JPH0582428A - 電子線描画装置 - Google Patents
電子線描画装置Info
- Publication number
- JPH0582428A JPH0582428A JP24190491A JP24190491A JPH0582428A JP H0582428 A JPH0582428 A JP H0582428A JP 24190491 A JP24190491 A JP 24190491A JP 24190491 A JP24190491 A JP 24190491A JP H0582428 A JPH0582428 A JP H0582428A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- electron beam
- alignment mark
- time
- converter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】ウエハ上の広範囲の電子線走査領域から合わせ
マークを探しだす場合は帯域を数段階に切り替える機構
108を広帯域とし、A/D変換時間を数段階に切り替
えられる機構110を変換時間を短く(変換精度は落ち
る)設定すると同時に、電子線偏向系106に対応する
ショットサイクルを設定することにより必要最小限の精
度で高速に位置検出を行なう。 【効果】従来、不必要な精度で長時間を要していた位置
検出の検出精度と走査時間を最適に設定することによ
り、装置全体でのスループット向上に効果がある。
マークを探しだす場合は帯域を数段階に切り替える機構
108を広帯域とし、A/D変換時間を数段階に切り替
えられる機構110を変換時間を短く(変換精度は落ち
る)設定すると同時に、電子線偏向系106に対応する
ショットサイクルを設定することにより必要最小限の精
度で高速に位置検出を行なう。 【効果】従来、不必要な精度で長時間を要していた位置
検出の検出精度と走査時間を最適に設定することによ
り、装置全体でのスループット向上に効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高スループットを要求さ
れる電子線描画装置における高速かつ高精度の合わせマ
ークの位置検出に関する。
れる電子線描画装置における高速かつ高精度の合わせマ
ークの位置検出に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の合わせマークの位置検出方法は、
被加工物である半導体ウエハ(以下ウエハ)をメカニカ
ルに位置合わせした後、先ずウエハの広い範囲を比較的
大きなピッチで電子線で走査し合わせマークを見つけだ
し、次にその合わせマーク上を小さなピッチで走査して
正確に位置検出を行なう一連の処理において、常に同じ
増幅回路の帯域及びA/Dコンバータの変換時間を用い
ていた。一方、位置検出精度の確保のためには増幅回路
の帯域は比較的狭く、A/Dコンバータの変換時間は変
換分解能の1/2LSB精度が確保できる程度に長く取
る必要があり、このため合わせマークを見つけだすため
にウエハの広範囲を走査する際には不必要な精度で長い
時間をかけてデータを取り込まねばならず装置全体のス
ループットを低下させる一要因となっていた。
被加工物である半導体ウエハ(以下ウエハ)をメカニカ
ルに位置合わせした後、先ずウエハの広い範囲を比較的
大きなピッチで電子線で走査し合わせマークを見つけだ
し、次にその合わせマーク上を小さなピッチで走査して
正確に位置検出を行なう一連の処理において、常に同じ
増幅回路の帯域及びA/Dコンバータの変換時間を用い
ていた。一方、位置検出精度の確保のためには増幅回路
の帯域は比較的狭く、A/Dコンバータの変換時間は変
換分解能の1/2LSB精度が確保できる程度に長く取
る必要があり、このため合わせマークを見つけだすため
にウエハの広範囲を走査する際には不必要な精度で長い
時間をかけてデータを取り込まねばならず装置全体のス
ループットを低下させる一要因となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来法のウエ
ハの広範囲を走査する際の時間ロスを短縮し、かつ位置
検出精度を確保できる合わせマーク位置検出方法を提供
することを目的とし、これにより装置全体のスループッ
トを向上させることを目的とする。
ハの広範囲を走査する際の時間ロスを短縮し、かつ位置
検出精度を確保できる合わせマーク位置検出方法を提供
することを目的とし、これにより装置全体のスループッ
トを向上させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、合わせマークを見つけだすためにウエハの広範囲
を走査する際には増幅回路の帯域を広くし、A/Dコン
バータの変換時間を短くすることによって、変換分解能
を犠牲にして走査時間を短縮し、また合わせマークの位
置を正確に検出する際には増幅回路の帯域を狭くし、A
/Dコンバータの変換時間を変換分解能が確保できるま
で取るようにする。
には、合わせマークを見つけだすためにウエハの広範囲
を走査する際には増幅回路の帯域を広くし、A/Dコン
バータの変換時間を短くすることによって、変換分解能
を犠牲にして走査時間を短縮し、また合わせマークの位
置を正確に検出する際には増幅回路の帯域を狭くし、A
/Dコンバータの変換時間を変換分解能が確保できるま
で取るようにする。
【0005】
【作用】このように、ウエハの広範囲を走査する際には
走査時間を短縮することにより装置全体のスループット
の向上が達成でき、また合わせマークの位置を正確に検
出する際には検出精度を落すことがないよう走査時間
(データ収集時間)を長くできる。
走査時間を短縮することにより装置全体のスループット
の向上が達成でき、また合わせマークの位置を正確に検
出する際には検出精度を落すことがないよう走査時間
(データ収集時間)を長くできる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図を用いて説明する。
図1は本発明を実施するに最適な電子線描画装置の概念
説明図である。本発明に直接関係しない部分は省略して
