JPH0579562U - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH0579562U
JPH0579562U JP2449992U JP2449992U JPH0579562U JP H0579562 U JPH0579562 U JP H0579562U JP 2449992 U JP2449992 U JP 2449992U JP 2449992 U JP2449992 U JP 2449992U JP H0579562 U JPH0579562 U JP H0579562U
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和宏 市ノ川
健一郎 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立作業時における作業効率の向上を図る事
の出来る電子写真装置を提供することである。 【構成】 この電子写真装置は、装置の外面を規定する
エンクロジャーと、このエンクロジャー内に装着され、
電子写真法を利用した画像形成手段とを具備し、前記エ
ンクロジャーを、上面が開放されたロアーハウジング
と、このロアーハウジングの直上方に連接された状態で
配設され、上下両面が開放されたミドルハウジングと、
このミドルハウジングの直上方に連接された状態で配設
され、下面が開放されたアッパーハウジングとに3分割
された状態で構成する事を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電子写真法を利用した画像形成手段を有する電子写真装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真装置においては、これの外周を規定する為にエンクロジャーを 備え、これを介して内部構造を外部から仕切ると共に、外部から保護する様に構 成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、従来の電子写真装置において、エンクロジャーは全体を覆うと共に上 面及び側面が夫々開放されたエンクロジャー本体と、このエンクロジャー本体の 上部開口を開放可能に閉塞する上部パネルと、このエンクロジャー本体の側部開 口を開放可能に閉塞する側部パネルとから構成されている。尚、この上部パネル を上方に開放する事により、画像読み取り機構を保守・点検可能となり、また、 側部パネルを側方に開放する事により、プリント機構を保守・点検可能な状態と 鳴る様に設定されている。
【0004】 このような従来構成においては、上述した様にエンクロジャー本体により、内 部構造全体を覆う様に設定されている為、逆に、内部構造の組み立てが終わるま で、このエンクロジャー本体を取り付けることが出来ず、組立作業製の自由度が 損なわれる虞があり、改善が要望されていた。 また、上部パネルや側部パネルを開放するだけでは修理が不可能なような故障 が発生した場合には、このエンクロジャー本体を取り外さなければならず、この 為、修理における作業性が極めて悪化するという問題点も指摘されている。
【0005】 この考案は、上述した事情に鑑みてなされたもので、この考案の目的は、組立 作業時における作業効率の向上を図る事の出来る電子写真装置を提供する事であ る。 また、この考案の他の目的は、内部構造の修理に際して、エンクロジャーを全 体的に取り外さなくても済む様にして、修理の作業性の向上を図る事の出来る電 子写真装置を提供する事である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上述した課題を解決し、目的を達成する為、この考案に係わる電子写真装置は 、装置の外面を規定するエンクロジャーと、このエンクロジャー内に装着され、 電子写真法を利用した画像形成手段とを具備し、前記エンクロジャーを、上面が 開放されたロアーハウジングと、このロアーハウジングの直上方に連接された状 態で配設され、上下両面が開放されたミドルハウジングと、このミドルハウジン グの直上方に連接された状態で配設され、下面が開放されたアッパーハウジング とに3分割された状態で構成する事を特徴としている。
【0007】 また、この考案に係わる電子写真装置は、前記エンクロジャーの内部空間を上 下に2分割するメインプレートを更に具備し、前記ロアーハウジングは、このメ インプレートの下方に配設され、前記ミドルハウジングは、このメインプレート の上方に配設され、前記アッパーハウジングは、このミドルハウジングに回動自 在に取り付けられ、このミドルハウジングの上部開口を開放可能に閉塞する事を 特徴としている。
