JPH0577398U - シールド掘進機のエレクタ - Google Patents
シールド掘進機のエレクタInfo
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- JPH0577398U JPH0577398U JP2310392U JP2310392U JPH0577398U JP H0577398 U JPH0577398 U JP H0577398U JP 2310392 U JP2310392 U JP 2310392U JP 2310392 U JP2310392 U JP 2310392U JP H0577398 U JPH0577398 U JP H0577398U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2台のエレクタを設置しても設置スペースや
掘進作業に必要なスペースの確保ができ、回転フレーム
の旋回もスムーズに行うことを可能とすること。 【構成】 回転フレーム11に取付けたロッドサポート
13に第1吊りビーム14と第2吊りビーム18のそれ
ぞれのガイドロッド15,19を二重筒構造として互い
に反対側で半径方向に往復移動できるように装着する。
ロッドサポート13と2つのガイドロッド15,19を
三重筒構造として回転フレーム11への設置スペースを
最少限とする一方、2つの吊りビーム14,18を互い
に反対側に配置してカウンタウエイトと兼用して回転フ
レーム11の旋回の円滑化と省トルクを図る。また、2
つのエレクタ17,21を設置し、一方を予備エレクタ
として機能させ、ロボット化によるセグメントの組立作
業の信頼性向上も図る。
掘進作業に必要なスペースの確保ができ、回転フレーム
の旋回もスムーズに行うことを可能とすること。 【構成】 回転フレーム11に取付けたロッドサポート
13に第1吊りビーム14と第2吊りビーム18のそれ
ぞれのガイドロッド15,19を二重筒構造として互い
に反対側で半径方向に往復移動できるように装着する。
ロッドサポート13と2つのガイドロッド15,19を
三重筒構造として回転フレーム11への設置スペースを
最少限とする一方、2つの吊りビーム14,18を互い
に反対側に配置してカウンタウエイトと兼用して回転フ
レーム11の旋回の円滑化と省トルクを図る。また、2
つのエレクタ17,21を設置し、一方を予備エレクタ
として機能させ、ロボット化によるセグメントの組立作
業の信頼性向上も図る。
Description
【0001】
この考案は、シールド掘進機のエレクタに関し、シールド本体内でセグメント を組立てるエレクタを1台増設して2台設置する場合の掘進作業等に必要な空間 の確保等ができるようにしたものである。
【0002】
シールドといわれる鋼製の枠を推進させながら掘進するトンネル構築法の一つ であるシールド工法は軟弱地盤や都市部のトンネルの構築に利用されており、こ のための装置としてシールド掘進機が使用される。
【0003】 このシールド掘進機では、先端部のカッタによる掘削にともなって円筒状のシ ールドフレームをシールドジャッキで推進させ、前進によって形成された空間で セグメントの組立を行い、掘進とセグメントの組立を繰り返してトンネルを構築 する。
【0004】 このセグメントの組立を行うためシールド掘進機には、エレクタが備えられて おり、たとえば図3に示すように、エレクタ1には、シールド本体2のテール部 の内周に沿って転動する複数の車輪3によってシールド本体2と同心上で回転で きるように支持されたリング状の回転フレーム4が備えられるとともに、この回 転フレーム4に取付けた2本のアーム(図示せず)に円筒状のロッドサポート5 が取付けられ、これら2つのロッドサポート5に沿って半径方向に摺動可能にガ イドロッド6が装着されている。そして、これらガイドロッド6の先端部を連結 するように吊りビーム7が取付けられ、その中央部にセグメントSの組立に必要 な把持機構や位置決め機構、ボルト締結機構などが装備されており、回転フレー ム4の回転と吊りビーム7の半径方向への往復移動との組合せによってシールド 本体2の任意の位置でセグメントSの組立ができるようになっている。
【0005】 従来、このようなエレクタ1で組立てられるセグメントは1種類だけであった が、大断面のトンネルを構築して多用途に使用する場合等には、通常のコンクリ ート製のセグメントのほか連結部等に鋼板製などの特種セグメントを用いる場合 があり、2種類のセグメントを組立てることができる機能がエレクタに要求され ることがある。
【0006】 そこで、エレクタを改造して1つのエレクタで2種類のセグメントの組立てが できるようにすることが考えられる。
【0007】
ところが、1つのエレクタで2種類のセグメントの組立てができるようにする と、構造が複雑になるとともに、重量が増大し、回転フレーム4の一部分が重く なってスムーズな旋回ができなくなったり、旋回に必要なトルクの増大を招いて しまうという問題がある。
【0008】 また、従来と同一構造で組立対象を各セグメントだけ1種類としたエレクタを 2台設置するようにすることも考えられるが、回転フレームに4本のアームを必 要とするなど設置スペースの確保が難しくなったり、掘進作業に必要な旋回内径 部分のスペースの確保も難しくなるという問題がある。
【0009】 この考案は、かかる従来技術の課題に鑑みてなされたもので、2台のエレクタ を設置しても設置スペースや掘進作業に必要なスペースの確保ができ、回転フレ ームの旋回もスムーズに行うことなどができるシールド掘進機のエレクタを提供 しようとするものである。
【0010】
