JPH05776Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、冷凍商品等を収納する低温シヨーケ
ースに関するものである。

（従来の技術） 従来、第４図に示すように、物品載置台６の天
板６ａの背側端部と背板６ｂの上端とがビス６ｃ
により直角方向に締着され、又背板６ｂの下端
が、ケース本体１の外箱後板５０の上部に、ビス
５０ｄにより締結された低温シヨーケースが知ら
れている。

このような低温シヨーケースにおいては、その
正面側が顧客に対面するため、その正面側の展示
効果の低下を防止することを要し、このシヨーケ
ースの正面側にはビス等が顧客に目視されないよ
うな構造としている。他方、シヨーケースの背面
側は店舗等の壁面に向つて設置されるため、シヨ
ーケース背面側の外観上の見栄えを考慮すること
なく、物品載置台６の天板６ａと背板６ｂ、背板
６ｂと外箱後板５０とがそれぞれ各ビス６ｃ，５
０ｄにより締結され、背面側に剥き出しとなつて
いる。

（考案が解決しようとする問題点） このような低温シヨーケースではその載置場所
が店舗の壁面側に固定されるため、現今において
は店舗中央側のスペースの有効利用を図るため、
低温シヨーケースを店舗内の通路内にも設置する
傾向がある。

しかしながら、このようなシヨーケースを設置
するときは、シヨーケースの正面は勿論のこと、
背面も顧客に目視されるため、低温シヨーケース
の展示効果が著しく低下するという問題点を有し
ていた。

また、各ビス６ｃ，５０ｄにより天板６ａ、背
板６ｂ及び外箱後板５０を締結する構造では、シ
ヨーケースが横方向に長く構成されているものに
おいては、多数のビス止めが必要となり、その組
立も煩雑なものとなつていたし、また、このビス
６ｃ，５０ｄによる固定の際に、そのビス６ｃ，
５０ｄの締結力に伴ない、ビス止め部間が外側に
歪むという問題点を有していた。

更に、物品載置台６の天板６ａ上に収納商品の
付属物品が載置される場合があるが、この付属物
品の重量が重いときは天板６ａが歪み、低温シヨ
ーケースの天板６ａが変形するという問題点を有
していた。

本考案の目的は、前記従来の問題点に鑑み、背
面側の外観が良く、かつ、物品載置台と外箱後板
との組付性が良く、更には、物品載置台の強度が
向上した低温シヨーケースを提供することにあ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記問題点を解決するため、ケース本
体の背面側上方に収容商品の付属物品等を載置す
る物品載置台を備えた低温シヨーケースにおい
て、前記物品載置台の天板における前記ケース本
体の背面側端部をコーナー部が曲面形状となる如
く下方に延長して該物品載置台の背板を形成する
とともに、前記ケース本体の外箱後板の上端を該
ケース本体の内側に凹所を形成するように延設
し、前記凹所に前記背板の下端を嵌合したことを
特徴とする。

（作用） 本考案によれば、物品載置台の天板及び背板が
一体に形成され、両者の連結部即ちコーナー部が
曲面形状となつているから、この天板上に重量の
重い物品が載置されたときも、このコーナー部の
曲面により付与される弾撥力が作用し、天板が変
形することがない。

また、物品載置台の天板から伸びる背板の下端
がケース本体の内側に形成された外箱後板の凹所
に嵌合して連結するため、連結用のビスを用いる
ことを要せず、低温シヨーケースの外観を損なう
ことがなく、かつ、組付も簡単となる。

（実施例） 第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示すも
ので、従来例と同一構成部分は同一符号をもつて
表わす。すなわち１は前壁１ｃ上部から上部前面
側にわたり開口した横長の低温シヨーケース本体
（以下ケース本体と云う。）、２は該ケース本体１
の底壁１ａの下方に設けた機械室で、凝縮器３、
凝縮器冷却用送風機４及び圧縮機５を収納してい
る。６は該ケース本体１の上部背面側に設けられ
た物品載置台で、ケース本体１に収容される商品
の付属品等が載置される。７は該ケース本体１の
前記開口を開閉する引違いタイプの開閉引戸、８
は該ケース本体１、該機械室２、該物品載置台６
及び該開閉引戸７の長手方向両側を覆い且つ周囲
に化粧枠８ａ，８ｂを装着した該ケース本体１の
側壁である。前記機械室２の背面には、排熱口９
ａを有する機械室カバー９を設けている。前記物
品載置台６は天板６ａの背面側を垂直下方に湾曲
（曲面部６a′）させて背板６ｂとなし、側背板６
ｂの下端にはケース本体１の内面に向つて水平に
伸びる水平板６ｄが延設され、該水平板６ｄの先
端には、垂直下方に伸びる垂直板６ｅが延設され
ている。一方前記背壁１ｂの外箱後板５０の上部
には逆Ｕ字部５０ａと、該逆Ｕ字部５０ａに先端
が連設されるＵ字部（凹所）５０ｂとが設けられ
ている。又前記物品載置台６の背板６ｂには空気
吸入口１０、前板６ｆの上部には空気吐出口１１
をそれぞれ設けている。１２は上部断熱体、１３
は送風通路、１５は取付板１４上に装着された送
風機である。

