JPH0579223B2 - - Google Patents

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JPH0579223B2
JPH0579223B2 JP23198289A JP23198289A JPH0579223B2 JP H0579223 B2 JPH0579223 B2 JP H0579223B2 JP 23198289 A JP23198289 A JP 23198289A JP 23198289 A JP23198289 A JP 23198289A JP H0579223 B2 JPH0579223 B2 JP H0579223B2
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JP
Japan
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knitted fabric
knitted
composite material
fabric
fibers
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JP23198289A
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JPH0393534A (ja
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Masanori Sakamoto
Takeshi Oochi
Shunei Takeda
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この発明は、衣料等に好適に使用される複合材
料に関し、特に、シート状の中綿を表裏の少なく
とも一方が編地である表地と裏地の間に封入して
なる複合材料に関するものである。 [従来の技術と発明が解決しようとする課題] 従来より、表裏の生地の間にシート状の中綿を
封入してなる衣料用の複合材料が知られている。
これは中綿を中心とする多層構造のため優れた保
温効果を有する。 上記の表裏の生地としては、高密度に織られた
織物やコーテイングした織物が使用されるのが一
般的である。これは、前記の複合材料よりなる衣
料品を着用したときに、中綿が表裏の生地を通し
て外側へ吹き出すことを防止するためである。こ
の吹き出し防止は重要であり、通常、通気度を3
c.c./cm2/sec以下にすることが必要である。従つ
て、生地は硬く粗こうとなりやすく、また通気性
が低いためにむれやすいなどの欠点があつた。 一方、柔軟性や通気性の点では、前記の表裏の
生地として編地が優れているが、編地はループを
縦緯に連続して構成されるものであり、糸間の空
〓が大きいために、中綿の吹出しを有効に防止す
ることができない。 この発明は、編物としてのストレツチ性とドレ
ープ性を有するとともに、中綿の吹出しを有効に
防止できる中綿入り複合材料を提供しようとする
ものである。 [課題を解決するための手段] この発明の中綿入り複合材料は、シート状の中
綿を表裏の少なくとも一方が編地である表地と裏
地の間に封入してなり、前記編地の前記中綿に当
接する内面が起毛されていることを特徴とするも
のである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の編地に用いる繊維は特に限定されず、
ポリエステル、ポリアミド、アクリルなどの合成
繊維、綿などのセルロース系繊維、レーヨンなど
の再生セルロース系繊維などを用いることができ
るが、本用途には側地として薄いものが好適であ
ることから長繊維を用いることが好ましく、強度
の面でポリエステル、ポリアミドなどが好まし
い。 また、本発明の編地の組織は、二枚筬以上の組
織で編成後起毛できるものであれば特に限定され
ないが、好ましくは、ハーフ組織、サテン組織な
どを用いることができる。製品密度としては、1
インチ当り50コース以上、1インチ当り400ウエ
ール以上とすることが望ましい。この密度以下の
組織であれば、中綿が吹き出すことがあるので好
ましくない。 また、本発明における中綿は、通常、短繊維か
らなる不織布のことを言う。 短繊維は、ポリエステル、ポリアミド、アクリ
ルなどの合成繊維、綿、羊毛などの天然繊維、レ
ーヨンなどの再成セルロース系繊維、または、そ
れらの混合体などであり、特に限定されない。 不織布の形体維持性を得る方法としては、ニー
ドルパンチなどにより繊維を交絡させたものや、
バインダーや熱融着繊維で繊維同士を接着する方
法がとられる。 起毛の方法は特に限定されないが、好ましくは
針布起毛機が用いられる。起毛状態はカツト起毛
されてもされなくてもよい。 [作 用] 表裏生地の少くとも一方の、編地の中綿に当接