上記従来技術が有する課題を解決するため、この考案のシールド掘進機のエレ クタは、シールド掘進機のシールド本体内で旋回するとともに半径方向に往復移 動する吊りビームを介してセグメントを組立てるシールド掘進機のエレクタにお いて、前記シールド本体内で旋回する回転フレームに中空状のロッドサポートを 取付け、このロッドサポートの内面に沿って半径方向に往復移動可能に第1吊り ビームの中空状のガイドロッドを装着する一方、この第1吊りビームのガイドロ ッド内面に沿って第1吊りビームと反対側の半径方向に往復移動可能に第2吊り ビームのガイドロッドを装着したことを特徴とするするものである。
【0011】
このシールド掘進機のエレクタによれば、回転フレームに取付けたロッドサポ ートに第1吊りビームと第2吊りビームのそれぞれのガイドロッドを二重筒構造 として互いに反対側で半径方向に往復移動できるように装着しており、ロッドサ ポートと2つのガイドロッドを三重筒構造として回転フレームへの設置スペース を最少限とする一方、2つの吊りビームを互いに反対側に配置してカウンタウエ イトと兼用して回転フレームの旋回の円滑化と省トルクを図るようにする。
【0012】 また、2つのエレクタを設置することにより、一方を予備エレクタとして機能 させることでロボット化によるセグメントの組立作業の信頼性向上も図るように している。
【0013】
以下、この考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1および図2はこの考案のシールド掘進機のエレクタの一実施例にかかる概 略構成図および部分拡大断面図である。
【0014】 このシールド掘進機のエレクタ10はシールド掘進機の先端部内側に固定支持 された円筒状の作業台8の外周に沿って回転できるように支持された回転フレー ム11を備えている。この回転フレーム11は、図示省略したが、作業台8の外 周に取付けたリング状の軸受を介してシールド本体2の中心軸と同心上で旋回可 能とされ、回転フレーム11に取付けたリングギヤに固定側に取付けた駆動モー タのピニオンを噛み合わせるなどして駆動されるようになっている。
【0015】 この回転フレーム11には、2本のアーム12を介して中空円筒状のロッドサ ポート13がその中心軸が半径方向と平行に配置され、しかも2つのロッドサポ ート13が作業台8を挾む両側に平行に固定してある。
【0016】 このロッドサポート13には、第1吊りビーム14が先端部に連結された2本 の中空状のガイドロッド15が軸受16を介して装着され、半径方向に往復移動 可能となっている。この第1吊りビーム14のガイドロッド15は、その長さが 第1吊りビーム14に取付けた1つのエレクタ17を構成するセグメント組立用 の把持機構、位置決め機構、ボルト締結機構などで所定の作業ができるように定 められ、最大限に伸長させたとき(図1中での左半分の上側に示す状態のとき) にもロッドサポート13から抜け出ないようにしてある。
【0017】 これら中空状の第1吊りビーム14のガイドロッド15の内面には、第2吊り ビーム18が先端部に連結された2本の中実のガイドロッド19が軸受20を介 して装着され、第1吊りビーム14と反対側で半径方向に往復移動可能となって おり、第1吊りビーム14と第2吊りビーム18が回転フレーム11の両側に位 置している。この第2吊りビーム18のガイドロッド19は、その長さが第2吊 りビーム18に取付けたもう1つのエレクタ21を構成するセグメント組立用の 把持機構、位置決め機構、ボルト締結機構などで所定の作業ができるように定め られ、最大限に伸長させたとき(図1中での左半分の下側に示す状態のとき)に も第1吊りビーム14のガイドロッド15から抜け出ないようにしてある。
【0018】 また、アーム12に取付けられたロッドサポート13には、図2に示すように 、円筒状の保護カバー22の基端が固定され、第1吊りビーム14のガイドロッ ド15の外側を被接触状態で覆って先端が開放状態となっている。
【0019】 なお、他の構成は従来のエレクタと同一である。
【0020】 このように構成したシールド掘進機のエレクタ10では、たとえば通常のコン クリート製のセグメントSの組立を行う場合に、第1吊りビーム14に取付けた セグメント組立用の把持機構、位置決め機構、ボルト締結機構などで構成された エレクタ17を使用する。この場合には、第2吊りビーム18を固定状態として そのガイドロッド19と回転フレーム11のロッドサポート13とに沿って、図 1中の左上半分に示すように、第1吊りビーム14のガイドロッド15が半径方 向に往復移動するとともに、回転フレーム11の旋回との組合わせによって所望 の位置でのセグメントの組立ができる。
【0021】 一方、たとえば鋼製の特殊セグメントの組立を行う場合には、第2吊りビーム 18に取付けたセグメント組立用の把持機構、位置決め機構、ボルト締結機構な どで構成されたエレクタ21を使用する。この場合には、第1吊りビーム14を 固定状態としてそのガイドロッド15に沿って、図1中の左下半分に示すように 、第2吊りビーム18のガイドロッド19が半径方向に往復移動するとともに、 回転フレーム11の旋回との組合わせによって所望の位置でのセグメントの組立 ができる。
【0022】 このように2つのエレクタ17,21をそれぞれ通常セグメント用と特殊セグ メント用にしておくことで、セグメントの種類に応じて簡単に切替えて組立作業 を行うことができ、しかも2つのエレクタ17,21の支持部分が三重筒構造と してあるので、従来の1つのエレクタだけを設置する場合とほとんど同一の設置 スペースでよく、極力スペースを小さくでき掘進作業などに支障がない。
