JPH0580624A - 電子写真感光体の表面電位安定化方法 - Google Patents
電子写真感光体の表面電位安定化方法Info
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- JPH0580624A JPH0580624A JP3240975A JP24097591A JPH0580624A JP H0580624 A JPH0580624 A JP H0580624A JP 3240975 A JP3240975 A JP 3240975A JP 24097591 A JP24097591 A JP 24097591A JP H0580624 A JPH0580624 A JP H0580624A
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- surface potential
- light
- photosensitive body
- electrophotographic photosensitive
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 帯電工程前の電子写真感光体に除電光を照射
して電子写真感光体の表面電位を安定化する電子写真感
光体の表面電位安定化方法であって、電子写真感光体の
光による疲労と機械的な力による電子写真感光体の表面
の削れに起因する表面電位の変動を抑制するように、疲
労と削れに応じて上記の除電光の光量を制御する。 【効果】 電子写真感光体の表面電位が安定化し、安定
した画質が得られる。
して電子写真感光体の表面電位を安定化する電子写真感
光体の表面電位安定化方法であって、電子写真感光体の
光による疲労と機械的な力による電子写真感光体の表面
の削れに起因する表面電位の変動を抑制するように、疲
労と削れに応じて上記の除電光の光量を制御する。 【効果】 電子写真感光体の表面電位が安定化し、安定
した画質が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式複写機やレ
ーザープリンター等の電子写真装置に係り、特に電子写
真感光体の表面電位安定化方法に関するものである。
ーザープリンター等の電子写真装置に係り、特に電子写
真感光体の表面電位安定化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真式複写機やレーザープリンター
では、電子写真用の感光体の表面を均一に帯電させた
後、画像に応じて露光することにより、静電潜像を感光
体上に形成する。静電潜像はトナーで現像され、これを
用紙に転写することにより画像形成が行われる。
では、電子写真用の感光体の表面を均一に帯電させた
後、画像に応じて露光することにより、静電潜像を感光
体上に形成する。静電潜像はトナーで現像され、これを
用紙に転写することにより画像形成が行われる。
【0003】上記の帯電・露光を繰り返し行うと、感光
体は疲労する。このため、帯電時の表面電位が不安定と
なり、画質が低下する。そこで、光照射により感光体を
適度に疲労させてから、帯電工程を行うことで、表面電
位を安定化させ、これにより、画質の安定化を図ってい
る。なお、感光体を疲労させる目的で照射する光は、除
電光と呼ばれている。
体は疲労する。このため、帯電時の表面電位が不安定と
なり、画質が低下する。そこで、光照射により感光体を
適度に疲労させてから、帯電工程を行うことで、表面電
位を安定化させ、これにより、画質の安定化を図ってい
る。なお、感光体を疲労させる目的で照射する光は、除
電光と呼ばれている。
【0004】特開平2−35846号公報に開示されて
いる電子写真感光体の表面電位安定化方法では、感光体
の疲労状態が複写機の休止時間および連続動作時間に依
ることから、これらの影響を考慮して、動作開始時の除
電光の光量をそれまでの休止時間に応じて設定すると共
に、連続動作時の除電光の光量を動作開始からの連続動
作時間に応じて対数的に設定することにより、表面電位
の安定化を図っている。
いる電子写真感光体の表面電位安定化方法では、感光体
の疲労状態が複写機の休止時間および連続動作時間に依
ることから、これらの影響を考慮して、動作開始時の除
電光の光量をそれまでの休止時間に応じて設定すると共
に、連続動作時の除電光の光量を動作開始からの連続動
作時間に応じて対数的に設定することにより、表面電位
