JPH0577709U - ポテンショメータの温度補償装置 - Google Patents

ポテンショメータの温度補償装置

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JPH0577709U
JPH0577709U JP2500392U JP2500392U JPH0577709U JP H0577709 U JPH0577709 U JP H0577709U JP 2500392 U JP2500392 U JP 2500392U JP 2500392 U JP2500392 U JP 2500392U JP H0577709 U JPH0577709 U JP H0577709U
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magnetoresistive
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JP2500392U
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尚己 鮫島
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三輪精機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気抵抗素子を流れる電流自体に基づいて、
磁気抵抗素子の温度変化に伴う出力電圧を確実に補償す
る。 【構成】 一対の磁気抵抗素子18、19とマグネット
20とが相対移動可能に配置され、センサ出力端子2か
らマグネット20の回転角度に応じた出力電圧が出力さ
れるポテンショメータにおいて、両磁気抵抗素子18、
19に流れる電流を検出する抵抗16と、抵抗16の両
端の電圧によってシュミット・トリガ動作するアンプ1
3と、アンプ13の電圧と予め記憶された磁気抵抗素子
18、19との抵抗温度特性とを比較して磁気抵抗素子
18、19の温度を算出するとともに、この算出温度に
応じた温度補償値を算出しこの温度補償値に従ってセン
サ出力端子2の端子電圧を補正するマイクロコンピュー
タ11とを備えている。 【効果】 サーミスタを用いずに、磁気抵抗素子の温度
変化に即応して測定値を補償することができるため、大
型化を抑制できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ポテンショメータの温度補償装置に係り、特に、磁気抵抗素子とマ グネットとを用いて無接触で角度を検出するものに関し、例えば、車高調整用角 度センサとして用いるのに好適な半導体式無接触ポテンショメータの温度を補償 するものに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車高調整用角度センサに使用される無接触式ポテンショメータとして、 磁気抵抗素子とマグネットとを用いたものが知られている。
【0003】 このポテンショメータは略円形形状に配置された一対の磁気抵抗素子と、各磁 気抵抗素子に近接配置された半円形形状の永久磁石とを備えており、永久磁石が 各磁気抵抗素子に沿って移動することにより、磁気抵抗素子の抵抗値が変化し、 回転角度に応じた出力電圧を発生し得るようになっている。
【0004】 ところが、磁気抵抗素子を用いたポテンショメータでは、磁力に対する抵抗変 化率が温度によって変化するため、出力電圧が回転角度に応じて常に一定の状態 で変化しないという問題点がある。
【0005】 そこで、磁気抵抗素子に電圧を印加する回路中にサーミスタを挿入し、サーミ スタによって磁気抵抗素子の温度を補償するようにした温度補償回路が提案され ている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、サーミスタを用いたポテンショメータにおいては、磁気抵抗素子の近 傍にサーミスタを配置しなければならず、ポテンショメータ全体が大型になると ともに、部品コストが高くなる。
【0007】 さらに、磁気抵抗素子とサーミスタとの位置が離れている場合には、サーミス タの検出による温度と、磁気抵抗素子の実際の温度とが異なる結果になるため、 サーミスタによっては確実に温度補償することができない。
【0008】 本考案の目的は、磁気抵抗素子を流れる電流自体から磁気抵抗素子の温度変化 に伴う出力電圧を確実に補償することができるポテンショメータの温度補償装置 を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るポテンショメータの温度補償装置は、一対の磁気抵抗素子が直列 に接続されて、この磁気抵抗素子列の両端が電源にそれぞれ接続され、両磁気抵 抗素子の直列接続点がセンサ出力端子として構成され、磁気抵抗素子列の近傍に マグネットが相対移動可能に配置され、マグネットと各磁気抵抗素子との相対移 動に伴う変位量がセンサ出力端子から電圧信号として出力されるポテンショメー タにおいて、 前記直列接続された磁気抵抗素子列の一端と電源との間に挿入された抵抗素子 と、この抵抗素子の両端の電圧に基づいて磁気抵抗素子の温度を算出する温度算 出手段と、温度算出手段の算出温度に応じた温度補償値を算出する温度補償値算 出手段と、温度補償値算出手段の算出による温度補償値に従ってセンサ出力端子 の端子電圧を補正するセンサ出力補正手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】
