JPH0579219B2 - - Google Patents
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- JPH0579219B2 JPH0579219B2 JP62189654A JP18965487A JPH0579219B2 JP H0579219 B2 JPH0579219 B2 JP H0579219B2 JP 62189654 A JP62189654 A JP 62189654A JP 18965487 A JP18965487 A JP 18965487A JP H0579219 B2 JPH0579219 B2 JP H0579219B2
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Landscapes
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- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、刺身、納豆、肉等の食品を収納する
のに適したプラスチツク製容器の製造方法に関
し、特に内外両容器を一体化した二重容器の製造
方法に関するものである。
のに適したプラスチツク製容器の製造方法に関
し、特に内外両容器を一体化した二重容器の製造
方法に関するものである。
(従来の技術)
刺身等の食品を収納する容器としては、衛生的
であること、あるいは大量かつ安価に提供できる
等の理由から、プラスチツク製、すなわち樹脂製
の容器が各種提供され使用されている。中でも、
保温・保冷効果が優れているとか、収納物に跡を
着けない軟質で曲面的な容器とすることができる
とかの理由から、発泡樹脂を材料とした容器が
種々提案されてきている。
であること、あるいは大量かつ安価に提供できる
等の理由から、プラスチツク製、すなわち樹脂製
の容器が各種提供され使用されている。中でも、
保温・保冷効果が優れているとか、収納物に跡を
着けない軟質で曲面的な容器とすることができる
とかの理由から、発泡樹脂を材料とした容器が
種々提案されてきている。
このように、発泡樹脂を材料とした従来の容器
は種々な長所を有しているが、冷凍食品を解凍し
た場合等に出る水や汁が底部に貯まり、この汁等
が当該容器や食品自体を変色させて見ばえを悪く
するだけでなく、食品自体を腐敗させる原因とも
なる。また、このような容器にあつては、その底
部に食品が密着するから通気性が悪く、このため
収納した状態で醗酵させなければならない納豆の
ような食品に対しては本適当なものである。
は種々な長所を有しているが、冷凍食品を解凍し
た場合等に出る水や汁が底部に貯まり、この汁等
が当該容器や食品自体を変色させて見ばえを悪く
するだけでなく、食品自体を腐敗させる原因とも
なる。また、このような容器にあつては、その底
部に食品が密着するから通気性が悪く、このため
収納した状態で醗酵させなければならない納豆の
ような食品に対しては本適当なものである。
換言すれば、冷凍食品等の食品から出る水や汁
等にその食品自体が浸されることはなく、空気中
の酸素を利用して発酵する納豆のような食品に必
要な十分な通気性を有した容器が要望されている
のである。
等にその食品自体が浸されることはなく、空気中
の酸素を利用して発酵する納豆のような食品に必
要な十分な通気性を有した容器が要望されている
のである。
このような目的を達成する二重容器は、例え
ば、実開昭53−102500号公報、実公昭57−3929号
公報、あるいは実公昭60−1103号公報等において
提案されてきているが、このような二重容器を効
率よくかつ確実に製造する方法については、未だ
具体的に提案されていなかつたのである。
ば、実開昭53−102500号公報、実公昭57−3929号
公報、あるいは実公昭60−1103号公報等において
提案されてきているが、このような二重容器を効
率よくかつ確実に製造する方法については、未だ
具体的に提案されていなかつたのである。
そこで、発明者等は、水や汁などから隔離でき
通気性にも優れた容器の製造方法について鋭意研
究してきた結果、容器自体を二重構造にしている
各材料の吸引時期を別々にすることが良い結果を
生むことを新規に知見し、本発明に完成したので
ある。
通気性にも優れた容器の製造方法について鋭意研
究してきた結果、容器自体を二重構造にしている
各材料の吸引時期を別々にすることが良い結果を
生むことを新規に知見し、本発明に完成したので
ある。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明は以上のような実状に鑑みてなされたも
ので、その解決しようとする問題点は、食品自体
から出る水や汁などからの食品の隔離及び食品に
対する通気性を確保することのできる二重容器の
具体的製法を確立することである。
ので、その解決しようとする問題点は、食品自体
から出る水や汁などからの食品の隔離及び食品に
対する通気性を確保することのできる二重容器の
