JPH0581832B2 - - Google Patents

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JPH0581832B2
JPH0581832B2 JP60051030A JP5103085A JPH0581832B2 JP H0581832 B2 JPH0581832 B2 JP H0581832B2 JP 60051030 A JP60051030 A JP 60051030A JP 5103085 A JP5103085 A JP 5103085A JP H0581832 B2 JPH0581832 B2 JP H0581832B2
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JP
Japan
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heat
heat storage
storage tank
transfer medium
small spherical
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JP60051030A
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Inventor
Shigeo Hijikata
Tadashi Matsunaga
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Mitsubishi Corp
Mitsubishi Petrochemicals Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Corp
Mitsubishi Petrochemicals Engineering Co Ltd
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Publication date
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Priority to GB8606383A priority patent/GB2173886B/en
Priority to KR1019860001833A priority patent/KR860007523A/ko
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Publication of JPH0581832B2 publication Critical patent/JPH0581832B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D20/00Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
    • F28D20/02Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00 using latent heat
    • F28D20/023Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00 using latent heat the latent heat storage material being enclosed in granular particles or dispersed in a porous, fibrous or cellular structure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D16/00Devices using a combination of a cooling mode associated with refrigerating machinery with a cooling mode not associated with refrigerating machinery
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D17/00Arrangements for circulating cooling fluids; Arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces
    • F25D17/02Arrangements for circulating cooling fluids; Arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces for circulating liquids, e.g. brine
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は潜熱利用蓄熱装置に係わり、更に詳し
くは、一定温度で起きる物質の融解、凝固の相変
化現象に基づく潜熱を利用した蓄熱装置に関す
る。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
周知の通り、潜熱蓄熱材を用いた蓄熱法は、顕
熱利用技術に比して、蓄熱密度が大であつて、か
なりの熱量が得られることや、装置をコンパクト
にまとめることができる等の理由により、近時注
目されている。従つて、従来からも潜熱蓄熱材、
それを使用する蓄熱槽、それらを用いた潜熱蓄熱
方法、装置、システム等の技術開発が成され、特
に太陽熱等の温熱を対象とした潜熱蓄熱材を中心
とした提案が成されている。
この内、潜熱蓄熱装置の全体システムについて
みると、例えばエネルギー・資源研究会刊行「エ
ネルギー・資源」Vol.4No.4(1983)p51〜54の中
で、潜熱蓄熱の試験的な応用例としてソーラシス
テム、空調装置についての幾つかの報告が成され
ていて、第15図に示すように、圧縮機A、凝縮
器Bを出た伝熱媒体を蓄熱槽Cに通し、再び元に
循環させる蓄熱モードと、伝熱媒体を蓄熱槽Cと
空気冷却器Dの間に循環させる放熱モードを可能
にする蓄熱冷房装置が知られている。これはかな
り有効な技術ではあるが、この従来技術は、放熱
モード時に於いて、常時空気冷却器Dを出た伝熱
媒体の全量が蓄熱槽Cを通り、再び空気冷却器D
に戻される単純な構造であり、空気冷却器等熱使
用機器側の熱使用条件に合わせて、その条件に合
つた温度の伝熱媒体を当該熱使用機器に制御して
供給する特段の工夫がないから、この点で試験的
研究の範囲を出ず実用化するには、多くの解決課
題を残している。
従つて本願の第1の発明の、1つの目的は、蓄
熱槽を通過する伝熱媒体の流量を変化させれば、
蓄熱槽から伝熱媒体への放熱量が変化することに
着目し、放熱モード時に於いて、熱使用機器側熱
交換器に入る伝熱媒体の実際温度を検出して、そ
れを動作信号として蓄熱槽を通る伝熱媒体の流量
を操作することによつて、熱使用機器側の熱交換
器に供給される伝熱媒体の温度を予かじめ定めた
熱使用機器側の熱使用条件に合わせて常時適合制
御させることができ、而もその制御が容易簡単に
実施できる装置を提供するにある。
又、これら潜熱利用蓄熱装置又はシステムを効
率的に動作させる上で重要なのは、これらの一部
を構成する蓄熱槽であることはいうまでもない
が、これについて従来の技術をみると、今まで
は、ほとんど槽本体内に、管を通し、その周りに
相変化物質である蓄熱媒体を詰めたシエルアンド
チユーブ型か、又はスパイラルコイル型が用いら
れている。前述した第15図に示される装置の蓄
熱槽や、特公昭53−9596号公報に示される蓄熱槽
がこれに該当する。この他、特開昭53−25939号
公報にみられるように、蓄熱媒体を鋼製の円筒容
器に入れ、その容器をローラ上にのせて小型モー
ターにより回転転して空気と熱交換させるような
ものも提案されている。所が、本出願人等の最近
の研究によると、これらシエルアンドチユーブ型
やスパイラルコイル型の蓄熱槽は、構造上、蓄熱
槽内の蓄熱媒体の体積(蓄熱容量)を向上させる
に一定の限界があること、蓄/放熱時間の短縮化
に困難が多いこと、円管やスパイラルコイルを用
いる為蓄熱容器の形状に限界があり、既存の任意
形状の蓄熱槽に直ちに組み入れられないこと、チ
ユーブのコーナー等にクラツクが生じ耐久性があ
まりないこと……等が判明し、潜熱蓄熱装置を試
験段階から実用段階へ進める為には、これに代わ
る蓄熱槽の開発が望まれていた。
そこで本出願人等は、上記要請に答えて幾つか
の試験、研究を行なつた結果、相変化物質である
蓄熱媒体を小球の中に充てんした小球状蓄熱体を
用いることが、上記の諸点を解決するものである
との認識に到達し、先に本出願人等は昭和59年特
許願52974号(特開昭60−196558号参照)等の中
で蓄熱槽の中に小球状蓄熱体を収容した技術を開
示した。この発明の装置も、上記の小球状蓄熱体
を収容した蓄熱槽を有し、上述した諸点を解決で
