JPH0581850U - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH0581850U
JPH0581850U JP2933092U JP2933092U JPH0581850U JP H0581850 U JPH0581850 U JP H0581850U JP 2933092 U JP2933092 U JP 2933092U JP 2933092 U JP2933092 U JP 2933092U JP H0581850 U JPH0581850 U JP H0581850U
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main plate
connecting shaft
swing frame
electrophotographic apparatus
upper housing
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JP2933092U
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Inventor
哲 外村
Original Assignee
旭光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開放方向への付勢力を受けたとしても、アッ
パーハウジングの変形を確実に防止する事の出来る電子
写真装置を提供する事である。 【構成】 この電子写真装置は、メインプレートと、こ
のメインプレートの下方に取り付けられたロアーハウジ
ングと、前記メインプレートの上方に取り付けられ、上
面に開口を有するミドルハウジングと、前記メインプレ
ートの上面の一端に回動自在に軸支された揺動フレーム
と、この揺動フレームに取り付けられ、前記ミドルハウ
ジングの上面開口を開放可能に閉塞するアッパーハウジ
ングとを具備し、前記揺動フレームは、両側を夫々規定
する側板と、両側板の軸支側の基端部を互いに連結・固
定する基端部側連結シャフトと、両側板の先端部を互い
に連結する先端部側連結シャフトとから構成され、前記
基端部側連結シャフトと前記メインプレートとの間に、
この揺動フレームを開放方向に付勢する付勢手段が介設
されている事を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、所謂クラムシェル構造のエンクロジャーを備えた電子写真装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所謂クラムシェ構造のエンクロジャーを備えた電子写真装置においては 装置正面の側板が開放される構造の従来の電子写真装置と比較して、開放動作に 伴い、プリンタ機構(画像形成手段)の上面が開放される事になり、保守・点検 動作が容易に行い得る利点があり、また、装置全体の小型化が容易である事から 小型サイズの電子写真装置として広く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、このような従来のクラムシェル型の電子写真装置では、アッパーハウ ジングの両端をメインプレートに対して夫々回動自在に軸支する構成が採用され ている。この為、両軸支部における回動中心軸線が正確に整合されないと、この アッパーハウジングの回動動作を繰り返す事により、アッパーハウジングに変形 が発生し、閉塞状態において、これら重ねられるハウジング部分と良好に重なり 合わない事態が発生する虞があり、改善が要望されていた。
【0004】 特に、従来においては、アッパーハウジングとメインプレ ートとの間に、アッパーハウジングを開放する方向に付勢する付勢手段が介設さ れる様になされている。この結果、この付勢手段による付勢力の作用を受けて、 アッパーハウジングは更に変形し易い状態となり、この観点において、改善が要 望されていた。
【0005】 この考案は、上述した事情に鑑みてなされたもので、この考案の目的は、開放 方向への付勢力を受けたとしても、アッパーハウジングの変形を確実に防止する 事の出来る電子写真装置を提供する事である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上述した課題を解決し、目的を達成する為、この考案に係わる電子写真装置は 、メインプレートと、このメインプレートの下方に取り付けられたロアーハウジ ングと、前記メインプレートの上方に取り付けられ、上面に開口を有するミドル ハウジングと、前記メインプレートの上面の一端に回動自在に軸支された揺動フ レームと、この揺動フレームに取り付けられ、前記ミドルハウジングの上面開口 を開放可能に閉塞するアッパーハウジングとを具備し、前記揺動フレームは、両 側を夫々規定する側板と、両側板の軸支側の基端部を互いに連結・固定する基端 部側連結シャフトと、両側板の先端部を互いに連結する先端部側連結シャフトと から構成され、前記基端部側連結シャフトと前記メインプレートとの間に、この 揺動フレームを開放方向に付勢する付勢手段が介設されている事を特徴としてい る。
【0007】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記基端部側連結シャフトが 、前記メインプレートに対して回動自在に軸支される事を特徴としている。
【0008】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記基端部側連結シャフトの 少なくとも一端は、対応する側板から外方に突出し、前記付勢手段は、この基端 部側連結シャフトの突出端部と前記メインプレートとの間に介設されている事を 特徴としている。
【0009】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記基端部側連結シャフトは 、その一端が対応する側板から外方に突出し、前記付勢手段は、この基端部側連 結シャフトの突出端部と前記メインプレートとの間に介設されている事を特徴と している。
【0010】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記付勢手段はガススプリン グから構成される事を特徴としている。
【実施例】
以下に、この考案に係わる電子写真装置の一実施例の構成を、ファクシミリ装 置に適用した場合につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】 [全体構成の説明] この一実施例のファクシミリ装置10は、図1に示す様に、複数枚を一度にセ ットされた送信原稿の画像情報を一枚づつ自動的に読み取り、読み取った画像情 報を電話回線を用いて相手受信側のファクシミリ装置に送信し、また、相手送信 側のファクシミリ装置から送信されてきた画像情報を、レーザスキャニング方式 を用いた電子写真法を介して、内蔵する用紙(この一実施例では、カットされた 普通紙)に転写(画像形成)することができる様に構成されている。一方、この ファクシミリ装置10は、原稿から読み取った画像情報を、内蔵する用紙に複写 (画像形成)する事のできる所謂電子複写機能を有する様に構成されている。更 に、このファクシミリ装置10は、電話回線以外の接続ラインを介して例えば情 報処理装置から送信されてきた画像情報を内蔵する用紙に転写(画像形成)する 事の出来る所謂プリンタ機能を有する様にも構成されている。
【0013】 このファクシミリ装置10は、これの載置面に対して実質的に平行に配設され たメインプレート12と、このメインプレート12の上面上に装着され、上述し た画像形成機能を担うプリント機構14と、このメインプレート12の後端に回 動自在に軸支され、メインプレート12に対して揺動可能な揺動フレーム16と 、この揺動フレーム16の上面上に配設され、上述した画像読み取り機能を担う 画像読み取り機構18と、この揺動フレーム16の中間部に後端を回動自在に軸 支され、メイン揺動フレーム16に対して揺動可能なコントロールパネル20と 、上述したメインプレート12の下面の左右両側に固定され、夫々前後方向に沿 って延出するロアーフレーム22a,22bと、両ロアーフレーム22a,22 bに挟まれる空間内に配置されると共にメインプレート12の下面に取り付けら れ、プリント機構14における感光ドラム(後述する)の外周面上への潜像形成 機能を担うレーザスキャニングユニット24と、上述した各ロアーフレーム22 a,22bの下面の前後両端に夫々固定され、図示しない載置面上に載置される 4つの脚部26とを概略備えている。