具体的製法を確立することである。
そして、本発明の目的とするをころは、収納し
た食品をこの食品から出る水や汁を外部に漏らす
ことがないことは勿論、食品をその汁等から十分
隔離できるとともに、食品の周囲を通気性に優れ
た雰囲気とすることができる二重容器を、簡単か
つ確実に製造することができる方法を提供するこ
とにある。
た食品をこの食品から出る水や汁を外部に漏らす
ことがないことは勿論、食品をその汁等から十分
隔離できるとともに、食品の周囲を通気性に優れ
た雰囲気とすることができる二重容器を、簡単か
つ確実に製造することができる方法を提供するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段)
以上の問題点を解決するために、本発明が採つ
た手段は、実施例において使用する符号を付して
説明すると、 「発泡樹脂材料により形成されて内容器10を
構成するための第一シート材料41と、ソリツド
タイプの樹脂材料により形成されて外容器20を
構成するための第二シート材料42とを同一方向
に搬送しながら、内容器10と外容器20とを一
体的にして、内容器10と外容器20との底部1
1,21及び側壁部12,22間に、互いに連続
する第一空隙30及び第二空隙31をそれぞれ形
成した二重容器100を、次の各工程を経て製造
する方法。
た手段は、実施例において使用する符号を付して
説明すると、 「発泡樹脂材料により形成されて内容器10を
構成するための第一シート材料41と、ソリツド
タイプの樹脂材料により形成されて外容器20を
構成するための第二シート材料42とを同一方向
に搬送しながら、内容器10と外容器20とを一
体的にして、内容器10と外容器20との底部1
1,21及び側壁部12,22間に、互いに連続
する第一空隙30及び第二空隙31をそれぞれ形
成した二重容器100を、次の各工程を経て製造
する方法。
「 搬送途中の第一シート材料41に対して、
内容器10の底部11となる部分に、多数の通
孔14を形成した後加熱して、これを、内容器
10の傾斜側壁部12に対応する傾斜面48を
有して各通孔14に干渉しない部分に吸引孔を
形成した第一型45、及び外容器20の略垂直
側壁部22に対応する側壁面49を有した第二
型46を有した真空成型装置40内に搬送する
工程; 搬送途中の第二シート材料42を熱した後、
真空成型装置40内に搬送する工程; この真空成型装置40内に搬送される第二シ
ート材料42のみを、第二型46によつて吸引
する工程; 第一型45及び第二型46を互いに近接させ
ながら、前記の工程にて吸引していた第二型4
6側の吸引を停止させるとともに、第一型45
側の吸引を開始する工程; 第一及び第二型45,46を互いに密着させ
かつ第一型45側の吸引を停止するとともに、
両型に設けた切断刃47により第一及び第二シ
ート材料41,42を所定形状に裁断して二重
容器100を成形する工程」 である。
内容器10の底部11となる部分に、多数の通
孔14を形成した後加熱して、これを、内容器
10の傾斜側壁部12に対応する傾斜面48を
有して各通孔14に干渉しない部分に吸引孔を
形成した第一型45、及び外容器20の略垂直
側壁部22に対応する側壁面49を有した第二
型46を有した真空成型装置40内に搬送する
工程; 搬送途中の第二シート材料42を熱した後、
真空成型装置40内に搬送する工程; この真空成型装置40内に搬送される第二シ
ート材料42のみを、第二型46によつて吸引
する工程; 第一型45及び第二型46を互いに近接させ
ながら、前記の工程にて吸引していた第二型4
6側の吸引を停止させるとともに、第一型45
側の吸引を開始する工程; 第一及び第二型45,46を互いに密着させ
かつ第一型45側の吸引を停止するとともに、
両型に設けた切断刃47により第一及び第二シ
ート材料41,42を所定形状に裁断して二重
容器100を成形する工程」 である。
(発明の作用及び使用の態様)
以上のような本発明に係る二重容器100の製
造方法にあつては、以下に述べるような作用を有
する多数の二重容器100が連続的に形成される
のある。これは、二重容器100の製造が発泡樹
脂材料により形成した第一シ一ト材料41と、ソ
リツドタイプの樹脂材料により形成した第二シー
ト材料42とを同一方向に搬送しながら行なわれ
るからである。
造方法にあつては、以下に述べるような作用を有
する多数の二重容器100が連続的に形成される
のある。これは、二重容器100の製造が発泡樹
脂材料により形成した第一シ一ト材料41と、ソ
リツドタイプの樹脂材料により形成した第二シー
ト材料42とを同一方向に搬送しながら行なわれ
るからである。
そして、内容器10の傾斜側壁部12に対応す
る傾斜面48を有して各通孔14に干渉しない部
分に吸引孔を形成した第一型45、及び外容器2
0の垂直側壁部22に対応する側壁面49を有し
た第二型46を有した真空成型装置40内に搬送
される第二シート材料42のみを、第二型46に