する内面は、起毛されて毛羽を有しており、この
毛羽によつて編地の空〓がふさがれている。この
毛羽が中綿の繊維の先端を戻すように作用し、中
綿の繊維の先端が編地まで到達せず、中綿が吹出
しにくくなる。 [実施例] 以下実施例により本発明を詳細に説明する。 実施例 1 第1図と第2図とにおいて、10は実施例1の
複合材料であり、これは、表裏2枚の編地12,
14と、その中間に挾んだシート状の中綿16と
からなる。編地12,14と中綿16とは周辺に
おいて縫着されるか、または、これに加えて全面
にわたつてキルテイング加工がなされている(不
図示)。 中綿16は、太さ1.3d長さ38mmのポリエステル
カツトフアイバー30%(重量)と、太さ6d長さ
51mmのポリエステルフアイバー50%と、太さ4d
長さ51mmの融点110℃の低融点共重合ポリエステ
ルが鞘部、ポリエチレンテレフタレートが芯部に
位置し50/50の比率で接合紡糸されたコンジユゲ
ート糸20%とからなる乾式不織布であり、目付
120g/m2、荷重0.5Kg/cm2で測定した厚みが5
mm、縦及び緯方向の引張強度が1.2Kg/5cm(測
定方法JIS L−1085)である。 編地12,14は、いずれも、その内面側にお
いて起毛17を有しており、これにより編地1
2,14の空〓はふさがれている。また、編地1
2,14の外面側13,15は、エンボス加工さ
れて平滑である。 編地12,14は、第3図に示すように、経編
によりハーフ組織に編成されている。すなわち、
パイル18を構成するフロント糸20と、締糸で
あるバツク糸22から形成されており、パターン
チエーンの番号で表わすと、フロント糸20は1
−0/2−3、バツク糸22は1−2/1−0の
ように掛けわたされる。両糸20,22は、各ウ
エール各コースにおいて共に編目23を形成す
る。 フロント糸20は、低収縮糸20aと高収縮糸
20bとを高速空気を噴射して間欠交絡させたも
のである(不図示)。低収縮糸20aは、例えば、
24本のポリエステル繊維からなる繊維群を延撚時
に熱セツトして形成した30デニールの糸で、7〜
8%の熱収縮率を有している。高収縮糸20bは
同様の繊維群に延撚時に熱セツトせずに形成した
ものであり、15%の熱収縮率を有している。 バツク糸22としては、12本のポリエステル繊
維からなる30デニールの糸を用いる。 編地12,14は、例えば、機上で300cm幅で
編成される。密度は28ゲージであり、また、機上
打込みは、1インチあたり60コースである。 このようにして得られた編地を次の手順で加工
する。 (1) 準備工程 編地を湯洗する。高収縮糸20bが少し収縮
して、低収縮糸20aと高収縮糸20bが分離
する。(第4図) (2) プレウエツトセツト 編地を起毛剤の液中に浸漬したあと150℃に
加熱する。高収縮糸20bが収縮して、編地幅
は200cmまで収縮する。これにより、低収縮糸
20aがパイル状になる。これが第1次高密度
化である。(第5図) (3) 起 毛 針布起毛を編地の表に4回ほどこすことによ
り、上方に浮いているパイル状の低収縮糸20
aが集中的に起毛17される。この起毛により
編地幅は170cmになる。これが第2次高密度化
である。(第6図) (4) 染 130℃の染液中に約60分間浸漬する。これに
より、毛羽が乱れて交絡し、目づめ効果が大き
くなる。同時に、起毛による編目のひずみが除
去される。編地幅は160cmになつている。これ
が最終高密度化である。(第7図) (5) 吸汗、制電加工 これにより吸湿性や制電除去性能が与えられ
る。 (6) 仕上セツト ヒートセツト機内を通過させて170℃の熱風
に3分間さらす。編地幅が165cmで熱セツトさ
れる。これにより形態安定性が与えられる。 (7) エンボス仕上 まず、180℃、1tで編地のバツク側(複合材
料としての使用時には表側)にテイツシユエン
ボスすなわち鏡面押圧をほどこす。これにより
編目23が押圧されて扁平となり、目つぶし効
果がさらに向上する。編地幅は155cmになる。
(第8図) 目つぶし効果からすれば、以上のテイツシユ
エンボスで充分であるが、テイツシユエンボス
によつて編地の表面が鏡面となり冷たい外観を
与えるとともに、チヨークマークも出やすい。
そのため、梨地をさらにエンボスすることによ
り編地表面に微小な凹凸24をつける。(第9
図) 実施例 2 実施例2の複合材料は、実施例1の編地の外面
側がエンボス加工されていない(すなわち工程
7)のエンボス仕上を通過しない)。他の点では
実施例1と同様である。 比較例 1 比較例1の複合材料は、実施例1と同様の加工
で得られた編地を起毛面を外面側に使用したもの
である。 比較例 2 比較例2の複合材料は、実施例3の編地の内面
側が起毛されず、外面側がエンボス加工されてい
ない(すなわち工程3)の起毛、工程7)のエン
