JPH0579636A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

Info

Publication number
JPH0579636A
JPH0579636A JP22782791A JP22782791A JPH0579636A JP H0579636 A JPH0579636 A JP H0579636A JP 22782791 A JP22782791 A JP 22782791A JP 22782791 A JP22782791 A JP 22782791A JP H0579636 A JPH0579636 A JP H0579636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bread
heating
blower
gas
inspection operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22782791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3119506B2 (ja
Inventor
Yuki Takahashi
由紀 高橋
Nobuichi Nishimura
展一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP03227827A priority Critical patent/JP3119506B2/ja
Publication of JPH0579636A publication Critical patent/JPH0579636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3119506B2 publication Critical patent/JP3119506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、被加熱調理物の初期状態を自動的
に判定して、スイッチ個数を削減するようにしている。 【構成】 運転制御回路19の検査制御手段により、送
風機を停止した状態でヒータ10,11を駆動する検査
運転を所定時間実行すると共にこの検査運転後に前記送
風機を駆動するようにし、運転制御回路19の判定手段
により検査行程の終了前および終了後にそれぞれガスセ
ンサ15によりガス量を検出しそのガス量検出値の差に
応じて被加熱調理物の初期状態を判定するようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスセンサを備えた加
熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、加熱調理器においては、種々の形
態の加熱調理を総合的に行なうものが主流となってきて
おり、例えば電子レンジにおいても、電子レンジ機能の
他にヒータによるオーブン機能等を備えたものも多い。
この種の加熱調理器では、食パン等も焼くことができる
ようになっており、いわゆるトースター機能を備えてい
る。
【0003】しかして、食パンは、常温状態から焼くこ
とが通常であるが、食パンを冷蔵庫の冷凍室に保存して
おくことも多くなってきており、この冷凍保存された食
パン(以下冷凍パンと称する)を焼く場合には、常温状
態の食パン(以下常温パンと称する)を焼く場合とでは
加熱制御パターン(例えば加熱時間)を違える必要があ
る。このため、この種加熱調理器では、トースター調理
について常温パン指定スイッチと、冷凍パン指定スイッ
チとを設けて、使用者においてパン状態をあらかじめ選
択指定するようにし、その選択指定の入力に基づいて加
熱調理器の加熱運転制御装置が加熱制御パターンを切り
替えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、この種加熱調理器では、種々の形態の加熱調
理を総合的に行なうことが主流となってきていることか
ら、入力スイッチ数も多くなる傾向にあり、なるべくス
イッチ個数は増加させない方が好ましい。この観点から
すると、常温パン指定スイッチおよび冷凍パン指定スイ
ッチもなくしたいという要望が強い。また、このように
使用者におけるスイッチ操作によってパン状態を選択指
定する場合には、スイッチ操作を間違うおそれもあり、
調理の失敗を招くおそれがある。