前記各開閉引戸７は、該物品載置台６の前板６
ｆ側から該ケース本体１の前方に延びる水平片７
ａと、該水平片７ａの先端から垂直下方に延びる
垂直片７ｂとからなる。該水平片７ａは、一端長
手方向を引戸枠２０にて挟着され、該引戸枠２０
の両端近傍にて垂直方向に、回動自由となるよう
に軸止した２個の車輪２１ａを介して、後部案内
レール２２上に載置している。

一方前記垂直片７ｂは、一端長手方向を引戸枠
２０にて挟着され、該引戸枠２０の両端近傍にて
垂直方向に回動自由となるように軸止した２個の
車輪２１ｂを介して前部案内レール２３上に載置
している。

本実施例によれば、前記物品載置台６を前記外
箱後板５０に装着する際には、前記物品載置台６
の水平板６ｄの下面が前記外箱後板５０の逆Ｕ字
部５０ａの頂部５０ｃで当接するように、前記物
品載置台６の垂直板６ｅを前記外箱後板５０のＵ
字部５０ｂの上縁から嵌合させる。又前記物品載
置台６の前記天板６ａと前記背板６ｂとは滑らか
な曲面形状を有するコーナ部を介して一体構造に
て連設されている。

このように、物品載置台６の天板６ａと背板６
ｂが一体に形成され、その垂直板６ｅを外箱後板
５０のＵ字部５０ｂに嵌合するだけで物品載置台
６と外箱後板５０が連結されるため、ビスを用い
ずに、簡単に組付けることができ、更には、従来
の如く、ビスを用いることに伴なう背板６ｂ及び
外箱後板５０の歪みも未然に防止できる。

また、物品載置台６の天板６ａと背板６ｂとの
延設コーナー部分が曲面部６a′となつているた
め、物品載置台６に重い物品が載置されるときで
も、曲面部６a′により付与される弾撥力によりこ
の物品の荷重が支えられ、天板６ａが変形するこ
とがない。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、物品載
置台の天板及び背板が一体に形成され、両者の連
結部即ちコーナー部が曲面形状となつているか
ら、この天板上に重量の重い物品が載置されたと
きも、このコーナー部の曲面により付与される弾
撥力が作用し、天板が変形することがなく、物品
載置台が強固なものとなる。

また、物品載置台の天板から延びる背板の下端
がケース本体の内側に形成された外箱後板の凹所
に嵌合して連結されるため、連結用のビスを用い
ることを要せず、低温シヨーケースの外観を損な
うことがなく、かつ、組付も簡単となるという利
点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案にかかわる低温シヨ
ーケースを示すもので、第１図は断面図、第２図
は背面斜視図、第３図は要部切欠き断面図であ
る。第４図は従来例を示す要部切欠き断面図であ
る。 図中、１……ケース本体、６……物品載置台、
６ａ……天板、６ｂ……背板、６ｃ……ビス、６
ｄ……水平板、６ｅ……垂直板、５０……外箱後
板、５０ａ……逆Ｕ字部、５０ｂ……Ｕ字部、５
０ｃ……頂部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケース本体の背面側上方に収容商品の付属物品
   等を載置する物品載置台を備えた低温シヨーケー
   スにおいて、 前記物品載置台の天板における前記ケース本体
   の背面側端部をコーナー部が曲面形状となる如く
   下方に延長して該物品載置台の背板を形成すると
   ともに、 前記ケース本体の外箱後板の上端を該ケース本
   体の内側に凹所を形成するように延設し、 前記凹所に前記背板の下端を嵌合した ことを特徴とする低温シヨーケース。