【0008】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記画像形成手段は、感光ド ラムと、この感光ドラムに画像に対応した潜像を形成させるレーザスキャニング ユニットと、この感光ドラムに形成された潜像を現像させる現像手段とを備え、 前記感光ドラム及び現像手段は、前記メインプレートの上面に取り付けられて、 前記ミドルハウジングにより周囲を取り囲まれ、前記レーザスキャニングユニッ トは、前記メインプレートの下面に取り付けられて、前記ロアーハウジングによ り周囲を取り囲まれる事を特徴としている。
【0009】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記感光ドラム及び現像手段 は、前記アッパーハウジングを開放させる事により、外部からアクセス可能な状 態に配設される事を特徴としている。 また、この考案に係わる電子写真装置は、外部と通信する通信手段と、原稿の 画像を読み取る画像読み取り手段と、前記通信手段を介して入力された画像情報 を、前記画像形成手段で用紙上に形成させ、前記画像読み取り手段で読み取られ た画像情報を、前記通信手段を介して外部に出力する入出力手段とを更に具備す る事を特徴としている。
【0010】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記画像読み取り手段は、前 記アッパーハウジング内に収納され、このアッパーハウジングは、その上面に開 口を有し、このアッパーハウジングには、コントロールパネルが回動自在に取り 付けられ、このコントロールパネルにより前記開口が開放可能に閉塞されている 事を特徴としている。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記画像読み取り手段は、前 記コントロールパネルを開放する事により、外部からアクセス可能な状態に配設 される事を特徴としている。
【0011】
【実施例】
以下に、この考案に係わる電子写真装置の一実施例の構成を、ファクシミリ装 置に適用した場合につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】 [全体構成の説明] この一実施例のファクシミリ装置10は、図1に示す様に、複数枚を一度にセ ットされた送信原稿の画像情報を一枚づつ自動的に読み取り、読み取った画像情 報を電話回線を用いて相手受信側のファクシミリ装置に送信し、また、相手送信 側のファクシミリ装置から送信されてきた画像情報を、レーザスキャニング方式 を用いた電子写真法を介して、内蔵する用紙(この一実施例では、カットされた 普通紙)に転写(画像形成)することができる様に構成されている。一方、この ファクシミリ装置10は、原稿から読み取った画像情報を、内蔵する用紙に複写 (画像形成)する事のできる所謂電子複写機能を有する様に構成されている。更 に、このファクシミリ装置10は、電話回線以外の接続ラインを介して例えば情 報処理装置から送信されてきた画像情報を内蔵する用紙に転写(画像形成)する 事の出来る所謂プリンタ機能を有する様にも構成されている。
【0013】 このファクシミリ装置10は、これの載置面に対して実質的に平行に配設され たメインプレート12と、このメインプレート12の上面上に装着され、上述し た画像形成機能を担うプリント機構14と、このメインプレート12の後端に回 動自在に軸支され、メインプレート12に対して揺動可能な揺動フレーム16と 、この揺動フレーム16の上面上に配設され、上述した画像読み取り機能を担う 画像読み取り機構18と、この揺動フレーム16の中間部に後端を回動自在に軸 支され、メイン揺動フレーム16に対して揺動可能なコントロールパネル20と 、上述したメインプレート12の下面の左右両側に固定され、夫々前後方向に沿 って延出するロアーフレーム22a,22bと、両ロアーフレーム22a,22 bに挟まれる空間内に配置されると共にメインプレート12の下面に取り付けら れ、プリント機構14における感光ドラム(後述する)の外周面上への潜像形成 機能を担うレーザスキャニングユニット24と、上述した各ロアーフレーム22 a,22bの下面の前後両端に夫々固定され、図示しない載置面上に載置される 4つの脚部26とを概略備えている。
【0014】 [エンクロジャー28の説明] また、このファクシミリ装置10は、図2及び図3に示す様に、その外面を全 面的に規定するエンクロジャー28を備えている。この一実施例においては、こ のエンクロジャー28は、ロアーフレーム22a,22bにより挟まれる空間の 周囲(即ち、メインプレート12よりも下方部分)を取り囲む様に配設され、メ インプレート12の下方に配設されたロアーハウジング30と、このロアーハウ ジング30の直上方に連続的に配設されると共に、プリント機構14回りを取り 囲む様に配設され、メインプレート12の上方に配設されたミドルハウジング( プリンタハウジング)32と、このプリンタハウジング32の直上方に連続的に 配設され、これの上部開口を開放可能に閉塞する様に、揺動フレーム16部に固 着されたアッパ−ハウジング34とから3分割された状態で構成されている。尚 、上述したコントロールパネル20は、アッパーハウジング34の前部に形成さ れた前部開口を開放可能に閉塞する様に、この前部開口の後端縁において揺動自 在に軸支されている。
