JPH0579059A - 建設機械の運転室 - Google Patents
建設機械の運転室Info
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- JPH0579059A JPH0579059A JP26839991A JP26839991A JPH0579059A JP H0579059 A JPH0579059 A JP H0579059A JP 26839991 A JP26839991 A JP 26839991A JP 26839991 A JP26839991 A JP 26839991A JP H0579059 A JPH0579059 A JP H0579059A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建設機械の運転室内に、アタッチメント操作
などを目的とする副操作盤を、容易かつ迅速に、さらに
は運転席装置の可動部との干渉が生じないように取り付
ける。 【構成】 副操作盤4が取り付けられる支持部材20の
一端に把持部27を設ける。把持部27を運転席10の
下部のスライダ8内を通過させて後方に突出させる。ス
ライダ8の後部に取り付けられた主操作盤ブラケット3
1を把持部27で把持してスライダ8と支持部材20と
を連結し、スライダ8と支持部材20とを一体的に移動
可能とする。支持部材20の中間ブラケット24には押
圧ネジ28を配し、この押圧ネジ28でスライダ8の前
方に取り付けられた主操作盤ステイ34の下面を押圧す
ることで、支持部材20のがたつきを抑制する。
などを目的とする副操作盤を、容易かつ迅速に、さらに
は運転席装置の可動部との干渉が生じないように取り付
ける。 【構成】 副操作盤4が取り付けられる支持部材20の
一端に把持部27を設ける。把持部27を運転席10の
下部のスライダ8内を通過させて後方に突出させる。ス
ライダ8の後部に取り付けられた主操作盤ブラケット3
1を把持部27で把持してスライダ8と支持部材20と
を連結し、スライダ8と支持部材20とを一体的に移動
可能とする。支持部材20の中間ブラケット24には押
圧ネジ28を配し、この押圧ネジ28でスライダ8の前
方に取り付けられた主操作盤ステイ34の下面を押圧す
ることで、支持部材20のがたつきを抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば油圧ショベル
などの建設機械の運転室に係り、詳しくは運転室の前後
方向に移動可能な運転席の周囲に副操作盤を追加設置す
る場合に好都合な建設機械の運転室に関する。
などの建設機械の運転室に係り、詳しくは運転室の前後
方向に移動可能な運転席の周囲に副操作盤を追加設置す
る場合に好都合な建設機械の運転室に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧式ショベルなどの建設機械に
おける運転室として、例えば図7に示すように、車両の
上部旋回体に配置されるキャビン1と、このキャビン1
の内部の床面1aに取り付けられる運転席装置2と、こ
の運転席装置2の側方に配置される主操作盤3と、上記
運転席装置2の前方に配置される副操作盤4とを備えて
なるものが知られている。
おける運転室として、例えば図7に示すように、車両の
上部旋回体に配置されるキャビン1と、このキャビン1
の内部の床面1aに取り付けられる運転席装置2と、こ
の運転席装置2の側方に配置される主操作盤3と、上記
運転席装置2の前方に配置される副操作盤4とを備えて
なるものが知られている。
【0003】ここで、運転席装置2は、床面1aに固定
される基部6と、基部6の上方に配される可動部7とを
有してなるもので、可動部7のスライダ8を、基部6の
上端に配されるレール9に沿って移動可能に設けること
により当該可動部7の上端に取り付けられた運転席10
をその前後方向へ移動可能に支持するとともに、運転席
10自身をスライダ8の上端のレール11に沿って前後
方向へ移動可能に取り付けることにより、上記スライダ
8に取り付けられる主操作盤3に対する運転席10の相
対位置を調整できるようになっている。なお、運転席1
0をスライダ8とともに前後に移動可能に支持するの
は、例えばキャビン1の前方下側を覗き込む場合には運
転席10を前方へ移動させるなど、作業状況に応じて運
転席10を適切な位置に置くためである。
される基部6と、基部6の上方に配される可動部7とを
有してなるもので、可動部7のスライダ8を、基部6の
上端に配されるレール9に沿って移動可能に設けること
により当該可動部7の上端に取り付けられた運転席10
をその前後方向へ移動可能に支持するとともに、運転席
10自身をスライダ8の上端のレール11に沿って前後
方向へ移動可能に取り付けることにより、上記スライダ
8に取り付けられる主操作盤3に対する運転席10の相
