JP2718300B2 - 自動車の後席シートベルトリトラクタ取付構造 - Google Patents
自動車の後席シートベルトリトラクタ取付構造Info
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- JP2718300B2 JP2718300B2 JP3249485A JP24948591A JP2718300B2 JP 2718300 B2 JP2718300 B2 JP 2718300B2 JP 3249485 A JP3249485 A JP 3249485A JP 24948591 A JP24948591 A JP 24948591A JP 2718300 B2 JP2718300 B2 JP 2718300B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、低コストで遮音性能
が良好な自動車の後席シートベルトリトラクタ取付構造
に関するものである。
が良好な自動車の後席シートベルトリトラクタ取付構造
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の後席シートベルトリトラクタ取付
構造では、図４に示すようにトランクルーム４側のリヤ
ピラーインナ１にシートベルト２のリトラクタ３をネジ
３ａによって固定し、トランクルーム４と車室内５側と
を隔離するリヤパーセルシェルフ６の左右両端部にベル
ト貫通孔７を設け、リトラクタ３から引き出されたシー
トベルト２をこのベルト貫通孔７を介して車室内５側に
引き出していた。
構造では、図４に示すようにトランクルーム４側のリヤ
ピラーインナ１にシートベルト２のリトラクタ３をネジ
３ａによって固定し、トランクルーム４と車室内５側と
を隔離するリヤパーセルシェルフ６の左右両端部にベル
ト貫通孔７を設け、リトラクタ３から引き出されたシー
トベルト２をこのベルト貫通孔７を介して車室内５側に
引き出していた。
【０００３】また、リヤホイールハウス８の上面部８ａ
には図示しないショックアブソーバマウントブラケット
が設けられ、このショックアブソーバマウントブラケッ
トの内部に設けられた図示しないショックアブソーバの
上部と当接するようにしている。なお、図中、符号９
は、ビード１８を有するシートバックパネルである。
には図示しないショックアブソーバマウントブラケット
が設けられ、このショックアブソーバマウントブラケッ
トの内部に設けられた図示しないショックアブソーバの
上部と当接するようにしている。なお、図中、符号９
は、ビード１８を有するシートバックパネルである。
【０００４】このリトラクタ３の取り付けは、リヤパー
セルシェルフ６やシートバックパネル９を取り付けた
後、艤装を行う際、リトラクタ３をベルト貫通孔７を介
して車室内５側からトランクルーム４側に挿入し、ネジ
３ａによってリヤピラーインナ１に固定するようにして
いる。
セルシェルフ６やシートバックパネル９を取り付けた
後、艤装を行う際、リトラクタ３をベルト貫通孔７を介
して車室内５側からトランクルーム４側に挿入し、ネジ
３ａによってリヤピラーインナ１に固定するようにして
いる。
【０００５】なお、この種のものとしては、例えば実開
昭６２−３６９５６号公報等に記載されたようなものが
ある。
昭６２−３６９５６号公報等に記載されたようなものが
ある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来の後席シートベルトリトラクタ取付構造では、シ
ートベルト２からの入力を略平板状のリヤピラーインナ
１で受けているので、強度を確保するため、鋼板を厚く
したリヤピラーインナ１を使用するようにしている。従
って、重量増加を招くことになる。
な従来の後席シートベルトリトラクタ取付構造では、シ
ートベルト２からの入力を略平板状のリヤピラーインナ
１で受けているので、強度を確保するため、鋼板を厚く
したリヤピラーインナ１を使用するようにしている。従
って、重量増加を招くことになる。
【０００７】また、ショックアブソーバからの突き上げ
入力は、ショックアブソーバマウントブラケットに作用
し、この部分で吸収する。このため、上記リヤホイール
ハウス８やショックアブソーバマウントブラケットの鋼
板を厚くして剛性を向上させているが、勢い、重量増加
を招く虞があった。
入力は、ショックアブソーバマウントブラケットに作用
し、この部分で吸収する。このため、上記リヤホイール
ハウス８やショックアブソーバマウントブラケットの鋼
板を厚くして剛性を向上させているが、勢い、重量増加
を招く虞があった。