の安定化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複写スピー
ドの速い複写機では、感光体ドラムを高速回転させるた
め、感光体の表面は、現像槽に設けられた磁気ブラシ、
クリーナーのブレード、転写用紙等から機械的な力を受
け、これによって、表面に削れが生じる。
ドの速い複写機では、感光体ドラムを高速回転させるた
め、感光体の表面は、現像槽に設けられた磁気ブラシ、
クリーナーのブレード、転写用紙等から機械的な力を受
け、これによって、表面に削れが生じる。
【0006】感光体材料として有機材料を使用した場
合、表面の削れ量が大きいが、感光体ドラムは、図4に
示すように、基板1上にキャリアー発生層2とキャリア
ー輸送層3を順次積層した構成になっているため、キャ
リアー輸送層3だけが削り取られる。したがって、帯電
量が不可逆的に変化するが、帯電器として、スコロトロ
ン・チャージャーを使用することで、この問題は簡単に
回避できる。
合、表面の削れ量が大きいが、感光体ドラムは、図4に
示すように、基板1上にキャリアー発生層2とキャリア
ー輸送層3を順次積層した構成になっているため、キャ
リアー輸送層3だけが削り取られる。したがって、帯電
量が不可逆的に変化するが、帯電器として、スコロトロ
ン・チャージャーを使用することで、この問題は簡単に
回避できる。
【0007】一方、感光体材料として無機材料、例えば
セレン系材料を使用した場合、感光体ドラムは、図5に
示すように、基板1上に感光層4を形成した構成になっ
ており、単一の感光層4がキャリアー発生およびキャリ
アー輸送を担っている。感光層4の表面には、空気中の
酸素あるいは帯電器で発生するオゾンとの反応により、
厚さが5〜10nmの酸化膜5が生じている。酸化膜5
は表面電荷の感光層4への注入を防止し、表面電位の暗
減衰を防いでいる。このため、酸化膜5が削れると、現
像工程まで充分な表面電位を保持できなくなり、充分な
コピー濃度が得られなくなる。なお、放置すると、感光
層4の酸化が進むので、酸化膜5の厚さは元に戻る。
セレン系材料を使用した場合、感光体ドラムは、図5に
示すように、基板1上に感光層4を形成した構成になっ
ており、単一の感光層4がキャリアー発生およびキャリ
アー輸送を担っている。感光層4の表面には、空気中の
酸素あるいは帯電器で発生するオゾンとの反応により、
厚さが5〜10nmの酸化膜5が生じている。酸化膜5
は表面電荷の感光層4への注入を防止し、表面電位の暗
減衰を防いでいる。このため、酸化膜5が削れると、現
像工程まで充分な表面電位を保持できなくなり、充分な
コピー濃度が得られなくなる。なお、放置すると、感光
層4の酸化が進むので、酸化膜5の厚さは元に戻る。
【0008】以上のように、複写機を使用すると、酸化
膜5は削れて薄くなり、放置すると、酸化膜5の膜厚は
元に戻る。これに伴って、感光体の表面電位が変化する
ため、安定した画質が得られないという問題点を有して
いる。
膜5は削れて薄くなり、放置すると、酸化膜5の膜厚は
元に戻る。これに伴って、感光体の表面電位が変化する
ため、安定した画質が得られないという問題点を有して
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真感光体
の表面電位安定化方法は、上記の課題を解決するため
に、帯電工程前の電子写真感光体に除電光を照射して電
子写真感光体の表面電位を安定化する電子写真感光体の
表面電位安定化方法であって、電子写真感光体の光によ
る疲労と機械的な力による電子写真感光体の表面の削れ
に起因する表面電位の変動を抑制するように、疲労と削
れに応じて上記の除電光の光量を制御することを特徴と
している。
の表面電位安定化方法は、上記の課題を解決するため
に、帯電工程前の電子写真感光体に除電光を照射して電
子写真感光体の表面電位を安定化する電子写真感光体の
表面電位安定化方法であって、電子写真感光体の光によ
る疲労と機械的な力による電子写真感光体の表面の削れ
に起因する表面電位の変動を抑制するように、疲労と削
れに応じて上記の除電光の光量を制御することを特徴と
している。
【0010】
【作用】上記の構成により、帯電工程前の電子写真感光
体に除電光を照射して電子写真感光体の表面電位を安定
化する電子写真感光体の表面電位安定化方法であって、
電子写真感光体の光による疲労と機械的な力による電子
