ ンサやガス発生物質は着火し易いことから、溶接に伴う熱等がそれらに及ばない ように細心の注意が必要となる。
【0006】 従って、接合作業は、手間と時間が掛り、生産性の悪化、製造コストの上昇の 原因となる。
【0007】 本考案は、上記事情に鑑み、強度上、高い信頼性を得、エンハンサやガス発生 物質に影響を与えず、容易かつ迅速に接合作業をなし、生産性の向上、製造コス トの低減を図るエアバッグ装置用インフレータを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、仕切り壁によって区画されるハウジン グ内において車両急減速時に起動装置が作動してエンハンサが着火され火花がガ ス発生物質に伝火されてガス発生物質が燃焼しガス発生物質からガスが発生して 発生ガスによってエアバッグ袋体を膨張させるエアバッグ装置用インフレータに おいて、前記ハウジングは、一軸線周りに周壁を有する底付き大径筒体と、前記 一軸線周りに周壁を有して大径筒体の内部に配置され周壁が前記仕切り壁とされ る小径筒体と、この小径筒体の端部で小径筒体の周壁が半径方向に屈曲されて係 合部とされるとともに係合部にU字型に挟持係合するU字部が大径筒体の底壁に 屈曲形成されて小径筒体と大径筒体とが接合される接合手段と、を備えたことを 特徴とするエアバッグ装置用インフレータを提案するものである。
【0009】
【作用】
本考案に係るエアバッグ装置用インフレータによれば、車両急減速時には、起 動装置が作動してエンハンサが着火され、火花がガス発生物質に伝火されてガス 発生物質が燃焼し、ガス発生物質からガスが発生してこの発生ガスによってエア バッグ袋体が膨張される。
【0010】 ここで、大径筒体と小径筒体とは、小径筒体に係合部が屈曲形成され、そして 大径筒体にU字部が屈曲形成され、小径筒体の係合部が大径筒体のU字部に挟持 係合されて接合されるので、接合部では、大径筒体の底壁と小径筒体の周壁とが 重ね合わされることと相俟って、強度上、高い信頼性が得られ、また、接合の際 に、エンハンサやガス発生物質に影響を与える発熱等もなく、接合作業が容易か つ迅速になされ、生産性の向上、製造コストの低減が達成される。
【0011】
【実施例】
本考案の第1実施例に係るエアバッグ装置用インフレータを図1乃至図4に基 づき説明する。
【0012】 図2(矢印FRは、車両前方を示す)には、エアバッグ装置10が示されてい る。エアバッグ装置10は、インフレータ12、カバー14、エアバッグ袋体( 以下、単に袋体16とする)で構成され、ステアリングホイール18のハブ20 に支持されたベースプレート22に取付けられている。
【0013】 インフレータ12は、ステアリングホイール18の回転軸線回りに外周面が形 成される円筒形状とされ、その回転軸線方向略半分がベースプレート22を乗員 側に向けて貫通して突出した状態で、ベースプレート22に取付フランジ24に よって固定されている。
【0014】 袋体16は、ベースプレート22の乗員側に折り畳まれた状態で配置され、ガ ス供給口26を備えており、インフレータ12の乗員側突出部位がガス供給口2 6内に入り込むように、ガス供給口26の周縁部が、取付けリング28によって ベースプレート22に固定されている。
【0015】 カバー14は、碗状に形成され、ベースプレート22との間に袋体16を格納 するように、ベースプレート22に乗員側から伏せて固定されている。カバー1 4の乗員と対向する底壁には、薄肉部29が形成されており、袋体16が膨張す ると、薄肉部29が破断されてカバー14が観音開きの態様で展開可能となって いる。
【0016】 ここで、インフレータ12について詳述する。 図1に示すように、インフレータ12では、一対の大径筒体(第1大径筒体3 2及び第2大径筒体34)が設けられている。第1大径筒体32は、底付き円筒 状とされ、ステアリングホイール18の回転軸線を一軸線Aとしてその周りにそ れを円周中心線とする周壁36を備え、一端部(乗員側の端部)が底壁38で閉 成され、他端部(反乗員側の端部)が開放されている。一方、第2大径筒体34 は、フランジ付きの底付き円筒状とされ、一軸線Aを円周中心線とする周壁40 を備え、一端部(反乗員側の端部)が底壁42で閉成され、他端部(乗員側の端 部)が開放されて開放端部周縁に上記取付フランジ24が外方に屈曲形成されて いる。そして、第1大径筒体32の開放端部では、周壁36外面に雄ねじ44が 形成され、第2大径筒体34の周壁40内面には、その雄ねじ44に対応して雌 ねじ46が形成されており、雄ねじ44と雌ねじ48とが螺合することにより、 第1大径筒体32と第2大径筒体34とが、開放端部で接合される。