【0005】また、パンを焼く場合には、一般的にパン
の初期状態としては常温パンの場合が多いので、通常
は、常温パンを焼くのに好適するように加熱出力を設定
している。しかし、冷凍パンの場合には、パン表面が適
度な焼き色状態になっても、パン内部はさほど熱くなっ
ていないことがある。そして、パン内部まで熱くしよう
として加熱出力を高くすると、パン表面が焼き過ぎてし
まうおそれがある。
【0006】さらに、食パンの初期状態としては上述し
たように、常温パンか冷凍パンであるが、しかし、使用
者によっては食パンを冷蔵庫の冷凍室でなくこれ以外の
冷蔵室等に保存しておくこともある。従って、食パンを
常温パンと冷凍パンとの2区分に分けてしまうと、その
中間的な冷蔵パンが常温パン用の制御または冷凍パン用
の制御で加熱されるようになって好ましくない。
【0007】本発明は上記各事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、被加熱調理物の初期状態を自
動的に判定できて、スイッチ個数を削減できると共に、
スイッチ誤操作による調理失敗を来すこともない加熱調
理器を提供するにある。
【0008】また、本発明の目的は、被加熱調理物の初
期状態を自動的に判定できて、スイッチ個数を削減でき
ると共に、スイッチ誤操作による調理失敗を来すことも
なく、しかも初期状態が異なっても常に良好に加熱調理
できる加熱調理器を提供するにある。
【0009】さらに本発明の目的は、被加熱調理物の初
期状態を自動的に判定できて、スイッチ個数を削減でき
ると共に、スイッチ誤操作による調理失敗を来すことも
なく、特に被加熱調理物の初期状態を比較的こまかに判
定できる加熱調理器を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の点に着目
してなされたものである。被加熱調理物を加熱すると、
これの初期状態によりガスセンサの出力状況が異なるこ
とが判明した。すなわち、被加熱調理物の初期状態を常
温状態と冷凍状態とに区別したとき、常温状態の被加熱
調理物を加熱した場合では、被調理物からただちに蒸気
や気体が発生するが、冷凍状態の被加熱調理物を加熱し
た場合では、被加熱調理物に含まれる凝固水分が融解す
るの時間がかかり、蒸気や気体の発生が遅れる。
【0011】しかしながらこのようなガス発生状況に差
異があるにもかかわらず、ガスセンサにおける検出出力
にはさほど差異がみられない。この点を調査したとこ
ろ、ガスセンサはある程度のガス量に達しないうちは出
力に差が出ないこと、またガスセンサにおけるガス接触
度が小さいとガス発生量が多くても出力に差異があらわ
れないことが判明した。
【0012】本発明の加熱調理器は、調理室に収容され
た被加熱調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内に
空気を供給して排出する送風機と、前記調理室内のガス
量を検出するガスセンサと、前記送風機を停止した状態
で前記加熱手段を駆動する検査運転を所定時間実行する
と共にこの検査運転後に前記送風機を駆動する検査制御
手段と、前記検査運転の終了前および終了後にそれぞれ
前記ガスセンサによりガス量を検出しそのガス量検出値
の差に応じて被加熱調理物の初期状態を判定する判定手
段とを備えて成るところに特徴を有する(請求項1の発
明)。
【0013】また、本発明の加熱調理器は、上記請求項
1の発明の構成要素に、判定手段の判定結果に応じて前
記加熱手段の加熱出力を制御する加熱出力制御手段を加
えたところに特徴を有する(請求項2の発明)。
【0014】さらに、本発明の加熱調理器は、前記請求
項1の判定手段に代えて、検査運転の終了前および終了
後にそれぞれガスセンサによりガス量を検出しそのガス
量検出値の差を予め定められた基準値と比較して被加熱
調理物の初期状態を3区分の一つに判定する判定手段を
設けるようにしたところに特徴を有する(請求項3の発
明)。
【0015】
【作用】検査運転が実行されると、被加熱調理物が加熱
される。この場合、送風機は停止されているので、被加
熱調理物が常温状態のものであれば、ガスが順次発生し
て調理室内に溜まる。また、被加熱調理物が冷凍状態の
ものであれば、ガス発生がほとんどない。
【0016】この検査運転の終了前になると、判定手段
によりガス量検出が実行される。このとき、ガス量検出
結果は、被加熱調理物が常温状態であっても冷凍状態で
あってもさほど差異はない。そしてこの検査運転が終了