写真感光体の表面の削れに起因する表面電位の変動を抑
制するように、疲労と削れに応じて上記の除電光の光量
を制御するので、電子写真感光体の表面電位が安定化
し、安定した画質が得られる。
体に除電光を照射して電子写真感光体の表面電位を安定
化する電子写真感光体の表面電位安定化方法であって、
電子写真感光体の光による疲労と機械的な力による電子
写真感光体の表面の削れに起因する表面電位の変動を抑
制するように、疲労と削れに応じて上記の除電光の光量
を制御するので、電子写真感光体の表面電位が安定化
し、安定した画質が得られる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図3に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0012】本実施例の電子写真感光体の表面電位安定
化方法は、光による感光体の疲労および、その回復だけ
でなく、機械的な力による感光体の表面の酸化膜の削れ
および、酸化による膜厚の回復も考慮して、感光体の表
面電位が一定になるように、除電光の光量を制御してい
る。
化方法は、光による感光体の疲労および、その回復だけ
でなく、機械的な力による感光体の表面の酸化膜の削れ
および、酸化による膜厚の回復も考慮して、感光体の表
面電位が一定になるように、除電光の光量を制御してい
る。
【0013】除電光の光量制御は、デューティー比テー
ブルに基づいて、除電光を発生するランプに供給する電
流のデューティー比を制御することにより行われる。一
例として、セレン感光体を備えた高速電子写真式複写機
に採用されるデューティー比テーブルを表1に示す。
ブルに基づいて、除電光を発生するランプに供給する電
流のデューティー比を制御することにより行われる。一
例として、セレン感光体を備えた高速電子写真式複写機
に採用されるデューティー比テーブルを表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】テーブルの一番左側の列は、休止時間を示
している。ここで、休止時間とは、複写機がレディー
(Ready)状態にある時間、すなわち、コピー可の状態が
続いている時間である。休止時間はここでは10段階に
区分されている。
している。ここで、休止時間とは、複写機がレディー
(Ready)状態にある時間、すなわち、コピー可の状態が
続いている時間である。休止時間はここでは10段階に
区分されている。
【0016】休止時間の各区分には、コピー時間(C
T)と、デューティー比×202(ここでは、これをD
UTYと呼ぶことにする) が示されている。CTも10
段階に区分されており、CTの各区分を、パターン
(9)〜(0)と呼んでいる。なお、各パターン(9)
〜(0)内では、DUTYが一定になるよう設定されて
いる。また、隣合うパターン(9)〜(0)間では、D
UTYは、3だけ異なるように設定されている。
T)と、デューティー比×202(ここでは、これをD
UTYと呼ぶことにする) が示されている。CTも10
段階に区分されており、CTの各区分を、パターン
(9)〜(0)と呼んでいる。なお、各パターン(9)
〜(0)内では、DUTYが一定になるよう設定されて
いる。また、隣合うパターン(9)〜(0)間では、D
UTYは、3だけ異なるように設定されている。
【0017】複写機の電源を入れると、上記のランプが
100%のデューティー比で点灯される。これにより、
感光体は完全に疲労し動作開始時の表面電位が安定す
る。この後、複写機はレディー状態になる。
100%のデューティー比で点灯される。これにより、
感光体は完全に疲労し動作開始時の表面電位が安定す
る。この後、複写機はレディー状態になる。
【0018】休止時間が0〜102秒のとき、DUTY
はパターン(0)の16に設定される。休止時間が10
2.1〜174秒のとき、DUTYはパターン(1)の
19に設定される。休止時間が174.1〜294秒の
とき、DUTYはパターン(2)の22に設定される。
以下、休止時間に長さに応じて、順次番号の大きいパタ
ーン(N)のDUTYが設定される。休止時間が720
0.1秒以上では、DUTYはパターン(9)の43に
設定される。
はパターン(0)の16に設定される。休止時間が10
2.1〜174秒のとき、DUTYはパターン(1)の
19に設定される。休止時間が174.1〜294秒の
とき、DUTYはパターン(2)の22に設定される。