いる。電子銃101から発せられた電子線102は制御
計算機112により制御されている電子線偏向系106
の出力を偏向器103に印加することにより偏向され
る。偏向器により電子線を走査する際の偏向ステップ
(ショットピッチ)及び偏向インターバル時間(ショッ
トサイクル)は制御計算機112により適宜設定するこ
とができる。こうしてウエハ104上を走査した際に放
出される反射電子または2次電子は検出器105により
検出され増幅回路107により増幅される。増幅回路1
07には回路の帯域を数段階に切り替えられる機構10
8が備えられており、帯域切り替えは制御計算機112
により適宜設定することができる。増幅された信号はA
/Dコンバータ109により所望の分解能にデジタル化
されるが、このA/Dコンバータには変換時間を数段階
に切り替えられる機構110(ショートサイクル)が備
えられており、これも制御計算機112により適宜設定
することができる。こうして得られた信号に演算プロセ
ッサまたは演算回路111により所定の演算を施し、結
果は制御計算機112が読みだす。
図1は本発明を実施するに最適な電子線描画装置の概念
説明図である。本発明に直接関係しない部分は省略して
いる。電子銃101から発せられた電子線102は制御
計算機112により制御されている電子線偏向系106
の出力を偏向器103に印加することにより偏向され
る。偏向器により電子線を走査する際の偏向ステップ
(ショットピッチ)及び偏向インターバル時間(ショッ
トサイクル)は制御計算機112により適宜設定するこ
とができる。こうしてウエハ104上を走査した際に放
出される反射電子または2次電子は検出器105により
検出され増幅回路107により増幅される。増幅回路1
07には回路の帯域を数段階に切り替えられる機構10
8が備えられており、帯域切り替えは制御計算機112
により適宜設定することができる。増幅された信号はA
/Dコンバータ109により所望の分解能にデジタル化
されるが、このA/Dコンバータには変換時間を数段階
に切り替えられる機構110(ショートサイクル)が備
えられており、これも制御計算機112により適宜設定
することができる。こうして得られた信号に演算プロセ
ッサまたは演算回路111により所定の演算を施し、結
果は制御計算機112が読みだす。
【0007】以上の系を用いて合わせマークの位置検出
を行なう手順を図2を用いて説明する。一般的にウエハ
201上には、グローバルアライメント用の合わせマー
ク202と各ダイ(チップ)毎にアライメントするため
の合わせマーク203とが配置されている。合わせマー
クの位置検出を行なうには、先ず機械的精度で試料台
(ステージ)上に固定されたウエハ201のグローバル
アライメント用の合わせマーク202を見つける。この
ためには大きさ10ミクロン程度の合わせマーク202
に対し、数百ミクロンの走査204を行ない合わせマー
クの有無を確認する必要がある。この場合、合わせマー
クの正確な位置検出は不要であるが早く合わせマークの
有無を確認することが必要である。このために制御計算
機112はショットピッチをたとえば0.2ミクロンに
設定すると同時に必要最小限の分解能を実現できるA/
D変換時間から決定されるショットサイクルを電子線偏
向系106に設定する。たとえばA/Dコンバータ10
9が12ビットであり、12ビット精度のA/D変換時
間が3マイクロ秒であったとし、ショートサイクルを実
行し8ビット精度のA/D変換を行なう場合の変換時間
が1マイクロ秒であるとする。制御計算機112は機構
110を1マイクロ秒に設定すると同時に、機構108
を切り替え増幅回路の107の帯域を対応する周波数に
まで広げる。この場合は500kから1MHz程度とす
ればよい。この時のショットサイクルは1マイクロ秒程
度として電子線偏向系106に設定する。
を行なう手順を図2を用いて説明する。一般的にウエハ
201上には、グローバルアライメント用の合わせマー
ク202と各ダイ(チップ)毎にアライメントするため
の合わせマーク203とが配置されている。合わせマー
クの位置検出を行なうには、先ず機械的精度で試料台
(ステージ)上に固定されたウエハ201のグローバル
アライメント用の合わせマーク202を見つける。この
ためには大きさ10ミクロン程度の合わせマーク202
に対し、数百ミクロンの走査204を行ない合わせマー
クの有無を確認する必要がある。この場合、合わせマー
クの正確な位置検出は不要であるが早く合わせマークの
有無を確認することが必要である。このために制御計算
機112はショットピッチをたとえば0.2ミクロンに
設定すると同時に必要最小限の分解能を実現できるA/
D変換時間から決定されるショットサイクルを電子線偏
向系106に設定する。たとえばA/Dコンバータ10
9が12ビットであり、12ビット精度のA/D変換時
間が3マイクロ秒であったとし、ショートサイクルを実
行し8ビット精度のA/D変換を行なう場合の変換時間
が1マイクロ秒であるとする。制御計算機112は機構
110を1マイクロ秒に設定すると同時に、機構108
を切り替え増幅回路の107の帯域を対応する周波数に
まで広げる。この場合は500kから1MHz程度とす
ればよい。この時のショットサイクルは1マイクロ秒程
度として電子線偏向系106に設定する。
【0008】次に合わせマーク203に対して正確な位
置検出を行なう場合は、合わせマーク202により大ま
かなマーク位置がわかっているのであるから広範囲の走
査を行なう必要はなく、ほぼ合わせマーク203上を走
査できる。この時制御計算機112はショットピッチを
たとえば0.01ミクロンに設定すると同時にA/Dコ
ンバータ109が最高精度を実現できるA/D変換時間
から決定されるショットサイクルを電子線偏向系106
に設定する。上の例ではA/D変換時間が3マイクロ秒
であるので、機構110を3マイクロ秒に設定すると同
時に、機構108を切り替え、増幅回路107の帯域を1
60kから330kHz程度とし、ショットサイクルを
3マイクロ秒以上に設定すれば良い。
置検出を行なう場合は、合わせマーク202により大ま
かなマーク位置がわかっているのであるから広範囲の走
査を行なう必要はなく、ほぼ合わせマーク203上を走
査できる。この時制御計算機112はショットピッチを
