JPH0578782A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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Publication number
JPH0578782A
JPH0578782A JP20427591A JP20427591A JPH0578782A JP H0578782 A JPH0578782 A JP H0578782A JP 20427591 A JP20427591 A JP 20427591A JP 20427591 A JP20427591 A JP 20427591A JP H0578782 A JPH0578782 A JP H0578782A
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JP
Japan
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retained austenite
less
steel
test piece
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Application number
JP20427591A
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English (en)
Inventor
Yoichi Matsumoto
洋一 松本
Kenji Yamamura
賢二 山村
Kosuke Nonaka
幸介 野中
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】負荷面圧の増加や、潤滑油中への異物混入な
ど、厳しい条件下においても、長寿命である軸受を提供
する。 【構成】内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つは、プ
ラズマ浸炭が施され、浸炭素材は、Crを3.0重量%
以上,18.0重量%以下、Siを0.01重量%以
上,1.5重量%以下、Cを0.1重量%以上、1.2
重量%以下、Mnを0.3重量%以上,1.5重量%以
下、Moを2.5重量%以下、O2 を0.002重量%
以下、Sを0.015重量%以下を含有し、表面炭化物
面積率が15%以上であり、表面炭素濃度が1.6重量
%以上,3.5重量%以下、及び表面残留オーステナイ
ト量が20vol.%以上,45vol.%以下であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転がり軸受に係り、特
に、自動車,農業機械,建設機械及び鉄鋼機械などのト
ランスミッション,エンジン用などに使用する転がり軸
受の寿命向上に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転がり軸受に用いる鋼としては、
軸受用鋼2種(SUJ2;JIS)などの低合金鋼を中
心として、種々の合金鋼が存在している。近年、軸受の
使用環境は、軸受のサイズダウンによる負荷面圧の増加
や、潤滑油中への異物混入などによって益々厳しいもの
となってきている。
【0003】そこで、転がり軸受の長寿命化の対策とし
て、特開昭64−55423号公報に開示されているよ
うに、潤滑油中の異物により軌道面または転動面に圧痕
が付いても、軸受用鋼中の残留オーステナイト量を増加
することで、引き続きなされる転がり接触により圧痕縁
の曲率を大きくし、応力集中を緩和して、転がり軸受の
寿命を向上する従来例が知られている。
【0004】しかしながら、残留オーステナイトは、圧
痕縁や非金属介在物の周囲の応力を緩和し、クラックの
発生を遅延する反面、耐疲労性が劣るという問題があっ
た。このため、軸受寿命をさらに延長するためには、残
留オーステナイトの耐疲労性を向上することが不可欠と
なる。前記した残留オーステナイトの良好な特性を保ち
ながら、耐疲労性をも向上させるためには、残留オース
テナイト中に炭化物を微細に析出させ、いわゆる析出強
化を図ることが考えられる。このためには、軸受の素材
となる鋼は、現在一般的に使用されているSCr420
などの低合金鋼ではなく、Cr(クロム)を中心として
Mo(モリブデン)などの炭化物形成元素を含有させた
高合金鋼を用い、さらに、この高合金鋼を浸炭して微細
な炭化物を析出させることが必要である。
【0005】この方法としては、従来から、特開昭56
−55565号公報に開示されているように、冷間加工
用鋼として低炭素高クロム鋼に浸炭を施し、残留オース