【0015】 このように、ファクシミリ装置10の外面を規定するエンクロジャー28をロ アーハウジング30、プリンタハウジング32、及びアッパハウジング34とか らなる3分割構造とした為、内部構造を全て組み上げた後において、この内部構 造とは無関係な状態でエンクロジャー28を組み立てることができ、このファク シミリ装置10の組立の作業性を向上させることができることになる。 尚、上述した脚部26は、図4に示す様に、ファクシミリ装置10の略矩形状 を呈する底面の4隅に位置して配設されており、図5及び図6に示す様に、夫々 ロアーフレーム22a,22bの下面に固着されている。即ち、このファクシミ リ装置10においては、これの組み立て途中において、エンクロジャー28(特 に、ロアーハウジング30)が組み付けられていない状態においても、メインプ レート12はこれの下部に取り付けられたロアーフレーム22a,22bの下面 に固着された脚部26を介して、図示しない組立台上に安定した状態で載置され ることとなる。
【0016】 また、これらロアーフレーム22a,22bにロアーハウジング30が取り付 けられた状態で、図4及び図6に示す様に、各脚部26は各々に対応した状態で ロアーハウジング30に形成されたバカ穴からなる透孔30aを挿通して下方に 取り出される様に構成されている。この結果、このファクシミリ装置10を組立 台上に載置した状態で、その重量は基本的にロアーフレーム22a,22bを介 してメインプレート12で受け止められて、ロアーハウジング30を始めとする エンクロジャー28には何ら作用しないこととなる。従って、このエンクロジャ ー28には無用な荷重(自重)が作用しなくなり、この荷重を受けることによる 変形の虞がなくなると共に、薄肉化が達成され、全体重量の軽減化を図ることが 出来ることになる。
【0017】 特に、詳細は後述するが、レーザスキャニングユニット24は、図5に示す様 にメインプレート12の下面配設状態を示す様に、メインプレート12の下面に 取り付けられる様に設定されている。尚、図6に示す様に、このレーザスキャニ ングユニット24はその一部(具体的には、後述する感光ドラムへの画像露光用 のレーザ光の取り出し口)をメインプレート12の上面側に突出する様に設定さ れている。ここで、仮に、ロアーハウジング30の下面に脚部26を取り付け、 この脚部26を介してロアーハウジング30で荷重を受ける様に構成すると、こ のロアーハウジング30を予め組み付けない限りレザースキャニングユニット2 4を組み付けることが困難となり、作業順序に多大な制約が加えられ、作業性が 極めて悪化することとなる。しかしながら、この一実施例においては、ロアーハ ウジング30とは無関係な状態で、荷重を受ける為の脚部26をロアーフレーム 22a,22bに固着しているので、レザースキャニングユニット24は、メイ ンプレート12にロアーフレーム22a,22bを組み付けた後であれば、いつ でもメインプレート12の下面に組み付けることが可能となり、作業性における 自由度が増し、作業性の向上を図ることが出来ることとなる。
【0018】 一方、上述したアッパーハウジング34の後部中央には、図2及び図3に示す 様に、給紙カセット36が挿通されると共に、転写紙の取り込み口を兼ねる給紙 カセット取り付け口34aが、また、この取り付け口34aの直前方には、送信 原稿が取り込まれる原稿取り込み口34bが夫々形成されている。この給紙カセ ット36は、その説明を省略するが、内部に所定サイズの多数枚の用紙が一括し て収納されるように構成されている。更に、プリンタハウジング32の前面には 、下方に位置した状態で、下面に画像情報を転写された用紙が排出される用紙排 出口32aが形成され、この用紙排出口32aの上方には、読み取り動作終了後 の送信原稿が排出される原稿排出口32bが形成されている。また、図1及び図 2に示す様に、ロアーハウジング30の前面には、用紙排出口32aから排出さ れてきた用紙を受けると共に、原稿排出口32bから排出されてきた送信原稿を 受ける為の排紙トレイ38が着脱自在に取り付けられている。一方、上述した原 稿取り込み口34bには、図2に示す様に、送信される原稿のサイズに応じて一 対のガイド部40a,40bが送信原稿の幅方向に沿って移動自在に設けられた 原稿トレイ40が着脱自在に取り付けられている。