すると送風機が運転される。そして再度ガス量が検出さ
れる。
【0017】このとき、被加熱調理物が常温状態であっ
たとすると、検査運転において調理室内にかなりのガス
量が溜まっていること、および、送風機の送風運転によ
ってガスセンサにガスが良く接触することから、ガスセ
ンサは一度に相当量のガス量を検出することになり、最
初のガス量検出結果と大きな差がでる。これをもって被
加熱調理物が常温状態であることが判定される。一方、
被加熱調理物が冷凍状態であったとすると、ガス発生量
が極めて少ないことから、最初のガス量検出時の検出結
果との差はほとんどなく、これをもって被加熱調理物が
冷凍状態であることが判定される。このように被加熱調
理物の初期状態を自動的にしかも誤りなく判別でき、よ
ってその後の調理も適正に行なうことが可能となる。従
って、被加熱調理物の初期状態を指定するためのスイッ
チは不要で、スイッチ個数を削減できると共に、スイッ
チ誤操作による調理失敗を来すこともない。
【0018】この場合、判定手段の判定結果に応じて前
記加熱手段の加熱出力を制御する加熱出力制御手段を備
えていれば、被加熱調理物をその初期状態に応じた加熱
出力で加熱調理でき、従って、初期状態が異なっても常
に良好に加熱調理できる。
【0019】また、判定手段が、検査運転の終了前およ
び終了後にそれぞれガスセンサによりガス量を検出しそ
のガス量検出値の差を予め定められた基準値と比較して
被加熱調理物の初期状態を3区分の一つに判定する構成
であれば、被加熱調理物の初期状態を比較的こまかに判
定できるようになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき図1ない
し図6を参照しながら説明する。図2および図3におい
て、本体ケース1の内部には内ケース2が設けられてお
り、この内ケース2の内部は調理室3とされている。本
体ケース1の前面には扉4が設けられていると共に、操
作パネル5が設けられている。
【0021】この操作パネル5には表示器6が設けられ
ている他に、スタートスイッチ、自動調理スイッチ、ト
ースタースイッチおよび時間設定スイッチ等の各種スイ
ッチ7が設けられている。
【0022】内ケース2の底板部外面にはターンテーブ
ル8を回転させるためのターンテーブルモータ9が配設
されていると共に、加熱手段としての下ヒータ10が配
設され、そして内ケース2の上板部外面には同じく加熱
手段としての上ヒータ11が配設されている。さらに内
ケース2の側板部には励振口12が形成されており、こ
の励振口12部分には導波管13を介してマグネトロン
14が取り付けられている。また、内ケース2の側板部
には排気口2aが形成されていると共に排気通路2bが
形成されている。そしてこの排気通路2bの内部には、
ガスセンサ15が配設されている。このガスセンサ15
はガス量検出を電圧で出力するようになっており、検出
ガス量が多くなるにつれ出力電圧は低くなる構成であ
る。
【0023】本体ケース1の内面には、ファンモータ1
6および羽根17から成る送風機18が配設されてお
り、この送風機18は運転されると、外気が本体ケース
1の図示しない吸気口から吸入され、前記マグネトロン
14を空冷して調理室3内に流入し、そして排気口2a
および排気通路2bを通して本体ケース1外に排出され
る。
【0024】図1には電気的構成を示している。運転制
御回路19はA/D変換器およびマイクロコンピュータ
を含んで構成されており、これは内部に保有する運転プ
ログラムに従ってターンテーブルモータ9、下ヒータ1
0、上ヒータ11、マグネトロン14およびファンモー
タ16をそれぞれ駆動回路20ないし24を介して駆動
制御すると共に、表示器6を駆動制御するようになって
いる。この運転制御回路19は検査制御手段および判定
手段としても機能するものである。
【0025】さて、上記構成の作用について運転制御回
路19の上記各機能も合わせて説明する。図4および図
5には、運転制御回路19の制御内容のフローチャート
を示している。このフローチャートは、トーストスイッ
チが操作されたときにスタートする。また、図6には、
常温パンを加熱調理する場合のガスセンサ15の出力変
化(これは符号Jで示す)と、冷凍パンを加熱調理する
場合のガスセンサ15の出力変化(これは符号Rで示
す)とを送風機18および下,上ヒータ10,11の運
転と合わせて示している。
【0026】いま、食パンを焼くべく食パンを調理室3
