JP6855297B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能のうち複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体の表面が帯電手段によって帯電させられた後、感光体の表面が像露光手段によって画像情報に応じて走査露光されることで、感光体上に静電像(静電潜像)が形成される。また、感光体上に形成された静電像に、現像手段によってトナーが供給されることで、感光体上にトナー像が形成される。感光体上に形成されたトナー像は、転写手段によって紙などの記録材や中間転写体といった被転写体に転写される。
近年、帯電手段としては、低オゾン・低電力などの利点があることから、感光体に接触して配置され、電圧が印加されることで感光体を帯電させる帯電部材が広く用いられている。そして、帯電部材を用いた帯電方式には、帯電部材に直流電圧(直流成分)のみからなる帯電電圧を印加して感光体の帯電処理を行なう「直流帯電方式」がある。この直流帯電方式には、交流電源を不要として構成の簡易化を図れるなどの利点がある。直流帯電方式では、ある閾値電圧より大きい電圧を帯電部材に印加することによって感光体の表面の帯電が始まり、該閾値電圧より大きい電圧に対して感光体の表面電位は略線形に変化する。
ここで、転写位置を通過した後の感光体の表面電位は、転写手段に印加される電圧の影響を受けて不均一になる。直流帯電方式では、帯電電圧として直流電圧(直流成分)と交流電圧(交流成分)とを重畳した振動電圧を用いる方式で得られるAC放電による電位の均し効果が得られない。そのため、直流帯電方式では、転写位置を通過した後の不均一な表面電位のまま感光体を帯電処理して次の画像形成を行うと、帯電位置を通過した後の感光体の表面電位の均一性が損なわれやすい。感光体の表面電位の均一性が損なわれると、感光体と現像手段が備える現像剤担持体との間の電位差のばらつきが大きくなり、かぶり現象やキャリア付着などに起因した画像不良が生じることがある。なお、かぶり現象とは、本来トナーが付着すべきでない非画像部にトナーが付着する現象であり、感光体の帯電電位の絶対値が現像剤担持体の電位の絶対値に対して小さすぎる場合や、感光体の表面電位が正規の帯電極性に対して反転している場合などに生じる。また、キャリア付着とは、本来現像剤担持体に保持されて感光体に付着すべきでない二成分現像剤のキャリアが感光体に付着する現象であり、感光体の帯電電位の絶対値が現像剤担持体の電位の絶対値に対して大きすぎる場合などに生じる。
そこで、感光体の回転方向において転写位置より下流かつ帯電位置より上流で感光体に光を照射し、感光体の残留電荷の少なくとも一部を除去(除電)する前露光手段が設けられることがある(特許文献1)。
特許3457083号公報
上述のように、帯電位置を通過した後の感光体の表面電位を均一にするにためは、前露光手段により光が照射された感光体の表面を帯電処理することが望まれる。画像形成前の準備動作である前回転動作の開始時に、前露光位置から帯電位置までの前露光手段により光が照射されていない感光体の表面を帯電処理すると、次のような問題が発生することがある。つまり、当該表面が画像形成開始前の領域の場合は、感光体の異常電位によるかぶり現象やキャリア付着に起因した記録材の裏汚れなどが発生することがある。また、当該表面が画像形成開始前後の領域にわたる場合は、前露光手段による光の照射の有無の境界部の電位差(暗減衰差)による画像濃度ムラが発生することがある。
一方、前露光手段によって光が照射された感光体の表面が帯電位置に到達するのを待って帯電部材への電圧の印加を開始すれば、上記の不具合は解消される。しかし、この場合、帯電処理の開始タイミングが遅くなるため、画像形成の開始指示から最初の画像が出力されるまでの時間、いわゆる、First Copy Time(以下「FCOT」ともいう。)が遅くなる。
したがって、本発明の目的は、画像形成前の感光体の異常電位の発生を抑制すると共に、FCOTを短縮して生産性の向上を図ることのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、回転可能な感光体と、直流電圧が印加され帯電位置で前記感光体を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段に直流電圧を印加する印加手段と、帯電した前記感光体を露光して前記感光体上に静電像を形成する像露光手段と、前記感光体上の静電像に現像位置でトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、前記感光体上のトナー像を転写位置で被転写体に転写させる転写手段と、前記感光体の回転方向において前記転写位置より下流かつ前記帯電位置より上流の前露光位置で前記感光体に光を照射する前露光手段と、を有し、前記前露光手段によって光が照射された後に、前記帯電手段によって帯電させられた前記感光体上に、前記像露光手段によって静電像が形成される画像形成装置において、前記印加手段が前記帯電手段に印加する電圧を立ち上げる際に、前記前露光手段による光の照射を開始した時に前記前露光位置にあった前記感光体上の所定位置が前記帯電位置に到達する時より前に、絶対値が放電開始電圧以下の第1の電圧の印加を開始し、前記第1の電圧の立ち上げが完了する時以降に、絶対値が放電開始電圧より大きい第2の電圧の印加を開始し、前記所定位置が前記帯電位置に到達する時以降に、前記第2の電圧の立ち上げを完了させるように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、画像形成前の感光体の異常電位の発生を抑制すると共に、FCOTを短縮して生産性の向上を図ることができる。