対位置を調整できるようになっている。なお、運転席1
0をスライダ8とともに前後に移動可能に支持するの
は、例えばキャビン1の前方下側を覗き込む場合には運
転席10を前方へ移動させるなど、作業状況に応じて運
転席10を適切な位置に置くためである。
【0004】また、主操作盤3は、上部旋回体の旋回、
図示せぬブーム、バケット、アームの動作など建設機械
に必要不可欠な基本動作を、その上部に取り付けられる
任意数のレバー12によって制御するためのもので、既
述の通り運転席装置2のスライダ8に取り付けられるこ
とによって該スライダ8とともに移動可能とされてい
る。
図示せぬブーム、バケット、アームの動作など建設機械
に必要不可欠な基本動作を、その上部に取り付けられる
任意数のレバー12によって制御するためのもので、既
述の通り運転席装置2のスライダ8に取り付けられるこ
とによって該スライダ8とともに移動可能とされてい
る。
【0005】一方、副操作盤4は、例えば油圧ショベル
における軌跡制御を行ったり、種々のアタッチメント駆
動など、建設機械に追加される付加機能を操作するため
に上記主操作盤3とは別個独立に設けられるもので、キ
ャビン1の床面1aにボルト13で固定される柱状の支
持部材14の上端部に固定されている。なお、支持部材
14の運転室への取付方法としては、ボルト13に代え
て床面1aに支持部材14の下端部を溶接することもあ
る。また、図において符号15は基部6に組み込まれて
床面1aから可動部7への振動、衝撃の伝達を緩和する
下部サスペンション、16は可動部7のスライダ8に組
み込まれてスライダ8から運転席10への振動、衝撃の
伝達を緩和する上部サスペンションである。
における軌跡制御を行ったり、種々のアタッチメント駆
動など、建設機械に追加される付加機能を操作するため
に上記主操作盤3とは別個独立に設けられるもので、キ
ャビン1の床面1aにボルト13で固定される柱状の支
持部材14の上端部に固定されている。なお、支持部材
14の運転室への取付方法としては、ボルト13に代え
て床面1aに支持部材14の下端部を溶接することもあ
る。また、図において符号15は基部6に組み込まれて
床面1aから可動部7への振動、衝撃の伝達を緩和する
下部サスペンション、16は可動部7のスライダ8に組
み込まれてスライダ8から運転席10への振動、衝撃の
伝達を緩和する上部サスペンションである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の運転室では、副操作盤4を支持部材14を介して床
面1aに固定しているので、運転席装置2の可動部7を
運転席10の前方へ移動させた場合、副操作盤4及び支
持部材14と運転席10やスライダ8が接近し、場合に
よってはこれらが干渉するおそれがある。このような干
渉を避けるためには、スライダ8や運転席10の移動範
囲を制限せざるを得ず、この結果スライダ8や運転席1
0の移動量が不足するという欠点があった。また、運転
席10の移動により作業者と副操作盤4との相対位置が
変化するので、副操作盤4の操作感が座席位置に応じて
変化し、円滑な操作を妨げる要因ともなっていた。
来の運転室では、副操作盤4を支持部材14を介して床
面1aに固定しているので、運転席装置2の可動部7を
運転席10の前方へ移動させた場合、副操作盤4及び支
持部材14と運転席10やスライダ8が接近し、場合に
よってはこれらが干渉するおそれがある。このような干
渉を避けるためには、スライダ8や運転席10の移動範
囲を制限せざるを得ず、この結果スライダ8や運転席1
0の移動量が不足するという欠点があった。また、運転
席10の移動により作業者と副操作盤4との相対位置が
変化するので、副操作盤4の操作感が座席位置に応じて
変化し、円滑な操作を妨げる要因ともなっていた。
【0007】加えて、上述したように、副操作盤4は、
建設機械に必要不可欠な操作を行うための主操作盤3と
異なって、必要に応じて追加される付加機能を操作する
ためのものであるため、運転室内に必ず取り付けられる
とは限らない一方で、運転席装置2などの設置後に追加
されることがあり、場合によってはユーザーへの納入後
にも追加を要求されることさえある。このような場合、
完成状態にある運転室の床面1aにボルト13を挿通す
るための取付孔を開けたり、支持部材14を溶接したり
しなければならず、追加工事に要する工数、作業時間が
大きくかさむことになる。そこで、予め床面1aにボル
ト13のための取付孔を開けておくことにより、副操作
盤4の追加取付工数を削減することが考えられるが、副
操作盤4を必要としないときに取付孔の加工工数が全く
無駄となってしまうという不都合が新たに生じる。
建設機械に必要不可欠な操作を行うための主操作盤3と
異なって、必要に応じて追加される付加機能を操作する
ためのものであるため、運転室内に必ず取り付けられる
とは限らない一方で、運転席装置2などの設置後に追加