きるものであるが、上記の昭和59年特許願第
52974号等の中では、未だ次の未解決部分を残し
ていた。1つには、安定した動作の為には蓄熱槽
を通る伝熱媒体と小球状蓄熱体とを各部均一に接
触せしめる必要があるので、この為の改善手段で
ある。これは、大別すれば、2つあり、その内の
1つは、蓄熱槽の入口から小球状蓄熱体群に向つ
て伝熱媒体を通す時に可及的に分散させて通すよ
うにしなければならないが、これを確保する為の
手段。もう1つは、伝熱媒体が小球状蓄熱体群の
間を通過する時に、ある部分と他の部分とで不均
一な対流が生ずると、各部不均一な熱伝達率とな
り、各小球状蓄熱体が等しく熱の授受を行なわな
いことになるので、各部不均一な対流を生ぜしめ
ない為の改善手段である。
もう1つには、蓄熱槽内に於ける伝熱媒体の滞
留時間が増せば増す程熱交換の温度効率が向上す
るから、この伝熱媒体の槽内滞留時間(槽内通過
流速)を最適に定めなければならない所である
が、この槽内通過流速は、流体摩擦による圧力損
失によつて大きく影響を受けるから、この圧力損
失を適度に定めなければならない。従つて槽の直
径と長さを適度に定めなければならない。更に
は、蓄熱槽内に小球状蓄熱体を収容した後の、実
用上極めて重要なドレン抜きの問題等である。
更にもう1つは、小球状蓄熱体の、くり返しの
熱膨張と収縮に対する耐性である。従来の小球状
蓄熱体は実公昭57−12346号に見られるように、
小球状の密封容器内に蓄熱媒体が、内部に空間を
残すことなく充填されていたので、蓄熱媒体の液
相と固相間での体積変化による応力が密封容器に
直接作用しており、くり返しの相変化に対して、
弱い面があつた。
従つて本願の第一の発明の他の目的は、一定容
積の槽内に蓄熱容量を最大限にとり得ると共に、
単位体積当りの伝熱量が良好であつて蓄熱/放熱
時間を可及的に短縮設計可能であり、腐食部分が
少くて耐久性を向上させることができ、蓄熱体側
から槽設計の制限を受けない等の利点を備えた蓄
熱槽を有する潜熱利用蓄熱装置を提供すると共
に、特に蓄熱槽内に流入させる伝熱媒体の流入直
後に於いて、その流入方向に直交する断面の各部
に均一に拡散せしめて小球状蓄熱体に均一に接触
させることのできる手段をもつ装置を提供するに
あり、又蓄熱槽自体を水平静置式として、予測し
難い対流を生ぜしめる外力や重力の影響を排除し
て、小球状蓄熱体群の各部で均一な対流が生じ
て、各部均一な熱伝達が実行される蓄熱槽をもつ
装置を提供するにあり、更には蓄熱槽の直径と長
さの関係を適度に定めることによつて、本出願人
の種々の実験によれば、それは1:3〜6の範囲
であるが、それにより熱交換の温度効率のよい伝
熱媒体の流速(槽内滞留時間)を確保することの
できる槽を有する装置を提供するにある。
又小球状蓄熱体が、充てんした蓄熱媒体のくり
返しの相変化に耐えられるようにした装置を提供
するにある。
且つ小球状蓄熱体群を密に収容した後に、必要
に応じて伝熱媒体のドレンを抜く時に、堆積せる
小球状蓄熱体を下方へ落とすことなくドレンを容
易に抜くことができ、現場での取扱いが便利なる
槽を有する装置を提供するにある。
更に、この種の潜熱利用蓄熱装置にとつて最も
基本的なことは、蓄熱槽の中に収容される蓄熱体
の中に充てんされる蓄熱媒体であるが、これにつ
いては従来から相当の研究開発が進められ幾つも
の技術が提案されているが、そのほとんどは融解
又は凝固点が略5℃以上のものが主である。僅か
に特開昭59−93780号公報に0℃以下の蓄熱媒体
の数種が提案されている程度である。而もこれら
は蓄熱媒体自体であるから、その蓄熱媒体を用い
た装置自体についての開示はあまり多くない。
従つて本願の第二以下第十四迄の発明の目的は
上記第一の発明の目的に加えて各々次の目的をも
有する。即ち、−3℃、−6℃、−8℃、−10℃を
各々融解、凝固点として動作する蓄熱媒体を小球
状蓄熱体に封じた潜熱蓄熱装置を提供するにあ
る。従つて、ビール工場、清涼飲料水工場等の貯
蔵、反応プロセスの冷熱源として、乳業プラント
の低温反応器用冷熱源として、更には商品、製品
陳列ケースの冷凍用冷熱源として、花、果実の流
通業の貯蔵用冷熱源て用いるに好適な潜熱利用蓄
熱装置を提供するにある。
更に−15℃、−17℃、−18℃、−21℃を各々融解、
凝固点として動作する蓄熱媒体を小球状蓄熱体に
封入し、これを蓄熱槽に収容した潜熱利用蓄熱装
置を提供するにある。従つて、屠殺場、食肉セン
ター等の食肉貯蔵用熱源として、スケート場アイ
スリンク用熱源として、更には薬品工場、血液貯
蔵所等の貯蔵所冷熱源として用いるに好適な潜熱
利用蓄熱装置を提供するにある。
又、0℃を融解、凝固点として動作する蓄熱媒
体ではあるが、これを特に小球状蓄熱体に封入
し、これを蓄熱槽に収容し、そのような槽を有し
ていて業務用ビル冷房等に好適な潜熱利用蓄熱装
置を提供するにある。
更に−28℃、−33℃、−37℃を融解、凝固点とし
て動作する蓄熱媒体ではあるが、これを特に小球
状蓄熱体に封入し、これを蓄熱槽に収容し、その
ような特徴的な槽をもつている冷凍倉庫用冷熱源
に特に好適な潜熱利用蓄熱装置を提供するにあ
る。
併せて、業務用ビル暖房、給湯、温水器、等に
好適な64℃を融解、凝固点として動作する蓄熱媒
体を適用した潜熱利用蓄熱装置を提供することも
目的としている。そして、これら第二以下第十四
迄の発明の潜熱利用蓄熱装置は、融解、凝固の繰
り返えし回数に対しても安定して動作し、安定性
を向上させることも目的としている。
[問題点を解決する為の手段及び作用] 上記問題点を解決する為の手段を、実施例に対
応する第1図〜14図を用いて以下に説明する。
即ち、本願の第一の発明は、先ず、熱発生機器側
1の熱交換器3から出た伝熱媒体をポンプ10に
よつて蓄熱槽8に通し、再び熱発生機器側1の熱
交換器3に循環させる為の蓄熱モード時伝熱管9
と、この蓄熱モード伝熱管9に於ける蓄熱槽8の
上流15から分岐して熱使用機器側2の熱交換器
7を通り蓄熱槽8の下流16に接続されていて熱
使用機器側熱交換器7から出た伝熱媒体をポンプ
18によつて蓄熱槽8に通し、再び熱使用機器側
熱交換器7に戻す為の放熱モード時伝熱管17と
を有する。そして、上記放熱モード時伝熱管17
に於ける熱使用機器側熱交換器7の上流と下流の
間をバイパス管21にて接続し、この接続位置に
三方向制御弁22を配設することにより、この接
続位置を通つて熱使用機器側熱交換器7に入る手
前位置23の伝熱媒体の実際検出温度tが同位置
の制御目標設定温度Tを越えた場合に、その偏差
Δtを動作信号として、放熱モード時に於いて、
上記三方向制御弁22を、熱使用機器熱交換器7
を出た伝熱媒体の一部がバイパス管21をも介し
て再び熱使用機器熱交換器7に戻入せしめられる
ように切換えられて、蓄熱槽8を通る伝熱媒体の
流量が調節されるよう構成され、更に上記蓄熱槽
8は水平静置型として構成されていて、円筒状の
胴体27と、この左右両端に取着される、各々接
続口30,31が形成された胴体蓋28,29
と、上記各接続口に対向して胴体27の左右両端
付近に配設された流れを拡散部材32,33と、
水平静置される胴体27の下方に形成されたドレ
ン抜き手段41とにより成り、この蓋熱槽8の直
径Dと、水平方向長さに相当する全長Lの比は
1:3〜6の範囲に定められていると共に、上記
一方と他方の流れ拡散部材32,33によつて区
画される槽内部36には、内部に蓄熱媒体38が
充てんされた小球状蓄熱体37が密に収容されて
成り、上記小球状蓄熱体37は、シエル39内に
蓄熱媒体38を充てんして構成されており、シエ
ル39内に蓄熱媒体38が液相のときに非占有の
空間40が形成され、蓄熱媒体38の体積膨張を
空間40とシエル39の膨張によつて吸収可能と
してあり、上記ドレン抜き手段41は、小球状蓄
熱体37の通過を許容せず、該小球状蓄熱体37
相坐間の空隙42内の伝熱媒体の通過を許容する
ように胴体27の下面に形成された単又は複数の
ドレン流隙4を含むドレン管45と、そのドレン
管45を常時は閉じる為の開閉弁46によつて構
成されているものである。
このような構成なので、次のような蓄熱・放熱
動作が行われる。
1 蓄熱操作により、熱発生機器1が駆動され、
且つ三方向制御弁22が切換えられて、伝熱媒
体が、その熱交換器3と蓄熱槽8の間を循環す
る。即ち蓄熱モード時伝熱管9のみに伝熱媒体
が循環し、蓄熱槽8内の小球状蓄熱体37群の
空隙を通る過程で伝熱されて蓄熱媒体が融解、
凝固点に於いて融解又は凝固し、潜熱を蓄熱す
る。即ち温熱を対象とする場合には、蓄熱媒体
の融解により潜熱が蓄熱される。逆に冷熱を対
象とする場合には、蓄熱媒体の凝固により潜熱
が蓄熱される。
2 放熱操作により、熱発生機器1が停止され、
且つ三方向制御弁22が切換えられて、伝熱媒
体がポンプ18によつて蓄熱槽8と熱使用機器
側熱交換器7の間を循環し、蓄熱槽8内の小球
状蓄熱体37群の空隙を通る過程で小球状蓄熱
体37から伝熱媒体に伝熱される。即ち、温熱
を対象とする場合には、蓄熱媒体の凝固により
潜熱が放熱され、又冷却を対象とする場合には
