JPH057635U - パレツト - Google Patents

パレツト

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JPH057635U
JPH057635U JP6271191U JP6271191U JPH057635U JP H057635 U JPH057635 U JP H057635U JP 6271191 U JP6271191 U JP 6271191U JP 6271191 U JP6271191 U JP 6271191U JP H057635 U JPH057635 U JP H057635U
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JP
Japan
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pallet
core
rising wall
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JP6271191U
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雅之 中谷
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレットの内部への雨水の浸入による芯材の
腐食、芯材とクッション材相互の剥離、などを生じにく
くし、パレットに要求される種々の性質が長期間に亘っ
て維持できるようにする。 【構成】 カバー部材1の立上り壁12で囲まれた空間
に、芯材2とクッション材3とを重ねて保持させ、芯材
2とクッション材3の重なり面4の端縁を立上り壁12
で覆う。カバー部材1に合成樹脂を、芯材2に強化段ボ
ールを、クッション材3に高発泡ポリエチレン樹脂を用
いている。芯材2とクッション材3の重なり面4の端縁
が立上り壁12で覆われて雨水や直射日光にさらされな
くなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、物品を乗せて搬送するためのパレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
工場間での物品の移送や生産工程における異工程間での物品の搬送などに用い られるパレットとして、従来、図5に示したものがあった。このものは、ポリプ ロピレン低発泡板でなる硬くて擦傷しにくいカバー部材5と、ベニヤ板などの合 板でなる高剛性を備えた芯材6と、ポリエチレン高発泡板でなるクッション材7 とを、この順に積層しかつ相互に接合して一体化してあり、カバー部材5とクッ ション材7とを芯材6よりもやゝ突出させてそれらの間にウレタンゴムでなるコ ーキング材8を装填したものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、パレットは屋外に放置されて直射日光や雨水にさらされることが多い ため、従来のパレットでは、外面に露出しているコーキング材8が比較的早期に 劣化してボロボロの状態になり、場合によっては欠けや割れが生じてその水密性 能が損なわれてしまい、内部に雨水が浸入してベニヤ板製の芯材6が腐ったり芯 材6に対するカバー部材5やクッション材7の接合面が剥がれるといった問題が あり、また、このような事態を生じると、クッション材7による緩衝作用や物品 の滑り防止作用が十分に発揮されなくなったり、芯材6による荷重支持機能が十 分に発揮されなくなったりする。
【0004】 本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、芯材とクッション材およびカバ ー部材との接合面の剥離や芯材の腐食が生じにくく、芯材による耐荷重性、クッ ション材による緩衝作用や滑り防止作用などのパレットに要求される種々の性質 が長期間に亘って良好に発揮されるパレットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案のパレットは、平板部の全周部分に立上り壁が形成されたカバー部材と 、カバー部材の立上り壁で囲まれた空間に収容保持された芯材と、芯材に重ねら れた弾力性を有するクッション材とでなり、芯材とクッション材の重なり面の端 縁がカバー部材の立上り壁で覆われているものである。
【0006】
【作用】
この構成であると、芯材とクッション材の重なり面の端縁がカバー部材の立上 り壁で覆われて雨水や直射日光にさらされなくなる。そして、カバー部材の立上 り壁は、上述したコーキング材に比べると、材料選択の自由度が高いために耐候 性に優れた材料で作ることが容易になり、そうすることによってパレットに要求 される種々の性質を長期間に亘って良好に発揮させることができるようになる。
【0007】
【実施例】
図1に示したように、本考案のパレットは、合成樹脂製のカバー部材1と、強 化段ボールなどの軽量な材料で作られた芯材2と、合成樹脂の高発泡体でなる軽 量なクッション材3とで構成されている。