されることがあり、場合によってはユーザーへの納入後
にも追加を要求されることさえある。このような場合、
完成状態にある運転室の床面1aにボルト13を挿通す
るための取付孔を開けたり、支持部材14を溶接したり
しなければならず、追加工事に要する工数、作業時間が
大きくかさむことになる。そこで、予め床面1aにボル
ト13のための取付孔を開けておくことにより、副操作
盤4の追加取付工数を削減することが考えられるが、副
操作盤4を必要としないときに取付孔の加工工数が全く
無駄となってしまうという不都合が新たに生じる。
【0008】この発明は、以上のような背景の下になさ
れたもので、副操作盤や支持部材と運転席装置の可動部
との干渉を防止して運転席装置の可動部の移動量を十分
に確保でき、かつ、副操作盤を追加する際の取付孔加工
や溶接工事を不要とする一方で副操作盤の追加のための
取付孔等の特別な装備を設けておく必要もない建設機械
の運転室を提供することを目的とする。
れたもので、副操作盤や支持部材と運転席装置の可動部
との干渉を防止して運転席装置の可動部の移動量を十分
に確保でき、かつ、副操作盤を追加する際の取付孔加工
や溶接工事を不要とする一方で副操作盤の追加のための
取付孔等の特別な装備を設けておく必要もない建設機械
の運転室を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、運転席10を備えた可
動部7及びこの可動部7を運転席10の前後方向に移動
可能に支持する基部6を有してなる運転席装置2と、こ
の運転席装置2の可動部7に取り付けられて運転席10
と一体的に移動可能に設けられた主操作盤3と、建設機
械に追加される補助機能に対応して設置される副操作盤
4と、この副操作盤4を支持する支持部材20とを具備
してなる建設機械の運転室に適用される。そして、上記
支持部材20に上記運転席装置2の可動部7の既設部品
31を把持する把持部27を配設し、この把持部27に
よって支持部材20を運転席装置2の可動部7に着脱自
在に取り付けることにより、上記課題の解決を図ってい
る。ここで、運転席装置2の可動部7の既設部品とは、
例えば運転席のフレームや主操作盤を支持する部材な
ど、副操作盤4の支持部材20の把持部27によって把
持される以外に運転席装置2の機能上必要とされて設け
られる部品を指す概念であり、単に支持部材20で把持
させるためだけの機能を持つ部品を含まない。
応付けて説明すると、本発明は、運転席10を備えた可
動部7及びこの可動部7を運転席10の前後方向に移動
可能に支持する基部6を有してなる運転席装置2と、こ
の運転席装置2の可動部7に取り付けられて運転席10
と一体的に移動可能に設けられた主操作盤3と、建設機
械に追加される補助機能に対応して設置される副操作盤
4と、この副操作盤4を支持する支持部材20とを具備
してなる建設機械の運転室に適用される。そして、上記
支持部材20に上記運転席装置2の可動部7の既設部品
31を把持する把持部27を配設し、この把持部27に
よって支持部材20を運転席装置2の可動部7に着脱自
在に取り付けることにより、上記課題の解決を図ってい
る。ここで、運転席装置2の可動部7の既設部品とは、
例えば運転席のフレームや主操作盤を支持する部材な
ど、副操作盤4の支持部材20の把持部27によって把
持される以外に運転席装置2の機能上必要とされて設け
られる部品を指す概念であり、単に支持部材20で把持
させるためだけの機能を持つ部品を含まない。
【0010】そして、特に運転席装置2の可動部7を、
運転席10と、この運転席10と基部6との間に配され
て運転席10をその前後方向に移動可能に支持するとと
もに基部6に対して運転席10の前後方向へ移動可能に
取り付けられるスライダ8とを備えた構成とした上で、
スライダ8に副操作盤4の支持部材20を取り付けた場
合には、スライダ8に対して運転席10を前後動させる
ことにより副操作盤4に対する運転席10の位置を調整
できるので操作性の向上にとって一層好ましい。
運転席10と、この運転席10と基部6との間に配され
て運転席10をその前後方向に移動可能に支持するとと
もに基部6に対して運転席10の前後方向へ移動可能に
取り付けられるスライダ8とを備えた構成とした上で、
スライダ8に副操作盤4の支持部材20を取り付けた場
合には、スライダ8に対して運転席10を前後動させる
ことにより副操作盤4に対する運転席10の位置を調整
できるので操作性の向上にとって一層好ましい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、副操作盤4を支持する支持
部材20が運転席装置2の可動部7に取り付けられるの
で、作業状況に応じて運転席位置を変化させた場合、運
転席10と副操作盤4とが一体となって移動し、これら
の間の相対位置が変化しない。従って、運転席10や主