【０００８】さらに、リヤパーセルシェルフ６のベルト
貫通孔７を介してリトラクタ３を挿入し、リヤピラーイ
ンナ１に固定するようにしているので、ベルト貫通孔７
を介して取付作業を行わなければならず、作業性が悪
い。
貫通孔７を介してリトラクタ３を挿入し、リヤピラーイ
ンナ１に固定するようにしているので、ベルト貫通孔７
を介して取付作業を行わなければならず、作業性が悪
い。
【０００９】そして、作業手順としてリヤパーセルシェ
ルフ６を取り付けた後にリトラクタ３を挿入しているた
め、リトラクタ３が挿入可能な大きなベルト貫通孔７が
リヤパーセルシェルフ６の左右両端部側に設けられてい
る。このため、このベルト貫通孔７からトランクルーム
４内の騒音が車室内５側に侵入して来る虞があると共
に、この大きなベルト貫通孔７を介してトランクルーム
４内のリトラクタ３等が見え外観品質が良好とは言い難
かった。
ルフ６を取り付けた後にリトラクタ３を挿入しているた
め、リトラクタ３が挿入可能な大きなベルト貫通孔７が
リヤパーセルシェルフ６の左右両端部側に設けられてい
る。このため、このベルト貫通孔７からトランクルーム
４内の騒音が車室内５側に侵入して来る虞があると共
に、この大きなベルト貫通孔７を介してトランクルーム
４内のリトラクタ３等が見え外観品質が良好とは言い難
かった。
【００１０】そこで、この発明は、リトラクタ配設部分
及びショックアブソーバ取り付け部分の剛性を同時に向
上させることにより、鋼板の厚みの増大を抑制して、重
量増を招くこと無く、しかも、取り付け性及び外観品質
の良好な自動車の後席シートベルトリトラクタ取付構造
を提供することを目的としている。
及びショックアブソーバ取り付け部分の剛性を同時に向
上させることにより、鋼板の厚みの増大を抑制して、重
量増を招くこと無く、しかも、取り付け性及び外観品質
の良好な自動車の後席シートベルトリトラクタ取付構造
を提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる従来
の課題に着目してなされたもので、シートバックパネル
の車幅方向両端部にリヤホイールハウスに設けられた後
輪のショックアブソーバのマウント部上方に向けてトラ
ンクルーム側に突出したエンボス部を設け、該エンボス
部の車室内側取付部にリトラクタを取付けて該リトラク
タをエンボス部内に配設し、前記マウント部上面に設け
られたレインフォースによって、前記取付部裏面側と該
レインフォースの接合面とが、前記ショクアブソーバの
突き上げ方向に沿う方向で対向して、連結される自動車
の後席シートベルトリトラクタ取付構造を特徴としてい
る。
の課題に着目してなされたもので、シートバックパネル
の車幅方向両端部にリヤホイールハウスに設けられた後
輪のショックアブソーバのマウント部上方に向けてトラ
ンクルーム側に突出したエンボス部を設け、該エンボス
部の車室内側取付部にリトラクタを取付けて該リトラク
タをエンボス部内に配設し、前記マウント部上面に設け
られたレインフォースによって、前記取付部裏面側と該
レインフォースの接合面とが、前記ショクアブソーバの
突き上げ方向に沿う方向で対向して、連結される自動車
の後席シートベルトリトラクタ取付構造を特徴としてい
る。
【００１２】
【作 用】かかる手段によれば、リトラクタは、シート
クッション等を配設する以前に車室内側からシートバッ
クパネルのエンボス部内に取りつけるようにしている。
クッション等を配設する以前に車室内側からシートバッ
クパネルのエンボス部内に取りつけるようにしている。
【００１３】従って、従来のようにベルト貫通孔を介し
てトランクルーム内にリトラクタを配設するものと比較
すると、作業性が向上する。
てトランクルーム内にリトラクタを配設するものと比較
すると、作業性が向上する。
【００１４】しかも、従来のようにリヤパーセルシェル
フ上にベルト貫通孔を設ける必要がないので、トランク
ルームから騒音が侵入する心配がなくなるとともに、外
観品質が向上した。
フ上にベルト貫通孔を設ける必要がないので、トランク
ルームから騒音が侵入する心配がなくなるとともに、外
観品質が向上した。
【００１５】また、エンボス部の取付部と後輪のショッ
クアブソーバのマウント部とをレインフォースによって
連結したので、取付部に作用するシートベルトからの入
力は、レインフォースを介してマウント部に伝えられ
る。これとは逆にショックアブソーバ側からの入力もレ
インフォースを介して剪断方向の力として取付部に伝え
られる。このため、エンボス部とレインフォースとマウ
ント部とによって構成される剛性の高い部分でシートベ
ルトからの入力や、ショックアブソーバからの入力が分