画像形成装置の模式的な断面図である。 画像形成装置の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。 帯電ローラによる感光ドラムの帯電特性を示すグラフ図である。 (a)は比較例、(b)及び(c)は実施例1における帯電電圧の立ち上げの際の動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。 (a)は比較例、(b)及び(c)は実施例2における帯電電圧の立ち上げの際の動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略構成を示す模式的な断面図である。画像形成装置100は、像担持体としての回転可能なドラム型(円筒形)の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、駆動手段としてのドラム駆動モータM1(図2)によって、図中矢印R方向に回転駆動される。感光ドラム1は、ドラム状の導電性基体の表面に有機感光層が形成されて構成されている。
回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2によって、所定の極性の所定の電位に均一に帯電させられる。本実施例では、感光ドラム1の正規の帯電極性は負極性である。帯電ローラ2は、導電性の芯金(芯材)の周りに、導電性又は中抵抗のゴム材料又は発泡体で弾性層が形成されて構成されている。なお、弾性層は、複数層が積層されて所望の特性を持たせたものであってよい。帯電ローラ2は、感光ドラム1に接触して配置されている。本実施例では、帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に押圧されており、感光ドラム1の回転に従動して回転する。なお、帯電ローラ2は、感光ドラム1との間に若干の速度差を有するように回転駆動されてもよい。帯電工程時に、帯電ローラ2には、印加手段としての帯電電源E1(図2)から、負極性の直流電圧である帯電電圧(帯電バイアス)が印加される。
帯電した感光ドラム1の表面は、像露光手段としての像露光装置(レーザスキャナー)3が画像情報に応じて照射するレーザ光によって走査露光(像露光)され、感光ドラム1上に静電像(静電潜像)が形成される。感光ドラム1上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置4によって、現像剤を用いて現像(可視化)され、感光ドラム1上にトナー像が形成される。現像装置4は、現像剤として、トナー(非磁性トナー粒子)とキャリア(磁性キャリア粒子)とを含む二成分現像剤を使用する。
現像装置4は、現像剤を担持して感光ドラム1との対向部に搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ41と、現像剤を収容する現像容器42と、を有する。中空円筒状の現像スリーブ41の中空部には、磁界発生手段としてのマグネットローラ(図示せず)が配置されている。マグネットローラが発生する磁界によって現像スリーブ41上に拘束されて感光ドラム1との対向部に搬送された現像剤は、現像スリーブ41上に穂立ちして感光ドラム1に接触又は近接させられる。また、現像工程時に、現像スリーブ41には、現像電源E2(図2)から、少なくとも直流電圧(直流成分)を含む所定の現像電圧(現像バイアス)が印加される。現像電圧の直流成分の電位は、帯電ローラ2によって形成される感光ドラム1上の帯電電位(暗部電位)よりも絶対値が小さく、像露光装置3によって露光されて形成される画像部の電位(明部電位)より絶対値が大きい負極性の電位に設定される。なお、現像電圧として、直流電圧(直流成分)と交流電圧(交流成分)とが重畳された振動電圧を用いることもできる。現像スリーブ41上の現像剤中のトナーは、感光ドラム1上の静電像の画像部の電位と現像スリーブ41の電位との電位差により感光ドラム1に転移する。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の正規の帯電極性と同極性に帯電したトナーが付着する。つまり、本実施例では、現像時のトナーの帯電極性であるトナーの正規の帯電極性は、負極性である。
感光ドラム1に対向して、転写手段としてのローラ型の転写部材である転写ローラ5が配置されている。転写ローラ5は、感光ドラム1の表面に押圧されて、感光ドラム1と転写ローラ5とが接触する転写部Nを形成する。転写ローラ5は、感光ドラム1の回転に従動して回転する。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、転写部Nにおいて、転写ローラ5により付与される静電気力と圧力とにより、感光ドラム1と転写ローラ5とに挟持されて搬送される紙などの記録材P上に転写される。転写工程時に、転写ローラ5には、転写電源E3(図2)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である転写電圧(転写バイアス)が印加される。記録材Pは、図示しない給搬送装置によって、感光ドラム1上のトナー像とタイミングが合わされて転写部Nに供給される。トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置8へと搬送され、定着装置8によって加熱及び加圧されることでトナー像が定着(溶融固着)された後に、画像形成装置100の装置本体の外部に排出(出力)される。