ボス仕上を通過しない)。他は実施例1と同様で
ある。 なお、実施例1、2及び比較例1、2で得られ
た編地は1インチ当り56コース、また1インチ当
り52ウエールであつた。 実施例 3 編地は、24本のポリエステル繊維からなる50デ
ニールのフロント糸と12本のポリエステル繊維か
らなる30デニールのバツク糸を用いて経編により
ハーフ組織に編成されている。 編地は、例えば、機上で250cm幅で編成される。
密度は28ゲージであり、また、機上打込みは、1
インチあたり52コースである。 このようにして得られた編地を次の手順で加工
する。 (1) 準備工程 編地を湯洗する。 (2) プレウエツトセツト 編地を起毛剤の液中に浸漬したあと150℃に
加熱する。 (3) 起 毛 針布起毛を編地の表に4回ほどこすことによ
り、起毛する。この起毛により編地幅は160cm
になる。これが第1次高密度化である。 (4) 染 130℃の染液中に約60分間浸漬する。これに
より、毛羽が乱れて交絡し、目づめ効果が大き
くなる。同時に、起毛による編目のひずみが除
去される。編地幅は155cmになつている。これ
が最終高密度化である。(第7図) (5) 吸汗、制電加工 これにより吸湿性や制電除去性能が与えられ
る。 (6) 仕上セツト ヒートセツト機内を通過させて170℃の熱風
に3分間さらす。編地幅が160cmで熱セツトさ
れる。これにより形態安定性が与えられる。 なお、得られた編地は1インチ当り54コー
ス、また1インチ当り44ウエールであつた。 得られた編地に実施例1と同様の中綿を封入
して製品とした。 この発明の複合材料の特性を知るために、次の
要領でテストを行つた。 (1) 試料:前記実施例及び比較例の編地 (2) テストの項目と方法 (1) 中綿の吹き出し: 試料:前記実施例のまたは比較例の編地の間
に中綿を挟挾み周辺を縫つたもの (いずれも、縫い代1cm、縫いピツチ7目/
cm、タンブラー乾燥機(熱をかけない)の中に
試料と軟式野球ボール5個入れ60分間回転させ
た) (2) 通気性:JIS L−1018法 (3) 保温性:JIS L−1096 6.28法 なお、テスト項目のうち、「中綿の吹き出し状
況」は複合材料としての上記(2)(1)に記載の試料に
つき測定し、その余の項目は前記(1)に記載の編地
単体の試料について測定した。 テストの結果を第1に示す。
【表】 ○:吹き出し認められず。
△:吹き出しが1、2ケ所見られる。
×:吹き出しが見られる。
以上の結果からわかるように、前記実施例の編
地は比較例に比して、保温性に優れており、ま
た、この編地を用いた複合材料においても優れた
吹き出し防止機能を有している。 [発明の効果] この発明の複合材料は、中綿の吹き出しを有効
に防止でき、また、ストレツチ性と、保温性に優
れ、防寒衣料として非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1の複合材料の一部欠載斜視
図、第2図は、その断面図、第3図は、前記の複
合材料に用いる編地の組織図、第4図〜第9図
は、実施例1の編地の後加工の各工程を順次表し
た概略断面図である。 [符号の説明]、10……中綿入り複合材料、
12,14……表裏の編地、16……中綿。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シート状の中綿を表裏の少なくとも一方が編
    地である表地と裏地の間に封入してなる複合材料
    において、前記編地の前記中綿に当接する内面は
    起毛されていることを特徴とする中綿入り複合材
    料。
JP23198289A 1989-09-06 1989-09-06 中綿入り複合材料 Granted JPH0393534A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23198289A JPH0393534A (ja) 1989-09-06 1989-09-06 中綿入り複合材料

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JPH0393534A JPH0393534A (ja) 1991-04-18
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IT1401429B1 (it) * 2010-06-14 2013-07-26 Texapel Spa Procedimento per la realizzazione di manufatti tessili imbottiti e manufatto tessile imbottito.
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