JPH0582208A

JPH0582208A - コネクタ

Info

Publication number: JPH0582208A
Application number: JP24008691A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Okuda; 努奥田
Original assignee: Fujitsu VLSI Ltd; Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu VLSI Ltd; Fujitsu Ltd
Priority date: 1991-09-20
Filing date: 1991-09-20
Publication date: 1993-04-02

Abstract

(57)【要約】【目的】雄形コネクタと雌形コネクタとでなるコネク
タに関し、特に雄形コネクタと雌形コネクタとの電気的
な接続が確実で且つ雄形コネクタと雌形コネクタとの結
合とその解除が簡単に行なえるコネクタの提供を目的と
する。【構成】嵌着孔11a が抜けるハウジング11の前面に少
なくともこの嵌着孔11aを閉塞しない帯磁部材13を被着
するとともに、先端の接触ピン12a を圧縮バネ12b によ
り軸方向に付勢して形成した雄コンタクト12をこの接触
ピン12a がハウジング11の前面から突出するようにして
嵌着孔11a に嵌着して構成した雄形コネクタ10と、嵌着
孔21a が抜けるハウジング21の前面に少なくともこの嵌
着孔21a を閉塞しない磁性部材23を被着するとともに、
雄形コネクタ10と結合した際に雄コンタクト12の接触ピ
ン12a と接触する雌コンタクト22を嵌着孔21a に嵌着し
て構成した雌形コネクタ20とでコネクタを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、雄形コネクタと雌形コ
ネクタとでなるコネクタ、特に雄形コネクタと雌形コネ
クタとの電気的な接続が確実で且つ雄形コネクタと雌形
コネクタとの結合とその解除が簡単に行なえるコネクタ
に関する。

【０００２】

【従来の技術】次に、従来のコネクタについて図２を参
照して説明する。図２は、従来のコネクタを説明するた
めの図であって、同図(a) は雄形コネクタの要部側断面
図、同図(b) は雌形コネクタの要部側断面図、同図(c)
は雄形コネクタと雌形コネクタの結合状態を示す要部側
断面図である。

【０００３】従来のコネクタは、図２(a) で示すように
樹脂モールドで形成したハウジング31の嵌入孔31a に雄
コンタクト32を嵌入してなる雄形コネクタ30と、雄形コ
ネクタ30のハウジング31と同様に図２(b) で示すように
樹脂モールドにより形成したハウジング41の嵌入孔42a
に雌コンタクト42を嵌入して構成していた。

【０００４】そして、この雄形コネクタ30と雌形コネク
タ30との結合は、図２(c) に示す如く雄形コネクタ30の
雄コンタクト32を、雄形コネクタ30の弾性を有する雌コ
ンタクト42の挿入孔42a を押し広げながら且つ雄コンタ
クト32の外周面と雌コンタクト42の挿入孔42a の内周面
との間に発生する摩擦力に航しながらこの中に押し込む
ことで行なっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のコネ
クタが大型になって、雄形コネクタ30の雄コンタクト32
(雌形コネクタ40の雌コンタクト42) の数が数１０にも
なると、前述した摩擦力により雄形コネクタ30の雄コン
タクト32と雌形コネクタ40の雌コンタクト32との挿抜力
が大きくなって、雄形コネクタ30と雌形コネクタ40との
結合とこの解除が困難になるという問題があった。

【０００６】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであって、その目的は電気的な接続が確
実で且つ雄形コネクタと雌形コネクタとの結合とその解
除が簡単に行なえるコネクタを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的は、図１に示す
ように嵌着孔11a が抜けるハウジング11の前面に少なく
ともこの嵌着孔11a を閉塞しない帯磁部材13を被着する
とともに、先端の接触ピン12a を圧縮バネ12b により軸
方向に付勢して形成した雄コンタクト12をこの接触ピン
12a がハウジング11の前面から突出するようにして嵌着
孔11a に嵌着して構成した雄形コネクタ10と、嵌着孔21
a が抜けるハウジング21の前面に少なくともこの嵌着孔
21aを閉塞しない磁性部材23を被着するとともに、雄形
コネクタ10と結合した際に雄コンタクト12の接触ピン12
a と接触する雌コンタクト22を嵌着孔21a に嵌着して構
成した雌形コネクタ20とでなることを特徴とするコネク
タにより達成される。