一方、転写工程後の感光ドラム1の表面は、前露光手段としての前露光装置7によって光が照射され、転写工程後に感光ドラム1上に残留した電荷(残留電荷)の少なくとも一部が除去(除電)される。前露光装置7は、感光ドラム1の回転軸線方向における少なくとも一方の端部側に設けられた光源としてのLEDと、感光ドラム1の回転軸線方向に沿って配置されLEDからの光を感光ドラム1の表面に導く導光手段としてのライトガイドと、を有する。前露光装置7の駆動時には、LEDに略一定の電流が流されて、LEDが所定の光量で発光させられる。また、転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナー(転写残トナー)は、クリーニング手段としてのクリーニング装置6によって感光ドラム1上から除去されて回収される。クリーニング装置6は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード61と、クリーニング容器62と、を有する。クリーニング装置6は、回転する感光ドラム1の表面から、感光ドラム1に当接して配置されたクリーニングブレード61によって転写残トナーを掻き取って、クリーニング容器62内に回収する。
ここで、感光ドラム1の回転方向における帯電ローラ2による帯電処理が行われる位置が帯電位置aである。本実施例では、帯電ローラ2は、感光ドラム1の回転方向における帯電ローラ2と感光ドラム1との接触部の上流側及び下流側に形成される帯電ローラ2と感光ドラム1との間の微小な間隙の少なくとも一方で生じる放電によって感光ドラム1を帯電処理する。ただし、簡単のため、帯電ローラ2と感光ドラム1との接触部が帯電位置aであると擬制して考えてもよい。また、感光ドラム1の回転方向における像露光装置3による露光が行われる位置が像露光位置bである。また、感光ドラム1の回転方向における現像スリーブ41から感光ドラム1へのトナーの供給が行われる位置(本実施例では現像スリーブ41と感光ドラム1との対向部)が現像位置cである。また、感光ドラム1の回転方向における感光ドラム1から記録材Pへのトナー像の転写が行われる位置(本実施例では感光ドラム1と転写ローラ5との接触部)が転写位置(転写部)Nである。また、感光ドラム1の回転方向における前露光装置7によって光が照射される位置が前露光位置dである。より詳細には、本実施例では、前露光装置7は、感光ドラム1の回転方向(周方向)の所定の幅の領域に光を照射する。このとき、感光ドラム1の回転方向において、その領域内で前露光装置7の露光量が最大となる位置が、前露光位置dである。ここで、前露光装置7の露光量は、感光ドラム1の表面(単位面積あたり)に照射される単位時間あたりの光量である。また、感光ドラム1の回転方向におけるクリーニングブレード61と感光ドラム1との当接部がクリーニング位置eである。本実施例では、上記各位置は、感光ドラム1の回転方向に沿って帯電位置a、像露光位置b、現像位置c、転写位置N、前露光位置d、クリーニング位置eの順番で配置されている。
図2は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。本実施例では、画像形成装置100の装置本体に設けられた制御手段としての制御部(制御回路)50が、画像形成装置100の各部の動作を統括的に制御する。制御部50は、演算制御手段としてのCPU51、記憶手段としてのROM、RAMなどで構成されたメモリ52などを有して構成され、CPU51がメモリ52に記憶されたプログラムに従って画像形成装置100の各部の制御を行う。制御部50には、前述の帯電電源E1、現像電源E2、転写電源E3、ドラム駆動モータM1、像露光装置3、前露光装置7などが接続されている。本実施例との関係では、特に、制御部50は、後述する帯電ローラ2に印加する電圧を立ち上げる際の各部の動作タイミングの制御を行う。
2.帯電処理
本実施例では、感光ドラム1は、直流帯電方式で帯電処理される。図3は、本実施例における帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電特性Aの一例を示すグラフ図である。図3の横軸は帯電ローラ2に印加する直流電圧、縦軸は感光ドラム1の表面電位を示す。
図3の例では、帯電ローラ2に閾値電圧である−500Vより絶対値が大きい負極性の直流電圧を印加すると、感光ドラム1の表面が負極性に帯電する。そして、帯電ローラ2に印加する直流電圧の絶対値が閾値電圧である−500Vより大きい範囲では、該直流電圧の絶対値に対して略線形に感光ドラム1の表面電位の絶対値が増加する。この閾値電圧を「放電開始電圧Vth」と定義する。つまり、電子写真に必要とされる感光ドラム1の帯電電位Vdを得るためには、帯電ローラ2に直流電圧(目標帯電電圧)Vd+Vthを印加する必要がある。本実施例では、放電開始電圧Vthが−500V、画像形成時の感光ドラム1の帯電電位Vdが−500V、目標帯電電圧Vd+Vthが−1000Vである場合を例として説明する。