内に収容したうえで、使用者がトーストスイッチを操作
すると、運転制御回路19は、最初に所定時間例えば5
秒間リフレッシュ運転を実行する(ステップS1)。こ
のリフレッシュ運転は、送風機18を駆動して調理室3
内部の残留ガスを排出するために行われる。次に、送風
機18を停止し下ヒータ10および上ヒータ11を連続
通電駆動するところの検査運転を開始する(ステップS
2)。そして、ガスセンサ15によるガス量検出値すな
わちセンサ出力電圧を読み込み(ステップS3)、そし
てこのセンサ出力電圧を基準値Vmaxとして記憶する
(ステップS4)。なお、この時点では食パンが常温パ
ンおよび冷凍パンのいずれであっても、ガスセンサ15
のガス量検出値は低い(出力電圧は高い)。
【0027】しかしてこの検査運転は後述のステップS
12から分かるが所定時間たとえば35秒実行される
が、この検査運転の終了前例えば検査運転開始から33
秒経過したところで(ステップS5にて判断)、センサ
出力電圧を読み込み(ステップS6)、そしてこのとき
の出力電圧Vsと前記基準値Vmaxとの差Aを算出
する(ステップS7)。これから1秒経過したところす
なわち検査運転開始から34秒経過したところで(ステ
ップS8にて判断)、センサ出力電圧を読み込み(ステ
ップS9)、そしてこのときの出力電圧Vsと前記基準
値Vmaxとの差Aを算出し(ステップS10)、さ
らに差Aと差Aとの平均値Aを算出する(ステップ
S11)。そしてこれから1秒後すなわち検査運転開始
から35秒を経過すると(ステップS12にて判断)、
これをもってこの検査運転を終了する。
【0028】この検査運転時において、食パンが常温パ
ンであれば、上下のヒータ11,10の加熱作用を受
け、内部の水分が蒸発する。従って調理室3内部のガス
量は多くなるが、ガスセンサ15に対するガス接触度は
低いままにあるからセンサ出力電圧は高いままであって
変化は少ない(図6の特性線J参照)。また、食パンが
冷凍パンであれば、上下のヒータ11,10の加熱作用
を受けても内部の凝固水分が融解するのみで蒸気および
その他の気体の発生は極めて少なく、図6の特性線Rか
ら分かるようにガスセンサ15の出力電圧もさほど変化
しない。
【0029】この検査運転の後送風機18を駆動する
(図5のステップS13)。これにて、調理室3内の空
気が排出されるようになり、食パンが冷凍パンである場
合ガスセンサ15の出力電圧にさほどの変化はないが、
食パンが常温パンであるときには、既に調理室3内にか
なりのガスが溜まっており、このガスが送風機18の送
風作用によってガスセンサ15に良く接触するようにな
る。
【0030】この送風機18の運転開始直後(3秒
後)、つまり検査運転開始から38秒を経過した時点で
(ステップS14にて判断)、センサ出力電圧Vsを読
み込み(ステップS15)、そしてこのときの出力電圧
Vsと前記基準値Vmaxとの差Bを算出する(ステ
ップS16)。これから1秒経過したところすなわち検
査運転開始から39秒経過したところで(ステップS1
7にて判断)、再度センサ出力電圧Vsを読み込み(ス
テップS18)、そしてこのときの出力電圧Vsと前記
基準値Vmaxとの差Bを算出し(ステップS1
9)、さらに差Bと差Bとの平均値Bを算出する
(ステップS20)。
【0031】ここにおいて、上述から分かるように、食
パンが常温パンであれば、ガスセンサ15の出力電圧が
下がる(ガス量検出値が多い)ことから基準値Vmax
との差の平均値Bは大きくなり、そして食パンが冷凍パ
ンであるときにはこの平均値Bはさほど大きくならな
い。この後、この平均値Bから先に算出した平均値Aを
差し引き、その差が基準値K以上であれば(ステップS
21にて判断)、常温パンであると判定し(ステップS
22)、基準値未満であれば冷凍パンであると判定する
(ステップS23)。
【0032】そして検査運転開始から例えば95秒経過
したところで(ステップS24)、送風機18を停止し
(ステップS25)、そして、前記判定結果に応じて調
理残り時間を設定する(ステップS26)。この後この
設定時間が経過すれば(ステップS27にて判断)、ヒ
ータ10,11を断電して(ステップS28)この調理
運転を終了する。
【0033】このような本実施例によれば、被加熱調理
物である食パンが常温パンであるか冷凍パンであるかを
自動的にしかも誤りなく判別でき、よってその後の調理
も適正に行なうことが可能となる。従って、食パンの初