【0019】 上述したコントロールパネル20の上面には、種々の操作ボタン20aが配設 されると共に、所定の情報を操作者に表示する為の液晶表示装置を備えた表示ウ インドウ20bが配設されている。ここで、このコントロールパネル20の前面 の右側にはアッパーハウジング開放ボタン42が配設されている。このアッパー ハウジング開放ボタン42は、揺動フレーム16に回動自在に取り付けられてお り、これを押し上げる様に回動させる事により、揺動フレーム16のメインプレ ート12への閉塞状態のロックを解除され、図7に示す様に、揺動フレーム16 とこれに取り付けられたアッパーハウジング34とは共に上方に回動することが できる事になる。これにより、プリンタハウジング32の上部開口、即ち、プリ ント機構14の上面は、略全面に渡り開放され、搬送途中にジャムした用紙の除 去動作や、プリント機構14を構成する各機構部のメンテナンス等を容易に行う ことができることになる。
【0020】 一方、このアッパーハウジング開放ボタン42の直左方には、これに隣接して 、コントロールパネル開放ボタン44が配設されている。このコントロールパネ ル開放ボタン44は、コントロールパネル20に回動自在に取り付けられており 、これを押し下げる様に回動させる事により、コントロールパネル20の揺動フ レーム16への閉塞状態のロックを解除され、図8に示す様に、コントロールパ ネル20は上方に回動することができる事になる。これにより、アッパーハウジ ング34の前部開口、即ち、画像読み取り機構18の上面は、略全面に渡り開放 され、搬送途中でジャムした原稿の除去動作や、画像読み取り機構18を構成す る各機構部のメンテナンス等を容易に行うことができることになる。 また、上述したロアーハウジング30の前面には、図9に示す様に、ロアーハ ウジング30により囲まれる下部空間の中で前方内部空間に連通する前部開口3 0bが形成されている。この前部開口30bは、前部目隠し蓋30c(図7に示 す)により開放可能に閉塞されている。尚、この前方内部空間内には、後に詳細 に説明するが、世界各国毎の規格に合わせて、例えば、直流抵抗値や静電容量等 を変更調整する為の調整基板46が収納されている。そして、前部目隠し蓋30 cを取り外すことにより、この調整基板46において直流抵抗値や静電容量等を これから出荷しようとする国の規格に合わせて調整設定することが出来る様にな されている。
【0021】 一方、このロアーハウジング30の後面には、図3に示す様に、上述した下部 空間の中で後方内部空間に連通する後部開口30dが形成されている。この後部 開口30dは、後部目隠し蓋30eにより開放可能に閉塞されている。また、こ の後方内部空間内には、図6に示す様に、左右一対の基板ガイドレール48,5 0がロアーフレーム22a,22bの下面に夫々前後方向に沿って延出した状態 で互いに平行に取り付けられた状態で配設されている。この一対の基板ガイドレ ール48,50の互いに対向する内面には、ガイド溝48a,50aが形成され ている。
【0022】 これらガイド溝48a,50aに両端縁を摺動自在にガイドされた状態で、こ のファクシミリ装置10の全体制御を司るメイン制御基板52が支持されている 。そして、この後部目隠し蓋30eを取り外すことにより、後部開口30dを介 してメイン制御基板52をエンクロジャー28外に取り出すことが出来、このよ うにして、メイン制御基板52を必要に応じて極めて容易に取り替えることが出 来ることになる。
【0023】 尚、このロアーハウジング30の底部には、図4にその底面形状を示す様に、 丁度レーザスキャニングユニット24よりも一回り大きく形成された底部開口3 0fが形成されており、この底部開口30fは、図示しない底部目隠し蓋により 開放可能に閉塞されている。そして、この底部目隠し蓋を取り外すことにより、 レーザスキャニングユニット24は、この底部開口30fを介して、上述した下 部空間内に容易に出し入れすることが出来ることになる。換言すれば、このファ クシミリ装置10の組み立て途中において、例えば、この中途組体を横倒し状態 とすることにより、このレーザスキャニングユニット24をロアーハウジング3 0の組み付け後であっても、容易にメインプレート12の下面に組み付けること が出来ることになるし、更には、このレーザスキャニングユニット24の万一の 故障の際における交換時においても、ロアーハウジング30を取り外すことなく 、単に、底部目隠し蓋30gを取り外すのみで、この交換動作を実施することが 出来、レーザスキャニングユニット24の組み付け作業性の向上と共に、これの 交換作業性をも向上させることが出来るものである。