操作盤3と副操作盤4とが干渉せず、作業者においては
常に一定の操作感が得られる。加えて、支持部材20の
把持部27が運転席装置2の可動部7の既設部品31を
把持しているので、副操作盤4の追加に際して運転席装
置2に取付孔の追加加工や溶接工事を行う必要がなく、
予め副操作盤4の追加のためだけに特別な装備を設けて
おく必要もない。
部材20が運転席装置2の可動部7に取り付けられるの
で、作業状況に応じて運転席位置を変化させた場合、運
転席10と副操作盤4とが一体となって移動し、これら
の間の相対位置が変化しない。従って、運転席10や主
操作盤3と副操作盤4とが干渉せず、作業者においては
常に一定の操作感が得られる。加えて、支持部材20の
把持部27が運転席装置2の可動部7の既設部品31を
把持しているので、副操作盤4の追加に際して運転席装
置2に取付孔の追加加工や溶接工事を行う必要がなく、
予め副操作盤4の追加のためだけに特別な装備を設けて
おく必要もない。
【0012】また、運転席装置2の可動部7にスライダ
8を配した場合には、上述したように作業状況に応じて
スライダ8を移動させることで運転席10の位置を副操
作盤4との相対位置を一定に保ったまま変化させること
ができる一方、スライダ8に対して運転席10を移動さ
せることで副操作盤4を作業者にとって最適な位置にお
くことができる。
8を配した場合には、上述したように作業状況に応じて
スライダ8を移動させることで運転席10の位置を副操
作盤4との相対位置を一定に保ったまま変化させること
ができる一方、スライダ8に対して運転席10を移動さ
せることで副操作盤4を作業者にとって最適な位置にお
くことができる。
【0013】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分か
り易くするために実施例の図を用いたが、これにより本
発明が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段および作用の項では、本発明を分か
り易くするために実施例の図を用いたが、これにより本
発明が実施例に限定されるものではない。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明の一実施
例を説明する。なお、上述した従来例と共通する構成要
素には同一符号を付し、説明を簡略化する。
例を説明する。なお、上述した従来例と共通する構成要
素には同一符号を付し、説明を簡略化する。
【0015】図1に示すように、本実施例の運転室は、
当該運転室の外郭をなすキャビン1と、その床面1aに
取り付けられる運転席装置2と、運転席装置2の側方に
配置される主操作盤3と、上記運転席装置2の前方に配
置される副操作盤4と、この副操作盤4を支持する支持
部材20とを備えてなるもので、運転席装置2が基部6
と、可動部7を有し、主操作盤3が運転席装置2のスラ
イダ8に取り付けられることによって該スライダ8とと
もに移動可能とされ、さらには運転席装置2に2つのサ
スペンション15、16が設けられる点で従来と共通す
る。
当該運転室の外郭をなすキャビン1と、その床面1aに
取り付けられる運転席装置2と、運転席装置2の側方に
配置される主操作盤3と、上記運転席装置2の前方に配
置される副操作盤4と、この副操作盤4を支持する支持
部材20とを備えてなるもので、運転席装置2が基部6
と、可動部7を有し、主操作盤3が運転席装置2のスラ
イダ8に取り付けられることによって該スライダ8とと
もに移動可能とされ、さらには運転席装置2に2つのサ
スペンション15、16が設けられる点で従来と共通す
る。
【0016】しかしながら、本実施例の運転室は、副操
作盤4を支持する支持部材20が運転席装置2の可動部
7に取り付けられる点で従来と異なる特徴を有してい
る。以下、かかる特徴部分を詳細に説明する。
作盤4を支持する支持部材20が運転席装置2の可動部
7に取り付けられる点で従来と異なる特徴を有してい
る。以下、かかる特徴部分を詳細に説明する。
【0017】図2及び図3は支持部材20の本体21を
示すものである。この本体21は、断面円形の管材を2
段折り曲げてなるもので、その一端に副操作盤4が取り
付けられる平板状の上部ブラケット22が溶接される一
方で、他端には下部ブラケット23が溶接され、さらに
中間には中間ブラケット24が溶接されている。下部ブ
ラケット23は、2枚の平板を互いに直交させて組み合
わせてなるもので、一方の平板が本体21の他端に突き
合わされて溶接されている。そして、図4に示すよう
に、下部ブラケット23にはパイプクランプ25がボル
ト26によって着脱自在に取り付けられ、これら下部ブ
ラケット23、パイプクランプ25及びボルト26によ
って当該支持部材20の把持部27が構成されている。
なお、パイプクランプ25は、例えば油圧配管などを固
定する際に使用されるもので、その一端には固定対象と