【0014】 [エンクロジャー28の説明] また、このファクシミリ装置10は、図2及び図3に示す様に、その外面を全 面的に規定するエンクロジャー28を備えている。この一実施例においては、こ のエンクロジャー28は、ロアーフレーム22a,22bにより挟まれる空間の 周囲(即ち、メインプレート12よりも下方部分)を取り囲む様に配設され、メ インプレート12の下方に配設されたロアーハウジング30と、このロアーハウ ジング30の直上方に連続的に配設されると共に、プリント機構14回りを取り 囲む様に配設され、メインプレート12の上方に配設されたミドルハウジング( プリンタハウジング)32と、このプリンタハウジング32の直上方に連続的に 配設され、これの上部開口を開放可能に閉塞する様に、揺動フレーム16部に固 着されたアッパ−ハウジング34とから3分割された状態で構成されている。尚 、上述したコントロールパネル20は、アッパーハウジング34の前部に形成さ れた前部開口を開放可能に閉塞する様に、この前部開口の後端縁において揺動自 在に軸支されている。
【0015】 このように、ファクシミリ装置10の外面を規定するエンクロジャー28をロ アーハウジング30、プリンタハウジング32、及びアッパハウジング34とか らなる3分割構造とした為、内部構造を全て組み上げた後において、この内部構 造とは無関係な状態でエンクロジャー28を組み立てることができ、このファク シミリ装置10の組立の作業性を向上させることができることになる。 尚、上述した脚部26は、図4に示す様に、ファクシミリ装置10の略矩形状 を呈する底面の4隅に位置して配設されており、図5及び図6に示す様に、夫々 ロアーフレーム22a,22bの下面に固着されている。即ち、このファクシミ リ装置10においては、これの組み立て途中において、エンクロジャー28(特 に、ロアーハウジング30)が組み付けられていない状態においても、メインプ レート12はこれの下部に取り付けられたロアーフレーム22a,22bの下面 に固着された脚部26を介して、図示しない組立台上に安定した状態で載置され ることとなる。
【0016】 また、これらロアーフレーム22a,22bにロアーハウジング30が取り付 けられた状態で、図4及び図6に示す様に、各脚部26は各々に対応した状態で ロアーハウジング30に形成されたバカ穴からなる透孔30aを挿通して下方に 取り出される様に構成されている。この結果、このファクシミリ装置10を組立 台上に載置した状態で、その重量は基本的にロアーフレーム22a,22bを介 してメインプレート12で受け止められて、ロアーハウジング30を始めとする エンクロジャー28には何ら作用しないこととなる。従って、このエンクロジャ ー28には無用な荷重(自重)が作用しなくなり、この荷重を受けることによる 変形の虞がなくなると共に、薄肉化が達成され、全体重量の軽減化を図ることが 出来ることになる。
【0017】 特に、詳細は後述するが、レーザスキャニングユニット24は、図5に示す様 にメインプレート12の下面配設状態を示す様に、メインプレート12の下面に 取り付けられる様に設定されている。尚、図6に示す様に、このレーザスキャニ ングユニット24はその一部(具体的には、後述する感光ドラムへの画像露光用 のレーザ光の取り出し口)をメインプレート12の上面側に突出する様に設定さ れている。ここで、仮に、ロアーハウジング30の下面に脚部26を取り付け、 この脚部26を介してロアーハウジング30で荷重を受ける様に構成すると、こ のロアーハウジング30を予め組み付けない限りレザースキャニングユニット2 4を組み付けることが困難となり、作業順序に多大な制約が加えられ、作業性が 極めて悪化することとなる。しかしながら、この一実施例においては、ロアーハ ウジング30とは無関係な状態で、荷重を受ける為の脚部26をロアーフレーム 22a,22bに固着しているので、レザースキャニングユニット24は、メイ ンプレート12にロアーフレーム22a,22bを組み付けた後であれば、いつ でもメインプレート12の下面に組み付けることが可能となり、作業性における 自由度が増し、作業性の向上を図ることが出来ることとなる。
【0018】 一方、上述したアッパーハウジング34の後部中央には、図2及び図3に示す 様に、給紙カセット36が挿通されると共に、転写紙の取り込み口を兼ねる給紙 カセット取り付け口34aが、また、この取り付け口34aの直前方には、送信 原稿が取り込まれる原稿取り込み口34bが夫々形成されている。この給紙カセ ット36は、その説明を省略するが、内部に所定サイズの多数枚の用紙が一括し て収納されるように構成されている。更に、プリンタハウジング32の前面には 、下方に位置した状態で、下面に画像情報を転写された用紙が排出される用紙排 出口32aが形成され、この用紙排出口32aの上方には、読み取り動作終了後 の送信原稿が排出される原稿排出口32bが形成されている。また、図1及び図 2に示す様に、ロアーハウジング30の前面には、用紙排出口32aから排出さ れてきた用紙を受けると共に、原稿排出口32bから排出されてきた送信原稿を 受ける為の排紙トレイ38が着脱自在に取り付けられている。一方、上述した原 稿取り込み口34bには、図2に示す様に、送信される原稿のサイズに応じて一 対のガイド部40a,40bが送信原稿の幅方向に沿って移動自在に設けられた 原稿トレイ40が着脱自在に取り付けられている。
【0019】 上述したコントロールパネル20の上面には、種々の操作ボタン20aが配設 されると共に、所定の情報を操作者に表示する為の液晶表示装置を備えた表示ウ インドウ20bが配設されている。ここで、このコントロールパネル20の前面 の右側にはアッパーハウジング開放ボタン42が配設されている。このアッパー ハウジング開放ボタン42は、揺動フレーム16に回動自在に取り付けられてお り、これを押し上げる様に回動させる事により、揺動フレーム16のメインプレ ート12への閉塞状態のロックを解除され、図7に示す様に、揺動フレーム16 とこれに取り付けられたアッパーハウジング34とは共に上方に回動することが できる事になる。これにより、プリンタハウジング32の上部開口、即ち、プリ ント機構14の上面は、略全面に渡り開放され、搬送途中にジャムした用紙の除 去動作や、プリント機構14を構成する各機構部のメンテナンス等を容易に行う ことができることになる。
【0020】 一方、このアッパーハウジング開放ボタン42の直左方には、これに隣接して 、コントロールパネル開放ボタン44が配設されている。このコントロールパネ ル開放ボタン44は、コントロールパネル20に回動自在に取り付けられており 、これを押し下げる様に回動させる事により、コントロールパネル20の揺動フ レーム16への閉塞状態のロックを解除され、図8に示す様に、コントロールパ ネル20は上方に回動することができる事になる。これにより、アッパーハウジ ング34の前部開口、即ち、画像読み取り機構18の上面は、略全面に渡り開放 され、搬送途中でジャムした原稿の除去動作や、画像読み取り機構18を構成す る各機構部のメンテナンス等を容易に行うことができることになる。 また、上述したロアーハウジング30の前面には、図9に示す様に、ロアーハ ウジング30により囲まれる下部空間の中で前方内部空間に連通する前部開口3 0bが形成されている。この前部開口30bは、前部目隠し蓋30c(図7に示 す)により開放可能に閉塞されている。尚、この前方内部空間内には、後に詳細 に説明するが、世界各国毎の規格に合わせて、例えば、直流抵抗値や静電容量等 を変更調整する為の調整基板46が収納されている。そして、前部目隠し蓋30 cを取り外すことにより、この調整基板46において直流抵抗値や静電容量等を これから出荷しようとする国の規格に合わせて調整設定することが出来る様にな されている。
