JPH0576678A - 自動縫製装置 - Google Patents

自動縫製装置

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JPH0576678A
JPH0576678A JP3171069A JP17106991A JPH0576678A JP H0576678 A JPH0576678 A JP H0576678A JP 3171069 A JP3171069 A JP 3171069A JP 17106991 A JP17106991 A JP 17106991A JP H0576678 A JPH0576678 A JP H0576678A
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JP
Japan
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sewing
cloth
hand
claws
fork member
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Pending
Application number
JP3171069A
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English (en)
Inventor
Shinji Ishibashi
慎治 石橋
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Pegasus Co Ltd
Original Assignee
Pegasus Sewing Machine Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/912,901 priority patent/US5313898A/en
Publication of JPH0576678A publication Critical patent/JPH0576678A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B35/00Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for
    • D05B35/02Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for facilitating seaming; Hem-turning elements; Hemmers
    • D05B35/04Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for facilitating seaming; Hem-turning elements; Hemmers with movable tools
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B33/00Devices incorporated in sewing machines for supplying or removing the work

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既かがり縫い端部を二つ重ね合わせて更に縫
い合わせる縫製において、この重ね合わせに“ずれ”が
生じるのを防止できる自動縫製装置を提供することを目
的とする。 【構成】 略平行に設けられた一対の倒し爪50a・5
0bから成りこれら倒し爪間に所定の隙間を有した形態
を成すフォーク部材50の上記隙間に既かがり縫い端部
X・Yを二つ重ね合わせた部分がセットされると、フォ
ーク部材50が略90°回動されて二つの倒し爪50a
・50bが水平並びとなり、既かがり縫い端部Xを縫製
方向に倒してこれを寝かせ、また、既かがり縫い端部Y
を縫製方向とは反対方向に倒してこれを寝かせるように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二枚の布をかがり縫い
して得た前身頃と、他の二枚の布をかがり縫いして得た
後身頃とを、相互の既かがり縫い端部が一致するように
重ねて、両身頃の未縫製部をかがり縫いする自動縫製装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、縫製の対象となる一例として
のズボンの半製品を示すもので、この半製品ズボン99
