JPH057791Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、被制御機器から情報を制御装置に伝
送し、該制御装置に接続されている負荷を情報の
内容にしたがつて監視制御する監視制御システム
における端末装置に関するものである。

［背景技術］ この種の監視制御システムは、第５図に示すよ
うに電気機器、電気設備を遠隔から、またはセン
サーと連動させて、さらには時間制御装置と組み
合わせて、若しくはその機能を組み合わせて自動
的に制御するシステムである。つまり、遠隔制御
用の遠隔操作スイツチ１２、所定の時間に制御を
行なわせるための時間制御装置１３、センサー１
４等から制御装置１に信号を伝送し、この制御装
置１にて伝送された信号に基づいて照明負荷１５
やモータ１６等の電気機器を監視制御するように
している。第６図は従来例のこの種の監視制御シ
ステムのブロツク図を示し、センサー１４等の情
報入出力機器Ｙと、制御装置１等の端末器Ｘとで
負荷を制御すべく情報の授受が行なわれ、情報入
出力機器Ｙには別個に情報入出力機器Ｙに電源を
供給する電源線１７が配線されており、また、端
末器Ｘには端末器Ｘに信号が入出力される信号線
１８が配線されている。第７図は具体的な構成例
を示す図であり、図示するように端末器Ｘを複数
個内蔵した端末器盤Ｐと、電源分岐回路を内蔵し
た分電盤Ｑとからそれぞれ情報入出力機器Ｙ（例
えば、超音波センサー１４等）へ個別に電源線１
７及び信号線１８の配線工事を予め行なう必要が
ある。かかる従来の構成において、情報の量によ
り端末器盤構成、配線工事が大きく変わり、施工
前の設計、施工後の取り合いのチエツクが必要で
あつた。また、施工後の増設、移設が端末器に対
応した情報線を個々に引き廻す必要がある。

［考案の目的］ 本考案は上述の点に鑑みて提供したものであつ
て、情報が必要と考えられる所にコンセントボツ
クスを配して、このコンセントボツクスに信号と
電源の渡り工事のみを先行させておくことで、簡
単に設計、施工を実現すると共に、施工後の増
設、移設も渡り配線のみの対応で処理できるよう
にした監視制御システムにおける端末装置を提供
することを目的とするものである。

［考案の開示］ 以下、本考案の実施例を図面により説明する。

まず、コンセントボツクス４について説明する
と、このコンセントボツクス４は情報が必要と考
えられる場所の壁面等に配設されるものであり、
各コンセントボツクス４間は信号線２と電源線３
とが渡り配線される。コンセントボツクス４内に
はケーブルからなる信号線２の導体部と接続され
ている受刃あるいはジヤツク等からなる信号コン
セント６と、ケーブルからなる電源線３の導体部
が接続されている受刃あるいはジヤツク等からな
る電源コンセント５が配設されている。本実施例
では信号コンセント６と電源コンセント５とは形
状を異ならせており、第３図ｅに示すように電源
コンセント５の挿入口２１を２個形成し、信号コ
ンセント６の挿入口２２を３個形成して後述する
プラグの誤挿入を防止するようにしている。ま
た、電源コンセント５を上側に、信号コンセント
６を下側に配設し、前面にはプレート２０を設け
ている。

一方、上記コンセントボツクス４に装着するコ
ンセントアダプタ本体１１について説明すると、
このコンセントアダプタ本体１１は、ベース２３
とカバー２４とから構成されており、コンセント
ボツクス４の電源コンセント５と接触接続する栓
刃あるいはプラグ等からなる電源プラグ７と、コ
ンセントボツクス４の信号コンセント６と接触接
続する栓刃あるいはプラグ等からなる信号プラグ
８を有している。そして、電源プラグ７と信号プ
ラグ８とのプラグ金具７ａ，８ａが夫々ベース２
３の背面より突出し、プレート２０の挿入口２
１，２２を挿通して電源コンセント５及び信号コ
ンセント６と接触接続するようになつている。ま
た、前面側には複数の端子からなる端子台９が設
けられており、夫々情報入力端子、情報出力端
子、電源端子を構成しており、センサーや時間制
御装置からの信号が該情報入力端子に入力され、
制御装置１に情報出力端子から信号が出力され、
また、電源端子よりセンサーあるいは制御装置１
に電源を供給するようになつている。また、この
端子台９の上にカバー２４が覆設される。ところ
で、電気機器（センサー、時間制御装置等）は、
制御の情報と同時にそれの作動のためにDC24V，
DC5V，AC100V，AC200Vなどの電源を必要と
する。また、一般に用いられ、市販されているセ
ンサー、時間制御装置等の制御指令または状態を
表す信号の取り込み、出力は、無電圧の接点信号
又は電圧信号である。このため電気的または光応
用の多重伝送など特殊な専用伝送信号とこれら電
気機器の信号とを所定のフオーマツトに変換する
ため変換装置１０をコンセントアダプタ本体１１
内に内蔵している。

第１図は概略ブロツク図を示すものであり、複
数のコンセントボツクス４を情報の必要な場所に
配置し、第１図図示では３個のコンセントボツク
ス４を配置して夫々電源線３と信号線２とを夫々
の電源コンセント５と信号コンセント６とに渡り
配線している。そして、真ん中のコンセントボツ
クス４にコンセントアダプタ本体１１を装着して
いる。このコンセントアダプタ本体１１の端子台
９より、電源線３ａと信号線２ａとを介してセン
サー１４に接続し、このコンセントボツクス４よ
りセンサー１４に電源を供給すると共に、センサ
ー１４より情報をコンセントアダプタ本体１１を
介してコンセントボツクス４に送り、該コンセン
トボツクス４より制御装置を有する端末器へ伝送
する。尚、上述のように予めコンセントボツクス
４まで電源と信号の配線工事をしておき、センサ
ー機器に応じて必要な箇所に後から容易に対応で
きるものである。第４図は一般的な機能ブロツク
図を示すものであり、コンセントアダプタ本体１
１とセンサーあるいは制御装置等の情報入出力機
器との間の電源と情報とのやり取りを示してい
る。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、被制御機器から情報を
制御装置に伝送し、該制御装置に接続されている
負荷を情報の内容にしたがつて監視制御するよう
にした監視制御システムにおいて、情報が伝送さ
れる信号線と電源供給用の電源線とを渡り配線可
能としたコンセントボツクスを形成し、電源線に
接続されているコンセントボツクス内の電源コン
セントに接触接続する電源プラグと、信号線と接
続されているコンセントボツクス内の信号コンセ
ントに接触接続する信号プラグと、被制御機器や
制御装置に情報の授受と電源を供給する端子台
と、被制御機器と制御装置との間を伝送する信号
を所定のフオーマツトに変換する変換装置とを有
するコンセントアダプタ本体を形成したものであ
るから、電源は電源線、コンセントボツクスの電
源コンセント、コンセントアダプタ本体の電源プ
ラグ等を介して被制御機器や制御装置に送られ、
情報はコンセントアダプタ本体内の変換装置によ
り所定のフオーマツトに変換されて被制御機器と
制御装置とに情報の授受が行なわれて、制御装置
に接続されている負荷を監視制御するものであ
り、このように、情報が必要とされる所にコンセ
ントボツクスを配し、信号線と電源線との渡り配
線工事のみを先行させておくことで、コンセント
アダプタ本体をコンセントボツクスに装着させる
だけであるから、簡単に設計施工を実現できるも
のであり、また、施工後の増設、移設も電源線と
信号線との渡り配線のみの対応で処理できる利点
を有し、更には、取り合いは被制御機器とコンセ
ントアダプタ本体とが１：１対応のため従来例の
ような複数人数によるチエツクは不要となるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例のブロツク図、第２図
は同上のコンセントボツクスの要部断面図、第３
図ａ〜ｅは同上のコンセントアダプタ本体のカバ
ーを外した状態の正面図、カバーを被着した状態
の正面図、底面図、側面図及びコンセントボツク
スの正面図、第４図は同上の機能ブロツク図、第
５図は監視制御システムの概略ブロツク図、第６
図は従来例の機能ブロツク図、第７図は同上の構
成図である。 １は制御装置、２は信号線、３は電源線、４は
コンセントボツクス、５は電源コンセント、６は
信号コンセント、７は電源プラグ、８は信号プラ
グ、９は端子台、１０は変換装置、１１はコンセ
ントアダプタ本体を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被制御機器から情報を制御装置に伝送し、該制
   御装置に接続されている負荷を情報の内容にした
   がつて監視制御するようにした監視制御システム
   において、情報が伝送される信号線と電源供給用
   の電源線とを渡り配線可能としたコンセントボツ
   クスを形成し、電源線に接続されているコンセン
   トボツクス内の電源コンセントに接触接続する電
   源プラグと、信号線と接続されているコンセント
   ボツクス内の信号コンセントに接触接続する信号
   プラグと、被制御機器や制御装置に情報の授受と
   電源を供給する端子台と、被制御機器と制御装置
   との間を伝送する信号を所定のフオーマツトに変
   換する変換装置とを有するコンセントアダプタ本
   体を形成して成ることを特徴とする監視制御シス
   テムにおける端末装置。