JPH0581959U - コネクターの端子構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はコネクターの端子構造に関し、さら
に詳しくは端子に過大な押圧力または引っ張り力が付与
された場合に、この押圧力または引っ張り力を吸収して
プリント配線板の銅箔部の剥離や半田付け部の切断事故
等を防止できるようにしたコネクターの端子構造に関す
るものである。 【構成】 一端または中間をハウジング内に取付け支持
され、他端をハウジングから突出するように装着されて
なるコネクターの端子において、端子の突出部付近にた
わみ吸収用の湾曲部を形成したことを特徴とするコネク
ターの端子構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はコネクターの端子構造に関し、さらに詳しくは端子に過大な押圧力ま たは引っ張り力が付与された場合に、この押圧力または引っ張り力を吸収してプ リント配線板の銅箔部の剥離や半田付け部の切断事故等を防止できるようにした コネクターの端子構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコネクターの端子は、その一部がコネクターのハウジングに固定的に取 付けられ、かつその端子における下方に突出した部分の形状は直線状を呈するも のであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため従来のコネクターの端子は、コネクター内に差し込まれるプラグやカ ートリッジ等の相手接触物をコネクターのハウジング内に強引に挿入したような 場合や、ハウジングにたわみが発生したような場合、さらにはプリント配線板の 半田ディップ時に上下方向の反りが発生した場合に、コネクターの端子に過大な 押圧力または引っ張り力が付加されることがある。

【０００４】 このように、コネクターの端子に過大な押圧力または引っ張り力が付加される と、端子によってプリント配線板がこじられ、プリント配線板の銅箔部を剥離さ せたり、端子と回路とを接続する半田付け部が切断される事故等が発生するとい う問題点があった。

【０００５】 本考案は、上記の問題点を解決したコネクターの端子構造を提供しようとする ものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 このため本考案は、一端または中間をハウジング内に取付け支持され、他端を ハウジングから突出するように装着されてなるコネクターの端子において、端子 の突出部付近にたわみ吸収用の湾曲部を形成したことを特徴とするコネクターの 端子構造である。

【０００７】

【作用】

上記した本考案のコネクターの端子構造は、何らかの原因により端子に過大な 押圧力及び引っ張り力が付加された場合、端子の湾曲部がその押圧力または引っ 張り力による応力を吸収する。 このため、端子先端とプリント配線板の回路との接続箇所には全く悪影響が出 ないこととなる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案の実施例の縦断面図を示し、硬質樹脂にて成形されるハウジング １には、プラグやカートリッジ等の相手接触物２を差し込むための挿入口３が形 成され、この挿入口３内の所定位置には複数の端子４が内挿されている。

【０００９】 この端子４の上端部４ａは、ハウジング１の適所と適宜手段で接触して取付け 支持されている。

【００１０】 また端子４の下端部４ｂは、ハウジング１から突出するように装着されており 、この下端部４ｂの近くに略くの字状に曲成されてなる湾曲部５が形成されてい る。この湾曲部５の形状は、端子に過大な押圧力または引っ張り力が付加された 際の応力を吸収できるものであれば、どの様な形状のものであっても良い。

【００１１】 この湾曲部５は、ハウジング１の挿入口３に相手接触物２が斜め方向等に向か って無理に差し込まれる等して、予期せぬ過大押圧力または引っ張り力がハウジ ング１のたわみと共に端子４に付加された際、その過大押圧力または引っ張り力 の応力を湾曲部５が変形することにより吸収する（図２の実線部分参照）。

【００１２】 端子４の下端部４ｂはプリント配線板６の回路とが半田付け部７を介して接続 されているが、湾曲部５により過大押圧力または引っ張り力の応力が吸収される ことにより、プリント配線板６の銅箔部が剥離されたり、半田付け部７が切断さ れる等の事故は未然に防止される。 なお図中符号８は、プリント配線板の固定ポイントである。

【００１３】

【考案の効果】

よって本考案は、端子に湾曲部を形成することにより、端子に予期せぬ過大な 押圧力または引っ張り力が付加された場合でも、端子下端部にその押圧力または 引っ張り力を伝達させないから、プリント配線板の銅箔部を剥離させたり、半田 付け部を切断させる等の事故を未然に防止することができる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の縦断面図である。

【図２】前図における要部の拡大断面図である。

【図３】本考案の使用状態を示す斜視図である。

【図４】従来の端子の縦断面図である。

【図５】従来の端子の使用状態の縦断面図である。

【図６】従来の端子において、過大押圧力が付加された
使用状態の縦断面図である。

【符号の説明】

１ ハウジング ２ 相手接触物 ３ 挿入口 ４ 端子 ４ａ 端子の上端部 ４ｂ 端子の下端部 ５ 湾曲部 ６ プリント配線板 ７ 半田付け部 ８ プリント配線板の固定ポイント

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端または中間をハウジング内に取付け
   支持され、他端をハウジングから突出するように装着さ
   れてなるコネクターの端子において、端子の突出部付近
   にたわみ吸収用の湾曲部を形成したことを特徴とするコ
   ネクターの端子構造。