【０００８】

【作用】本発明のコネクタにおける雄形コネクタ10と雌
形コネクタ20との結合とこの結合の保持は、雄形コネク
タ10のハウジング11の前面に被着した帯磁部材13と雌形
コネクタ20のハウジング21の前面に被着した磁性部材、
例えば鉄板23間の磁力により行なっているとともに、雄
形コネクタ10の雄コンタクト12の先端の接触ピン12a は
圧縮バネ12b により軸方向に付勢されて雌形コネクタ20
の雌コンタクト22を押圧している。

【０００９】したがって、本発明のコネクタにおいて
は、雄形コネクタ10と雌形コネクタ20との結合とこの解
除の際に雄コンタクト12と雌コンタクト22との間には従
来のコネクタで発生したような摩擦力が発生しないため
に、雄形コネクタ10と雌形コネクタ20との結合とこの解
除が簡単となる。

【００１０】また、雄形コネクタ10の雄コンタクト12の
接触ピン12a は弾性変位をした状態で雌コンタクト22に
接触しているために、接触ピン12a の先端の平面的な並
びに不揃いがあっても更に雌コンタクト22の平面的な並
びに不揃いがあっても、接触ピン12a がその軸心方向に
自在に変位して雌コンタクト22に確実に当接するため
に、雄形コネクタ10と雌形コネクタ20との電気的な接続
は確実となる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例のコネクタについて
図１を参照しながら説明する。図１は、本発明の一実施
例のコネクタを説明するための図であって、同図(a) は
雄形コネクタの斜視図、同図(b) は雌形コネクタの斜視
図、同図(c) は雄形コネクタと雌形コネクタの結合状態
を示す要部側断面図、同図(d) は雄コンタクトの側断面
図である。

【００１２】本発明の一実施例のコネクタは、図１(a)
で示すように樹脂モールドにより形成したハウジング11
に設けられてその前面から抜ける嵌入孔11a に、雄コン
タクト12 (図１(d) 参照) を嵌入して構成した雄形コネ
クタ10と、図１(b) に示す如く雄形コネクタ10のハウジ
ング11と同様に樹脂モールドで形成したハウジング21に
設けられてその前面から抜ける嵌入孔21a に、金属製の
雌コンタクト22を嵌入して構成したものである。

【００１３】雄形コネクタ10の雄コンタクト12は、図１
(d) に示す如く小径部と大径部よりなる金属異径棒の小
径部の先端を円錐体状に尖らして形成した接触ピン12a
と、接触ピン12a の大径部を内部に収容してこの接触ピ
ン12a の脱落を防止する絞り部12c₁を設けた底付きの金
属スリーブ12c と、金属スリーブ12c 内でその底面に固
定されるとともに接触ピン12a の大径部の端面に固定さ
れて常時接触ピン12aを大径部から先端方向、すなわち
矢印Ａ方向に常時付勢する圧縮バネ12b とで構成したも
のである。

【００１４】そして、このように構成した雄コンタクト
12は、図１(a) に示すようにその接触ピン12a がハウジ
ング11の帯磁部材13を被着した前面11b から突出するよ
うにして、その金属スリーブ12c をハウジング11の嵌入
孔11a に嵌入されて雄形コネクタ10を構成することとな
る。なお、ハウジング11の前面に被着した帯磁部材13
は、ハウジング11に設けた嵌入孔11a を閉塞しなことは
勿論である。

【００１５】また、雌形コネクタ20の雌コンタクト22
は、金属丸棒の一端面に円錐体状の円錐孔22a を設けて
構成したものである。そして、雌コンタクト22は、図１
(b) に示すようにその円錐孔22a の開口部がハウジング
21の磁性部材、例えば軟鉄板23を被着した前面21b 側に
向くようにして、ハウジング21の嵌入孔21a に嵌入され
て雌形コネクタ20を構成することとなる。なお、ハウジ
ング21の前面に被着した軟鉄板23は、ハウジング21に設
けた嵌入孔21a を閉塞していないことは勿論である。