は、左右の前身頃100a・100bと左右の後身頃1
01a・101bから成り、これら身頃100a・10
0b・101a・101bは、股部分を除いて既にかが
り縫いされた状態にある。
【0003】上記の半製品ズボン99の股部分を自動縫
製する装置は、図15に示すように、概略的には、テー
ブル102と、縫製機構部分103と、第1ハンド10
4と、第2ハンド105と、第3ハンド106とから成
る(特開平2−277491号公報・実開平3−737
4号公報参照)。縫製機構部分103は、所謂ミシン部
分であり、ミシン針、布押さえ、布送り機構、および糸
きり装置などを備えて構成されるものである。第1ハン
ド104は、所定の角度を付与された案内エッジを持つ
ガイド機構を有し、テーブル102上にセットされた半
製品ズボン99の左の前・後身頃100b・101bの
布端近傍をそれぞれ挟持案内することで前後対称でない
前・後身頃100・101の両布端を揃えて前記の縫製
機構部分103へと導くようになっている。また、第2
ハンド105は、オペレータの手作業により予め揃えら
れた半製品ズボン99の股間部分を当該揃えられた状態
に把持しておくための把持機構を有すると共に、縫製機
構部分103の縫製動作による半製品ズボン99の移動
に追従するための追従機構等を有する。なお、前記布端
部の把持状態を縫製機構部分103の手前まで維持され
る。また、第3ハンド106は、第2ハンド105とほ
ぼ同様の構成を有しており、半製品ズボン99の右の前
・後身頃100a・101aの裾側布端部を把持し、縫
製機構部分103の縫製動作による半製品ズボン99の
移動に追従して前記布端部の把持状態を縫製機構部分1
03の手前まで維持するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半製品ズボ
ン99の股間部分の縫製は、図16に示すように、左右
の前身頃100a・100bにおける既かがり縫い端部
Aと、左右の後身頃101a・101bにおける既かが
り縫い端部Bとを二つ重ね合わせて更に縫い合わせるも
のであるため、重なり方によっては6枚重ねになること
がある。即ち、起立状態にある既かがり縫い端部Aが布
押さえ110の手前に至ると、この布押さえ110が抵
抗となり、既かがり縫い端部Aは、布の進行方向とは逆
に倒れることとなって6枚重ねとなる。
【0005】部分的であっても、通常の2枚重ね部分の
3倍にあたる6枚重ねとなれば、急激な負荷の変動によ
る縫製機構部分103への不具合が生じる他、製品の品
質を低下させるという不具合をも生じることになる。即
ち、図16の状態からも分かる通り、布押さえ110が
抵抗となって既かがり縫い端部Aが布の進行方向とは逆
に倒れるだけでなく、倒れた後は、同じく布押さえ11
0が抵抗となるために既かがり縫い端部Aは布の進行方
向とは逆にずれ動くことになる。このため、縫製された
製品としてのズボンにおいては、図17に示すように、
左右の前身頃100a・100bにおける縫い目ライン
αと、左右の後身頃101a・101bにおける縫い目
ラインβとが、その股間部分において左右にずれる(一
直線にならない)ために、見栄えが悪く、また、履きご
こちも悪くなるのである。
【0006】なお、従来装置でも、第2ハンド105の
把持機構によって半製品ズボン99の股間部分を揃えた
状態に把持しているのであるが、前述の6枚重ねとなる
現象は、把持機構による把持状態が解除された後に生じ
るため、当該把持機構によっては上記の“ずれ”は解消
できない。また、上送り歯111により、前身頃100
は、独自に移動力を付与されるのであるが、かかる移動
力を付与されるだけでは、ずれを充分に防止できない。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑み、既かがり縫
い端部を二つ重ね合わせて更に縫い合わせる縫製におい
て、この重ね合わせに“ずれ”が生じるのを防止できる
自動縫製装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動縫製装
置は、上記の課題を解決するために、二枚の布をかがり
縫いして得た前身頃と、他の二枚の布をかがり縫いして
得た後身頃とを、相互の既かがり縫い端部が一致するよ
うに重ねて、両身頃の未縫製部をかがり縫いする自動縫
製装置であって、前記両身頃の未縫製部に対するかがり
縫い動作を行う縫製機構部分と、前記未縫製部における
縫い始め部分から両身頃の既かがり縫い端部の重ね合わ
せ部分近傍までをガイドする第1ハンドと、上記既かが
り縫い部分の重ね合わせ部分を保持し、当該部分から未
