JPH0578510B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ − フロアに支持および／または取付ける１
対の底部縦方向部材１と、 − 前記縦方向部材１に下方部分を摺動自在にか
つ回動自在に支持した１対の第１の直立部材２
と、 − 前記縦方向部材１に下方部分をヒンジ連結
し、上方部分を第１の直立部材２の中間点でヒ
ンジ連結した１対の第２の直立部材４と、 − リフトが降下したときほぼ整列し合いまたリ
フトが上昇したとき整列しなくなる複数個の別
個の部分によりそれぞれ形成した１対の車両持
上用車路であつて、前記複数個の部分のうちの
第１部分８により車両を支持する構成とし、前
記第１部分８を前記第１直立部材２の上端にヒ
ンジ連結した１対の車両持上用車路６と、 − 第１の直立部材２の対と第２の直立部材４の
対とがなす角度を変化させる１対のアクチユエ
ータ１７と を具えた自動車用リフトにおいて、 前記第２直立部材４の長さを、前記第１直立部
材２の長さの半分に等しい長さとし、前記第２直
立部材４の上端部を前記第１直立部材２の中心点
にヒンジ連結し、 前記第１直立部材２とこの第１直立部材２にヒ
ンジ連結した前記車路６の前記第１部分８との間
に、他の部材１５，１５′を介在させ、これら他
の部材１５，１５′の下端を、前記第１直立部材
２における前記第２直立部材４のヒンジ連結部と
前記第１部分８の前記第１直立部材２に対するヒ
ンジ連結部との間に位置する点でヒンジ連結し、
また前記他の部材１５，１５′の上端を前記第１
部分８に摺動自在かつ回動自在に支持し、更に前
記他の部材１５，１５′を前記対応の第２直立部
材４にロツド１８を介して連結し、前記ロツド１
８を、前記第２直立部材４の前記第１直立部材２
に対するヒンジ連結部とは異なる点で前記第２直
立部材４にヒンジ連結し、リフトの上昇中前記第
１部分８の傾斜を維持する構成としたことを特徴
とする自動車用リフト。

２ 各車路６は、第１の直立部材２および部材１
５，１５′により支持した第１部分８にヒンジ連
結し、リフトの上昇中下方に折れ曲がる第２部分
７を有するものとして構成したことを特徴とする
請求の範囲第１項に記載の自動車用リフト。

３ 各第２部分７は、端部に、車輪を止めるとと
もに、フロア上に休止できるスカート１１を有す
るものとして構成したことを特徴とする請求の範
囲第２項に記載の自動車用リフト。

４ 各第２部分７は、リフトの上昇中この第２部
分７を下方に折畳ませるロツド１９により対応の
部材１５，１５′の延長部に連結したものとして
構成したことを特徴とする請求の範囲第２項に記
載の自動車用リフト。

５ 第１の直立部材２および部材１５，１５′に
より支持された第１部分８の他に、各車路６は、
更に２個の第３および第４の部分９，１０を有す
るものとして構成し、第３の部分９は第１の直立
部材２の下方部分に取付け、第４の部分１０は部
分９にヒンジ連結してリフトが上昇するとき縦方
向部材１上で摺動し、リフトが降下状態にあると
き、第１，第３および第４の部分８，９，１０が
ほぼ整列する構成としたことを特徴とする請求の
範囲第１項に記載の自動車用リフト。

６ 降下状態にあるとき各車路６の第２部分７は
僅かに傾斜し、第２部分７を第１部分８にヒンジ
連結するヒンジ軸よりも第１部分７の端部が低い
レベルをとり、他の３個の部分９，１０は互いに
整列し、また第３部分９および第４部分１０は反
対向きに傾斜し、第４部分１０の端部が下方に折
れて車両乗入れ用のランプをなす構成としたこと
を特徴とする請求の範囲第５項に記載の自動車用
リフト。

