JPH07244420A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07244420A
JPH07244420A JP7003827A JP382795A JPH07244420A JP H07244420 A JPH07244420 A JP H07244420A JP 7003827 A JP7003827 A JP 7003827A JP 382795 A JP382795 A JP 382795A JP H07244420 A JPH07244420 A JP H07244420A
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JP
Japan
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electrostatic latent
charging
latent image
section
image carrier
Prior art date
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Pending
Application number
JP7003827A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Sakagami
英和 坂上
Masahiro Tsutsumi
真洋 堤
Masaru Watanabe
優 渡辺
Hiroyuki Sako
裕之 迫
Hidehiro Tabuchi
秀博 田渕
Kazuhiro Mizuide
一弘 水出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アモルファスシリコン系感光体材料を使用し
た感光体ドラムを帯電するに際し、ドラム表面電位の立
ち上がり不良を改良して、連続複写等において1枚目か
ら良好な画質の画像が得ることを可能とする。 【構成】 コピーボタン17を押して、初回から感光体
ドラム1の表面電位が安定するまでの数回分の複写プロ
セス実行時において、メイントランス基板3は主回路基
板20の動作に基づき、その出力値をドラム表面を安定
電位レベルで帯電させるために必要な電圧値まで補正
し、帯電チャージャー2にはドラム表面感光体層の立ち
上がり特性が補正されるだけの十分な高電圧を印加する
ようにし、初回からドラム1の表面を現像時に必要な安
定電位レベルで帯電させることができるようにした構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体ドラムのような
静電潜像担持体の帯電された表面上に静電潜像を形成し
た後、この静電潜像をトナー像に現像する方式を用いた
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置
に係り、特に画像形成動作の初期における静電潜像担持
体の表面電位の立ち上がり電位補正に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子複写機においては、例えば
定速回転する感光体ドラムを備えており、このドラムの
回転方向に沿って帯電部、露光部、現像部、転写部、ク
リーニング部及び除電部がそれぞれ配設されており、ま
ず、帯電部でドラム表面が帯電され、次いでドラムが回
転し、帯電されたドラム表面が露光部を通るとき、原稿
を走査して反射した光がドラム表面を露光し、この露光
光によってドラム表面に静電潜像が形成される。
【0003】さらにドラムが回転して現像部に至ると、
ドラム表面と対向して配設された現像器から供給された
トナーがドラム表面の静電潜像に付着し、顕像であるト
ナー像が得られる。このトナー像は転写部において給紙
部から供給された用紙の表面に転写される。転写が済ん
だ後、ドラム表面に残存したトナーはクリーニング部に
おいて除去され、また、ドラム表面上の静電潜像は、除
電部でドラム表面全面に除電光が照射されて、その表面
電位が光減衰することにより除去される。
【0004】上記のように構成される電子複写機におい
ては、前記帯電部にコロナ放電方式を利用した帯電チャ
ージャーがドラム表面と対向して配設されており、帯電
時には、該帯電チャージャーの放電用メインワイヤに通
常4〜6kV程度の高電圧が印加されて、コロナ放電を発
生させることによりドラム表面に電荷を付与するように
