JPH0580225U - 収穫機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作物の刈り取り時に発生する埃や塵が掻込オ
ーガに送り込まれる前に除去出来るようにする。 【構成】 プラットホーム６の前部に取付けるロークロ
ップヘッダ１の後部で前記プラットホーム６の上方に、
掻込オーガ２に向かって延びる案内板７を設けた収穫機
において、前記案内板７を目抜き構造として、該案内板
７の下方に、案内板側から吸い込んで後方に吐出するフ
ァン８を設け、該ファン８の吸引作用により、前記案内
板７上に落下する作物に混入する塵や埃を除去する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、掻込オーガと、プラットホームの前部に取付けるロークロップヘ ッダとを備えた収穫機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にこの種の収穫機にあっては、例えば実開昭６１−７２１４０号公報に 示されているように、機体上に搭載した脱穀装置と、該脱穀装置への搬送装置と 、該搬送装置に前方に取付けたプラットホームと、該プラットホーム上に配設し た掻込オーガと、刈刃を持ち前記プラットホームの前部に取付けるロークロップ ヘッダを備えると共に、このロークロップヘッダの後部で前記プラットホームの 上方には、前記掻込オーガに向かって延びる案内板を設けて成り、前記刈刃で刈 り取った例えば大豆等の作物を前記案内板を介して前記プラットホーム上の前記 掻込オーガに送り込むようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで以上の収穫機では、前記ロークロップヘッダによる作物の刈り取り 時において埃や塵が多く発生することから、これら埃や塵が刈り取った作物と共 に前記案内板を介して前記掻込オーガに送り込まれて、脱穀装置で脱穀処理され て得られる穀物が前記埃や塵で汚損される不具合がある。

【０００４】 本考案は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは 作物の刈り取り時に発生する埃や塵が前記掻込オーガに送り込まれる前に除去す ることの出来る収穫機を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

しかして本考案は、掻込オーガ２と、脱穀装置４への搬送装置３と、刈刃１ ０を持ち、プラットホーム６の前部に取付けるロークロップヘッダ１とを備え、 このロークロップヘッダ１の後部で前記プラットホーム６の上方に、前記掻込オ ーガ２に向かって延びる案内板７を設けた収穫機であって、前記案内板７を目抜 き構造として、該案内板７の下方に、案内板側から吸い込んで後方に吐出するフ ァン８を設けたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、前記ロークロップヘッダ１による作物の刈り取り時に発生 する埃や塵が、刈り取った作物と共に前記案内板７上に送り込まれても、前記作 物に混入している埃や塵が、前記案内板７の下方に配設した前記ファン８の吸引 作用により前記案内板７の下方に強制的排出されるので、前記掻込オーガ２には 塵や埃が除去された作物が送り込まれることとなる。

【０００７】

【実施例】

図に示す収穫機は、主として大豆を収穫するのに用いるものであって、基本 的には、刈刃１０を備えたロークロップヘッダ１と、掻込オーガ２と、搬送装置 ３と、脱穀装置４とを備え、走行装置５０を備えた機体５の上部に前記脱穀装置 ３を搭載して、該機体５の前方に設けたプラットホーム６上に前記掻込オーガ２ を配設すると共に、前記プラットホーム６から前記脱穀装置４に向けて延びるフ ィーダハウス３０内に、前記掻込オーガ２で掻き込んだ作物を前記脱穀装置３に 送り込むためのチェーンコンベアから成る前記搬送装置３を内装し、且つ前記プ ラットホーム６の前部に前記ロークロップヘッダ１を設けて、該ロークロップヘ ッダ１の刈刃１０で刈り取った作物を前記掻込オーガ２及び搬送装置３を介して 前記脱穀装置４に送り込んで脱穀処理するようにしている。

【０００８】 前記プラットホーム６は、機体５の前後方向に延びる左右一対のサイドメン バ６１上に、前記掻込オーガ２の下面下方を覆う閉鎖板６２を設けている。

【０００９】 また前記ロークロップヘッダ１は、左右一対の分草杆１１と、該分草杆１１ の後方に配置した前記刈刃１０と該刈刃１０の上方から前記プラットホーム６の 前部上方に延びる移送機構１２とを備えている。

【００１０】 しかして以上の収穫機において、前記ロークロップヘッダ１の後方で且つ前 記プラットホーム６の前部上方に、前記掻込オーガ２に向かって斜め下方に延び て、前記ロークロップヘッダ１の移送機構１２を介して搬送されて来る作物を前 記掻込オーガ２に向けて流下させる目抜き構造の案内板７を設けるのである。