【0021】 一方、このロアーハウジング30の後面には、図3に示す様に、上述した下部 空間の中で後方内部空間に連通する後部開口30dが形成されている。この後部 開口30dは、後部目隠し蓋30eにより開放可能に閉塞されている。また、こ の後方内部空間内には、図6に示す様に、左右一対の基板ガイドレール48,5 0がロアーフレーム22a,22bの下面に夫々前後方向に沿って延出した状態 で互いに平行に取り付けられた状態で配設されている。この一対の基板ガイドレ ール48,50の互いに対向する内面には、ガイド溝48a,50aが形成され ている。
【0022】 これらガイド溝48a,50aに両端縁を摺動自在にガイドされた状態で、こ のファクシミリ装置10の全体制御を司るメイン制御基板52が支持されている 。そして、この後部目隠し蓋30eを取り外すことにより、後部開口30dを介 してメイン制御基板52をエンクロジャー28外に取り出すことが出来、このよ うにして、メイン制御基板52を必要に応じて極めて容易に取り替えることが出 来ることになる。
【0023】 尚、このロアーハウジング30の底部には、図4にその底面形状を示す様に、 丁度レーザスキャニングユニット24よりも一回り大きく形成された底部開口3 0fが形成されており、この底部開口30fは、図示しない底部目隠し蓋により 開放可能に閉塞されている。そして、この底部目隠し蓋を取り外すことにより、 レーザスキャニングユニット24は、この底部開口30fを介して、上述した下 部空間内に容易に出し入れすることが出来ることになる。換言すれば、このファ クシミリ装置10の組み立て途中において、例えば、この中途組体を横倒し状態 とすることにより、このレーザスキャニングユニット24をロアーハウジング3 0の組み付け後であっても、容易にメインプレート12の下面に組み付けること が出来ることになるし、更には、このレーザスキャニングユニット24の万一の 故障の際における交換時においても、ロアーハウジング30を取り外すことなく 、単に、底部目隠し蓋30gを取り外すのみで、この交換動作を実施することが 出来、レーザスキャニングユニット24の組み付け作業性の向上と共に、これの 交換作業性をも向上させることが出来るものである。
【0024】 [原稿トレイの説明] 次に、図10乃至図18を参照して、上述した原稿トレイ40の構成、及び、 プリンタハウジング32における原稿トレイ40の受け構造を詳細に説明する。 先ず、この原稿トレイ40は、図10に部分的に拡大した状態でに示す様に、 原稿が載置される平板状の原稿載置台54を備え、この原稿載置台54上に、上 述した左右一対のガイド部40a,40bが幅方向に沿って移動可能に取り付け られている。この原稿載置台54の前部の左右両端には、この原稿トレイ40を 所定角度傾斜した状態でアッパーハウジング34上に支持させる為の傾斜ボス部 56,58が一体的に形成されている。ここで、各傾斜ボス部56,58は、図 11及び図12に示す様に、原稿載置台54の延出面(即ち、原稿載置面)に対 して所定角度だけ傾斜した支持面56a,58aを下面の後半部分に有し、各支 持面56a,58aがアッパーハウジング34の上面に密着して当接することに より、原稿載置台54はアッパーハウジング34の上面に対して所定角度だけ傾 斜した状態で支持されることになる。
【0025】 また、各傾斜ボス部56,58の下面の前半部分には、下方に向けて突出する 突出ボス部60,62が夫々一体的に形成されている。各突出ボス部60,62 の下面には、原稿載置台54の延出面(原稿載置面)と略平行に延出すると共に 、上述した支持面56a,58aよりも下方に向けて突出した突出面60a,6 2aが各々形成されている。そして、各突出ボス部60,62の下端には、幅方 向に沿って、即ち、対応する突出ボス部60,62の左右の両側面から夫々外方 に向けて突出する係止ピン60b,62bが一体的に取り付けられている。
【0026】 一方、図12に示す様に、この原稿トレイ40が取り付けられるアッパーハウ ジング34の上面には、原稿トレイ40を受ける為のトレイ受け台35が一体的 に取り付けられている。このトレイ受け台35の上面には、左右一対の係止ピン 60b,62bが上方から挿通される挿通穴35a,35bが形成されている。 また、各挿通穴35a,35bの直前方に位置するトレイ受け台35の部分には 、対応する挿通穴35a,35bに各々連続した状態で、対応する突出ボス部6 0,62が嵌入される嵌入穴35c,35dが形成されている。ここで、各嵌入 穴35c,35dは、ここに嵌入された突出ボス部60,62の前面60c,6 2cの前方に所定の空間が形成されるに充分な大きさに設定されている。また、 各嵌入穴35c,35dの両側縁を規定する部位の下面には、下方から対応する 係止ピン60b,62bを回動自在に受ける為の断面半円状の凹部35e,35 fが形成されている。
【0027】 このように原稿トレイ40及びこれが取り付けられるトレイ受け台35は構成 されているので、この原稿トレイ40をトレイ受け台35に取り付けるに際して は、先ず、図13に示す様に、原稿トレイ40を略起立状態になし、この状態か ら図14に示す様に、各係止ピン60b,62bを対応する挿通穴35a,35 bを下方に向けて挿通させると共に、各突出ボス部60,62を対応する嵌入穴 35c,35dに嵌入させる。このようにして、各係止ピン60b,62bがア ッパーハウジング34の下面より下方に取り出される様にする。
【0028】 この後、各傾斜ボス部56,58の支持面56a,58aと各突出ボス部60 ,62の各突出面60a,62aとの交差する部位を、対応する挿通穴35a, 35bの後端上縁に当て付けた状態で、図15に示す様に、原稿トレイ40を全 体的に図中反時計方向回りに回動させることにより、図12に示す様に、各係止 ピン60b,62bは対応する凹部35e,35fに下方から入り込み、各々に 回動自在な状態で受けられることになると共に、各支持面56a,58aがアッ パーハウジング34の上面に密着して当接する。このようにして、原稿トレイ4 0はトレイ受け台35の上面に取り付けられることになる。
【0029】 尚、この原稿トレイ40をトレイ受け台35から取り外す際には、上述した取 り付け動作とは全く逆の手順を行えば良く、このようにして、極めて簡単に原稿 トレイ40はアッパーハウジング34に対して着脱することが出来ると共に、取 り付け状態においては、その姿勢を安定した状態で、確実に維持することが出来 ることになる。即ち、この原稿トレイ40は、アッパーハウジング34への取り 付け状態において、各支持面56a,58aがトレイ受け台35の上面に密着し て当接しているので、後方への(即ち、図中反時計方向に沿う)回動を禁止され 、その取り付け姿勢を保持される事になる。一方、突出ボス部60,62の前面 60c,62cの前方に所定の空間が形成される様に、各嵌入穴35c,35d の大きさは設定されているので、原稿トレイ40は、前方への(即ち、図中時計 方向に沿う)回動は許容されることとなる。
【0030】 一方、図16に示す様に、アッパーハウジング34が下げられて、プリンタハ ウジング32の上面がこのアッパーハウジング34により完全に閉塞された状態 において、このアッパーハウジング34に取り付けられた原稿トレイ40と、メ インプレート12に固定されたプリント機構14に取り付けられた給紙カセット 36とは、互いに略平行に配設されている。そして、上述した記載から明らかな 様に、原稿トレイ40はアッパーハウジング34に取り付けられ、給紙カセット 36はプリント機構14に取り付けられているので、例えば、プリント機構14 のメンテナンス時においてアッパーハウジング34を揺動フレーム16の回動動 作に伴い上方に向けて開放しようとする際に、この開放動作に伴い原稿トレイ4 0も一体的に回動することになるが、給紙カセット36はその位置に留まる事に なる。この結果、図17に示す半開時において、原稿トレイ40の後端は給紙カ セット36の上面に干渉して、これに当接することになる。