なお、放電開始電圧Vthは、画像形成装置100の設置環境、あるいは繰り返し使用による帯電ローラ2の電気抵抗値の変化や感光ドラム1の膜厚の変化などに応じて変化する。ここで、画像形成装置100の設置環境は、例えば温度又は湿度(相対湿度あるいは絶対水分量)の少なくとも一方である。したがって、このような種々の要因に応じて変化する放電開始電圧Vthの特性を予め実験などによって求めておき、画像形成に先立ってその特性に基づいて放電開始電圧Vthを予測することができる。そして、画像形成時には、その予測される放電開始電圧Vthに応じて変更した目標帯電電圧Vd+Vth(後述する絶対値が放電開始電圧より大きい第2の電圧Vb)を帯電ローラ2に印加するようにすればよい。また、後述する絶対値が放電開始電圧以下の第1の電圧Vaについても、上述のように予測される放電開始電圧Vthに応じて変更することができる。
3.帯電電圧の立ち上げ
次に、画像形成前の準備動作である前回転動作の開始時における、帯電ローラ2に印加する電圧を立ち上げる際の動作シーケンスについて説明する。
3−1.比較例の動作シーケンス
まず、本実施例の理解を容易とするために、本実施例の動作シーケンスと対比される比較例の動作シーケンスについて説明する。この比較例の動作シーケンスは、後述する絶対値が放電開始電圧以下の第1の電圧Va、絶対値が放電開始電圧より大きい第2の電圧Vbの印加を開始するタイミングが、後述する本実施例とは異なる。なお、比較例の動作シーケンスが適用される画像形成装置100の構成自体は、上述した本実施例のものと同じである。
図4(a)は、比較例の動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。図中の「感光体回転」、「前露光」、「帯電」、「像露光」、「現像」、「転写」は、それぞれ次のように各部の状態を示している(後述する図4(b)、(c)及び図5(a)〜(c)についても同様)。まず、「感光体回転」は、感光ドラム1の状態(ON(停止)、OFF(回転)、又はこれらの間の過渡状態)を示している。また、「前露光」は、前露光装置7の状態(ON(点灯)又はOFF(消灯))を示している。また、「帯電」は、帯電ローラ2に対する印加電圧の状態(OFF、第1の電圧Va、第2の電圧Vb、又はこれらの間の過渡状態)を示している。また、「像露光」は、像露光装置3の状態(ON(点灯)又はOFF(消灯))を示している。また、「現像」は、現像スリーブ41に対する印加電圧の状態(ON、OFF、又はこれらの間の過渡状態)を示している。また、「転写」は、転写ローラ5に対する印加電圧の状態(ON、OFF、又はこれらの間の過渡状態)を示している。
比較例の動作シーケンスでは、タイミング(a)において、ドラム駆動モータM1の駆動が開始され、感光ドラム1が回転し始めるのと略同時に、前露光装置7による光の照射が開始される。そして、ドラム駆動モータM1の駆動が安定したタイミング(b)では、帯電ローラ2への電圧の印加、像露光装置3による像露光、現像スリーブ41への電圧の印加、転写ローラ5への電圧の印加は行われていない。
次に、前露光装置7による光の照射を開始した時に前露光位置dにあった感光ドラム1上の所定位置(以下「前露光開始位置」ともいう。)が帯電位置aに到達するタイミング(c)以降のタイミングにおいて、絶対値が放電開始電圧以下の第1の電圧Va(例えば−500V)の印加が開始される。図示の例では、第1の電圧Vaの印加が開始されるタイミングは、上記タイミング(c)と略同時とされる。この第1の電圧Vaは、感光ドラム1の表面電位に影響しない電圧である。
次に、第1の電圧Vaの立ち上げが完了するタイミング以降のタイミング(d)において、絶対値が放電開始電圧より大きい第2の電圧Vb(例えば−1000V)の印加が開始される。図示の例では、上記タイミング(d)は、第1の電圧Vaの立ち上げが完了するタイミングと略同時とされる。この第2の電圧Vbは、所望の帯電電位Vd(例えば−500V)を得るために必要な電圧(目標帯電電圧Vd+Vth)である。
このように、帯電ローラ2に印加する電圧を立ち上げる際に、第1の電圧Vaを立ち上げた後に第2の電圧Vbを立ち上げるといった、2段階の立ち上げを行う。これにより、第2の電圧Vbの印加開始時から第2の電圧Vbの立ち上げ完了時までの電位のスロープ形状の傾きを略一定にすることができる。そして、後述するように現像スリーブ41に印加する電圧を立ち上げる際に、現像スリーブ41の電位のスロープ形状の傾きを、上記帯電電位のスロープ形状の傾きと十分に適合させることができる。そのため、感光ドラム1の帯電電位が立ち上がる領域に対するかぶり現象やキャリア付着を抑制することができる。
ここで、図中の「T」は、前露光装置7による光の照射の開始時から前露光開始位置が帯電位置aに到達する時までの時間である。また、「TVa」は、前露光装置7による光の照射の開始時から第1の電圧Vaの印加開始時までの時間である。また、「TVb」は、前露光装置7による光の照射の開始時から第2の電圧Vbの印加開始時までの時間である。
このとき、比較例の動作シーケンスは、次の関係式を満たしている。
T≦TVa<TVb
次に、タイミング(e)において、第2の電圧Vbの立ち上げが完了する。その後、タイミング(f)において、像露光装置3による画像情報に基づく像露光が開始され、静電像の形成が開始される。この像露光の開始タイミングは、上記タイミング(e)から時間T1が経過するタイミング以降(図示の例では時間T1が経過するタイミングと略同時)とされる。この時間「T1」は、感光ドラム1の表面が帯電位置aから像露光位置bまで移動するのに要する時間である。像露光によって形成された静電像の画像部における感光ドラム1の表面電位は、絶対値が帯電ローラ2によって形成された帯電電位(例えば−500V)の絶対値よりも小さい負極性の所定の電位(例えば−50V)となっている。