縫製部の縫い終わりまでをガイドする第2ハンドと、上
記縫い終わり部分の保持を行う第3ハンドとを備え、前
記第2ハンドに対し、両身頃の未縫製部を挿通した状態
で両身頃の既かがり縫い端部を個別に係留する一対の爪
を有したフォーク部材と、このフォーク部材を回動して
前記一対の爪が略垂直並びとなる状態および水平並びと
なる状態の二状態を形成させる回動機構部と、上記のフ
ォーク部材を進退させて一対の爪の間に布を挟み得る位
置および布から離れて前記縫製機構部分の布押さえとの
衝突を回避し得る位置の二位置をとらせる進退機構部と
から成る、既かがり縫い端部寝かせ機構部を設けると共
に、被縫製品のセット作業時には、フォーク部材の一対
の爪が略垂直並びとなるように回動機構部を駆動してお
くと共にフォーク部材がその隙間に被縫製品を挟み得る
位置まで進退機構部を駆動しておき、被縫製品が第2ハ
ンドにセットされると、一対の爪に既かがり縫い端部を
係留した状態で回動機構部を駆動して前記一対の爪を水
平並びにして係留された既かがり縫い端部を互いに反対
向きにした状態で布載置面に対して押さえ付け、フォー
ク部材が縫製機構部分の布押さえに接近すると、布押さ
えとの衝突を回避し得る位置までフォーク部材を後退さ
せるように進退機構部を駆動する、既かがり縫い端部寝
かせ制御部を設けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、フォーク部材の回動によ
り、2つの既かがり縫い端部は互いに反対向きに倒れて
寝かされるので、布枚数は、2枚→4枚→4枚→2枚と
変化していくことになる。2枚→4枚→4枚→2枚の布
枚数変化で縫製されるときは、従来のように、6枚の布
厚みが形成される場合に比べて厚みが2枚分少なくなっ
ただけ布押さえによる抵抗も少なくなり、かがり縫合部
分のずれ動きが防止されることになる。特に、上側に位
置する既かがり縫い端部が被縫製品の進行方向側に倒れ
て寝かされ、下側に位置する既かがり縫い端部が進行方
向とは反対方向に倒れて寝かされた場合、上側に位置す
る既かがり縫い端部のずれ動きは、下側に位置する既か
がり縫い端部の存在が抵抗となって阻止されるので、ず
れ動きは一層確実に防止されることになる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を、図1ないし図13に基
づいて説明すれば、以下の通りである。図1は、自動縫
製装置1の概略の外観斜視図であり、該自動縫製装置1
は、被縫製物を載置するためのテーブル2と、縁かがり
縫いを行う縫製機構部分3と、被縫製物である半製品ズ
ボンの股前半をガイドする第1ハンド4と、股中央を保
持すると共に前記の第1ハンド4と交代してズボンの股
後半をガイドする第2ハンド5と、縫い終わりの裾の保
持を行う第3ハンド6と、縫製済製品をスタックするス
タッカー7と、前記縫製機構部分3や各ハンド4・5・
6並びにスタッカー7を駆動制御すると共に後述の既か
がり縫い端部寝かせ機構部を制御(制御内容は図13に
記載)するコントロール部8とを備えて成る。
【0011】〔縫製機構部分〕縫製機構部分3は、所謂
ミシン部分であり、図2に示すように、ミシン針11、
布押さえ12、布送り機構13(図12に概略を記載し
てある)や糸きり装置(図示せず)などのミシンとして
必要な構成要素を備える他、針落ちに布がセットされた
か否かを検出するためのセンサ14、第2ハンド5の到
来を検出するためのセンサ15などを備える。
【0012】〔第1ハンド〕第1ハンド4は、布ガイド
機構部分21および進退機構部分22を主要構成部分と
して成るものである。布ガイド機構部分21は、ベース
21aと、インナーラッパ21bと、アウターラッパ2
1cと、プレッサー21dとからなり、図示しないエア
ーシリンダによりプレッサー21dが押圧されると、こ
のプレッサー21dがアウターラッパ21cを押し、こ
のアウターラッパ21cとインナーラッパ21bとの間
に挿入される布(前身頃)およびインナーラッパ21b
とベース21aとの間に挿入される布(後身頃)を適切
な圧力で挟持するようになっている。インナーラッパ2
1bおよびアウターラッパ21cの先端には相互に異な
る角度を有した案内エッジが形成されており、半製品ズ
ボンの左の前・後身頃の布端近傍をそれぞれ挟持案内す
ることで前後対称でない前・後身頃の両布端を揃えて前
記の縫製機構部分3へと導くようになっている。また、
進退機構部分22はエアーシリンダにて構成され、被縫
製品の縫製方向と直行する方向に進退動作し、前進状態
では前記布ガイド機構部分21を布押さえ12前の適切
