JPH057926A - 押出用ダイス - Google Patents

押出用ダイス

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JPH057926A
JPH057926A JP16706691A JP16706691A JPH057926A JP H057926 A JPH057926 A JP H057926A JP 16706691 A JP16706691 A JP 16706691A JP 16706691 A JP16706691 A JP 16706691A JP H057926 A JPH057926 A JP H057926A
Authority
JP
Japan
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extrusion
die
extruded
molding
flatness
Prior art date
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Pending
Application number
JP16706691A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Tanigawa
正和 谷川
Masahito Nakamura
仁人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP16706691A priority Critical patent/JPH057926A/ja
Publication of JPH057926A publication Critical patent/JPH057926A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平面度変形の少ない押出材を、容易かつ確実
に押出成形し得る押出用ダイスを提供することを目的と
する。 【構成】 成形間隙を隔てて対向するベアリング部
(4)(5)の各成形離縁(4a)(5a)に、押出方向に
対する段差(L)が形成されるようにしておく。この段
差(L)は、加圧時に押出方向に対して上記各成形離縁
(4a)(5a)が段差のない揃った状態となるように加圧
時におけるベアリング部(4)(5)の歪みを見込んで
設定しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は押出用ダイス、例えば
断面コ字状あるいは櫛歯状等のアルミニウム製ヒートシ
ンクのように平面部を有する押出材であってその平面部
における平面度変形(平面部の幅に対する反りの割合)
の少ない押出材を好適に製造し得るようになされた押出
用ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】近年のアルミニウム押出材
の寸法精度に対する要求は厳しくなる一方である。例え
ば、図6に一点鎖線で示すような断面櫛歯状のヒートシ
ンク(B)を作成すべく、従来のダイスを用いて押出成
形した場合、同図に実線で示したようにその平面部
(b)が撓曲した状態で成形されてしまう。しかし、こ
の種のヒートシンク(B)にあっては、その平面部
(b)の幅(W)に対する反り(H)の割合(%)(以
下、平面度という。)が、JIS(特殊級)の場合で
0.4%以下、ノン切削の場合では0.2%以下である
ことが要求される。かかる平面度に対する要求は、ヒー
トシンクに限らず他の一般的な押出形材でも同様であ
り、0.2〜0.3%程度の平面度を要求されることが
多い。
【0003】ところが、平面度0.2%以下の平面部を
有するアルミニウム押出材の製造は通常のダイスを用い
た場合にあっては歩留平均値内では些か困難である。か
かる平面度変形の少ない押出材は、押出時における歪の
少ないダイスを用いることによって製造し得るものであ
るが、そのような歪みの少ないダイスは製造コストが高
くつくものであるのみならず、かかるダイスを用いても
平面度変形を完全に無くすことはできないものであっ
た。
【0004】そこで、従来では、押出後の押出材に、平
面度が所定値以下となるようにロール矯正等の別工程を
施していたが、その分工程数が増加して製造能率の悪化
を招くという難を有するものであった。
【0005】この発明は上述の問題点を解消すべくなさ
れたものであり、平面部を有する押出材であってその平
面度変形の少ない押出材を好適に製造し得るようになさ
れた押出用ダイスを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者等は上記目的を達
成すべく種々実験と研究を重ねた結果、非押出時には図
5(イ)に示すようにベアリング部(40)(50)が変形
していないものであっても、押出時には図5(ロ)に示
すようにベアリング部(40)(50)が湾曲変形するこ
と、およびその湾曲変形時における対向ベアリング部
(40)(50)の成形離縁 (40a)(50a) の段差(L)が、
押出材の平面部における平面度変形に関係することを知
見し、かかる知見に基づいて更に鋭意実験と研究を重ね
ることによってこの発明を完成したのである。
【0007】即ち、この発明は、成形間隙を隔てて対向
するベアリング部の各成形離縁が、加圧時に押出方向に
対して段差のない揃った状態となるように加圧時におけ
るベアリング部の歪みを見込んだ段差を有するものとな
されていることを特徴とする、押出用ダイスを要旨とす
るものである。
【0008】加圧時にベアリング部の成形離縁が段差の
ない揃った状態となることにより、押出材料の流れが直
進化されて平面部の平面度変形がなくなる。このような
ベアリング部の押出時における変形量は、押出比、トン