次に、タイミング(g)において、所望の現像電圧(例えば−400V)を得るために現像スリーブ41への電圧の印加が開始される。この現像スリーブ41への電圧の印加開始タイミングは、上記タイミング(d)から時間T2が経過するタイミング以降(図示の例では時間T2が経過するタイミングと略同時)とされる。この時間「T2」は、感光ドラム1の表面が帯電位置aから現像位置cまで移動するのに要する時間である。つまり、電位のスロープ形状の傾きを略一定とした感光ドラム1の帯電電位が立ち上がる領域(タイミング(d)〜(e)間に帯電位置aを通過する感光ドラム1の表面)が現像位置cに到達するのに合わせて、現像スリーブ41への電圧の印加が開始される。また、像露光が開始されるタイミング(f)において像露光位置bにあった感光ドラム1上の位置が現像位置cに到達するタイミングまでには、現像電圧の立ち上げが完了するようにする。なお、本実施例では、現像スリーブ41の回転は、現像スリーブ41への電圧の印加を開始する時に同期して開始されるが、感光ドラム1の回転と同期して開始されてもよい。
ここで、現像スリーブ41に印加する電圧は、現像スリーブ41の電位のスロープ形状の傾きが上記帯電電位のスロープ形状の傾きと十分に適合するように立ち上げられる。これにより、感光ドラム1の帯電電位と現像スリーブ41の電位との間の電位差を、かぶり現象の発生とキャリア付着の発生とを十分に抑制する範囲に制御することができる。なお、上記感光ドラム1の表面電位と現像スリーブ41の電位のスロープ形状の傾きは、感光ドラム1の帯電電位と現像スリーブ41の電位との間の電位差を、かぶり現象とキャリア付着とを十分に抑制できる範囲にするように適合していればよい。典型的には、感光ドラム1の表面電位、現像スリーブ41の電位のいずれもが感光ドラム1の正規の帯電極性と同極性(本例では負極性)で、両電位間の電位差が画像形成時のかぶり取り電位差Vback以下に維持されるようにすればよい。なお、「かぶり取り電位差Vback」は、感光ドラム1の帯電電位Vdと現像スリーブ41の電位(現像電圧の直流成分の電位)との間の電位差(差分)である。このかぶり取り電位差Vbackは、現像位置cにおける感光ドラム1の帯電電位Vdと現像スリーブ41の電位との間の電位差である。
次に、タイミング(h)において、所望の転写電圧(例えば+1000V)を得るために転写ローラ5への電圧の印加が開始される。この転写ローラ5への電圧の印加開始タイミングは、上記タイミング(d)から時間T3が経過するタイミング以降(図示の例では時間T3が経過するタイミングと略同時)とされる。この時間「T3」は、感光ドラム1の表面が帯電位置aから転写位置Nまで移動するのに要する時間である。つまり、帯電ローラ2への第2の電圧Vbの印加が開始されたタイミング(タイミング(d))に帯電位置aにあった感光ドラム1上の位置が転写位置Nに到達するのに合わせて、転写ローラ5への電圧の印加が開始される。また、像露光が開始されるタイミング(f)に像露光位置bにあった感光ドラム1上の位置が転写位置Nに到達するタイミングまでには、転写電圧の立ち上げが完了するようにする。これにより、転写ローラ5と感光ドラム1との間に、トナー像を記録材Pに転写することが可能な転写電界が形成される。
その後、図示しないタイミングで、像露光装置3による像露光、転写電圧の印加、帯電電圧の印加、現像電圧の印加、ドラム駆動モータM1の駆動、及び前露光装置7による光の照射の停止が順次行われる。
3−2.本実施例の動作シーケンス
次に、本実施例の動作シーケンスについて説明する。上述の比較例の動作シーケンスのように、前露光装置7により光が照射された感光ドラム1の表面を帯電処理することで、帯電位置aを通過した後の感光ドラム1の表面電位を均一にすることができる。しかし、上述の比較例の動作シーケンスのように、前露光装置7により光が照射された感光ドラム1の表面が帯電位置aに到達するのを待って帯電ローラ2への電圧の印加を開始すると、帯電処理の開始タイミングが遅くなるためFCOTが遅くなる。
そこで、本実施例では、制御部50は、帯電ローラ2に印加する電圧を立ち上げる際に、次のような制御を行う。つまり、前露光開始位置が帯電位置aに到達する時より前に、絶対値が放電開始電圧以下の第1の電圧Vaの印加を開始する。また、第1の電圧Vaの立ち上げが完了する時以降に、絶対値が放電開始電圧より大きい第2の電圧Vbの印加を開始する。そして、前露光開始位置が帯電位置aに到達する時以降に、第2の電圧Vbの立ち上げを完了させる。特に、本実施例では、制御部50は、前露光開始位置が帯電位置aに到達する時以降に第2の電圧Vbの印加を開始し、前露光開始位置が帯電位置aに到達する時以降に第2の電圧Vbの立ち上げが完了するように制御する。
図4(b)は、本実施例に従う一具体例の動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。なお、図中の「T」、「TVa」、「TVb」、「T1」、「T2」、「T3」の定義は、それぞれ図4(a)を参照して説明したものと同じである(図4(c)についても同様)。図4(a)に示す比較例と同様に設定されるタイミングについては説明を省略する。
図4(b)に示す動作シーケンスでは、ドラム駆動モータM1の駆動が安定したタイミング(b)以降、かつ、前露光開始位置が帯電位置aに到達するタイミング(c)より前のタイミングにおいて、第1の電圧Va(例えば−500V)の印加が開始される。図示の例では、第1の電圧Vaの印加が開始されるタイミングは、上記タイミング(b)と略同時とされる。