蓄熱媒体の融解により潜熱が放熱され、熱交換
されて熱使用機器側2の負荷に応ずる。
ここで、熱使用機器側熱交換器7の手前位置2
3を通る伝熱媒体の実際検出温度をt、同位置の
制御目標としての設定温度をT、tとTとの偏差
をΔtとすると、t=Tの場合には、伝熱媒体は、
放熱モード時伝熱管17のみを循環し、第1の放
熱モードとなる。そしてtがTを越えた場合(冷
熱を対象とする場合には、t<Tとなつて熱使用
機器側熱交換器入口に於ける伝熱媒体の実際温度
が制御目標温度を越えて冷えすぎの場合を言う。
又温熱を対象とする場合には、t>Tとなつて、
熱使用機器側熱交換器入口に於ける伝熱媒体の実
際温度が制御目標を越えて温かくなりすぎの場合
をいう。更には、その偏差温度Δtを動作信号と
して三方向制御弁22が切換動作されて、熱使用
機器側熱交換器7を出た伝熱媒体の一部がバイパ
ス管21にも流入して、それを介して該伝熱媒体
が熱使用機器側熱交換器7に戻るよう実施され
て、第2の放熱モードをとる。
これにより、蓄熱槽8を通る伝熱媒体の流量が
減少するので、放熱量が減じられ、熱使用機器側
熱交換器7入口手前位置23の伝熱媒体の温度が
制御目標を規準としてコントロールされる。
更に、蓄熱槽8の放熱量が低下して、冷熱を対
象とする場合であつて、t>Tに経過した場合に
は、又は温熱を対象とする場合であつて、t<T
に経過した場合には、この経過途中に於けるバイ
パス管路21の閉塞を電均的に検出して、必要に
応じてその検出により制御系統の制御を介して熱
発生機器側熱交換器3及びポンプ10を駆動せし
め、熱使用機器側熱交換器7を出た伝熱媒体の一
部を熱発生機器側熱交換器3を通して再び熱使用
機器側熱交換器(7)に戻入せしめてバツクアツプ運
転の第3の放熱モードとなる。
このバツクアツプ運転時に於いてtがTを越え
た場合には、三方向制御弁22が、熱使用機器側
熱交換器7を出た伝熱媒体の一部をバイパス管2
1をも介して熱使用機器側熱交換器7に戻入せし
めるように切換えられ、蓄熱槽8を通る伝熱媒体
の流量がΔtに比例して調節されて第4の放熱モ
ードとなる。
更にこの第4の放熱モードに於いて、バイパス
管21へ流入する流量の増大に伴ないポンプ10
一次側への流入量が減少するにつれて、そのポン
プ10一次側流入量がポンプ10の吐出容量以下
に経過した時には、熱発生機器側熱交換器3を出
た伝熱媒体の一部が蓄熱槽8を通つて、ポンプ1
0の一次側に至り、再び熱発生機器側熱交換器3
に戻ることにより蓄放熱モードとなる。
そして、これらの蓄放熱モードに於いて、この
発明の蓄熱槽8は、小球状蓄熱体を収容した構造
なので、一定容積の槽内に蓄熱容量を65%程度と
ることができ、他の型式に比して格段と大きい蓄
熱容量をとり得ると共に、蓄熱・放熱時間を短縮
化でき、特に伝熱媒体を蓄熱槽8内に拡散させて
流入、通過させることができるから、これらの良
い点が発揮される。そして腐食による問題点もほ
とんど生じない。且つ蓄熱槽自体は水平円筒静置
式なので動力源を全く要せず耐久性もあると共
に、蓄熱槽8を通る伝熱媒体に、回転外力による
対流や、重力方向落下を原因とする対流が生ぜ
ず、その対流は大要一方から他方へ移る流れが主
であつて、小球状蓄熱体37群の各部に於いて略
均しい熱伝達が実施されるから、製造の蓄放熱特
性が安定すると共に、水平静置の蓄熱槽8の直径
Dと長さLを、1:3〜6の範囲に定めて、その
流体通過時の圧力損失を適度に定めて、熱交換の
温度効率のよい伝熱媒体の流速(槽内潜留時間)
を確保できるものである。そして、小球状蓄熱体
37に充てんした蓄熱媒体38が液相から固相に
変化する際の体積膨張は、蓄熱媒体38が液相の
ときに形成される非占有の空間40で大部分を吸
収され、くり返しの相変化による小球状蓄熱体3
7のシエル39のストレスを軽減し、破壊を防ぐ
ことができる。且つ小球状蓄熱体37の通過を許
容せず、伝熱媒体のみ通すドレン流隙44を含む
ドレン管45があるので、ドレン抜きが容易であ
る。又本願の発明によれば、この装置の蓄熱槽8
内の小球状蓄熱体37には、各々次の主液が充て
んされている。
即ち、各々炭酸ナトリウム(Na2CO3)水溶液
の共融混合体、炭酸水素カリウム(KHCO3)水
溶液の共融混合体、塩化バリウム(BaCl2)水溶
液の共融混合体、塩化カリウム(KCl)水溶液の
融混合体、塩化アンモニウム(NH4Cl)水溶液
の共融混合体、硝酸アンモニウム(NH4NO3
水溶液の共融混合体、硝酸ナトリウム(NaNO3
水溶溶液の共融混合体、塩化カルシウム(NaCl)
水溶液の共融混合体、臭化ナトリウム(NaBr)
水溶液の共融混合体、塩化マグネシウム
(MgCl2)水溶液の共融混合体、炭酸カリウム
(K2CO3)水溶液の共融混合体、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)水溶液、水(H2O)に硫酸
(H2SO4)が微量添加されている溶液である。こ
れらによつて、各々−3℃、−6℃、−8℃、−10
℃、−15℃、−17℃、−18℃、−21℃、−28℃、−33
℃、−37℃、64℃、0℃の温度を融解、凝固点と
して動作する潜熱利用蓄熱装置が提供される。
〔実施例〕
次に添付図面第1図〜第14図に従い本発明の
好適な実施例を詳述する。
以下この実施冷では熱使用機器として冷房、冷
凍装置に適用した例をとつて説明する。
第1図の装置全体を示した図に於いて、1は冷
熱発生機側、2は冷熱を使用する冷房、冷凍装置
側を示し、冷熱発生機側1は、熱交換器としての
蒸発器3、圧縮機4、凝縮機5、膨張弁6で構成
され、冷房、冷凍装置側2は熱交換器としての冷
却器7を有する。
そして、上記の蒸発器3と蓄熱槽8の間に蓄熱
モード機に於いて伝熱媒体を循環させるべく、そ
の間に伝熱管9を配管し、この蓄熱モード時伝熱
管9に於ける蒸発器3の下流に、ポンプ10を配
設すると共に、蓄熱槽8の上流側と下流側に各々
開閉弁11,12を配設し、且つ蒸発器3の上流
及びポンプ10の下流に各々開閉弁13,14を
配設する。
そして、この蓄熱モード時伝熱管9に於ける蓄
熱槽8の上流の分岐点15から分岐して冷却器7
を通り蓄熱槽8の下流の分岐点16に連らなる放
熱モード時伝熱管17を配設し、この伝熱管17
の冷却器7の上流にポンプ18を配設する。次
に、放熱モード時伝熱管17に於ける冷却器7の
上流であつて、ポンプ18と分岐点15との間の
分岐点19と、冷却器7の下流の分岐点20の間
をバイパス管21で接続し、上記分岐点19に三
方向制御弁22を配設する。この三方向制御弁2
2は、冷却器7の手前位置、より具体的には冷却
器7とポンプ18の間の検出位置23を通る伝熱
媒体の検出温度を動作信号として調節器により比
例制御の下三方向切換動作せしめられるもので、
図中24は温度発信器、25は調節器、26は設
定器を示している。
この切換動作条件は次のように設定されてい
る。
蓄熱操作時 入口a閉、入口b開、出口c開 放熱操作時 −1t=Tの第1の放熱モード時及びt>T
に経過したバツクアツプ運転後……入口
a開、入口b閉、出口c開 −2t<Tに経過した放熱モード時入口a
開、入口b開、出口c開 上記に於いて、 t=冷却器7手前の検出位置23を通る伝熱
媒体の実際検出温度 T=冷却器7手前の検出位置23を通る伝熱
媒体の制御目標としての設定温度 Δt=tとTの偏差であり、入口a、入口b
はΔtに応じて比例的に開度制御される。
又、蓄熱モード時伝熱管9に配したポンプ10
蓄熱モードをとる時のみ駆動するよう操作又は自
動動作されるよう制御系統が組まれ、放熱モード
時伝熱管17に配したポンプ18は放熱モードを
とる時のみ駆動するよう操作又は自動動作され
る。
次に、この装置を構成する蓄熱槽8について詳
述する。
蓄熱槽8は水平静置型として構成されていて、
円筒形の胴体27と、この左右両端に取着された
胴体蓋28,29を有している。
上記胴体蓋28,29の中央には各々接続口3
0,31が形成され、この接続口30,31を介
して伝熱管9に接続されている。上記胴体27の
左右両端付近には、上記の接続口30,31に対
向して胴体内に仕切壁状に流れ拡散部材32,3
3が取設されており、この部材32,33には複
数の流口34形成されている。即ち流口34は、
部材32によつて仕切られた仕切室35と槽内部
36の間を連通する為に形成されていて、その形
成態様は中心から周方向へ放射状に形成され、単
位面積当りの形成個数が各部略均しくなるように
周方向へ行くに従い形成個数が増大するようにす
るのが望ましい。そして、この蓄熱槽8の槽内部
36には、小球状蓄熱体37の多数が槽いつぱい
に密に収容されている。この小球状蓄熱体37
は、凝固温度で液相から固相に変わる時に、固化
の潜熱として冷熱を蓄熱し、固相から液相に変わ
る時に先に蓄熱した冷熱を放出する蓄熱媒体38
を球状のシエル39内に充てんしたものである。
上記小球状蓄熱体37の個々の大きさは、直径
20mm〜200mmの範囲、例えば65mm程度であるが、
この事は冷房、冷凍装置の条件、蓄放熱運転条件