構成されているが、従来では、前記メインワイヤに高電
圧を供給するために、該メインワイヤと電源との間に高
電圧を発生するトランスを有するトランス基板を介装
し、このトランス基板を、その出力がほぼ一定値となる
ように制御している。
【0005】このような帯電方式においては、感光体ド
ラムの表面に形成された感光体材料の種類によって、複
写動作の初期における表面電位の立ち上がりに相違が見
られる。すなわち、図7に示すように、待機状態から複
写動作の当初にコピーボタンをONすると、前述のよう
に帯電チャージャーに高電圧が印加され、ドラム表面に
電荷が付与されるが、このときのドラム表面の電位の立
ち上がりの態様は、例えば砒素セレン系の感光体材料を
用いたドラムでは図7の破線aで示すように、オーバー
シュートして一時的に安定電位を超え、その後安定電位
に復帰し、その状態を維持するような特性となる。
【0006】これに対し、近年、この種の画像形成装置
の感光体材料として広く使用されているアモルファスシ
リコン系材料を用いたドラムでは、図7の実線bで示す
ように、コピーボタンを押した後、安定電位に達するま
での立ち上がり時間が長くかかる、いわゆる立ち上がり
特性が悪いことが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年において
は、複写効率を高める対策の一環としてファーストコピ
ー、つまり最初に行う複写動作の短縮化が図られている
が、このような対策を講じ、且つ、感光体材料として上
記したアモルファスシリコン系材料を用いた前述のトラ
ンス出力を一定レベルに制御する従来構成の複写機の場
合、図7に示すようにファーストコピー(1枚目のコピ
ー)が行われる時点では、ドラム表面電位が未だ安定電
位より低く、このため静電潜像の電荷量が不足して、現
像部で良好なトナー像を現像できないという不具合が生
じていた。
【0008】また、このような構成で、連続複写を行う
と、その開始時点から数枚目まではドラムの表面電位が
低く、所望の画質の複写像はドラム表面電位が正常値に
達する数枚目以降まで得ることが難しいという問題点が
あった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、画像形成開始初期における
静電潜像担持体の表面電位の立ち上がり不良を改良し
て、連続複写等において1枚目から良好な画質の画像を
得ることを可能とした画像形成装置を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に感光体
層が形成され、少なくとも帯電部、露光部、現像部及び
除電部をその順序で移動して前記帯電部に戻る静電潜像
担持体と、画像形成動作を開始させる操作手段とを備
え、前記操作手段をONすることにより、前記帯電部に
設けられた帯電チャージャーによって静電潜像担持体の
表面を帯電し、帯電された静電潜像担持体表面に前記露
光部で静電潜像を形成するとともに、前記現像部で該静
電潜像のトナー像を現像し、さらに前記除電部で除電し
て次回の帯電に備える画像形成プロセスを任意回数実行
するように構成された画像形成装置を対象としている。
【0011】そして、上記目的を達成するために本発明
では、前記帯電チャージャーに前記静電潜像担持体表面
に電荷を付与するための電圧を印加する電圧印加手段
と、画像形成プロセス開始後、前記静電潜像担持体の表
面電位の立ち上がり特性に起因する安定電位レベルより
低い表面電位から該安定電位レベルに達するまでの所定
回数の帯電動作時において前記電圧印加手段の出力値を
前記静電潜像担持体表面を安定電位レベルで帯電させる
ために必要な電圧値まで補正する制御手段とを具備する
ものとしている。また、帯電チャージャーと静電潜像担
持体表面との間に電極(グリッド電極)を設け、この電
極に第2電圧印加手段から電圧を与えるようにし、且つ
制御手段が画像形成プロセス開始後、前記静電潜像担持
体の表面電位を低いレベルから所定の安定電位レベルに
達するまでの所定回数の帯電動作時において前記電極に
印加する第2電圧印加手段の出力値を前記帯電チャージ
ャーにより前記静電潜像担持体表面を安定電位レベルで
帯電させるために必要な電圧値まで補正するように構成
してもよい。
【0012】上記構成の技術的手段を、前記静電潜像担
持体の表面感光体層として、アモルファスシリコン系の
感光体材料を使用した場合、該静電潜像担持体表面電位
