JPH057836A - 保護被膜付き金属製品 - Google Patents
保護被膜付き金属製品Info
- Publication number
- JPH057836A JPH057836A JP25829491A JP25829491A JPH057836A JP H057836 A JPH057836 A JP H057836A JP 25829491 A JP25829491 A JP 25829491A JP 25829491 A JP25829491 A JP 25829491A JP H057836 A JPH057836 A JP H057836A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal product
- protective coating
- formula
- oligomers
- monomers
- Prior art date
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- Pending
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属製品の表面に形成した保護被膜を水、温
水、水蒸気等にて簡単、迅速に剥離することができる保
護被膜付き金属製品を提供する。 【構成】 化１に示すような一般式を有するアクリルア
マイドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴマーを金
属製品の表面に塗布して重合させて保護被膜を形成させ
た点に特徴を有する。
水、水蒸気等にて簡単、迅速に剥離することができる保
護被膜付き金属製品を提供する。 【構成】 化１に示すような一般式を有するアクリルア
マイドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴマーを金
属製品の表面に塗布して重合させて保護被膜を形成させ
た点に特徴を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製品の表面に、防
錆、防傷用の保護被膜を形成せしめて成る保護被膜付き
金属製品に関するものである。
錆、防傷用の保護被膜を形成せしめて成る保護被膜付き
金属製品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、鉄、鉄・ニッケル合金、銅、銅・
各種金属合金、銀等の酸化され易い金属よりなる金属
箔、金属箔貼り積層板、自動車等の各種の金属製品にお
いては、表面が酸化されて錆が発生するのを防止した
り、表面が損傷するのを防止（特に、輸出用自動車の海
上輸送中の自動車塗膜の損傷を防止）したりするため
に、金属製品の表面に、油性防錆剤を塗布したり、防錆
紙を貼着したりして、金属製品の表面に保護被膜を形成
せしめている。
各種金属合金、銀等の酸化され易い金属よりなる金属
箔、金属箔貼り積層板、自動車等の各種の金属製品にお
いては、表面が酸化されて錆が発生するのを防止した
り、表面が損傷するのを防止（特に、輸出用自動車の海
上輸送中の自動車塗膜の損傷を防止）したりするため
に、金属製品の表面に、油性防錆剤を塗布したり、防錆
紙を貼着したりして、金属製品の表面に保護被膜を形成
せしめている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、使用に際して（保護被膜が不要になつた時）、保
護被膜を除去するために、油性防錆剤を、苛性ソーダ溶
液、脱脂剤等にて洗浄して除去したり、防錆紙を剥離し
て除去したりするのに手間がかかると言う問題があり、
更に加うるに、油性防錆剤においては、該油性防錆剤を
洗浄、除去した排水によつて二次公害を惹起すると言う
問題もあつた。
ては、使用に際して（保護被膜が不要になつた時）、保
護被膜を除去するために、油性防錆剤を、苛性ソーダ溶
液、脱脂剤等にて洗浄して除去したり、防錆紙を剥離し
て除去したりするのに手間がかかると言う問題があり、
更に加うるに、油性防錆剤においては、該油性防錆剤を
洗浄、除去した排水によつて二次公害を惹起すると言う
問題もあつた。
【０００４】本発明は、上記従来の技術の問題点を解消
するために為されたものであり、水、温水、水蒸気等に
て保護被膜を簡単、迅速に剥離することができ、更に加
うるに、排水によつて二次公害を惹起するおそれもない
保護被膜付き金属製品を提供することを課題とするもの
である。
するために為されたものであり、水、温水、水蒸気等に
て保護被膜を簡単、迅速に剥離することができ、更に加
うるに、排水によつて二次公害を惹起するおそれもない
保護被膜付き金属製品を提供することを課題とするもの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、前記化１に示すような一般式を有するア
クリルアマイドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴ
マーを、金属製品の表面に塗布して放射線重合させて保
護被膜を形成せしめて成ることを特徴とするものであ
る。
決するために、前記化１に示すような一般式を有するア
クリルアマイドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴ
マーを、金属製品の表面に塗布して放射線重合させて保
護被膜を形成せしめて成ることを特徴とするものであ