ここで、この第1の電圧Vaは、前述のように、感光ドラム1の表面電位に影響しない電圧である。ただし、より詳細には、第1の電圧Vaは、次のように作用する電圧に設定されることが好ましい。つまり、通常であれば、感光ドラム1の回転方向において前露光位置dと帯電位置aとの間の感光ドラム1の表面の電位は、感光ドラム1の正規の帯電極性と同極性、かつ、絶対値が画像形成時のかぶり取り電位差Vback以下になる。あるいは、前露光装置7の露光量の設定によっては、その位置の感光ドラム1の表面は、実質的に完全に除電されて、表面電位が実質的に0Vとなる。そのため、前述のように、第1の電圧Vaを帯電ローラ2に印加しても感光ドラム1は帯電処理されず、第1の電圧Vaは感光ドラム1の表面電位に影響しない。しかし、例えば、ジャム(記録材Pが搬送経路中で詰まる現象)が発生した場合などに、転写位置Nを通過した後の感光ドラム1の表面電位が正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性に反転(以下「ポジ化」ともいう。)していることがある。このようにポジ化した感光ドラム1の表面電位は、画像形成を再開する際に前露光装置7による光の照射によっては除電されない。前露光装置7による除電効果は、本実施例では感光ドラム1に光を照射して正極性の電荷キャリアを発生させて、感光ドラム1の正規の帯電極性である負極性の電荷を中和することで得られるからである。感光ドラム1のポジ化した表面電位の部分が現像位置bに到達すると、かぶり現象が生じることがある。そこで、第1の電圧Vaとポジ化した感光ドラム1の表面電位との間の電位差によって放電を生じさせ、帯電位置aを通過した後の感光ドラム1の表面の電位を、かぶり現象の発生とキャリア付着の発生とを十分に抑制できる電位とすることができる。つまり、第1の電圧Vaは、前露光装置7により光が照射されずに帯電位置aを通過した感光ドラム1の表面の電位が、感光ドラム1の正規の帯電極性と同極性、かつ、絶対値がかぶり取り電位差以下となるように設定されることが好ましい。典型的には、本実施例のように、第1の電圧Vaは、放電開始電圧Vth近傍(放電開始電圧Vthと略同一であってよい。)に設定される。
次に、前露光開始位置が帯電位置aに到達するタイミング(c)より後のタイミング(d)において、第2の電圧Vb(例えば−1000V)の印加が開始される。
このように、図4(b)に示す動作シーケンスは、次の関係式を満たしている。
Va<T<TVb
これにより、図4(a)に示す比較例の動作シーケンスと比較して、図中t1(=TVb−T)だけ像露光を開始するタイミング(f)を早めることができる。
図4(c)は、本実施例に従う他の具体例の動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。図4(b)に示す具体例と同様に設定されるタイミングについては説明を省略する。
図4(c)に示す動作シーケンスでは、前露光開始位置が帯電位置aに到達するタイミング(c)と略同時のタイミング(d)において、第2の電圧Vb(例えば−1000V)の印加が開始される(タイミング(c)=タイミング(d))。
このように、図4(c)に示す動作シーケンスは、次の関係式を満たしている。
Va<T=TVb
これにより、図4(a)に示す比較例の動作シーケンスと比較して、図中t2(=第1の電圧Vaの印加開始時から第1の電圧Vaの立ち上げ完了時までの時間(第1の電圧Vaの立ち上げ時間))だけ像露光を開始するタイミング(f)を早めることができる。
以上のように、本実施例では、帯電ローラ2に印加する電圧を立ち上げる際に、前露光装置7により光が照射された感光ドラム1の表面が帯電位置aに到達する時より前に、第1の電圧Vaの印加を開始する。また、前露光装置7により光が照射された感光ドラム1の表面が帯電位置aに到達する時以降に、第2の電圧Vaの立ち上げを開始する。つまり、本実施例では、制御部50は、次式、TVa<T≦TVbを満たすように制御する。これにより、画像形成前の感光ドラム1の異常電位を抑制すると共に、画像形成に適した均一な感光ドラム1の帯電電位に施す像露光の開始タイミングを早めることが可能となり、FCOTを短縮して生産性の向上を図ることができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置と同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、制御部50は、前露光開始位置が帯電位置aに到達する時より前に第2の電圧Vbの印加を開始し、照射位置が帯電位置aに到達する時以降に第2の電圧Vbの立ち上げが完了するように制御する。
図5(b)は、本実施例に従う一具体例の動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。なお、図5(a)は、本実施例と対比するために前述の比較例の動作シーケンス(図4(a)の動作シーケンスと同じ)を示している。なお、図中の「T」、「TVa」、「TVb」、「T1」、「T2」、「T3」の定義は、それぞれ図4(a)を参照して説明したものと同じである(図5(c)についても同様)。また、図中の「tVa」は、第1の電圧Vaの印加開始時から第1の電圧Vaの立ち上げ完了時までの時間(第1の電圧Vaの立ち上げ時間)である。また、「tVb」は、第2の電圧Vbの印加開始時から第2の電圧Vbの立ち上げ完了時までの時間(第2の電圧Vbの立ち上げ時間)である(図5(c)についても同様)。