等につて必要な蓄熱槽全体の蓋、放熱量が決定さ
れるから、その必要蓄、放熱量を確保するに十分
な伝熱面積を確保することを規準として定められ
ばよい。望ましくは同時に、蓄熱槽7の一定容積
中に収容する数が多くなればなるほど、即ち個々
の小球状蓄熱体37の直径が小さくなればなるほ
ど製作費が高くなるから、上記の条件を満たすと
同時に、この製作上の条件を満たすようにして加
工するとよい。
又、上記球状シエル39の材質としては、金
属、合成樹脂等種々あり、外力及び内力に抗して
球状を保持できる点や、耐熱性の点、生産加工上
の点等から選んで用いられるが、この発明では、
蓄熱媒体38が液相の時に、シエル39内に蓄熱
媒体38の非占有の空間40が形成するようにシ
エル39の大きさを定めるものである。同時に蓄
熱媒体の凝固による体積膨張時の膨張量を、上記
空間40とシエル39の膨張によつて、吸収する
ように空間40の大きさを定めるものである。シ
エル39の膨張は凝固蓄熱媒体の膨張時の圧力に
よつて可能にされ、又蓄熱媒体が固相から液相に
変わつた時には、シエル39も収縮するがシエル
39は当初設定した大きさの空間40を残して収
縮を止める。例えば蓄熱媒体39が凝固した時
に、液体の時の体積1.08倍、即ち8%膨張したと
すると、空間40で5.5%、シエル39の膨張で、
2.5%その膨張量を吸収するように空間40の大
きさを定めるものである。換言すれば蓄熱媒体3
9を、中空成型法、真空成型法等で加工した球状
シエル40内に注入等により充てんする際は、当
然のように蓄熱媒体39は液体であるが、その液
体の蓄熱媒体39を充てんする際に、空間40と
して上記の例では、5.5%相当を残して充てんす
るものである。
球状シエル39自体は固い球殻であるが、薄肉
に形成されるので、凝固蓄熱媒体の膨張時の内圧
によつて、蓄熱媒体の膨張に応じて膨張し、蓄熱
媒体液相に変化した時には当初の空間を残して自
然に原状に復するから、材質的には金属、合成樹
脂等種々選択できるが、上記のシエル膨張をより
容易にする為に膨張、収縮性に富むものがよく、
軟化点90℃以上の合成樹脂中でも他の耐力性、耐
熱性、加工性をも考慮するとポリプロピレン、高
密度ポリエチレンが好適である。更にシエル39
の上記の膨張に関しては、設計上次の事を考慮す
る。即ち、凝固蓄熱媒体37の体積膨張時の内部
圧力によつてシエル39を膨張させるものである
が、その際材料破壊を生じない程度のシエル39
の膨張度合いを定め得るように、用いる蓄熱媒体
の体積膨張量を考慮して空間40の大きさを定
め、シエル39の疲労破壊を防止する。この為に
は、シエル39の膨張、収縮をシエル39の材
質、半径、薄い肉厚の厚さ等につて定まる弾性域
の範囲にとどめるとか、シエル39の材質等によ
つて定まる引つ張強さ(極限強さ)に安全率を見
込んだ範囲内で膨張を可能ならしめるとかの種々
の工学的手法を用いるものである。
さて、このような小球状蓄熱体37の多数を収
容した槽8の底部には、ドレン抜き手段41が設
けられていて、このドレン抜き手段41は、小球
状蓄熱体37の通過を許容せず、この小球状蓄熱
体相互間の空隙42内の伝熱媒体の通過を許容す
るように胴体27の下面43に形成された単又は
複数のドレン流隙44を含むドレン管45と、そ
のドレン管45を常時は閉塞する為の開閉弁46
と、それらの囲りに着装された保温材47より成
る。これらのドレン抜き手段の具体例を幾つか説
明すると、第4図、第5図に示す如く、1つに
は、胴体27に開口する、小球状蓄熱体37の直
径dより小さい単円孔のドレン流隙44であつ
て、該小球状蓄熱体37がそこに座して閉塞しな
いように単円孔の流隙を水平に横切る単又は複数
の筋部材48が取設されているものより成る。
又、もう1つには第6図に示す如く、胴体27に
開口する、小球状蓄熱体の直径より小さい円孔の
複数より成るドレン流隙4であり、小球状蓄熱体
群の各々の小球状蓄熱体37がそれら複数の小円
孔の各々に座して閉塞しないように、小円孔の形
成ピツチPが小球状蓄熱体の直径dより小に設定
されているものより成る。更に、別の例は、第7
図に示す如く、胴体27に開口する、小球状蓄熱
体37の直径dより幅狭の単一の溝の流隙44よ
り成るものが考えられる。更に、もう1つの別の
例は第8図に示す如く、胴体27に開口する、小
球状蓄熱体37の直径dより幅狭の複数の溝のド
レン流隙44より成るものが考えれる。その他図
示せざるも胴体27に開口する、小球状蓄熱体3
7の直径dより小さい辺を有する角穴を格子状に
配列したものでもよい。さて、このような蓄熱槽
8は、その直径D、一方の胴体蓋28と他方の胴
体蓋29間の長さをLとした場合に、D:Lを
1:3〜6の範囲に設定する。
幾つかの具体例を上げると、D=950mm、L=
3000mmの組合いわせ、D=1250mm、L=4200mmの
組合わせ、D=1600mm、L=5300mmの組合わせ、
D=1800mm、L=6000mmの組合わせ、D=1900
mm、L=7100mmの組合わせ、D=2100mm、L=
9100mmの組合せ、D=2500mm、L=10780mmの組
合わせ、D=3000mm、L=11200mmの組合わせ、
D=3000mm、L=14800mmの組合わせ等である。
この主たる理由は、伝熱媒体が槽内を通過する
時の流速が小さければ小さいほど、即ち槽内での
滞留時間が増せば増すほど熱交換の温度効率は大
となるものであるが、他方流速が小さければ小さ
いほど熱伝達率は低下する。この為、この双方を
最適に満す適当な流速に決定しなければならな
い。そこで本出願人等は多くの実験によつて、そ
れを求めた所最低2.5m3/hの移動量が確保され
ればよいことが判つた。そして、この最低2.5
m3/h程度の移動量を決定するのは、ポンプによ
つて与えられる伝熱媒体の速度水頭と、槽通過時
に於ける圧力損失であり、この圧力損失は、槽の
長さLに比例して大となり、直径Dに反比例す
る。従つて速度水頭を一定とした場合、DとLを
最適に求めることによつて上記の流速を決定でき
るが、その為のDとLが上記のようであることを
望ましいのであり、Dの1に対し、Lを3〜6の
範囲の中で選択するのは小球状蓄熱体の数の大小
による流体摩擦から結果する圧力損失の大小があ
るからである。
このような構成に基づき一連の動作を第9図〜
第14図を参照して説明する。
第9図は蓄熱モードを示している。通常この蓄
熱動作は料金の安い深夜の時間帯を利用して行な
われる。この時、図示せざる制御系統の制御によ
り、熱発生機器としての冷熱叛生機1が駆動す
る。即ち、蒸発器3で発生する冷媒蒸気は圧縮機
4で圧縮されて高圧の過熱蒸気となり、凝縮器3
で冷却水に熱を奪われて液体となる。この高圧の
液を膨張弁6で減圧し、低圧低温の冷媒を蒸気器
3で蒸発させて、凝固点の低い伝熱媒体から蒸発
熱をとつて、それを冷却する。他方、ポンプ10
が駆動されると共に、三方向制御弁22は入口a
が閉、入口bが開、出口cが開に切換えられてい
ると共にポンプ18も停止しているので、蒸発器
3によつて冷却された伝熱媒体はポンプ10によ
つて、矢示49のように蒸発器3と蓄熱槽8の間
を循環する。伝熱媒体が蓄熱槽8を通過する時に
蓄熱槽8内の多数の小球状蓄熱体37と伝熱媒体
が接触することにより、小球状蓄熱体37内の蓄
熱媒体38が凝固点に於いて強固る。凝固時に固
化の潜熱としての冷熱が小球状蓄熱体37の蓄熱
媒体38中に蓄熱される。
第10図はt=Tの時の第1の放熱モードを示
している。この時図示せざる制御系統の制御を介
して熱発生機器側1は停止され、ポンプ10も停
止されている。他方ポンプ18が駆動し、三方向
制御弁22は入口aが開、入口bが閉、出口cが
開に切換えられているので、矢示50のように伝
熱媒体をポンプ18により、蓄熱槽8の冷却器7
の間に循環させるものである。冷却器7を経由し
た後の伝熱媒体が蓄熱槽8中を通過すると、蓄熱
槽8内の小球状蓄熱体37に伝えられ、融解点に
至ると、それを融解し、先に蓄熱した冷熱を融解
の潜熱として伝熱媒体に放出する。従つて伝熱媒
体が冷却されて、冷房、冷凍負荷に応ずる。
第11図は、第10図の放熱モード時に於い
て、t<Tに経過した時の第2の放熱モードを示
している。この時三方向制御弁22は、入口aが
開から閉方向へ制御され、入口bが閉かせ開方向
へ制御され、出口cが開に切換えられるので、冷
却器7を出た伝熱媒体の一部がバイパス管21を
も介して矢示51のように流れ、三方向制御弁2
2の所で蓄熱槽8を出た伝熱媒体と合流して再び
冷却器7に循環する。この場合Δtに比例してバ
イパス管21を通る流量が増す。従つて蓄熱槽8
を通る伝熱媒体の流量がΔtに比例して少くなる
ので、放熱量が少くなり制御位置23於ける伝熱
媒体の温度が制御目標温度にコントロールされて
いく。
第12図はバツクアツプ運転の第3の放熱モー
ドを示したものであり、必要に応じて実施され
る。即ち前述の第2の放熱モード時に於いてΔt
が0にコントロールされていくと、三方向制御弁
22が切換えられて、第1の放熱モードと同じよ