【0024】 [原稿トレイの説明] 次に、図10乃至図18を参照して、上述した原稿トレイ40の構成、及び、 プリンタハウジング32における原稿トレイ40の受け構造を詳細に説明する。 先ず、この原稿トレイ40は、図10に部分的に拡大した状態でに示す様に、 原稿が載置される平板状の原稿載置台54を備え、この原稿載置台54上に、上 述した左右一対のガイド部40a,40bが幅方向に沿って移動可能に取り付け られている。この原稿載置台54の前部の左右両端には、この原稿トレイ40を 所定角度傾斜した状態でアッパーハウジング34上に支持させる為の傾斜ボス部 56,58が一体的に形成されている。ここで、各傾斜ボス部56,58は、図 11及び図12に示す様に、原稿載置台54の延出面(即ち、原稿載置面)に対 して所定角度だけ傾斜した支持面56a,58aを下面の後半部分に有し、各支 持面56a,58aがアッパーハウジング34の上面に密着して当接することに より、原稿載置台54はアッパーハウジング34の上面に対して所定角度だけ傾 斜した状態で支持されることになる。
【0025】 また、各傾斜ボス部56,58の下面の前半部分には、下方に向けて突出する 突出ボス部60,62が夫々一体的に形成されている。各突出ボス部60,62 の下面には、原稿載置台54の延出面(原稿載置面)と略平行に延出すると共に 、上述した支持面56a,58aよりも下方に向けて突出した突出面60a,6 2aが各々形成されている。そして、各突出ボス部60,62の下端には、幅方 向に沿って、即ち、対応する突出ボス部60,62の左右の両側面から夫々外方 に向けて突出する係止ピン60b,62bが一体的に取り付けられている。
【0026】 一方、図12に示す様に、この原稿トレイ40が取り付けられるアッパーハウ ジング34の上面には、原稿トレイ40を受ける為のトレイ受け台35が一体的 に取り付けられている。このトレイ受け台35の上面には、左右一対の係止ピン 60b,62bが上方から挿通される挿通穴35a,35bが形成されている。 また、各挿通穴35a,35bの直前方に位置するトレイ受け台35の部分には 、対応する挿通穴35a,35bに各々連続した状態で、対応する突出ボス部6 0,62が嵌入される嵌入穴35c,35dが形成されている。ここで、各嵌入 穴35c,35dは、ここに嵌入された突出ボス部60,62の前面60c,6 2cの前方に所定の空間が形成されるに充分な大きさに設定されている。また、 各嵌入穴35c,35dの両側縁を規定する部位の下面には、下方から対応する 係止ピン60b,62bを回動自在に受ける為の断面半円状の凹部35e,35 fが形成されている。
【0027】 このように原稿トレイ40及びこれが取り付けられるトレイ受け台35は構成 されているので、この原稿トレイ40をトレイ受け台35に取り付けるに際して は、先ず、図13に示す様に、原稿トレイ40を略起立状態になし、この状態か ら図14に示す様に、各係止ピン60b,62bを対応する挿通穴35a,35 bを下方に向けて挿通させると共に、各突出ボス部60,62を対応する嵌入穴 35c,35dに嵌入させる。このようにして、各係止ピン60b,62bがア ッパーハウジング34の下面より下方に取り出される様にする。
【0028】 この後、各傾斜ボス部56,58の支持面56a,58aと各突出ボス部60 ,62の各突出面60a,62aとの交差する部位を、対応する挿通穴35a, 35bの後端上縁に当て付けた状態で、図15に示す様に、原稿トレイ40を全 体的に図中反時計方向回りに回動させることにより、図12に示す様に、各係止 ピン60b,62bは対応する凹部35e,35fに下方から入り込み、各々に 回動自在な状態で受けられることになると共に、各支持面56a,58aがアッ パーハウジング34の上面に密着して当接する。このようにして、原稿トレイ4 0はトレイ受け台35の上面に取り付けられることになる。
【0029】 尚、この原稿トレイ40をトレイ受け台35から取り外す際には、上述した取 り付け動作とは全く逆の手順を行えば良く、このようにして、極めて簡単に原稿 トレイ40はアッパーハウジング34に対して着脱することが出来ると共に、取 り付け状態においては、その姿勢を安定した状態で、確実に維持することが出来 ることになる。即ち、この原稿トレイ40は、アッパーハウジング34への取り 付け状態において、各支持面56a,58aがトレイ受け台35の上面に密着し て当接しているので、後方への(即ち、図中反時計方向に沿う)回動を禁止され 、その取り付け姿勢を保持される事になる。一方、突出ボス部60,62の前面 60c,62cの前方に所定の空間が形成される様に、各嵌入穴35c,35d の大きさは設定されているので、原稿トレイ40は、前方への(即ち、図中時計 方向に沿う)回動は許容されることとなる。