テナイト中に微細な炭化物を析出させてSK11などの
高炭素クロム鋼と同等、あるいはそれ以上の耐磨耗性を
保ちながら素材の成形加工性を改善する従来例が知られ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭56−55565号公報に開示されている鋼は、耐
摩耗性は向上しているが、これを転がり軸受に適用する
ために必要な配慮がなされておらず、また、残留オース
テナイト量の適正範囲についても何ら考慮がされていな
いという問題があった。
【0007】さらに、この従来例では、浸炭として、主
に鋼のCr酸化物層の比較的薄い粒界部分より内部に炭
素が拡散するガス浸炭を行っている。このため、前記鋼
中のCr含有率が3.0重量%以上になり、当該鋼の表
面にCr酸化物層が形成されると、炭化物が旧オーステ
ナイト粒界に偏在するなど、均一微細な炭化物層が得ら
れないという問題があった。
【0008】そしてまた、特開平1−205063号公
報に開示されているように、耐摩耗ステンレス鋼部品と
して、低炭素高クロム鋼にプラズマ浸炭を施すことで、
浸炭層に微細な炭化物を多量に存在させ、ガス浸炭した
場合に比べ、耐摩耗性を向上することができる従来例が
知られている。しかしながら、特開平1−205063
号公報に開示されている従来例も、前記鋼を転がり軸受
に適用する配慮がなされておらず、また、残留オーステ
ナイト量の適正範囲や転がり疲れ寿命の向上に関する考
慮もなされていないという問題があった。
【0009】本発明は、このような問題を解決すること
を課題とするものであり、負荷面圧の増加や、潤滑油中
への異物混入など、厳しい条件下においても、長寿命で
ある軸受を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸
受において、前記内輪、外輪及び転動体の少なくとも一
つは、プラズマ浸炭が施され、前記浸炭素材は、Crを
3.0重量%以上,18.0重量%以下、Si(シリコ
ン)を0.01重量%以上,1.5重量%以下、C(炭
素)を0.1重量%以上、1.2重量%以下、Mn(マ
ンガン)を0.3重量%以上,1.5重量%以下、Mo
を2.5重量%以下、O2 (酸素)を0.002重量%
以下、S(硫黄)を0.015重量%以下を含有し、表
面炭化物面積率が15%以上であり、表面炭素濃度が
1.6重量%以上,3.5重量%以下、及び表面残留オ
ーステナイト量〔vol.%γR sur が20vol.
%以上,45vol.%以下であることを特徴とする転
がり軸受を提供するものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、浸炭素材に含有される各種元
素及び濃度(含有量)を限定し、この浸炭素材にプラズ
マ浸炭を施し、さらに、表面炭素濃度,表面炭化物面積
率及び表面残留オーステナイト量を前記のように限定し
たことで、残留オーステナイト相を析出強化することが
できる。このため、前記残留オーステナイト相自体が有
する応力集中緩和効果を保ちながら、当該残留オーステ
ナイト相の耐クラック進展性,耐疲労性を改善すること
ができる。
【0012】次に、本発明の特許請求の範囲に示された
各条件の作用及び各数値限定の臨界的意義について説明
する。 『プラズマ浸炭』残留オーステナイトの析出強化は、当
該残留オーステナイト中に均一微細な炭化物を析出させ
ることで達成することができる。
【0013】プラズマ浸炭は、プラズマ雰囲気中のH+
イオンが有する還元作用により、鋼中のCr濃度が3.
0重量%以上となっても、当該鋼の表面に存在するCr
酸化物中のO2 を除去し、当該鋼の表面にCr酸化物層
が形成されることを防ぎながら浸炭を行うことができ
る。このため、Cは、旧オーステナイトの粒界を通るこ
となく均一に、前記鋼表面から内部に拡散する。このた
め、均一微細な炭化物層を得ることができる。従って、
残留オーステナイト相の十分な析出強化が可能となる。
【0014】また、転がり接触において、最大せん断応
力の発生する位置は、転動面(最表面)ではなく、転動
面からある程度内部位置である。従って、耐転がり疲れ
寿命を向上するためには、この部分の耐疲労性を向上す
る必要がある。プラズマ浸炭は、CをC+ イオンに変え
て、電気的に鋼表面に打ち込む方法を取っているため、
当該鋼表面におけるC含有率を浸炭開始後、直ちに上昇
させることができる。このため、ガス浸炭に比べ、より
当該鋼の表面から内部に向かって深い位置までCを拡散
することができる。従って、表面からより深い位置まで
浸炭層を形成することができ、最大せん断応力の発生位