の立ち上がりの悪さをカバーする効果が大きい。
【0013】
【作用】上記構成によると、操作手段をONして、初回
から静電潜像担持体の表面電位が安定するまでの回数分
において、画像形成プロセスを実行したとき、静電潜像
担持体の感光体層の初期立ち上がり特性を見込んだ制御
手段の動作に基づき、電圧印加手段の出力値が静電潜像
担持体表面を安定電位レベルで帯電させるために必要な
電圧値まで補正されるため、帯電チャージャーには静電
潜像担持体表面感光体層の立ち上がり特性が補正される
だけの十分な高電圧が印加される。
【0014】したがって、初回から静電潜像担持体の表
面は現像時に必要な安定電位レベルで帯電し、感光体層
に立ち上がりの低い種類の感光体材料が用いられている
静電潜像担持体を使用した機種においても、初回の画像
形成時から良好な画質を実現することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を電子複写
機に適用した実施例について図面を参照しながら説明す
る。図1は本実施例の電子複写機の構成を模式的に示し
ている。この図において、1は静電潜像担持体としての
感光体ドラムであって、このドラム1はアルミニウム等
の金属材料製ドラム基体の表面にアモルファスシリコン
系の感光体材料を蒸着してなる感光体層を形成したもの
で、図上時計回り方向に定速度で回転するように構成さ
れている。
【0016】このドラム1の周辺にはその回転方向(移
動方向)に沿って帯電部A、露光部B、現像部C、転写
部D、分離部E、クリーニング部F、除電部Gがその順
序で配設されている。
【0017】帯電部Aには一対の帯電チャージャー2が
隣合って配設されている。各帯電チャージャー2は、い
ずれもドラム1の軸心に向かい、且つ、該ドラム表面と
近接対向して配置してあり、それぞれドラム1との対向
面が開口し、且つ、ドラム軸心方向に平行に配置された
シールドケース2a内に、タングステン細線からなるメ
インワイヤ2bをその長さ方向に沿って張設するととも
に、シールドケース2aの開口面に導電性の部材で複数
の開口を有する電極としてのグリッド電極2cを配設し
たものである。
【0018】図2は帯電チャージャー2の制御系を示し
ている。この図に示すように、各メインワイヤ2bは電
圧印加手段としてのメイントランス基板3に共通に接続
されており、該メイントランス基板3の出力によって通
常4〜6kV程度の高電圧が印加されるようになってい
る。基板3は高電圧を発生するトランスを含んでいる。
図1に戻って、メイントランス基板3から帯電チャージ
ャー2に高電圧が印加されると、コロナ放電が発生しド
ラム表面に電荷が付与される。このようにして帯電され
たときのドラム1の表面電位は通常1000V程度である。
【0019】ドラム1の帯電された表面部分は、該ドラ
ム1が回転して露光部Bに至ると、図外の光学系を通じ
て原稿画像の反射光L1が該ドラム表面部分に照射され
ることにより、露光が施される。この場合、露光を受け
た部分のみ、その表面電位が露光量に対応して光減衰し
て低くなり、その結果、静電潜像が形成される。
【0020】ドラム回転方向における現像部Cの直前に
は、表面電位計4が配設されている。この表面電位計4
の計測値は現像部Cに至ったときのドラム表面の帯電電
位を目標値とするのに利用する。なお、帯電部Aで帯電
されたドラム表面は現像部Cに至る間に暗減衰するた
め、現像部到達時の表面電位は820V程度まで低下してい
る。即ち、現像部Cにおけるドラム表面電位は820V程度
必要であり、帯電部Aでは暗減衰を見込んだ電位(1000
V)になるように帯電チャージャー2に印加する電圧を設
定している。換言すれば、現像部C到達時のドラム表面
の表面電位を目標値である820Vとするには電位セン
サ4の部位で表面電位は850Vの計測値が必要とな
る。よって、この計測値が850Vとなるように帯電部
Aの帯電電位が設定され、それが1000Vである。なお、
この電圧設定については後述する。
【0021】5は表面電位計4に隣接して配設された画
像消去用のブランクランプであって、LED列により構
成されており、画像領域を特定する等の目的のために静
電潜像の一部分を消したいような場合に、所要のLED
を選択的に点灯することによって、該点灯したLEDに
照射された静電潜像部分を光減衰させることにより消去
するものである。
【0022】現像部Cには現像器6と、該現像器6にト
ナーを供給するトナーホッパ7とが配設されている。こ