【0031】 しかしながら、この一実施例においては、上述した様に、原稿トレイ40は、 アッパーハウジング34に対して、取り付け状態から図中時計方向に沿う回動を 許容されているので、図18に示す状態からのアッパーハウジング34の更なる 開放動作に伴い、原稿トレイ40の後端は給紙カセット36の上面に滑る様にな ぞりつつ、アッパーハウジング34に対して図中時計方向に沿って回動すること となる。このようにして、原稿トレイ40はアッパーハウジング34の開放動作 に従動する状態で時計方向に沿って回動させられることになるので、例え、原稿 トレイ40の後端がアッパーハウジング34の開放動作の途中において給紙カセ ット36の上面に当接したとしても、この原稿トレイ40が損なわれる虞も無い し、また、アッパーハウジング34の開放動作が邪魔される虞も無いものである 。
【0032】 一方、上述した様に、ロアーハウジング30の下方空間の中の前部空間内には 、図19に示す調整基板46が収容されている。この調整基板46の上述した前 部開口30bに対向する前方端縁には、多数のジャンパ端子64a,64b…が 立設されている。各ジャンパ端子64a,64b…は、図20に示す様に、互い に近接された状態で、離間配置された一対の接続端子65a,65bから構成さ れている。そして、連結部材66を介して任意のジャンパ端子64a,64b… の互いの接続端子65a,65bを電気的に接続される事により、即ち、ショー トする事により、対応する回路においてそのジャンパ端子64a,64b…の電 気的状態が「0」状態に規定される。一方、任意のジャンパ端子64a,64b …の互いの接続端子65a,65bが電気的に接続されていない状態で、対応す る回路においてそのジャンパ端子64a,64b…の電気的状態が「1」状態に 規定される。
【0033】 一方、この調整基板46においては、図20に示す様に、所定のジャンパ端子 64a,64b…を、連結部材66を介して所定の組み合わせでショートさせる 事により、このファクシミリ装置10をこれから出荷しようとする世界各国の仕 様に合わせた直流抵抗値や静電容量等の規格に調整変更させる事が可能となる。 即ち、この一実施例においては、上述した説明から明らかな様に、世界各国の仕 様に電気的規格を夫々調整変更させる為には、単に、前部目隠し蓋30cを取り 外し、前部開口30bを開放させる事により、調整基板46の前端縁をアクセス 可能な状態となし、この前部開口30bを介して、夫々の国の仕様に合わせて連 結部材66を対応するジャンパ端子64a,64b…に取り付ける事により、こ のファクシミリ装置10をその国の仕様に合わせた電気的規格になる様に、調整 変更する事が可能となる。
【0034】 この結果、このファクシミリ装置10を製造するメーカにおいては、世界各国 に規格を考慮した製造ラインを設定する必要がなく、一律の製造ラインを組むこ とが出来、製造効率が極めて向上する事となる。従って、世界各国毎の電気的規 格を管理する必要がなくなると共に、国別の出荷台数に応じた各国毎の電気部品 の在庫管理も不必要となり、生産性の向上をも図ることが出来る事になる。
【0035】 一方、このファクシミリ装置10の供給を受けた国において、その国に特有の 規格に合わせた状態で、所定のジャンパ端子64a,64b…が連結部材66に よりショートさせられる事になるが、この連結部材66の取り付け動作は、単に 、前部目隠し蓋30cを取り外す事で可能となり、例えば、ロアーハウジング3 0を取り外す必要も、また、この調整基板46自身をエンクロジャー28から取 り外す事も必要で無いものである。このようにして、この変更調整動作は、単に 前部目隠し蓋30cを取り外し、所定のジャンパ端子64a,64b…に連結部 材66を取り付けるという極めて簡単な作業で済み、この作業生の向上を図るこ とが出来る効果を奏することが出来るものである。
【0036】 [揺動フレーム16の構造の説明] 次に、図21を参照して、揺動フレーム16の構造について詳細に説明する。 この揺動フレーム16は、図示する様に、互いに起立した状態で平行に配設さ れた側板68a,68bと、横方向に沿って延出し、両側板68a,68bの前 端を互いに連結する中実の前方連結シャフト70と、この前方連結シャフト70 と略平行に配設され、両側板68a,68bの後端を互いに連結し、揺動支軸と して機能する中実の後方連結シャフト72と、両側板68a,68bの前方部分 を互いに連結する様に配設された前後一対の平板状の取り付け台74a,74b とから概略構成されている。ここで、揺動支軸72は、詳細は後述するが、メイ ンプレート12の後部における左右両端に起立した状態で固定された揺動支持ブ ラケット76a,76bにより回動自在に軸支されている。
【0037】 一方、上述した前方連結シャフト70の左右両端には、係止フック78a,7 8bがこれの長手軸線回りに互いに一体回転する様に連結された状態で回動自在 に取り付けられている。各係止フック78a,78bは、下端面が後方に向かう につれてメインプレート12の上面から離れる方向に傾斜させられた傾斜面から 構成され、且つ、その後端が、後述する係止ピン80a,80bに夫々係止可能 な様に、後方に向けて所定量だけ突出する様に形成されている。また、各係止フ ック78a,78bは、図示しないトーションコイルスプリングにより、各々図 中時計方向に沿って回動偏位する様に弾性的に付勢されており、図示しないスト ッパに各々当接することにより、その停止位置に弾性的に保持されている。
【0038】 尚、各係止フック78a,78bは、上述した停止位置に弾性的に保持された 状態で、開放状態から揺動フレーム16が下方に向けて回動される事により、各 々の傾斜面がメインプレート12に取り付けられた対応する係止ピン80a,8 0bに上方から係合し、その傾斜に従って、トーションコイルスプリングの付勢 力に抗して図中反時計方向に沿って強制的に回動する様になされている。一方、 この揺動フレーム16を更に下方に向けて回動させて、各係止フック78a,7 8bを更に反時計方向に回動偏位させると、各傾斜面と対応する係止ピン80a ,80bとの係合が各々の傾斜面の後端で解除されることとなり、この解除され た時点で、対応するトーションコイルスプリングの付勢力により今までとは反対 に図中時計方向に回動偏倚され、この結果、各係止フック78a,78bの上面 が対応する係止ピン80a,80bの下方に入り込み、このようにして、揺動フ レーム16は閉塞位置にロックされる事になる。
【0039】 一方、各係止フック78a,78bは、上述したアッパーハウジング開放ボタ ン42に連結されており、これを押し上げる事により、各係止フック78a,7 8bはトーションコイルスプリングの付勢力に抗して図中反時計方向に強制的に 回動され、このようにして、対応する係止ピン80a,80bとのロック状態を 強制的に解除される様になされている。尚、各係止ピン80a,80bは、メイ ンプレート12の上面の前方部位の左右両端に固定された取り付けブラケット8 2a,82bに、互いに横方向に沿って整合された状態で、且つ、メインプレー ト12の上面に対して略平行になる様に強固に取り付け支持されている。
【0040】 このように、この揺動フレーム16は、平面略矩形状を呈した状態で、その剛 性を高められた構成を採用されていると共に、これを幅方向に沿って貫通した状 態で取り付けられた後方連結シャフト72を揺動支軸として用いている。この結 果、前後一対の取り付け台74a,74bに、送信原稿の画像を読み取る為の画 像読み取り機構16が取り付けられる事になるが、例え、この揺動フレーム16 が揺動支軸72の軸線回りに繰り返し揺動駆動されたとしても、これは捻じれる ことなく、メインプレート12に対する閉塞状態における姿勢を常に一定に保持 することが出来ることになる。特に、詳細は後述するが、画像読み取り機構16 が取り付けられる前後一対の取り付け台74a,74bの下面が、プリント機構 14における用紙搬送経路の上面を規定する様に設定されており、上述した様に 揺動フレーム16の歪みが確実に抑制される事から、この用紙搬送経路も所定の 精度で良好に、且つ、正確に規定される事になる。