【0017】 大径筒体32、34の内部には、中間径筒体48が設けられ、また、中間径筒 体48の内部には、小径筒体50が設けられている。中間径筒体48、小径筒体 50は共に、円筒状とされ、一軸線Aを円周中心線とする周壁52、54を備え 、それら両端部(乗員側の端部及び反乗員側の端部)は共に、開放されている。
【0018】 また、中間径筒体48、小径筒体50の両端部では共に、周壁52、54が半 径方向内方に屈曲形成されて係合部56、58とされ、大径筒体32、34の底 壁38、42には、係合部56、58にU字型に挟持係合するU字部60、62 が屈曲形成されて、中間径筒体48、小径筒体50の周壁52、54と大径筒体 32、34の底壁38、42とが接合されている。
【0019】 なお、小径筒体50の周壁54には、乗員側の端部で伝火通孔64が形成され 、中間径筒体48の周壁52には、反乗員側の部位に連通孔66が形成され、ま た、第1大径筒体32の周壁36には、乗員側の部位にガス孔68が形成されて おり、それら伝火通孔64、連通孔66、ガス孔68は、周方向に沿ってそれぞ れ所定の角度ピッチで、複数個形成されている。また、第2大径筒体34の底壁 42には、一軸線A周りに円孔69が形成され、小径筒体50の内部と連通され ている。
【0020】 このようにして、インフレータ12のハウジングが構成され、小径筒体50の 周壁54を介して、半径方向内方に第1収容室70が形成され、半径方向外方に は、小径筒体50と中間径筒体48との周壁54、52間に第2収容室72が形 成され、更に中間径筒体48の周壁52を介して半径方向外方には、第3収容室 74が形成されることになる。
【0021】 第1収容室70には、第1ユニット缶76が収容される。 第1ユニット缶76は、第1収容室70の室内形状に対応して円筒形状とされ 、内部には、乗員側に位置するエンハンサ(火薬)78と、反乗員側に位置する 起動装置80とがそれぞれ収容されている。
【0022】 第1ユニット缶76は、プレス成形で絞り加工されて、一端部(乗員側)で底 付きとされ、他端部(反乗員側)は、別材の底板82で閉成されている。底板8 2は、その周縁部が第1ユニット缶76の周壁84に沿って屈曲されて底上げさ れており、屈曲された底板82の周縁部に、第1ユニット缶76の周壁84が折 り返されて係止されている。また、底上げされた底板82と、これに対向する第 2大径筒体34の底壁42との間には、クッション材86が介在されている。な お、底板82には、円孔87が形成され、起動装置80の反乗員側端面に膨出形 成された膨出部83が円孔87から出、更に膨出部83に突出形成された突出首 部85が第2大径筒体34の円孔69からハウジングの外部に突出される。
【0023】 図4に示すように、エンハンサ78は、エンハンサ充填缶92内に収容されて いる。エンハンサ充填缶92は、アルミニウム製で円板形状とされており、エン ハンサケース90の内部に収容されている。エンハンサケース90は、アルミニ ウム製で底付き円筒状とされ、一軸線Aを円周中心とする周壁96を備え、一端 部(反乗員側の端部)が底壁98で閉成され、他端部(乗員側の端部)が開放さ れている。エンハンサケース90内には、一対のつば付き雷管100が、エンハ ンサケース90の底壁98に形成された雷管貫通孔102を貫通して突入されて いる。雷管貫通孔102は、底壁98の中心(一軸線A)を介して直径線上に対 称配置されており、段付きとされて、雷管100のつばと相俟って、雷管100 の先端部がエンハンサ充填缶92の反乗員側の端面に到達できる所定の長さに、 雷管100の突入長さが規制される。
【0024】 また、エンハンサケース90の底壁98外面には、一対の位置決め凹部104 が形成されている。位置決め凹部104は、一対の雷管貫通孔102を通る直径 線と直交する直径線上に底壁98の中心を介して対称配置されており、位置決め 凹部104に、起動装置80の位置決め突起106を嵌入させれば、起動装置8 0の着火ピン108が雷管100に衝突できる位置が確保されることになる。な お、着火ピン108が雷管100に衝突すると、エンハンサ78が着火されると ともにエンハンサ充填缶92が破断される。
【0025】 また、エンハンサケース90の周壁96には、伝火孔110が形成されている 。伝火孔110は、円周方向に上記伝火通孔64と同一の角度ピッチで、複数個 形成されている。
【0026】 ここで、伝火孔110に対向して第1ユニット缶76の周壁84には、多孔1 50が形成されている(図3)。多孔150は、周方向に沿って複数列で千鳥状 に位置され、伝火孔110ないし伝火通孔64のピッチより小さなピッチとされ ており、第1ユニット缶76が、第1収容室70において、エンハンサケース9 0及び小径筒体50に対して一軸線A回りのいずれの相対回転位置にあっても、 あるいは、一軸線A方向に多少のずれがあっても、伝火孔110と伝火通孔64 との位置が一致しておれば、多孔150を介して伝火孔110と伝火通孔64と が連通可能とされている。