の構成ではトナーホッパ7に収容されたトナーがスポン
ジローラ8を介して現像器6内へ所要量、投入され、こ
の現像器6内でトナーとキャリア(鉄粉)とが撹拌ロー
ラ9により撹拌され、現像ローラ10の表面にキャリア
に保持されたトナーを現出する。そして、ドラム1の静
電潜像形成部分が現像部Cに至ると、現像ローラ10を
介して現像器6のトナーがその静電潜像に応じてドラム
表面に電着され、これによって顕像であるトナー像が形
成される。
【0023】転写部Dには転写チャージャー11が配設
されており、ドラム1が転写部Dに至ると、給紙部の給
紙ローラ対12を通して用紙Pがドラム表面上に給紙さ
れ、転写チャージャー11にトナーとは逆極性の電圧が
印加され、ドラム表面のトナー像が用紙Pに転写され
る。また、分離部Eには分離チャージャー13が配設さ
れており、該分離チャージャー13からドラム表面に交
流電界が投じられることによってドラム1と用紙Pとの
吸引状態が解除され、転写済用紙Pがドラム1から分離
される。
【0024】クリーニング部Fにはクリーニング装置1
4が配設されている。このクリーニング装置14はドラ
ム表面を摺擦することにより、ドラム表面のトナー等の
付着物を除去するもので、ドラム表面に残留したトナー
はクリーニング部Fに至って、クリーニング装置14に
より払拭作用を受ける。さらに、次の除電部Gでは除電
ランプ15の除電光L2がドラム表面に照射されること
により、該ドラム1の表面電位が光減衰し電荷が除去さ
れる。
【0025】この後、ドラム1は帯電部Aに戻り、次の
複写動作に備えられる。また、連続複写に設定したとき
は上記した複写プロセスが任意に設定した回数だけ繰り
返し実行される。
【0026】上記構成の電子複写機では、前述のように
ドラム1の感光体層としてアモルファスシリコン系材料
が使用されているため、前掲の図7の実線bで示すよう
に、複写動作の初期における表面電位の立ち上がりが低
い。また、このような感光体材料では図7の実線cで示
すように、複写動作終了後の放置時間の長さによって、
表面電位の立ち上がりが更に悪くなることが知られてい
る。
【0027】本実施例では、アモルファスシリコン系感
光体材料を使用した複写機において、上記のような複写
動作初期の立ち上がり特性及び放置時間特性を補正する
ために複写機の制御系と操作系を図2及び図3に示すよ
うな構成としている。この図において、16はペーパー
サイズセレクトキーであって、下記の表1に掲げた各種
サイズの用紙を選択する際に使用される。17は操作手
段としてのコピーボタンであって、複写動作を開始させ
る際に使用され、該コピーボタン17を押すことにより
前述の複写プロセスが実行される。18は給紙ローラ対
12の近傍に設けられた給紙スイッチである。19は光
学系を制御する光学系基板である。
【0028】
【表1】
【0029】20はマイクロコンピュータを備えた制御
手段としての主回路基板であって、CPU21、このC
PU21へ制御データを入出力するROM22及びワー
クRAM23を備えている。また、CPU21には給紙
スイッチ18の検出信号に基づき複写枚数を計数するカ
ウンタ24及び放置時間等を計測するタイマ25がソフ
ト的に構成されている。
【0030】そして、CPU21は複写プロセス開始
後、ドラム1の表面電位が図7に示す安定電位レベルに
達するまでの所定回数の帯電動作時においてペーパーサ
イズセレクトキー16、コピーボタン17、給紙スイッ
チ18からの入力データに基づき、メイントランス基板
3の出力値をドラム表面を安定電位レベルで帯電させる
ために必要な電圧値まで補正するためのトランス出力コ
ントロール信号を主回路基板20に内蔵のD/A変換器
26を通じてメイントランス基板3に送るようにプログ
ラム制御する。
【0031】具体的には、図7に示すように、1枚目か
らドラム表面が安定電位に達するまでの間の複写プロセ
スの帯電時において、アモルファスシリコン系感光体材
料を感光体層とするドラム1の立ち上がり特性(以下、
ドラム特性という)によるその時点でのドラム表面電位
値と安定電位との電位差V1と、ある程度の放置時間があ
るとき、その放置時間特性によるその時点でのドラム表
面電位値と前記ドラム特性による表面電位値との電位差
V2とを加算した分の電位補正を行う。
【0032】図4はこの場合のD/A変換器26におけ
るCPU21からのディジタルデータ入力値と、アナロ
グ出力値との関係を示している。この図に示すように、