散されて効率良く吸収される。従って、従来のようにリ
ヤピラーインナやショックアブソーバマウントブラケッ
トの鋼板を厚くするのに伴う重量増の虞がなく、材料コ
ストの増大を抑制できる。
クアブソーバのマウント部とをレインフォースによって
連結したので、取付部に作用するシートベルトからの入
力は、レインフォースを介してマウント部に伝えられ
る。これとは逆にショックアブソーバ側からの入力もレ
インフォースを介して剪断方向の力として取付部に伝え
られる。このため、エンボス部とレインフォースとマウ
ント部とによって構成される剛性の高い部分でシートベ
ルトからの入力や、ショックアブソーバからの入力が分
散されて効率良く吸収される。従って、従来のようにリ
ヤピラーインナやショックアブソーバマウントブラケッ
トの鋼板を厚くするのに伴う重量増の虞がなく、材料コ
ストの増大を抑制できる。
【００１６】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。
る。
【００１７】図１から図３は、この発明の実施例を示す
図である。従来例と同一箇所には同一符号を付して説明
する。
図である。従来例と同一箇所には同一符号を付して説明
する。
【００１８】まず構成を説明すると、符号１０はシート
バックパネルで、この端部１０ａには、フランジ部１０
ｃが設けられ、このフランジ部１０ｃがリヤピラーイン
ナ１１やリヤホイールハウス８に接合されている。更に
このシートバックパネル１０の上端部１０ｄはリヤパー
セルシェルフ６の前端部６ａと接合され、このシートバ
ックパネル１０とリヤパーセルシェルフ６とで車室内５
側とトランクルーム４側とが仕切られている。そして、
このシートバックパネル１０の車幅方向の端部１０ａ側
には、リヤホイールハウス８の上面部８ａに設けられた
後輪のショックアブソーバ１４のマウント部８ｂ上方に
向けて、トランクルーム４側に突出し、一定の深さを有
するエンボス部１０ｂが設けられている。このエンボス
部１０ｂには、略上下方向に沿う取付部１０ｅが形成さ
れている。
バックパネルで、この端部１０ａには、フランジ部１０
ｃが設けられ、このフランジ部１０ｃがリヤピラーイン
ナ１１やリヤホイールハウス８に接合されている。更に
このシートバックパネル１０の上端部１０ｄはリヤパー
セルシェルフ６の前端部６ａと接合され、このシートバ
ックパネル１０とリヤパーセルシェルフ６とで車室内５
側とトランクルーム４側とが仕切られている。そして、
このシートバックパネル１０の車幅方向の端部１０ａ側
には、リヤホイールハウス８の上面部８ａに設けられた
後輪のショックアブソーバ１４のマウント部８ｂ上方に
向けて、トランクルーム４側に突出し、一定の深さを有
するエンボス部１０ｂが設けられている。このエンボス
部１０ｂには、略上下方向に沿う取付部１０ｅが形成さ
れている。
【００１９】また、後輪のリヤホイールハウス８の上面
部８ａにはマウント部８ｂが設けられている。このマウ
ント部８ｂは、リヤホイールハウス８の上部開口部に略
四角形状のマウント部材８ｃが配設され、このマウント
部材８ｃの裏側には、ストラットマウント部材８ｄが配
設されることにより形成されている。なお、図１中符号
１４ａはショックアブソーバ１４のスプリングであり、
このスプリング１４ａの上端は上記ストラットマウント
部材８ｄに当接されている。
部８ａにはマウント部８ｂが設けられている。このマウ
ント部８ｂは、リヤホイールハウス８の上部開口部に略
四角形状のマウント部材８ｃが配設され、このマウント
部材８ｃの裏側には、ストラットマウント部材８ｄが配
設されることにより形成されている。なお、図１中符号
１４ａはショックアブソーバ１４のスプリングであり、
このスプリング１４ａの上端は上記ストラットマウント
部材８ｄに当接されている。
【００２０】そして、前記エンボス部１０ｂの取付部１
０ｅと上記マウント部８ｂの上面とは、レインフォース
としての第１レインフォース１３ａと第２レインフォー
ス１３ｂとによって連結されている。
０ｅと上記マウント部８ｂの上面とは、レインフォース
としての第１レインフォース１３ａと第２レインフォー
ス１３ｂとによって連結されている。
【００２１】つまり、第１レインフォース１３ａの上部
がエンボス部１０ｂの取付面に、下部がマウント部８ｂ
の側壁に接合されている。一方、第２レインフォース１
３ｂは、上部が上記第１レインフォース１３ａの上部
に、下部がマウント部８ｂの上面に接合されている。
がエンボス部１０ｂの取付面に、下部がマウント部８ｂ
の側壁に接合されている。一方、第２レインフォース１
３ｂは、上部が上記第１レインフォース１３ａの上部
