JPH0582389A - 金属化フイルムコンデンサ - Google Patents

金属化フイルムコンデンサ

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JPH0582389A
JPH0582389A JP24099491A JP24099491A JPH0582389A JP H0582389 A JPH0582389 A JP H0582389A JP 24099491 A JP24099491 A JP 24099491A JP 24099491 A JP24099491 A JP 24099491A JP H0582389 A JPH0582389 A JP H0582389A
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JP
Japan
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vapor
stepped
deposited
capacitor
zinc
Prior art date
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Pending
Application number
JP24099491A
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English (en)
Inventor
Katsumi Nishigaki
克己 西垣
Ichiro Kuniya
一郎 国谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0582389A publication Critical patent/JPH0582389A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂モールドタイプの金属化フイルムコンデ
ンサにおいて、段付亜鉛の有効電極幅間の膜抵抗値の上
限・下限を制定し、分割コンデンサ内のヒューズのパス
率を規制することにより、高電位傾度で良保安性を有
し、短納期,低価格のコンデンサを提供することを目的
とする。 【構成】 段付亜鉛蒸着面の有効電極部の膜抵抗値を1
5〜35Ω/□とし、少なくとも一方の電極面を分割
し、分割した面の少なくとも一方のメタリコン側の面に
ヒューズ加工を施し、ヒューズのパス率を1〜1.5%
にすることにより、高精度の保安性を有する保安機構が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力用コンデンサ,電気
機器用コンデンサ等の力率改善用として、またはモータ
ー起動用,各種電源回路として使用される電気回路用の
金属化フイルムコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属化フイルムコンデンサは、図
8に示すように保安装置を内蔵した金属容器7内に素子
6を挿入し、液体10を真空含浸していた。図8のコン
デンサは保安装置を内蔵しているため、コンデンサに異
常があった場合、保安装置が作動し、外部への二次災害
を防止できる。
【0003】一方、コストダウン,短納期への要求に応
えることが可能となった樹脂モールド方式が最近急速に
増加してきた。そしてさらに乾式で高電位傾度化を図る
ため、図1に示すように誘電体フイルム11′に亜鉛2
を蒸着し、メタリコン側B,B′の蒸着厚みを対極幅部
A,A′より厚くする構成(以下、段付き構成と呼ぶ)
が採用されるようになった。
【0004】段付亜鉛金属化フイルムコンデンサは従来
のアルミニウム金属化フイルムコンデンサに比べ、エロ
ージョンおよびコロージョンといった、アルミニウムの
もつ欠点である金属膜の酸化による容量減少もなく、膜
厚が薄いため良好な自己回復作用を有し、アルミニウム
金属化フイルムコンデンサが40V/μm〜45V/μ
mの設計電位傾度であるのに比べ、段付亜鉛金属化フイ
ルムコンデンサは60V/μm〜75V/μmまで可能
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
段付亜鉛金属化フイルムコンデンサにおける保安装置内
金属ケース外装タイプのコンデンサは、液体を真空含浸
するのに工程が繁雑になり、日程もかかり、市場の短納
期化要求に応えられないという課題があった。
【0006】また、樹脂モールドタイプの段付亜鉛金属
化フイルムコンデンサは、短納期で低価格であるため、
安全性を除けば市場の要求を満足するコンデンサであっ
たが、コンデンサが万一、異常を生じた場合、樹脂モー
ルドタイプのコンデンサは発煙・発火を生じる場合があ
り、安全性に課題があった。
【0007】アルミニウム金属化フイルムを用いる樹脂
モールドタイプのコンデンサにおいては、安全性向上策
として蒸着金属膜に保安機構を付加したコンデンサが実
用化されているが、段付亜鉛金属化フイルムを用いた樹
脂モールドタイプのコンデンサは自己回復性が良好なた
め、保安機構の付加は非常に困難であるという課題があ
った。
【0008】本発明は上記課題を解決するものであり、
低価格,短納期でかつ安全性の高いコンデンサを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、樹脂モールドタイプの段付亜鉛金属化フイ
ルムの有効電極部の蒸着膜抵抗値を15〜35Ω/□と
し、少なくとも一方の電極面を分割し、分割した蒸着面
のメタリコン側にヒューズを施し、ヒューズのパス率を
1〜1.5%にしたものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、段付亜鉛面の有効電極部の蒸
