JPH0580904U - 車載用オーディオ機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランク５内に設けた収納ボックス７に車載
用オーディオ機器を取り付けてトランク設置型の車載用
オーディオシステムを構築するものである。 【構成】 車両１のトランク５内に装着する収納ボック
ス７を設け、この収納ボックス７にオーディオ機器8,9
又はスピーカ10を取り付け、このスピーカ10の近傍のリ
ヤトレイ４に音響出力穴4aを設けて構成したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は車載用オーディオ機器に係り、特に、車両のトランク内に車載用オ ーディオ機器を装着するのに好適な車載用オーディオ機器に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来より、車両のトランク内に装着した車載用オーディオ機器は図５に示す側 断面図のものが多く提供されていた。図において、１は要部を示した車両であり 、この車両１にはリヤシート２の背面にリヤウインドウ３とリヤトレイ４とが形 成され、更に、リヤシート２の背面にトランク５が形成されている。６は車両１ のシャーシ、８及び９は上記トランク５内に取り付けられた車載用オーディオ機 器であり、例えば８はCDチェンジャー、９は増幅器である。

【０００３】 この様に、車両１のトランク５内に取り付けられる車載用オーディオ機器のCD チェンジャー８や増幅器９は、図のように、直接トランク５内のリヤトレイ４の 裏面にCDチェンジャー８を取付ネジ8aで固定し、シャーシ６に直接増幅器９を取 付ネジ9aで固定していた。

【０００４】 一般に、車載用オーディオ機器の操作機器は運転席の手元に配置し、この操作 機器より制御される車載用オーディオ機器はトランク５内に設置して車両内部の スペースを大きく確保していた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来のトランク５内に設置した車載用オーディオ機器の取り 付け構造は、前述のように直接、リヤトレイ４裏面やシャーシ６上に取付ネジ8a ,9a で取り付けていたので、トランク５内に取付用穴が多く必要となり、又増幅 器９などを多数用いた車載用オーディオ機器では、更に、多くの取付穴が発生し ていまい、長期的に車載用オーディオ機器を上記のように固定して使用している と、この取付穴から雨水などが流れ込むなどの不具合が発生するという欠点があ った。

【０００６】 また、一度取り付けた車載用オーディオ機器を変更したりすると、上記取付穴 だけが残ってしまい、車両のシャーシ６などが上記取付穴から腐敗してしまうと いう欠点もあった。

【０００７】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、トランク５内に収納ボックスを設け、この収納ボックス に車載用オーディオ機器を固定するよう構成したトランク設置型の車載用オーデ ィオ機器を提供するところにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案の車載用オーディオ機器は車両のリヤトレイの裏面やトランク内に取 り付けた車載用オーディオ機器において、上記トランク内に装着する収納ボック スを設け、この収納ボックスに上記車載用オーディオ機器を取り付けるよう構成 したものである。

【０００９】 また、上記収納ボックスに取り付けたスピーカと、車両内部のリヤトレイに音 響出力穴を設けて構成しても良い。

【００１０】

【作用】

この考案によれば、車両のトランク内に略コの字形の収納ボックスを装着し、 この収納ボックスに車載用オーディオ機器のCDチェンジャーや増幅器などを取り 付けて固定することにより、車両のシャーシに取付穴を最小限にし、リヤトレイ などには取付穴を必要とせずトランク内に車載用オーディオ機器を装着すること ができる。この様に、取付穴を最小限にすることにより車両のリヤトレイやシャ ーシの強度を損なうこと無く耐久性を確保することができる。

【００１１】 また、上記収納ボックスの上側にスピーカを取り付け、更に、収納ボックスの 例えば下側にCDチェンジャーや増幅器などを取り付け、車両内部のリヤトレイの 上記スピーカの近傍に音響出力穴を設け、トランク全体をキャビティとするよう スピーカシステムを構成して音響出力することにより、より効果的な車載用オー ディオシステムを構築することができる。しかも、車両のトランク内に車載用オ ーディオ機器を取り付ける取付穴を最小にすることができる。