以下、休止時間に長さに応じて、順次番号の大きいパタ
ーン(N)のDUTYが設定される。休止時間が720
0.1秒以上では、DUTYはパターン(9)の43に
設定される。
【0019】このように、感光体の疲労の回復に応じ
て、デューティー比を休止時間の対数にほぼ比例するよ
うに増加させることにより、帯電前の感光体を所定の疲
労状態にすることができるので、感光体の表面電位が安
定し、画質の安定化を図ることができる。
て、デューティー比を休止時間の対数にほぼ比例するよ
うに増加させることにより、帯電前の感光体を所定の疲
労状態にすることができるので、感光体の表面電位が安
定し、画質の安定化を図ることができる。
【0020】次に、複写機がレディー状態になってか
ら、例えば10分経過後に、コピーを開始する場合につ
いて説明する。
ら、例えば10分経過後に、コピーを開始する場合につ
いて説明する。
【0021】休止時間は10分であるから、コピーを開
始時、DUTYはパターン(4)の28に設定されてい
る。CT(コピー時間)が6秒経過すると、DUTYは
パターン(3)の25に設定され、さらにCTが27秒
経過すると、DUTYはパターン(2)の22に設定さ
れる。以下、CTの長さに応じて、順次番号の小さいパ
ターン(M)のDUTYが設定される。DUTYがパタ
ーン(0)の16に設定された後は、DUTYは変えら
れない。
始時、DUTYはパターン(4)の28に設定されてい
る。CT(コピー時間)が6秒経過すると、DUTYは
パターン(3)の25に設定され、さらにCTが27秒
経過すると、DUTYはパターン(2)の22に設定さ
れる。以下、CTの長さに応じて、順次番号の小さいパ
ターン(M)のDUTYが設定される。DUTYがパタ
ーン(0)の16に設定された後は、DUTYは変えら
れない。
【0022】このように、帯電・露光による感光体の疲
労に応じて、デューティー比をCTの対数にほぼ比例す
るように減少させることにより、感光体を所定の疲労状
態にすることができるので、感光体の表面電位が安定
し、画質の安定化を図ることができる。
労に応じて、デューティー比をCTの対数にほぼ比例す
るように減少させることにより、感光体を所定の疲労状
態にすることができるので、感光体の表面電位が安定
し、画質の安定化を図ることができる。
【0023】次に、上記の例で、コピーを3分間行った
後、休止する場合を説明する。
後、休止する場合を説明する。
【0024】CTの和、6秒+27秒+157秒=19
0秒は3分より大であるから、コピーを3分間行うと、
DUTYはパターン(2)の22に設定されている。こ
の後、休止する場合、DUTYはパターン(2)の次の
パターン(1)の19に設定される。そして、休止時間
はこの時点を基準とする。前述のように、パターン
(1)での休止時間は102.1〜174秒に対応する
(すなわち、パターン(1)の列の一番上の欄に対応す
る)から、休止時間が72秒(≒174秒−102.1
秒)経過すると、DUTYはパターン(2)の22に設
定される。休止時間がさらに120秒(≒294秒−1
74.1秒)経過すると、DUTYはパターン(3)の
25に設定される。以下、休止時間に応じてDUTYが
順次設定される。
0秒は3分より大であるから、コピーを3分間行うと、
DUTYはパターン(2)の22に設定されている。こ
の後、休止する場合、DUTYはパターン(2)の次の
パターン(1)の19に設定される。そして、休止時間
はこの時点を基準とする。前述のように、パターン
(1)での休止時間は102.1〜174秒に対応する
(すなわち、パターン(1)の列の一番上の欄に対応す
る)から、休止時間が72秒(≒174秒−102.1
秒)経過すると、DUTYはパターン(2)の22に設
定される。休止時間がさらに120秒(≒294秒−1
74.1秒)経過すると、DUTYはパターン(3)の
25に設定される。以下、休止時間に応じてDUTYが
順次設定される。
【0025】本実施例では、上記の表1のDUTYは、
感光体表面の酸化膜の削れと、酸化による膜厚の回復に
応じて再設定される。この手順を図1のフローチャート
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
感光体表面の酸化膜の削れと、酸化による膜厚の回復に
応じて再設定される。この手順を図1のフローチャート
