JP2536528Y2 - パレット - Google Patents

パレット

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JP2536528Y2
JP2536528Y2 JP6271191U JP6271191U JP2536528Y2 JP 2536528 Y2 JP2536528 Y2 JP 2536528Y2 JP 6271191 U JP6271191 U JP 6271191U JP 6271191 U JP6271191 U JP 6271191U JP 2536528 Y2 JP2536528 Y2 JP 2536528Y2
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JP
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pallet
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rising wall
core
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JP6271191U
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JPH057635U (ja
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雅之 中谷
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、物品を乗せて搬送する
ためのパレットに関する。
【0002】
【従来の技術】工場間での物品の移送や生産工程におけ
る異工程間での物品の搬送などに用いられるパレットと
して、従来、図5に示したものがあった。このものは、
ポリプロピレン低発泡板でなる硬くて擦傷しにくいカバ
ー部材5と、ベニヤ板などの合板でなる高剛性を備えた
芯材6と、ポリエチレン高発泡板でなるクッション材7
とを、この順に積層しかつ相互に接合して一体化してあ
り、カバー部材5とクッション材7とを芯材6よりもや
ゝ突出させてそれらの間にウレタンゴムでなるコーキン
グ材8を装填したものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、パレットは屋
外に放置されて直射日光や雨水にさらされることが多い
ため、従来のパレットでは、外面に露出しているコーキ
ング材8が比較的早期に劣化してボロボロの状態にな
り、場合によっては欠けや割れが生じてその水密性能が
損なわれてしまい、内部に雨水が浸入してベニヤ板製の
芯材6が腐ったり芯材6に対するカバー部材5やクッシ
ョン材7の接合面が剥がれるといった問題があり、ま
た、このような事態を生じると、クッション材7による
緩衝作用や物品の滑り防止作用が十分に発揮されなくな
ったり、芯材6による荷重支持機能が十分に発揮されな
くなったりする。
【0004】本考案は以上の問題に鑑みてなされたもの
で、芯材とクッション材およびカバー部材との接合面の
剥離や芯材の腐食が生じにくく、芯材による耐荷重性、
クッション材による緩衝作用や滑り防止作用などのパレ
ットに要求される種々の性質が長期間に亘って良好に発
揮されるパレットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のパレットは、平
板部の全周部分に立上り壁が形成されたカバー部材と、
カバー部材の立上り壁で囲まれた空間に収容保持された
芯材と、芯材に重ねられた弾力性を有するクッション材
とでなり、芯材とクッション材の重なり面の端縁がカバ
ー部材の立上り壁で覆われているものである。
【0006】
【作用】この構成であると、芯材とクッション材の重な
り面の端縁がカバー部材の立上り壁で覆われて雨水や直
射日光にさらされなくなる。そして、カバー部材の立上
り壁は、上述したコーキング材に比べると、材料選択の
自由度が高いために耐候性に優れた材料で作ることが容
易になり、そうすることによってパレットに要求される
種々の性質を長期間に亘って良好に発揮させることがで
きるようになる。
【0007】
【実施例】図1に示したように、本考案のパレットは、
合成樹脂製のカバー部材1と、強化段ボールなどの軽量
な材料で作られた芯材2と、合成樹脂の高発泡体でなる
軽量なクッション材3とで構成されている。
【0008】カバー部材1は平板部11の全周部分に背