図5(b)に示す動作シーケンスでは、ドラム駆動モータM1の駆動が安定したタイミング(b)以降、かつ、前露光開始位置が帯電位置aに到達するタイミング(c)より前のタイミングにおいて、第1の電圧Va(例えば−500V)の印加が開始される。図示の例では、第1の電圧Vaの印加が開始されるタイミングは、上記タイミング(b)と略同時とされる。
次に、前露光開始位置が帯電位置aに到達するタイミング(c)より前のタイミング(d)において、第2の電圧Vb(例えば−1000V)の印加が開始される。上記タイミング(d)は、前露光装置7による光の照射の開始時から第1の電圧Vaの立ち上げ完了時までの時間TVa+tVaが経過するタイミング以降(図示の例ではTVa+tVaが経過するタイミングより後)とされる。そして、上記タイミング(c)より後のタイミング(e)において、第2の電圧Vbの立ち上げが完了する。つまり、前露光装置7による光の照射の開始時から第2の電圧Vbの立ち上げ完了時までの時間TVb+tVbが経過するタイミングである上記タイミング(e)は、上記タイミング(c)より後とされる。
このように、図5(b)に示す動作シーケンスは、次の関係式を満たしている。
Va+tVa≦TVb<T<TVb+tVb
これにより、図5(a)に示す比較例の動作シーケンスと比較して、図中t3(=tVa+T−TVb)だけ像露光を開始するタイミング(f)を早めることができる。
図5(c)は、本実施例に従う他の具体例の動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。図5(b)に示す具体例と同様に設定されるタイミングについては説明を省略する。
図5(c)に示す動作シーケンスでは、前露光開始位置が帯電位置aに到達するタイミング(c)と略同時のタイミング(e)において、第2の電圧Vbの立ち上げが完了する(タイミング(c)=タイミング(e))。つまり、前露光装置7による光の照射の開始時から第2の電圧Vbの立ち上げ完了時までの時間TVb+tVbが経過するタイミングである上記タイミング(e)は、上記タイミング(c)と略同時とされる。
このように、図5(c)に示す動作シーケンスは、次の関係式を満たしている。
Va+tVa≦TVb<T=TVb+tVb
これにより、図5(a)に示す比較例の動作シーケンスと比較して、図中t4(=tVa+tVb)だけ像露光を開始するタイミング(f)を早めることができる。
以上のように、本実施例では、帯電ローラ2に印加する電圧を立ち上げる際に、前露光装置7により光が照射された感光ドラム1の表面が帯電位置aに到達する時より前に、第1の電圧Vaの印加を開始する。また、前露光装置7により光が照射された感光ドラム1の表面が帯電位置aに到達する時より前に、第2の電圧Vbの印加を開始する。そして、前露光装置7により光が照射された感光ドラム1の表面が帯電位置aに到達する時以降に、第2の電圧Vbの立ち上げが完了するようにする。つまり、本実施例では、制御部50は、次式、TVa+tVa≦TVb<T≦TVb+tVbを満たすように制御する。これにより、画像形成前の感光ドラム1の異常電位を抑制すると共に、実施例1よりも更にFCOTを短縮して生産性の向上を図ることができる。
[他の実施例]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、放電開始電圧Vthは、種々の要因に応じて変化する特性を予め実験などによって求めておき、その特性に基づいて予測したが、本発明はこれに限定されるものではない。画像形成装置において、帯電部材に複数の試験電圧を印加した時の電流を測定して電流電圧特性を求め、その特性から放電開始電圧Vthを算出することができる。典型的には、放電開始電圧Vthより小さい1つ以上の電圧と、放電開始電圧Vthより大きい2つ以上の電圧とを印加して、それぞれの電圧を印加した際に帯電電源に流れる(感光体を介して接地に流れる電流であってよい。)電流を測定する。これにより、図3において縦軸を電流に置き換えたものに相当する電流電圧特性を得ることができる。そして、得られた直線の変曲点(概略、放電開始電圧Vthより大きい電圧範囲における電流電圧特性を示す直線において、電流が0の場合の電圧値に相当する。)から放電開始電圧Vthを求めることができる。この放電開始電圧Vthを求める動作は、所定のタイミングで、例えば記録材に転写して出力する画像を形成する画像形成時以外の非画像形成時に行うことができる。上記所定のタイミングは、環境(温度又は湿度の少なくとも一方)が所定の範囲以上に変化した場合、帯電部材又は感光体の使用量と相関する指標値が所定の閾値を超えた場合などとすることができる。また、非画像形成時としては、画像形成前の準備動作である前回転動作時、複数の記録材に連続して画像を形成する連続画像形成時の記録材と記録材との間に対応する紙間時、画像形成後の整理動作(準備動作)である後回転動作時などが挙げられる。また、帯電部材又は感光体の使用量と相関する指標値としては、回転回数、回転時間、帯電処理を行った時間、画像形成枚数などの任意の値を利用できる。
また、上述の実施例では、ドラム駆動モータの駆動が安定したタイミング以降に第1の電圧Vaの印加を開始したが、本発明はこれに限定されるものではない。上述の実施例に示した条件式を満足していれば、ドラム駆動モータの駆動が安定するタイミングより前に第1の電圧Vaの印加を開始することも可能である。