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0026】感光体ドラムが回転すると、削れが起こる
ので、ステップ1(以下、S1と略す)では、感光体ド
ラムが回転しているかどうかを判断する。感光体ドラム
が回転している場合、タイマー用変数(T_VD)にタ
イマー値(TFD)をセットする(S2)。なお、タイ
マー値(TFD)は、後述するメインカウンター(VA
LVDM)の値に応じて決められている。
ので、ステップ1(以下、S1と略す)では、感光体ド
ラムが回転しているかどうかを判断する。感光体ドラム
が回転している場合、タイマー用変数(T_VD)にタ
イマー値(TFD)をセットする(S2)。なお、タイ
マー値(TFD)は、後述するメインカウンター(VA
LVDM)の値に応じて決められている。
【0027】S3は、タイマー・ルーチンである。すな
わち、タイマー用変数(T_VD)が0になるまで、カ
ウントダウンを繰り返す。これにより、タイマー値(T
FD)に対応する時間だけ待機することになる。
わち、タイマー用変数(T_VD)が0になるまで、カ
ウントダウンを繰り返す。これにより、タイマー値(T
FD)に対応する時間だけ待機することになる。
【0028】S3のタイマー・ルーチンが終了すると、
S4で、メインカウンター(VALVDM)の値が1だ
け増加させられる。この後、S2に戻り、S2〜S4が
繰り返し実行される。したがって、メインカウンター
(VALVDM)の値は削れによる表面電位の低下の程
度を示しており、この値が大きいほど表面電位の低下が
大きいことになる。
S4で、メインカウンター(VALVDM)の値が1だ
け増加させられる。この後、S2に戻り、S2〜S4が
繰り返し実行される。したがって、メインカウンター
(VALVDM)の値は削れによる表面電位の低下の程
度を示しており、この値が大きいほど表面電位の低下が
大きいことになる。
【0029】メインカウンター(VALVDM)の値に
応じて、表2に示すように、時間尺度としてのスパンが
設定されている。スパンの対数はメインカウンター(V
ALVDM)の値にほぼ比例するように設定されてい
る。そして、スパンに等しい時間だけタイマー・ルーチ
ン(S3)で待機するように、タイマー値(TFD)が
設定される。なお、表中のSP(Vd)は削れによる表
面電位の変動に対する補正電圧である。
応じて、表2に示すように、時間尺度としてのスパンが
設定されている。スパンの対数はメインカウンター(V
ALVDM)の値にほぼ比例するように設定されてい
る。そして、スパンに等しい時間だけタイマー・ルーチ
ン(S3)で待機するように、タイマー値(TFD)が
設定される。なお、表中のSP(Vd)は削れによる表
面電位の変動に対する補正電圧である。
【0030】
【表2】
【0031】次に、感光体ドラムが回転していない場合
(S1)、タイマー用変数(T_VD)にタイマー値
(TRD)をセットする(S5)。なお、タイマー値
(TRD)は、前記のタイマー値(TFD)と同様に、
メインカウンター(VALVDM)の値に応じて決めら
れている。
(S1)、タイマー用変数(T_VD)にタイマー値
(TRD)をセットする(S5)。なお、タイマー値
(TRD)は、前記のタイマー値(TFD)と同様に、
メインカウンター(VALVDM)の値に応じて決めら
れている。
【0032】S6は、タイマー・ルーチンである。すな
わち、タイマー用変数(T_VD)が0になるまで、カ
ウントダウンを繰り返す。これにより、タイマー値(T
RD)に対応する時間だけS6で待機することになる。
わち、タイマー用変数(T_VD)が0になるまで、カ
ウントダウンを繰り返す。これにより、タイマー値(T
RD)に対応する時間だけS6で待機することになる。
【0033】S6のタイマー・ルーチンが終了すると、
S7で、メインカウンター(VALVDM)の値が1だ
け減少させられる。この後、S5に戻り、S5〜S7が
繰り返し実行される。したがって、メインカウンター
(VALVDM)の値は、酸化膜の膜厚の回復による表
面電位の回復(上昇)の程度を示しており、この値が小
さいほど表面電位が回復している。
S7で、メインカウンター(VALVDM)の値が1だ
け減少させられる。この後、S5に戻り、S5〜S7が
繰り返し実行される。したがって、メインカウンター
(VALVDM)の値は、酸化膜の膜厚の回復による表
面電位の回復(上昇)の程度を示しており、この値が小