低の立上り壁12が一体に形成されたものであって、偏
平な矩形状であり、かつ4つの各辺部の中央部に凹入部
13が形成されている。このカバー部材1の材料には物
品が擦れても容易に傷付きを生じないような耐擦傷性、
雨水や直射日光(紫外線)にさらされても湿潤や材料劣
化や色あせなどが容易に起こらないような耐候性、物品
を載置するときに生じる衝撃や移動中の振動などによっ
て容易に破損しないような耐衝撃性、などを有する材料
が選ばれる。具体的には、特に合成樹脂でなくてもよい
が、上掲の諸性質を満たし、しかも軽量性や経済性など
のパレットに要求される他の条件を勘案すると、成形性
に優れた合成樹脂、たとえばポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂などを
用いて一体成形することが得策である。また、カバー部
材1の外表面は、物品との擦れ合いによる傷付きや粉塵
発生を抑え得る程度のフラット面にしておくことが望ま
しく、そうしておくことによってパレット使用に伴う作
業環境の悪化を防止できる。
【0009】芯材2は矩形であって、4つの各辺部の中
央部に凹入部23を有する。この芯材2は物品の荷重を
支持する役割を主に担うものであるから、強化段ボール
のように軽量でありながら高剛性を有し、しかも安価な
材料で製作しておくことが望ましい。芯材2に強化段ボ
ールを用いる場合、それに吸湿防止処理、たとえば樹脂
含浸処理などを施しておいてもよい。芯材2の他の材料
としてはベニヤ板などの合板、硬質の合成樹脂発泡体、
ハニカム構造体などの中からパレットに要求される剛性
などを満足する材料を適宜選択して使用できる。
【0010】クッション材3は矩形であって、4つの各
辺部の中央部に凹入部33を有する。このクッション材
3は物品の滑落を防ぐ役割を主に担うものであるから、
軽量で、物品に強く押し付けられても物品を傷付けるこ
とのない緩衝作用や物品に当たった部分が変形して物品
を位置規制する作用や物品の横滑りを防止する作用を発
揮するような材料、具体的には架橋構造あるいは非架橋
構造の10〜20倍の不連続高発泡樹脂であるポリエチ
レン樹脂を好適に用いることができる。そして、クッシ
ョン材3はその表面が外部に露出する部材であるので、
耐候性に優れ、しかも吸湿性を持たないか、吸湿性に乏
しい材料で作ることが望まれ、その意味でも不連続高発
泡ポリエチレン樹脂のような合成樹脂発泡体がクッショ
ン材3に適する。その他、ウレタンゴムやシリコンゴム
のようなゴム系クッション材、あるいはゴムを発泡させ
た発泡ゴムクッション材も使用できる。
【0011】図2に示すように、芯材2はカバー部材1
の立上り壁12で囲まれた空間に収容保持され、クッシ
ョン材3は芯材2に重ねられる。この場合、芯材2の凹
入部23やクッション材3の凹入部33はカバー部材1
の対応する凹入部13にそれぞれ嵌合される。この構成
において、クッション材3はカバー部材1の立上り壁1
2に圧入状態で嵌合されていることが望ましく、そのよ
うにしておくと、クッション材3と立上り壁12との隙
間が無くなって雨水の浸入が防止されるのみならず、芯
材2が吸湿しやすい強化段ボールで作られていても芯材
2が水分を吸収しにくくなり、芯材2の吸湿による重量
増や強度低下が未然に防止される。その上、芯材2と立
上り壁12との間に隙間が形成されてもパレットPに要
求される機能が損なわれなくなるため、芯材2の製作に
それほどの高精度が要求されなくなるという利点もあ
る。
【0012】このように構成されたパレットPによる
と、芯材2とクッション材3との重なり面4を覆ってい
るカバー部材1の立上り壁12が雨水の内部への浸入を
防止するため、芯材2が強化段ボールのような腐食しや
すくしかも吸湿で軟化しやすい材料で作られていても、
芯材2の腐食や吸湿に伴う軟化を生じない。
【0013】図2あるいは図2のX部を拡大した図3に
示したように、芯材2とクッション材3の重なり面4の
端縁が上記立上り壁12で覆われているのに対し、クッ
ション材3は立上り壁12の端面12aよりもやゝ突き
出ている。このため、物品が直接立上り壁12の端部に
当たりにくくなるので、立上り壁12が過大な荷重を受
けて欠損したり変形したりするといった事態が生じにく
い。また、物品の荷積み・荷卸しの際に人の手が端面1
2aのエッジに触れないので怪我をするおそれが無くな
る。
【0014】また、芯材2とクッション材3とはその重
なり面4の全面を接着剤あるいは粘着剤で接合し、さら
に芯材2の表面とカバー部材1の平板部11の内面、芯