７ 第１の直立部材２の対または第２の直立部材
４の対のうちのいずれか一方の対の直立部材の下
端をトーシヨンバー５に連結したことを特徴とす
る請求の範囲第１項に記載の自動車用リフト。

８ アクチユエータ１７を第１の直立部材および
第２の直立部材２，４間に配置したことを特徴と
する請求の範囲第１項に記載の自動車用リフト。

９ 部材１５は、両端をヒンジ連結した堅固なア
ームにより構成したものとすることを特徴とする
請求の範囲第１項に記載の自動車用リフト。

１０ 部材１５′は、両端をヒンジ連結したアク
チユエータにより構成したものとすることを特徴
とする請求の範囲第１項に記載の自動車用リフ
ト。

１１ アクチユエータ１５′は、上方移動中に車
路６の第１部分８が水平状態を維持することがで
きる寸法および動作にしたことを特徴とする請求
の範囲第１または１０項に記載の自動車用リフ
ト。

１２ アクチユエータ１７のための液圧供給回路
における圧力が低下した場合でも車路６の部分の
降下を防止する機械的安全部材を具えたことを特
徴とする請求の範囲第１項に記載の自動車用リフ
ト。

１３ 機械的安全部材をアクチユエータ１７に組
込んだことを特徴とする請求の範囲第１２項に記
載の自動車用リフト。

１４ 前記機械的安全部材は、縦方向部材１に設
けた１対の歯２１により構成し、これら歯２１
を、第１の直立部材２の下端に設け、縦方向部材
１に沿つて摺動自在のつめ２０に連係動作させる
ことを特徴とする請求の範囲第１２項に記載の自
動車用リフト。

１５ 不使用時には第１部分８内に全体的に収容
し、引き出したときには第１の部分８の長さより
長い車両を支持できるようにした延長部２３を設
けたことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の
自動車用リフト。

１６ フロアに設けた収容座部に縦方向部材１を
収容し、各車路６は２個の異なる部分８，９を有
し、一方の部分８を第１の直立部材２にヒンジ連
結し、他方の部分９を縦方向部材１の一方の端部
にヒンジ連結し、リフトが降下状態にあるときこ
れら部分８，９は前記フロアと同一平面上の位置
をとる構成としたことを特徴とする請求の範囲第
１項記載の自動車用リフト。

明細書 本発明は自動車用リフトに関するものである。

自動車用リフトは既知である。

これらリフトは用途および作業員の要求に応じ
て種々の形状および寸法のものに構成され、操作
性およびコストはそれぞれ異なつている。

既知の車両リフト装置はいわゆる「２コラムリ
フト」である。即ち、フロアに固着する底部およ
び／または両者を互いに連結する部材を設けた１
対の垂直コラムと、水平に上昇できる１対のアー
ムとを有する。２個のコラムは持上げるべき車両
の最大幅よりも大きい距離だけ離して配置し、コ
ラム軸線に平行な枢軸にアームをヒンジ連結す
る。各アームの両端にゴムパツドまたは他の普通
の部材を設け、２対のアームを同時に上昇させる
ことにより車両を必要な高さまで持上げる。

このタイプの車両持上装置は広く使用され、特
に自動車修理屋で使用され、低コストと高い操作
信頼性を兼備し、またメカニツクが車両の下側で
作業できる高さに車両を持上げることができる便
利さがある。

しかし、幾つかの限界がある。即ち、 − ２個のコラム、これらコラムの底部、および
これらを相対連結する部材により、不使用時に
はワークシヨツプ内で取扱う車両の邪魔となる
固定の設備となり、使用時には持上げた車両の
ドアを開けることが困難となりメカニツクの動
作の邪魔となる点で全体の寸法が大きいという
難点。