に、下部がマウント部８ｂの上面に接合されている。
【００２２】上記エンボス部１０ｂの取付部１０ｅの車
室内５側には、ベルト引出し口１２ｃを上方へ向けてリ
トラクタ１２が配設されている。このリトラクタ１２の
取付板部１２ａはネジ１２ｂが車室内５側からウエルド
ナット１３ｃに螺合されることにより、エンボス部１０
ｂに取付けられている。この状態では、リトラクタ１２
の取付板部１２ａ、シートバックパネル１０の取付部１
０ｅ、第１レインフォース１３ａの上部、第２レインフ
ォース１３ｂの上部が共締めされて、前記取り付け部１
２ａの裏面側と、各レインフォース１３ａ，１３ｂの接
合面とが、前記ショックアブソーバ１４の突き上げ方向
で対向して連結された状態となっている。
室内５側には、ベルト引出し口１２ｃを上方へ向けてリ
トラクタ１２が配設されている。このリトラクタ１２の
取付板部１２ａはネジ１２ｂが車室内５側からウエルド
ナット１３ｃに螺合されることにより、エンボス部１０
ｂに取付けられている。この状態では、リトラクタ１２
の取付板部１２ａ、シートバックパネル１０の取付部１
０ｅ、第１レインフォース１３ａの上部、第２レインフ
ォース１３ｂの上部が共締めされて、前記取り付け部１
２ａの裏面側と、各レインフォース１３ａ，１３ｂの接
合面とが、前記ショックアブソーバ１４の突き上げ方向
で対向して連結された状態となっている。
【００２３】そして、上記リヤパーセルシェルフ６の前
端部６ａにはシートバックインシュレーション１５がク
リップ１６によって止められてシートバックパネル１０
全体を覆うように配設されている。
端部６ａにはシートバックインシュレーション１５がク
リップ１６によって止められてシートバックパネル１０
全体を覆うように配設されている。
【００２４】このシートバックインシュレーション１５
の上側にはシートクッション１７が配設されている。ま
た、シートバックインシュレーション１５にはベルト引
出し穴１５ａがリトラクタ１２のベルト引出し口１２ｃ
近傍に対応して設けられている。
の上側にはシートクッション１７が配設されている。ま
た、シートバックインシュレーション１５にはベルト引
出し穴１５ａがリトラクタ１２のベルト引出し口１２ｃ
近傍に対応して設けられている。
【００２５】そして、このベルト引出し口１２ｃから該
ベルト引出し穴１５ａを介して引き出されたシートベル
ト２は、シートバックパネル１０とシートクッション１
７との間隙を通り、上方へ引き出されている。
ベルト引出し穴１５ａを介して引き出されたシートベル
ト２は、シートバックパネル１０とシートクッション１
７との間隙を通り、上方へ引き出されている。
【００２６】次にこの発明の実施例の作用について説明
する。
する。
【００２７】リトラクタ１２は、シートクッション１７
やシートバックインシュレーション１５を取り付ける以
前に、車室内５側からエンボス部１０ｂに配され、ネジ
１２ｂを車室内５側から挿入して第２レインフォース１
３ｂのウエルドナット１３ｃと螺合させるようにしてい
るので、容易にエンボス部１０ｂに取付けることが出来
る。
やシートバックインシュレーション１５を取り付ける以
前に、車室内５側からエンボス部１０ｂに配され、ネジ
１２ｂを車室内５側から挿入して第２レインフォース１
３ｂのウエルドナット１３ｃと螺合させるようにしてい
るので、容易にエンボス部１０ｂに取付けることが出来
る。
【００２８】このため、従来のようにベルト貫通孔を介
してリヤパーセルシェルフ６の下方にリトラクタ１２を
配設する必要がなく、作業性がよい。
してリヤパーセルシェルフ６の下方にリトラクタ１２を
配設する必要がなく、作業性がよい。
【００２９】しかも、従来のようにリヤパーセルシェル
フ６上にベルト貫通孔を設ける必要がないので、トラン
クルーム４側から騒音が侵入する心配がなくなるととも
に、外観品質が向上する。
フ６上にベルト貫通孔を設ける必要がないので、トラン
クルーム４側から騒音が侵入する心配がなくなるととも
に、外観品質が向上する。
【００３０】また、このエンボス部１０ｂは一定の深さ
を有するので、リトラクタ１２があまり車室内５側に突
出しない。このため、シートクッション１７は一定の厚
みＬを有し、シートクッション１７の上から触っても、
リトラクタ１２の存在する感触を与えることが無く、シ
ートクッション１７の裏面側のスペース効率の良好な箇
所に配置出来、スペース効率を向上させることが出来
る。
を有するので、リトラクタ１２があまり車室内５側に突
出しない。このため、シートクッション１７は一定の厚
みＬを有し、シートクッション１７の上から触っても、
リトラクタ１２の存在する感触を与えることが無く、シ