なる管材と嵌合する略半月状の切欠部25aが形成され
ている。
示すものである。この本体21は、断面円形の管材を2
段折り曲げてなるもので、その一端に副操作盤4が取り
付けられる平板状の上部ブラケット22が溶接される一
方で、他端には下部ブラケット23が溶接され、さらに
中間には中間ブラケット24が溶接されている。下部ブ
ラケット23は、2枚の平板を互いに直交させて組み合
わせてなるもので、一方の平板が本体21の他端に突き
合わされて溶接されている。そして、図4に示すよう
に、下部ブラケット23にはパイプクランプ25がボル
ト26によって着脱自在に取り付けられ、これら下部ブ
ラケット23、パイプクランプ25及びボルト26によ
って当該支持部材20の把持部27が構成されている。
なお、パイプクランプ25は、例えば油圧配管などを固
定する際に使用されるもので、その一端には固定対象と
なる管材と嵌合する略半月状の切欠部25aが形成され
ている。
【0018】一方、図4及び図5に示すように、中間ブ
ラケット24は一枚の平板を側面視して略L字状に折り
曲げてなるもので、その上端側に形成された貫通孔24
aに本体21が挿通されて周囲が溶接されることによ
り、本体21の所定位置に固定されている。そして、中
間ブラケット24の下部側に形成された雌ねじ24b
(図3参照)には、押圧ネジ(押圧手段)28がその先
端を当該中間ブラケット24の上方へ突出させてねじ込
まれ、ナット29によって所定位置に固定されている。
なお、図2及び図3において符号30は副操作盤4を取
り付けるための取付孔である。
ラケット24は一枚の平板を側面視して略L字状に折り
曲げてなるもので、その上端側に形成された貫通孔24
aに本体21が挿通されて周囲が溶接されることによ
り、本体21の所定位置に固定されている。そして、中
間ブラケット24の下部側に形成された雌ねじ24b
(図3参照)には、押圧ネジ(押圧手段)28がその先
端を当該中間ブラケット24の上方へ突出させてねじ込
まれ、ナット29によって所定位置に固定されている。
なお、図2及び図3において符号30は副操作盤4を取
り付けるための取付孔である。
【0019】以上のように構成された支持部材20は、
図1、図4及び図6に示すように、把持部27の設けら
れた端部が運転席10の後方へ向けられた状態で運転席
装置2の前方からスライダ8の内部に挿入され、把持部
27がスライダ8の後方へ突出するまで押し込まれる。
そして、スライダ8の後方へ突出した把持部27の下部
ブラケット23とパイプクランプ25の切欠部25aと
の間には、スライダ8の後部に固定された主操作盤ブラ
ケット31がはめ込まれ、この後、ボルト26が締め付
けられて主操作盤ブラケット31が下部ブラケット23
とパイプクランプ25との間で把持され、これにより支
持部材20自身がスライダ8に着脱自在に連結される。
図1、図4及び図6に示すように、把持部27の設けら
れた端部が運転席10の後方へ向けられた状態で運転席
装置2の前方からスライダ8の内部に挿入され、把持部
27がスライダ8の後方へ突出するまで押し込まれる。
そして、スライダ8の後方へ突出した把持部27の下部
ブラケット23とパイプクランプ25の切欠部25aと
の間には、スライダ8の後部に固定された主操作盤ブラ
ケット31がはめ込まれ、この後、ボルト26が締め付
けられて主操作盤ブラケット31が下部ブラケット23
とパイプクランプ25との間で把持され、これにより支
持部材20自身がスライダ8に着脱自在に連結される。
【0020】なお、主操作盤ブラケット31は、主操作
盤3をスライダ8に取り付けるために設けられたもの
で、図4及び図6に詳細に示すようにスライダ8に溶接
されるベースプレート32に中空状の支持筒33を取り
付けて構成され、該支持筒33の内部に周方向へ回転自
在に挿入される図示せぬ支持軸の先端が主操作盤3の後
部下端側に連結されることにより、主操作盤3が支持筒
33の軸線回りに回動自在に支持されるようになってい
る。そして、上記支持部材20の把持部27は支持筒3
3の外周を把持することにより当該主操作盤ブラケット
31と連結される。
盤3をスライダ8に取り付けるために設けられたもの
で、図4及び図6に詳細に示すようにスライダ8に溶接
されるベースプレート32に中空状の支持筒33を取り
付けて構成され、該支持筒33の内部に周方向へ回転自
在に挿入される図示せぬ支持軸の先端が主操作盤3の後
部下端側に連結されることにより、主操作盤3が支持筒
33の軸線回りに回動自在に支持されるようになってい
る。そして、上記支持部材20の把持部27は支持筒3
3の外周を把持することにより当該主操作盤ブラケット
31と連結される。
【0021】図4及び図5に示すように、支持部材20
の把持部27が主操作盤ブラケット31を把持した状態
において、中間ブラケット24の押圧ネジ28はその先
