JPH0576940U - 軌道回路受電装置 - Google Patents
軌道回路受電装置Info
- Publication number
- JPH0576940U JPH0576940U JP2488392U JP2488392U JPH0576940U JP H0576940 U JPH0576940 U JP H0576940U JP 2488392 U JP2488392 U JP 2488392U JP 2488392 U JP2488392 U JP 2488392U JP H0576940 U JPH0576940 U JP H0576940U
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- rails
- receiver
- track circuit
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- Pending
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- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】簡単に施工することができるとともに、ノイズ
電流の影響を受けずに良好な列車進入検知境界特性を得
る。 【構成】3巻線の変成器6の一次側の逆巻にした2個の
コイル7,8でそれぞれ異なるレ−ルの一定長さによる
電圧降下を検出して、レ−ルに流れる電流の変化を検出
し、受信器4に送り軌道回路の境界点を明確にする。レ
−ルに流れる電流の変化を検出するときに、2本のレ−
ルに同じ方向で流れるノイズ電流を打消して信号電流の
みを得る。
電流の影響を受けずに良好な列車進入検知境界特性を得
る。 【構成】3巻線の変成器6の一次側の逆巻にした2個の
コイル7,8でそれぞれ異なるレ−ルの一定長さによる
電圧降下を検出して、レ−ルに流れる電流の変化を検出
し、受信器4に送り軌道回路の境界点を明確にする。レ
−ルに流れる電流の変化を検出するときに、2本のレ−
ルに同じ方向で流れるノイズ電流を打消して信号電流の
みを得る。
Description
【0001】
この考案は列車位置を検知する無絶縁軌道回路における受電装置に関するもの である。
【0002】
無絶縁軌道回路は回路の境界にレ−ル絶縁をしない軌道回路である。この無絶 縁軌道回路において、列車検知区間の境界点を明確にするために送信点は構成が 単純で伝送効率のよい電圧送電を採用し、受信点はシステムとしての性能要求に 合わせて電圧受電と電流受電及び電圧電流受電の3方式が採用されている。電流 受電方式は、図3の軌道回路構成図に示すように、送信点には整合変成器5を介 してレ−ル1,2に接続された送信器3を有し、受信点にはレ−ル1,2の間に 巻き回されたル−プコイル31を有する。そしてル−プコイル31で検出した信 号電流Irに比例する誘起電圧を整合変成器32を介して受信器4に送っている 。この電流受電方式は、列車が受端に近づくほど受端のインピ−ダンスが小さく なり信号電流Irが増える傾向にあるため、境界の明確性が良い。
【0003】
しかしながら、電流受電方式はレ−ル1,2の間にル−プコイル31を設けな ければならず、その施工や保守が容易でなかった。
【0004】 また、列車の駆動制御装置に大電流のオン,オフを繰り返すサイリスタチョツ パ装置が導入されているが、このサイリスタチョツパ装置や周辺機器から放射す るパルス性のノイズ電磁界によるノイズ電流Inが信号電流Irに混入し、受信器 4を不正動作に至らしめる危険性もあった。
【0005】 この考案はかかる短所を解決するためになされたものであり、簡単に施工する ことができるとともに、ノイズ電流の影響を受けずに良好な列車進入検知境界特 性を有する軌道回路受電装置を得ることを目的とするものである。
【0006】
この考案に係る軌道回路受電装置は、整合変成器と受信器とを有する軌道回路 受電装置であって、整合変成器はレ−ルに流れる電流の変化を検知して受信器に 送るものであり、一次側に逆巻にした2巻線のコイルを有する3巻線の変成器か らなり、一次側の各コイルは一定長さのレ−ルに流れる電流による電圧降下を検 出し、二次側のコイルは一次側の各コイルで検出した電圧に比例した電圧を合成 して受信器に送ることを特徴とする。
【0007】
この考案においては、3巻線の変成器の一次側の逆巻にした2個のコイルでそ れぞれ異なるレ−ルの一定長さによる電圧降下を検出して、レ−ルに流れる電流 の変化を検出し、受信器に送り軌道回路の境界点を明確にする。
【0008】 このレ−ルに流れる電流の変化を検出するときに、信号電流は2本のレ−ルに 逆方向に流れ、ノイズ電流は2本のレ−ルに同じ方向で流れる。そこで、変成器 の一次側の2個のコイルを逆巻にすることにより、信号電流による誘起電圧は加 算して受信器に送り、ノイズ電流による誘起電圧は減算して除去する。
【0009】 また、レ−ル間にル−プコイルを設けずに3巻線の変成器で信号電流を検出す るから、簡単な施工でレ−ルに流れる電流を検出することができる。
【0010】
図1はこの考案の一実施例を示す軌道回路構成図である。図に示すように、信 号器S1,S2が設置されているレ−ル1,2の境界点近傍には送信器3と受信 器4を有する。送信器3は特定周波数の電圧を整合変成器5を介してレ−ル1, 2に送り出し、レ−ル1,2に信号電流Irを流す。受信器3は整合変成器6か ら送られる信号から列車検知信号を取り出し信号レベルの判定をして在線リレ− (不図示)を駆動させる。整合変成器6はレ−ルに流れる電流の変化を検知して 受信器4に送るものであり、一次側に2巻線のコイル7,8を有し、二次側に1 巻線のコイル9を有する3巻線の変成器で構成している。この整合変成器6の一 次側のコイル7,8は巻線が逆方向に巻かれている。そして一方のコイル7はレ −ル1に流れる電流の一定長さA、例えば約10mの長さにおける電圧降下V1を検 出するものであり、レ−ル1の送信点と、送信点から一定距離Aを置いた受信点 とに接続されている。他方のコイル8はレ−ル2に流れる電流の一定長さAにお ける電圧降下V2を検出するものであり、レ−ル2の送信点と、送信点から一定 距離Aを置いた受信点とに接続されている。二次側のコイル9は一次側の各コイ ル7,8で検出した電圧V1,V2に比例した電圧を合成した信号電圧Vを受信器 4に送る。
