JPH0579A - シユードモナス属微生物の培養方法 - Google Patents
シユードモナス属微生物の培養方法Info
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- JPH0579A JPH0579A JP3027723A JP2772391A JPH0579A JP H0579 A JPH0579 A JP H0579A JP 3027723 A JP3027723 A JP 3027723A JP 2772391 A JP2772391 A JP 2772391A JP H0579 A JPH0579 A JP H0579A
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- Japan
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- culture
- ppm
- decarboxylase
- culturing
- medium
- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アスパラギン酸β−脱炭酸酵素活性の高いシュ
ードモナス属微生物の培養法の提供。 【構成】シュードモナス属に属し、アスパラギン酸β−
脱炭酸酵素活性を有する微生物、例えばシュードモナス
・ダクネーATCC21192を、培地の溶存酸素濃度
が0.5ppmを越えないように調節して培養する。
ードモナス属微生物の培養法の提供。 【構成】シュードモナス属に属し、アスパラギン酸β−
脱炭酸酵素活性を有する微生物、例えばシュードモナス
・ダクネーATCC21192を、培地の溶存酸素濃度
が0.5ppmを越えないように調節して培養する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シュードモナス属に属
し、アスパラギン酸β−脱炭酸酵素活性を有する微生物
の培養方法に関するものである。アスパラギン酸β−脱
炭酸酵素は、L−アラニンの製造に広く用いられてお
り、有用な酵素である。
し、アスパラギン酸β−脱炭酸酵素活性を有する微生物
の培養方法に関するものである。アスパラギン酸β−脱
炭酸酵素は、L−アラニンの製造に広く用いられてお
り、有用な酵素である。
【0002】
【従来の技術】従来、シュードモナス属に属し、アスパ
ラギン酸β−脱炭酸酵素活性を有する微生物の培養法と
しては、培地中に乳酸やピルビン酸を添加する方法(特
公昭60-19997号公報)、L−グルタミン酸を添加する方
法(特公昭53-27355号公報)などが提案されている。
ラギン酸β−脱炭酸酵素活性を有する微生物の培養法と
しては、培地中に乳酸やピルビン酸を添加する方法(特
公昭60-19997号公報)、L−グルタミン酸を添加する方
法(特公昭53-27355号公報)などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来公知の方法
は、培地に添加される乳酸、ピルビン酸およびL−グル
タミン酸が比較的高価であるため、工業的製法としては
有利な方法であるとは言い難い。本発明は、工業的に安
価にシュードモナス属に属しアスパラギン酸β−脱炭酸
酵素活性を有する微生物を培養し、該脱炭酸酵素活性高
含量菌体を得る方法を提供することを目的とするもので
ある。
は、培地に添加される乳酸、ピルビン酸およびL−グル
タミン酸が比較的高価であるため、工業的製法としては
有利な方法であるとは言い難い。本発明は、工業的に安
価にシュードモナス属に属しアスパラギン酸β−脱炭酸
酵素活性を有する微生物を培養し、該脱炭酸酵素活性高
含量菌体を得る方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シュー
ドモナス属に属し、アスパラギン酸β−脱炭酸酵素活性
を有する微生物を培養するに際し、培地の溶存酸素濃度
が0.5ppmを越えないように調節して該微生物を培
養することを特徴とするシュードモナス属微生物の培養
方法が提供される。
ドモナス属に属し、アスパラギン酸β−脱炭酸酵素活性
を有する微生物を培養するに際し、培地の溶存酸素濃度
が0.5ppmを越えないように調節して該微生物を培
養することを特徴とするシュードモナス属微生物の培養
方法が提供される。
【0005】本発明で使用されるシュードモナス属に属
し、アスパラギン酸β−脱炭酸酵素を含量する微生物菌
体としては、該酵素活性を有しシュードモナス属に属す
るものであればいかなる菌体をも用いることができる。
代表的なものを例示すれば、シュードモナス・ダクネー
(Pseudomonas dacunhae)IAM 1152、同ATC
C 21192、シュードモナス・プチダ(Psudomonas
putida)ATCC21812、同IAM1506、シ
ュードモナス・フルオレッセンス(psudomonas fluores
ens)IFO 3081、シュードモナス・アエルギノ
ーザ(Psudomonas aeruginosa)IAM 1054など
である。
し、アスパラギン酸β−脱炭酸酵素を含量する微生物菌
体としては、該酵素活性を有しシュードモナス属に属す