ディジタルデータ入力(即ち、CPU21の出力)は0
〜255ビットに設定され、そのD/A変換値であるトラ
ンス出力コントロール信号が0〜10Vに比例対応してい
る。
【0033】また、図5はD/A変換されたトランス出
力コントロール信号と、メイントランス基板3のトラン
ス出力との関係を示している。この図に示すように、主
回路基板20から出力されたトランス出力コントロール
信号の出力0〜10Vは、メイントランス基板3から帯電チ
ャージャー2に印加される電圧4〜6kVに比例対応してい
る。
【0034】図6は主回路基板20のCPU21におけ
る制御動作の流れを示している。この図に示すように、
コピーボタン17をON操作して、連続複写動作が開始
されると、カウンタ24によって複写回数を検出すると
ともに、タイマ25の計時動作によって得られた前回の
複写動作終了からの放置時間t0を検出する。
【0035】そして、ステップ#5では、該放置時間t0
に対応した放置時間特性加算データTDをテーブルデー
タから選択する。この場合、例えば放置時間が3分経過
しているとすると、CPU21はROM22に内蔵のテ
ーブルデータから3分間の放置時間に対応するデータを
取り出す。
【0036】ステップ#10では、コピー中のトランス
出力の制御コントロール値Mとして、トランス出力の設
定コントロール値M0に放置時間分TDを上積みする。
なお、このTDは図7に示すその時点でのV2の値に対応
する補正量をビット数の形で嵩上げすることになる。
【0037】ステップ#12及び#15では、コピー中
のトランス出力の制御コントロール値Mとして、ステッ
プ#10で放置時間分TDを上積みされた値に、更にド
ラム固有の暗減衰値dOに対応したドラム特性分DDを
データテーブルから選択して上積みする。この場合のド
ラム特性の加算データDDはROM22にビット数でも
って格納されており、図7に示すその時点でのV1の値に
対応する補正量をビット数の形で嵩上げする。
【0038】ステップ#20で、ステップ#15におけ
る演算結果としてのコントロール値Mが最大許容値(Ma
x:255ビット)を超えた場合は、ステップ#25で、そ
のコントロール値Mを最大値、つまり255ビットとす
る。この値はD/A変換後では図4から明らかなように
10Vであり、したがって帯電チャージャー2のメインワ
イヤ2bにはメイントランス基板3から図5に示す関係
から 6kVの印加電圧に設定されることになる。次に、ス
テップ#26でコントロール値Mが最小許容値(Mi
n:0ビット)を超えた場合は、ステップ#28で、そ
のコントロール値Mを最小値、つまり0ビットとする。
この値は、D/A変換後では、図4から明かなように、
0Vであり、したがって、帯電チャージャー2のメイン
ワイヤ2bにはメイントランス基板3から図5に示す関
係から4kVの印加電圧に設定されることになる。
【0039】ステップ#30ではペーパーサイズセレク
トキー16から入力されたペーパーサイズのデータに基
づき減算制御を分岐させる。この場合、表1に示すよう
に、ROM22には予め規定した用紙サイズを基準とし
て、大小2種類の用紙サイズに分類したデータが格納さ
れている。例えばA3サイズの用紙にコピーするとき
は、表1に示すとおり大サイズ用紙であると判定し、ス
テップ#35に進む。また、例えばA4サイズの用紙で
あれば同様にして小サイズ用紙であると判定し、ステッ
プ#35’に進むことになる。
【0040】ステップ#35では大サイズ用紙に対応し
てカウント変数を設定する。すなわち、初期枚数カウン
ト変数iを大サイズペーパーの初期枚数カウント値AL
に設定するとともに、インターバルカウント変数Cを大
サイズペーパーのインターバルカウント値BLに設定す
る。この場合、初期枚数カウント変数iは複写枚数に対
応しており、後述するように主にドラム特性に関わるも
のである。また、インターバルカウント変数Cは複写時
の飛び越し枚数に対応しており、後述するように主に放
置時間特性に関わるものである。
【0041】ステップ#40では、光学系基板19を動
作させ、原稿のスキャンを開始させる。このとき、ステ
ップ#45では、光学系のリターン動作を検知した後、
メイントランス基板3の出力コントロール値Mを変化さ
せる。この出力コントロール値を変化させるプロセス
は、その後のステップにおいて実行される。
【0042】すなわち、ステップ#50では、ドラム特