うに入口a開、入口b閉、出口c開となり、バイ
パス管21の流路が閉塞されるが、これに伴ない
検出位置23の伝熱媒体の温度が上昇し、t>T
に経過した場合、バイパス管の閉塞等が電気的に
検出されて、ポンプ10及び冷熱発生機1が駆動
される。これにより冷却器7を出た伝熱媒体が、
矢示52のように蓄熱槽8のみならずポンプ10
によつて蒸発器3をも通り、蓄熱槽8を出た伝熱
媒体と分岐点15の所で合流し冷却器7に送られ
るものである。
即ち、冷却器7に入る伝熱媒体の温度が、制御
目標に比して温かい場合に、蒸発器3によつてバ
ツクアツプ冷却することにより、検出位置23の
伝熱媒体の温度と制御目標温度にコントロールす
るものである。
第13図は、上記のバツクアツプ運転の後、t
<Tに経過した第4の放熱モードを示したもので
ある。この時三方向制御弁22は、入口aが開か
ら閉方向へ制御され、入口bが閉から開方向へ制
御され、出口cが開に切換えられるので、冷却器
7を出た伝熱媒体の一部がバイパス管21をも介
して矢印53のように流れ、三方向制御弁22の
所で蓄熱槽8を出た伝熱媒体と合流して再び冷却
器7に循環する。従つて第2の放熱モードと同じ
ように制御位置23に於ける伝熱媒体の温度が制
御目標温度にコントロールされていく。
第14図は、上記第4の放熱モードに於いて、
バイパス管21へ流入する流量の増大に伴ないポ
ンプ10一次側への流入量が減少するにつれて、
そのポンプ10一次側流入量がポンプ10の吐出
容量以下に経過した時の動作を示したもので、こ
の場合は蒸発器3を出た伝熱媒体の一部が矢印5
4のように分岐点15から蓄熱槽8を通つて分岐
点16を通り、ポンプ10の一次側に至り、再び
蒸発器3に戻る。従つて蓄・放熱モードとなるも
のである。上記に於いては第9図のモードから第
14図のモードへの推移は実際検出温度と制御目
標温度との差Δtに応じて種々採り得るものであ
る。
上記の蓄・放熱モードに於いて、伝熱媒体が蓄
熱槽8を通る時に次の特が発揮される。1つは、
伝熱媒体が蓄熱槽8の接続口30又は31から槽
内へ流入した時、先ず区画室35に案内される
が、その後流れ拡散部材32又は33の各流口3
4によつて、流れ方向に直交する断面の各部に均
一に拡散されて槽内部に流入するので、槽内部に
配された小球状蓄熱体37群に各部均しく伝熱媒
体が接触し易い。従つて小球状蓄熱体群の各部で
略均しく伝熱が実施され、装置の伝熱特性が安定
し、信頼が得られる。
もう1つには、この槽は水平円筒静置式なの
で、この槽8内を通過する伝熱媒体に回転外力が
重力方向落下を原因とする対流が生じない。その
対流は一方の流れ拡散部材34又は35から他方
の流れ拡散部材35又は34の方へ水平に移る流
れが主であつて、小球状蓄熱体群の各部に於いて
略均しい熱伝達が実施される。この為、各部に於
ける熱伝達率が不均一となることはないので、装
置の伝熱特性が安定し、信頼性が得られる。もう
1つには、この槽8のDとLは1:3〜6の範囲
に定められている。従つて、過大又は過少の圧力
損失を生ずることなくこの槽内を通る時の伝熱媒
体の速度を最低2.5m3/h程度の移動量が確保さ
れる程度とすることがき、伝熱媒体の槽内滞留時
間が適度となり熱伝達率と熱交換の温度効率を良
い所で確保できた。
更に、槽8の胴体27下部にドレン流隙44を
形成してあるので、必要に応じてドレンのみを抜
くことが容易にできた。通常、この槽には、小球
状蓄熱体群を槽内に投入したり、そこから排出す
る為のマンホール55,56が設けられている
が、このマンホール56を開けてドレン抜きをす
ると、小球状蓄熱体の多数が一緒になつて落下し
てきてしまい、実際問題大きなトラブルを生ず
る。所がこのように流隙44が形成されていて、
その流隙44は小球状蓄熱体によつて閉塞され
ず、且つ小球状蓄熱体を通過させず、他方ドレン
のみ流すので、安全にドレンを抜くことができ
た。
而して上述の実施例に於いては、この装置を冷
房、冷凍装置に適用した例を示し、熱用機器2に
於ける熱交換器7へ冷熱を伝える場合を示した
が、本発明の潜熱利用蓄熱装置はこの例に限定さ
れることなく、他の冷熱利用装置にも適用できる
他、熱使用機器1を太陽熱装置や、暖房熱源供給
装置として、そこから熱使用機器2に於ける熱交
換器7へ温熱を伝えるような装置にも、この潜熱
利用蓄熱装置を適用でき、蓄熱時には、蓄熱槽内
に温熱が蓄熱され、放熱時には熱使用機器の熱交
換器へ温熱が放熱される。この場合には、上記し
た三方向制御弁22の切換動作条件を、蓄熱操作
時には入口a閉、入口b開、出口c開、t=Tの
第1の放熱モード時及びt<Tに経過したバツク
アツプ運転時は入口a開、入口b閉、出口c開、
t>Tに経過した放熱モード時には入口a開、入
口b開、出口c開に設定される。このようにすれ
ば、冷熱を対象とした場合と同様に、第9図〜第
14図の蓄熱−放熱の各モードを実施することが
できる。
但し第11図と第13図の運転モードはt>T
に経過した時であり、第12図の運転モードはt
<Tに経過した時である。
勿論、この温熱を対象とする場合には、小球状
蓄熱体37内に充てんされる蓄熱媒体38は、融
解、凝固温度で融解した時に蓄熱し、凝固した時
に潜熱を放熱する。
次にこの潜熱利用蓄熱装置に用いる小球状蓄熱
体に封入する蓄熱媒体について詳述する。
上述した通り、潜熱蓄熱媒体については従来か
らも種々の研究が行なれている。それは主とし
て、資源的に入手が容易であり、安価であるこ
と、化学的に安定であること。融点が所望の
動作温度範囲にあること、体積当りの融解熱が
大きいこと。融解−凝固のサイクルの長期の繰
返しに対して、確実に且つ安定に動作すること。
等の条件を満たすものの追及として行なわれてい
る。この意味では従来の蓄熱媒体も幾つかの成果
を上げており、この発明の潜熱利用蓄熱装置にも
それらの幾つかを適用できる。然しながら、前記
した通り、従来の潜熱利用蓄熱装置は、太陽利用
蓄熱装置等として研究が進められてきたこともあ
つて、実用可能なものとして提案されている潜熱
蓄熱媒体自体も+5℃以上のものであり、この発
明の一つの例としての冷房、冷凍装置に適用でき
る潜熱利用蓄熱装置の場合には、それらはほとん
ど不適である。そこで、以下には主として0℃以
下の融解、凝固点を有し、装置の作動温度が0℃
以下の蓄熱媒体として好適なものを開示する。1
つには、H2O(水)に、H2SO4(硫酸)を微量添
加した組成物を主液とする蓄熱媒体を上げること
ができる。これは、装置の作動温度を0℃程度に
定める場合には好適であり、1m3当りの潜熱は
48.4kwh/m3である。
もう1つには、塩類水溶液の共融混合体を主液
とする蓄熱媒体が望ましい。即ち、塩類の水溶液
は一定の濃度で最低の凝固温度が得られるが、そ
の最も低温度が得られるときの濃度の溶液を用い
るものである。この共融濃度の共融混合体によれ
ば、最も低温度で、塩類と水があたかも単一の物
質のように凝固する。従つて融解−凝固のサイク
ルに対して確実に且つ安定して動作する。この時
凝固の潜熱として蓄熱媒体38が熱を蓄熱する。
以下にこのような塩類水溶液の共融混合体の望
ましい例を示す。
(1) 蓄熱装置の作動温度を−3℃に定める場合に
は、Na2CO3(炭酸ナトリウム)水溶液の共融
混合体。この場合の共融濃度は37.1%、共融温
度は−3℃であり、潜熱は48.3kwh/m3であ
る。
(2) 蓄熱装置の作動温度を−6℃に定める場合に
はKHCO3(炭酸水素カリウム)水溶液の共融
混合体。この場合の共融濃度は14.2%、共融温
度は−6℃であり、潜熱は44.6kwh/m3であ
る。
(3) 蓄熱装置の作動温度を−8℃に定める場合に
はBaCl2(塩化バリウム)水溶液の共融混合体。
この場合の共融濃度に於ける共融温度は−8℃
であり、潜熱は50.5kwh/m3である。
(4) 蓄熱装置の作動温度を−10℃に定める場合に
はKCl(塩化カリウム)水溶液の共融混合体。
この場合の共融濃度は19.7%、共融温度は−10
℃であり、潜熱は49.9kwh/m3である。
(5) 蓄熱装置の作動温度を−15℃に定める場合に
は、NH4Cl(塩化アンモニウム)水溶液の共融
混合体。この場合の共融濃度は18.9%、共融温
度は−15℃であり、潜熱は46.4kwh/m3であ
る。
(6) 蓄熱装置の作動温度を−17℃に定める場合に
は、NH4NO3(硝酸アンモニウム)水溶液の共
融混合体。この場合の共融濃度は42.0%、共融
温度は−17℃に定める。
(7) 蓄熱装置の作動温度を−18℃に定める場合に
は、NaNO3(硝酸ナトリウム)水溶液の共融混
合体。この場合の共融濃度は38.5%、共融温度
は−18℃であり、潜熱は47.5kwh/m3である。
(8) 蓄熱装置の作動温度を−21℃に定める場合に
は、CaCl(塩化カルシウム)水溶液の共融混合
体。この場合の共融濃度は23.0%、共融温度は
−21℃であり、潜熱は39.4kwh/m3である。
(9) 蓄熱装置の作動温度を−28℃に定める場合に
は、NaBr(臭化ナトリウム)水溶液の共融混
合体。この場合の共融濃度は40.1%、共融温度