端がスライダ8の前部に連結された主操作盤ステイ34
の下面と対向する位置に配される。この主操作盤ステイ
34は主操作盤3の前部下面と当接して該主操作盤3を
支持するものである。そして、支持部材20の押圧ネジ
28は、把持部27による上記主操作盤ブラケット31
の把持完了後、その先端が主操作盤ステイ34の下面と
当接するように上方へ向けてねじ込まれ、主操作盤ステ
イ34への当接後もさらに同一方向へ幾らか余計にねじ
込まれて適度な押圧力を主操作盤ステイ34へ作用させ
た状態でナット29により回り止めされる。
の把持部27が主操作盤ブラケット31を把持した状態
において、中間ブラケット24の押圧ネジ28はその先
端がスライダ8の前部に連結された主操作盤ステイ34
の下面と対向する位置に配される。この主操作盤ステイ
34は主操作盤3の前部下面と当接して該主操作盤3を
支持するものである。そして、支持部材20の押圧ネジ
28は、把持部27による上記主操作盤ブラケット31
の把持完了後、その先端が主操作盤ステイ34の下面と
当接するように上方へ向けてねじ込まれ、主操作盤ステ
イ34への当接後もさらに同一方向へ幾らか余計にねじ
込まれて適度な押圧力を主操作盤ステイ34へ作用させ
た状態でナット29により回り止めされる。
【0022】以上の手順で支持部材20がスライダ8に
取り付けられた後、図1及び図6に示すように支持部材
20の上部ブラケット22に副操作盤4が固定され、こ
れにより副操作盤4が支持部材20を介してスライダ8
に取り付けられて本実施例の運転室が構成される。
取り付けられた後、図1及び図6に示すように支持部材
20の上部ブラケット22に副操作盤4が固定され、こ
れにより副操作盤4が支持部材20を介してスライダ8
に取り付けられて本実施例の運転室が構成される。
【0023】しかして、以上の構成からなる運転室で
は、副操作盤4が支持部材20を介してスライダ8に取
り付けられているので、スライダ8を移動させて運転席
10の位置を前後に変化させた場合、運転席装置2の可
動部7全体と副操作盤4及び支持部材20が一体となっ
て移動して可動部7と副操作盤4及び支持部材20との
相対位置が変化せず、可動部7と副操作盤4や支持部材
20が干渉しない。従って、副操作盤4や支持部材20
によって運転席装置2のスライダ8の移動量が制限を受
けることがない。また、運転席10に着席する作業者と
副操作盤4との相対距離が変化しないので常に一定の操
作感が得られ、誤操作のおそれがなくなってあらゆる座
席位置で円滑な操作を行い得る。
は、副操作盤4が支持部材20を介してスライダ8に取
り付けられているので、スライダ8を移動させて運転席
10の位置を前後に変化させた場合、運転席装置2の可
動部7全体と副操作盤4及び支持部材20が一体となっ
て移動して可動部7と副操作盤4及び支持部材20との
相対位置が変化せず、可動部7と副操作盤4や支持部材
20が干渉しない。従って、副操作盤4や支持部材20
によって運転席装置2のスライダ8の移動量が制限を受
けることがない。また、運転席10に着席する作業者と
副操作盤4との相対距離が変化しないので常に一定の操
作感が得られ、誤操作のおそれがなくなってあらゆる座
席位置で円滑な操作を行い得る。
【0024】さらに、支持部材20の把持部27が運転
席装置2の可動部7の既設部品である主操作盤ブラケッ
ト31を把持する構成であるため、支持部材20の取り
付けに際して取付孔の追加加工や溶接工事を行う必要が
なく、副操作盤4の追加工事を容易かつ迅速に行うこと
ができる。また、主操作盤ブラケット31は副操作盤4
の有無に拘らず運転席装置2に必要な装備であるから、
運転席装置2側には、副操作盤4を取り付けるための特
別装備を何等設けなくても良い。
席装置2の可動部7の既設部品である主操作盤ブラケッ
ト31を把持する構成であるため、支持部材20の取り
付けに際して取付孔の追加加工や溶接工事を行う必要が
なく、副操作盤4の追加工事を容易かつ迅速に行うこと
ができる。また、主操作盤ブラケット31は副操作盤4
の有無に拘らず運転席装置2に必要な装備であるから、
運転席装置2側には、副操作盤4を取り付けるための特
別装備を何等設けなくても良い。
【0025】また、運転席装置2のスライダ8と支持部
材20とを連結しているので、スライダ8を前後移動さ
せることで副操作盤4と運転席10とを一体的に移動さ
せ得るのに加え、スライダ8に対して運転席10自身を
移動させることにより副操作盤4と運転席10との相対
位置を変化させることができる。従って、作業者の体型
に応じて運転席10と副操作盤4との相対距離を調整し
て一層良好な操作感を得ることができる。
材20とを連結しているので、スライダ8を前後移動さ
せることで副操作盤4と運転席10とを一体的に移動さ
せ得るのに加え、スライダ8に対して運転席10自身を
移動させることにより副操作盤4と運転席10との相対
