JPH058019U - 二部材の係合装置 - Google Patents
二部材の係合装置Info
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- JPH058019U JPH058019U JP6345791U JP6345791U JPH058019U JP H058019 U JPH058019 U JP H058019U JP 6345791 U JP6345791 U JP 6345791U JP 6345791 U JP6345791 U JP 6345791U JP H058019 U JPH058019 U JP H058019U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】2部材の係合装置において、製作費の低廉化、
作業の容易化、係合の確実化を計る。 【構成】第1部材1は、円筒状部2に、第1係止鍔部3
と、間隙を設けて対向する部分的な1対の第2係合鍔部
4を突設するが、第2係合鍔部には位置決め突部5を設
ける。樹脂製第2部材6は、間隙Hより薄い係合基部7
と係合孔8をもつ。係合孔は、円筒状部より大径で、第
1第2係止鍔部の外径より小さな直径の仮想真円を画定
し、第2係止鍔部を含む円筒を仮想真円内に挿入した際
その変形により形成する仮想楕円を画定し、両者を重ね
たとき形成する膨出部より径方向に大きな拡大円弧状部
11を画定し、1対の拡大円弧状部と連続し、仮想真円
と同一円をなす1対の真円弧状部12とをもって画定す
る変形円を形成する。真円弧状部には位置決め突部と係
合する位置決め溝13を設け、第1部材を係止孔に押圧
進入させると真円弧状部が弾性拡張して貫通位置決めさ
れる。
作業の容易化、係合の確実化を計る。 【構成】第1部材1は、円筒状部2に、第1係止鍔部3
と、間隙を設けて対向する部分的な1対の第2係合鍔部
4を突設するが、第2係合鍔部には位置決め突部5を設
ける。樹脂製第2部材6は、間隙Hより薄い係合基部7
と係合孔8をもつ。係合孔は、円筒状部より大径で、第
1第2係止鍔部の外径より小さな直径の仮想真円を画定
し、第2係止鍔部を含む円筒を仮想真円内に挿入した際
その変形により形成する仮想楕円を画定し、両者を重ね
たとき形成する膨出部より径方向に大きな拡大円弧状部
11を画定し、1対の拡大円弧状部と連続し、仮想真円
と同一円をなす1対の真円弧状部12とをもって画定す
る変形円を形成する。真円弧状部には位置決め突部と係
合する位置決め溝13を設け、第1部材を係止孔に押圧
進入させると真円弧状部が弾性拡張して貫通位置決めさ
れる。
Description
【0001】
本考案は第1部材と第2部材を係合する二部材の係合装置に関するもので自動
車、工作機械、電気機器、家具、工具、等の各種分野において広く使用される。
【0002】
従来例の1例として実公昭40−9603号がある。
これは、第1部材の一端面より他端面に向けて割溝が穿設されるとともに割溝の
中間部に割溝より大径の係合孔が形成され、一方、第2部材には割溝を押し広げ
ながら割溝内に進入し、係合孔内に係合配置される突出ピンが形成される。
【0003】
又、第2例としては、円筒形状をなす第1部材の円筒状部の外周面の一部より
外側方に向かって一対の係止鍔部を突出して形成し、一方、第2部材には第1部
材の円筒状部を微少なる間隙をもって挿入配置し得る真円孔を一側面から他側面
に向けて貫通して穿設し、第2部材の真円孔内に第1部材の係止鍔部を押圧して
挿入することによって係止鍔部を真円孔の他側面より突出させ、真円孔内に円筒
状部を挿入配置するとともに係止鍔部にて第2部材の他側面を支持させたもので
ある。
【0004】
かかる従来の係合装置によると次の問題を有す。
【0005】
第1例にあっては、第1部材の製造コストが高価なものとなり係合装置として
の汎用性が劣る。
例えば、この割溝を射出成形にて製作する場合、一般的には第1部材の一端面
より鋳抜き形成するが割溝内に割溝の径より大径の係合孔が存在することからこ
の部分がアンダーカットとなり、割溝を鋳抜き形成後、係合孔を加工する必要が
有り第1部材の製造コスト高を招来する。
【0006】
又、第1部材の一端面は割溝によって切欠かれていることから割溝内に第2部
材の突出ピンを挿入して割溝を拡大する際、割溝の破壊を防止する為に肉厚を厚
く設計する必要が有り第1部材が大径化して好ましいものでない。
【0007】
又、第2例にあっては、第1部の係止鍔部を第2部材の真円孔内に挿入する際