− コラムは固定部材によりフロアに固定しなけ
ればならない点。

− 車両を持上げるに必要な動作を実施するのに
相当な労力を必要とする点。

この点に関して、種々の異なる幅の車両に適用
できるようにするため、２個のコラムは、幅広の
車両が通過できるに十分な距離の間隔をとり、一
方アームは、最も幅の狭い車両にも達することが
できるに十分な長さにしなければならない。この
大きなアーム長さは、幅広の車両の車体の下側に
アームを配置すべきとき、先ず一方のアームを挿
入し、車両を地面に沿つて前後に移動してから第
２のアームを挿入して車輪により妨害されないよ
うにするといつた２段階の操作を行うことが必要
になることがよくあることを意味する。

いわゆる「平行四辺形型」リフトは既知であ
り、地面に休止する１対の縦方向部材と、縦方向
部材に対して上昇して載せた車両を持上げること
ができる１対の水平車路と、平行四辺形状で車路
および縦方向部材にヒンジ連結した多数の対のア
ーム対または直立部材対とを具え、液圧装置によ
り操作し、車路を上昇させる。この既知のタイプ
のリフトは、設置が簡単であり強度が高くまた操
作の信頼性が高い点で広く使用されている。

しかし、かさばりまた若干の使用条件の下では
作業が困難になるという限界がある。

車路が上昇するとき、縦方向部材、直立部材お
よび車両を車路に乗入れるのに必須の乗入れボー
ドまたはランプが空間を必要とするだけでなく、
持上げた車両の下で作業しなければならないメカ
ニツクの障害物となる点で、かさばる欠点は多く
の条件にもあてはまる。

更に、リフトが上昇するとき、車両は車輪によ
り車路に休止する事実は車輪を自由に回転させた
り、取外すことが必要ないかなる作業も不可能で
ある。これらの理由のためリフトが上昇して車両
をフロアの上方に持上げているとき車両を更に車
路から持上げる補助ボードを車路に設けることが
提案されたが、一方ではリフト構造を複雑にし、
他方では車路が車両下部の車輪の領域に接近する
のを妨害するという問題点を完全に解決するには
至つていない。

従つて、本発明によれば従来技術で互いに組合
さつてまたは個別に見られるこれらすべての欠点
を回避する自動車用リフトを得ることを目的と
し、 − フロアに支持および／または取付ける１対の
底部縦方向部材と、 − 前記縦方向部材に下方部分を摺動自在かつ回
動自在に支持した１対の第１の直立部材と、 − 前記縦方向部材に下方部分をヒンジ連結し、
上方部分を第１の直立部材の中間点でヒンジ連
結した１対の第２の直立部材と、 − リフトが降下したときほぼ整列し合いまたリ
フトが上昇したとき整列しなくなる複数個の別
個の部分によりそれぞれ形成した１対の車両持
上用車路であつて、前記複数個の部分のうちの
第１部分により車両を支持する構成とし、前記
第１部分を前記第１直立部材の上端にヒンジ連
結した１対の車両持上用車路と、 − 第１の直立部材の対と第２の直立部材の対と
がなす角度を変化させる１対のアクチユエータ
と、 − を具えた自動車用リフトにおいて、 前記第２直立部材の長さを、前記第１直立部材
の長さの半分に等しい長さとし、前記第２直立
部材の上端部を前記第１直立部材の中心点にヒ
ンジ連結し、 前記第１直立部材とこの第１直立部材にヒン
ジ連結した前記車路の前記第１部分との間に、
他の部材を介在させ、これら他の部材の下端
を、前記第１直立部材における前記第２直立部
材のヒンジ連結部と前記第１部分の前記第１直
立部材に対するヒンジ連結部との間に位置する
点でヒンジ連結し、また前記他の部材の上端を
前記第１部分に摺動自在かつ回動自在に支持
し、更に前記他の部材を前記対応の第２直立部
材にロツドを介して連結し、前記ロツドを、前
記第２直立部材の前記第１直立部材に対するヒ
ンジ連結部とは異なる点で前記第２直立部材に
ヒンジ連結し、リフトの上昇中前記第１部分の
傾斜を維持する構成としたことを特徴とする。