性の補正値DDと放置時間TDの減算を設定コピー枚数
である初期枚数カウント値ALまでし終えたかどうかを
判断する。この場合、カウントが設定コピー枚数に達す
ると、次のステップ#55へ進む。また、カウントが設
定コピー枚数に達していないときはステップ#70で、
ドラム特性の補正値DDと放置時間の補正値TDを枚数
に応じて減じる。すなわち、図7のドラム特性bに放置
時間の長さにより決まる特性cを付加したデータに応じ
て複写回数毎に順次、ビット数を減じる。
【0043】例えば選択されたドラム特性加算データD
Dと放置時間特性加算データTDとの和が10ビットで
あり、初期枚数カウント変数iが3であったとすると、
ROM22に格納されているテーブルデータにより大サ
イズ用紙用減算データEL3=6、EL2=3、EL1
1を導き出す。
【0044】このEL3、EL2、EL1の和はドラム特
性加算データDDと放置時間特性加算データTDとの和
と一致するものであり、その結果、1枚目の複写時には
両特性に対応して図2に示すトランス出力コントロール
信号が10ビット嵩上げされ、2枚目の複写時にはトラ
ンス出力コントロール信号が(10−6)ビットで4ビ
ット、また、3枚目では(4−3)で1ビット嵩上げさ
れ、4枚目では(1−1)で嵩上げすることなく出力さ
れることになる。
【0045】ステップ#50でドラム特性による補正値
DDと放置時間による補正値TDをAL分、減算し終え
た後、ステップ#55へ進む。ステップ#55では、例
えばインターバルカウント変数Cが例えば3であれば、
ステップ#60でC=C−1としてカウントして、ステ
ップ#40に戻り、これを3回繰り返して、4枚目にな
ると、ステップ#65で主に放置時間による設定コピー
枚数ごとの補正値Fを減算していく。つまり、4枚毎に
該コントロール値Mを加算データとしてFビット減じ
る。
【0046】ステップ#65、#70の動作による、そ
の時点でのトランス出力コントロール値Mをステップ#
75で最初の設定値M0と比較し、その値が該設定値M0
と同じか、それ以下になるまで、つまりドラム表面電位
が補正の要なく安定電位に達するまで、ステップ#40
に戻ってドラム特性及び放置時間特性の補正を繰り返
し、ステップ#80で、トランス出力コントロール値M
が最初の設定値M0以下になれば、ステップ#85で、
設定コントロール値M0で通常の連続複写動作に戻る。
【0047】なお、ステップ#30で小サイズ用紙を使
用しているときは、ステップ#35'に進み、以後ステ
ップ#75’までトランス出力コントロール値の制御動
作が実行されるが、この動作は上記した大サイズ用紙使
用時における動作と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0048】但し、小サイズ用紙の場合、1回の複写動
作時間が大サイズ用紙よりも短縮されるので、ドラム特
性及び放置時間特性の1回毎の減算は小刻みになる。ま
た、ステップ#35’のASは小サイズ用紙の初期枚数
カウント値、BSは小サイズ用紙のインターバルカウン
ト値を示し、ステップ#70’のESiは小サイズ用紙
のドラム特性加算データと放置時間加算データとの和を
示している。
【0049】なお、前記主回路基板20では前述の現像
部Cにおけるドラム表面電位を安定させるため、電源投
入時に、電位の調整を行う役目も果たしている。すなわ
ち、図2に示すように、各帯電チャージャー2のグリッ
ド電極2cはその電位調整用に設けられたものであり、
それぞれメイントランス基板3に設けられたグリッドコ
ントロール回路27を介して主回路基板20に接続され
ている。
【0050】そして、ドラム表面電位が現像部Cで、所
定の電位(例えば820V)になるように、主回路基板20か
らグリッド電位コントロール信号を送ってグリッドコン
トロール回路27を制御し、これによってグリッド電圧
を調整することにより、帯電部Aにおけるドラム表面電
位をコントロールする。なお、この場合、グリッドコン
トロール回路27で可変範囲限度まで変化させても調整
が不可能なときは、主回路基板20でトランス出力もコ
ントロールする。
【0051】上記実施例では主回路基板20に内蔵のD
/A変換器26を通じてメイントランス基板3へ送られ
るトランスコントロール信号により帯電チャージャー2
に印加される電圧を制御しているが、グリッド電圧を調
整するようにしてもよい。図8はD/A変換されたグリ
ッドコントロール信号とトランス出力との関係を示して