着膜抵抗値の下限・上限を規制することによって高電位
傾度を維持し、ヒューズを1〜1.5%のパス率にする
することにより、安全性の高いコンデンサが得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1から
図5を参照しながら説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例で、誘電体フイル
ム1,1′に亜鉛を段付蒸着したもの2,2′を巻回す
る状態の配置断面図を示す。巻回した後にメタリコン
3,3′を吹きつける。図2は本発明の一実施例で段付
蒸着面2,2′の長手方向に対し直角にレーザー加工に
よって蒸着面を飛散させ(5,5′)、メタリコン側の
非有効電極部B,B′に電流ヒューズt1,t2,t3
レーザー加工によって施した。
【0013】次に、図1,図2に示す一付の保安機構付
亜鉛段付金属化フイルムを巻回し、両側端面にメタリコ
ン3を施した素子を図7に示す構造でコンデンサを作成
した。図7において11は素子、12は樹脂ケース、1
4は充填樹脂、13は端子を表わす。コンデンサの定格
は440V40μFでフイルム厚みは6μmを用いた。
【0014】図3は図1の有効電極部A間の膜抵抗値と
80℃におけるAC昇圧破壊電圧の関係を示す。目標値
以上の膜抵抗値の範囲は15Ω/□〜60Ω/□が信頼
性的には優れている。
【0015】図4は、パス率1.5%のヒューズにおけ
る膜抵抗値と動作性の関係を示す。30Ω/□以上の膜
抵抗値になるとtanδが大きく発熱も大きくなる。温度
上昇が高くなると、自己回復時の短絡電流が小さくな
り、ヒューズが切れにくくなり、保安機構の動作率は低
下する。
【0016】ここで、パス率ηとは図2において、ヒュ
ーズの総幅(t1+t2+t3)と小電極分割間Tとの比
を言い、下記式で表される。
【0017】
【数1】
【0018】図5は、保安機構の動作性の限界点におけ
るヒューズパス率と有効電極部Aの膜抵抗値の関係を示
す。膜抵抗値が上がるとともにヒューズパス率を下げる
必要があることを意味する。
【0019】図6は図5の各パス率別のサンプルにおけ
る耐電圧AC770V10秒間後の容量の変化を示す。
パス率が小さいと耐電時の耐圧で大きなエネルギーの自
己回復作用を起こし、この時電流ヒューズが作動してし
まう。
【0020】図3から図6により、有効電極部間Aの膜
抵抗値は15Ω/□〜35Ω/□が適正でヒューズパス
率は1〜1.5%が適正であることがわかる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、亜鉛段付金属化フイルムを用いた樹脂モールドコン
デンサの高信頼性と高安全性が確保できる。それによっ
て低価格,短納期,高性能のコンデンサを市場に供給す
ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の亜鉛段付金属化フイルムコ
ンデンサの構成図
【図2】同実施例の亜鉛段付金属化フイルムの蒸着面に
保安機構を加工した状態を示す平面図
【図3】本発明の実施例において膜抵抗値と破壊電圧と
の関係を示した特性図
【図4】同膜抵抗値と保安機構の動作性を示す特性図
【図5】同動作性が100%にならない限界のパス率と
膜抵抗値の関係を示す特性図
【図6】同耐電圧印加前後の容量変化率とパス率の関係
を示す特性図
【図7】本発明の実施例に用いた樹脂ケース外装コンデ
ンサの一部断面正面図
【図8】従来の金属ケースに入ったコンデンサの一部断
面正面図
【符号の説明】
1 誘電体フイルム 2 亜鉛蒸着面 3 メタリコン 5 分割加工部 11 素子 12 樹脂ケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1対の亜鉛金属化フイルムよりなり、メタ
    リコンを施す側の蒸着膜厚みを有効電極部より厚くし、
    有効電極部の蒸着膜抵抗値が15〜35Ω/□で前記メ
    タリコン側の高厚み蒸着面の電極のうち少なくとも一方
    側に電流的ヒューズを有し、かつヒューズを有する側の
    蒸着電極を分割してなる保安機構を持ち、電流ヒューズ
    が1%〜1.5%のパス率であることを特徴とした樹脂
    モールドタイプの金属化フイルムコンデンサ。
JP24099491A 1991-09-20 1991-09-20 金属化フイルムコンデンサ Pending JPH0582389A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0640996A1 (de) * 1993-08-25 1995-03-01 SIEMENS MATSUSHITA COMPONENTS GmbH & CO. KG Elektrischer Kondensator
JP2000260658A (ja) * 1999-03-06 2000-09-22 Shizuki Electric Co Inc コンデンサ及びコンデンサを備えた端子板
JP2012033753A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Nichicon Corp 金属化フィルムコンデンサ
US8310802B2 (en) * 2006-08-28 2012-11-13 Panasonic Corporation Metallization film capacitor having divided electrode with fuse
CN103895265A (zh) * 2014-04-18 2014-07-02 芜湖市德宝新材料股份有限公司 一种低损耗的金属化薄膜

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