【0008】 カバー部材1は平板部11の全周部分に背低の立上り壁12が一体に形成され たものであって、偏平な矩形状であり、かつ4つの各辺部の中央部に凹入部13 が形成されている。このカバー部材1の材料には物品が擦れても容易に傷付きを 生じないような耐擦傷性、雨水や直射日光(紫外線)にさらされても湿潤や材料 劣化や色あせなどが容易に起こらないような耐候性、物品を載置するときに生じ る衝撃や移動中の振動などによって容易に破損しないような耐衝撃性、などを有 する材料が選ばれる。具体的には、特に合成樹脂でなくてもよいが、上掲の諸性 質を満たし、しかも軽量性や経済性などのパレットに要求される他の条件を勘案 すると、成形性に優れた合成樹脂、たとえばポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン 樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂などを用いて一体成形することが得策で ある。また、カバー部材1の外表面は、物品との擦れ合いによる傷付きや粉塵発 生を抑え得る程度のフラット面にしておくことが望ましく、そうしておくことに よってパレット使用に伴う作業環境の悪化を防止できる。
【0009】 芯材2は矩形であって、4つの各辺部の中央部に凹入部23を有する。この芯 材2は物品の荷重を支持する役割を主に担うものであるから、強化段ボールのよ うに軽量でありながら高剛性を有し、しかも安価な材料で製作しておくことが望 ましい。芯材2に強化段ボールを用いる場合、それに吸湿防止処理、たとえば樹 脂含浸処理などを施しておいてもよい。芯材2の他の材料としてはベニヤ板など の合板、硬質の合成樹脂発泡体、ハニカム構造体などの中からパレットに要求さ れる剛性などを満足する材料を適宜選択して使用できる。
【0010】 クッション材3は矩形であって、4つの各辺部の中央部に凹入部33を有する 。このクッション材3は物品の滑落を防ぐ役割を主に担うものであるから、軽量 で、物品に強く押し付けられても物品を傷付けることのない緩衝作用や物品に当 たった部分が変形して物品を位置規制する作用や物品の横滑りを防止する作用を 発揮するような材料、具体的には架橋構造あるいは非架橋構造の10〜20倍の 不連続高発泡樹脂であるポリエチレン樹脂を好適に用いることができる。そして 、クッション材3はその表面が外部に露出する部材であるので、耐候性に優れ、 しかも吸湿性を持たないか、吸湿性に乏しい材料で作ることが望まれ、その意味 でも不連続高発泡ポリエチレン樹脂のような合成樹脂発泡体がクッション材3に 適する。その他、ウレタンゴムやシリコンゴムのようなゴム系クッション材、あ るいはゴムを発泡させた発泡ゴムクッション材も使用できる。
【0011】 図2に示すように、芯材2はカバー部材1の立上り壁12で囲まれた空間に収 容保持され、クッション材3は芯材2に重ねられる。この場合、芯材2の凹入部 23やクッション材3の凹入部33はカバー部材1の対応する凹入部13にそれ ぞれ嵌合される。この構成において、クッション材3はカバー部材1の立上り壁 12に圧入状態で嵌合されていることが望ましく、そのようにしておくと、クッ ション材3と立上り壁12との隙間が無くなって雨水の浸入が防止されるのみな らず、芯材2が吸湿しやすい強化段ボールで作られていても芯材2が水分を吸収 しにくくなり、芯材2の吸湿による重量増や強度低下が未然に防止される。その 上、芯材2と立上り壁12との間に隙間が形成されてもパレットPに要求される 機能が損なわれなくなるため、芯材2の製作にそれほどの高精度が要求されなく なるという利点もある。
【0012】 このように構成されたパレットPによると、芯材2とクッション材3との重な り面4を覆っているカバー部材1の立上り壁12が雨水の内部への浸入を防止す るため、芯材2が強化段ボールのような腐食しやすくしかも吸湿で軟化しやすい 材料で作られていても、芯材2の腐食や吸湿に伴う軟化を生じない。
【0013】 図2あるいは図2のX部を拡大した図3に示したように、芯材2とクッション 材3の重なり面4の端縁が上記立上り壁12で覆われているのに対し、クッショ ン材3は立上り壁12の端面12aよりもやゝ突き出ている。このため、物品が 直接立上り壁12の端部に当たりにくくなるので、立上り壁12が過大な荷重を 受けて欠損したり変形したりするといった事態が生じにくい。また、物品の荷積 み・荷卸しの際に人の手が端面12aのエッジに触れないので怪我をするおそれ が無くなる。
【0014】 また、芯材2とクッション材3とはその重なり面4の全面を接着剤あるいは粘 着剤で接合し、さらに芯材2の表面とカバー部材1の平板部11の内面、芯材2 およびクッション材3の端面と立上り壁12との重なり部分を全面で接着剤ある いは粘着剤で接合しておくことが望ましく、こうしておくと、カバー部材1、芯 材2、クッション材3、の相互の剥離が生じにくい。そして、そのようにした場 合において、上記重なり面4や平板部11の内面や立上り壁12の内面の接着剤 または粘着剤は直射日光にさらされることがなくなるため、それらの箇所の接着 剤または粘着剤の紫外線劣化が生じにくくなり、それだけ芯材2とクッション材 3との間や、カバー部材1と芯材2とクッション材3との間での剥離が生じにく くなる。