る。
【０００６】
【実施例】以下、本発明を更に詳細に説明する。上記本
発明において、前記化１に示すような一般式を有するア
クリルアマイドエーテル系化合物として、ｎ＝１〜４お
よびｍ＝１〜５のものを使用した理由は、ｎが４を超え
たり、ｍが５を超えたりした場合には、アクリルアマイ
ドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴマーの粘度が
高くなり、実用上使用し難いためである。
発明において、前記化１に示すような一般式を有するア
クリルアマイドエーテル系化合物として、ｎ＝１〜４お
よびｍ＝１〜５のものを使用した理由は、ｎが４を超え
たり、ｍが５を超えたりした場合には、アクリルアマイ
ドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴマーの粘度が
高くなり、実用上使用し難いためである。
【０００７】又、上記アクリルアマイドエーテル系化合
物のモノマー乃至オリゴマーを使用する場合には、例え
ば、必要に応じて、ペンタエリスリトールモノアクリレ
ート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、その他の被膜硬さ調整
剤や、ポリアクリルアマイド、その他の被膜形成助剤
や、酸化ジルコニア、炭酸カルシウム、タルク、カオリ
ン、クレー、その他のコーティング用充填材や、ポリオ
レフィン樹脂粉末、テフロン樹脂粉末、その他の被膜補
強材を添加して使用すれば良い。
物のモノマー乃至オリゴマーを使用する場合には、例え
ば、必要に応じて、ペンタエリスリトールモノアクリレ
ート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、その他の被膜硬さ調整
剤や、ポリアクリルアマイド、その他の被膜形成助剤
や、酸化ジルコニア、炭酸カルシウム、タルク、カオリ
ン、クレー、その他のコーティング用充填材や、ポリオ
レフィン樹脂粉末、テフロン樹脂粉末、その他の被膜補
強材を添加して使用すれば良い。
【０００８】又、上記アクリルアマイドエーテル系化合
物のモノマー乃至オリゴマーを金属製品の表面に塗布し
て放射線重合させる場合には、アクリルアマイドエーテ
ル系化合物のモノマー乃至オリゴマーに光重合開始剤を
添加して金属製品の表面に塗布し、紫外線を照射して重
合硬化させたり、アクリルアマイドエーテル系化合物の
モノマー乃至オリゴマーを金属製品の表面に塗布し、電
子線を照射して重合硬化させたりすれば良い。
物のモノマー乃至オリゴマーを金属製品の表面に塗布し
て放射線重合させる場合には、アクリルアマイドエーテ
ル系化合物のモノマー乃至オリゴマーに光重合開始剤を
添加して金属製品の表面に塗布し、紫外線を照射して重
合硬化させたり、アクリルアマイドエーテル系化合物の
モノマー乃至オリゴマーを金属製品の表面に塗布し、電
子線を照射して重合硬化させたりすれば良い。
【０００９】実施例１ 化１に示す一般式において、ｎ＝１、ｍ＝１およびＲ＝
Ｈのアクリルアマイドエーテル系化合物のモノマーに光
重合開始剤（商品名ＩＲＧＡＣＵＲＥ１８４）５重量％
を添加し、厚み２０ミクロンの銅箔上に１０ミクロンの
厚さに塗布し、紫外線波長２４０〜３６０ｎｍ、放射線
量３０ｍｊ／ｃｍ２にて紫外線を照射して重合硬化させ
て保護被膜を形成せしめて保護被膜付き銅箔を得た。
Ｈのアクリルアマイドエーテル系化合物のモノマーに光
重合開始剤（商品名ＩＲＧＡＣＵＲＥ１８４）５重量％
を添加し、厚み２０ミクロンの銅箔上に１０ミクロンの
厚さに塗布し、紫外線波長２４０〜３６０ｎｍ、放射線
量３０ｍｊ／ｃｍ２にて紫外線を照射して重合硬化させ
て保護被膜を形成せしめて保護被膜付き銅箔を得た。
【００１０】又、上記保護被膜付き銅箔を５０°Ｃの温
水に浸漬したところ、銅箔表面の保護被膜が２５秒間で
全面にわたつて簡単に剥離した。
水に浸漬したところ、銅箔表面の保護被膜が２５秒間で
全面にわたつて簡単に剥離した。
【００１１】又、上記アクリルアマイドエーテル系化合
物のモノマーが水溶性であり、有機溶剤を使用していな
いため、保護被膜を剥離、除去した排水によつて二次公
害を惹起するおそれもない。
物のモノマーが水溶性であり、有機溶剤を使用していな
いため、保護被膜を剥離、除去した排水によつて二次公
害を惹起するおそれもない。
【００１２】実施例２ 化１に示す一般式において、ｎ＝４、ｍ＝５およびＲ＝
ＣＨ２−ＣＨ２−ＮＨ−ＣＯ−ＣＨ＝ＣＨ２のアクリル
アマイドエーテル系化合物のオリゴマーにポリオレフィ
ン樹脂粉末３重量％を添加し、自動車塗膜上に３０ミク
ロンの厚さに塗布し、電子線照射量３Ｍｒａｄ、スピー
ド４００Ｍ／分にて電子線を照射して重合硬化させて保
護被膜を形成せしめて保護被膜付き自動車を得た。
ＣＨ２−ＣＨ２−ＮＨ−ＣＯ−ＣＨ＝ＣＨ２のアクリル
アマイドエーテル系化合物のオリゴマーにポリオレフィ
ン樹脂粉末３重量％を添加し、自動車塗膜上に３０ミク
ロンの厚さに塗布し、電子線照射量３Ｍｒａｄ、スピー
ド４００Ｍ／分にて電子線を照射して重合硬化させて保
護被膜を形成せしめて保護被膜付き自動車を得た。
【００１３】又、上記保護被膜付き自動車に水蒸気を噴
射したところ、保護被膜が２０秒間で簡単に剥離した。
射したところ、保護被膜が２０秒間で簡単に剥離した。
【００１４】又、上記実施例１と同様、有機溶剤を使用
していないため、保護被膜を剥離、除去した排水によつ
て二次公害を惹起するおそれもない。