材2およびクッション材3の端面と立上り壁12との重
なり部分を全面で接着剤あるいは粘着剤で接合しておく
ことが望ましく、こうしておくと、カバー部材1、芯材
2、クッション材3、の相互の剥離が生じにくい。そし
て、そのようにした場合において、上記重なり面4や平
板部11の内面や立上り壁12の内面の接着剤または粘
着剤は直射日光にさらされることがなくなるため、それ
らの箇所の接着剤または粘着剤の紫外線劣化が生じにく
くなり、それだけ芯材2とクッション材3との間や、カ
バー部材1と芯材2とクッション材3との間での剥離が
生じにくくなる。
【0015】図4は上記パレットPの使用状態を例示し
ている。この例では、カバー部材1が上になりクッショ
ン材3が下になる姿勢でパレットPを使用し、カバー部
材1に物品Mを規則的に配列して乗せ、それらの物品の
上に別のパレットPを同様の姿勢で多段に重ねてある。
そして、それを、ワイヤやロープ、あるいは専用の紐状
体といった結束帯Rでテーブルパレット100に縛り付
けてある。結束帯Rで縛り付けると、クッション材3は
物品Mに押し付けられた箇所が凹入状に弾性変形し、そ
の弾性変形によって物品Mの位置ずれや滑落が防止され
る。また、結束帯Rで縛り付けたときには、カバー部材
1の立上り壁12がパレットPの反りを抑制するための
補強リブとして機能するため、結束帯Rを縛り付けたと
きの力が各パレットPに確実に伝わり、そのことが荷崩
れ防止に役立つ。なお、カバー部材1の凹入部13に結
束帯Rを通しておくと、その凹入部13が結束帯Rの位
置ずれを防ぐ位置規制溝として役立ち、また、結束帯R
の掛け回し位置を定める溝としても役立つ。
【0016】図4の姿勢でパレットPを使用すると、外
部に露出しているクッション材3がカバー部材1により
上方から覆われて雨水や直射日光に直接さらされないよ
うになり、カバー部材1の内部に雨水が浸入しにくくな
る利点がある。
【0017】以上説明したパレットPにおいて、カバー
部材1としてポリ塩化ビニル樹脂の厚み2mmの硬質成
形品、芯材2として厚み10mmの強化ダンボール、ク
ッション材3として厚み10mmで発泡倍率が15倍程
度の架橋型高発泡ポリエチレン樹脂成形品を用い、縦横
の寸法を1000mm、1200mm、図3に示したク
ッション材3の突出幅Hを2mm、程度にしたものは、
全体重量が5kg程度の軽量になり、しかも自動車エン
ジン部品などの鋳物材を図4のように規則的に配列して
段積みするためのパレットとして使用可能であり、屋外
放置やフォークリフトによる搬送などの通常の繰返し使
用を1年間行った後においてもパレットPに要求される
諸機能、たとえば芯材2の耐荷重性、接合面の剥離が無
いこと、カバー部材1の立上り壁12の欠損が無いこ
と、荷崩れの無いこと、などの諸機能は完全に保たれ、
さらに長期間の使用に供し得ることを確認している。
【0018】
【考案の効果】本考案によれば、芯材の腐食や芯材に対
するカバー部材やクッション材の重なり面の剥離が生じ
にくいため、芯材を吸湿しやすい強化段ボールで作って
もその耐荷重性や軽量性が長期間に亘って維持され、同
時に、クッション材による緩衝作用や滑り防止作用が長
期間に亘って維持され、パレットに要求される種々の性
質が長期間に亘って良好に発揮されて耐用寿命の長いパ
レットを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるパレットの分解斜視図で
ある。
【図2】上記パレットの一部を省略した断面図である。
【図3】図2のX部を拡大した断面図である。
【図4】上記パレットの使用状態の断面図である。
【図5】従来のパレットの断面図である。
【符号の説明】
P パレット 1 カバー部材 2 芯材 3 クッション材 4 芯材とクッション材の重なり面 11 平板部 12 立上り壁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板部の全周部分に立上り壁が形成され
    たカバー部材と、カバー部材の立上り壁で囲まれた空間
    に収容保持された芯材と、芯材に重ねられたクッション
    材とでなり、芯材とクッション材の重なり面の端縁がカ
    バー部材の立上り壁で覆われていることを特徴とするパ
    レット。
JP6271191U 1991-07-11 1991-07-11 パレット Expired - Lifetime JP2536528Y2 (ja)

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