【0041】 一方、この揺動フレーム16の開放動作に伴い、アッパーハウジング34が開 放駆動される事になるが、上述した説明から明らかな様に、このアッパーハウジ ング34の開放動作に際して、これ自身に何ら回動駆動力が作用する事がない様 になされている。この結果、アッパーハウジング34の開放動作に伴いこれが歪 む事が効果的に抑制され、この為、このアッパーハウジング34を薄肉に形成す る事が可能となり、従って、全体重量の軽量化を図ることが出来る事になる。 尚、図示する様に、この揺動フレーム16により囲まれる空間であって、前後 一対の取り付け台74a,74bよりも後方に位置する空間部分には、前述した 給紙カセット36の前端が取り入れられる空間が規定される様に設定されている 。
【0042】 [揺動フレーム16の揺動支持構造の説明] 次に、図22乃至図25を参照して、揺動フレーム16の揺動支持構造につい て詳細に説明する。 先ず、揺動支軸としての後方連結シャフト72の両端が、対応する揺動支持ブ ラケット76a,76bにより夫々回動自在に軸支されている態様を説明する。 図22に示す様に、揺動支軸72の右端は、対応する右側揺動支持ブラケット7 6bを貫通し、対応する右側板68bにおいて終端する様に設定されている。一 方、揺動支軸72の左端は、対応する左側揺動支持ブラケット76aを貫通し、 更に、対応する左側板68aを外方に向けて突出し、この左側板68aの外面か ら所定突出量だけ突出した状態で終端している。そして、この揺動支軸72の突 出した左端72aには、後に詳細に説明するが、アッパーハウジング34を任意 の開放位置で停止させることが出来る様にする為にダンパー84がメインプレー ト12との間に介設されている。
【0043】 一方、揺動支軸72の左右の各端部には(尚、左端においては、突出端部72 aを除く端部)、図22及び図23に示す様に、連結ブッシュ86a,86bが 各々嵌入されている。各連結ブッシュ86a,86bは、揺動支軸72の外周に 直接嵌入される中空円筒状のスリーブ86a1,86b1と、各スリーブ86a 1,86b1の外方端に一体的に形成された外方フランジ86a2,86b2と から構成されている。各スリーブ86a1,86b1と揺動支軸72との間は、 両者を半径方向に沿って貫通して取り付けられたスプリングピン88a,88b により、各々、互いに一体回転する様に連結されている。そして、図25に示す 様に、各スリーブ86a1,86b1の外周面は、各揺動支持台76a,76b の対応する起立片に厚さ方向に貫通した状態で形成された支持穴90a,90b の内周面に摺動自在に支持されている。
【0044】 また、各スリーブ86a1,86b1の対応する支持穴90a,90bよりも 各々直外方に位置する部分には、図24に示す様に、互いに平行な一対の平坦部 86a3,86b3が形成されている。一方、左右の各側板68a,68bには 、この様な一対の平坦部86a3,86b3を有するスリーブ86a1,86b 1の部分が各々相補的に嵌入される様に設定され、厚さ方向に沿って貫通した状 態で取り付け穴92a,92bが各々形成されている。この様に一対の平坦部8 6a3,86b3を有するスリーブ86a1,86b1の部分が相補的に取り付 け穴92a,92bに嵌入される事により、連結ブッシュ86a,86bは、夫 々、対応する左右の側板68a,68bと一体的に回転する事になる。
【0045】 更に、この一実施例においては、この様な両者の一体回転を確実に担保する為 に、図23に示す様に、連結ブッシュ86a,86bの夫々の外方フランジ86 a2,86b2は、対応する左右の側板68a,68bに夫々スポット溶接によ り固着されている。この様にして、これら連結ブッシュ86a,86bを夫々介 した状態で、左右の側板68a,68bは揺動支軸72の左右両端に夫々固着さ れ、これの回動に応じて一体的に回動、即ち、揺動することが出来る様になる。 この様に左右の側板68a,68bは揺動支軸に固定されているので、これら側 板68a,68bを備えた揺動フレーム16は歪むことなく、安定した姿勢を保 って揺動支軸72の軸線回りに揺動駆動される事になる。 また、この様に揺動フレーム16の歪み変形が防止させる為、これを回動自在 に支持している軸支部における所謂拗れの発生が効果的に抑制され、この結果、 極めて軽い操作力で揺動フレーム16を揺動駆動、従って、これに取り付けられ たアッパーハウジング34を開閉駆動することが出来る事になる。この様にして 、アッパーハウジング34の操作性の向上を図ることが出来る事になる。
【0046】 [ダンパー84の取り付け構造の説明] 次に、図26及び図27を参照して、上述した構成の揺動フレーム16を任意 の回動位置で停止させる為のダンパー84の取り付け構造について説明する。 このダンパー84は、揺動支軸(後方連結シャフト)72の左方への突出端7 2a、即ち、左側の揺動支持台76aを左方に突出し、更に、対応する左側板6 8aから左方に突出した端部72aと、メインプレート12との間に介設される 様に設定されている。この為、揺動支軸72の突出端部72aには、これと一体 回転する様に取り付けステム94が揺動支軸72の半径方向に沿って延出した状 態で固着されている。この取り付けステム94の先端には、上述した揺動支軸7 2の延出軸線と平行な延出軸線を有する一方の支持ピン94aが固定され、この 一方の支持ピン94aには、上述したダンパー84の一端が回動自在に取り付け られている。一方、メインプレート12の上面には、取り付けブラケット96が 固定され、この取り付けブラケット96には、上述した一方の支持ピン94aの 延出軸線と平行な延出軸線を有する他方の支持ピン96aが固定されている。こ の他方の支持ピン96aには、上述したダンパー84の他端が回動自在に取り付 けられている。
【0047】 ここで、このダンパー84は、ガス封入のシリンダタイプに構成されており、 上述した一端側にシリンダ本体84aを、他端側にこのシリンダ本体84aから 突出/引き込み可能に延出するピストンロッド84bを夫々備えている。即ち、 上述した一方の支持ピン94aには、シリンダ本体84aの先端部分が回動自在 に軸支され、また、他方の支持ピン96aには、ピストンロッド84aの先端部 分が回動自在に軸支されている。尚、周知な様に、このピストンロッド84aの シリンダ本体84aからの突出/引き込み力は、内部に封入したガスにより減衰 され、弾性的にその回動停止位置を保持することが出来る様になされている。
【0048】 この様にダンパー84は取り付けられているので、揺動フレーム16の回動力 の減衰に際しては、直接的には、この揺動フレーム16を構成する揺動支軸72 の回動力を減衰する様に構成されている。従って、この揺動フレーム16の回動 力を減衰する際に発生する反力は、揺動フレーム16全体に作用するのではなく 、揺動支軸72に直接的、且つ、部分的に作用する事になる。換言すれば、仮に このダンパー84の一端が揺動フレーム16に取り付けられたアッパーハウジン グ34に連結されているとすると、揺動フレーム16の回動力を減衰する際に発 生する反力は、このアッパーハウジング34に作用する事となり、これによりア ッパーハウジング34には捻じれ変形が発生する虞があると共に、この捻じれ変 形を防止する為には、アッパーハウジング34の剛性を高める為に、例えば肉厚 を厚くする等の配慮をしなければなない。この為、装置全体の重量が増大すると 共に、製造コストの上昇を招く事となり、好ましくない。