さいほど表面電位が回復している。
【0034】メインカウンター(VALVDM)の値に
応じて、表3に示すように、スパンが設定されている。
スパンの対数はメインカウンター(VALVDM)の値
にほぼ比例するように設定されている。そして、スパン
に等しい時間だけタイマー・ルーチン(S3)で待機す
るように、タイマー値(TRD)が設定される。
応じて、表3に示すように、スパンが設定されている。
スパンの対数はメインカウンター(VALVDM)の値
にほぼ比例するように設定されている。そして、スパン
に等しい時間だけタイマー・ルーチン(S3)で待機す
るように、タイマー値(TRD)が設定される。
【0035】
【表3】
【0036】以上のように、メインカウンター(VAL
VDM)の値が大きいほど、削れが大きいか、または、
酸化膜の膜厚の回復が小さいので、表面電位の低下が大
きいことを示している。
VDM)の値が大きいほど、削れが大きいか、または、
酸化膜の膜厚の回復が小さいので、表面電位の低下が大
きいことを示している。
【0037】そこで、本実施例では、上記の削れに起因
する表面電位の変動を抑制するため、メインカウンター
(VALVDM)の値に応じて、上記の表1のDUTY
を再設定している。すなわち、メインカウンター(VA
LVDM)の値が0〜4の場合、表4の0V補正に対応
するDUTYが使用される(表1はこれに対応してい
る)。メインカウンター(VALVDM)の値が5また
は6の場合、表4の25V補正に対応するDUTYが使
用される。メインカウンター(VALVDM)の値が7
〜9の場合、表4の50V補正に対応するDUTYが使
用される。このように、感光体表面の酸化膜の削れにし
たがって、デューティー比を小さくすることにより、感
光体の表面電位が安定し、画質の安定化を図れる。
する表面電位の変動を抑制するため、メインカウンター
(VALVDM)の値に応じて、上記の表1のDUTY
を再設定している。すなわち、メインカウンター(VA
LVDM)の値が0〜4の場合、表4の0V補正に対応
するDUTYが使用される(表1はこれに対応してい
る)。メインカウンター(VALVDM)の値が5また
は6の場合、表4の25V補正に対応するDUTYが使
用される。メインカウンター(VALVDM)の値が7
〜9の場合、表4の50V補正に対応するDUTYが使
用される。このように、感光体表面の酸化膜の削れにし
たがって、デューティー比を小さくすることにより、感
光体の表面電位が安定し、画質の安定化を図れる。
【0038】
【表4】
【0039】なお、メインカウンター(VALVDM)
の各値(0〜9)に応じて、8V補正、16V補正、・
・・、80V補正を行うようにDUTYを設定すること
が好ましいが、上記の3区分でも充分である。
の各値(0〜9)に応じて、8V補正、16V補正、・
・・、80V補正を行うようにDUTYを設定すること
が好ましいが、上記の3区分でも充分である。
【0040】次に、感光体の光による疲労と、回復を見
積もると共に、デューティー比を制御する手順を、図2
および図3のフローチャートに基づいて説明する。
積もると共に、デューティー比を制御する手順を、図2
および図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0041】まず、図2のS8では、除電光を発生する
ランプが全て点灯しているかどうかを判断する。ランプ
が全て点灯すると、ランプへの供給電流のデューティー
比を制御するサブルーチン(CFL_ON)を実行し
(S15)、タイマー用変数(TCFL)にタイマー値
(TFC)をセットする(S9)。なお、タイマー値
(TFC)は、後述するサブカウンター(CFLCN
T)の値に応じて決められている。
ランプが全て点灯しているかどうかを判断する。ランプ
が全て点灯すると、ランプへの供給電流のデューティー
比を制御するサブルーチン(CFL_ON)を実行し
(S15)、タイマー用変数(TCFL)にタイマー値
(TFC)をセットする(S9)。なお、タイマー値
(TFC)は、後述するサブカウンター(CFLCN
T)の値に応じて決められている。
【0042】S10は、タイマー・ルーチンである。す
なわち、タイマー用変数(TCFL)が0になるまで、
カウントダウンが繰り返し実行される。これにより、タ
イマー値(TFC)に対応する時間だけ待機することに
なる。
なわち、タイマー用変数(TCFL)が0になるまで、