【0027】 これにより、エンハンサ78が着火されると、火花が、伝火孔110、多孔1 50、伝火通孔64を通って第2収容室72に到る。
【0028】 なお、エンハンサ充填缶92の乗員側の端面は、周縁が面取りされて、そこに 接着剤93が充填され、エンハンサ充填缶92がエンハンサケース90に固定さ れている。一方、エンハンサ充填缶92の反乗員側の端面は、周縁部がエンハン サケース90内面に当接され、中央部が底上げされており、その底上げ部におい て、上記位置決め凹部104が回避され、雷管100の先端部が、エンハンサ充 填缶92の反乗員側の端面に当接されている。
【0029】 起動装置80では、円筒状のカバー112の内部に、ボール114、ドライブ シャフト116、上記着火ピン108がそれぞれ設けられている。車両急減速時 に、ボール114が、慣性移動すると、ボール114の移動によってドライブシ ャフト116の一端部が押され、ドライブシャフト116は回動して、ドライブ シャフト116の中間部のトリガ部118と着火ピン108の係止つば120と の係合が外れ、着火ピン108が雷管100に向けて移動可能となる。
【0030】 なお、第1ユニット缶76内には、エンハンサケース90と、第1ユニット缶 76の底板82との間に、第1ユニット缶76の周壁84内面に沿って補強筒体 122が配置されている。この補強筒体122によれば、エンハンサ78の着火 によるエンハンサケース90内でのバックファイヤに伴いエンハンサケース90 が第2大径筒体34との間で及ぼす一軸線Aに沿う圧縮方向の荷重に対抗するよ うになっている。
【0031】 第2収容室72には、第2ユニット缶124が収容される。第2ユニット缶1 24は、アルミニウム製とされ、第2収容室72の室内形状に対応して環状形状 (図3)となっており、内部には、ガス発生物質充填缶126が収容されている 。
【0032】 なお、第2ユニット缶124の内側周壁128には、伝火通孔64に対向して 、多孔152が形成される(図3)とともに、第2ユニット缶124の外側周壁 130には、中間径筒体48の連通孔66に対向して、多孔154が形成されて いる(図3)。これら多孔152、154は、周方向に沿って複数列で千鳥状に 位置され、伝火通孔64、連通孔66の各ピッチより小さなピッチとされており 、第2ユニット缶124が、第2収容室72に対して一軸線A回りのいずれの相 対回転位置にあっても、あるいは、一軸線A方向に多少のずれがあっても、伝火 通孔64と多孔152と、そして、多孔154と連通孔66とはそれぞれ連通可 能となる。
【0033】 ガス発生物質充填缶126は、アルミニウム製とされ、内部にガス発生物質1 38が充填されている。
【0034】 また、第2ユニット缶124も、第1ユニット缶76と同様に、底付き円筒状 に形成され、反乗員側は、底上げされた底板132で閉じられ、底板132と、 第2大径筒体34の底壁42との間には、環状のクッション材134が介在され る。
【0035】 なお、ガス発生物質充填缶126の反乗員側の端面は底上げされ、底板132 との間には、環状のクッション材136が介在されている。
【0036】 第2収容室72に到った火花は、第2ユニット缶124の多孔152を通って ガス発生物質充填缶126に到り、ガス発生物質138に伝火され、ガス発生物 質138が燃焼するとともにガス発生物質充填缶126が破断され、ガス発生物 質138の燃焼によって発生するガスは、第2ユニット缶124の多孔154、 中間径筒体48の連通孔66を通って第3収容室74に入る。
【0037】 第3収容室74には、第3ユニット缶140が収容される。第3ユニット缶1 40は、第3収容室74の室内形状に対応して環状形状とされ(図3)、内部に は、反乗員側に位置する冷却材充填缶142と、乗員側に位置するフィルタ14 4とが収容されている。冷却材充填缶142は、アルミニウム製で環状に形成さ れ、周方向から見た断面が、第2大径筒体34の底壁42から第1大径筒体32 の周壁36の下部に沿うL字型となっており、冷却材充填缶142の内部には、 冷却材146が充填されている。フィルタ144は、第1大径筒体32のガス孔 68に対向して第1大径筒体32の周壁36に沿って、環状に形成配置されてい る。