【0049】 しかしながら、この一実施例においては、上述した説明から明白な様に、揺動 フレーム16の回動力の減衰に際してダンパー84に発生する反力は、揺動支軸 72に作用する事、換言すれば、揺動支軸72で受けられる事となる。ここで、 この揺動支軸72は、その捩じり剛性は極めて高く設定されている。この様にし て、ダンパー84に発生する反力は、この揺動支軸72で確実に受けられて、揺 動支軸72における捩じれ変形を引き起こさない事になる。この様にして、例え 、揺動フレーム16の回動位置を弾性的に保持する為にダンパー84を設けたと しても、これにより揺動フレーム16に捩じれ変形を引き起こす様な事態は確実 に防止され、良好な回動停止状態が達成される事になる。
【0050】 [コントロールパネル20の開閉構造の説明] 次に、図28及び図29を参照して、コントロールパネル20を揺動フレーム 16に対して開閉駆動する為の開閉構造について詳細に説明する。 先ず、図28に示す様に、このコントロールパネル20の後端部には、コント ロールパネル20用の揺動支軸100が幅方向に沿って延出した状態で取り付け られており、この揺動支軸100を介して、揺動フレーム16の前部開口を閉塞 する閉塞位置と、これを開放する開放位置との間で揺動自在に軸支されている。 一方、コントロールパネル20の前端部には、ロックシャフト102が幅方向に 沿って延出した状態で、自身の中心軸線回りに回動自在に取り付けられている。 このロックシャフト102の左右両端には、コントロールパネル20用の係止フ ック104a,104b(図示の都合上、右側の係止用フック104bは示され ていない。)が一体的に取り付けられている。
【0051】 各係止フック104a,104bは、上述した揺動フレーム16用の係止フッ ク78a,78bと同様に、下端面が後方に向かうにつれてメインプレート12 の上面から離れる方向に傾斜させられた傾斜面から構成され、且つ、その後端が 、上述した前方連結シャフト70に同時に係止可能な様に、後方に向けて所定量 だけ突出する様に形成されている。また、各係止フック104a,104bは、 図示しないトーションコイルスプリングにより、各々図中時計方向に沿って回動 偏位する様に弾性的に付勢されており、図示しないストッパに各々当接すること により、その停止位置に弾性的に保持されている。
【0052】 尚、各係止フック104a(104b)は、上述した開放位置に弾性的に保持 された状態で、開放状態からコントロールパネル20が下方に向けて回動される 事により、各々の傾斜面が前方連結シャフト70に上方から係合し、その傾斜に 従って、トーションコイルスプリングの付勢力に抗して図中反時計方向に沿って 強制的に回動する様になされている。一方、このコントロールパネル20を更に 下方に向けて回動させて、各係止フック104a(104b)を更に反時計方向 に回動偏位させると、各傾斜面と前方連結シャフト70との係合が各々の傾斜面 の後端で解除されることとなり、この解除された時点で、対応するトーションコ イルスプリングの付勢力により今までとは反対に図中時計方向に回動偏倚され、 この結果、各係止フック104a(104b)の上面が前方連結シャフト70の 下方に入り込み、このようにして、コントロールパネル20は閉塞位置にロック される事になる。
【0053】 一方、各係止フック104a(104b)は、上述したコントロールパネル開 放ボタン44に連結されており、これを押し上げる事により、各係止フック10 4a(104b)はトーションコイルスプリングの付勢力に抗して図中反時計方 向に強制的に回動され、このようにして、前方連結シャフト70へのロック状態 を強制的に解除される様になされている。尚、この様にロック状態が解除される と、揺動支軸100に巻回された図示しないスプリングの付勢力により、コント ロールパネル20は閉塞位置から開放位置に回動偏位され、この開放位置に弾性 的に保持される事になる。
【0054】 この様にして、この一実施例においては、コントロールパネル20を揺動フレ ーム16に対して閉塞位置にロックさせる為に係止フック104a(104b) が係止させる対象として、揺動フレーム16を構成すると共に、この揺動フレー ム16をメインプレート12に対して閉塞位置にロックさせる為の係止フック7 8a,78bが取り付けられる前方連結シャフト70を用いる様に構成されてい る。この様にして、この一実施例では、特別に、係止フック104a(104b )が係止される部材を用いる必要がない為、部品点数の減少を図ることが出来る と共に、コストダウンを図ることが出来る事になる。
【0055】 [インターロック機構106の説明] 次に、図28乃至図30を参照して、揺動フレーム16がメインプレート12 に対して閉塞位置にあると同時に、コントロールパネル20が揺動フレーム16 に対して閉塞位置にある事を検出する為のインターロック機構106の構成及び 動作を詳細に説明する。
【0056】 先ず、図28に示す様に、右側のロアーフレーム22bには、上述した検出動 作の為のプッシュオンタイプの検出スイッチ108が取り付けステイ110を介 して取り付けられている。即ち、この検出スイッチ108は、押し込まれる事に よりオン動作する作動片を備え、この作動片に外力が作用しない限り、内蔵する スプリングの付勢力により外方に突出する、換言すれば、オフ動作する様に付勢 されている。一方、この取り付けステイ110には、検出スイッチ108の作動 片を押し込み可能な状態で、最終段アクチュエータ112が支軸114回りに回 動自在に軸支されている。また、この最終段アクチュエータ112は、この支軸 114に巻回されたトーションスプリング116により図中時計方向に沿って回 動偏位する様に付勢されている。
【0057】 尚、図示する状態で、即ち、コントロールパネル20は閉塞位置にあり、揺動 フレーム16に取り付けられたアッパーハウジング34の上面前部開口を閉塞し ていると共に、揺動フレーム16も閉塞位置にあり、プリンタハウジング32の 上面開口を閉塞している状態で、この検出スイッチ108は、上述したトーショ ンスプリング116の付勢力に抗して図中反時計方向に沿って回動偏位された最 終段アクチュエータ112に押されて、オン動作している。
【0058】 また、この最終段アクチュエータ112の直上方に位置するメインプレート1 2上には、中間段アクチュエータアッセンブリ118が配設されている。この中 間段アクチュエータアッセンブリ118は、メインプレート12上に固定された 取り付け板120と、この取り付け板120に上下方向に沿ってスライド可能に 支持されたスライド部材122と、このスライド部材122の一側に上下方向に 沿って貫通した状態で、且つ、上下方向に沿ってスライド自在に取り付けられた 押し込みシャフト124と、この押し込みシャフト124を常時下方に突出した 状態に付勢するスプリング126とを備えている。
【0059】 ここで、この押し込みシャフト124の下端は、メインプレート12に厚さ方 向に貫通した状態で形成された透孔(図示せず)を介してメインプレート12の 下方に取り出され、上述した最終段アクチュエータ112を上方から押し込み可 能な位置に配設されている。更に、上述したスプリング124は、トーションス プリング116の付勢力及び検出スイッチ108に内蔵されるスプリングの付勢 力を合計した付勢力よりも大きな付勢力を有する様に構成されている。この結果 、この押し込みシャフト124がスライド部材122の下降に伴い押し下げられ ると、最終段アクチュエータ112は自身のトーションスプリング114の付勢 力及び検出スイッチ108に内蔵されるスプリングの付勢力に抗して図中反時計 方向に沿って回動偏位され、これにより、検出スイッチ108の作動片は内方に 押し込められ、オン動作する様になされている。
【0060】 尚、後に詳細に説明するが、この中間段アクチュエータアッセンブリ118に おけるスライド部材122は、揺動フレーム16に取り付けられた初段アクチュ エータアッセンブリ128により下方に向けて押し込み移動可能な位置に配設さ れている。そして、この初段アクチュエータアッセンブリ128は、コントロー ルパネル20が閉塞位置にある状態で、揺動フレーム16に取り付けられたアッ パーハウジング34が開放位置から閉塞位置まで回動された場合、または、アッ パーハウジング34が閉塞位置にある状態で、コントロールパネル20が開放位 置から閉塞位置まで回動された場合に、上述したスライド部材122に上方から 係合して、これを下方に押し下げることが出来る様に設定されている。