、その挿入作業が極めて困難でその作業性が悪く生産性を著しく阻害する。
すなわち、第2部材の真円孔内に円筒状部を含む第1部材の係止鍔部を挿入する
と、係止鍔部が当接する真円孔は外側方に向かって拡大し、係止鍔部が当接しな
い円筒状部に対応する真円孔は、前記真円孔の外側方に向かう拡大によって真円
孔が小径となり円筒状部を押圧するからである。
すなわち、真円孔が円筒状部を内方に向かって締めあげる。
【0008】
一方、かかる不具合を解消する為に、真円孔の孔径を円筒状部の外径に比して
充分大径とすればかかる真円孔による締めつけは解消されるが、真円孔と円筒状
部との間隙が全周に渡って大となり真円孔の径方向において第1部材が移動し好
ましい係合を得られない。
【0009】
本考案になる係合装置は前記不具合に鑑みなされたもので、その製作が安価で
係合作業が極めて容易で汎用性の高い二部材の係合装置を提供することを第1の
目的とする。
【0010】
本考案になる二部材の係合装置は前記目的達成の為に、第1部材と第2部材と
を係合する二部材の係合装置において;
第1部材1には、長手軸心方向X−Xに延びる直径Aなる円筒状部2と、円筒状
部2の外周面2Aより外側方に向かって延びるとともに長手軸心方向X−Xに直
交する第1係止面3Aを有する第1係止鍔部3と、円筒状部2の外周面2Aより
外径Bにて円周方向において部分的に外側方に向かって延びるとともに第1係止
鍔部3の第1係止面3Aに対して間隙Hをもって対向する第2係止面4Aを有す
る少なくとも一対の対向する第2係止鍔部4と、第2係止鍔部の横断投影面内に
あって、円筒状部の外周面より突出するとともに少なくとも第2係止鍔部の第2
係止面と円筒状部の下端面との間に形成された位置決め突部と、を設け、第2部
材6には、第1部材1の第1係止鍔部3の第1係止面3Aと第2係止鍔部4の第
2係止面4Aとの間隙H内に配置される厚さhを有する係合基部7と、係合基部
7の一側面7Aより他側面7Bに向けて貫通する係合孔8と、を設け、前記係合
孔を、第1部材1の円筒状部2の外径Aよりわずかに大径をなすとともに第1係
止鍔部3、第2係止鍔部4の外径より小なる直径Cを有する仮想真円9を設け、
仮想真円内に、仮想真円の中心を通る水平基準線上に第1部材の一対の第2係止
鍔部を配置して円筒状部を挿入した際、仮想真円を変形させて仮想楕円を形成し
、仮想真円と仮想楕円とが交差する交点との間には仮想真円の中心を通り、前記
水平基準線に直交する垂直基準線上に一対の第2係止鍔部を仮に配置した際前記
第2係止鍔部に当接することのない拡大円弧状部を形成し、交点との間及び交点
との間に形成される仮想真円と同一円をなす真円弧状部を拡大円弧状部にて接続
することによって係合孔を形成するとともに、前記係合孔の真円弧状部には第1
部材の位置決め突部を挿通し得るとともに係合基部の一側面より他側面に向けて
貫通する位置決め溝を穿設したものである。
【0011】
第1部材の第2係止鍔部を第2部材の係合孔の真円弧状部に対応して配置する
とともに位置決め突部を位置決め溝に対応して配置した状態として、第1部材の
円筒状部を第2部材の係合孔内に押圧挿入する。
【0012】
第2係止鍔部は係合孔内にあって位置決め溝にてその位置が設定され、係合孔
の真円弧状部を外方に押圧して真円弧状部を拡大して第2係止鍔部が係合孔内に
進入することを許容し、一方拡大円弧状部は中心に向かって移動するが拡大円弧
状部が係合孔内にある第1部材の円筒状部の外周面を押圧することはなく、位置
決め突部を含む第2係止鍔部は係合孔内を円滑に移動して係合基部の他側面より
突出し、もって係合基部は第1部材の第1係止鍔部と第2係止鍔部によって確実
に挟持される。
【0013】
以下、本考案の二部材の係合装置について説明する。
図1は第1部材の縦断面図、図2は図1のU−U線における横断面図、図3は図
1の右側面図である。尚、説明中における上,下,左,右は図において言うもの
でこれに限定されない。
【0014】
1は係合する一方の部材をなす第1部材であって、その外形状は直径Aなる円
筒状部2をなし長手軸心方向X−X(図1において上下方向)の下端面2Bにの
びる。
【0015】
円筒状部2の外周面2Aには、外側方に向かって第1係止鍔部3が突出して形
成され、第1係止鍔部3の下面には長手軸心方向X−Xに直交する第1係止面3
Aが形成される。
本例の第1係止鍔部3は環状をなす。
【0016】
第1係止鍔部3より長手軸心方向X−Xにおける下方位置には円筒状部2の中