いる。この図に示すように主回路基板20から出力され
たグリッドコントロール信号の0〜10Vは基板3から
メインワイヤ2bに印加される電圧900〜1400V
に比例対応している。各帯電チャージャ2へのトランス
出力を一定としてグリッド電位コントロール信号により
グリッドコントロール回路27を介してグリッド電圧を
調整することによりドラム表面電位を所定の電位とする
ことができる。よって、図6のトランス出力の制御コン
トロール値Mをグリッド電極2Cの制御コントロール値
として制御動作を実行することにより同様の効果が得ら
れる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるとき
は、画像形成プロセス開始後、前記静電潜像担持体の表
面電位の立ち上がり特性に起因する安定電位レベルより
低い表面電位から該安定電位レベルに達するまでの所定
回数の帯電動作時において、帯電チャージャーに電圧を
印加する電圧印加手段の出力値を静電潜像担持体表面を
安定電位レベルで帯電させるために必要な電圧値まで補
正する構成としているので、操作手段をONして、初回
から静電潜像担持体の表面電位が安定するまでの数回の
画像形成動作を実行する間、電圧印加手段の出力値が静
電潜像担持体表面を安定電位レベルで帯電させるために
必要な電圧値まで初期立ち上がり特性分嵩上げする形で
補正され、これにより帯電チャージャーには静電潜像担
持体表面感光体層の立ち上がり特性が補正されるだけの
十分な高電圧が印加される。
【0053】したがって、初回から静電潜像担持体の表
面は現像時に必要な安定電位レベルで帯電し、例えばア
モルファスシリコン系の感光体材料等、感光体層に立ち
上がりの低い種類の感光体材料が用いられている静電潜
像担持体を使用した機種においても、初回の画像形成時
から良好な画質を実現することができるという従来に見
られない優れた効果を発揮するものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における要部の構成を模式的
に示す正面図。
【図2】 帯電チャージャーの制御系を模式的に示す構
成図。
【図3】 複写機の制御系と操作系を示すブロック図。
【図4】 CPU出力値とそのD/A変換値との関係を
示す線図。
【図5】 コントロール信号とトランス出力との関係を
示す線図。
【図6】 CPUの制御動作を示すフローチャート。
【図7】 電圧印加時におけるアモルファスシリコン系
の感光体層を有する感光体ドラムの表面電位の立ち上が
り状態を示す線図。
【図8】 グリッド電位コントロール信号とトランス出
力との関係を示す図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電チャージャー 2b メインワイヤ 2c グリッド電極 3 メイントランス基板 16 ペーパーサイズセレクトキー 17 コピーボタン 18 給紙スイッチ 19 光学系基板 20 主回路基板 21 CPU 22 ROM 24 カウンタ 25 タイマ 26 D/A変換器 A 帯電部 B 露光部 C 現像部 G 除電部
フロントページの続き (72)発明者 迫 裕之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 田渕 秀博 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 水出 一弘 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に感光体層が形成され、少なくとも
    帯電部、露光部、現像部及び除電部をその順序で移動し
    て前記帯電部に戻る静電潜像担持体と、画像形成動作を
    開始させる操作手段とを備え、前記操作手段をONする
    ことにより、前記帯電部に設けられた帯電チャージャー
    によって静電潜像担持体の表面を帯電し、帯電された静
    電潜像担持体表面に前記露光部で静電潜像を形成すると
    ともに、前記現像部で該静電潜像のトナー像を現像し、
    さらに前記除電部で除電して次回の帯電に備える画像形
    成プロセスを任意回数実行するように構成された画像形
    成装置において、前記帯電チャージャーに前記静電潜像
    担持体表面に電荷を付与するための電圧を印加する電圧
    印加手段と、画像形成プロセス開始後、前記静電潜像担
    持体の表面電位の立ち上がり特性に起因する安定電位レ