【0061】 この結果、仮に、スライド部材122と初段アクチュエータアッセンブリ12 8との間に異物が入り込むとすると、アッパーハウジング34の閉塞位置への回 動に伴い、スライド部材122は異物が介在する分だけ通常よりも長いストロー クで押し下げられる事になる。しかしながら、この一実施例においては、上述し た様に、押し込みシャフト124はスプリング126により下方に付勢されてい る状態でスライド部材122に上下動自在に取り付けられているので、押し込み シャフト124はこのスライド部材122の下方への押し込みに応じて最終段ア クチュエータ112を所定量だけ押し込み駆動した後、更に、スライド部材12 2が下方に押し込まれた場合でも、スプリング126が縮んで押し込みシャフト 124のスライド部材122に対する上方への相対移動を許容し、このスライド 部材122の異常な押し込み量を吸収する様になされている。この様にして、こ の一実施例においては、スライド部材122と初段アクチュエータアッセンブリ 128との間に異物が入り込んだとしても、最終段アクチュエータ112を所定 量よりも大きな量だけ回動偏位させて、検出スイッチ108を破損させる事が確 実に防止され、信頼性の向上を図る事が可能となる。
【0062】 一方、上述した初段アクチュエータアッセンブリ128は、揺動フレーム16 を構成する右方の側板68bであって、揺動フレーム16が閉塞位置にある状態 において上述したスライド部材122の直上方に位置したスライド支持部材13 0と、このスライド支持部材130に上下方向に沿ってスライド自在に取り付け られた押し込み部材132とを備えて構成されている。この押し込み部材132 は、側板68bの下縁から下方に突出し、スライド部材122の上端に上方から 係合可能になされた下端と、これの上縁から上方に突出し、コントロールパネル 20を構成するパネル本体の右方の立ち下がり片が上方から係合可能になされた 上端とを備えて形成されている。
【0063】 この様に初段アクチュエータアッセンブリ128は構成されているので、図2 8に示す様に、コントロールパネル20がアッパーハウジング34に対して閉塞 位置にあり、且つ、このアッパーハウジング34がプリンタハウジング32に対 して閉塞位置にある状態(完全閉塞状態)では、初段アクチュエータアッセンブ リ128のスライド支持部材132は、コントロールパネル20に上方から押し 込まれて下方に押し下げられる事になる。そして、このスライド支持部材132 の下方への押し込みに応じて、これが上方から係合する中間段アクチュエータア ッセンブリ118のスライド部材122が下方に押し下げられ、このスライド部 材122の押し下げに応じて、これが上方から係合する最終段アクチュエータ1 12がトーションスプリング116の付勢力、及び、検出スイッチ108に内蔵 されるスプリングの付勢力の合力に抗して、図中反時計方向に沿って回動偏位す る事となる。
【0064】 この結果、この最終段アクチュエータ112に押されて、検出スイッチ108 の作動片は押し込み駆動されることとなる。この様にして、検出スイッチ108 はオン動作して、図示しない制御系に対して、コントロールパネル20がアッパ ーハウジング34に対して閉塞位置にあり、且つ、このアッパーハウジング34 がプリンタハウジング32に対して閉塞位置にあることを報知する事が出来るこ ととなる。
【0065】 一方、図28に示す完全閉塞状態から、コントロールパネル開放ボタン44が 押し上げられると、これに伴い、コントロールパネル20用の係止フック104 a(104b)における前方連結シャフト70への係止状態を解除される事とな り、この結果、図29に示す様に、コントロールパネル20は閉塞位置から開放 位置に回動される事となる。この様なコントロールパネル20の開放動作に伴い 、図示する様に、初段アクチュエータアッセンブリ128における押し込み部材 132を上方から押さえ付けておくコントロールパネル20が最早存在しなくな ったので、この押し込み部材132は、最終段アクチュエータ112を図中時計 方向に沿って回動偏位させるトーションスプリング116の付勢力を、中間段ア クチュエータアッセンブリ118を介して受ける事により、上方にスライド偏位 される事となる。
【0066】 この結果、検出スイッチ108においては、これの作動片が内蔵するスプリン グの付勢力により外方に向けて突出する事を許容され、この様にして、検出スイ ッチ108はオフ動作して、図示しない制御系に対して、少なくとも、コントロ ールパネル20がアッパーハウジング34に対して開放位置にあることを報知す る事が出来ることとなる。
【0067】 また、図28に示す完全閉塞状態から、アッパーハウジング開放ボタン42が 押し上げられると、これに伴い、アッパーハウジング34用の係止フック78a ,78bにおける対応する係止ピン80a,80bへの係止状態を解除される事 となり、この結果、図30に示す様に、アッパーハウジング34は閉塞位置から 開放位置に回動される事となる。この様なアッパーハウジング34の開放動作に 伴い、図示する様に初段アクチュエータアッセンブリ128における押し込み部 材132は中間段アクチュエータアッセンブリ118におけるスライド部材12 2から上方に離間する事となる。換言すれば、このスライド部材122を上方か ら押さえ付けておく押し込み部材132は最早存在しなくなったので、このスラ イド部材122は最終段アクチュエータ112を図中時計方向に沿って回動偏位 させるトーションスプリング116の付勢力を直接的に受ける事により、上方に スライド偏位される事となる。
【0068】 この結果、検出スイッチ108においては、これの作動片が内蔵するスプリン グの付勢力により外方に向けて突出する事を許容され、この様にして、検出スイ ッチ108はオフ動作して、図示しない制御系に対して、少なくとも、アッパー ハウジング34がプリンタハウジング32に対して開放位置にあることを報知す る事が出来ることとなる。
【0069】 この様に、この一実施例におけるインターロック機構106は構成されている ので、図28に示す完全閉塞状態が達成される事により、検出スイッチ108が オン動作している状態において、初めて、このファクシミリ装置10は稼働状態 を規定される事となり、内部に備えるプリントユニット14や画像読み取り機構 18が駆動状態におかれる事になる。一方、この様な完全閉塞状態からコントロ ールパネル20が開放されると、画像読み取り機構18が露出する事となり、ま た、アッパーハウジング34が開放されると、プリントユニット14が露出する 事になるが、この一実施例においては、これら露出状態においては、何れの場合 においてもインターロック機構106の検出スイッチ108が即座にオフするこ ととなるので、夫々の駆動系及びレーザスキャニングユニット24を即座にオフ して、操作者の安全を確保すると共に、内部機構の保全を確実に図ることが出来 る事になる。
【0070】 この考案は、上述した一実施例の構成に限定されることなく、この考案の要旨 を逸脱しない範囲で種々変形可能である事は言うまでもない。 例えば、上述した一実施例においては、この考案に係わる電子写真装置をファ クシミリ装置に適用する場合に付き説明したが、この考案は、このような適用に 限定されることなく、通信機能のない所謂プリンタ装置にも適用することが出来 る事は言うまでもない。
【0071】
【考案の効果】
以上詳述した様に、この考案に係わる電子写真装置は、メインプレートと、こ のメインプレートの下方に取り付けられたロアーハウジングと、前記メインプレ ートの上方に取り付けられ、上面に開口を有するミドルハウジングと、前記メイ ンプレートの上面の一端に回動自在に軸支された揺動フレームと、この揺動フレ ームに取り付けられ、前記ミドルハウジングの上面開口を開放可能に閉塞するア ッパーハウジングとを具備し、前記揺動フレームは、両側を夫々規定する側板と 、両側板の軸支側の基端部を互いに連結・固定する基端部側連結シャフトと、両 側板の先端部を互いに連結する先端部側連結シャフトとから構成され、前記基端 部側連結シャフトと前記メインプレートとの間に、この揺動フレームを開放方向 に付勢する付勢手段が介設されている事を特徴としている。