【0015】 図4は上記パレットPの使用状態を例示している。この例では、カバー部材1 が上になりクッション材3が下になる姿勢でパレットPを使用し、カバー部材1 に物品Mを規則的に配列して乗せ、それらの物品の上に別のパレットPを同様の 姿勢で多段に重ねてある。そして、それを、ワイヤやロープ、あるいは専用の紐 状体といった結束帯Rでテーブルパレット100に縛り付けてある。結束帯Rで 縛り付けると、クッション材3は物品Mに押し付けられた箇所が凹入状に弾性変 形し、その弾性変形によって物品Mの位置ずれや滑落が防止される。また、結束 帯Rで縛り付けたときには、カバー部材1の立上り壁12がパレットPの反りを 抑制するための補強リブとして機能するため、結束帯Rを縛り付けたときの力が 各パレットPに確実に伝わり、そのことが荷崩れ防止に役立つ。なお、カバー部 材1の凹入部13に結束帯Rを通しておくと、その凹入部13が結束帯Rの位置 ずれを防ぐ位置規制溝として役立ち、また、結束帯Rの掛け回し位置を定める溝 としても役立つ。
【0016】 図4の姿勢でパレットPを使用すると、外部に露出しているクッション材3が カバー部材1により上方から覆われて雨水や直射日光に直接さらされないように なり、カバー部材1の内部に雨水が浸入しにくくなる利点がある。
【0017】 以上説明したパレットPにおいて、カバー部材1としてポリ塩化ビニル樹脂の 厚み2mmの硬質成形品、芯材2として厚み10mmの強化ダンボール、クッシ ョン材3として厚み10mmで発泡倍率が15倍程度の架橋型高発泡ポリエチレ ン樹脂成形品を用い、縦横の寸法を1000mm、1200mm、図3に示した クッション材3の突出幅Hを2mm、程度にしたものは、全体重量が5kg程度 の軽量になり、しかも自動車エンジン部品などの鋳物材を図4のように規則的に 配列して段積みするためのパレットとして使用可能であり、屋外放置やフォーク リフトによる搬送などの通常の繰返し使用を1年間行った後においてもパレット Pに要求される諸機能、たとえば芯材2の耐荷重性、接合面の剥離が無いこと、 カバー部材1の立上り壁12の欠損が無いこと、荷崩れの無いこと、などの諸機 能は完全に保たれ、さらに長期間の使用に供し得ることを確認している。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、芯材の腐食や芯材に対するカバー部材やクッション材の重な り面の剥離が生じにくいため、芯材を吸湿しやすい強化段ボールで作ってもその 耐荷重性や軽量性が長期間に亘って維持され、同時に、クッション材による緩衝 作用や滑り防止作用が長期間に亘って維持され、パレットに要求される種々の性 質が長期間に亘って良好に発揮されて耐用寿命の長いパレットを提供することが できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるパレットの分解斜視図で
ある。
【図2】上記パレットの一部を省略した断面図である。
【図3】図2のX部を拡大した断面図である。
【図4】上記パレットの使用状態の断面図である。
【図5】従来のパレットの断面図である。
【符号の説明】
P パレット 1 カバー部材 2 芯材 3 クッション材 4 芯材とクッション材の重なり面 11 平板部 12 立上り壁

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 平板部の全周部分に立上り壁が形成され
    たカバー部材と、カバー部材の立上り壁で囲まれた空間
    に収容保持された芯材と、芯材に重ねられたクッション
    材とでなり、芯材とクッション材の重なり面の端縁がカ
    バー部材の立上り壁で覆われていることを特徴とするパ
    レット。
JP6271191U 1991-07-11 1991-07-11 パレット Expired - Lifetime JP2536528Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004091272A1 (ja) * 2003-04-03 2004-10-21 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. 電子回路部品供給装置および電子回路部品装着機

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JPWO2004091272A1 (ja) * 2003-04-03 2006-07-06 富士機械製造株式会社 電子回路部品供給装置および電子回路部品装着機
JP4484819B2 (ja) * 2003-04-03 2010-06-16 富士機械製造株式会社 電子回路部品供給装置

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JP2536528Y2 (ja) 1997-05-21

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