グ比あるいはダイスの厚さ等の諸要素から推定しうるも
のであり、その推定値に応じて対向ベアリング部の成形
離縁に予め段差を形成しておくものとする。かかる段差
の形成は、例えば従来のダイスと同様にダイスのビレッ
ト当接面側を面一に設定する一方、撓曲変形の大きいベ
アリング部を対向ベアリング部より短く設定することに
よって行い得る。
【0009】
【実施例】この発明を図1および図2に示す実施例に基
づいて説明する。
【0010】図示実施例は、図3に実線で示すような断
面略コ字状のアルミニウム押出形材(A)を押出成形す
る際に使用される平ダイス(D)を示すものである。
【0011】図1および図2において、(1)はダイス
本体であり、(2)はダイス本体に形成された平面視略
コ字状の成形間隙である。
【0012】上記ダイス本体(1)は、図2(イ)に示
すように、非押出時においてビレット当接面(3)が面
一に設定される一方、対向ベアリング部(4)(5)の
長さが異なるように設定され、各成形離縁(4a)(5a)
が、押出方向に対して段差(L)を有するものとなされ
ている。かかる段差(L)は、押出時におけるベアリン
グ部(4)(5)の変形量に応じて、押出時に図2
(ロ)に示すように成形離縁(4a)(5a)が押出方向に
対して段差のない揃った状態となるような値に設定され
ている。かかるベアリング部(4)(5)の変形量は、
押出比、トング比あるいはダイスの厚さ等の諸要素から
十分に推定しうるものであり、その推定量に応じて上記
段差(L)を決定すれば良い。
【0013】而して、上記ダイス(D)を用いて押出成
形した場合、図2(ロ)に示すように、撓曲変形率の大
きい方のベアリング部(5)が押出方向に撓む結果、対
向ベアリング部(4)(5)の成形離縁(4a)(5a)が
押出方向に対して段差のない揃った状態となる。その結
果、押出材料(E)がベアリング部(4)(5)に沿っ
て真っ直ぐに押し出されて平面部(a)の平面度変形の
ほとんどない押出形材(A)が得られる。
【0014】なお、上記実施例では、断面略コ字状のア
ルミニウム押出材(A)を製造する際に使用されるダイ
スを例にとって説明したが、この発明はこれに限定され
るものではなく、平面部を有する押出形材であれば、他
の如何なる形状、材料のものを製作する場合にも適用さ
れ得るものである。またこの発明は、上記実施例に示す
ような平ダイスに限定されるものではなく、他の種類の
ダイスにも適用され得るものである。
【0015】
【発明の効果】上述のとおり、この発明にかかる押出用
ダイスは、ベアリング部の対向するベアリング面の各成
形離縁が、加圧時に押出方向に対して段差のない揃った
状態となるように加圧時におけるベアリング部の歪みを
見込んだ段差を有するものとなされているから、押出成
形時にベアリング面の成形離縁が段差のない揃った状態
となって押出材料の流れが直進化される。その結果、平
面度変形のほとんどない押出形材を得ることができる。
【0016】従って、近年における寸法精度の厳しい要
求に対しても、加圧時に歪みの少ない高価なダイスを用
いる必要もなく、また押出後にロール矯正等の矯正加工
を施す必要がないので、高精度の押出形材を安価にかつ
能率良く生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる押出用ダイスの平面図であ
る。
【図2】図1のII−II線の拡大断面図であり、同図
(イ)は非押出時における同断面図、同図(ロ)は押出
時における同断面図である。
【図3】この発明にかかる押出用ダイスを用いて押出成
形された押出材の断面図である。
【図4】従来の押出用ダイスの平面図である。
【図5】図4のIV−IV線の拡大断面図であり、同図
(イ)は非押出時における同断面図、同図(ロ)は押出
時における同断面図である。
【図6】従来の押出用ダイスを用いて押出成形された断
面櫛歯状の押出材の断面図である。
【符号の説明】
2…成形間隙 4…ベアリング部 4a…成形離縁 5…ベアリング部 5a…成形離縁 L…段差

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 成形間隙(2)を隔てて対向するベアリ
    ング部(4)(5)の各成形離縁(4a)(5a)が、加圧
    時に押出方向に対して段差のない揃った状態となるよう
    に加圧時におけるベアリング部(4)(5)の歪みを見
    込んだ段差(L)を有するものとなされていることを特
    徴とする押出用ダイス。
JP16706691A 1991-07-08 1991-07-08 押出用ダイス Pending JPH057926A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16706691A JPH057926A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 押出用ダイス

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JPH057926A true JPH057926A (ja) 1993-01-19

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ID=15842777

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JP16706691A Pending JPH057926A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 押出用ダイス

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