よつて吸引するのである。その後は、第一型45
及び第二型46を互いに近接させながら、上記の
工程にて吸引していた第二型46側の吸引を停止
させるとともに、第一型45側の吸引を開始する
のである。
る傾斜面48を有して各通孔14に干渉しない部
分に吸引孔を形成した第一型45、及び外容器2
0の垂直側壁部22に対応する側壁面49を有し
た第二型46を有した真空成型装置40内に搬送
される第二シート材料42のみを、第二型46に
よつて吸引するのである。その後は、第一型45
及び第二型46を互いに近接させながら、上記の
工程にて吸引していた第二型46側の吸引を停止
させるとともに、第一型45側の吸引を開始する
のである。
このようにするのは、もし第一シート材料41
と第二シート材料42の両方を同時に吸引する
か、あるいは多数の通孔14が形成された第一シ
ート材料41側を先に吸引すると、軟化されて多
数の通孔14を有していない第二シート材料42
が第一シート材料41に密着してしまうからであ
る。そうなると、上述した二重容器100の内容
器10と外容器20との底部11,21及び側壁
部12,22間に、互いに連続する第一空隙30
及び第二空隙31をそれぞれ形成することが困難
となるからである。従つて、真空成型法を採用す
るに際して第二シート材料42側の吸引を早く
し、これによつて、内容器10と外容器20との
底部11,21及び側壁部12,22間におけ
る、互いに連続する第一空隙30及び第二空隙3
1の存在が確実となるようにするのである。
と第二シート材料42の両方を同時に吸引する
か、あるいは多数の通孔14が形成された第一シ
ート材料41側を先に吸引すると、軟化されて多
数の通孔14を有していない第二シート材料42
が第一シート材料41に密着してしまうからであ
る。そうなると、上述した二重容器100の内容
器10と外容器20との底部11,21及び側壁
部12,22間に、互いに連続する第一空隙30
及び第二空隙31をそれぞれ形成することが困難
となるからである。従つて、真空成型法を採用す
るに際して第二シート材料42側の吸引を早く
し、これによつて、内容器10と外容器20との
底部11,21及び側壁部12,22間におけ
る、互いに連続する第一空隙30及び第二空隙3
1の存在が確実となるようにするのである。
そして、第一型45及び第二型46を互いに密
着させかつ型側の吸引を停止させて内外両容器の
フランジ部13,23を溶着するとともに、両型
に設けた切断刃47により第一シート材料41及
び第二シート材料42を所定形状に裁断すること
により、二重容器100が切り出されるのであ
る。
着させかつ型側の吸引を停止させて内外両容器の
フランジ部13,23を溶着するとともに、両型
に設けた切断刃47により第一シート材料41及
び第二シート材料42を所定形状に裁断すること
により、二重容器100が切り出されるのであ
る。
以上のような本発明に係る製造方法によつて形
成した二重容器100にあつては、次のような作
用がある。
成した二重容器100にあつては、次のような作
用がある。
すなわち、内容器10内に収納されている食品
を解凍した場合に、これから水あるいは汁が出た
としても、これらの水または汁は、内容器10の
底部11に形成した各通孔14を通して、まず内
容器10及び外容器20間に形成されている第一
空隙30内に落下する。落下した水や汁がこの第
一空隙31に溜められる以上の量であれば、これ
らの水や汁は、第一空隙30からこれに連なつて
いる第二空隙31内に入るのである。
を解凍した場合に、これから水あるいは汁が出た
としても、これらの水または汁は、内容器10の
底部11に形成した各通孔14を通して、まず内
容器10及び外容器20間に形成されている第一
空隙30内に落下する。落下した水や汁がこの第
一空隙31に溜められる以上の量であれば、これ
らの水や汁は、第一空隙30からこれに連なつて
いる第二空隙31内に入るのである。
この第二空隙31は、以下の実施例において
は、当該二重容器100の周壁全周にわたつて形
成してあるため、第一空隙30よりも大きな容積
のものとなつている。従つて、特に当該二重容器
100が傾斜した陳列棚上に置かれている場合、
食品から出た水または汁は、この十分な容積を有
する第二空隙31内に貯えられることになり、内
容器10の底部11に形成した各通孔14を通し
て内容器10内に逆流することは殆どないのであ
る。
は、当該二重容器100の周壁全周にわたつて形
成してあるため、第一空隙30よりも大きな容積
のものとなつている。従つて、特に当該二重容器
100が傾斜した陳列棚上に置かれている場合、
食品から出た水または汁は、この十分な容積を有
する第二空隙31内に貯えられることになり、内
容器10の底部11に形成した各通孔14を通し
て内容器10内に逆流することは殆どないのであ
る。
また、当該二重容器100によつて食品を包装
して陳列するに際しては、この二重容器100
は、購入者に向けてやや傾斜した状態にされるの
が一般である。この場合に、第二空隙31は、二