たとえば0.01ミクロンに設定すると同時にA/Dコ
ンバータ109が最高精度を実現できるA/D変換時間
から決定されるショットサイクルを電子線偏向系106
に設定する。上の例ではA/D変換時間が3マイクロ秒
であるので、機構110を3マイクロ秒に設定すると同
時に、機構108を切り替え、増幅回路107の帯域を1
60kから330kHz程度とし、ショットサイクルを
3マイクロ秒以上に設定すれば良い。
【0009】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
必要検出精度に応じてA/Dコンバータの変換時間およ
び増幅回路の帯域を設定すると同時に、電子線偏向系の
ショットサイクルを対応する値に設定することによっ
て、合わせマーク位置検出精度を落すことなく装置全体
のスループットを向上させることができる。
必要検出精度に応じてA/Dコンバータの変換時間およ
び増幅回路の帯域を設定すると同時に、電子線偏向系の
ショットサイクルを対応する値に設定することによっ
て、合わせマーク位置検出精度を落すことなく装置全体
のスループットを向上させることができる。
【図1】図1は本発明を実施するに最適な電子線描画装
置の概念説明図である。
置の概念説明図である。
【図2】図2は合わせマークの位置検出を行なう手順を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
101…電子銃、102…電子線、103…偏向器、1
04…ウエハ、105…電子線検出器、106…電子線
偏向系、107…増幅回路、108…帯域を数段階に切
り替える機構、109…A/Dコンバータ、110…A
/D変換時間を数段階に切り替えられる機構、111…
演算プロセッサまたは演算回路、112…制御計算機、
201…ウエハ、202…グローバルアライメントマー
ク、203…ダイアライメントマーク、204…電子線走
査。
04…ウエハ、105…電子線検出器、106…電子線
偏向系、107…増幅回路、108…帯域を数段階に切
り替える機構、109…A/Dコンバータ、110…A
/D変換時間を数段階に切り替えられる機構、111…
演算プロセッサまたは演算回路、112…制御計算機、
201…ウエハ、202…グローバルアライメントマー
ク、203…ダイアライメントマーク、204…電子線走
査。
Claims (1)
- 【請求項1】反射電子または二次電子を検出する検出器
と、前記検出器により検出された電気信号を増幅するに
あたり帯域を数段階に切り替える機能を有する増幅回路
と、増幅された信号をA/D変換するにあたり、変換時
間を数段階に切り替える機能を有するA/Dコンバータ
と、前記A/Dコンバータによりデジタル化された信号
を演算処理するプロセッサまたは演算回路を有する電子
線描画装置において、合わせマークの位置検出を行なう
際に、広い検出範囲から合わせマークを探しだす時に
は、前記増幅回路の帯域を広くし前記A/Dコンバータ
の変換時間を短くして得られた信号を演算処理すること
により、検出精度は落ちるものの短時間で合わせマーク
を探しだすことを可能とし、探しだした合わせマークの
位置を検出する際には、前記増幅回路の帯域を狭くし前
記A/Dコンバータの変換時間を長くして得られた信号
を演算処理することにより、装置のスループットを向上
させつつ精度良く位置検出を行なうことを特徴とする電
子線描画装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24190491A JPH0582428A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 電子線描画装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24190491A JPH0582428A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 電子線描画装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0582428A true JPH0582428A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17081287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24190491A Pending JPH0582428A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 電子線描画装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0582428A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6132910A (en) * | 1997-12-04 | 2000-10-17 | Nec Corporation | Method of implementing electron beam lithography using uniquely positioned alignment marks and a wafer with such alignment marks |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP24190491A patent/JPH0582428A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6132910A (en) * | 1997-12-04 | 2000-10-17 | Nec Corporation | Method of implementing electron beam lithography using uniquely positioned alignment marks and a wafer with such alignment marks |
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