な場所に位置させる一方、後退することによって布ガイ
ド機構部分21と第2ハンド5との衝突を回避するよう
になっている。
【0013】〔第2ハンド〕第2ハンド5は、図3に示
すように、ガイド機構部31と、布把持機構部32と、
既かがり縫い端部寝かせ機構部33と、張力検出走行制
御部34と、進退機構部35と、クラッチ機構部36
と、走行ガイド機構部37とを主要構成部分として成る
ものである。
【0014】上記の走行ガイド機構部37は、テーブル
2上に被縫製物の走行方向と同方向に敷設されたレール
38上に摺動自在に設けられたものである。この走行ガ
イド機構部37上には、2段L字状のアングル部材39
が固着されており、このアングル部材39の下側L字部
分にはクラッチ機構部36が設けられ、上側L字部分に
は進退機構部35が設けられる。
【0015】クラッチ機構部36は、エアチューブ40
から供給されるエアにて進退動作するシリンダを36a
を有し、その進退動作にてロッド先端に固設されている
くさび36bを走行チェーン41のローラ間に打ち込み
若しくは離脱させるようになっている。即ち、くさび3
6bを走行チェーン41に打ち込めば、走行チェーン4
1の駆動力を得て第2ハンド5は走行し、くさび36b
を走行チェーン41から離脱させれば、第2ハンド5の
走行は停止することになる。
【0016】進退機構部35は、方形状フレームおよび
エアーシリンダにて構成され、被縫製品の縫製方向と直
行する方向に進退動作し、前進状態では前記ガイド機構
部31を布押さえ12に対応する適切な場所に位置させ
る一方、後退することによってガイド機構部31と第3
ハンド6との衝突を回避するようになっている。張力検
出走行制御部34は、上記進退機構部35に固着された
アングル部材42に組み付けられている。即ち、張力検
出走行制御部34は、前記の図2にも示すように、アン
グル部材42に固着されたレール部材43と、このレー
ル部材43上に載って摺動するスライド部材44と、こ
れらレール部材43とスライド部材44とを連結するコ
イルばね(図示せず)と、スライド部材44の移動を検
出するためのセンサーセット(近接センサー45aと反
射板45bとからなる)45と、走行を補助するための
キャスター46とを備えて成る。
【0017】上記のスライド部材44には、アングル部
材47が固設されており、このアングル部材47に、ガ
イド機構部31、布把持機構部32、既かがり縫い端部
寝かせ機構部33が支持されている。ガイド機構部31
は、図4に示すように、ガイドベース31aと、センタ
ーガイド31bと、トップガイド31cと、これらガイ
ドの支点となる支点部31dと、この支点部31dを境
にガイド後側に配されたエアーシリンダ31eと、支点
部31dを境にガイド前側に配されたコイルばね31f
とを備えて構成され、上記コイルばね31fの付勢にて
センターガイド31bおよびトップガイド31cが押さ
れて被縫製品を適切な圧力で挟持する一方、前記エアー
シリンダのロッドが前進してガイド後端を押すことによ
りセンターガイド31bおよびトップガイド31cが前
記の支点部31dを支点にして起き上がり、被縫製品に
対する挟持状態が解除されるようになっている。
【0018】布把持機構部32は、図5に示すように、
2つのエアーシリンダ32a・32bにて構成され、各
エアーシリンダのロッド進出時に当該ロッド先端にて被
縫製品を押さえ、この押圧状態を或る時点まで(詳細
は、自動縫製装置の動作並びに使用状態説明で説明す
る)維持するようになっている。既かがり縫い端部寝か
せ機構部33は、フォーク部材50と、回動機構部51
と、進退機構部52とを備えて構成される。
【0019】フォーク部材50は、一対の倒し爪50a
・50b間に所定の隙間を有した形態をなし、オペレー
タは、この隙間に被縫製品の既かがり縫い端部を重ね合
わせて(詳細は、自動縫製装置の動作並びに使用状態説
明で説明する)挿入することになる。一対の倒し爪50
a・50bは別体ものであり、図6に示すように、両者
は倒し爪50bの長穴50dを介してねじ50cの螺合
により一体化され、上記長穴50dにて前記隙間を調整
可能とする構造になっている。また、倒し爪50aと倒
し爪50bとの間にスペーサ(図示せず)をかませた状
態で前記ねじ50cにて螺合させてあり、倒し爪50a
と倒し爪50bとの底面に布厚みに応じた段差をつけて
ある。さらに、両爪50a・50bの先端部は、被縫製
品を上記隙間に挿入し易くするためのテーパを形成して
あり、また、倒し爪50aには縫製方向に除々に肉厚を
薄したテーパが形成してある。
【0020】回動機構部51は、前記フォーク部材50