重容器100の周壁全周にわたつて形成してある
ため、その一部がこの二重容器100の陳列方向
に全く無関係に常に下側に位置しているから、食
品から出た液汁は、二重容器100の陳列方向に
全く無関係に第二空隙31内に滞留されるもので
ある。
して陳列するに際しては、この二重容器100
は、購入者に向けてやや傾斜した状態にされるの
が一般である。この場合に、第二空隙31は、二
重容器100の周壁全周にわたつて形成してある
ため、その一部がこの二重容器100の陳列方向
に全く無関係に常に下側に位置しているから、食
品から出た液汁は、二重容器100の陳列方向に
全く無関係に第二空隙31内に滞留されるもので
ある。
また、この二重容器100内に納豆等の醗酵性
の食品を収納した場合について考察してみると、
内容器10の底部11に接触している納豆にあつ
ても、その近傍には通孔14が位置している。す
なわち、この二重容器100にあつては、内容器
10の底部11上と第一空隙30とは各通孔14
を介して連通しているのであり、しかも第一空隙
30と第二空隙31とは互いに連通状態にあるの
である。これにより、内容器10の底部11に位
置する納豆に対して、その醗酵に必要な酸素が十
分供給され得る状態になつているのである。
の食品を収納した場合について考察してみると、
内容器10の底部11に接触している納豆にあつ
ても、その近傍には通孔14が位置している。す
なわち、この二重容器100にあつては、内容器
10の底部11上と第一空隙30とは各通孔14
を介して連通しているのであり、しかも第一空隙
30と第二空隙31とは互いに連通状態にあるの
である。これにより、内容器10の底部11に位
置する納豆に対して、その醗酵に必要な酸素が十
分供給され得る状態になつているのである。
さらに、この二重容器100にあつては、内容
器10と外容器20とにより二重構造とすること
によつて、これら両内容器10及び外容器20間
に積極的に第一空隙30と第二空隙31とを形成
したから、これらの中に存在している空気により
熱の伝導が極力押えられており、食品の保冷及び
保温効果が優れたものとなつているのである。
器10と外容器20とにより二重構造とすること
によつて、これら両内容器10及び外容器20間
に積極的に第一空隙30と第二空隙31とを形成
したから、これらの中に存在している空気により
熱の伝導が極力押えられており、食品の保冷及び
保温効果が優れたものとなつているのである。
(実施例)
次に、本発明を、図面に示した各実施例に従つ
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
次に、第4図を参照して、本発明に係る二重容
器100の製造方法について説明する。
器100の製造方法について説明する。
まず、この製造方法においては、発泡樹脂材料
により形成した第一シート材料41と、ソリツド
タイプの樹脂材料により形成した第二シート材料
42とを同一方向にかつ連続的に搬送しながらそ
の加工を行なうことが基本である。
により形成した第一シート材料41と、ソリツド
タイプの樹脂材料により形成した第二シート材料
42とを同一方向にかつ連続的に搬送しながらそ
の加工を行なうことが基本である。
このように搬送されている第一シート材料41
及び第二シート材料42に対して各加工を行なう
ことによつて二重容器100が形成されるのであ
るが、まず、搬送途中の第一シート材料41に対
して、その二重容器の底部となる部分に、多数の
通孔14を形成した後に加熱する工程が必要であ
る。この孔開け工程にあつては、実際には第4図
に示した孔開け装置43が使用される。
及び第二シート材料42に対して各加工を行なう
ことによつて二重容器100が形成されるのであ
るが、まず、搬送途中の第一シート材料41に対
して、その二重容器の底部となる部分に、多数の
通孔14を形成した後に加熱する工程が必要であ
る。この孔開け工程にあつては、実際には第4図
に示した孔開け装置43が使用される。
この孔開け装置43は、図面中に示したものに
あつては、多数の針を植設したヘツドを第一シー
ト材料41に対して往復させるようにしたもので
あるが、多数の針を植設したドラムを第一シート
材料41に対して接触させた状態で回転するよう
に構成して実施してもよい。また、後述の第一型
45下面に多数の針を植設して、この針により成
形と同時に穴明け作業を行なえるようにして実施
してもよい。以上のようにして、第一シート材料
41の所定箇所に通孔14となるべき多数の孔が
形成されるのである。
あつては、多数の針を植設したヘツドを第一シー
ト材料41に対して往復させるようにしたもので
あるが、多数の針を植設したドラムを第一シート
材料41に対して接触させた状態で回転するよう
に構成して実施してもよい。また、後述の第一型
45下面に多数の針を植設して、この針により成
形と同時に穴明け作業を行なえるようにして実施
してもよい。以上のようにして、第一シート材料
41の所定箇所に通孔14となるべき多数の孔が