置における耐疲労性を向上することが可能となる。
【0015】以上の理由から浸炭方法をプラズマ浸炭に
限定した。 『Cr濃度;3.0重量%以上,18.0重量%以下』
Crは、炭化物形成元素であり、浸炭素材中により多く
添加することが残留オーステナイト相を析出強化する上
で重要である。前記プラズマ浸炭による残留オーステナ
イト相の析出強化は、浸炭素材中のCr濃度が3.0重
量%以上の場合に、ガス浸炭と比べてその効果を発揮す
る。即ち、Crの濃度が3.0重量%未満であると、前
記プラズマ浸炭特有の残留オーステナイト相の析出強化
を十分に発揮することが困難となり、ガス浸炭に対する
メリットが低下する。
【0016】また、浸炭素材中のCr含有率が18.0
重量%を越えると、Cの拡散速度が遅くなり、必要な浸
炭深さを得ることができなくなる。これより、浸炭素材
中のCr濃度を3.0重量%以上,18.0重量%以下
に限定した。 『Si濃度;0.01重量%以上,1.5重量%以下』
Siは、脱酸剤であると同時に、残留オーステナイト相
を化学的に安定化することができる。脱酸剤としての効
果は、浸炭素材中のSi濃度を0.01重量%以上とす
ることで十分に発揮することができる。また、特に、
0.15重量%以上添加すると、残留オーステナイト相
がより化学的に安定する。
【0017】また、浸炭素材中のSi濃度が1.5重量
%を越えると、浸炭速度が遅くなり、必要な浸炭深さを
得ることができなくなる。これより、浸炭素材中のSi
濃度を0.01重量%以上,1.5重量%以下に限定し
た。 『C濃度;0.1重量%以上,1.2重量%以下』C
は、鋼の清浄度を決定する重要な因子である。浸炭素材
中のC濃度が0.1重量%未満であると、浸炭素材中の
2 濃度を0.002重量%以下に保つことができず、
転がり疲れ寿命を低下させる。
【0018】また、浸炭素材中のO2 濃度が1.2重量
%を越えると、鋼に凝固時に、転がり疲労の起点となる
粗大な結晶炭化物を生成するようになる。これより、浸
炭素材中のC濃度を0.1重量%以上,1.2重量%以
下に限定した。 『Mn濃度;0.3重量%以上,1.5重量%以下』M
nは、残留オーステナイト相を化学的に安定化すること
ができ、耐転がり疲労性を向上することができる。浸炭
素材中のMn濃度が0.3重量%未満であると、残留オ
ーステナイト相を化学的に安定化する効果及び耐転がり
疲労性を向上する効果を十分に発揮することができなく
なる。
【0019】また、浸炭素材中のMn濃度が1.5重量
%を越えると、当該鋼の熱間加工性が低下するようにな
る。これより、浸炭素材中のMn濃度を0.3重量%以
上,1.5重量%以下に限定した。 『Mo濃度;2.5重量%以下』Moは、炭化物形成元
素であり、また、炭化物の微細化を促進する。浸炭素材
中のMo濃度が2.5重量%を越えると、Moが粒界に
偏析するようになる。従って、プラズマ浸炭を行って
も、前記粒界に炭化物が偏在するようになり、均一微細
な炭化物層を得ることができない。これより、浸炭素材
中のMo濃度を2.5重量%以下に限定した。
【0020】また、Moは、Crに比べて高価であるた
め、その使用をなるべく控えた方が経済的であるが、炭
化物の微細化促進効果を発揮するには、Cr濃度の5/
100以上添加することが好適である。即ち、炭化物の
微細化促進効果を十分に発揮し、且つ、均一微細な炭化
物層を得るには、Moの濃度は、Cr濃度×5/100
重量%以上,2.5重量%以下とすることが好適であ
る。 『O2 濃度;0.002重量%以下』O2 は、浸炭素材
中のAl(アルミニウム)と結合して耐転がり疲れ寿命
を低下させる。このため、浸炭素材中のO2 濃度は、な
るべく少ない方がよい。特に、浸炭素材中のO2 濃度が
0.002重量%を越えると、耐転がり疲れ寿命が著し
く低下する。これより、浸炭素材中のO2 濃度を0.0
02重量%以下に限定した。 『S濃度;0.015重量%以下』SもO2 と同様に、
浸炭素材中のAlと結合して耐転がり疲れ寿命を低下さ
せる。このため、浸炭素材中のS濃度は、なるべく少な
い方がよい。特に、浸炭素材中のS濃度が0.015重
量%を越えると、耐転がり疲れ寿命が著しく低下する。
これより、浸炭素材中のS濃度を0.015重量%以下
に限定した。 『表面炭化物面積率;15%以上』残留オーステナイト
相を析出強化するには、表面炭化物面積率も重要な要因
である。表面炭化物面積率が15%未満であると、残留
オーステナイト相を十分に析出強化することが困難であ
る。このため、表面炭化物面積率を15%以上に限定し
た。 『表面炭素濃度;1.6重量%以上,3.5重量%以
下』前記のように、残留オーステナイト相を十分に析出