を略90°回動させるためのものであり、図7にも示す
ように、フォーク部材50の基端部に固着されたブロッ
ク61と、回動軸62と、回動軸支持体63と、レバー
64と、レバー駆動シリンダ65とを備えて構成され
る。回動軸62は、回動軸支持体63にて回動自在に支
持されたものであり、この回動により、ねじ59(図5
参照)にて回動軸62に固着されている前記ブロック6
1が回動軸支持体63のコ字状空隙部63aにおいて回
動できるようになっている。なお、ブロック61の回動
中心は、ブロック61の中心より下側に設定されてい
て、倒し爪50a・50bが水平並びとなるときには、
倒し爪50a・50bの下面とテーブル2との間に略布
厚み分の隙間ができるようになっている。レバー64
は、レバー駆動シリンダ65の進退駆動力を回動軸62
に伝えるためのものであり、レバー64の長手方向に形
成された長孔64a内にレバー駆動シリンダ65のロッ
ド先端に固定されたブロック65aの駆動ピン65bが
嵌合してレバー64における回動軸62の固着位置とレ
バー駆動シリンダ65の駆動ピン65b位置とに距離が
設けられていることで、進退駆動力を回動力に換え得る
ようになっている。
【0021】進退機構部51は、図8にも示すように、
必要な進退量に相当する分前記の回動軸支持体63より
長く形成された摺動軸66と、この摺動軸に摺動自在に
支持された前記の回動軸支持体63と、摺動軸66を支
持する摺動軸支持体67と、摺動軸66の軸方向と同方
向に進退動作するシリンダ68と、このシリンダ68の
ロッド68a先端と前記回動軸支持体63とを連結する
連結体69とにより構成され、ロッド68aの進退動作
によってフォーク部材50並びに回動機構部51を進退
動作させるようになっている。
【0022】〔第3ハンド〕第3ハンド6は、被縫製品
の縫い終わり裾部分を把持し、縫製機構部分3の縫製動
作による被縫製品の移動に追従して前記裾部分の把持状
態を縫製機構部分3の手前まで維持するようになってい
る。 〔自動縫製装置の動作並びに使用説明〕自動縫製装置の
第1・2・3ハンド4・5・6は、縫製作業開始前にお
いて、図9に示すように、初期位置にあり、この状態
で、まず、被縫製品であるズボン85の縫い始め裾部分
を縫製機構部分3および第1ハンド4にセットする。セ
ットされたか否かは、センサ14(図2参照)により検
出できる。センサ14により布セット状態が検出される
と、布ガイド機構部分21による布把持動作などが実行
される。
【0023】次に、ズボンの股部分を初期状態にある第
2ハンド5にセットする。第2ハンド5における既かが
り縫い端部寝かせ機構部50などの初期状態は、前記の
図6に示すようであり、ガイド機構部31においては、
センターガイド31bおよびトップガイド31cが開い
た状態にあって布をガイド間に挿入し得る状態となって
おり、布把持機構部32においては、2つのエアーシリ
ンダ32a・32bが両者ともに上方に後退した状態に
あって布をシリンダ下に挿入し得る状態となっており、
進退機構部51においては、フォーク部材50を前進
(フォーク部材50が布把持機構部32の隣に位置する
くらいまで前進)させた状態となっており、回動機構部
51においては、フォーク部材50の爪50a・50b
が略垂直並びとなるように回動させて布を隙間部に挿入
できるような状態となっている。
【0024】かかる初期状態で、オペレータは、図10
に示すように、ズボンの股間部分の既かがり縫い端部X
・Yを揃えて、当該部分を爪50a・50b間の隙間に
挿入する。この挿入に際して布に押されて接触子80
(図5など参照)が動いてスイッチ81が作動すること
により布セットが検出されると、前記の図5に示すよう
に、ガイド機構部31においてはセンターガイド31b
およびトップガイド31cが閉じて布(図示せず)を挟
持し、布把持機構部32においてはエアーシリンダ32
a・32bが下方に前進して布(図示せず)を把持し、
回動機構部51においては、フォーク部材50の爪50
a・50bが水平並びとなるように当該フォーク部材5
0を回動させることになる。このフォーク部材50の回
動動作により、図11に示すように、既かがり縫い端部
Xは、テーブル2上において、被縫製品の進行方向側に
倒れて寝かされ、既かがり縫い端部Yは進行方向とは反
対方向に倒れて寝かされることになる。従って、布枚数
は、2枚→4枚→4枚→2枚と変化していくことにな
る。
【0025】次に、ズボンの縫い終わり部分を第3ハン
ド6にセットする。このセットによって、縫い終わり部
分の布把持が行われると共に、縫製動作が開始されるこ