期状態を使用者のスイッチ入力にて指定する場合と違っ
て、スイッチ個数を削減できると共に、焼き過ぎあるい
は焼き不足といった調理失敗を来すこともない。
【0034】なお、上記実施例では、食パンの初期状態
を判定した後、送風機18を検査運転開始から95秒経
過したところで停止するようにしたが、これは、判定後
ただちに停止するようにしても良い。
【0035】図7ないし図11は本発明の第2の実施例
を示している。図7に示す運転制御回31は、前記第1
の実施例の運転制御回路19と同様の検査制御手段およ
び判定手段としての機能を有する他に、加熱出力制御手
段としての機能を有している。しかして、この運転制御
回路31の制御内容は図8ないし図10に示しており、
同図においては、ステップP1からステップP25まで
は、第1の実施例におけるステップS1からステップS
25までと同様である。なお、このステップ25までに
おいては、上下のヒータ11,10は連続通電されてお
り、食パンが常温パンであるか冷凍パンであるかは判定
されている。
【0036】しかしてステップP26では、前記判定結
果が冷凍パンであったか、否かを判定し、冷凍パンでな
ければ(常温パンであれば)、常温パンにとって適正な
調理残り時間を設定する(ステップP27)。この場
合、上下ヒータ11,10はそのまま連続通電状態とな
っている。また、判定結果が冷凍パンであったとき(ス
テップP26「N」)には、上下ヒータ11,10を所
定のデューティー比(20秒通電、10秒断電)にて通
断電する(ステップP28)。すなわち、上下ヒータ1
1,10の加熱出力を、常温パンの場合には100%出
力とし、冷凍パンの場合にはほぼ67%出力(通電時間
比)とする。
【0037】ステップP28の後は、冷凍パンにとって
適正な調理残り時間を設定する(ステップP29)。こ
の調理残り時間は常温パンの場合よりも長めに設定され
る。この後、この設定時間が経過すれば(ステップP3
0にて判断)、上下ヒータ11,10を断電して(ステ
ップP31)、この調理運転を終了する。なお、上下ヒ
ータ11,10の通断電運転状況は図11に示してい
る。
【0038】この第2の実施例によれば、次の効果を奏
する。すなわち、上下ヒータ11,10の100%通電
では、常温パンを焼く場合には表面が適度な焼き色が着
く程度に焼けしかも内部も熱くなって、良好な焼き具合
が期待できるが、冷凍パンの場合にも同様の加熱出力と
すると、パン表面が適度な焼き色に焼けていても内部は
比較的冷たいことがある。しかるに、この第2の実施例
では、常温パンであることを判定したときにはヒータ出
力を100%とするが、冷凍パンであることが判定され
たときにはヒータ出力を通電比でほぼ67%に制御する
から、パン表面の温度立ち上がりが低くなることで、内
部との温度差が少なくなり、もって、表面が適度な焼き
色が着く程度に焼けるころには内部も熱くなっており、
良好な焼き具合が期待できる。従って、被加熱調理物で
ある食パンが常温パンであっても冷凍パンであっても常
に良好に加熱調理できる。
【0039】図12ないし図15は本発明の第3の実施
例を示している。図12に示す運転制御回41は、前記
第1の実施例の運転制御回路19と同様の検査制御手段
および判定手段としての機能を有するが、判定手段の構
成が若干異なる。また、この第3の実施例においては、
被加熱調理物の重量を検出する重量センサ42が設けら
れており、その検出結果は運転制御回路41に与えられ
る。
【0040】この運転制御回路41の制御内容は図13
および図14に示しており、以下、その制御内容につい
て図15も参照して述べる。図15には、常温パンを加
熱調理する場合のガスセンサ15の出力変化(これは符
号Jで示す)と、冷凍パンを加熱調理する場合のガスセ
ンサ15の出力変化(これは符号Rで示す)と、冷蔵庫
の冷蔵室等にて保存された食パン(以下中間パン)を加
熱調理する場合のガスセンサ15の出力変化(これは符
号Mで示す)とを送風機18および下,上ヒータ10,
11の運転と合わせて示している。
【0041】しかして、まず、重量センサ42により重
量Wを読み込み(ステップR1)、次に、5秒間リフレ
ッシュ運転を実行する(ステップR2)。その後、送風
機18を停止し下ヒータ10および上ヒータ11を連続
通電駆動するところの検査運転を開始する(ステップR
3)。そして、この制御開始から、5秒ないし40秒間
の間のガスセンサ15によるガス量検出値すなわちセン