していないため、保護被膜を剥離、除去した排水によつ
て二次公害を惹起するおそれもない。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保護被膜
付き金属製品は、化１に示すような一般式を有するアク
リルアマイドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴマ
ーを、金属製品の表面に塗布して放射線重合させて保護
被膜を形成せしめて成るので、使用に際して（保護被膜
が不要になつた時）、水、温水、水蒸気等にて保護被膜
を簡単、迅速に剥離することができ、更に加うるに、保
護被膜を剥離、除去した排水によつて二次公害を惹起す
るおそれもない。
付き金属製品は、化１に示すような一般式を有するアク
リルアマイドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴマ
ーを、金属製品の表面に塗布して放射線重合させて保護
被膜を形成せしめて成るので、使用に際して（保護被膜
が不要になつた時）、水、温水、水蒸気等にて保護被膜
を簡単、迅速に剥離することができ、更に加うるに、保
護被膜を剥離、除去した排水によつて二次公害を惹起す
るおそれもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０９Ｄ 4/02 ＰＤＲ 7242−4Ｊ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 下記化１に示すような一般式を有するア
クリルアマイドエーテル系化合物のモノマー乃至オリゴ
マーを、金属製品の表面に塗布して放射線重合させて保
護被膜を形成せしめて成ることを特徴とする保護被膜付
き金属製品。 【化１】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25829491A JPH057836A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 保護被膜付き金属製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25829491A JPH057836A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 保護被膜付き金属製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH057836A true JPH057836A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=17318264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25829491A Pending JPH057836A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 保護被膜付き金属製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH057836A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02100280A (ja) * | 1988-10-07 | 1990-04-12 | Okaya Electric Ind Co Ltd | サージ吸収素子及びその製造方法 |
| JPH0817548A (ja) * | 1994-06-29 | 1996-01-19 | Okaya Electric Ind Co Ltd | 放電型サージ吸収素子及びその製造方法 |
| JPH08138828A (ja) * | 1994-11-02 | 1996-05-31 | Okaya Electric Ind Co Ltd | 放電型サージ吸収素子の製造方法及び放電型サージ吸収素子 |
| JPH08222347A (ja) * | 1995-02-17 | 1996-08-30 | Okaya Electric Ind Co Ltd | 放電型サージ吸収素子 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP25829491A patent/JPH057836A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02100280A (ja) * | 1988-10-07 | 1990-04-12 | Okaya Electric Ind Co Ltd | サージ吸収素子及びその製造方法 |
| JPH0817548A (ja) * | 1994-06-29 | 1996-01-19 | Okaya Electric Ind Co Ltd | 放電型サージ吸収素子及びその製造方法 |
| JPH08138828A (ja) * | 1994-11-02 | 1996-05-31 | Okaya Electric Ind Co Ltd | 放電型サージ吸収素子の製造方法及び放電型サージ吸収素子 |
| JPH08222347A (ja) * | 1995-02-17 | 1996-08-30 | Okaya Electric Ind Co Ltd | 放電型サージ吸収素子 |
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