は−28℃であり、潜熱は39.3kwh/m3である。
(10) 蓄熱装置の作動温度を−33℃程度に定める場
合には、MgCl2(塩化マグネシウム)水溶液の
共融混合体。この場合の共融濃度は20.6%、共
融温度は−33.6℃であり、潜熱は44.6kwh/m3
である。
(11) 蓄熱装置の作動温度を−37℃程度に定める場
合には、K2CO3(炭酸カリウム)水溶液の共融
混合体。この場合の共融濃度は44.8%、共融温
度は−36.8℃であり、潜熱は40.0kwh/m3であ
る。勿論、これらの共融混合体を主液とする蓄
熱媒体中に必要に応じて過冷却を防止する為の
発核剤が微量添加される。その内の幾つかを次
に記すと、酸化マグネシウム(MgO)、水酸化
マグネシウム(Mg(OH)2)、炭酸マグネシウ
ム(MgCO3)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、
塩化マグネシウム(MgCl2)、臭化マグネシウ
ム(MgBr2)、酸化マルシウム(CaO)、水酸
化カルシウム(Ca(OH)2)、炭酸カルシウム
(CaCO3)、硫酸カルシウム(CaSO4)、硫酸銅
(CuSO4)、硫酸ニツケル(NiSO4)、硫酸亜鉛
(ZnSO4)、水酸化ストロンチウム(Sr
(OH)2)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、水酸
化バリウム(Ba(OH)2)、酸化バリウム
(BaO)、炭酸バリウム(BaCO3)、硫酸ナトリ
ウム(Na2SO4)、四ほう酸ナトリウム
(Na2B4O7)、ケイ酸ソーダ(Na2SiO3)、水酸
化カリウム(KOH)、硝酸カリウム(KNO3)、
塩化ニツケル(NiCl)から選ばれる少なくと
も1つ以上の発核剤である。而して上述に於い
ては、冷房、冷凍用に好適なものとして示した
が、これらをより具体的に記述すると、H2O
に、H2SO4を微量添加したものを主液とする
蓄熱媒体を用いた蓄熱装置は業務用ビル冷房、
地域冷暖房装置に適用できる Na2CO3、KHCO3、BaCl2水溶液の共融混合体
及びKClとの水溶液の共融混合体を主液とする蓄
熱媒体を用いた蓄熱装置は、ビール、清涼飲料水
工場の貯蔵用又は反応器用熱源として、及び乳業
プラントの低温反応器用熱源として、並びに陳列
ケースの冷凍用熱源として、更には冷凍食品、果
実、花等の流通業の貯蔵用熱源として好適であ
る。
NH4Cl、NaNO3水力液の共融混合体及び
NH4NO3水溶液の共融混合体を用いた蓄熱装置
は、屠殺場、食肉センターの貯蔵用熱源として、
及びスケート場アイスリンク用熱源として、並び
に薬品工場貯蔵用熱源として、更には血液貯蔵所
の熱源として各々好適である。NaCl、NaBr、
MgCl、K2CO3の水溶液の共融混合体を用いた蓄
熱装置は、主として冷凍倉庫の熱源として好適で
ある。
この他、本願の第一の発明の装置は、温熱を対
象とする場合には適用できるものであり、この場
合の装置に用いる蓄熱媒体は従来からも多くの提
案があり、それらを用いてもよいが、例えば
CaCl2・6H2O水溶液(作動温度、即ち融解、凝
固温度27℃)又はMgCl2・6H2O+Mg(NO32
6H2O(作動温度57℃)、Mg(NO32・6H2O(作動
温度87℃)等を用いてもよいが、この他業務用ビ
ル暖房、給湯、温水器、地域暖房等の熱源として
用いる潜熱利用蓄熱装置の為のものとして、
NaOH(水酸化ナトリウム)水溶液を主液とする
蓄熱材が好適である。これは共融濃度69%、作動
温度64℃であり、1m3当りの潜熱は68kwh/m3
からなり高いものであり、これについても前述し
た発核剤の中から少くとも1種以上のものが選択
されて添加される。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本願の第一の発明によれ
ば、潜熱利用蓄熱装置に於いて、熱使用機器側熱
交換器に入る伝熱媒体の実際温度を検出して、そ
れを動作信号として、蓄熱槽を通る伝熱媒体の流
量を操作することによつて、熱使用機器側の熱交
換器に供給される伝熱媒体の温度を、予かじめ定
めた熱使用機器側の熱使用条件に合わせて常時適
合制御させるこことができる装置を提供できる。
又、一定容積の槽内に蓄熱容量を最大限にとる
ことができると共に、単位体積当りの伝熱量が良
好であつて蓄熱/放熱時間を可及的に短縮設計で
き、腐食部分が少くて耐久性を向上させることが
でき、蓄熱体側から槽設計の制限を受けない等の
利点を備えた蓄熱槽を有する潜熱利用蓄熱装置を
提供できると共に、特に蓄熱槽内に流入させる伝
熱媒体を流入直後に於いて、その流入方向に直交
する断面の各部に均一に拡散せしめて小球状蓄熱
体に均一に接触させることのできる手段をもつ装
置を提供でき、又蓄熱槽自体を水平静置式とし
て、予測し難い対流を生ぜしめる外力と重力の影
響を排除して、小球状蓄熱体群の各部で均一な対
流が生じて、各部均一な熱伝達が実行される蓄熱
槽をもつ装置を提供できる。更には蓄熱槽を通る
伝熱媒体の圧力損失を決定する蓄熱槽の直径と長
さの関係を本出願人の種々の実験よつて1:3〜
6の範囲に定めることにより熱交換の温度効率の
よい伝熱媒体の流速(槽内滞留時間)を確保する
ことのできる槽を有する装置を提供できる。
そして、小球状蓄熱体は、シエルの内部に非占
有の空間を残して液相の蓄熱媒体を充てんして構
成したので、蓄熱媒体の相変化による膨張と収縮
の際の応力を上記空間で吸収することができ、シ
エルの破壊を防ぎ、長期間、安定に動作できる装
置を提供できる。
且つ小球状蓄熱体群を密に収容した後に、必要
に応じて伝熱媒体のドレンを抜く時に、堆積せる
小球状蓄熱体を下方へ落とすことなくドレンを容
易に抜くことができ、現場での取扱いが便利なる
槽を有する装置を提供できる。
又本願の発明によれば、各々−3℃、−6℃、−
8℃、−10℃を各々融解、凝固点として動作する
蓄熱媒体を小球状蓄熱体に封入した潜熱蓄熱装置
を提供できる。従て、ビール工場、清涼飲料水工
場等の貯蔵、反応プロセスの冷熱源として、乳業
プラントの低温反応器用冷熱源として、更には商
品、製品陳列ケースの冷凍用冷熱源として、花、
果実の流通業の貯蔵用冷熱源として用いるのに好
適な潜熱利用蓄熱装置を提供できる。
更に−15℃、−17℃、−18℃、−21℃を各々融解、
凝固点として動作する蓄熱媒体を小球状蓄熱体に
封入し、これを蓄熱槽に収容した蓄熱利用蓄熱装
置を提供できる。従つて、屠殺場、食肉センター
等の食肉貯蔵用冷熱源として、スケート場アイス
リンク用熱源として、更には薬品工場、血液貯蔵
所等の貯蔵所冷熱源として用いるに好適な潜熱利
用蓄熱装置を提供できる。又、0℃を融解、凝固
点として動作する蓄熱媒体を小球状蓄熱体に封入
し、これを蓄熱槽に収容し、そのような槽を有し
ていて業務用ビル冷房等に好適な潜熱利用蓄熱装
置を提供できる。
更に−21℃、−28℃、−33℃、−37℃を融解、凝
固点として動作する蓄熱媒体を小球状蓄熱体に封
入し、これを蓄熱槽に収容し、そのような特的な
槽をもつている冷凍倉庫用冷熱源に特に好適な潜
熱利用装置を提供できる。
併せて、業務用ビル暖房、給湯、温水器等に好
適な64℃を融解、凝固点として動作する蓄熱媒体
を適用した潜熱利用蓄熱装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
添付図面第1図〜第14図は本発明の実施例を
示し、第1図は全体図、第2図は部分破断面を含
む蓄熱槽の図、第3図は第2図のA−A線に沿う
端面図、第4図はドレン抜き手段の一例を示す
図、第5図は第4図と同じ例のドレン抜き手段を
示し、小球状蓄熱体群の上方からみた図、第6図
はドレン抜き手段の他の例を示す図、第7図、第
8図は各々更に他のドレン抜き手段を示したもの
であつて、小球状蓄熱体群の上方からみた図、第
9図〜第14図は各々蓄・放熱モード時の説明図
であり、次いで第15図は従来例図である。 図中、1……冷熱発生機器側、2……冷房、冷
凍装置側、3……熱交換器としての蒸発器、4…
…圧縮機、5……凝縮機、6……膨張弁、7……
熱交換器としての冷却器、8……蓄熱槽、9……
蓄熱モード時伝熱管、10……ポンプ、11,1
2,13,14……開閉弁、15,16……分岐
点、17……放熱モード時伝熱管、18……ポン
プ、19……分岐点、20……分岐点、21……
バイパス管、22……三方向制御弁、23……検
出位置、24……温度発信器、25……調節器、
26……設定器、27……胴体、28,29……
胴体蓋、30,31……接続口、32,33……
流れ拡散部材、34……流口、35……仕切室、
36……槽内部、37……小球蓄熱体、38……
蓄熱媒体、39……シエル、40……空間、41
……ドレン抜き手段、42……小球状蓄熱体相互
間の空隙、43……胴体の下面、44……ドレン
流隙、45……ドレン管、46……開閉弁、47
……保温材、48……筋部材、d……小球状蓄熱
体の直径、p……流隙のピツチである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱発生機器側1の熱交換器3から出た伝熱媒