とになる。縫製動作が開始されると、被縫製品の縫製に
よる移動に追従して第2ハンド5が移動するのである
が、これは、まず、被縫製品の移動に引っ張られてスラ
イド部材44が移動し、この移動をセンサーセット45
にて検出し、第2ハンド5の走行が要請されることとな
ったと判断して、先述のくさび36bが走行チェーン4
1に打ち込まれて移動することになる。
【0026】この第2ハンド5の移動により当該第2ハ
ンド5が第1ハンド4に接近すると、この接近状態がセ
ンサにて検出され、第1ハンド4は後退駆動され、第2
ハンド5との衝突が回避される。更に、第2ハンド5の
フォーク部材50が、図12に示すように,布押さえ1
2の直前に達すると、フォーク部材50は、その爪50
a・50bが水平並びの状態を保ったまま、進退機構部
51の進退駆動により、当該フォーク部材50が布押さ
え12に当たらない位置まで後退し、その後に、回動機
構部51により、フォーク部材50の爪50a・50b
が略垂直並びとなるように回動される。また、布把持機
構部32による布把持状態も解除され、第2ハンド5の
移動も停止されることになる。
【0027】以上の動作のうち、既かがり縫い端部寝か
せ機構部33の動作について、コントロール部8の制御
の側から簡単に説明すると、図13に示すように、既か
がり縫い端部寝かせ機構部33の各機構部の初期状態設
定(S1)の後、布セットの有無を判断し(S2)、布
がセットされたなら回動機構部51を駆動してフォーク
部材50を倒し(S3)、次に、フォーク部材50が布
押さえ12に接近したか否かを判断し(S4)、接近し
たなら進退機構部51を駆動してフォーク部材50を後
退させ(S5)、次いで回動機構部51を駆動してフォ
ーク部材50を起こし(S6)、次に、縫製が完了した
か否かを判断し(S7)、完了したならステップ1に進
む。
【0028】さて、上記フォーク部材50の後退(ステ
ップ5)により、既かがり縫い端部に対する寝かせが解
除されて既かがり縫い端部Xが起き上がろうとするが、
この起き上がりよりも早く当該既かがり縫い端部Xが布
押さえ12下にもぐり込んでこの布押さえ12によって
起き上がりが規制されるため、2枚→4枚→4枚→2枚
の布枚数変化を保ったまま、縫製されることになる。
【0029】2枚→4枚→4枚→2枚の布枚数変化で縫
製されるときは、従来のように、6枚の布厚みが形成さ
れる場合に比べて厚みが2枚分少なくなっただけ布押さ
え12による抵抗も少なくなり、既かがり縫い端部Xの
ずれ動きが防止されることになる。さらに、本実施例の
ように、既かがり縫い端部Xが被縫製品の進行方向側に
倒れて寝かされ、既かがり縫い端部Yが進行方向とは反
対向に倒れて寝かされると、既かがり縫い端部Xのずれ
動きは、既かがり縫い端部Yの存在によって阻止される
ので、ずれ動きは一層確実に防止されることになる。
【0030】フォーク部材50が後退した後の動作にお
いては、第2ハンド5のガイド機構部31が第1ハンド
4の布ガイド機構部分21に代わって布ガイド役を努
め、第3ハンド6は被縫製品の移動に追従して移動し、
この第3ハンド6が第2ハンド5に近接すると、第2ハ
ンド5は、前記図8に示すような状態で後退し、全ての
縫製が完了すると、第1・第2・第3ハンド4・5・6
は、それぞれの初期位置に戻ることになる。
【0031】以上のように、本発明によれば、既かがり
縫い端部のずれ動きが防止されるので、縫製された製品
としてのズボンにおいては、左右の前身頃における縫い
目ラインと、左右の後身頃における縫い目ラインとが、
その股間部分においてずれることがなくなるために、見
栄えが良く、また、履きごこちも良い縫製品としてのズ
ボンを提供することができる。
【0032】なお、本実施例では、フォーク部材50に
おける倒し爪50a・50bの下面に布厚みに対応した
段差を設けたが、特に段差を設けなくてもよい。また、
倒し爪50a・50bを別体物とし、被縫製品の布厚み
に対応できるようにしているが、フォーク部材50の爪
50a・50bを一体物とし、他に予め用意した隙間の
異なるフォーク部材との交換を行うことで被縫製品の布
厚みに対応できるようにしてもよいものである。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、既かが
り縫い端部を二つ重ね合わせて更に縫い合わせる縫製に
おいて、この重ね合わせに“ずれ”が生じるのを防止で
き、例えば、被縫製品である半製品のズボンについて
は、左右の前身頃における縫い目ラインと左右の後身頃
における縫い目ラインとを一直線とする縫製の実現率が