【0023】 また、2つのエレクタ17,21を同一機能としておくことで、一方のエレク タ17または21が故障した場合などには、他方を予備エレクタとして使用する ことができる。なお、この場合のエレクタ17,21に必要な機能としては、使 用するセグメントに応じて1種類のセグメントだけの組立を行う場合には、その セグメントだけの組立を行う機能とし、2種類の異なるセグメントの組立を行う 場合には、一方を通常セグメントのみの組立用とし、他方を両方の組立用などと するなど予備機として必要な共通作業に対して同一機能を備えているものであれ ば良く、必ずしも2つのエレクタを全く同一の機能とする必要はない。
【0024】 なお、この考案は、上記各実施例に限定するものでなく、この考案の要旨を変 更しない範囲で各構成要素に変更を加えるようにしても良い。
【0025】
以上、一実施例とともに具体的に説明したようにこの考案のシールド掘進機の エレクタによれば、回転フレームに取付けたロッドサポートに第1吊りビームと 第2吊りビームのそれぞれのガイドロッドを二重筒構造として互いに反対側で半 径方向に往復移動できるように装着したので、ロッドサポートと2つのガイドロ ッドを三重筒構造として回転フレームへの設置スペースを最少限とすることがで きる。
【0026】 また、2つの吊りビームを互いに反対側に配置しているので、それぞれの吊り ビームをカウンタウエイトと兼用することができ、回転フレームの旋回の円滑化 をはかることができるとともに、少ない均一な回転トルクで旋回することができ る。
【0027】 さらに、2つのエレクタを設置するようにしたので、一方を予備エレクタとし て機能させることもでき、セグメントの組立作業の信頼性を向上できるとともに 、ロボット化する場合の信頼性向上に有効となる。
【図1】この考案のシールド掘進機のエレクタの一実施
例の概略構成図である。
例の概略構成図である。
【図2】この考案のシールド掘進機のエレクタの一実施
例の部分拡大断面図である。
例の部分拡大断面図である。
【図3】従来のシールド掘進機のエレクタの概略構成図
である。
である。
2 シールド本体 8 作業台 10 シールド掘進機のエレクタ 11 回転フレーム 12 アーム 13 ロッドサポート 14 第1吊りビーム 15 ガイドロッド 16 軸受 17 第1のエレクタ 18 第2吊りビーム 19 ガイドロッド 20 軸受 21 第2のエレクタ 22 保護カバー
Claims (1)
- 【請求項1】 シールド掘進機のシールド本体内で旋回
するとともに半径方向に往復移動する吊りビームを介し
てセグメントを組立てるシールド掘進機のエレクタにお
いて、前記シールド本体内で旋回する回転フレームに中
空状のロッドサポートを取付け、このロッドサポートの
内面に沿って半径方向に往復移動可能に第1吊りビーム
の中空状のガイドロッドを装着する一方、この第1吊り
ビームのガイドロッド内面に沿って第1吊りビームと反
対側の半径方向に往復移動可能に第2吊りビームのガイ
ドロッドを装着したことを特徴とするシールド掘進機の
エレクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2310392U JPH0577398U (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | シールド掘進機のエレクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2310392U JPH0577398U (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | シールド掘進機のエレクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0577398U true JPH0577398U (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=12101131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2310392U Pending JPH0577398U (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | シールド掘進機のエレクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0577398U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021095733A (ja) * | 2019-12-17 | 2021-06-24 | 株式会社奥村組 | エレクタ装置、覆工体構築システムおよび覆工体の構築方法 |
JP2023173648A (ja) * | 2022-05-26 | 2023-12-07 | Jfeエンジニアリング株式会社 | バッテリ交換装置用制御装置、バッテリ交換装置、およびバッテリ交換方法 |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP2310392U patent/JPH0577398U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021095733A (ja) * | 2019-12-17 | 2021-06-24 | 株式会社奥村組 | エレクタ装置、覆工体構築システムおよび覆工体の構築方法 |
JP2023173648A (ja) * | 2022-05-26 | 2023-12-07 | Jfeエンジニアリング株式会社 | バッテリ交換装置用制御装置、バッテリ交換装置、およびバッテリ交換方法 |
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