サ出力電圧を読み込み(ステップR4)、そしてこのセ
ンサ出力電圧の最大値Vmaxを記憶する(ステップR
5)。なお、この時点では食パンが常温パンおよび冷凍
パン並びに中間パンのいずれであっても、ガスセンサ1
5のガス量検出値は低い(出力電圧は高い)。
【0042】そして制御開始から45秒を経過すると
(ステップR6にて判断)、送風機18を駆動する(ス
テップR7)。そして制御開始から60秒を経過すると
(ステップR8にて判断)、センサ出力電圧Aを読み込
む(ステップR9)。そしてガス検出量の変化率Hを算
出する(ステップR10)。この変化率HはH=(Vm
ax−A)/Vmaxで求められ、これはH=1−A/
Vmaxに置き換えられる。つまりガス検出量の差がこ
れに反映している。
【0043】次にこの変化率Hが予め設定された基準値
この場合「0.08」および「0.03」と比較される
(ステップR11,ステップR12)。そして、変化率
Hが「0.08」以上であると、常温パンであると判定
し(ステップR13)、変化率Hが「0.08」未満で
「0.03」以上であると、中間パンであると判定し
(ステップR14)、変化率Hが「0.03」未満であ
ると、冷凍パンであると判定する(ステップR15)。
【0044】この後、ステップR1にて読み込んだ重量
Wに基づいて食パンの枚数を判定する(ステップR1
6、ステップR17)。重量Wが「70g」以下である
と「1枚」と判定し(ステップR18)、重量Wが「7
0g」を超え「140g」未満であると「中間」と判定
し(ステップR19)、重量Wが「140g」以上であ
ると「2枚」と判定する(ステップR20)。上記「中
間」は食パンの厚さによっては1枚の場合もあるし2枚
の場合もあるといった判定レベルである。
【0045】次いで、制御開始から120秒経過すると
(ステップR21にて判断)、送風機18を停止し(ス
テップR22)、調理時間(この制御開始から終了まで
の時間)を設定する(ステップR23)。この調理時間
設定は食パンの初期状態および枚数の判定結果に基づい
て設定する。この設定データの内容を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】この後この設定時間が経過すれば(ステッ
プR24にて判断)、ヒータ10,11を断電して(ス
テップR25)この調理運転を終了する。
【0048】この第3の実施例によれば、食パンの初期
状態を常温パンおよび冷凍パンさらには中間パンのいず
れかであるかを自動的に判断できる。従って、食パンが
例えば冷蔵室に保存されていた場合、これを常温パンお
よび冷凍パンのいずれでもない中間パンとして判定でき
る。このように被加熱調理物である食パンの初期状態を
比較的こまかに判定できるから、加熱制御も食パンの初
期状態に応じて最適に行ない得る。
【0049】特にこの第3の実施例では、重量センサ4
2の検出結果に基づいて食パン枚数も判定するように
し、上記初期状態判定結果にこの枚数判定結果も加味し
て調理時間を設定するから、食パンを常に良好に焼き上
げることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。
【0051】すなわち、請求項1の加熱調理器によれ
ば、調理室に収容された被加熱調理物を加熱する加熱手
段と、前記調理室内に空気を供給して排出する送風機
と、前記調理室内のガス量を検出するガスセンサと、前
記送風機を停止した状態で前記加熱手段を駆動する検査
運転を所定時間実行すると共にこの検査運転後に前記送
風機を駆動する検査制御手段と、前記検査運転の終了前
および終了後にそれぞれ前記ガスセンサによりガス量を
検出しそのガス量検出値の差に応じて被加熱調理物の初
期状態を判定する判定手段とを備えて成ることを特徴と
するものであり、これにて、被加熱調理物の初期状態を
自動的にしかも誤りなく判別でき、よってその後の調理
も適正に行なうことが可能となり、従って、被加熱調理
物の初期状態を使用者のスイッチ入力にて指定する場合
と違って、スイッチ個数を削減できると共にスイッチ誤
操作による調理失敗を来すこともない、という優れた効
果を奏する。
【0052】請求項2の加熱調理器によれば、上記構成
要素の他に、判定手段の判定結果に応じて前記加熱手段
の加熱出力を制御する加熱出力制御手段を備えているか
ら、被加熱調理物をその初期状態に応じた加熱出力で加
熱調理でき、従って、初期状態が異なっても常に良好に