【作用】
前記した手段によれば、磁気抵抗素子列と直列に接続された抵抗素子に電流が 流れると、この抵抗素子の両端の電圧に基づいて磁気抵抗素子の現実の温度が算 出される。そして、この算出された温度に応じた温度補償値が求められ、この温 度補償値に従ってセンサ出力端子の端子電圧が補正される。
【0011】 このように磁気抵抗素子を流れる電流自体に基づいて、磁気抵抗素子の温度変 化に伴う出力電圧を補償することができるため、磁気抵抗素子の温度変化に伴う 出力電圧を確実に補償することができる。
【0012】 しかも、サーミスタを用いる必要がないので、ポテンショメータが大型化にな るのを抑制することができる。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の一実施例であるポテンショメータの温度補償装置を示す図であ り、(a)は回路構成図、(b)はポテンショメータの構成図である。図2はそ の作用を説明するための説明図であり、(a)はポテンショメータの回転角と出 力電圧比との関係を示す特性図、(b)は温度と抵抗値との関係を示す磁気抵抗 素子の抵抗温度特性図である。
【0014】 本実施例において、本考案に係るポテンショメータの温度補償装置は、半導体 式無接触ポテンショメータの温度補償を行うように構成されており、温度補償装 置の要部は車高調整用のコントローラ10によって構成されている。
【0015】 このコントローラ10は車高調整演算および温度補償演算を行うためのマイク ロコンピュータ11とアンプ12、13と、抵抗14、15、16とを備えてお り、第1、第2および第3端子1、2、3にポテンショメータ17が接続されて いる。第3端子3は直流電源のプラス側に接続されており、第2端子(以下、セ ンサ出力端子ということがある。)2はポテンショメータ17のセンサ出力端子 に接続されている。
【0016】 ポテンショメータ17は、図1(b)に示されているように、略半円形の円弧 形状にそれぞれ形成された一対の磁気抵抗素子18、19と、半円形の板形状に 形成されたマグネット20とから構成されており、マグネット20が車高調整装 置の車高測定用の回転軸21に連結されている。
【0017】 そして、マグネット20が回転軸21を中心として両磁気抵抗素子18、19 の近傍を回動すると、両磁気抵抗素子18、19の抵抗値が磁界によって変化す る。この抵抗値の変化から、センサ出力端子2には図2(a)に示されるような 出力電圧が発生する。
【0018】 すなわち、マグネット20の回転角度に応じた出力電圧がセンサ出力端子2か ら出力される。このセンサ出力端子2に出力された電圧はアンプ12によって増 幅され、増幅された電圧がマイクロコンピュータ11に入力される。
【0019】 一方、第1磁気抵抗素子18の一端は第1端子1に接続されており、両磁気抵 抗端子18、19に流れる電流が抵抗16を介して流れるようになっている。そ して、抵抗16の両端電圧がアンプ13によって正帰還され、シュミット・トリ ガ動作された電圧がマイクロコンピュータ11に入力されるようになっている。 すなわち、アンプ13と抵抗14、15とはシュミット・トリガ回路として構成 されている。
【0020】 マイクロコンピュータ11は、図2(b)に示されているような、両磁気抵抗 素子18、19の抵抗温度特性に従ったデータを記憶したメモリーを備えており 、アンプ13から入力された電圧を基に両磁気抵抗素子18、19の温度を算出 する温度算出手段を構成するようになっている。
【0021】 さらに、マイクロコンピュータ11は、両磁気抵抗素子18、19の温度とし て算出された算出値に応じた温度補償値を算出する温度補償値算出手段を構成す るとともに、温度補償値算出手段の算出による温度補償値に従ってセンサ出力端 子2の端子電圧を補正するセンサ出力補正手段を構成するようになっている。
【0022】 そして、温度補償値および端子電圧を補正するに際しては、マグネット20が 中立位置にあるときの電圧がアンプ12から入力されたときに行うようになって いる。すなわち、センサ出力端子2の出力電圧が最大出力電圧の略半分の電圧に なったときに温度補償値を算出するようになっている。
【0023】 次に作用を説明する。 車高の変動に伴って、ポテンショメータ17のマグネット20が回転軸21を 中心として回動すると、マグネット20の回転角度に応じた電圧がセンサ出力端 子2から出力される。
【0024】 センサ出力端子2の出力電圧はアンプ12を介してマイクロコンピュータ11 に入力されており、センサ出力端子2の電圧が最大電圧の略半分の電圧になった 時点で温度補償演算が行われる。
【0025】 この補償演算は、第1端子が抵抗16を介して接続されたアンプ13の出力電 圧と、マイクロコンピュータ11のメモリーに記憶された前記両磁気抵抗素子1 8、19の抵抗温度特性に関するデータとが比較されることによって、両磁気抵 抗素子18、19の温度を算出することから開始される。
【0026】 両磁気抵抗素子18、19の温度が算出されると、この算出温度に従った温度 補償値が算出される。この温度補償値は算出温度に温度補償係数Knを掛算する ことによって求められる。
【0027】 そして、算出された温度補償値に従ってセンサ出力端子2の端子電圧が補正さ れる。この結果、両磁気抵抗素子18、19の抵抗値が温度によって変化しても 、センサ出力端子2からは温度変化にかかわらず、常に回転角度に応じた出力電 圧が出力されることになる。
【0028】 本実施例によれば、サーミスタを用いることなく、温度補償を行うことができ るため、ポテンショメータが大型化するのを抑制することができるとともに、温 度補償を確実に行うことができる。
【0029】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない 範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0030】 例えば、一対の磁気抵抗素子18、19は半円形の円弧状にそれぞれ形成して 、円形環状に配列するに限らず、直線形状にそれぞれ形成して、一直線に配列し てもよい。
【0031】 また、前記実施例では車高調整装置の角度検出に用いた場合につき説明したが 、本考案は直線上の変位を検出する等のポテンショメータの温度補償装置全般に 適用することができる。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、磁気抵抗素子を流れる電流自体を基に ポテンショメータの温度補償を行うように構成したため、磁気抵抗素子の抵抗値 が温度によって変化した時、この変化に合わせて出力電圧を補正することができ る。そして、サーミスタを用いる必要がないため、ポテンショメータが大型化す るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるポテンショメータの温
度補償装置を示す図であり、(a)は回路構成図、
(b)はポテンショメータの構成図である。
【図2】作用を説明するための説明図であり、(a)は
ポテンショメータの回転角と出力電圧比との関係を示す
特性図、(b)は温度と抵抗値との関係を示す磁気抵抗
素子の抵抗温度特性図である。
【符号の説明】
10…コントローラ、11…マイクロコンピュータ、1
2、13…アンプ、14、15、16…抵抗、17…ポ
テンショメータ、18、19…磁気抵抗素子、20…マ
グネット、21…回転軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁気抵抗素子が直列に接続され
    て、この磁気抵抗素子列の両端が電源にそれぞれ接続さ
    れ、両磁気抵抗素子の直列接続点がセンサ出力端子とし
    て構成され、磁気抵抗素子列の近傍にマグネットが相対
    移動可能に配置され、マグネットと各磁気抵抗素子との
    相対移動に伴う変位量がセンサ出力端子から電圧信号と
    して出力されるポテンショメータにおいて、 前記直列接続された磁気抵抗素子列の一端と電源との間
    に挿入された抵抗素子と、この抵抗素子の両端の電圧に
    基づいて磁気抵抗素子の温度を算出する温度算出手段
    と、温度算出手段の算出温度に応じた温度補償値を算出
    する温度補償値算出手段と、温度補償値算出手段の算出
    による温度補償値に従ってセンサ出力端子の端子電圧を
    補正するセンサ出力補正手段とを備えていることを特徴
    とするポテンショメータの温度補償装置。
JP1992025003U 1992-03-25 1992-03-25 ポテンショメータの温度補償装置 Expired - Lifetime JP2554899Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57162405A (en) * 1981-03-31 1982-10-06 Kogyo Gijutsuin Noncontact potentiometer
JPS6447909A (en) * 1987-08-19 1989-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd Position detecting apparatus

Patent Citations (2)

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