【0011】 上記のように構成された軌道回路において、レ−ル1,2には送信器3から受 信器4に向かって流れる信号電流Irとノイズ電流Inが流れる。信号電流Irは レ−ル1,2で互いに反対方向に流れ、ノイズ電流Inは同じ方向に流れる。こ こで、レ−ル1,2の一定長さAの抵抗値をR1とすると、信号電流Irによる一 定長さAの電圧降下V3はV3=R1Irになる。この電圧V3によりコイル7,8 に流れる電流は信号電流Irに比例し、ほぼ信号電流Irと一致する。また、レ− ル1,2の一定長さAのノイズ電流Inによる電圧降下V4はV4=R1Inになる 。
【0012】 ここで整合変成器6の1次側と2次側の結合係数をkmとすると、レ−ル1, 2に流れる信号電流Irは互いに反対方向に流れ、かつコイル7とコイル8が逆 巻になっているから、信号電流Irによりコイル7とコイル8に生じる電圧を合 成すると加算され、コイル9に生じる信号電圧VはV=2kmR1Irになる。一 方、レ−ル1,2に流れるノイズ電流Inは互いに同じ方向に流れるから、ノイ ズ電流Inによりコイル7とコイル8に生じる電圧を合成すると減算され、互い に打ち消しあう。したがってコイル9から受信器4の送られる信号電圧Vは信号 電流Irに依存するものだけになる。
【0013】 この信号電圧Vは列車21が軌道回路の送信点に近づくにしたがい車軸短絡効 果により、図2の列車検知特性図に示すように次第に上昇し、列車21が送信点 に達したときに最大となり、送信点を通過すると急激に低下し、従来の電流受電 方式と同様な列車検知特性を示す。受信器4はこの信号電圧Vを受けて列車21 が受信点に達したことを検知する。
【0014】 このように逆巻のコイル7とコイル8でレ−ル1,2に流れる信号電流Irと ノイズ電流Inを検出して合成することにより、ノイズ電流Inの成分は打ち消し て信号電流Ir成分のみを検出することにより、レ−ル1,2間にル−プコイル を設けずに従来の電流受電方式と同じ程度に列車進入を検知することができる。
【0015】
この考案は以上説明したように、3巻線の変成器の一次側の逆巻にした2個の コイルでそれぞれ異なるレ−ルの一定長さによる電圧降下を検出して、レ−ルに 流れる電流の変化を検出して受信器に送るようにしたから、レ−ル間にル−プコ イルを設けずに軌道回路の境界点を明確にすることができる。
【0016】 このレ−ルに流れる電流の変化を検出するときに、信号電流は2本のレ−ルに 逆方向に流れ、ノイズ電流は2本のレ−ルに同じ方向で流れるから、変成器の一 次側の2個のコイルを逆巻にすることにより、ノイズ電流による誘起電圧は打ち 消しあって除去することができ、受信器には信号電流による誘起電圧のみを送る ことができ、ノイズ電流による不正動作が生じることを防止することができる。
【0017】 また、レ−ル間にル−プコイルを設けずに3巻線の変成器で信号電流を検出す るから、簡単な施工でレ−ルに流れる電流を検出することができるとともに、保 守,点検を容易に行うことができる。
【図1】この考案の実施例を示す軌道回路構成図であ
る。
る。
【図2】上記実施例の列車検知特性図である。
【図3】従来の電流受電方式を示す軌道回路構成図であ
る。
る。
1 レ−ル 2 レ−ル 3 送信器 4 受信器 6 整合変成器 7 コイル 8 コイル 9 コイル
Claims (1)
- 【請求項1】 整合変成器と受信器とを有する軌道回路
受電装置であって、整合変成器はレ−ルに流れる電流の
変化を検知して受信器に送るものであり、一次側には逆
巻にした2巻線のコイルを有する3巻線の変成器からな
り、一次側の各コイルは一定長さのレ−ルに流れる電流
による電圧降下を検出し、二次側のコイルは一次側の各
コイルで検出した電圧に比例した電圧を合成して受信器
に送ることを特徴とする軌道回路受電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2488392U JPH0576940U (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 軌道回路受電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2488392U JPH0576940U (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 軌道回路受電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576940U true JPH0576940U (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=12150590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2488392U Pending JPH0576940U (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 軌道回路受電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0576940U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139050A (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-22 | Nec Corp | 保守診断処理装置管理による命令試験方式 |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP2488392U patent/JPH0576940U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139050A (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-22 | Nec Corp | 保守診断処理装置管理による命令試験方式 |
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