強化するためには、表面炭化物面積率を15%以上にす
ることが必要である。浸炭素材中のCr濃度が下限の
3.0重量%の場合でも、前記表面炭化物面積率を15
%以上にするためには、表面炭素濃度は、1.6重量%
以上必要である。
【0021】また、プラズマ浸炭は、表面炭素濃度を上
昇させることは容易であるが、その反面、表面炭素濃度
が3.5重量%を越える浸炭を行うと、炉床のスーティ
ングが著しくなり、生産性を低下させる。これより、表
面炭素濃度を1.6重量%以上,3.5重量%以下に限
定した。 『表面残留オーステナイト量〔vol.%γR sur
20vol.%以上,45vol.%以下』通常、残留
オーステナイトは、柔らかく、この残留オーステナイト
を所望の割合で表面層に存在させておくと、圧痕のエッ
ジ部分(圧痕縁)における応力の集中を緩和することが
できる。即ち、潤滑油中の異物により軌道面や転動面に
圧痕が付いても、引き続きなされる転がり接触により圧
痕縁の曲率を大きくして応力集中を緩和し、クラックの
発生を遅延させることができる。従って、残留オーステ
ナイトは、耐転がり疲れ寿命を向上することができる。
【0022】表面残留オーステナイト量〔vol.%γ
R sur が20vol.%未満であると、十分に前記効
果を発揮することができない。表面残留オーステナイト
量〔vol.%γR sur は、その増加に伴い、耐転が
り疲れ寿命も向上するが、この効果は、残留オーステナ
イト量〔vol.%γ R sur が45vol.%を越え
ると飽和状態となる。従って、残留オーステナイト量
〔vol.%γR sur をそれ以上大きくしても、かえ
って表面硬さを下げてしまうだけであり、耐転がり疲れ
寿命を低下させてしまう。
【0023】これより、表面残留オーステナイト量〔v
ol.%γR sur を20vol.%以上,45vo
l.%以下に限定した。以上、本発明の特許請求の範囲
に示された各条件の作用及び各数値限定の臨界的意義に
ついて説明したが、これらの条件は、内輪,外輪及び転
動体の少なくとも一つが満たしていればよい。
【0024】尚、転がり接触によるせん断応力の最大値
発生位置は、転動面(最表面)ではなく、転動面からあ
る程度内部位置であり、最大に深い場合、転動体直径の
2%に相当する位置まで達する。従って、転動面から転
動体直径の2%に相当する位置においても、良好な耐転
がり疲れ寿命を有することが必要である。このために
は、転動面から転動体直径の2%に相当する位置におけ
る表面炭化物面積率を15%以上、残留オーステナイト
量〔vol.%γR 〕を20vol.%以上,45vo
l.%以下とすることが好適である。
【0025】また、転がり接触によるせん断応力は、実
質的には、転動面から転動体直径の4%に相当する位置
より浅い部分に作用する。従って、この部分の耐転がり
疲れ寿命を向上する必要があり、そのためには、この部
分の硬さをHRC(ロックウエル硬さ)58以上とする
ことが好適である。
【0026】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について説明す
る。 (実施例1)浸炭素材として、表1に示す化学成分の鋼
(鋼No.1)を用いて試験片を作製し、この試験片に
図1に示すプラズマ浸炭あるいは図2に示すガス浸炭を
行った。尚、各浸炭条件を下記に示す。 『プラズマ浸炭』 炉圧 1.5Torr 浸炭性ガス C3 8 +H2 (C3 8 とH2 との流量比を2:8に制御) 浸炭温度 930℃ 浸炭時間 8時間 プラズマ電流 1A プラズマ電圧 250V 『ガス浸炭』 炉圧 760Torr 浸炭性ガス Rxガス+C3 8 (CO2 濃度
を制御) 浸炭温度 930℃ 浸炭時間 8時間
【0027】
【表1】
【0028】図3は、前記プラズマ浸炭を施した試験片
のミクロ組織写真、図4は、前記ガス浸炭を施した試験
片のミクロ組織写真である。図3より、プラズマ浸炭を
施した試験片は、炭化物が均一微細に析出分散している
ことが判る。これは、プラズマ浸炭では、プラズマ雰囲
気中のH+ イオンにより、Cr酸化物中のO2 を除去
し、当該鋼の表面にCr酸化物層が形成されることを防
ぎながら浸炭が行われるため、Cは、旧オーステナイト
の粒界を通ることなく均一に、前記鋼表面から内部に拡
散するめである。
【0029】また、図4より、ガス浸炭を施した試験片
は、粒界にそって網目状の炭化物が析出しており、炭化
物が均一微細に析出分散していないことが判る。これ
は、ガス浸炭では、鋼の表面に存在するCr炭化物層が
浸炭を妨害し、Cが主に、Cr酸化物層の比較的薄い粒