【0030】 一方、図16に示す様に、アッパーハウジング34が下げられて、プリンタハ ウジング32の上面がこのアッパーハウジング34により完全に閉塞された状態 において、このアッパーハウジング34に取り付けられた原稿トレイ40と、メ インプレート12に固定されたプリント機構14に取り付けられた給紙カセット 36とは、互いに略平行に配設されている。そして、上述した記載から明らかな 様に、原稿トレイ40はアッパーハウジング34に取り付けられ、給紙カセット 36はプリント機構14に取り付けられているので、例えば、プリント機構14 のメンテナンス時においてアッパーハウジング34を揺動フレーム16の回動動 作に伴い上方に向けて開放しようとする際に、この開放動作に伴い原稿トレイ4 0も一体的に回動することになるが、給紙カセット36はその位置に留まる事に なる。この結果、図17に示す半開時において、原稿トレイ40の後端は給紙カ セット36の上面に干渉して、これに当接することになる。
【0031】 しかしながら、この一実施例においては、上述した様に、原稿トレイ40は、 アッパーハウジング34に対して、取り付け状態から図中時計方向に沿う回動を 許容されているので、図18に示す状態からのアッパーハウジング34の更なる 開放動作に伴い、原稿トレイ40の後端は給紙カセット36の上面に滑る様にな ぞりつつ、アッパーハウジング34に対して図中時計方向に沿って回動すること となる。このようにして、原稿トレイ40はアッパーハウジング34の開放動作 に従動する状態で時計方向に沿って回動させられることになるので、例え、原稿 トレイ40の後端がアッパーハウジング34の開放動作の途中において給紙カセ ット36の上面に当接したとしても、この原稿トレイ40が損なわれる虞も無い し、また、アッパーハウジング34の開放動作が邪魔される虞も無いものである 。
【0032】 一方、上述した様に、ロアーハウジング30の下方空間の中の前部空間内には 、図19に示す調整基板46が収容されている。この調整基板46の上述した前 部開口30bに対向する前方端縁には、多数のジャンパ端子64a,64b…が 立設されている。各ジャンパ端子64a,64b…は、図20に示す様に、互い に近接された状態で、離間配置された一対の接続端子65a,65bから構成さ れている。そして、連結部材66を介して任意のジャンパ端子64a,64b… の互いの接続端子65a,65bを電気的に接続される事により、即ち、ショー トする事により、対応する回路においてそのジャンパ端子64a,64b…の電 気的状態が「0」状態に規定される。一方、任意のジャンパ端子64a,64b …の互いの接続端子65a,65bが電気的に接続されていない状態で、対応す る回路においてそのジャンパ端子64a,64b…の電気的状態が「1」状態に 規定される。
【0033】 一方、この調整基板46においては、図20に示す様に、所定のジャンパ端子 64a,64b…を、連結部材66を介して所定の組み合わせでショートさせる 事により、このファクシミリ装置10をこれから出荷しようとする世界各国の仕 様に合わせた直流抵抗値や静電容量等の規格に調整変更させる事が可能となる。 即ち、この一実施例においては、上述した説明から明らかな様に、世界各国の仕 様に電気的規格を夫々調整変更させる為には、単に、前部目隠し蓋30cを取り 外し、前部開口30bを開放させる事により、調整基板46の前端縁をアクセス 可能な状態となし、この前部開口30bを介して、夫々の国の仕様に合わせて連 結部材66を対応するジャンパ端子64a,64b…に取り付ける事により、こ のファクシミリ装置10をその国の仕様に合わせた電気的規格になる様に、調整 変更する事が可能となる。
【0034】 この結果、このファクシミリ装置10を製造するメーカにおいては、世界各国 に規格を考慮した製造ラインを設定する必要がなく、一律の製造ラインを組むこ とが出来、製造効率が極めて向上する事となる。従って、世界各国毎の電気的規 格を管理する必要がなくなると共に、国別の出荷台数に応じた各国毎の電気部品 の在庫管理も不必要となり、生産性の向上をも図ることが出来る事になる。
【0035】 一方、このファクシミリ装置10の供給を受けた国において、その国に特有の 規格に合わせた状態で、所定のジャンパ端子64a,64b…が連結部材66に よりショートさせられる事になるが、この連結部材66の取り付け動作は、単に 、前部目隠し蓋30cを取り外す事で可能となり、例えば、ロアーハウジング3 0を取り外す必要も、また、この調整基板46自身をエンクロジャー28から取 り外す事も必要で無いものである。このようにして、この変更調整動作は、単に 前部目隠し蓋30cを取り外し、所定のジャンパ端子64a,64b…に連結部 材66を取り付けるという極めて簡単な作業で済み、この作業生の向上を図るこ とが出来る効果を奏することが出来るものである。
【0036】 この考案は、上述した一実施例の構成に限定されることなく、この考案の要旨 を逸脱しない範囲で種々変形可能である事は言うまでもない。 例えば、上述した一実施例においては、この考案に係わる電子写真装置をファ クシミリ装置に適用する場合に付き説明したが、この考案は、このような適用に 限定されることなく、通信機能のない所謂プリンタ装置にも適用することが出来 る事は言うまでもない。