カウントダウンが繰り返し実行される。これにより、タ
イマー値(TFC)に対応する時間だけ待機することに
なる。
【0043】S10のタイマー・ルーチンが終了する
と、S11で、サブカウンター(CFLCNT)の値が
1だけ増加させられた後、S9に戻り、S9(S15を
含む)〜S11が繰り返し実行される。したがって、サ
ブカウンター(CFLCNT)の値は感光体の光による
疲労の程度を示しており、この値が大きいほど表面電位
の低下が大きい。
と、S11で、サブカウンター(CFLCNT)の値が
1だけ増加させられた後、S9に戻り、S9(S15を
含む)〜S11が繰り返し実行される。したがって、サ
ブカウンター(CFLCNT)の値は感光体の光による
疲労の程度を示しており、この値が大きいほど表面電位
の低下が大きい。
【0044】一方、全ランプが点灯していない場合(S
8)、タイマー用変数(TCFL)にタイマー値(TR
C)をセットする(S12)。なお、タイマー値(TR
C)は、前記のタイマー値(TFC)と同様に、サブカ
ウンター(CFLCNT)の値に応じて決められてい
る。
8)、タイマー用変数(TCFL)にタイマー値(TR
C)をセットする(S12)。なお、タイマー値(TR
C)は、前記のタイマー値(TFC)と同様に、サブカ
ウンター(CFLCNT)の値に応じて決められてい
る。
【0045】S13は、タイマー・ルーチンである。す
なわち、タイマー用変数(TCFL)が0になるまで、
カウントダウンが繰り返し実行される。これにより、タ
イマー値(TRC)に対応する時間だけ待機することに
なる。
なわち、タイマー用変数(TCFL)が0になるまで、
カウントダウンが繰り返し実行される。これにより、タ
イマー値(TRC)に対応する時間だけ待機することに
なる。
【0046】S13のタイマー・ルーチンが終了する
と、S14で、サブカウンター(CFLCNT)の値が
1だけ減少させられた後、S12に戻り、S12〜S1
4が繰り返し実行される。したがって、サブカウンター
(CFLCNT)の値は、感光体の光による疲労の回復
の程度を示しており、この値が小さいほど表面電位が上
昇している。
と、S14で、サブカウンター(CFLCNT)の値が
1だけ減少させられた後、S12に戻り、S12〜S1
4が繰り返し実行される。したがって、サブカウンター
(CFLCNT)の値は、感光体の光による疲労の回復
の程度を示しており、この値が小さいほど表面電位が上
昇している。
【0047】サブルーチン(CFL_ON)では、図3
に示すように、前述のメインカウンター(VALVD
M)の値とサブカウンター(CFLCNT)の値に基づ
いて、ランプに供給する電流のデューティー比が制御さ
れる。すなわち、感光体の疲労が大きいとき、デューテ
ィー比を小さくし、感光体の疲労が小さいとき、デュー
ティー比を大きくする。これにより、経時的な表面電位
の低下が補正され、表面電位を一定に保てるので、恒久
的に一定の濃度の画像が得られる。
に示すように、前述のメインカウンター(VALVD
M)の値とサブカウンター(CFLCNT)の値に基づ
いて、ランプに供給する電流のデューティー比が制御さ
れる。すなわち、感光体の疲労が大きいとき、デューテ
ィー比を小さくし、感光体の疲労が小さいとき、デュー
ティー比を大きくする。これにより、経時的な表面電位
の低下が補正され、表面電位を一定に保てるので、恒久
的に一定の濃度の画像が得られる。
【0048】上記の実施例では、除電光の光量を制御す
るため、デューティー比テーブルを用いたが、これに対
応する関数を作り、メインカウンター(VALVDM)
の値とサブカウンター(CFLCNT)の値から計算に
よりデューティー比を求めるようにしてもよい。
るため、デューティー比テーブルを用いたが、これに対
応する関数を作り、メインカウンター(VALVDM)
の値とサブカウンター(CFLCNT)の値から計算に
よりデューティー比を求めるようにしてもよい。
【0049】また、本実施例では、高速電子写真式複写
機の電子写真感光体の表面電位安定化方法について説明
したが、レーザープリンター等の高速の電子写真装置に
も広く応用できる。
機の電子写真感光体の表面電位安定化方法について説明
したが、レーザープリンター等の高速の電子写真装置に
も広く応用できる。
【0050】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体の表面電位安定