形成されるのである。
次に、搬送途中の第二シート材料42を加熱す
る工程が必要である。この工程は、後述の第一型
45及び第二型46間に第一シート材料41及び
第二シート材料42を搬送して真空成形したと
き、各型での成形を確実にするために必要なもの
である。
る工程が必要である。この工程は、後述の第一型
45及び第二型46間に第一シート材料41及び
第二シート材料42を搬送して真空成形したと
き、各型での成形を確実にするために必要なもの
である。
そして、内容器10の傾斜側壁部12に対応す
る傾斜面48を有して各通孔14に干渉しない部
分に吸引孔を形成した第一型45及び外容器20
の垂直側壁部22に対応する側壁面49を有した
第二型46を有した真空成型装置40内に搬送さ
れる第二シート材料42のみを、第二型46によ
つて吸引するものである。その後は、第一型45
及び第二型46を互いに近接させながら、上記の
工程にて吸引していた第二型46側の吸引を停止
させるとともに、第一型45側の吸引を開始する
のである。
る傾斜面48を有して各通孔14に干渉しない部
分に吸引孔を形成した第一型45及び外容器20
の垂直側壁部22に対応する側壁面49を有した
第二型46を有した真空成型装置40内に搬送さ
れる第二シート材料42のみを、第二型46によ
つて吸引するものである。その後は、第一型45
及び第二型46を互いに近接させながら、上記の
工程にて吸引していた第二型46側の吸引を停止
させるとともに、第一型45側の吸引を開始する
のである。
このようにするのは、もし第一シート材料41
と第二シート材料42の両方を同時に吸引する
か、あるいは多数の通孔14が形成された第一シ
ート材料41側を先に吸引すると、軟化されて多
数の通孔14を有していない第二シート材料42
が第一シート材料41に密着してしまうからであ
る。そうなると、上述した二重容器100の内容
器10と外容器20との底部11,21及び側壁
部12,22間に、互いに連続する第一空隙30
及び第二空隙31をそれぞれ形成することが困難
となるからである。従つて、真空成型法を採用す
るに際して、第二シート材料42側の吸引を早く
し、これによつて、内容器10と外容器20との
底部11,21及び側壁部12,22間におけ
る、互いに連続する第一空隙30及び第二空隙3
1の存在が確実となるようにするのである。
と第二シート材料42の両方を同時に吸引する
か、あるいは多数の通孔14が形成された第一シ
ート材料41側を先に吸引すると、軟化されて多
数の通孔14を有していない第二シート材料42
が第一シート材料41に密着してしまうからであ
る。そうなると、上述した二重容器100の内容
器10と外容器20との底部11,21及び側壁
部12,22間に、互いに連続する第一空隙30
及び第二空隙31をそれぞれ形成することが困難
となるからである。従つて、真空成型法を採用す
るに際して、第二シート材料42側の吸引を早く
し、これによつて、内容器10と外容器20との
底部11,21及び側壁部12,22間におけ
る、互いに連続する第一空隙30及び第二空隙3
1の存在が確実となるようにするのである。
そして、さらに、第一型45及び第二型46を
互いに密着させかつ型側の吸引を停止させて内外
両容器のランジ部13,23を溶着するととも
に、両型に設けた切断刃47より第一シート材料
41及び第二シート材料42を所定形状に裁断す
ることにより、二重容器100が切り出されるの
である。
互いに密着させかつ型側の吸引を停止させて内外
両容器のランジ部13,23を溶着するととも
に、両型に設けた切断刃47より第一シート材料
41及び第二シート材料42を所定形状に裁断す
ることにより、二重容器100が切り出されるの
である。
第1図及び第2図には本発明に係る製造方法に
よつて形成した二重容器100の第一実施例が示
してあり、この二重容器100は主として内容器
10と外容器20とからなつている。
よつて形成した二重容器100の第一実施例が示
してあり、この二重容器100は主として内容器
10と外容器20とからなつている。
内容器10は、発泡樹脂材料、より具体的には
発泡ポリスチレンシートによつて形成したもので
あり、この発泡ポリスチレンシートを真空成形法
等により容器として必要な形状に加工したもので
ある。すなわち、この内容器10は、第2図に示
すように、食品等が載置される底部11と、この
底部11から立ち上がる側壁部12と、この側壁
部12の開口部外周に一体的に形成されるフラン
ジ部13とにより構成されているものである。
発泡ポリスチレンシートによつて形成したもので
あり、この発泡ポリスチレンシートを真空成形法
等により容器として必要な形状に加工したもので
ある。すなわち、この内容器10は、第2図に示
すように、食品等が載置される底部11と、この
底部11から立ち上がる側壁部12と、この側壁
部12の開口部外周に一体的に形成されるフラン
ジ部13とにより構成されているものである。
特に、この内容器10の側壁部12は、第2図
に示したように、底部11に対して上部開口を拡