界部分から内部に拡散するため、炭化物が旧オーステナ
イト粒界にそって析出したためである。
【0030】従来、表1に示すような化学成分からなる
低炭素高クロム鋼にガス浸炭を施すことで生じる網目状
の炭化物は、その浸炭温度において、核となる炭化物が
存在しないためとされてきた(特開昭56−55565
号公報)。しかしながら、実際は、本実施例で開示して
いるように、鋼表面に存在する強固なCr酸化物層が浸
炭を妨害することが原因であることが判る。また、鋼中
のC濃度が高くなり、浸炭温度においても炭化物が存在
するようになると、マトリックス中のCr濃度が低くな
るため、表面のCr酸化物は減少するが、ガス浸炭で
は、均一微細な浸炭層を形成することは困難である。
【0031】以上より、プラズマ浸炭により浸炭を行う
ことで、均一微細な炭化物層を得ることができ、残留オ
ーステナイト相の十分な析出強化が可能となる。 (実施例2)浸炭素材として、表1及び表2に示す化学
成分の鋼(鋼No.1及び鋼No.2)からなる直径6
5mmの棒鋼を圧延方向に対して直角に切断して、厚さ
6.2mmの円盤状の試験片を作製する。尚、表2に示
す化学成分の鋼は、浸炭用鋼として一般に使用されてい
るSCr420である。
【0032】
【表2】
【0033】表1に示す化学成分からなる試験片に、実
施例1と同様のプラズマ浸炭あるいはガス浸炭を施し
た。また、表2に示す化学成分からなる試験片に、実施
例1と同様のガス浸炭を施した。その後、これら、全て
の試験片に焼入れ処理及び低温焼戻し処理を行った。
尚、前記試験片の表面残留オーステナイト量(表面から
0.1mm深さ位置での残留オーステナイト量)が、各
々約10%,20%,30%,40%,50%,となる
ように前記焼入れ温度を調節した。次に、これらの試験
片の両表面を片肉0.1mmの深さまで研磨し、さらに
ラップ加工を行う。このようにして、厚さ6.0mm、
表面粗さ0.01Ra以下の試験片(試験片No.a〜
試験片No.o)を作製した。尚、これらの試験片の表
面残留オーステナイト量(vol.%)、表面炭素含有
率(重量%)、表面硬さ(HRC)、表面炭化物面積率
(%)を表3に示す。
【0034】次に、これらの試験片(試験片No.a〜
試験片No.o)に、『特殊鋼便覧(第1版);電気製
鋼研究所編、理工学社、1965年5月25日発行、第
10〜21頁』に記載されているスラスト試験機を用い
て下記に示す条件で寿命試験を行った。 最大接触面圧(Pmax) 578kg/mm2 応力繰り返し速度 3000c.p.m. 潤滑油 VG68タービン油 尚、本寿命試験においては、肉眼もしくは拡大鏡により
確認できるフレーキング、クラックの存在をもって寿命
と判断した。この寿命の定量的表現(L10)は、試験片
のうちの10%が寿命に達した時点での累計回転数(サ
イクル)をもって行った。この結果を表3に、L10と表
面残留オーステナイト量との関係を図5に示す。
【0035】
【表3】
【0036】表3及び図5から、表面残留オーステナイ
ト量が20〜45vol.%の範囲にあり、高Cr鋼
(鋼No.1)にプラズマ浸炭を施した試験片(試験片
No.g〜No.i)は、他の試験片に比べ、寿命が向
上していることが判る。そして、表面残留オーステナイ
ト量が20vol.%未満の範囲においては、高Cr鋼
(鋼No.1)を使用し、プラズマ浸炭を施しても(試
験片No.f)寿命の向上は、認められなかった。ま
た、高Cr鋼(鋼No.1)のガス浸炭品は、表面残留
オーステナイト量がいかなる範囲にあっても、SCr4
20(鋼No.2)のガス浸炭品に比べ、寿命が短いこ
とが判る。
【0037】以上より、Crを3.0重量%以上,1
8.0重量%以下、Siを0.01重量%以上,1.5
重量%以下、Cを0.1重量%以上、1.2重量%以
下、Mnを0.3重量%以上,1.5重量%以下、Mo
を2.5重量%以下、O2 を0.002重量%以下、S
を0.015重量%以下、を含有した鋼に、プラズマ浸
炭を施し、表面残留オーステナイト量が20vol.%
以上,45vol.%以下である試験片は、寿命が著し
く向上することが確認された。 (実施例3)浸炭素材として、表4に示す化学成分の鋼
(鋼No.2〜鋼No.6)を用い、切削加工により実
施例2と同様の方法で、直径65mm、厚さ6.2mm
の円盤状試験片を作製する。この試験片に、実施例1と
同様のプラズマ浸炭あるいはガス浸炭を施した。但し、
前記プラズマ浸炭においては、C3 8 とH2 との流量
比,プラスマ出力を調節し、さらに、拡散処理を施し
て、前記試験片の表面炭素濃度(表面から0.1mmの
深さ位置での炭素濃度)が約1.0%,1.6%,3.