    ベルより低い表面電位から該安定電位レベルに達するま
    での所定回数の帯電動作時において前記電圧印加手段の
    出力値を前記静電潜像担持体表面を安定電位レベルで帯
    電させるために必要な電圧値まで補正する制御手段とを
    具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 以下のものから成る画像形成装置、 表面に感光体層が形成され、少なくとも帯電部、露光
    部、現像部及び除電部をその順序で移動して前記帯電部
    に戻る静電潜像担持体と、 前記帯電部に設けられた帯電チャージャーと、 前記帯電チャージャーに前記静電潜像担持体表面に電荷
    を付与するための電圧を印加する第1電圧印加手段と、 画像形成動作を開始させる操作手段と、 前記操作手段の操作に応答して前記帯電チャージャーに
    よって静電潜像担持体の表面を帯電し、帯電された静電
    潜像担持体表面に前記露光部で静電潜像を形成するとと
    もに、前記現像部で該静電潜像のトナー像を現像し、さ
    らに前記除電部で除電して次回の帯電に備える画像形成
    プロセスを任意回数実行する手段と、 前記帯電チャージャーと静電潜像担持体表面との間に設
    けられた電極と、 該電極に電圧を印加する第2電圧印加手段と、 画像形成プロセス開始後、前記静電潜像担持体の表面電
    位の立ち上がり特性に起因する安定電位レベルより低い
    表面電位から該安定電位レベルに達するまでの所定回数
    の帯電動作時において、前記電極に印加する第2電圧印
    加手段の出力値を前記帯電チャージャーにより前記静電
    潜像担持体表面を安定電位レベルで帯電させるために必
    要な電圧値まで補正する制御手段。
  3. 【請求項3】 静電潜像担持体の表面感光体層はアモル
    ファスシリコン系の感光体材料により形成されている請
    求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
JP7003827A 1994-01-14 1995-01-13 画像形成装置 Pending JPH07244420A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8538282B2 (en) 2010-08-27 2013-09-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and method for controlling charger
US8594521B2 (en) 2010-07-29 2013-11-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8862004B2 (en) 2010-07-29 2014-10-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including chargers and a current detecing unit that detects a sum of currents of the chargers
US8886065B2 (en) 2012-01-27 2014-11-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8913904B2 (en) 2012-01-27 2014-12-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8913908B2 (en) 2010-09-06 2014-12-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing voltage control using a deboost circuit in an image forming apparatus
US9002223B2 (en) 2012-01-27 2015-04-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including anomaly detection for charging members

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