開するものであり、そのためにこの側壁部12
は、底部11から外側上方に傾斜したものとして
ある。また、この側壁部12の状態は、当該内容
器10の全周にわたつて同様にしてある。
に示したように、底部11に対して上部開口を拡
開するものであり、そのためにこの側壁部12
は、底部11から外側上方に傾斜したものとして
ある。また、この側壁部12の状態は、当該内容
器10の全周にわたつて同様にしてある。
そして、この内容器10の底部11には、第1
図及び第2図にて示した如く、多数の通孔14が
形成してあるのである。各通孔14の大きさにつ
いては種々適用することができるが、水や肉汁を
十分落下させることができる程度の大きさとする
とよい。そのようにすれば、各通孔14の通気性
は十分なものとなる。
図及び第2図にて示した如く、多数の通孔14が
形成してあるのである。各通孔14の大きさにつ
いては種々適用することができるが、水や肉汁を
十分落下させることができる程度の大きさとする
とよい。そのようにすれば、各通孔14の通気性
は十分なものとなる。
この内容器10の外側は外容器20によつて覆
蓋されるのであるが、この外容器20は、第2図
に示したように、その側壁部22が底部21に対
して略垂直面となるものとして形成してあり、こ
の外容器20は所謂ソリツドタイプの樹脂シート
によつて形成してある。ソリツドタイプの樹脂シ
ートとは、液体や気体を通さない所謂ガスバリヤ
ー性のある材料のことをいい、本実施例にあつて
はポリスチレンシートを材料として形成した。こ
の材料であるポリスチレンも、ハイインパクトポ
リスチレンであることが好ましく、また内容器1
0の材料と同質の材料によつて形成したものであ
ることが好ましい。その理由は、そのような材料
を使用すれば、この外容器20と内容器10との
溶着あるいは接着を良好かつ簡単に行なえるから
である。
蓋されるのであるが、この外容器20は、第2図
に示したように、その側壁部22が底部21に対
して略垂直面となるものとして形成してあり、こ
の外容器20は所謂ソリツドタイプの樹脂シート
によつて形成してある。ソリツドタイプの樹脂シ
ートとは、液体や気体を通さない所謂ガスバリヤ
ー性のある材料のことをいい、本実施例にあつて
はポリスチレンシートを材料として形成した。こ
の材料であるポリスチレンも、ハイインパクトポ
リスチレンであることが好ましく、また内容器1
0の材料と同質の材料によつて形成したものであ
ることが好ましい。その理由は、そのような材料
を使用すれば、この外容器20と内容器10との
溶着あるいは接着を良好かつ簡単に行なえるから
である。
この外容器20は、第2図に示したように、上
記の内容器10と同様に底部21、側壁部22及
びフランジ部23からなつており、本実施例にあ
つては、内容器10の側壁部12及びフランジ部
13に対して外容器20の側壁部22及びフラン
ジ部23がそれぞれ密着し、互いに溶着されてい
る。そして、この外容器20の側壁部22が、底
部21に対して略垂直面となるものとして形成し
てあることは、前述した通りである。なお、この
実施例にあつては、内容器10と外容器20との
接着は、内容器10のフランジ部13と外容器2
0のフランジ部23とによつてのみ行なわれてい
るものである。また、この第一実施例にあつて
は、外容器20の底部21の周囲全体に、この底
部21より下方に突出する突出部25が形成して
ある。
記の内容器10と同様に底部21、側壁部22及
びフランジ部23からなつており、本実施例にあ
つては、内容器10の側壁部12及びフランジ部
13に対して外容器20の側壁部22及びフラン
ジ部23がそれぞれ密着し、互いに溶着されてい
る。そして、この外容器20の側壁部22が、底
部21に対して略垂直面となるものとして形成し
てあることは、前述した通りである。なお、この
実施例にあつては、内容器10と外容器20との
接着は、内容器10のフランジ部13と外容器2
0のフランジ部23とによつてのみ行なわれてい
るものである。また、この第一実施例にあつて
は、外容器20の底部21の周囲全体に、この底
部21より下方に突出する突出部25が形成して
ある。
この外容器20の底部21と、内容器10の底
部11とは所定寸法離れており、これによつて、
内容器10と外容器20との底部11,21及び
側壁部12,22間に、互いに連続する第一空隙
30及び第二空隙31がそれぞれ形成してあるの
である。つまり、この第一空隙30は、内容器1
0の底部11に形成した各通孔14を介して外部
に連通しているとともに、この第一空隙30の周
囲に第二空隙31が連続した状態で位置している
のである。
部11とは所定寸法離れており、これによつて、
内容器10と外容器20との底部11,21及び
側壁部12,22間に、互いに連続する第一空隙
30及び第二空隙31がそれぞれ形成してあるの
である。つまり、この第一空隙30は、内容器1
0の底部11に形成した各通孔14を介して外部
に連通しているとともに、この第一空隙30の周