【００１２】

【実施例】

この考案に係る車載用オーディオ機器の実施例を図１乃至図４に基づいて説明 する。なお、従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。図１ は車両１内の要部を示した側断面図であり、図２は収納ボックスに取り付け車載 用オーディオ機器を示した斜視図、図３はスピーカを取り付けた車両１内部の側 断面図、図４はスピーカを取り付けた収納ボックスの斜視図である。

【００１３】 図において、７は収納ボックスであり、10は収納ボックス７の上面に取り付け たスピーカである。この様に構成した車両１のトランク５内に収納ボックス７を 取付ネジ7aでシャーシ６に取り付けて固定する。

【００１４】 このトランク５内に取り付けた収納ボックス７の、例えば上面にCDチェンジャ ー８を取付ネジ8aで取り付け、下面に増幅器９を取付ネジ9aで固定することがで きる。この様に、収納ボックス７内部に取り付けたCDチェンジャー８や増幅器９ によって車載用オーディオシステムを構築することにより、車両１のリヤトレイ ４は車載用オーディオ機器を取り付けのための取付穴を必要とせず、また、シャ ーシ６は最小限の取付穴で車載用オーディオ機器を取り付けることができる。

【００１５】 また、図３及び図４は収納ボックス７の上面にスピーカ10を図のように取り付 け、収納ボックス７の下面にCDチェンジャー８や増幅器９等を固定して車載用オ ーディオシステムを構成したものであり、更に、リヤトレイ４の上記スピーカ10 の近傍に音響出力穴4aを設け、上記スピーカ10からの音響出力が上記音響出力穴 4aを通って車両１室内に出力することができる。

【００１６】 この様に、収納ボックス７内部にスピーカ10を取り付けることにより、トラン ク５は上記スピーカ10のキャビティとして作用し、トランク５全体がキャビネッ トとなってスピーカ10システムを構築することができる。

【００１７】 車両１のトランク５内に収納ボックス７を装着することにより、車両１のリヤ トレイ４やシャーシ６に多くの取付穴を必要とせず、しかも、多様化した車載用 オーディオ機器の数が増えても収納ボックス７に取り付けるためシャーシ６など の取付穴が増えること無く、車載用オーディオシステムを構築することができる 。

【００１８】

【考案の効果】

この考案に係るトランク内部に取り付ける車載用オーディオ機器は前述のよう に、トランク内に装着する収納ボックスを用い、この収納ボックスに車載用オー ディオ機器を取り付けるため、車両内部のリヤトレイやシャーシに車載用オーデ ィオ機器を取り付ける取付穴を多く必要とせず最小限の取付穴で車載用オーディ オシステムを構築することができるという効果がある。

【００１９】 このため車両内部の取付穴が少なくなって、長期的に車両の強度を確保するこ とができ、車両の耐久性を図ることができる。しかも、構造が簡単であって、ま た、安価に構成することができるため実施も容易であるなどの優れた特長を有し ている。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る車載用オーディオ機器の実施例
を示した要部の側断面図である。

【図２】この考案の収納ボックスと車載用オーディオ機
器の取り付けを示した斜視図である。

【図３】他の実施例のスピーカを取り付けた車両の要部
の側断面図である。

【図４】他の実施例のスピーカを取り付けた収納ボック
スの斜視図である。

【図５】従来例を示した車両の要部の側断面図である。

【符号の説明】

１ 車両 ２ リヤシート ３ リヤウインドウ ４ リヤトレイ 4a 音響出力穴 ５ トランク ６ シャーシ ７ 収納ボックス ８ CDチェンジャー 8a 取付ネジ ９ 増幅器 9a 取付ネジ 10 スピーカ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両のリヤトレイの裏面やトランク内に
   取り付けた車載用オーディオ機器において、 上記トランク内に装着する収納ボックスを設け、この収
   納ボックスに上記車載用オーディオ機器を取り付けるよ
   う構成したことを特徴とする車載用オーディオ機器。
2. 【請求項２】 上記収納ボックスに取り付けたスピーカ
   と、車両内部のリヤトレイに音響出力穴を設けたことを
   特徴とする請求項１記載の車載用オーディオ機器。