また、上述の実施例では、前露光装置が感光ドラムの回転方向(周方向)の所定の幅の領域に光を照射する場合において、感光ドラムの回転方向においてその領域内で前露光装置の露光量が最大となる位置を前露光位置dとした。これに対し、前露光装置の露光量が所望の除電効果に対して十分に大きい場合などには、上記所定の幅の領域内において、所望の除電効果が得られる最小限の露光量となる位置で、かつ、帯電位置に最も近い位置を、前露光位置dとすることも可能である。
また、上述の実施例では、感光体上のトナー像を記録材に直接転写する、いわゆる直接転写方式の画像形成装置に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。感光体上のトナー像を中間転写体に一次転写した後に記録材に二次転写する、いわゆる中間転写方式の画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
また、プリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの機能のうち複数の機能を有する複合機などの種々の画像形成装置に本発明を適用することが可能である。
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 像露光装置
4 現像装置
5 転写ローラ
7 前露光装置
50 制御部

Claims (7)

  1. 回転可能な感光体と、
    直流電圧が印加され帯電位置で前記感光体を帯電させる帯電手段と、
    前記帯電手段に直流電圧を印加する印加手段と、
    帯電した前記感光体を露光して前記感光体上に静電像を形成する像露光手段と、
    前記感光体上の静電像に現像位置でトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、
    前記感光体上のトナー像を転写位置で被転写体に転写させる転写手段と、
    前記感光体の回転方向において前記転写位置より下流かつ前記帯電位置より上流の前露光位置で前記感光体に光を照射する前露光手段と、
    を有し、
    前記前露光手段によって光が照射された後に、前記帯電手段によって帯電させられた前記感光体上に、前記像露光手段によって静電像が形成される画像形成装置において、
    前記印加手段が前記帯電手段に印加する電圧を立ち上げる際に、前記前露光手段による光の照射を開始した時に前記前露光位置にあった前記感光体上の所定位置が前記帯電位置に到達する時より前に、絶対値が放電開始電圧以下の第1の電圧の印加を開始し、前記第1の電圧の立ち上げが完了する時以降に、絶対値が放電開始電圧より大きい第2の電圧の印加を開始し、前記所定位置が前記帯電位置に到達する時以降に、前記第2の電圧の立ち上げを完了させるように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記照射の開始時から前記所定位置が前記帯電位置に到達する時までの時間をT、前記照射の開始時から前記第1の電圧の印加開始時までの時間をTVa、前記照射の開始時から前記第2の電圧の印加開始時までの時間をTVbとしたとき、前記制御手段は、次式、
    Va<T≦TVb
    を満たすように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記照射の開始時から前記所定位置が前記帯電位置に到達する時までの時間をT、前記照射の開始時から前記第1の電圧の印加開始時までの時間をTVa、前記第1の電圧の印加開始時から前記第1の電圧の立ち上げ完了時までの時間をtVa、前記照射の開始時から前記第2の電圧の印加開始時までの時間をTVb、前記第2の電圧の印加開始時から前記第2の電圧の立ち上げ完了時までの時間をtVbとしたとき、前記制御手段は、次式、
    Va+tVa≦TVb<T≦TVb+tVb
    を満たすように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の電圧は、前記前露光手段により光が照射されずに前記帯電位置を通過した前記感光体の表面の電位が、前記感光体の正規の帯電極性と同極性、かつ、絶対値が画像形成時の前記感光体の帯電電位と前記現像手段が備える現像剤担持体の電位との間の電位差以下となるように設定されることを特徴する請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の電圧の印加が開始された時に前記帯電位置にあった前記感光体上の位置が前記現像位置に到達する時以降に前記現像手段が備える現像剤担持体への電圧の印加が開始され、前記第2の電圧は、前記第2の電圧の印加開始時から前記第2の電圧の立ち上げ完了時までの間、前記帯電位置を通過した後の前記感光体の表面の電位と前記現像剤担持体の電位との間の電位差が、画像形成時の前記感光体の帯電電位と前記現像剤担持体の電位との間の電位差以下となるように設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記帯電手段は、前記感光体の表面に接触するように配置されたローラを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像手段は、トナーとキャリアとを備えた現像剤を用いてトナー像を現像することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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