囲に第二空隙31が連続した状態で位置している
のである。
第3図には本発明の製造法によつて形成した二
重容器100の第二実施例が示してあり、その基
本構成は上記の二重容器100と同様であるが、
次の点において異なつている。
重容器100の第二実施例が示してあり、その基
本構成は上記の二重容器100と同様であるが、
次の点において異なつている。
すなわち、この二重容器100にあつては、外
器20の底部21の一部を内容器10側に突出さ
せ、これを内容器10の底部11に溶着24して
あるのである。この溶着箇所24は、第3図に示
したように五箇所形成してあるが、特に第一空隙
30を分割しないように配置してある。すなわ
ち、各溶着箇所24は別個独立して形成してあつ
て、各溶着箇所24が存在することによつて第一
空隙30が分断されないで一つのものとなるよう
にしてあるのである。
器20の底部21の一部を内容器10側に突出さ
せ、これを内容器10の底部11に溶着24して
あるのである。この溶着箇所24は、第3図に示
したように五箇所形成してあるが、特に第一空隙
30を分割しないように配置してある。すなわ
ち、各溶着箇所24は別個独立して形成してあつ
て、各溶着箇所24が存在することによつて第一
空隙30が分断されないで一つのものとなるよう
にしてあるのである。
このように溶着箇所24を形成した場合には、
内容器10と外容器20との一体化を確実にする
ことができることは勿論のこと、内容器10側に
突出させた形状となつているこの溶着箇所24に
よつて内容器10の底部11と外容器20の底部
21とが簡単には密着しないように、換言すれば
第一空隙30が簡単には消失しないようにするこ
とができるものである。
内容器10と外容器20との一体化を確実にする
ことができることは勿論のこと、内容器10側に
突出させた形状となつているこの溶着箇所24に
よつて内容器10の底部11と外容器20の底部
21とが簡単には密着しないように、換言すれば
第一空隙30が簡単には消失しないようにするこ
とができるものである。
以上のような二重容器100にあつては、内容
器10の側壁部12と外容器20の側壁部22間
に、互いに連続する第一空隙30及び第二空隙3
1が存在していて、両者相まつて大きな空かを形
成しており、これらの空隙30,31により十分
水等を貯めることができ、あるいは醗酵に必要な
空気を十分貯めることができるものである。ま
た、この二重容器100は、外容器20の底部2
1に突出部25を積極的に形成したことによつ
て、当該二重容器100を机上等に載置した場合
に外容器20の底部21の全体が机に接触しない
ようになつており、これにより断熱効果をより優
れたものとしているのである。
器10の側壁部12と外容器20の側壁部22間
に、互いに連続する第一空隙30及び第二空隙3
1が存在していて、両者相まつて大きな空かを形
成しており、これらの空隙30,31により十分
水等を貯めることができ、あるいは醗酵に必要な
空気を十分貯めることができるものである。ま
た、この二重容器100は、外容器20の底部2
1に突出部25を積極的に形成したことによつ
て、当該二重容器100を机上等に載置した場合
に外容器20の底部21の全体が机に接触しない
ようになつており、これにより断熱効果をより優
れたものとしているのである。
(発明の効果)
以上説明したように、本発明に係る製造方法に
よれば、上記の効果を有するトレー状またはカツ
プ状の二重容器を、簡単かつ確実に製造すること
ができるものである。
よれば、上記の効果を有するトレー状またはカツ
プ状の二重容器を、簡単かつ確実に製造すること
ができるものである。
第1図は本発明に係る製造方法によつて形成し
た二重容器の斜視図、第2図は同縦断面図、第3
図は他の二重容器の底面図、第4図は本発明に係
る二重容器の製造方法を示すための概略側面図で
ある。 符号の説明 100……二重容器、10……内
容器、11……底部、14……通孔、20……外
容器、21……底部、30……第一空隙、31…
…第二空隙。
た二重容器の斜視図、第2図は同縦断面図、第3
図は他の二重容器の底面図、第4図は本発明に係
る二重容器の製造方法を示すための概略側面図で
ある。 符号の説明 100……二重容器、10……内
容器、11……底部、14……通孔、20……外
容器、21……底部、30……第一空隙、31…
…第二空隙。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 発泡樹脂材料により形成されて内容器を構成
するための第一シート材料と、ソリツドタイプの
樹脂材料により形成されて外容器を構成するため
の第二シート材料とを同一方向に搬送しながら、
前記内容器と前記外容器とを一体的にして、前記
内容器と外容器との底部及び側壁部間に、第一空
隙及び第二空隙をそれぞれ形成した二重容器を、
次の各工程を経て製造する方法。 前記搬送途中の第一シート材料に対して、前
記内容器の底部となる部分に、多数の通孔を形
成した後加熱して、これを、前記内容器の傾斜