以下に添付図面につき本発明による４種類の実
施例を説明し、 第１図は、本発明によるリフトのフロアに支持
する第１の実施例の降下状態を示す側面図、第２
図は、第１図のリフトが上昇した状態を示す線
図、第３図は、第１図のリフトの頂面図、第４図
は、第２図の−線から見た前面図、第５図
は、第１の直立部材と縦方向部材との間の結合部
の拡大詳細縦断面図、第６図は、本発明によるリ
フトの第２の実施例の第２図と同様の線図、第７
図は、本発明によるリフトの第３の実施例の第１
図と同様の線図、第８図は、第７図のリフトの第
２図と同様の線図、第９図は、第７図のリフトの
頂面図、第１０図は、第８図の−線上から見
た前面図、第１１図は本発明によるリフトの第４
の実施例の第１図と同様の側面図、第１２図は、
第１１図のリフトの第２図と同様の線図である。

図面から明らかなように、本発明によるリフト
は、上向きに開放しているほぼＣ字状の縦方向部
材１を１対有する。

これら縦方向部材はフロア上または第６乃至９
図の実施例に示すようにフロアに設けた適当な収
容座の底部上に休止させるか、またはボルトで取
付ける。

１対の第１直立部材２を２個の縦方向部材１に
関連させ、この第１直立部材２の下端にローラ３
を設け、このローラを対応の縦方向部材内で縦方
向に摺動自在にする。

２個の縦方向部材１に１対の第２直立部材４の
下端をヒンジ連結し、この第２直立部材４は第１
直立部材２の長さのほぼ1/2に等しい長さを有す
るものとする。縦方向部材１と直立部材４との間
の２個のヒンジピンは単独のトーシヨンバー５に
より互いに堅固に連結する。

各直立部材４の上端は、それぞれ対応の直立部
材２のほぼ中心に位置する水平軸にヒンジ連結す
る。

本発明によるリフトは１対の車路６を有し、こ
の車路は縦方向部材１の幅よりも僅かに大きい幅
を有し、上向きに開放するほぼＣ字状の部材によ
り形成する。

図示の実施例では各車路６は実際上４個の部分
７，８，９および１０に分割される。第１乃至３
図につき説明すると、左端部分７は外端に溶着
し、車路の垂直限界を越えて垂直方向に突出して
車両１２の車止めとしてまた床上に休止する脚と
しても作用するスカート１１を有する。脚として
作用させるためスカート１１の下端にはローラ１
３を設ける。

部分７に一端をヒンジ連結した部分８は持上げ
るべき車両１２を支持する部分を構成する。部分
に連結する端部の近傍において、この部分８は対
応の直立部材２の上端にヒンジ連結する。

車路の第３の部分９は基部の縦方向部材１によ
り上昇しない。この部分９は直立部材２の下方部
分を包囲するよう直立部材に固着し、また縦方向
部材１に近接する端部において車路の第４の末端
の部分１０にヒンジ連結する。

この末端の部分１０の高さは、部分９に連結し
た端部から反対側の端部に至るまでゼロに向つて
徐々に低下し、車両１２のための乗入れランプを
構成する。

本発明によるリフトは、更に１対のアーム１５
を有し、これらアーム１５の一端は直立部材２に
ヒンジ連結し、他端にはローラ１６を設け、車路
の部分８の水平ウエブの下面にこのローラ１６を
摺動自在にする。

各直立部材４と直立部材２との間にアクチユエ
ータ１７を配置し、この実施例においては液圧シ
リンダ−ピストンユニツトとする。より詳細に説
明すると、直立部材２に直立部材４をヒンジ連結
する軸とは異なる軸の周りにシリンダ−ピストン
ユニツト１７のシリンダを直立部材４にヒンジ連
結し、一方シリンダ−ピストンユニツト１７のロ
ツドは、アーム１５を直立部材２にヒンジ連結す
るのと同じピンにヒンジ連結する。更にアーム１
５と直立部材４との間もヒンジ連結にし、この連
結は、一端をアーム１５に設けた軸にヒンジ連結
した堅固なロツド１８により行い、この軸はアー
ム１５のローラ１６側とは反対側の端部で直立部
材２にヒンジ連結し、シリンダ−ピストンユニツ
ト１７を直立部材２にヒンジ連結した軸とは異な
る軸とする。