加熱調理できるという効果を奏する。
【0053】請求項3の調理器によれば、前記請求項1
の判定手段に代えて、検査運転の終了前および終了後に
それぞれガスセンサによりガス量を検出しそのガス量検
出値の差を予め定められた基準値と比較して被加熱調理
物の初期状態を3区分の一つに判定する判定手段を設け
ているから、被加熱調理物の初期状態を比較的こまかに
判定できるようになり、従って、その後の調理も一層適
正に行なうことが可能となるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成のブロ
ック図
【図2】電子レンジの斜視図
【図3】縦断背面図
【図4】制御内容を示すフローチャート
【図5】制御内容を示すフローチャート
【図6】食パンの初期状態が異なる場合のガスセンサの
出力変化と送風機およびヒータの運転状況とを示す図
【図7】本発明の第2の実施例を示す電気的構成のブロ
ック図
【図8】制御内容を示すフローチャート
【図9】制御内容を示すフローチャート
【図10】制御内容を示すフローチャート
【図11】食パンの初期状態が異なる場合のガスセンサ
の出力変化と送風機およびヒータの運転状況とを示す図
【図12】本発明の第3の実施例を示す電気的構成のブ
ロック図
【図13】制御内容を示すフローチャート
【図14】制御内容を示すフローチャート
【図15】食パンの初期状態が異なる場合のガスセンサ
の出力変化と送風機およびヒータの運転状況とを示す図
【符号の説明】
3は調理室、10は下ヒータ(加熱手段)、11は上ヒ
ータ(加熱手段)、14はマグネトロン、15はガスセ
ンサ、16はファンモータ、18は送風機、19は運転
制御回路(検査制御手段、判定手段)、31は運転制御
回路(検査制御手段、判定手段、加熱出力制御手段)を
示す。41は運転制御回路(検査制御手段、判定手
段)、42は重量センサを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理室に収容された被加熱調理物を加熱
    する加熱手段と、前記調理室内に空気を供給して排出す
    る送風機と、前記調理室内のガス量を検出するガスセン
    サと、前記送風機を停止した状態で前記加熱手段を駆動
    する検査運転を所定時間実行すると共にこの検査運転後
    に前記送風機を駆動する検査制御手段と、前記検査運転
    の終了前および終了後にそれぞれ前記ガスセンサにより
    ガス量を検出しそのガス量検出値の差に応じて被加熱調
    理物の初期状態を判定する判定手段とを備えて成ること
    を特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 調理室に収容された被加熱調理物を加熱
    する加熱手段と、前記調理室内に空気を供給して排出す
    る送風機と、前記調理室内のガス量を検出するガスセン
    サと、前記送風機を停止した状態で前記加熱手段を駆動
    する検査運転を所定時間実行すると共にこの検査運転後
    に前記送風機を駆動する検査制御手段と、前記検査運転
    の終了前および終了後にそれぞれ前記ガスセンサにより
    ガス量を検出しそのガス量検出値の差に応じて被加熱調
    理物の初期状態を判定する判定手段と、この判定手段の
    判定結果に応じて前記加熱手段の加熱出力を制御する加
    熱出力制御手段とを備えて成ることを特徴とする加熱調
    理器。
  3. 【請求項3】 調理室に収容された被加熱調理物を加熱
    する加熱手段と、前記調理室内に空気を供給して排出す
    る送風機と、前記調理室内のガス量を検出するガスセン
    サと、前記送風機を停止した状態で前記加熱手段を駆動
    する検査運転を所定時間実行すると共にこの検査運転後
    に前記送風機を駆動する検査制御手段と、前記検査運転
    の終了前および終了後にそれぞれ前記ガスセンサにより
    ガス量を検出しそのガス量検出値の差を予め定められた
    基準値と比較して被加熱調理物の初期状態を3区分の一
    つに判定する判定手段とを備えて成ることを特徴とする
    加熱調理器。
JP03227827A 1991-04-26 1991-09-09 加熱調理器 Expired - Fee Related JP3119506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03227827A JP3119506B2 (ja) 1991-04-26 1991-09-09 加熱調理器