0%,となるようにした。また、前記ガス浸炭において
は、雰囲気中のCポテンシャルを調節することにより、
前記試験片の表面炭素濃度が約1.0%,1.6%,と
なるようにした。その後、これら、全ての試験片に焼入
れ処理及び低温焼戻し処理を行った。尚、表面残留オー
ステナイト量は、約30vol.%となるように、前記
焼入れ温度を調節した。
【0038】
【表4】
【0039】次に、これらの試験片の両表面を片肉0.
1mmの深さまで研磨し、さらにラップ加工を行う。こ
のようにして、厚さ6.0mm、表面粗さ0.01Ra
以下の試験片(試験片No.m〜試験片No.p15)
を作製した。尚、これらの試験片の表面残留オーステナ
イト量(vol.%)、表面炭素濃度(重量%)、表面
硬さ(HRC)、表面炭化物面積率(%)を表5に示
す。
【0040】次いで、これらの試験片(試験片No.m
〜試験片No.p15)に実施例2と同様の条件で寿命
試験を行った。この結果を表5に、L10とCr濃度との
関係を図6に示す。
【0041】
【表5】
【0042】表5及び図6から、Cr濃度が3重量%以
上でプラズマ浸炭処理を施し、且つ、表面炭素濃度が
1.6%以上の試験片(試験片No.p8,No.p
9,No.p11,No.p12,No.p14,N
o.p15)は、他の試験片に比べ、寿命が向上(現用
のSCr420(試験片No.m)の2倍以上)してい
ることが判る。
【0043】また、表面炭素濃度が1.6%未満の試験
片は、残留オーステナイトの析出強化に必要とされる表
面炭化物面積率を15%以上に保つことができなくな
る。前記表面炭素濃度が高い試験片は、低い試験片と比
べて長寿命であることが判るが、表面炭素濃度が3.5
%を越える浸炭を行うと、炉床のスーティングが著しく
なり、生産性を低下させる。
【0044】そしてまた、Cr濃度が1重量%の試験片
(試験片No.m,No.m2,No.p1m,No.
p2,No.p3)は、プラズマ浸炭,ガス浸炭にかか
わらず、表面炭素濃度が高濃度になるにつれて、寿命が
短くなることが判る。これは、炭化物が粗大化するため
である。以上より、表面炭化物面積率を15%以上、且
つ、表面炭素濃度が1.6%以上,3.5%以下の試験
片は、寿命が向上することが確認された。 (実施例4)浸炭素材として、表6に示す化学成分の鋼
(鋼No.7及び鋼No.8)を用い、切削加工により
実施例2と同様の方法で、直径65mm、厚さ6.2m
mの円盤状試験片を作製する。この試験片に、実施例1
と同様のプラズマ浸炭あるいはガス浸炭を施した。その
後、これら、全ての試験片に焼入れ処理及び低温焼戻し
処理処理を行った。尚、実施例3と同様の方法で、前記
試験片の表面炭素濃度が約2.9となるようにし、ま
た、表面残留オーステナイト量は、約35vol.%と
なるようにした。
【0045】
【表6】
【0046】次に、これらの試験片の両表面を片肉0.
1mmの深さまで研磨し、さらにラップ加工を行う。こ
のようにして、厚さ6.0mm、表面粗さ0.01Ra
以下の試験片(試験片No.q1〜試験片No.q3)
を作製した。尚、これらの試験片の残留オーステナイト
量(vol.%)、表面炭素濃度(重量%)、硬さ(H
RC)、炭化物面積率(%)を表7に示す。
【0047】次いで、これらの試験片(試験片No.q
1〜試験片No.q3m)に実施例2と同様の条件で寿
命試験を行った。この結果を表7に示す。
【0048】
【表7】
【0049】表7から、プラズマ浸炭を施した試験片
(試験片No.q1)は、ガス浸炭を施した試験片(試
験片No.q2,試験片No.q3)に比べ、表面から
0.19mm深さ位置における残留オーステナイト量が
極めて高く、また、寿命が向上していることが判る。こ
の表面から0.19mm深さ位置は、転がり接触による
せん断応力の最大値発生位置が最大に深い場合、即ち、
表面から転動体直径の2%に相当する位置である。従っ
て、この位置における残留オーステナイト量が高い試験
片No.q1は、良好な耐転がり疲れ寿命を有すること
ができる。
【0050】また、試験片No.q1は、他の試験片に
比べ、表面から0.38mm深さ位置における硬さが極
めて高い。この表面から0.38mm深さ位置は、実質
的な転がり接触によるせん断応力が作用する位置、即
ち、表面から転動体直径の4%に相当する位置より浅い
部分に作用する。従って、この位置における硬さが高い
試験片No.q1は、)良好な耐転がり疲れ寿命を有す
ることができる。
【0051】また、浸炭硬化層を厚くする目的で、C濃
度の高い鋼(鋼No.8)をガス浸炭した試験片(試験
片No.q3)は、C濃度の高い鋼(鋼No.7)をガ
ス浸炭した試験片(試験片No.q2)より寿命が向上
しているが、前述したSCr420に比べ、寿命が短
い。以上より、プラズマ浸炭を施すことで、表面から
0.19mm深さ位置における残留オーステナイト量及
び、表面から0.38mm深さ位置における硬さを向上
することが可能となり、より転がり疲れ寿命を向上する
ことができることが確認された。 (実施例5)浸炭素材として、表8に示す化学成分の鋼
(鋼No.9)を用い、切削加工により実施例2と同様
の方法で、直径65mm、厚さ6.2mmの円盤状試験
片を作製する。この試験片に、実施例1と同様のプラズ
マ浸炭あるいはガス浸炭を施した。その後、これら、全
ての試験片に焼入れ処理及び低温焼戻し処理を行った。
尚、表面残留オーステナイト量が約10vol.%,2
0vol.%,30vol.%,40vol.%,50
vol.%,となるように前記焼入れ温度を調節した。
【0052】
【表8】
【0053】次に、これらの試験片の両表面を片肉0.
1mmの深さまで研磨し、さらにラップ加工を行う。こ
のようにして、厚さ6.0mm、表面粗さ0.01Ra
以下の試験片(試験片No.q1〜試験片No.q3)
を作製した。尚、これらの試験片の残留オーステナイト
量(vol.%)、表面炭素濃度(重量%)、硬さ(H
RC)、炭化物面積率(%)を表9に示す。
【0054】
【表9】
【0055】次に、これらの試験片(試験片No.r1
〜試験片No.r5)と、実施例2で作製した一部の試
験片(試験片No.f〜試験片No.o)に実施例2で
使用したスラスト試験機を使用し、以下の条件で異物混
入下における寿命試験を行った。この結果を表10に、
10寿命と表面残留オーステナイト量との関係を図7
に、さらに、試験片No.r2(Mo含有)のミクロ組
織写真を図8に示す。
【0056】 最大接触面圧(Pmax) 500kgf/mm2 応力繰り返し速度 3000c.p.m. 潤滑油 VG68タービン油 混入した異物;硬さ Hv870 径 74〜147μm 量 300ppm
【0057】
【表10】
【0058】表10、図7から、高Cr鋼を浸炭素材と
し、これにプラズマ浸炭を施し、且つ、表面残留オース
テナイト量が20〜45vol.%の範囲内にある試験
片(試験片No.f〜試験片No.i、試験片No.r
2〜試験片No.r4)は、異物混入下においても、他
の試験片に比べ、寿命が向上していることが判る。そし
て、Moを含有した高Cr鋼を浸炭素材とし、これにプ
ラズマ浸炭を施し、且つ、表面残留オーステナイト量が
20〜45vol.%の範囲内にある試験片(試験片N
o.r2〜試験片No.r4)は、他の試験片に比べ、
さらに寿命が向上していることが判る。
【0059】そして、Moを含有した試験片は、Moを
含有しない試験片と比較して、表面炭素濃度及び表面炭
化物炭化物が増加しており、また、図8から、Moを含
有した試験片は、炭化物が均一微細に析出分散している
ことが判る。尚、前記Moの含有量は、1.01重量%
であり、これは、Cr濃度(5.00重量%)の5/1
00以上である。
【0060】以上から、Moを添加することで、より寿
命を向上することができることが確認された。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つの浸炭素材に含
有される各種元素及び濃度を限定し、この浸炭素材にプ
ラズマ浸炭を施し、さらに、表面炭素濃度,表面炭化物
面積率及び表面残留オーステナイト量を前記のように限
定したことで、当該残留オーステナイト中に均一微細な
炭化物を析出させることができる。このため、残留オー
ステナイト相を析出強化することができ、前記残留オー
ステナイト相自体が有する応力集中緩和効果を保ちなが
ら、当該残留オーステナイト相の耐クラック進展性,耐
疲労性を改善することができる。この結果、負荷面圧の
増加や、潤滑油中への異物混入など、厳しい条件下にお
いても、長寿命である軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るプラズマ浸炭の条件を示
す図である。
【図2】本発明の実施例に係るガス浸炭の条件を示す図
である。
【図3】本発明の実施例1に係るプラズマ浸炭を施した
試験片のミクロ組織写真である。
【図4】本発明の実施例1に係るガス浸炭を施した試験
片のミクロ組織写真である。
【図5】本発明の実施例2に係るL10と表面残留オース
テナイト量との関係を示す図である。
【図6】本発明の実施例3に係るL10とCr濃度との関
係を示す図である。
【図7】本発明の実施例5に係るL10寿命と表面残留オ
ーステナイト量との関係を示す図である。
【図8】本発明の実施例5に係る試験片No.r2のミ
クロ組織写真である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸
受において、前記内輪、外輪及び転動体の少なくとも一
つは、C(炭素)を0.1重量%以上、1.2重量%以
下、Crを3.0重量%以上,18.0重量%以下、S
i(シリコン)を0.01重量%以上,1.5重量%以
下、Mn(マンガン)を0.3重量%以上,1.5重量
%以下、Moを2.5重量%以下、O(酸素)を0.
002重量%以下、S(硫黄)を0.015重量%以
下、残部が鉄及び不可避的に存在する不純物からなる合
金鋼からなり、当該合金鋼をプラズマ浸炭し、硬化後の
表面炭化物面積率が15%以上であり、表面炭素濃度が
1.6重量%以上,3.5重量%以下、及び表面残留オ
ーステナイト量〔vol.%γsurが20vo
l.%以上,45vol.%以下であることを特徴とす
る転がり軸受を提供するものである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るプラズマ浸炭の条件を示
す図である。
【図2】本発明の実施例に係るガス浸炭の条件を示す図
である。
【図3】本発明の実施例1に係るプラズマ浸炭を施した
試験片のミクロ組織である金属組織の写真である。
【図4】本発明の実施例1に係るガス浸炭を施した試験
片のミクロ組織である金属組織の写真である。
【図5】本発明の実施例2に係るL10と表面残留オース
テナイト量との関係を示す図である。
【図6】本発明の実施例3に係るL10とCr濃度との関
係を示す図である。
【図7】本発明の実施例5に係るL10寿命と表面残留オ
ーステナイト量との関係を示す図である。
【図8】本発明の実施例5に係る試験片No.r2のミ
クロ組織である金属組織の写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16C 33/34 6814−3J 33/62 6814−3J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸
    受において、 前記内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つは、プラズ
    マ浸炭が施され、前記浸炭素材は、 クロムを3.0重量%以上,18.0重量%以下、 シリコンを0.01重量%以上,1.5重量%以下、 炭素を0.1重量%以上、1.2重量%以下、 マンガンを0.3重量%以上,1.5重量%以下、 モリブデンを2.5重量%以下、 酸素を0.002重量%以下、 硫黄を0.015重量%以下を含有し、表面炭化物面積
    率が15%以上であり、表面炭素濃度が1.6重量%以
    上,3.5重量%以下、及び表面残留オーステナイト量
    〔vol.%γR su r が20vol.%以上,45v
    ol.%以下、であることを特徴とする転がり軸受。
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