更に、ロツド１９を各ロツド１８がアーム１５
にヒンジ連結するのと同一の軸にヒンジ連結し、
車路の端部の部分７にヒンジ連結し、このヒンジ
軸は部分７を部分８に連結するのとは異なる軸と
する。

各直立部材２の下端に設けたつめ２０と、縦方
向部材１の底部に設けた複数個の歯２１とにより
構成した普通の安全装置によつて、液圧リフト装
置に欠陥を生じた場合の不慮のリフト降下を防止
する。

本発明によれば、更に中央制御ユニツトと、既
知の複数個のモニタ制御部材とを設けるが、これ
らは本発明の要旨ではない。従つてこれらは説明
をわかりやすくするため図示しない。

本発明の作動は以下の通りである。

降下状況にあるとき（第１図参照）、２個のア
クチユエータ１７は最小の突出状態である。車路
の部分７は一方の端部のスカート１１でフロアに
休止し、他端は僅かに高いレベルをとる。

各車路の他の３個の部分８，９および１０はほ
ぼ整列し、車路の延長部分をなす。部分８はほぼ
水平状態であり、部分９，１０は部分７とは反対
向きに傾斜する。特に各部分１０の端縁はフロア
に休止し、車両１２の乗入れランプをなす。

これらの条件の下に部分１０から車路６に乗入
れた車両１２は前輪がスカート１１に衝合する。
部分７の傾斜は整列する部分９，１０の傾斜とは
反対向きであり、各種部分の寸法およびこれら各
種部分に割当てられる傾斜により、前輪がスカー
ト１１に休止し、後輪が車路６の部分８を越える
位置でほぼ同一レベルに休止する平均的寸法の車
両は車輪にブレーキをかける必要なくほぼ水平状
態となる。

リフトを上昇させる前に、２個の普通の硬質ゴ
ムパツド２２を、車両が休止すべき車両本体の所
定点に対応する車路６の各部分８の２個の端部に
配置する。次に作動流体をアクチユエータ１７に
供給する。アクチユエータが突出すると、種々の
ヒンジ点を特別に選択したことにより以下の効果
が得られることを意味する。

− リフトが降下しているときほぼ共平面上に位
置する直立部材４，２は互いに相対回転し、互
いに見込む角度を減少する。直立部材４は縦方
向部材１にヒンジ連結し、縦方向部材の周りに
のみ回転するとともに、直立部材２は縦方向部
材に沿つて摺動することもでき、つめ２０が一
回につき１個の歯２１を飛び越し、これにより
種々の安全位置をとる。

− リフトが降下状態にあるとき直立部材２と実
質的に共平面上にあるアーム１５が直立部材２
の周りに回転し、直立部材４にほぼ平行な状態
を維持する。

− 車路の部分８は、直立部材２の上端にヒンジ
連結しかつアーム１５の上端に休止しこのアー
ムの上端は部分８の下側を摺動するために上昇
する。

− アーム１５の下端に堅固なロツド１９により
連結した車路の部分７は下方に傾斜する。

− 部分９は直立部材２に追従し、部分１０は縦
方向部材１に沿つて軸線方向に摺動する。

− 車輪が休止する部分７および９のパツド２２
を設けた部分８に対する相対移動により車両１
２は車体でパツド上に休止し、車輪は自由に回
転する。

最終上昇リフト状態では（第２図参照）； − 車路の部分７は下方に完全に折れ、下側から
前輪または車両１２のエンジンコンポーネント
にアクセスするのを妨げるものはなくなる。