心をはさんで一対の第2係止鍔部4が形成され、この第2係止鍔部4は、外周面
2Aより円周方向において部分的に外側方に向かって突出するもので本例にあっ
ては円筒状部2の横断面の中心を通る線V−V上に対称に2ケ所突起して設けた
ものであり、第2係止鍔部4の外側面4Bの外径をBとした。
【0017】
この第2係止鍔部4は全周が接続される環状をなしてはならない。
【0018】
そして第2係止鍔部4の第1係止鍔部3の第1係止面3Aに対向する面には長
手軸心方向X−Xに直交する第2係止面4Aが形成され、第1係止面3Aと第2
係止面4Aとの間に間隙Hが形成される。
【0019】
又、第2係止鍔部4の外側面4Bより円筒状部2の下端面2B側の外周面2A
に向かいその横断面径が漸次小径となる傾斜面4Cが形成される。
【0020】
更に、第2係止鍔部4の横断投影面内には、円筒状部2の横断面の中心を通る
線V−V上に対向して2ケ所の位置決め突部5が設けられ、この位置決め突部5
は円筒状部2の外周面2Aを長手軸心方向X−X(上下方向)に沿って突起して
形成される。
【0021】
具体的には、位置決め突部5はその横断面が第2係止鍔部4の横断面より突出
することがなく長手軸心方向X−X(上下方向)に沿って第2係止鍔部4より円
筒状部2の下端面2Bに達する。
【0022】
尚、位置決め突部5は円筒状部2の外周面2Aの長手軸心方向X−Xにあって
第2係止鍔部4より上方の間隙H、あるいは第1係止鍔部3に達してもさしつか
えない。
図4,図5,図6は第2部材を示す。
6は係合する他方の部材をなす第2部材であって、第1部材1の第1係止鍔部3
の第1係止面3Aと、第2係止鍔部4の第2係止面4Aとの間の間隙H内に配置
される厚さhを有する係合基部7と、係合基部7の一側面7Aから他側面7Bに
渡って貫通する係合孔8とよりなる。
図4はその縦断面図、図5は図4の上部平面図である。
【0023】
係合孔8について図6により詳細に説明する。
図6は係合孔8の理解を容易とする為の簡易線図である。
【0024】
9は、第1部材1の円筒状部2を挿入し得るよう円筒状部2の外径Aよりわず
かに大径をなすとともに第1係止鍔部3の外径及び第2係止鍔部4の外側面4B
の外径Bより小なる直径Cを有する仮想真円である。(図6において点線で示さ
れる。)
【0025】
10は、前記仮想真円9内にあって仮想真円9の中心Dを通る水平基準線E−
E上に第1部材1の一対の第2係止鍔部4を押圧して挿入した際、(図6におい
て細線で示される第2係止鍔部)第2係止鍔部4の外側面4Bがそれに対応する
仮想真円9を図6においてそれぞれ側方に拡大変形させて形成される仮想楕円で
あり、図6において一点鎖線で示される。
【0026】
そして、仮想真円9と仮想楕円10とはC1,C2,C3,C4にて交差する
。
【0027】
11は、交点C1−C2間及び交点C3−C4間に形成される拡大円弧状部で
あって一方の交点C1−C2間に形成される拡大円弧状部11は次の如く形成さ
れる。C3−C4間に形成される拡大円弧状部11も同様に形成されるので説明
を省略する。
【0028】
拡大円弧状部11は、仮想真円9の中心Dを通り水平基準線E−Eに直交する
垂直基準線F−F上に一対の第2係止突部4を仮に配置したとき、(この第2係
止鍔部4は図6において一点鎖線で示される)この第2係止鍔部4に当接するこ
とのない円弧とする。
【0029】
図6に示される拡大円弧状部11をみるに、第2係止鍔部4と当接していない
ことが理解できる。
【0030】
而して係合孔8は交点C1−C4及びC2−C3との間の各真円弧状部12,
12が交点C1−C2及びC3−C4との間の各拡大円弧状部11,11にて接
続されることによって形成される。
【0031】
係合孔8の各真円弧状部12には第1部材1の各位置決め突部5を挿通して案
内し得る一対の位置決め溝13が穿設される。
【0032】
位置決め溝13について詳述すると、位置決め溝13は仮想真円9の中心Dを
通る水平基準線E−E上にある各真円弧状部12に、第1部材1の位置決め突部
5が挿入される溝形状を穿設するとともに係合基部7の一側面7Aから他側面7
Bに向けて貫通して穿設される。
【0033】
従って、第2部材6の係合基部7の一側面7A、他側面7Bには、位置決め溝
13を含む真円弧状部12と拡大円弧状部11とによって形成される係合孔8が
開口する。
【0034】
次に第1部材1と第2部材6との係合について述べる。
図7は係合の初期状態を示す縦断面図であり、図8は図7のS−S線における横
断面図である。