ートクッション１７の裏面側のスペース効率の良好な箇
所に配置出来、スペース効率を向上させることが出来
る。
【００３１】また、エンボス部１０ｂの取付部１０ｅと
後輪のショックアブソーバ１４のマウント部８ｂとをレ
インフォースとしての第１レインフォース１３ａ、第２
レインフォース１３ｂとによって連結したので、取付部
１０ｅに作用するシートベルト２からの入力は、上記第
１、第２レインフォース１３ａ、１３ｂを介してマウン
ト部８ｂに伝えられる。これとは逆にショックアブソー
バ１４側からの入力も第１、第２レインフォース１３
ａ、１３ｂを介して剪断方向の力として取付部１０ｅに
伝えられる。このため、エンボス部１０ｂと第１、第２
レインフォース１３ａ、１３ｂとマウント部８ｂとによ
って構成される剛性の高い部分でシートベルト２からの
入力や、ショックアブソーバ１４からの入力が分散され
て効率良く吸収される。
後輪のショックアブソーバ１４のマウント部８ｂとをレ
インフォースとしての第１レインフォース１３ａ、第２
レインフォース１３ｂとによって連結したので、取付部
１０ｅに作用するシートベルト２からの入力は、上記第
１、第２レインフォース１３ａ、１３ｂを介してマウン
ト部８ｂに伝えられる。これとは逆にショックアブソー
バ１４側からの入力も第１、第２レインフォース１３
ａ、１３ｂを介して剪断方向の力として取付部１０ｅに
伝えられる。このため、エンボス部１０ｂと第１、第２
レインフォース１３ａ、１３ｂとマウント部８ｂとによ
って構成される剛性の高い部分でシートベルト２からの
入力や、ショックアブソーバ１４からの入力が分散され
て効率良く吸収される。
【００３２】このため、従来のようにリヤピラーインナ
１１やリヤホイールハウス８、ショックアブソーバ１４
のマウント部８ｂの鋼板を厚くすることに伴う重量増の
虞がなく、材料コストの増大を抑制出来る。
１１やリヤホイールハウス８、ショックアブソーバ１４
のマウント部８ｂの鋼板を厚くすることに伴う重量増の
虞がなく、材料コストの増大を抑制出来る。
【００３３】さらにこの実施例では、リトラクタ１２が
シートバックインシュレータ１５とシートクッション１
７の内側に入っているので巻取り音等が低減できる。
シートバックインシュレータ１５とシートクッション１
７の内側に入っているので巻取り音等が低減できる。
【００３４】なおこの実施例の自動車の後席シートベル
トリトラクタ取付構造では、レインフォースとして第１
レインフォース１３ａと第２レインフォース１３ｂとを
用いているが、リヤホイールハウス８に設けられた後輪
のショックアブソーバ１４のマウント部８ｂとシートバ
ックパネル１０の取付部１０ｅとを連結するものならば
いずれか一方のみを用いても、また、どのような形状を
呈したものを用いても良いことは当然である。
トリトラクタ取付構造では、レインフォースとして第１
レインフォース１３ａと第２レインフォース１３ｂとを
用いているが、リヤホイールハウス８に設けられた後輪
のショックアブソーバ１４のマウント部８ｂとシートバ
ックパネル１０の取付部１０ｅとを連結するものならば
いずれか一方のみを用いても、また、どのような形状を
呈したものを用いても良いことは当然である。
【００３５】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、リトラクタは、シートクッション等を配設する以
前に車室内側からシートバックパネルのエンボス部内に
取り付けるようにしている。従って、従来のようにベル
ト貫通孔を介して配設するものと比較すると、作業性が
向上する。
れば、リトラクタは、シートクッション等を配設する以
前に車室内側からシートバックパネルのエンボス部内に
取り付けるようにしている。従って、従来のようにベル
ト貫通孔を介して配設するものと比較すると、作業性が
向上する。
【００３６】そして、従来のようにリヤパーセルシェル
フ上にベルト貫通孔を設ける必要がないので、トランク
ルームから騒音が侵入する心配がなくなるとともに、外
観品質が向上する。
フ上にベルト貫通孔を設ける必要がないので、トランク
ルームから騒音が侵入する心配がなくなるとともに、外
観品質が向上する。
【００３７】また、エンボス部の取付部と後輪のショッ
クアブソーバのマウント部とをレインフォースによって
連結したので、取付部に作用するシートベルトからの入
力は、レインフォースを介してマウント部に伝えられ
る。これとは逆にショックアブソーバ側からの入力もレ
インフォースを介して剪断方向の力として取付部に伝え
られる。
クアブソーバのマウント部とをレインフォースによって
連結したので、取付部に作用するシートベルトからの入