化方法は、以上のように、電子写真感光体の光による疲
労と機械的な力による電子写真感光体の表面の削れに起
因する表面電位の変動を抑制するように、疲労と削れに
応じて除電光の光量を制御するので、電子写真感光体の
表面電位が安定化し、安定した画質が得られるという効
果を奏する。
化方法は、以上のように、電子写真感光体の光による疲
労と機械的な力による電子写真感光体の表面の削れに起
因する表面電位の変動を抑制するように、疲労と削れに
応じて除電光の光量を制御するので、電子写真感光体の
表面電位が安定化し、安定した画質が得られるという効
果を奏する。
【図1】本発明の電子写真感光体の表面電位安定化方法
において、感光体の削れと、酸化による回復の程度を評
価するためのフローチャートである。
において、感光体の削れと、酸化による回復の程度を評
価するためのフローチャートである。
【図2】感光体の光による疲労と、回復を見積もると共
に、除電光の制御を行うためのフローチャートである。
に、除電光の制御を行うためのフローチャートである。
【図3】図2で使用されるサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図4】有機感光体の概略の構成図である。
【図5】セレン感光体の概略の構成図である。
1 基板 2 キャリアー発生層 3 キャリアー輸送層 4 感光層 5 酸化膜
フロントページの続き (72)発明者 井上 克志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】帯電工程前の電子写真感光体に除電光を照
射して電子写真感光体の表面電位を安定化する電子写真
感光体の表面電位安定化方法であって、 電子写真感光体の光による疲労と機械的な力による電子
写真感光体表面の削れに起因する表面電位の変動を抑制
するように、疲労と削れに応じて上記の除電光の光量を
制御することを特徴とする電子写真感光体の表面電位安
定化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240975A JPH0580624A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 電子写真感光体の表面電位安定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240975A JPH0580624A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 電子写真感光体の表面電位安定化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580624A true JPH0580624A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17067447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3240975A Pending JPH0580624A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 電子写真感光体の表面電位安定化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0580624A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011123440A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2011123438A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP3240975A patent/JPH0580624A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011123440A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2011123438A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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