【0035】
まず、第2部材6の係合孔8の真円弧状部12に第1部材の第2係止鍔部4を
対応するとともに位置決め溝13に第1部材1の位置決め突部5を対応させた状
態で第1部材1の円筒状部2の下端面2Bを係合孔8内に挿入する。このとき真
円弧状部12の直径Cを円筒状部2の外径Aよりわずかに大径とし、且つ拡大円
弧状部11もまた円筒状部2の外径Aより大径をなしており、更には位置決め突
部5が位置決め溝13内へ挿入できる溝形状としたので第1部材1は図7の如く
第2部材6の嵌合孔8内に円滑に挿入できる。
【0036】
このとき位置決め突部5は位置決め溝13内に挿入されるが第2係止鍔部4の
外側面4Bは真円弧状部12内に進入していない。
【0037】
次に、係合の中期状態を図9,図10について説明する。
図9はその縦断面図、図10は図9のJ−J線における横断面図である。
前記係合の初期状態より第1部材1を押圧して、更に第1部材1を係合孔8内へ
進入すると、第2係止鍔部4の外側面4Bは係合孔8の真円弧状部12を大きな
押圧力をもって押圧するもので、これによると係合孔8は図10において左右両
側方(水平基準線E−E)へ拡大する。このとき係合孔8の真円弧状部12,1
2に直交する垂直基準線F−Fに相当する部位に設けた拡大円弧状部11は仮想
真円9の中心Dに向かって引寄せられるが拡大円弧状部11を前述の如く形成し
たので、このように拡大円弧状部11が引寄せられても拡大円弧状部11が係合
孔8内にある円筒状部2の外周面2Aに当接することがない。
【0038】
従って第1部材1の第2係止鍔部4の係合孔8内への進入が円滑に可能となっ
たものである。
【0039】
尚、かかる状態で、第1部材1の位置決め突部5は第2部材6の位置決め溝1
3より脱出するが第2係止鍔部4は前記初期状態においてこの位置決め突部5と
位置決め溝13との係合によって真円弧状部12に正確に配置されたので問題は
ない。
【0040】
次に、係合の終了状態を図11,図12によって説明する。
図11はその縦断面図、図12は図11のL−L線における横断面図である。
前記係合の中期状態より第1部材1を更に押圧すると、第2係止鍔部4は係合孔
8より突出するもので、これによると、第1部材1の第1係止鍔部3の第1係止
面3Aは第2部材6の係合基部7の一側面7A上に係止され、第2係止鍔部4の
第2係止面4Aは第2部材6の係合基部7の他側面7B上に係止される。
【0041】
そして係合基部7の係合孔8内にある第1部材1の円筒状部2の外周面2Aは
係合孔8の対をなす真円弧状部12,12にて確実に支持される。
【0042】
すなわち、第2部材6よりみれば、第2部材6の上下方向の移動は第1係止鍔
部3の第1係止面3Aと、第2係止鍔部4の第2係止面4Aとによって挟持され
て固定され、一方第2部材6の側方の移動は対をなして対向する真円弧状部12
,12にて抑止されるもので、第1部材1と第2部材6とを確実に係合できたも
のである。
【0043】
尚、第2部材6を合成樹脂材料によって形成すると、第1部材1の第2係止鍔
部4を係合孔8内に挿入した際における係合孔8の拡大変形及び第2係止鍔部4
が係合孔8を貫通した際における係合孔8の原形状復帰が良好に行なえるもので
、これは合成樹脂材料の弾性力を利用したことによる。又、本例においては、係
合の終了状態において位置決め突部5は位置決め溝13内より脱出してるが、こ
の位置決め突部5を間隙Hの間の円筒状部2の外周面2Aにまで設ければ、かか
る係合の終了の状態においても未だ位置決め溝13内に位置決め突部5を位置決
め係合配置できる。
【0044】
本考案によると、第1部材と第2部材とを係合する二部材の係合装置において
;
第1部材には、長手軸心方向X−Xに延びる直径Aなる円筒状部と、円筒状部の
外周面より外側方に向かって延びるとともに長手軸心方向X−Xに直交する第1
係止面を有する第1係止鍔部と、円筒状部の外周面より円周方向において部分的
に外側方に向かって延びるとともに第1係止鍔部の第1係止面に対して間隙Hを
もって対向する第2係止面を有する少なくとも一対の対向する第2係止鍔部と、
第2係止鍔部の横断投影面内にあって、円筒状部の外周面より突出するとともに
少なくとも第2係止鍔部の第2係止面と円筒状部の下端面との間に形成された位
置決め突部と、を設け、第2部材には、第1部材の第1係止鍔部の第1係止面と
第2係止鍔部の第2係止面との間隙H内に配置される厚さhを有する係合基部と
、係合基部の一側面より他側面に向けて貫通する係合孔と、を設け、前記係合孔