力は、レインフォースを介してマウント部に伝えられ
る。これとは逆にショックアブソーバ側からの入力もレ
インフォースを介して剪断方向の力として取付部に伝え
られる。
【００３８】従って、従来のようにリヤピラーインナや
ショックアブソーバマウントブラケットの鋼板を厚くす
るのに伴う重量増の虞がなく、材料コストの増大を抑制
できる。
ショックアブソーバマウントブラケットの鋼板を厚くす
るのに伴う重量増の虞がなく、材料コストの増大を抑制
できる。
【００３９】さらに、シートバックパネルにシートクッ
ションを被せれば、リトラクタの巻取り音等を軽減する
ことが出来ると共に、リトラクタがエンボス部内に配設
されているので、シートクッションの上から触っても、
リトラクタが存在する感触を与えることが無く、シート
クッション裏面側のスペース効率の良好な箇所に配置出
来、スペース効率が向上する、という実用上有益な効果
を発揮する。
ションを被せれば、リトラクタの巻取り音等を軽減する
ことが出来ると共に、リトラクタがエンボス部内に配設
されているので、シートクッションの上から触っても、
リトラクタが存在する感触を与えることが無く、シート
クッション裏面側のスペース効率の良好な箇所に配置出
来、スペース効率が向上する、という実用上有益な効果
を発揮する。
【図１】この発明の実施例の自動車の後席シートベルト
リトラクタ取付構造を示し、図２にシートバックインシ
ュレータとシートクッションとを配設した場合のＡ−Ａ
線に沿った断面図である。
リトラクタ取付構造を示し、図２にシートバックインシ
ュレータとシートクッションとを配設した場合のＡ−Ａ
線に沿った断面図である。
【図２】この発明の実施例の自動車の後席シートベルト
リトラクタ取付構造を示し、車室内側から見た斜視図で
ある。
リトラクタ取付構造を示し、車室内側から見た斜視図で
ある。
【図３】この発明の実施例の自動車の後席シートベルト
リトラクタ取付構造をトランクルーム側から見た斜視図
である。
リトラクタ取付構造をトランクルーム側から見た斜視図
である。
【図４】従来例の自動車の後席シートベルトリトラクタ
取付構造を示し、車室内側から見た斜視図である。
取付構造を示し、車室内側から見た斜視図である。
８ リヤホイールハウス ８ｂ マウント部 １０ シートバックパネル １０ａ 端部 １０ｂ エンボス部 １０ｅ 取付部 １２ リトラクタ １３ａ 第１レインフォース（レインフォース） １３ｂ 第２レインフォース（レインフォース） １４ ショクアブソーバ
Claims (1)
- 【請求項１】シートバックパネルの車幅方向両端部にリ
ヤホイールハウスに設けられた後輪のショックアブソー
バのマウント部上方に向けてトランクルーム側に突出し
たエンボス部を設け、該エンボス部の車室内側取付部に
リトラクタを取付けて該リトラクタをエンボス部内に配
設し、前記マウント部上面に設けられたレインフォース
によって、前記取付部裏面側と該レインフォースの接合
面とが、前記ショクアブソーバの突き上げ方向に沿う方
向で対向して、連結されることを特徴とする自動車の後
席シートベルトリトラクタ取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3249485A JP2718300B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 自動車の後席シートベルトリトラクタ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3249485A JP2718300B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 自動車の後席シートベルトリトラクタ取付構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| CN113044118B (zh) * | 2019-12-26 | 2024-06-04 | 标致雪铁龙汽车股份有限公司 | 一种车辆后侧围总成及其安装方法、车辆 |
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-
1991
- 1991-09-27 JP JP3249485A patent/JP2718300B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0585303A (ja) | 1993-04-06 |
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