− 車路の部分８は完全に水平状態を保ち、車両
はパツド２２により部分８上に休止する。

− 車路の部分１０は縦方向部材１の部分にほぼ
完全に重なり合い、フロアレベルでリフトがと
るスペースを単に縦方向部材１の長さにまで減
少し、リフトの下側で作業員が車両１２の下側
全体にアクセスする動作を容易にする。

作業が完了してリフトを再び降下させるために
は作動流体をアクチユエータ１７から排出するだ
けでよく、これによりリフトは第１図に示す降下
状態をとり、車両を車路６から降ろすことができ
る。

リフト寸法で許容される最大長さを越える長さ
の車両に対してもリフトを適用できるようにする
ため、伸長部２３を車路の部分８の端部に設け、
この延長部２３は使用しないときは、部分８に設
けた管状の案内に全体的に収納しておき、必要な
ときに外方に伸長して部分８の反対側に設けたパ
ツド２２からより一層遠い距離に他のパツド２２
を支持できるようにする。

リフトを降下させている間に部分７の上昇を遅
らせる（またはこれと同じことであるがリフトの
上昇中に部分７の折れを行わせる）ためには、ロ
ツド１８をリジツドタイプではなく、抜差自在の
タイプにすることができ、これにより集中荷重に
対するリジツドな反作用を与える前に短いアイド
ルストロークをもたらすことができるようにな
る。

第６図の実施例においては、第１の垂直部材２
と車路６の部分８との間にリジツドな連結を設け
る代りに、可変長連結を使用し、特に１対のシリ
ンダ−ピストンユニツト１５′を使用し、フロア
に対して部分８を傾斜できる機能を持たせてい
る。

このことは、ボデイシヨツプにとつて極めて有
利であり、車両を傾けた状態で作業することがで
きれば特別な作業（例えば車両の下側で騒音のな
い塗装を行う作業）を快適に行うことができるよ
うになる。

第７乃至１０図に示す実施例においては、リフ
トをフロアに「埋没」させるタイプである。この
タイプは車両を車路に乗入れるためのランプを設
ける必要がなく、一層簡単な構造になる。この場
合、リフトが降下しているときに水平でフロアと
完全に同一平面上の位置をとる部分８，９のみを
車路６に設ける。

より詳細に説明すると、部分８を上述のように
第１の直立部材２および部材１５または１５′に
連結し、部分９の側方端部を縦方向部材１の端部
に取付けた突出部２４にヒンジ連結し、直立部材
の移動を可能にすることに必要な長さにわたり自
由に上昇できるようにする。各部分９の内端に設
けた１対の縦方向溝孔により直立部材２が部分的
に部分９内に貫入し、従つてリフトが完全に上昇
したとき（第７図参照）部分９の水平性を確保す
ることができる。

第１１および１２図に示す実施例は車路６の両
側の端部から車両を乗入れて上昇させることがで
きるようにするため双方向型である点で第１乃至
４図に示す実施例とは異なる。

上述の記載から明らかなように、本発明による
リフトは使用した実施例に無関係に、以下の点で
従来リフトよりも − 層有利である。即ち、 − フロアに単に休止する若しくは固定する、ま
たは適当な収容座部に配置する縦方向部材１を
必要とする極めて簡単な構成となる。

− 「床置型」は降下状態では極めて僅かな空間
をとるだけでよく、「埋没型」は実質的に全く
空間を必要としない。

− 持上げ量にはほぼ制限がなく、従つて車両を
限られた範囲にのみ上昇させるタイヤ修理ステ
ーシヨンのみならず、より一層高く持上げるの
が必要なボデイシヨツプおよび作業員が持上げ
た車両の下側で立つたまま作業することができ
なければならない修理屋にも使用できる。

− 車路６には妨害物が全くないため、また降下
状態から上昇状態に移動する際に床置式のリフ
トの占めるスペースは減少するため持上げた車
両の下側で働くオペレータの妨げとはならな
い。

− 車路６の部分８と第１の直立部材２との間の
連結をシリンダ−ピストンユニツト１５′によ
り行つている場合、車両を上昇させるとともに
傾斜させることもできる。