位置を変化させることができる。従って、作業者の体型
に応じて運転席10と副操作盤4との相対距離を調整し
て一層良好な操作感を得ることができる。
【0026】さらに、支持部材20の押圧ネジ28が把
持部27から離間した位置で可動部7の主操作盤ステイ
34を押圧しているので、支持部材20に予め把持部2
7を中心とする回転モーメントが作用して副操作盤4や
支持部材20に加わる荷重の変動による支持部材20の
がたつきが抑えられ、これにより副操作盤4の安定性が
一層向上する。
持部27から離間した位置で可動部7の主操作盤ステイ
34を押圧しているので、支持部材20に予め把持部2
7を中心とする回転モーメントが作用して副操作盤4や
支持部材20に加わる荷重の変動による支持部材20の
がたつきが抑えられ、これにより副操作盤4の安定性が
一層向上する。
【0027】なお、本実施例では支持部材20の把持部
27で主操作盤ブラケット31の外周を把持している
が、本発明はこれに限るものではなく、例えばスライダ
8のレール11の下部を把持するなど、把持部27の構
成及び把持箇所は可動部7の態様に合わせて種々変更さ
れ得るものである。また、本実施例では運転席装置2の
可動部7をスライダ8と運転席10とから構成して2重
に前後動可能としているが、運転席10と副操作盤4と
の相対位置の調整を必要としない場合には運転席装置2
の基部6のレール9に運転席10を直接取り付けても構
わず、この場合には運転席10自体に支持部材20を取
り付ければ良い。さらに、押圧手段としての押しネジ2
8は、把持部27だけで支持部材20を十分強固に取り
付けることができるならば当然に省略可能である。
27で主操作盤ブラケット31の外周を把持している
が、本発明はこれに限るものではなく、例えばスライダ
8のレール11の下部を把持するなど、把持部27の構
成及び把持箇所は可動部7の態様に合わせて種々変更さ
れ得るものである。また、本実施例では運転席装置2の
可動部7をスライダ8と運転席10とから構成して2重
に前後動可能としているが、運転席10と副操作盤4と
の相対位置の調整を必要としない場合には運転席装置2
の基部6のレール9に運転席10を直接取り付けても構
わず、この場合には運転席10自体に支持部材20を取
り付ければ良い。さらに、押圧手段としての押しネジ2
8は、把持部27だけで支持部材20を十分強固に取り
付けることができるならば当然に省略可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1記載の運転室によれば、運転席装置の可動部と副操作
盤及び支持部材とが一体となって移動するので、可動部
と副操作盤や支持部材が干渉せず、運転席装置の可動部
の移動量を十分に取ることができる。また、作業者にお
いては常に一定の操作感が得られるので、誤操作のおそ
れがなくなってあらゆる座席位置で円滑な操作が可能で
ある。さらに、支持部材の把持部が運転席装置の可動部
の既設部品を把持するので、支持部材の取り付けに際し
て取付孔の追加加工や溶接工事を行う必要がなく、副操
作盤の追加工事を容易かつ迅速に行うことができるとと
もに、運転席装置に副操作盤取付用の特別な装備を設け
る必要もない。
1記載の運転室によれば、運転席装置の可動部と副操作
盤及び支持部材とが一体となって移動するので、可動部
と副操作盤や支持部材が干渉せず、運転席装置の可動部
の移動量を十分に取ることができる。また、作業者にお
いては常に一定の操作感が得られるので、誤操作のおそ
れがなくなってあらゆる座席位置で円滑な操作が可能で
ある。さらに、支持部材の把持部が運転席装置の可動部
の既設部品を把持するので、支持部材の取り付けに際し
て取付孔の追加加工や溶接工事を行う必要がなく、副操
作盤の追加工事を容易かつ迅速に行うことができるとと
もに、運転席装置に副操作盤取付用の特別な装備を設け
る必要もない。
【0029】また、請求項2記載の運転室によれば、ス
ライダを基部に対して移動させることで副操作盤と運転
席とを一体的に移動させて上記効果を得ることができる
のに加え、スライダに対して運転席自身を移動させるこ
とにより副操作盤と運転席との相対位置を変化させるこ
とができ、作業者の体型に応じて運転席と副操作盤との
相対位置を調整して一層良好な操作感を得ることができ
る。
ライダを基部に対して移動させることで副操作盤と運転
席とを一体的に移動させて上記効果を得ることができる
のに加え、スライダに対して運転席自身を移動させるこ
とにより副操作盤と運転席との相対位置を変化させるこ
とができ、作業者の体型に応じて運転席と副操作盤との
相対位置を調整して一層良好な操作感を得ることができ
る。
【図1】本発明の一実施例における運転室の構成を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1に示す副操作盤の支持部材の本体の側面図
である。
である。
