JPH0578055A - 斜行エレベータの防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】逆下字状のガイドレール５の底面をたて枠７に
固定し、たて枠７とこれに平行な固定枠１０の間に、ガ
イドレール５の力を圧縮で受ける防振ゴム１２と、たて
枠７の下方に垂直力を受ける防振ゴム１２を設けた。 【効果】斜行エレベータのガイドレールを安定して支承
するとともに、ガイドレールの振動を有効にしゃ断でき
る防振構造が構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は斜行エレベータの防振装
置に係り、特に、ガイドレールの防振装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】斜行エレベータとしての公知例は特公昭
61−4750号公報があるが、ガイドレールを支える枠体は
建屋に、直接、固定される構造のため、ガイドレール上
を転動する台車およびつり合おもりのガイドローラの転
動による振動が、建屋に伝播し、不感な騒音となる不具
合が生じていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、斜行
エレベータのガイドレールの防振を効果的に行うことに
より運転騒音の静かな斜行エレベータを提供することに
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明では、ガイドレー
ルを固定した第一のたて枠と、これに平行して設けられ
た固定枠の間に、ガイドレールの水平方向力を圧縮で受
ける防振ゴムを配し、同時にガイドレールの垂直方向力
を圧縮で受ける防振ゴムを配置するようにした。

【０００５】

【作用】ガイドレールの水平方向および垂直方向の力
を、それぞれ圧縮で受ける防振ゴムを設けることによ
り、第一のたて枠に固定されたガイドレールは安定した
状態で支えられるとともに、固定枠に伝わる振動を有効
にしゃ断することができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明を詳細に説明する。

【０００７】図１は本発明の一実施例を示したもので、
１は斜行エレベータのかご室を支持する台車、２は台車
を案内するガイドローラ、３は台車１とロープにより結
合されたつり合いおもり、４はつり合いおもりを案内す
るガイドローラを示す。５は台車１のガイドレール、６
はつり合いおもりガイドレールで、逆Ｔ形状となってお
り、そり底面は第一のたて枠７に固定金具８とボルト９
により固定されている。図２は図１のII−II断面を示し
たもので、第一のたて枠７はＵ字断面となっており、固
定枠１０の一辺が入り込むよう構成されおり、これらの
間には防振ゴム１１が挾まれるように配置されている。
たて枠７の下方には、板材１３が固定されており、固定
枠１０に設けられた板材１４との間に、防振ゴム１２が
設けられ、たて枠７の垂直力を支えるようになってい
る。

【０００８】この構成で、ガイドレール５，６に台車１
およびつり合いおもり３の荷重が加えられると、たて枠
７は上部が左右幅方向で内側に下部が外側に倒れる力が
働くが、複数設けられた防振ゴム１１が圧縮されること
で安定して支承される。また、たて枠７が下方に受ける
垂直力は、防振ゴム１２が圧縮されて安定して支承さ
れ、ガイドレール５，６は変位することなく支持される
とともに、固定枠１０への振動は防振ゴムで有効にしゃ
断される。

【０００９】本実施例によれば、ガイドレールは安定し
た状態で、かつ、完全に防振ゴムを介して固定枠に支持
されるため、固定枠を介して建屋１５に伝達される振動
は有効にしゃ断される。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば、斜行エレベータのガイ
ドレールの防振を効果的に行うことができ、運転騒音の
静かな斜行エレベータを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の正面図。

【図２】図１のII−II矢視断面図。

【符号の説明】

５，６…ガイドレール、７…たて枠、１０…固定枠、１
１…防振ゴム、１２…防振ゴム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】逆Ｔ字状のガイドレールの底面を垂直に配
   置し、垂直面上を台車およびつり合いおもりのガイドロ
   ーラが走行する斜行エレベータにおいて、前記ガイドレ
   ールをたて枠に固定し、前記たて枠のＵ字断面に嵌入す
   る固定枠と前記たて枠の間に防振ゴムを配置し、前記た
   て枠の下方に垂直荷重を受ける防振ゴムを配置したこと
   を特徴とする斜行エレベータの防振装置。