を、第1部材の円筒状部の外径Aよりわずかに大径をなすとともに第1係止鍔部
、第2係止鍔部の外径より小なる直径Cを有する仮想真円を設け、仮想真円内に
、仮想真円の中心を通る水平基準線上に第1部材の一対の第2係止鍔部を配置し
て円筒状部を挿入した際、仮想真円を変形させて仮想楕円を形成し、仮想真円と
仮想楕円とが交差する交点との間には、仮想真円の中心を通り、前記水平基準線
に直交する垂直基準線上に一対の第2係止鍔部を仮に配置した際前記第2係止鍔
部に当接することのない拡大円弧状部を形成し、交点との間及び交点との間に形
成される仮想真円と同一円をなす真円弧状部を拡大円弧状部にて接続することに
よって係合孔を形成するとともに、前記係合孔の真円弧状部には第1部材の位置
決め突部を挿通し得るとともに係合基部の一側面より他側面に向けて貫通する位
置決め溝を穿設し、第1部材の第2係止鍔部、を第2部材の係合孔の真円弧状部
を介して係合基部の一側面より他側面に挿通するとともに第1部材の位置決め突
部を第2部材の位置決め溝内に挿通させることによって、第2部材の係合基部を
第1部材の第1係止鍔部の第1係止面と第2係止鍔部の第2係止面とにて挟持し
たので、係合孔は射出成形による鋳抜き、あるいはプレス打抜き形成できるので
その部品製造コストを低減でき、さらには第1部材と第2部材との係合時におい
て、第2係止鍔部が単に係合孔を拡大するように第1部材を押圧すればよく、こ
のとき押圧を阻害する力が外部より加えられることがないので係合作業性の向上
を図ることができたので安価で汎用性の高い係合装置を提供できたものである。
【0045】
又、第1部材に位置決め突部を設け、第2部材には、位置決め溝を設けたこと
によって第1部材の第2係止鍔部を第2部材の真円弧状部に確実に配置すること
ができたもので、係合作業を確実に行なうことができるように成り自動組立てに
有利である。
【0046】
又、第2部材の係合孔の拡大円弧状部に第1部材の第2係止鍔部が有しないよ
うにしたことによると、第1部材と第2部材との係合解除時において真円弧状部
に配置された第2係止鍔部を拡大円弧状部へ回転させることによって第2部材を
第1部材より容易に取外すことが可能となったものである。
【0047】
又、係合孔の周囲にある係合基部にはその係合孔の円周方向において欠円部を
有しないので比較的薄肉であってもその係合強度を保持することができ、これに
よると、特に第2部材のコンパクト化を達成できたものである。
【0048】
又、第2部材を合成樹脂材料で形成したことによると合成樹脂が保有する弾性
力を有効に使用できるので係合孔の拡大、収縮(原形状復帰)を容易に行なうこ
とができ特に係合の作業効率の向上を達成できた。
【図1】第1部材の要部縦断面図である。
【図2】図1のU−U線における横断面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】第2部材の縦断面図である。
【図5】図4の上部平面図である。
【図6】係合孔を示す簡易線図である。
【図7】第1部材と第2部材の係合の初期状態を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図8】図7のS−S線における横断面図である。
【図9】第1部材と第2部材の係合の中期状態を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図10】図9のJ−J線における横断面図である。
【図11】第1部材と第2部材の係合の終了状態を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図12】図11のL−L線における横断面図である。
1 第1部材
2 円筒状部
2A 外周面
2B 下端面
3 第1係止鍔部
3A 第1係止面
4 第2係止鍔部
4A 第2係止面
5 位置決め突部
6 第2部材
7 係合基部
7A 一側面
7B 他側面
8 係合孔
9 仮想真円
10 仮想楕円
11 拡大円弧状部
12 真円弧状部
C1,C2,C3,C4 仮想真円と仮想楕円との交
点
点
Claims (2)
- 【請求項1】 第1部材と第2部材とを係合する二部材
の係合装置において;第1部材1には、長手軸心方向X
−Xに延びる直径Aなる円筒状部2と、円筒状部2の外
周面2Aより外側方に向かって延びるとともに長手軸心
方向X−Xに直交する第1係止面3Aを有する第1係止
鍔部3と、円筒状部2の外周面2Aより外径Bにて円周