【0037】
【考案の効果】
以上詳述した様に、この考案に係わる電子写真装置は、装置の外面を規定する エンクロジャーと、このエンクロジャー内に装着され、電子写真法を利用した画 像形成手段とを具備し、前記エンクロジャーを、上面が開放されたロアーハウジ ングと、このロアーハウジングの直上方に連接された状態で配設され、上下両面 が開放されたミドルハウジングと、このミドルハウジングの直上方に連接された 状態で配設され、下面が開放されたアッパーハウジングとに3分割された状態で 構成する事を特徴としている。
【0038】 また、この考案に係わる電子写真装置は、前記エンクロジャーの内部空間を上 下に2分割するメインプレートを更に具備し、前記ロアーハウジングは、このメ インプレートの下方に配設され、前記ミドルハウジングは、このメインプレート の上方に配設され、前記アッパーハウジングは、このミドルハウジングに回動自 在に取り付けられ、このミドルハウジングの上部開口を開放可能に閉塞する事を 特徴としている。
【0039】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記画像形成手段は、感光ド ラムと、この感光ドラムに画像に対応した潜像を形成させるレーザスキャニング ユニットと、この感光ドラムに形成された潜像を現像させる現像手段とを備え、 前記感光ドラム及び現像手段は、前記メインプレートの上面に取り付けられて、 前記ミドルハウジングにより周囲を取り囲まれ、前記レーザスキャニングユニッ トは、前記メインプレートの下面に取り付けられて、前記ロアーハウジングによ り周囲を取り囲まれる事を特徴としている。
【0040】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記感光ドラム及び現像手段 は、前記アッパーハウジングを開放させる事により、外部からアクセス可能な状 態に配設される事を特徴としている。 また、この考案に係わる電子写真装置は、外部と通信する通信手段と、原稿の 画像を読み取る画像読み取り手段と、前記通信手段を介して入力された画像情報 を、前記画像形成手段で用紙上に形成させ、前記画像読み取り手段で読み取られ た画像情報を、前記通信手段を介して外部に出力する入出力手段とを更に具備す る事を特徴としている。
【0041】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記画像読み取り手段は、前 記アッパーハウジング内に収納され、このアッパーハウジングは、その上面に開 口を有し、このアッパーハウジングには、コントロールパネルが回動自在に取り 付けられ、このコントロールパネルにより前記開口が開放可能に閉塞されている 事を特徴としている。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記画像読み取り手段は、前 記コントロールパネルを開放する事により、外部からアクセス可能な状態に配設 される事を特徴としている。
【0042】 従って、この考案によれば、組立作業時における作業効率の向上を図る事の出 来る電子写真装置が提供される事になる。 また、この考案によれば、内部構造の修理に際して、エンクロジャーを全体的 に取り外さなくても済む様にして、修理の作業性の向上を図る事の出来る電子写 真装置が提供される事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる電子写真装置の一実施例が適
用されるファクシミリ装置の内部構成を概略的に示す側
面図である。
【図2】図1に示すファクシミリ装置の構成の外観を斜
め前方から見た状態で示す斜視図である。
【図3】図1に示すファクシミリ装置の構成の外観を斜
め後方から見た状態で示す斜視図である。
【図4】図1に示すファクシミリ装置の底面形状を、底
部目隠し蓋を取り外した状態で示す底面図である。
【図5】図1に示すファクシミリ装置を構成するメイン
プレートの底面形状を取り出して示す底面図である。
【図6】図5に示すメインプレートよりも下方の構成を
取り出した状態で、その後面形状を示す後面図である。
【図7】図2に示すファクシミリ装置を、アッパーハウ
ジングを開放した状態で示す斜視図である。
【図8】図7に示すファクシミリ装置の側面形状を示す
側面図である。
【図9】図1に示すファクシミリ装置の正面形状を示す
正面図である。
【図10】図1に示すファクシミリ装置に備えられた原
稿トレイを取り出した状態で示す斜視図である。
【図11】図10に示す原稿トレイとアッパーハウジン
グに取り付けられたトレイ受け台との取り付け状態を説
明する為に、両者を離間させた状態で示す斜視図であ
る。
【図12】図11に示す原稿トレイをトレイ受け台に取
り付けた状態で示す側断面図である。
