JPH0582031A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

Info

Publication number
JPH0582031A
JPH0582031A JP24351991A JP24351991A JPH0582031A JP H0582031 A JPH0582031 A JP H0582031A JP 24351991 A JP24351991 A JP 24351991A JP 24351991 A JP24351991 A JP 24351991A JP H0582031 A JPH0582031 A JP H0582031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
ceramic stem
weight
lead
magnetron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24351991A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Aiga
正幸 相賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP24351991A priority Critical patent/JPH0582031A/ja
Publication of JPH0582031A publication Critical patent/JPH0582031A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microwave Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極リードをモリブデン材料で形成したマグ
ネトロンで、陰極リードとセラミックステムの接合を簡
単でしかも確実に行えるようにして、品質、信頼性を向
上すると共に、安価に製造できるようにする。 【構成】 陰極リードと、セラミックステムのメタライ
ズ部分との接合を、65〜75重量%のAgと 0.5〜3重量
%のNiと残部をCuで組成した3元合金ろう材により
接合固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジなどに用いら
れるマグネトロンに関する。さらに詳しくはマグネトロ
ンの陰極を支持する陰極リードとセラミックステムとの
固着を、容易でかつ確実に形成できるように改良された
マグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンは陽極空胴と、その中心軸
上に配置された陰極と、その陽極と陰極とで囲まれた作
用空間に磁界を印加する磁気回路とで構成され、真空に
して陰極から発した電子の螺旋運動により発振したエネ
ルギーを出力として取り出すものである。この陰極と陽
極のあいだには高電圧が印加されるため、陰極のリード
は陽極と電気的絶縁を保って真空外囲器の外に導出され
なければならない。そのため、この種マグネトロンでは
陰極をセラミックなど電気的絶縁物で保持すると共に、
リード線が真空壁外に導出されている。
【0003】この陰極リードとセラミックステムとの固
着した部分の従来の例を、図3に拡大断面図で示す。図
3で6は陰極リード、8はセラミックステム、9はセラ
ミックステム8に設けた孔、13は陰極リード6の封着金
属板、18はニッケルメッキ層、19は略共晶銀ろうであ
る。
【0004】すなわち、この例では陰極リード6の先端
にニッケルメッキ層18を形成し、65〜75重量%のAgと
残部がCuからなる略共晶銀ろう19を用いて真空中また
は不活性ガス雰囲気中でろう付けされている。この陰極
リード6の先端にニッケルメッキ層18を形成するのは、
陰極リード6が、陰極の高温に耐えうるため、モリブデ
ン材料で形成されており、通常の略共晶銀ろうではモリ
ブデン材料とのぬれ性がよくなく、完全な固着をえられ
ないためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、陰極リードの
ろう付け部分にニッケルメッキを施すことは、作業工程
が増えて複雑化すると共に、線状の細い棒の一部にメッ
キをするため、メッキ層の厚さのばらつきが大きく、セ
ラミックステム8の孔9に確実に挿入できるようにする
ためには、孔9の径を大きくして間隙にゆとりを設けな
ければならない。しかし孔9の径が大きいとメッキ層17
の厚さが薄いばあい、孔9と陰極リード6との間隔が大
き過ぎてろう流れが不十分となり、ろう材の量を必要以
上に多くしないとしっかり固着できない、という問題が
ある。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みなされたも
ので、作業工程を減らして確実に陰極リードの接合がえ
られる、高品質で生産性の高いマグネトロンを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるマグネトロ
ンは、陰極リードとセラミックステムとの固着を65〜75
重量%のAgと 0.5〜3重量%のNiと残部がCuの組
成でなる3元合金ろう材でろう付け固着することによ
り、予め陰極リードへのニッケルメッキを不要としなが
ら、固着を確実にしたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、陰極リードとセラミックステ
ムとの固着に、従来の略共晶銀ろうに 0.5〜3重量%の
Niを添加した3元合金ろうを使用しているため、添加
したNiはMoとの合金化が可能な金属で、Moとのぬ
れ性が良く、またAgやCuはNiと非常に良くなじ
み、添加したNiが仲介役として働き、モリブデン材の
陰極リードを確実に固着できる。
【0009】
【実施例】図1に本発明の一実施例であるマグネトロン
を一部破断側面図で示す。同図において、1は陽極筒で
内部に複数枚の陽極片2を有し、陽極空胴を形成すると
共に、真空壁の一部を構成している。3は陽極筒1の中
心軸上で、陽極片2に対向する位置に配置された陰極
で、フィラメントを兼ねており、両端に印加された電圧
により加熱して電子を放出する構成になっている。4、
5はそれぞれエンドハットで、陰極3から発した電子が
作用空間内で作用するように陰極3の両端部に配置さ
れ、陰極3の端部がそれぞれ固着されている。この両エ
ンドハット4、5にはそれぞれモリブデン(Mo)製の
一対の陰極リード6、7が固着され、この陰極リード
6、7はセラミックステム8に形成された孔9、10に
ろう付けで固着されている。この陰極リード6、7はセ
ラミックステム8を貫通して気密固着された外部リード
11、12に電気的に接続され電極端子として外部に導出さ
れているが、陰極リード6、7を直接セラミックステム
8を貫通させて外部リードを兼ねることもできる。15、
16は陽極筒1の両端部に固着された磁極片で、図示して
ない磁石からの磁束を陽極片2と陰極3のあいだの作用
空間に集中させて磁場を印加するためのもので、17はセ
ラミックステム8と陽極部とを接続して真空壁を形成す
る金属筒である。
【0010】この陰極リード6、7とセラミックステム
8との固着は、いずれの陰極リード6、7も同様の方法
で固着されるため、陰極リード6の固着部分の拡大図を
図2に示して説明する。
【0011】図2において、13は陰極リード6の封着金
属板、14は65〜75重量%のAgと0.5 〜3重量%のNi
と残部がCuの組成でなる3元合金ろう材である。この
ろう材は従来使用されていた65〜75重量%のAgと残部
がCuの略共晶銀ろうに代えて 0.5〜3重量%のNiを
添加してその分Cuの量を減少させたものである。この
NiはMoと合金化が可能な金属であるため、このろう
材を真空炉または還元性雰囲気で溶融するとNiがまず
Mo製の陰極リード6の表面を被覆する形になり、つい
で、AgとCuがそのNiの表面を覆う形で付着する。
そのため、Mo製の陰極リード6、7にNiメッキを予
め施さなくてもろう流れがよく、確実にろう付けで固着
される。
【0012】この3元合金ろうのNiの量は0.5 重量%
より少いと、Moの表面をNiが覆うのに充分でなく、
ろう流れが悪くなり、また3重量%より多いと、固相点
の低下が大となり、他の部分のAg−Cu系ろう材のろ
う付け条件と同一にできなくなるので好ましくない。従
って 0.5〜3重量%の混合量が好ましいが、さらに好ま
しくは1〜2重量%にするのがよい。
【0013】このろう材を使用してマグネトロンを製造
する例について説明する。まず、セラミックステム8の
孔9、10の内面および表面の孔の周囲並びに金属筒17の
固着部分にメタライズを施しておき、陰極リード6、7
の先端に、前述のNiが 0.5〜3重量%含有された3元
合金ろう材14で形成されたリングを挿入し、封着金属板
13と共にセラミックステム8のろう付け場所に配置し、
また金属筒17のセラミックステム8との接合部には通常
の略共晶銀ろう材を配置して、たとえば水素炉で 780〜
900℃、60分間の熱処理をすることにより、陰極リード
6、7および金属筒17とセラミックステム8とが固着さ
れる。この陰極リード6、7と外部リード11、12とを電
気的に接続すると共に、陰極リード6、7の他方の先端
にエンドハット4、5をそれぞれろう付けまたは溶接に
より固着し、さらに陰極3の両端部をエンドハット4、
5に溶接で固着して陰極部を形成する。
【0014】この陰極部の金属筒17を、予めろう付けな
どにより形成した陽極部の磁極片16に嵌合させて、ろう
付けすることによりマグネトロンを構成することができ
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
Mo製の陰極リードとセラミックステムとの接合に65〜
75重量%のAgと 0.5〜3重量%のNiと残部がCuの
3元合金ろう材によりろう付けするようにしたため、陰
極リードに予めNiメッキを施す必要がなく工数が削減
されると共に、陰極リードにメッキを施さないため陰極
リードの太さは一定となり、陰極リードのろう付けの品
質が安定する。さらにろう材に添加したNiが陰極リー
ドのMo材とよくなじむため一層ろう付けが確実とな
る。
【0016】その結果工数削減に伴うコストダウンと共
にろう付けが確実で陰極の曲がりなどが発生せず、長時
間の動作に対しても高品質を維持でき、品質、信頼性が
大幅に向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるマグネトロンの一部
破断側面図である。
【図2】本発明の一実施例である陰極リードとセラミッ
クステムのろう付け部分の断面図である。
【図3】従来の陰極リードとセラミックステムとのろう
付け部分の断面図である。
【符号の説明】
1 陽極筒 2 陽極片 3 陰極 6、7 陰極リード 8 セラミックステム 9、10 孔 14 3元合金ろう