方向において部分的に外側方に向かって延びるとともに
第1係止鍔部3の第1係止面3Aに対して間隙Hをもっ
て対向する第2係止面4Aを有する少なくとも一対の対
向する第2係止鍔部4と、第2係止鍔部4の横断投影面
内にあって、円筒状部2の外周面2Aより突出するとと
もに少なくとも第2係止鍔部4の第2係止面4Aと円筒
状部2の下端面2Bとの間に形成された位置決め突部5
と、を設け、第2部材6には、第1部材1の第1係止鍔
部3の第1係止面3Aと第2係止鍔部4の第2係止面4
Aとの間隙H内に配置される厚さhを有する係合基部7
と、係合基部7の一側面7Aより他側面7Bに向けて貫
通する係合孔8と、を設け、前記係合孔を、第1部材1
の円筒状部2の外径Aよりわずかに大径をなすとともに
第1係止鍔部3、第2係止鍔部4の外径より小なる直径
Cを有する仮想真円9を設け、仮想真円9内に、仮想真
円9の中心Dを通る水平基準線E−E上に第1部材1の
一対の第2係止鍔部4,4を配置して円筒状部2を挿入
した際、仮想真円9を変形させて仮想楕円10を形成
し、仮想真円9と仮想楕円10とが交差する交点C1−
C2及びC3−C4との間には仮想真円9の中心Dを通
り、前記水平基準線E−Eに直交する垂直基準線F−F
上に一対の第2係止鍔部4,4を仮に配置した際前記第
2係止鍔部4,4に当接することのない拡大円弧状部1
1,11を形成し、交点C1−C4との間及び交点C2
−C3との間に形成される仮想真円9と同一円をなす真
円弧状部12,12を拡大円弧状部11,11にて接続
することによって係合孔8を形成するとともに、前記係
合孔の真円弧状部12,12には第1部材1の位置決め
突部5を挿通し得るとともに係合基部7の一側面7Aよ
り他側面7Bに向けて貫通する位置決め溝13,13を
穿設し、第1部材1の第2係止鍔部4、を第2部材6の
係合孔8の真円弧状部12を介して係合基部7の一側面
7Aより他側面7Bに挿通するとともに第1部材1の位
置決め突部5を第2部材6の位置決め溝13内に挿通さ
せることによって、第2部材6の係合基部7を第1部材
1の第1係止鍔部3の第1係止面3Aと第2係止鍔部4
の第2係止面4Aとにて挟持してなる二部材の係合装
置。 - 【請求項2】 前記、第2部材を合成樹脂材料にて形成
してなる請求項第1項記載の二部材の係合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6345791U JPH058019U (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 二部材の係合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6345791U JPH058019U (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 二部材の係合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058019U true JPH058019U (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=13229787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6345791U Pending JPH058019U (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 二部材の係合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058019U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180929A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd | 自動車のマットの固定装置 |
-
1991
- 1991-07-16 JP JP6345791U patent/JPH058019U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180929A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd | 自動車のマットの固定装置 |
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