【図3】図2の支持部材の本体を同図の矢印III方向か
ら見た状態を示す図である。
ら見た状態を示す図である。
【図4】図1に示す運転席装置の下部を拡大して示す図
である。
である。
【図5】図4の運転席装置の下部を同図の矢印V方向か
ら見た状態を示す図である。
ら見た状態を示す図である。
【図6】図4の運転席装置の下部を同図の矢印VI方向か
ら見た状態を示す図である。
ら見た状態を示す図である。
【図7】従来の運転席装置の構成を示す断面図である。
2 運転席装置 3 主操作盤 4 副操作盤 6 基部 7 可動部 8 スライダ 10 運転席 20 支持部材 27 把持部 28 押圧ネジ(押圧手段) 31 主操作盤ブラケット(既設部品)
Claims (2)
- 【請求項1】 運転席を備えた可動部及び該可動部を前
記運転席の前後方向に移動可能に支持する基部を有して
なる運転席装置と、この運転席装置の前記可動部に取り
付けられて前記運転席と一体的に移動可能に設けられた
主操作盤と、建設機械に追加される付加機能に対応して
設置される副操作盤と、この副操作盤を支持する支持部
材とを具備してなる建設機械の運転室において、 前記支持部材に前記運転席装置の前記可動部の既設部品
を把持する把持部を配設し、この把持部により前記支持
部材を前記運転席装置の可動部に着脱自在に取り付けた
ことを特徴とする建設機械の運転室。 - 【請求項2】 前記運転席装置の可動部は、前記運転席
と、この運転席と前記基部との間に配されて運転席をそ
の前後方向に移動可能に支持するとともに前記基部に対
して運転席の前後方向へ移動可能に取り付けられるスラ
イダとを有し、このスライダに前記副操作盤の支持部材
が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載
の建設機械の運転室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26839991A JP2908615B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 建設機械の運転室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26839991A JP2908615B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 建設機械の運転室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579059A true JPH0579059A (ja) | 1993-03-30 |
JP2908615B2 JP2908615B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=17457940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26839991A Expired - Fee Related JP2908615B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 建設機械の運転室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2908615B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018159742A1 (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-07 | 住友建機株式会社 | ショベル |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP26839991A patent/JP2908615B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018159742A1 (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-07 | 住友建機株式会社 | ショベル |
JPWO2018159742A1 (ja) * | 2017-03-02 | 2020-01-09 | 住友建機株式会社 | ショベル |
US11518318B2 (en) | 2017-03-02 | 2022-12-06 | Sumitomo(S.H.I.) Construction Machinery Co., Ltd. | Shovel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2908615B2 (ja) | 1999-06-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |