JPH0578647U - 車載用ｃｄチェンジャーの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マガジン交換が車室内から行なえるようにす
るとともに、チェンジャー本体が外部から見えないよう
にする。 【構成】 自動車１のパーテーションパネル６の一部に
車室２側に開口するように収納ボックス10を形成し、こ
の収納ボックス10の後部のトランクルーム３側にＣＤチ
ェンジャー本体７を固定した。これにより、車室２内か
らマガジン交換ができ、しかも外部からは見えることが
ない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、乗用車等の車輌に適用することができる車載用ＣＤチェンジャーの 取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

乗用車等の車輌においては、従来の自動車用ラジオならびに、録音されたテー プを再生する、いわゆるカーステレオに加え、ＣＤ（コンパクトディスク）を再 生するＣＤ対応のオーディオ装置が普及してきている。このＣＤ対応のものにも 、ＣＤを１枚ずつ再生するものと、マガジンに８枚ないし12枚程度のＣＤをセッ トしておき、これを車内からの操作で適宜選択して再生する、いわゆるＣＤチェ ンジャー（ＣＤオートチェンジャー）の２種がある。

【０００３】 使い勝手からいえばＣＤチェンジャーが有利であるが、このためのチェンジャ ー本体が大きくなることから、通常はトランクルームに取付けることになる。図 ４はこれを模式的に示したものである。この図において１は自動車、２はその車 室、３はトランクルーム、４はトランクリッド、５はトランクリッド用のロック キーである。車室２とトランクルーム３とはパーテーションパネル６によって仕 切られる。トランクルーム３の床面にはチェンジャー本体７が載置され、振動等 によって位置ずれしないように固定されている。

【０００４】 ＣＤチェンジャーを使用する場合、収納したマガジンにセットしたディスクの 範囲内で音楽を聴くにはこれで何の不自由もないが、マガジン自体を交換すると きには、トランクリッド４を図に破線で示すように開いてこれを行なわなければ ならない。このため雨天のときなどにはこれができないことがあり、またトラン クルーム３に他の物品が多く積載されているときなどにも作業が行ないにくいこ とがある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このようにチェンジャー本体６をトランクルーム３に載置したときには、マガ ジン交換が車室２内から行なえない不便がある。またトランクルームを持たない 、いわゆるワンボックス車の場合には、チェンジャー本体６を後部シートの後に 載置することになるが、このようにすると、ウインドガラスを通してチェンジャ ー本体６が見えるので、ウインドガラスを破壊してこれを盗まれる可能性もある 。

【０００６】 本考案はこの点に鑑みて成されたものであり、マガジン交換を車室内から行な うようにするとともに、ワンボックス車においてもチェンジャー本体が外部から 見えないようにした車載用ＣＤチェンジャーの取付構造を提供しようとするもの である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するための手段として、車輌のパーテーションパネ ルの一部に車室側に開口するように収納ボックスを形成し、該収納ボックスの後 部トランク側にＣＤチェンジャー本体を固定した構成としたものである。

【０００８】

【作用】

このような構成とすれば、パーテーションパネルの一部に形成された収納ボッ クスは車室内から手が届くので、マガジンの交換が車室内から容易に行なえるこ とになる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図について説明する。まず自動車１を示す第３図に おいて２は車室であり、８はシートである。車室２の前部はエンジンルーム９に なるが、その仕切りの図示は省略してある。図１に示すように、車室２とトラン クルーム３とを仕切るパーテーションパネル６には車室２側に開口する収納ボッ クス10が装着され、溶接あるいはボルト締め等により、パーテーションパネル６ に取付けられているそしてこの収納ボックス10の内部にチェンジャー本体７が固 定される。11は取付用のボルト、12はボルト11に螺合するナットで、このナット 12は、トランクルーム３側からのみ操作できるようになっている。13はチェンジ ャー本体７に装着されるマガジン、14はトリムボードである。

【００１０】 このように構成されたこの車載用ＣＤチェンジャーの取付構造によれば、チェ ンジャー本体７を収納した収納ボックス10が車室２側に向けて開口しているので 、マガジン13の交換等を車室２内から行なうことができる。そしてチェンジャー 本体７の収納ボックス10への取付けを、トランクルーム３内に突出させたボルト 11とこのボルト11に螺合するナット12で行なっているので、これを取り外すには トランクリッド４を開けなければならないことから、盗難される心配がない。

【００１１】 図２に示すものは本考案の他の実施例である。この実施例においては、トリム ボード14を切り取らず、一部を肉薄のヒンジ14a に形成し、その部分から開閉す るリッド15を設けている。リッド15の内側には突片15a を設け、収納ボックス10 側に設けた保持用ラッチ16に係合するようにしてある。他の部分については先の 実施例と同様である。この実施例のものでは、リッド15により、車室２内の外観 が向上する上に、盗難防止上の効果が大きくなる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成された車載用ＣＤチェンジャーの取付構造 であるから、車室内からマガジン交換等を行なうことができることになる効果が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の断面図である。

【図２】本考案の他の実施例の断面図である。

【図３】本考案を適用する自動車を模式的に示した側面
図である。

【図４】従来技術の要部を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 自動車 ２ 車室 ３ トランクルーム ６ パーテーションパネル ７ チェンジャー本体 10 収納ボックス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車輌のパーテーションパネルの一部に車
   室側に開口するように収納ボックスを形成し、該収納ボ
   ックスの後部トランク側にＣＤチェンジャー本体を固定
   したことを特徴とする車載用ＣＤチェンジャーの取付構
   造。