るものであればいかなる菌体をも用いることができる。
代表的なものを例示すれば、シュードモナス・ダクネー
(Pseudomonas dacunhae)IAM 1152、同ATC
C 21192、シュードモナス・プチダ(Psudomonas
putida)ATCC21812、同IAM1506、シ
ュードモナス・フルオレッセンス(psudomonas fluores
ens)IFO 3081、シュードモナス・アエルギノ
ーザ(Psudomonas aeruginosa)IAM 1054など
である。
【0006】本発明方法において重要なことは、上記微
生物の培養の際に培地中の溶存酸素濃度が0.5ppm
を越えないように調節することである。即ち、培養中は
通気撹拌を調整して、培養開始数時間のうちに溶存酸素
濃度を0.5ppm以下となるようにし、以後該濃度を
0.5〜0.01ppmに維持することである。
生物の培養の際に培地中の溶存酸素濃度が0.5ppm
を越えないように調節することである。即ち、培養中は
通気撹拌を調整して、培養開始数時間のうちに溶存酸素
濃度を0.5ppm以下となるようにし、以後該濃度を
0.5〜0.01ppmに維持することである。
【0007】本発明に使用される培地の炭素源は、特に
限定されるものではなく、例えばフマル酸、コハク酸、
リンゴ酸等が用いられるが、中でもフマル酸が好適であ
る。培地の窒素源としては、アンモニア、硫酸アンモニ
ウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素等を
単独または混合して用いることができる。
限定されるものではなく、例えばフマル酸、コハク酸、
リンゴ酸等が用いられるが、中でもフマル酸が好適であ
る。培地の窒素源としては、アンモニア、硫酸アンモニ
ウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素等を
単独または混合して用いることができる。
【0008】無機塩としては、リン酸一水素カリウム、
リン酸二水素カリウム、硫酸マグネシウム等が用いられ
る。この他に、菌の生育に必要であれば、ペプトン、肉
エキス、酵母エキス、コーンスティ−プリカー、カザミ
ノ酸、各種ビタミン等の栄養素を培地に添加してもよ
い。
リン酸二水素カリウム、硫酸マグネシウム等が用いられ
る。この他に、菌の生育に必要であれば、ペプトン、肉
エキス、酵母エキス、コーンスティ−プリカー、カザミ
ノ酸、各種ビタミン等の栄養素を培地に添加してもよ
い。
【0009】培養は通気撹拌、振盪等の好気的条件下で
行い、培養温度は20〜40℃、好ましくは28〜32
℃である。培養中のpHは5〜10、好ましくは7〜8
付近であり、その調節は酸またはアルカリを添加して行
われる。
行い、培養温度は20〜40℃、好ましくは28〜32
℃である。培養中のpHは5〜10、好ましくは7〜8
付近であり、その調節は酸またはアルカリを添加して行
われる。
【0010】培養開始時の培地中の炭素源の濃度は、
0.05〜10wt/vol%が用いられ、例えばフマル酸を
使用する場合、その濃度は好ましくは0.1〜5wt/vol
%、より好ましくは0.5〜2wt/vol%である。培養期
間は10時間〜4日間、最適期間は1〜3日間である。
0.05〜10wt/vol%が用いられ、例えばフマル酸を
使用する場合、その濃度は好ましくは0.1〜5wt/vol
%、より好ましくは0.5〜2wt/vol%である。培養期
間は10時間〜4日間、最適期間は1〜3日間である。
【0011】
【実施例】以下の実施例において、%はいずれもwt/vol
%を意味する。 実施例 培地(フマル酸ナトリウム0.5%、フマル酸アンモニ
ウム1.0%、コーンスティ−プリカー1.0%、リン酸
第一カリウム0.05%、MgSO4・7H2O0.05
%、pH7.0)100mlを500ml容三角フラス
コに分注、滅菌した後、シュードモナス・ダクネーAT
CC21192を植菌し、30℃にて1日間振盪培養を
行った(前培養)。次に、上記培地1000mlを2l
容通気撹拌槽に仕込み、滅菌(120℃、20分間)
後、上記前培養物の20mlを添加して、回転数400
rpm、通気量0.5vvm、温度30℃、pH7.3に
て24時間培養を行った。
%を意味する。 実施例 培地(フマル酸ナトリウム0.5%、フマル酸アンモニ
ウム1.0%、コーンスティ−プリカー1.0%、リン酸
第一カリウム0.05%、MgSO4・7H2O0.05
%、pH7.0)100mlを500ml容三角フラス
コに分注、滅菌した後、シュードモナス・ダクネーAT
CC21192を植菌し、30℃にて1日間振盪培養を
行った(前培養)。次に、上記培地1000mlを2l
容通気撹拌槽に仕込み、滅菌(120℃、20分間)
後、上記前培養物の20mlを添加して、回転数400
rpm、通気量0.5vvm、温度30℃、pH7.3に
て24時間培養を行った。
【0012】この培養中の培地の溶存酸素レベルはDO
電極[オリエンタル電気社製S−1型 2mil膜使
用]にて測定したが、培養開始後6時間で0.5ppm
以下となり、以降0.5〜0.01ppmに維持した。
電極[オリエンタル電気社製S−1型 2mil膜使
用]にて測定したが、培養開始後6時間で0.5ppm