【0038】 なお、第3ユニット缶140の内側周壁148には、連通孔66に対向して、 多孔156が形成されるとともに、第3ユニット缶140の外側周壁149には 、ガス孔68に対向して、多孔158が形成されている(図3)。これら多孔1 56、158は、周方向に沿って複数列で千鳥状に位置され、連通孔66、ガス 孔68の各ピッチよりそれぞれ小さなピッチとされており、第3ユニット缶14 0が、第3収容室74に対して一軸線A回りのいずれの相対回転位置にあっても 、あるいは、一軸線A方向に多少のずれがあっても、連通孔66と多孔156と 、そして、多孔158とガス孔68とはそれぞれ連通可能となる。
【0039】 発生ガスは、第3ユニット缶140の多孔156を通って、冷却材充填缶14 2、フィルタ144と、第3ユニット缶140の内側周壁148との間に形成さ れる間隙通路を通過し、この通過に従い、冷却材充填缶142を破断させて冷却 材146と接触し、発生ガスの冷却が行われ、そして、冷却されたガスは、フィ ルタ144を通過する間に、浄化され、ガス孔68から袋体16の内部に供給さ れる。
【0040】 また、第3ユニット缶140も、第1ユニット缶76と同様に、底付き円筒状 に形成され、反乗員側は、底上げされた底板160で閉じられ、底板160と、 第2大径筒体34の底壁42との間には、環状のクッション材162が介在され る。
【0041】 なお、図中164は、気密用シーリング材であり、166は、フィルタ枠、1 68はクッション材、170は、冷却材充填缶142とフィルタ144とを所定 位置に保持する保持材である。
【0042】 ここで、インフレータ12の製造について説明する。 まず、大径筒体32、34、小径筒体50、中間径筒体48は、いずれもプレ ス成形によって絞り加工される。素材としては、アルミニウムやステンレスチー ルが好ましいものである。その後、第1大径筒体32と、第2大径筒体34とに ねじ加工が施される。
【0043】 次に、第1大径筒体32の底壁38と、小径筒体50及び中間径筒体48の各 一端部との間で、ロール成形によって、係合部58、56が屈曲形成されると同 時に、U字部62、60が屈曲形成されて、それらが係合状態となって第1大径 筒体32の底壁38と小径筒体50及び中間径筒体48の周壁54、52との接 合が行われる。
【0044】 この後に、各収容室70、72、74に、各ユニット缶76、124、140 が詰め込まれ、続いて、第2大径筒体34と第1大径筒体32とが螺合締め付け られ、そして、第2大径筒体34の底壁42と、小径筒体50及び中間径筒体4 8の各他端部との間で、ロール成形によって、係合部58、56が屈曲形成され ると同時に、U字部62、60が形成されて、それらが係合状態となって第2大 径筒体34の底壁42と小径筒体50及び中間径筒体48の周壁54、52との 接合が行われ、インフレータ12が得られる。
【0045】 次に、本実施例の作用を説明する。 まず、車両急減速時には、起動装置80が作動してエンハンサ78が着火され 、火花がガス発生物質138に伝火されてガス発生物質138が燃焼しガスが発 生し、この発生ガスによって袋体16が膨張される。 大径筒体32、34と、小径筒体50及び中間径筒体48とは、小径筒体50 及び中間径筒体48に係合部58、56が屈曲形成され、そして大径筒体32、 34にU字部62、60が屈曲形成され、係合部58、56がU字部62、60 に挟持係合されて接合されるので、接合部では、大径筒体32、34の底壁38 、42と小径筒体50及び中間径筒体48の周壁54、52とが重ね合わされる ことと相俟って、強度上、高い信頼性が得られ、エンハンサ78やガス発生物質 138、冷却剤146に影響を与える発熱等もなく、接合作業が容易かつ迅速に なされ、生産性の向上、製造コストの低減が達成される。
【0046】 また、各収容室70、72、74にあって、各ユニット缶76、124、14 0を詰めるだけで、エンハンサ78等を収容可能とでき、インフレータ12の組 立作業が容易かつ迅速になされる。
【0047】 なお、エンハサンサ78等は、充填缶92等内に充填されているが、これは、 エンハサンサ78等を通常は露出させずに保護し、その取扱を容易とするもので ある。だだ、各充填缶92、126、142は、エンハンサ78が着火すること によって、また、ガス発生物質138が燃焼しガスが発生することによって破断 可能に脆弱とする必要がある。これに対して、各ユニット缶76、124、14 0は、脆弱とする必要がなく、強化されており、従って、各ユニット缶76、1 24、140にエンハンサ78等を予め収納しておくことは、インフレータ12 の組立等や組立前の保管の際に、エンハサンサ78等の取扱が一層、容易となる ものである。