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9647091 1991-04-26
JP3-180766 1991-07-22
JP3-96470 1991-07-22
JP18076691 1991-07-22
JP03227827A JP3119506B2 (ja) 1991-04-26 1991-09-09 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0579636A true JPH0579636A (ja) 1993-03-30
JP3119506B2 JP3119506B2 (ja) 2000-12-25

Family

ID=27308107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03227827A Expired - Fee Related JP3119506B2 (ja) 1991-04-26 1991-09-09 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3119506B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113951735A (zh) * 2021-11-22 2022-01-21 珠海格力电器股份有限公司 烹饪设备、烹饪设备控制方法和存储介质

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113951735A (zh) * 2021-11-22 2022-01-21 珠海格力电器股份有限公司 烹饪设备、烹饪设备控制方法和存储介质
CN113951735B (zh) * 2021-11-22 2022-11-01 珠海格力电器股份有限公司 烹饪设备、烹饪设备控制方法和存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3119506B2 (ja) 2000-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960002811B1 (ko) 가열조리장치
JP2004093126A (ja) トースタ付電子レンジ及びその駆動方法
US20040040447A1 (en) Cooking apparatus equipped with heaters and method of controlling the same
JP3023264B2 (ja) 加熱調理器
JP2586258B2 (ja) トースターレンジ
JP3119506B2 (ja) 加熱調理器
KR960002805B1 (ko) 가열조리기
JP2786754B2 (ja) 加熱調理器
JP2001349556A (ja) 加熱調理器
JP2002081653A (ja) 加熱調理器
JPH0776624B2 (ja) オーブントースター
JPH05180446A (ja) 加熱調理器の調理制御装置
JP2001254958A (ja) 加熱調理器
JP2861751B2 (ja) トースター
JPH06307647A (ja) 高周波加熱装置
JPH05141668A (ja) トースターレンジ型高周波加熱装置
JPH051821A (ja) 加熱調理器
JP2827737B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3661970B2 (ja) 自動フィッシュロースター
JP3038886B2 (ja) 高周波加熱装置
JPH08159481A (ja) 加熱調理器
JP3246202B2 (ja) 高周波加熱器
JPH07280278A (ja) 高周波加熱装置
JP2771715B2 (ja) 調理器
JPH04257623A (ja) 加熱調理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081013

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081013

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees