JPH069306Y2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH069306Y2
JPH069306Y2 JP13665789U JP13665789U JPH069306Y2 JP H069306 Y2 JPH069306 Y2 JP H069306Y2 JP 13665789 U JP13665789 U JP 13665789U JP 13665789 U JP13665789 U JP 13665789U JP H069306 Y2 JPH069306 Y2 JP H069306Y2
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宏三 京和泉
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サンテスト株式会社
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は位置検出装置、特に磁気抵抗素子を用いて、非
接触で被検出体の位置を検出できる位置検出装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、磁気抵抗素子を用いた位置検出装置として第2図
〜第5図に示されるものがある。即ち、被検出体である
ロッド20は強磁性体で構成されており、その周囲には等
ピッチ(P)で溝21が形成されている。したがって、ロッ
ド20の周面にはその移動方向に低透磁率部(溝)21と高
透磁率部22とが交互にかつ等ピッチで設けられることに
なる。ロッド20の周面近傍には検出センサ23が配置され
ており、この検出センサ23には2個の磁気抵抗素子24,2
5がロッド20の移動方向に並んだ状態に配置されてい
る。両磁気抵抗素子24,25は差動型に接続されており、
その両端には一定電圧±Vsが印加され、中間部が出力
端子として取り出されている。磁気抵抗素子24,25の上
部には永久磁石26が配置されており、その磁束が磁気抵
抗素子24,25を貫いてロッド20に対してほぼ直角方向に
作用するように磁極の向きが設定されている。
ここで、上記位置検出装置の動作を説明する。まず、第
2図においては磁気抵抗素子24の真下に高透磁率部22が
位置し、磁気抵抗素子25の真下には低透磁率部21が位置
しているので、永久磁石26の磁束は磁気抵抗素子24に多
く流れ、磁気抵抗素子25には相対的に少ない磁束しか流
れない。磁気抵抗素子24,25は周知のとおり、それを通
過する磁束の量が多くなると、それに比例して抵抗値が
増大する特徴を持つので、第2図の状態では出力電圧V
outは−VSに近づき、第6図のA点のようになる。
次に、ロッド20(または検出センサ23)が1/4ピッチ移
動して第3図の状態になると、磁気抵抗素子24,25に流
れる磁束が平衡する。そのため、両磁気抵抗素子24,25
の抵抗値が同じになるから、出力電圧Voutは±VSの中
間点B、即ち0vとなる。
このようにして第4図,第5図へと1/4ピッチずつ移動
すると、出力電圧VoutはそれぞれC点,D点へと変化
する。つまり、ロッド20の1ピッチ内で出力電圧Vout
は第6図実線のように正弦波状に変化することになる。
上記のようにハーフブリッジに組まれた磁気抵抗素子2
4,25の特性が全く同じであれば、第6図実線で示すよう
な0vを中心とした理想的な出力電圧Voutを得ること
ができる。ところで、磁気抵抗素子は一般にInSb(イン
ジウム・アンチモン)等により製作されているが、磁気
に対する感度にバラツキが生じるのを避けることが出来
ない。その結果、第6図破線で示すように出力電圧V
outが理想とする信号波形(実線で示す)からずれてし
まうことが多い。
この問題を解決する方法として、第7図のように一方の
入力端に補正抵抗30を挿入し、磁気抵抗素子24,25の磁
気感度バラツキを補正することが考えられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、この方法では磁気抵抗素子24,25の温度変化
に対する感度補正が難しくなるという問題がある。即
ち、一般に磁気抵抗素子は磁束密度の変化に対してだけ
でなく、温度変化に対してもその抵抗値が変化する。こ
の温度による影響を最小限に抑制するため、磁気抵抗素
子24,25を上記のようにハーフブリッジに組んでその中
点電圧から出力電圧Voutを得ているが、外部に温度係
数の異なる補正抵抗30を挿入すると、一定温度の下では
補正の目的を達するものの、温度変化を受けると補正の
効果が減殺されてしまう。
そこで、本考案の目的は、磁気抵抗素子の感度バラツキ
を補正し、精度の高い位置検出が可能な位置検出装置を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案は、透磁率の異なる部
分が交互に設けられた被検出体と、被検出体に対して相
対移動可能に近接配置された少なくとも2個一組の磁気
抵抗素子と、磁束が磁気抵抗素子を貫いて被検出体に対
してほぼ直角方向に作用するように、磁気抵抗素子に対
して相対移動不能に配置された主永久磁石とを備え、磁
気抵抗素子は互いに直列接続され、両磁気抵抗素子の両
端に信号が入力され、その中央より信号が出力されるよ
うにした位置検出装置において、磁気抵抗素子の配列方
向に位置調節可能で、主永久磁石より磁気抵抗素子の配
列方向の寸法が小さく、かつその磁束が磁気抵抗素子を
貫いて被検出体に対してほぼ直角方向に作用する副永久
磁石を設けたものである。
〔作用〕
即ち、ハーフブリッジに組んだ2個の磁気抵抗素子のう
ち一方の感度が弱い場合には、この弱い方の磁気抵抗素
子の近くに副永久磁石を配置する。これにより、感度の
弱い磁気抵抗素子には他の磁気抵抗素子に比べてより多
くの磁束が流れ、両方の磁気抵抗素子の磁気感度を見掛
け上、同一にすることができる。
なお、副永久磁石の位置調整は、磁気抵抗素子の中央か
ら出力される信号を見ながら、その最も理想的な出力波
形が得られる位置へ移動させ、この位置で固定すればよ
い。
〔実施例〕
第1図は本考案にかかる位置検出装置をロッド1の変位
検出に適用した一例を示す。
ロッド1は従来と同様に強磁性体で構成されており、そ
の周面には移動方向に高透磁率部2と低透磁率部3とが
交互にかつ等ピッチ(P)で設けられている。ロッド1の
周面近傍には検出センサ4が近接配置されており、この
検出センサ4の内部には2個の磁気抵抗素子5,6がロ
ッド1の移動方向に並んだ状態に配置されている。上記
磁気抵抗素子5,6間の距離lは1/2ピッチに設定され
ている。
上記磁気抵抗素子5,6は直列接続されており、その両
端にはそれぞれ電圧±VSが印加され、中間部より出力
電圧Voutが取り出されている。磁気抵抗素子5,6の
上部中央には主永久磁石7が配置されており、主永久磁
石7は磁気抵抗素子5,6に対して相対移動不能であ
る。主永久磁石7は、その磁束が磁気抵抗素子5,6を
貫いてロッド1に対してほぼ直角方向に作用するように
磁極の向きが設定されている。主永久磁石7の上面に
は、主永久磁石7より磁気抵抗素子5,6の配列方向の
寸法が小さい感度補正用の副永久磁石8が置かれてお
り、両永久磁石7,8の極性を図のように同一方向に向
ければ、副永久磁石8は主永久磁石7の上面に吸着され
る。副永久磁石8の磁束も、主永久磁石7と同様に、磁
気抵抗素子5または6を貫いてロッド1に対してほぼ直
角方向に作用する。上記のように副永久磁石8が主永久
磁石7に吸着されているので、副永久磁石8を磁気抵抗
素子5,6の配列方向(第1図矢印方向)の任意の位置
に移動させても、副永久磁石8を保持するための手段が
不要である。
なお、上記位置検出装置の動作は従来(第2図〜第5
図)と同様であるため、説明を省略する。
ここで、磁気抵抗素子5,6に磁気感度バラツキがある
場合、その感度補正方法について説明する。
まず、ロッド1または検出センサ4を相対移動させ、第
1図のように主永久磁石7の磁束が両方の磁気抵抗素子
5,6に平衡して流れる位置に調整する。このとき、両
磁気抵抗素子5,6に感度バラツキがなければ、その抵
抗値が同じになり、出力電圧Voutは0vとなるが、例
えば左側の磁気抵抗素子5の感度が右側の磁気抵抗素子
6に比べて低いと、左側の磁気抵抗素子5の抵抗値が低
く、出力電圧Voutは+VS側へ偏ることになる。そこ
で、副永久磁石8を左方向へ移動させて、その磁束が感
度の低い左側の磁気抵抗素子5に多く流れるように調整
する。具体的には、出力電圧Voutが0vとなるような
位置へ副永久磁石8を移動させ、この位置で副永久磁石
8を主永久磁石7に対して接着等の手段によって固定す
ればよい。このようにして、副永久磁石8の磁束によっ
て出力電圧Voutの偏りを補正でき、第6図実線で示す
ような理想的な出力信号が得られる。
上記のように副永久磁石8で磁気抵抗素子5,6の磁気
感度を補正すれば、従来(第7図参照)の場合と異な
り、磁気抵抗素子5,6のハーフブリッジ回路には温度
係数の異なる感度補正部品が挿入されないので、温度が
変化しても補正効果には全く支障がない。
なお、本考案は副永久磁石8によって磁気抵抗素子5,
6の感度バラツキを補正するのであるが、主永久磁石7
の磁気抵抗素子5,6に対する位置を調整すれば、副永
久磁石8を用いなくても理論的にはほぼ同様の補正効果
を得ることが可能である。しかしながら、この方法で
は、主永久磁石7の僅かな位置の変化で感度が大きく変
動するため、調整作業に多大の時間を必要とし、実用的
でない。これに対し、本考案では主永久磁石7は2個の
磁気抵抗素子5,6の中央位置に固定しておき、副永久
磁石8の位置を調整するのみで感度補正ができるので、
調整が極めて簡単で実用的である。特に、副永久磁石8
を主永久磁石7に吸着させれば、調整作業は更に簡単と
なる。
また、本考案は磁気抵抗素子5,6の感度バラツキだけ
でなく、主永久磁石7自身の磁束バラツキも副永久磁石
8によって補正することが可能である。例えば、主永久
磁石7の左側半分が右側半分に比べて磁束密度が低い場
合には、副永久磁石8を左側へ移動させることにより、
磁束バラツキを補正できる効果がある。
なお、本考案で使用される被検出体としては、周面に溝
を設けたロッドに限らず、周面に銅箔などの低透磁率材
料を一定ピッチで巻きつけたロッドや、ロッドの表面を
レーザー等で局部的に処理することにより、同一材料上
に高透磁率部と低透磁率部とを形成したものでもよい。
さらに、被検出体は棒状体に限らず、円板や平板など如
何なる形状であってもよい。
また、本考案は2個の磁気抵抗素子をハーフブリッジに
組んだものであるが、これを本願出願人が特願昭63-304
535号で提案したように、差動型に接続された2個2組
の磁気抵抗素子の両端に時間位相が90度異なる交流信号
を入力し、各組の磁気抵抗素子の中央より出力される信
号を演算手段で加算または減算する位置検出装置に適用
してもよい。
さらに、本考案は副永久磁石を感度調整のために移動さ
せた後、接着等で固定するものに限らず、副永久磁石を
装置に組み込んだ後、調整ねじ等によって外部から副永
久磁石の位置を調整し得るようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案によれば主永久磁
石に対して副永久磁石を付加し、この副永久磁石の位置
を調整することにより、2個の磁気抵抗素子の感度バラ
ツキを補正するようにしたので、簡単に感度の補正を行
うことができ、高精度の位置検出が可能となる。そし
て、本考案では磁気抵抗素子のハーフブリッジ回路に温
度特性の異なる別部品が挿入されないので、温度変化に
対する補正効果が全く損なわれない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる位置検出装置をロッドの変位検
出に使用した一例の断面図、第2図以下は従来例を示
し、第2図〜第5図は従来の位置検出装置の動作を示す
断面図、第6図はその出力信号波形図、第7図は他の従
来例の断面図である。 1…ロッド(被検出体)、2…高透磁率部、3…低透磁
率部、4…検出センサ、5,6…磁気抵抗素子、7…主
永久磁石、8…副永久磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透磁率の異なる部分が交互に設けられた被
    検出体と、被検出体に対して相対移動可能に近接配置さ
    れた少なくとも2個一組の磁気抵抗素子と、磁束が磁気
    抵抗素子を貫いて被検出体に対してほぼ直角方向に作用
    するように、磁気抵抗素子に対して相対移動不能に配置
    された主永久磁石とを備え、磁気抵抗素子は互いに直列
    接続され、両磁気抵抗素子の両端に信号が入力され、そ
    の中央より信号が出力されるようにした位置検出装置に
    おいて、 磁気抵抗素子の配列方向に位置調節可能で、主永久磁石
    より磁気抵抗素子の配列方向の寸法が小さく、かつその
    磁束が磁気抵抗素子を貫いて被検出体に対してほぼ直角
    方向に作用する副永久磁石を設けたことを特徴とする位
    置検出装置。
JP13665789U 1989-11-24 1989-11-24 位置検出装置 Expired - Lifetime JPH069306Y2 (ja)

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JP2004103780A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Nec Tokin Corp 磁気インピーダンス素子
JP6103640B2 (ja) * 2013-07-16 2017-03-29 アルプス電気株式会社 位置検出装置
JP6536478B2 (ja) * 2016-05-17 2019-07-03 株式会社デンソー 位置センサ

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