側壁部に対応する傾斜面を有して前記各通孔に
干渉しない部分に吸引孔を形成した第一型、及
び前記外容器の略垂直側壁部に対応する側壁面
を有した第二型を有した真空成型装置内に搬送
する工程; 前記搬送途中の第二シート材料を加熱した
後、前記真空成型装置内に搬送する工程; この真空成型装置内に搬送される前記第二シ
ート材料のみを、前記第二型によつて吸引する
工程; 前記第一型及び第二型を互いに近接させなが
ら、前記の工程にて吸引していた第二型側の吸
引を停止させるとともに、第一型側の吸引を開
始する工程; 前記第一及び第二型を互いに密着させかつ第
一型側の吸引を停止するとともに、前記両型に
設けた切断刃により前記第一及び第二シート材
料を所定形状に裁断して二重容器を成形する工
程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62189654A JPS6431629A (en) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | Double vessel and its manufacture |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62189654A JPS6431629A (en) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | Double vessel and its manufacture |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6431629A JPS6431629A (en) | 1989-02-01 |
JPH0579219B2 true JPH0579219B2 (ja) | 1993-11-01 |
Family
ID=16244935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62189654A Granted JPS6431629A (en) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | Double vessel and its manufacture |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6431629A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2539178Y2 (ja) * | 1991-03-07 | 1997-06-25 | 三菱化学株式会社 | 食品用容器 |
JP2998206B2 (ja) * | 1994-03-23 | 2000-01-11 | コクヨ株式会社 | リングとじ具 |
JPH0920378A (ja) * | 1995-07-04 | 1997-01-21 | Masao Kusano | 発酵食品保存方法及び容器 |
FR2753409B1 (fr) * | 1996-09-18 | 1998-11-20 | Nord Est Dev | Procede de fabrication d'une caissette en resine alveolaire, caissette obtenue par un tel procede et moule utilise pour la fabrication de la caissette |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS573929U (ja) * | 1980-06-09 | 1982-01-09 | ||
JPS601103U (ja) * | 1983-06-15 | 1985-01-07 | 日本航空電子工業株式会社 | 光フアイバのハ−メチツクシ−ル構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53102500U (ja) * | 1977-01-25 | 1978-08-18 |
-
1987
- 1987-07-28 JP JP62189654A patent/JPS6431629A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS573929U (ja) * | 1980-06-09 | 1982-01-09 | ||
JPS601103U (ja) * | 1983-06-15 | 1985-01-07 | 日本航空電子工業株式会社 | 光フアイバのハ−メチツクシ−ル構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6431629A (en) | 1989-02-01 |
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