【0072】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記基端部側連結シャフトが 、前記メインプレートに対して回動自在に軸支される事を特徴としている。
【0073】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記基端部側連結シャフトの 少なくとも一端は、対応する側板から外方に突出し、前記付勢手段は、この基端 部側連結シャフトの突出端部と前記メインプレートとの間に介設されている事を 特徴としている。
【0074】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記基端部側連結シャフトは 、その一端が対応する側板から外方に突出し、前記付勢手段は、この基端部側連 結シャフトの突出端部と前記メインプレートとの間に介設されている事を特徴と している。
【0075】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記付勢手段はガススプリン グから構成される事を特徴としている。
【0076】 従って、この考案によれば、開放方向への付勢力を受けたとしても、アッパー ハウジングの変形を確実に防止する事の出来る電子写真装置が提供される事にな る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる電子写真装置の一実施例が適
用されるファクシミリ装置の内部構成を概略的に示す側
面図である。
【図2】図1に示すファクシミリ装置の構成の外観を斜
め前方から見た状態で示す斜視図である。
【図3】図1に示すファクシミリ装置の構成の外観を斜
め後方から見た状態で示す斜視図である。
【図4】図1に示すファクシミリ装置の底面形状を、底
部目隠し蓋を取り外した状態で示す底面図である。
【図5】図1に示すファクシミリ装置を構成するメイン
プレートの底面形状を取り出して示す底面図である。
【図6】図5に示すメインプレートよりも下方の構成を
取り出した状態で、その後面形状を示す後面図である。
【図7】図2に示すファクシミリ装置を、アッパーハウ
ジングを開放した状態で示す斜視図である。
【図8】図7に示すファクシミリ装置の側面形状を示す
側面図である。
【図9】図1に示すファクシミリ装置の正面形状を示す
正面図である。
【図10】図1に示すファクシミリ装置に備えられた原
稿トレイを取り出した状態で示す斜視図である。
【図11】図10に示す原稿トレイとアッパーハウジン
グに取り付けられたトレイ受け台との取り付け状態を説
明する為に、両者を離間させた状態で示す斜視図であ
る。
【図12】図11に示す原稿トレイをトレイ受け台に取
り付けた状態で示す側断面図である。
【図13】図11に示す原稿トレイをトレイ受け台に取
り付ける直前において起立させた状態で示す側断面図で
ある。
【図14】図13に示す状態から、起立させた原稿トレ
イをトレイ受け台の挿通穴内に上方から挿通させた状態
で示す側断面図である。
【図15】図14に示す状態から、原稿トレイをトレイ
受け台に対して傾斜させる動作を開始した直後の状態で
示す側断面図である。
【図16】図2に示すファクシミリ装置を完全閉塞状態
で示す側面図である。
【図17】図16に示す状態から、ファクシミリ装置を
アッパーフレームが半開放状態で示す側面図である。
【図18】図17に示す状態から、ファクシミリ装置を
アッパーフレームが全開状態で示す側面図である。
【図19】図1に示すファクシミリ装置に備えられる調
整基板の上面形状を取り出して示す平面図である。
【図20】図19に示す調整基板上のジャンパ端子に連
結部材を装着させる直前の状態で示す正面図である。
【図21】図1に示すファクシミリ装置を構成するフレ
ーム構造を取り出して示す斜視図である。
【図22】図21に示す揺動フレームのメインプレート
への軸支状態を取り出して示す平面図である。
【図23】図22に示す揺動フレームのメインプレート
への軸支状態を取り出して示す側面図である。
【図24】揺動フレームのメインプレートへの軸支状態
を、図22におけるA−A線に沿って切断した状態で示
す断面図である。
【図25】揺動フレームのメインプレートへの軸支状態
を、図22におけるB−B線に沿って切断した状態で示
す断面図である。
【図26】揺動フレームへのダンパーの取り付け状態を
示す平面図である。
【図27】図21に示す揺動フレームへのダンパーの取
り付け状態を示す側面図である。
【図28】図1に示すファクシミリ装置の内部構造にお
いて、特に、インターロック機構回りの構成を、完全閉
塞状態で示す側断面図である。
【図29】図28に示すファクシミリ装置の内部構造に
おいて、インターロック機構回りの構成を取り出して、
コントロールパネルのみが開放された状態で示す側断面
図である。
【図30】図28に示すファクシミリ装置の内部構造に
おいて、インターロック機構回りの構成を取り出して、
アッパーハウジングが開放された状態で示す側断面図で
ある。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 12 メインプレート 16 揺動フレーム 30 ロアーハウジング 32 ミドルハウジング(プリンタハウジング) 34 アッパーハウジング 68a;68b 側板 70 後方連結シャフト(基端部側連結シャフト) 72 前方連結シャフト(先端部側連結シャフト) 84 ダンパ(付勢手段)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインプレートと、 このメインプレートの下方に取り付けられたロアーハウ
    ジングと、 前記メインプレートの上方に取り付けられ、上面に開口
    を有するミドルハウジングと、 前記メインプレートの上面の一端に回動自在に軸支され
    た揺動フレームと、 この揺動フレームに取り付けられ、前記ミドルハウジン
    グの上面開口を開放可能に閉塞するアッパーハウジング
    とを具備し、 前記揺動フレームは、両側を夫々規定する側板と、両側
    板の軸支側の基端部を互いに連結・固定する基端部側連
    結シャフトと、両側板の先端部を互いに連結する先端部
    側連結シャフトとから構成され、 前記基端部側連結シャフトと前記メインプレートとの間
    に、この揺動フレームを開放方向に付勢する付勢手段が
    介設されている事を特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記基端部側連結シャフトが、前記メイ
    ンプレートに対して回動自在に軸支される事を特徴とす
    る請求項1に記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記基端部側連結シャフトの少なくとも
    一端は、対応する側板から外方に突出し、 前記付勢手段は、この基端部側連結シャフトの突出端部
    と前記メインプレートとの間に介設されている事を特徴
    とする請求項2に記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記基端部側連結シャフトは、その一端
    が対応する側板から外方に突出し、 前記付勢手段は、この基端部側連結シャフトの突出端部
    と前記メインプレートとの間に介設されている事を特徴
    とする請求項2に記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段は、ガススプリングから構
    成される事を特徴とする請求項1に記載の電子写真装
    置。
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