【００１６】次に、このように構成した雄形コネクタ10
と雌形コネクタ20との結合とこの結合の解除について説
明する。図１(b) の状態の雌形コネクタ20に、図１(a)
の状態にある雄形コネクタ10を嵌合するには、この雄形
コネクタ10を上下に反転する。

【００１７】この後、雌形コネクタ20の雌コンタクト22
の円錐孔22a に、雄形コネクタ10の雄コンタクト12の接
触ピン12a を除々に接近させると、雄形コネクタ10のハ
ウジング11の前面に貼着した帯磁部材13により雌形コネ
クタ20のハウジング21の前面に貼着した軟鉄板23が磁力
により吸引されて、雄形コネクタ10と雌形コネクタ20と
の結合が行なわれることとなる。

【００１８】かかる結合後においても雄形コネクタ10と
雌形コネクタ20とは、図１(c) において矢印Ｄ及び矢印
Ｕで示す如く互いに引き合って結合が保持されるととも
に、雄形コネクタ10の雄コンタクト12の接触ピン12a
は、圧縮バネ12b により付勢ささて矢印Ｂ方向に弾性的
に変位しながら雌形コネクタ20の雌コンタクト22の円錐
孔22a に確実に接触することとなる。

【００１９】したがって、接触ピン12a の先端の平面的
な並びに不揃いがあっても更に雌コンタクト22の平面的
な並びに不揃いがあっても、接触ピン12a がその軸心方
向に自在に変位して雌コンタクト22に確実に当接するた
めに、雄形コネクタ10と雌形コネクタ20との電気的な接
続は確実となる。

【００２０】また、雄形コネクタ10と雌形コネクタ20と
の結合とこの解除の際に雄コンタクト12と雌コンタクト
22との間には従来のコネクタで発生したような摩擦力が
発生しないために、雄形コネクタ10と雌形コネクタ20と
の結合とこの結合の解除が簡単となる。

【００２１】なお、本発明の一実施例のコネクタは、雄
形コネクタ10のハウジング11に帯磁部材13を被着し、雌
形コネクタ20のハウジング21に磁性部材23を被着して構
成したものであるが、雄形コネクタ10のハウジング11に
磁性部材23を被着し、雌形コネクタ20のハウジング21に
帯磁部材13を被着して構成することも当然可能であると
ともに、雌形コネクタ20のハウジング21に帯磁部材を被
着して構することもまた可能である。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、雄形コネ
クタと雌形コネクタとの電気的な接続が確実で且つ雄形
コネクタと雌形コネクタとの結合とその解除が簡単に行
なえるコネクタを提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、本発明の一実施例のコネクタを説明するた
めの図、

【図２】は、従来のコネクタを説明するための図であ
る。

【符号の説明】

10は、雄形コネクタ、11は、ハウジング、11a は、嵌着
孔、12は、雄コンタクト、12a は、接触ピン、12b は、
圧縮バネ、12c は、金属スリーブ、13は、帯磁部材、20
は、雌形コネクタ、21は、ハウジング、21a は、嵌入
孔、22は、雌コンタクト、22a は、円錐孔、23は、軟鉄
板 (磁性部材) をそれぞれ示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】嵌着孔(11a) が抜けるハウジング(11)の
前面に少なくともこの嵌着孔(11a) を閉塞しない帯磁部
材(13)を被着するとともに、先端の接触ピン(12a) を圧
縮バネ(12b) により軸方向に付勢して形成した雄コンタ
クト(12)をこの接触ピン(12a) がハウジング(11)の前面
から突出するようにして嵌着孔(11a)に嵌着して構成し
た雄形コネクタ(10)と、嵌着孔(21a) が抜けるハウジング(21)の前面に少なくと
もこの嵌着孔(21a) を閉塞しない磁性部材(23)を被着す
るとともに、雄形コネクタ(10)と結合した際に雄コンタ
クト(12)の接触ピン(12a) と接触する雌コンタクト(22)
を嵌着孔(21a)に嵌着して構成した雌形コネクタ(20)と
でなることを特徴とするコネクタ。