以下となり、以降0.5〜0.01ppmに維持した。
【0013】なお、比較例として、通気量を1vvm、
撹拌回転数1000rpmにて、培地の溶存酸素レベル
を0.05〜7ppmに維持した以外は実施例と同様に
培養した。(これら実施例および比較例における溶存酸
素濃度の経過を図1に示した。)
撹拌回転数1000rpmにて、培地の溶存酸素レベル
を0.05〜7ppmに維持した以外は実施例と同様に
培養した。(これら実施例および比較例における溶存酸
素濃度の経過を図1に示した。)
【0014】培養終了後、これらの培養液100mlか
ら集菌した菌体を用いて、下記のようにしてアスパラギ
ン酸β−脱炭酸酵素活性を測定した。結果を第1表に示
す。なお、該活性は比較例での活性を100とする相対
値で表した。
ら集菌した菌体を用いて、下記のようにしてアスパラギ
ン酸β−脱炭酸酵素活性を測定した。結果を第1表に示
す。なお、該活性は比較例での活性を100とする相対
値で表した。
【0015】
【表1】 第1表 アスパラギン酸β−脱炭酸酵素活性 実施例 135 比較例 100
【0016】(アスパラギン酸β−脱炭酸酵素活性の測
定)培養液100mlから回収した菌体を反応液(アス
パラギン酸1500mM、ピリドキサールリン酸0.0
4mM、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート
0.1容量%アンモニア0.4M含有;pH4.7)20
mlに懸濁し、30℃にて1時間振盪した後の生成アラ
ニン量を、ペーパークロマトグラフィーまたは高速液体
ペーパークロマトグラフィーにて測定して、酵素活性を
求めた。
定)培養液100mlから回収した菌体を反応液(アス
パラギン酸1500mM、ピリドキサールリン酸0.0
4mM、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート
0.1容量%アンモニア0.4M含有;pH4.7)20
mlに懸濁し、30℃にて1時間振盪した後の生成アラ
ニン量を、ペーパークロマトグラフィーまたは高速液体
ペーパークロマトグラフィーにて測定して、酵素活性を
求めた。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、シュードモナス属に属
する微生物を、培地の溶存酸素濃度を0.5ppmを越
えないように調節して培養することにより、アスパラギ
ン酸β−脱炭酸酵素活性の高い菌体を得ることができ
る。
する微生物を、培地の溶存酸素濃度を0.5ppmを越
えないように調節して培養することにより、アスパラギ
ン酸β−脱炭酸酵素活性の高い菌体を得ることができ
る。
【図1】本発明の実施例および比較例における、培養時
の溶存酸素濃度の経過と菌体の相対生育度を示した説明
図である。
の溶存酸素濃度の経過と菌体の相対生育度を示した説明
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 13/06 C12R 1:38) (72)発明者 湯川 英明 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 シュードモナス属に属し、アスパラギン
酸β−脱炭酸酵素活性を有する微生物を培養するに際
し、培地の溶存酸素濃度が0.5ppmを越えないよう
に調節して該微生物を培養することを特徴とするシュー
ドモナス属微生物の培養方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3027723A JPH0579A (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | シユードモナス属微生物の培養方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3027723A JPH0579A (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | シユードモナス属微生物の培養方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579A true JPH0579A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=12228942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3027723A Pending JPH0579A (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | シユードモナス属微生物の培養方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0579A (ja) |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP3027723A patent/JPH0579A/ja active Pending
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