【図13】図11に示す原稿トレイをトレイ受け台に取
り付ける直前において起立させた状態で示す側断面図で
ある。
【図14】図13に示す状態から、起立させた原稿トレ
イをトレイ受け台の挿通穴内に上方から挿通させた状態
で示す側断面図である。
【図15】図14に示す状態から、原稿トレイをトレイ
受け台に対して傾斜させる動作を開始した直後の状態で
示す側断面図である。
【図16】図2に示すファクシミリ装置を完全閉塞状態
で示す側面図である。
【図17】図16に示す状態から、ファクシミリ装置を
アッパーフレームが半開放状態で示す側面図である。
【図18】図17に示す状態から、ファクシミリ装置を
アッパーフレームが全開状態で示す側面図である。
【図19】図1に示すファクシミリ装置に備えられる調
整基板の上面形状を取り出して示す平面図である。
【図20】図19に示す調整基板上のジャンパ端子に連
結部材を装着させる直前の状態で示す正面図である。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 14 プリント機構 28 エンクロジャー 30 ロアーハウジング 32 プリンタハウジング(ミドルハウジング) 34 アッパーハウジング

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の外面を規定するエンクロジャー
    と、 このエンクロジャー内に装着され、電子写真法を利用し
    た画像形成手段とを具備し、 前記エンクロジャーを、上面が開放されたロアーハウジ
    ングと、このロアーハウジングの直上方に連接された状
    態で配設され、上下両面が開放されたミドルハウジング
    と、このミドルハウジングの直上方に連接された状態で
    配設され、下面が開放されたアッパーハウジングとに3
    分割された状態で構成する事を特徴とする電子写真装
    置。
  2. 【請求項2】 前記エンクロジャーの内部空間を上下に
    2分割するメインプレートを更に具備し、 前記ロアーハウジングは、このメインプレートの下方に
    配設され、 前記ミドルハウジングは、このメインプレートの上方に
    配設され、 前記アッパーハウジングは、このミドルハウジングに回
    動自在に取り付けられ、このミドルハウジングの上部開
    口を開放可能に閉塞する事を特徴とする請求項1に記載
    の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成手段は、感光ドラムと、こ
    の感光ドラムに画像に対応した潜像を形成させるレーザ
    スキャニングユニットと、この感光ドラムに形成された
    潜像を現像させる現像手段とを備え、 前記感光ドラム及び現像手段は、前記メインプレートの
    上面に取り付けられて、前記ミドルハウジングにより周
    囲を取り囲まれ、 前記レーザスキャニングユニットは、前記メインプレー
    トの下面に取り付けられて、前記ロアーハウジングによ
    り周囲を取り囲まれる事を特徴とする請求項2に記載の
    電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記感光ドラム及び現像手段は、前記ア
    ッパーハウジングを開放させる事により、外部からアク
    セス可能な状態に配設される事を特徴とする請求項3に
    記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 外部と通信する通信手段と、 原稿の画像を読み取る画像読み取り手段と、 前記通信手段を介して入力された画像情報を、前記画像
    形成手段で用紙上に形成させ、前記画像読み取り手段で
    読み取られた画像情報を、前記通信手段を介して外部に
    出力する入出力手段とを更に具備する事を特徴とする請
    求項1に記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記画像読み取り手段は、前記アッパー
    ハウジング内に収納され、 このアッパーハウジングは、その上面に開口を有し、 このアッパーハウジングには、コントロールパネルが回
    動自在に取り付けられ、このコントロールパネルにより
    前記開口が開放可能に閉塞されている事を特徴とする請
    求項5に記載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】 前記画像読み取り手段は、前記コントロ
    ールパネルを開放する事により、外部からアクセス可能
    な状態に配設される事を特徴とする請求項6に記載の電
    子写真装置。
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