【0048】 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、種々変更可能である。 例えば、上記実施例では、各ユニット缶76、124、140を用いているが 、ユニット缶によらず、エンハンサ78等を個々に各収容室70、72、74に 収納しても、本考案は適用可能である。
【0049】 また、上記実施例では、第1大径筒体32と第2大径筒体34とは、その開放 端部がねじ接合されているが、これに限定されず、例えば、大径筒体32、34 と小径筒体50、中間径筒体48との接合において用いたような係合部とU字部 とを大径筒体32、34の各開放端部に形成して、あるいは他の接合手段によっ てそれらを接合してもよいものである。
【0050】 更に、上記実施例では、大径筒体32、34、に対して小径筒体50と中間径 筒体48とを接合しているが、接合される筒体の本数は限定されず、また、小径 筒体は、大径筒体との関係で相対的に小径のものであり、本実施例の小径筒体5 0に限定されるものでもない。
【0051】
【考案の効果】
本考案に係るエアバッグ装置用インフレータによれば、強度上、高い信頼性が 得られ、エンハンサやガス発生物質に影響が及ばず、容易かつ迅速に接合作業が 行われ、生産性の向上、製造コストの低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエアバッグ装置用インフレータ
を、ステアリングの回転軸線方向に沿って切断して示す
断面図である。
【図2】本実施例に係るインフレータを適用したエアバ
ッグ装置を、ステアリングの軸線方向に沿って切断して
示す概略断面図である。
【図3】各ユニット缶を示す斜視図である。
【図4】本実施例に係るインフレータの第1ユニット缶
内に収容されるエンハンサ、起動装置等を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置 12 インフレータ 16 袋体 32 第1大径筒体 34 第2大径筒体 36 第1大径筒体の周壁 38 第1大径筒体の底壁 40 第2大径筒体の周壁 42 第2大径筒体の底壁 50 小径筒体 54 小径筒体の周壁 58 係合部 62 U字部 78 エンハンサ 80 起動装置 138 ガス発生物質 A 一軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 河野 紅三 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)考案者 坂口 喜英 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)考案者 川口 明 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切り壁によって区画されるハウジング
    内において車両急減速時に起動装置が作動してエンハン
    サが着火され火花がガス発生物質に伝火されてガス発生
    物質が燃焼しガス発生物質からガスが発生して発生ガス
    によってエアバッグ袋体を膨張させるエアバッグ装置用
    インフレータにおいて、前記ハウジングは、一軸線周り
    に周壁を有する底付き大径筒体と、前記一軸線周りに周
    壁を有して大径筒体の内部に配置され周壁が前記仕切り
    壁とされる小径筒体と、この小径筒体の端部で小径筒体
    の周壁が半径方向に屈曲されて係合部とされるとともに
    係合部にU字型に挟持係合するU字部が大径筒体の底壁
    に屈曲形成されて小径筒体と大径筒体とが接合される接
    合手段と、を備えたことを特徴とするエアバッグ装置用
    インフレータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11500082A (ja) * 1995-02-18 1999-01-06 デイナミート ノーベル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エクスプロジーフシュトッフ− ウント ジステームテヒニク 車両乗員保護装置のための金属薄板構造のガス発生器

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JPH11500082A (ja) * 1995-02-18 1999-01-06 デイナミート ノーベル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エクスプロジーフシュトッフ− ウント ジステームテヒニク 車両乗員保護装置のための金属薄板構造のガス発生器

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