極めて高くなり、見栄えが良く、また、履きごこちの良
い製品を高い率で提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての自動縫製装置の外観
構成を示す斜視図である。
【図2】縫製機構部と第1ハンドと第2ハンドの位置関
係並びに構成を示す斜視図である。
【図3】第2ハンドを背後から見た斜視図である。
【図4】第2ハンドにおけるガイド機構部などの詳細を
示す斜視図である。
【図5】第2ハンドにおける既かがり縫い端部寝かせ部
などの詳細を示すものであって、布がセットされたとき
の状態を示す斜視図である。
【図6】第2ハンドにおける既かがり縫い端部寝かせ部
などの詳細を示すものであって、布がセットされる前の
初期状態を示す斜視図である。
【図7】第2ハンドにおける回動機構部などを示す概略
の側面図である。
【図8】第2ハンドにおける既かがり縫い端部寝かせ部
などの詳細を示すものであって、第2ハンドが後退する
直前の状態を示す斜視図である。
【図9】被縫製品のセット状態を示す説明図である。
【図10】フォーク部材の機能説明図である。
【図11】フォーク部材の機能説明図である。
【図12】フォーク部材が布押さえの直前に来たときの
状態を示す説明図である。
【図13】既かがり縫い端部寝かせ制御部(コントロー
ル部)の制御内容を示すフローチャートである。
【図14】被縫製品である半製品ズボンの説明図であ
る。
【図15】従来の自動縫製装置の斜視図である。
【図16】既かがり縫い端部を重ね合わせた部分が布押
さえ前でどのような不都合状態になるかを説明する説明
図である。
【図17】図16の不都合状態で縫製された製品(ズボ
ン)を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動縫製装置 3 縫製機構部分 4 第1ハンド 5 第2ハンド 6 第3ハンド 8 コントロール部 33 既かがり縫い端部寝かせ機構部 50 フォーク部材 50a 倒し爪 50b 倒し爪 51 回動機構部 52 進退機構部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の布をかがり縫いして得た前身頃
    と、他の二枚の布をかがり縫いして得た後身頃とを、相
    互の既かがり縫い端部が一致するように重ねて、両身頃
    の未縫製部をかがり縫いする自動縫製装置であって、 前記両身頃の未縫製部に対するかがり縫い動作を行う縫
    製機構部分と、前記未縫製部における縫い始め部分から
    両身頃の既かがり縫い端部の重ね合わせ部分近傍までを
    ガイドする第1ハンドと、上記既かがり縫い部分の重ね
    合わせ部分を保持し、当該部分から未縫製部の縫い終わ
    りまでをガイドする第2ハンドと、上記縫い終わり部分
    の保持を行う第3ハンドとを備え、 前記第2ハンドに対し、両身頃の未縫製部を挿通した状
    態で両身頃の既かがり縫い端部を個別に係留する一対の
    爪を有したフォーク部材と、このフォーク部材を回動し
    て前記一対の爪が略垂直並びとなる状態および水平並び
    となる状態の二状態を形成させる回動機構部と、上記の
    フォーク部材を進退させて一対の爪の間に布を挟み得る
    位置および布から離れて前記縫製機構部分の布押さえと
    の衝突を回避し得る位置の二位置をとらせる進退機構部
    とから成る、既かがり縫い端部寝かせ機構部を設けると
    共に、 被縫製品のセット作業時には、フォーク部材の一対の爪
    が略垂直並びとなるように回動機構部を駆動しておくと
    共にフォーク部材がその隙間に被縫製品を挟み得る位置
    まで進退機構部を駆動しておき、被縫製品が第2ハンド
    にセットされると、一対の爪に既かがり縫い端部を係留
    した状態で回動機構部を駆動して前記一対の爪を水平並
    びにして係留された既かがり縫い端部を互いに反対向き
    にした状態で布載置面に対して押さえ付け、フォーク部
    材が縫製機構部分の布押さえに接近すると、布押さえと
    の衝突を回避し得る位置までフォーク部材を後退させる
    ように進退機構部を駆動する、既かがり縫い端部寝かせ
    制御部を設けたことを特徴とする自動縫製装置。
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US5313898A (en) 1994-05-24

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