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数枚の陽極片を有し真空壁の一
    部を形成する陽極筒と、該陽極筒の中心軸部分に配置さ
    れた陰極と、該陰極を先端部において支持する陰極リー
    ドと、該陰極リードを支持すると共に前記陽極筒の開口
    端部を気密封止するセラミックステムとを有するマグネ
    トロンであって、前記陰極リードがモリブデン材料で形
    成され、前記セラミックステムに65〜75重量%のAgと
    0.5 〜3重量%のNiと残部がCuの組成でなる3元合
    金ろうにより固着されてなるマグネトロン。
JP24351991A 1991-09-24 1991-09-24 マグネトロン Pending JPH0582031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24351991A JPH0582031A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 マグネトロン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24351991A JPH0582031A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 マグネトロン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0582031A true JPH0582031A (ja) 1993-04-02

Family

ID=17105117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24351991A Pending JPH0582031A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 マグネトロン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0582031A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6044130A (en) Transmission type X-ray tube
JP5128752B2 (ja) 透過型x線管及びその製造方法
JPH11167887A (ja) X線管
JPS61156624A (ja) 電子レンジ用マグネトロン
KR100493298B1 (ko) 마그네트론 및 마그네트론 부재 간 접합 방법
JP2690901B2 (ja) マグネトロン
US6015325A (en) Method for manufacturing transmission type X-ray tube
JPH0582031A (ja) マグネトロン
US3147361A (en) Vacuum tight joint and method of making such joint
JPS601720A (ja) 電子管陰極構体の製造方法
US2794933A (en) Ceramic tetrode
JPS62150628A (ja) セラミツクスと金属の接合構造
JP2002352739A (ja) マグネトロン
JPH0419659B2 (ja)
JPS6298537A (ja) 電子レンジ用マグネトロン
JPH02276136A (ja) マグネトロン
JP2738694B2 (ja) 含浸形陰極構体の製造方法
US4485330A (en) Magnetron
JPH0517790Y2 (ja)
JP2761348B2 (ja) マグネトロン
JPH0330988Y2 (ja)
JPH0673275B2 (ja) 電子レンジ用マグネトロン
JPS5812345Y2 (ja) 真空しや断器
JP2001345078A (ja) 電球用導入線および白熱電球
JP2002197986A (ja) マグネトロンの製造方法