    体をポンプ10によつて蓄熱槽8に通し、再び熱
    発生機器側1の熱交換器3に循環させる為の蓄熱
    モード時伝熱管9と、この蓄熱モード伝熱管9に
    於ける蓄熱槽8の上流15から分岐して熱使用機
    器側2の熱交換器7を通り蓄熱槽8の下流16に
    接続されていて熱使用機器側熱交換器7から出た
    伝熱媒体をポンプ18によつて蓄熱槽8に通し、
    再び熱使用機器側熱交換器7に戻す為の放熱モー
    ド時伝熱管17とを有する装置に於いて、 上記放熱モード時伝熱管17に於ける熱使用機
    器側熱交換器7の上流と下流の間をバイパス管2
    1にて接続し、この接続位置に三方向制御弁22
    を配設することにより、この接続位置を通つて熱
    使用機器側熱交換器7に入る手前位置23の伝熱
    媒体の実際検出温度tが同位置の制御目標設定温
    度Tを越えた場合に、その偏差Δtを動作信号と
    して、放熱モード時に於いて、上記三方向制御弁
    22を、熱使用機器側熱交換器7を出た伝熱媒体
    の一部がバイパス管21をも介して再び熱使用機
    器側熱交換器に戻入せしめられるように切換えら
    れて、蓄熱槽8を通る伝熱媒体の流量が調節され
    るよう構成され、 且つ上記蓄熱槽8は水平静置型として構成され
    ていて、円筒形の胴体27と、この左右両端に取
    着される、各々接続口30,31が形成された胴
    体蓋28,29と、上記各接続口に対向して胴体
    27の左右両端付近に配設された流れ拡散部材3
    2,33と、水平静置される胴体27の下方に形
    成されたドレン抜き手段41とより成り、この蓄
    熱槽8の直径Dと、水平方向長さに相当する全長
    Lの比は1:3〜6の範囲に定められていると共
    に、上記一方と他方の流れ拡散部材32,33に
    よつて区画される槽内部36には、内部に蓄熱媒
    体38が充てんされた小球状蓄熱体37が密に収
    容されて成り、上記小球状蓄熱体37は、シエル
    39内に蓄熱媒体38を充てんして構成されてお
    り、シエル39内に、蓄熱媒体38が液相のとき
    に非占有の空間40が形成され、蓄熱媒体38の
    体積膨張を空間40とシエル39の膨張によつて
    吸収可能としてあり、上記ドレン抜き手段41
    は、小球状蓄熱体37の通過を許容せず、該小球
    状蓄熱体37相互間の空隙42内の伝熱媒体の通
    過を許容するように胴体の下面に形成された単又
    は複数のドレン流隙44を含むドレン管45と、
    そのドレン管45を常時は閉じる為の開閉弁46
    によつて構成されていることを特徴とする潜熱利
    用蓄熱装置。 2 上記熱発生機器1は冷熱発生手段であると共
    に、上記熱使用機器2は冷熱利用措置として構成
    され、 熱使用機器側熱交換器7の手前位置を通る伝熱
    媒体の実際検出温度をt、同位置の制御目標とし
    ての設定温度をT、tとTとの偏差をΔtとする
    と、t=Tの場合には、三方向制御弁22を、制
    御系統の制御を介して、熱使用機器側熱交換器7
    を出た伝熱媒体の全量がポンプ18によつて蓄熱
    槽8を通り、再び熱使用機器側熱交換器7へ循環
    するように切換え動作して第1の放熱モードとな
    るように構成され、 且つこの時t<Tに経過した場合には、三方向
    制御弁22を、制御系統の制御を介して、熱使用
    機器側熱交換器7を出た伝熱媒体の一部がバイパ
    ス管21をも介して熱使用機器側熱交換器7に戻
    入せしめられるように切換えられ、蓄熱槽を通る
    伝熱媒体の流量がΔtに比例して調節されて、第
    2の放熱モードとなるように構成され、 更に、t>Tに経過した場合には、この経過途
    中に於けるバイパス管路21の閉塞を電気的に検
    出して、必要に応じてその検出により制御系統の
    制御を介して熱発生機器側熱交換器3及びポンプ
    10を駆動せしめ、熱使用機器側熱交換器7から
    出た伝熱媒体の一部を熱発生機器側熱交換器3を
    通して再び熱使用機器側熱交換器7に戻入せしめ
    てバツクアツプ運転の第3の放熱モードとなるよ
    うに構成され、 このバツクアツプ運転時に於いてt<Tに経過
    した時には、三方向制御弁22を、熱使用機器側
    熱交換器7を出た伝熱媒体の一部がバイパス管2
    1をも介して熱使用機器側熱交換器7に戻入せし
    められるように切換えられ、蓄熱槽8を通る伝熱
    媒体の流量がΔtに比例して調節されて第4の放
    熱モードとなるよう構成され、 更にこの第4の放熱モードに於いて、バイパス
    管21へ流入する流量の増大に伴ないポンプ10
    一次側への流入量が減少するにつれて、そのポン
    プ10一次側流入量がポンプ10の吐出容量以下
    に経過した時には、熱発生機器側熱交換器3を出
    た伝熱媒体の一部が蓄熱槽8を通つて、ポンプ1
    0の一次側に至り、再び熱発生機器側熱交換器3
    に戻ることにより、蓄放熱動作する為の蓄放熱モ
    ードとなるように構成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄熱装
    置。 3 上記熱発生機器1は温熱発生手段であると共
    に、上記熱使用機器2は温熱利用装置として構成
    され、 熱使用機器側熱交換器7の手前位置を通る伝熱
    媒体の実際検出温度をt、同位置の制御目標とし
    ての設定温度をT、tとTとの偏差をΔtとする
    と、t=Tの場合には、三方向制御弁22を、制
    御系統の制御を介して、熱使用機器側熱交換器7
    を出た伝熱媒体の全量がポンプ18によつて蓄熱
    槽8を通り、再び熱使用機器側熱交換器7へ循環
    するように切換え動作して第1の放熱モードとな
    るように構成され、 且つこの時t>Tに経過した場合には、三方向
    制御弁22を、制御系統の制御を介して、熱使用
    機器側熱交換器7から出た伝熱媒体の一部がバイ
    パス管21をも介して熱使用機器側熱交換器7に
    戻入せしめられるように切換えられ、蓄熱槽を通
    る伝熱媒体の流量がΔtに比例して調節されて、
    第2の放熱モードとなるように構成され、 更に、t<Tに経過した場合には、この経過途
    中に於けるバイパス管路21の閉塞を電気的に検
    出して、必要に応じてその検出により制御系統の
    制御を介して熱発生機器側熱交換器3及びポンプ
    10を駆動せしめ、熱使用機器側熱交換器7を出
    た伝熱媒体の一部を熱発生機器側熱交換器3を通
    して再び熱使用機器側熱交換器7に戻入せしめて
    バツクアツプ運転の第3の放熱モードとなるよう
    に構成され、 このバツクアツプ運転時に於いてt>Tに経過
    した時には、三方向制御弁22を、熱使用機器側
    熱交換器7を出た伝熱媒体の一部がバイパス管2
    1をも介して熱使用機器側熱交換器7に戻入せし
    められるように切換えられ、蓄熱槽8を通る伝熱
    媒体の流量がΔtに比例して調節されて第4の放
    熱モードとなるよう構成され、 更にこの第4の放熱モードに於いて、バイパス
    管21へ流入する流量の増大に伴ないポンプ10
    一次側への流入量が減少するにつれて、そのポン
    プ10一次側流入量がポンプ10の吐出容量以下
    に経過した時には、熱発生機器側熱交換器3を出
    た伝熱媒体の一部が蓄熱槽8を通つて、ポンプ1
    0の一次側に至り、再び熱発生機器側熱交換器3
    に戻ることにより、蓄放熱動作する為の蓄放熱モ
    ードとなるように構成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄熱装
    置。 4 上記ドレン抜き手段41のドレン流隙44
    は、胴体27に開口する、小球状蓄熱体37の直
    径dより小さい単円孔であつて、該小球状蓄熱体
    37がそこに座して閉塞しないように単円孔を水
    平に横切る単又は複数の筋部材48が取設されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の潜熱利用蓄熱装置。 5 上記ドレン抜き手段41のドレン流隙44
    は、胴体27に開口する、小球状蓄熱体37の直
    径dより小さい円孔の複数より成り、小球状蓄熱
    体群の各々の小球状蓄熱体37がそれら複数の小
    円孔の各々に座して閉塞しないように、小円孔の
    形成ピツチpが小球状蓄熱体の直径dより小に設
    定されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の潜熱利用蓄熱装置。 6 上記ドレン抜き手段41のドレン流隙44