【００１１】 前記案内板７の目抜き構造としては、図３に示すように、該案内板７を金属 プレート７ａから形成して、該プレート７ａに前後方向に延びる多数のスリット ７１を形成してもよいし、また図４に示すように、前記案内板７を丸棒から成る 複数の金属杆７ｂから形成して、これら金属杆７ｂの前端部を、前記機体５の車 幅方向に配設する連結杆７ｃに固着して、これら金属杆７ｂを所定間隔開けて平 行に配設することで、隣合う金属杆７ｂ間にスリット７１を形成するようにして もよい。

【００１２】 尚、前記スリット７１の幅Ｌは、刈り取った作物（例えば大豆）が通過不能 で該作物に混入している塵や塵等が通過可能な寸法としている。

【００１３】 また前記プラットホーム６を構成する前記閉鎖板６２の前部で且つ前記案内 板７と対向する位置に排出口６３を形成し、前記サイドメンバ６１の前記排出口 ６３と対応する部位に、クロスフロー式のファン８を回転自由に支持して、該フ ァン８を前記排出口６３内で且つ前記案内板７の下方に配設し、該ファン８の駆 動に伴う吸引力により、前記案内板７上に流下する作物に含まれる埃や塵を前記 スリット７１を介して前記ファン８の後方に排出するようにしている。

【００１４】 また図に示す実施例では、前記サイドメンバ６１の前端部に、畝Ｔ上を摺動 して、前記ロークロップヘッダ１の前記畝Ｔに対する高さを検出するセンサーの 作動体９を揺動自由に支持すると共に、該作動体９を断面湾曲状とした板材から 形成して、該作動体９により、前記ファン８の下面をカバーするようにしている 。

【００１５】 以上の構成から成る収穫機にあっては、前記分草杆１１で分草した作物を、 前記刈刃１０で刈り取った上で前記移送機構１２を介して前記案内板７上に落と し込み、該案内板７を介して前記プラットホーム６上の前記掻込オーガ２に送り 込むのであって、また前記掻込オーガ２に送り込まれる前記作物は、該掻込オー ガ２及び前記搬送装置３を介して前記脱穀装置４に搬送して、該脱穀装置４で脱 穀処理されるのである。

【００１６】 しかして前記移送機構１２を介して前記案内板７上に落とし込まれる作物に は、前記刈刃１０での作物の刈り取り時に発生する塵や埃が多く混入するが、前 記作物に混入している埃や塵は、前記案内板７上に落下した段階で、前記ファン ８の吸引作用により、前記スリット７１を通って前記案内板７の下方から前記フ ァン８の後方に強制的に排出されるのである。

【００１７】 従って前記掻込オーガ２には、塵や埃を除去した作物だけが送り込まれるこ ととなり、前記脱穀装置４で脱穀処理されて得られる穀物が塵や埃で汚損するよ うなことはないのである。

【００１８】

【考案の効果】

以上のごとく本考案は、プラットホーム６の前部に取付けるロークロップヘ ッダ１の後部で前記プラットホーム６の上方に、掻込オーガ２に向かって延びる 案内板７を設けた収穫機において、前記案内板７を目抜き構造として、該案内板 ７の下方に、案内板側から吸い込んで後方に吐出するファン８を設けたことによ り、、前記ロークロップヘッダ１による作物の刈り取り時に発生する埃や塵が、 刈り取った作物と共に前記案内板７上に送り込まれても、前記作物に混入した埃 や塵を、前記ファン８の吸引作用により前記案内板７の下方から前記ファン８の 後方に強制的排出することが出来て、前記掻込オーガ２には埃や塵を除いた作物 だけを送り込むことが出来、従って脱穀装置４で脱穀処理されて得られる穀物が 塵や埃で汚損するようなことはないのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる収穫機を一部切欠いて示す要部
の側面図。

【図２】本考案にかかる収穫機の概略説明図。

【図３】案内板の要部の平面図。

【図４】案内板の別の実施例を示す要部の平面図。

【符号の説明】

１ ロークロップヘッダ ２ 掻込オーガ ３ 搬送装置 ４ 脱穀装置 ６ プラットホーム ７ 案内板 ８ ファン

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ０１Ｄ 67/00 Ｄ 8808−2Ｂ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 掻込オーガ２と、脱穀装置４への搬送装
   置３と、刈刃１０を持ち、プラットホーム６の前部に取
   付けるロークロップヘッダ１とを備え、このロークロッ
   プヘッダ１の後部で前記プラットホーム６の上方に、前
   記掻込オーガ２に向かって延びる案内板７を設けた収穫
   機であって、前記案内板７を目抜き構造として、該案内
   板７の下方に、案内板側から吸い込んで後方に吐出する
   ファン８を設けたことを特徴とする収穫機。