    は、胴体27に開口する、小球状蓄熱体37の直
    径dより幅狭の溝を単又は複数に形成したもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の潜熱利用蓄熱装置。 7 上記ドレン抜き手段41のドレン流隙44
    は、胴体に開口する、小球状蓄熱体37の直径d
    より小さい辺を有する角穴を格子状に配列したも
    のであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の潜熱利用蓄熱装置。 8 上記接続口30,31に対向して胴体27の
    左右両端付近に配設される流れ拡散部材32,3
    3は、円板に複数の流口34を放射状に形成した
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の潜熱利用蓄熱装置。 9 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、内
    部に炭酸ナトリウム(Na2CO3)水溶液の共融混
    合体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小球状
    蓄熱体37の複数が密に収容されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄
    熱装置。 10 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に炭酸水素カリウム(KHCO3)水溶液の共
    融混合体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小
    球状蓄熱体37の複数が密に収容されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利
    用蓄熱装置。 11 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に塩化バリウム(BaCl2)水溶液の共融混合
    体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小球状蓄
    熱体37の複数が密に収容されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄熱
    装置。 12 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に塩化カリウム(KCl)水溶液の共融混合体
    を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小球状蓄熱
    体37の複数が密に収容されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄熱装
    置。 13 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に塩化アンモニウム(NH4Cl)水溶液の共
    融混合体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小
    球状蓄熱体37の複数が密に収容されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利
    用蓄熱装置。 14 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に硝酸アンモニウム(NH4NO3)水溶液の
    共融混合体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた
    小球状蓄熱体37の複数が密に収容されているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱
    利用蓄熱装置。 15 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に硝酸ナトリウム(NaNO3)水溶液の共融
    混合体を主液とする蓄熱媒体充てんされた小球状
    蓄熱体37の複数が密に収容されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄
    熱装置。 16 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に塩化カルシウム(CaCl)水溶液の共融混
    合体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小球状
    蓄熱体37の複数が密に収容されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄
    熱装置。 17 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に臭化ナトリウム(NaBr)水溶液の共融混
    合体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小球状
    蓄熱体37の複数が密に収容されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄
    熱装置。 18 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に塩化マグネシウム(MgCl2)水溶液の共融
    混合体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小球
    状蓄熱体37の複数が密に収容されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用
    蓄熱装置。 19 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に炭酸カリウム(K2CO3)水溶液の共融混
    合体を主液とする蓄熱媒体が充てんされた小球状
    蓄熱体37の複数が密に収容されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄
    熱装置。 20 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を主
    液とする蓄熱媒体が充てんされた小球状蓄熱体3
    7の複数が密に収容されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の潜熱利用蓄熱装置。 21 上記静置式水平円筒形の蓄熱槽8内には、
    内部に水(H2O)に硫酸(H2SO4)が微量添加
    されているものを主液とする蓄熱媒体が充てんさ
    れた小球状蓄熱体37の複数が密に収容されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    潜熱利用蓄熱装置。 22 上記小球状蓄熱体内部に充てんされる主液
    に対して、酸化マグネシウム(MgO)、水酸化マ
    グネシウム(Mg(OH)2)、炭酸マグネシウム
    (MgCO3)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、塩化
    マグネシウム(MgCl2)、臭化マグネシウム
    (MgBr2)、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カル
    シウム(Ca(OH)2)、炭酸カルシウム(CaCO3)、
    硫酸カルシウム(CaSO4)、硫酸銅(CuSO4)、硫
    酸ニツケル(NiSO4)、硫酸亜鉛(ZnSO4)、水酸
    化ストロンチウム(Sr(OH)2)、炭酸ストロンチ
    ウム(SrCO3)、水酸化バリウム(Ba(OH)2)、
    酸化バリウム(BaO)、炭酸バリウム(BaCO3)、
    硫酸ナトリウム(Na2SO4)、四ほう酸ナトリウ
    ム(Na2B4O7)、ケイ酸ソーダ(Na2SiO3)、水酸
    化カリウム(KOH)、硝酸カリウム(KNO3)、
    塩化ニツケル(NiCl2)、から選ばれる少なくと
    も1つ以上の発核剤が微量添加されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第9項、第10項、第
    11項、第12項、第13項、第14項、第15
    項、第16項、第17項、第18項、第19項、
    第20項又は、第21項記載の潜熱利用蓄熱装
    置。
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