JPH0576297A - 既洗浸漬米の製造方法および製造装置 - Google Patents
既洗浸漬米の製造方法および製造装置Info
- Publication number
- JPH0576297A JPH0576297A JP3239172A JP23917291A JPH0576297A JP H0576297 A JPH0576297 A JP H0576297A JP 3239172 A JP3239172 A JP 3239172A JP 23917291 A JP23917291 A JP 23917291A JP H0576297 A JPH0576297 A JP H0576297A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 精白米を温水で洗浄及び浸漬処理し、浸漬後
の精白米を強制運動させることによって付着水を除去処
理する既洗浸漬米の製造方法。 【効果】 前記付着水の除去処理において、精白米内の
表面近くの部分の乾燥を防止することができ、その結
果、ひび割れや胴割れ等の精白米の不良状態の発生を抑
制できるので、食味及び保存性を向上した既洗浸漬米を
製造することができる。
の精白米を強制運動させることによって付着水を除去処
理する既洗浸漬米の製造方法。 【効果】 前記付着水の除去処理において、精白米内の
表面近くの部分の乾燥を防止することができ、その結
果、ひび割れや胴割れ等の精白米の不良状態の発生を抑
制できるので、食味及び保存性を向上した既洗浸漬米を
製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精白米を温水で洗浄及
び浸漬処理し、浸漬後の精白米の付着水を除去処理する
既洗浸漬米の製造方法、及び、該製造方法を実施する製
造装置に関する。
び浸漬処理し、浸漬後の精白米の付着水を除去処理する
既洗浸漬米の製造方法、及び、該製造方法を実施する製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の既洗浸漬米の製造方法及び製造
装置において、従来では、前記付着水の除去処理を、ヒ
ーターや熱風などを利用した加熱的手段による乾燥によ
って行っていた(例えば特開平02−219549号公
報参照)。
装置において、従来では、前記付着水の除去処理を、ヒ
ーターや熱風などを利用した加熱的手段による乾燥によ
って行っていた(例えば特開平02−219549号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、付着水の除去処理を行う際に、精白米
内の表面近くの部分が不必要に乾燥され、精白米内の内
深部と表面近くの部分との含水量に差を生じて、ひび割
れや胴割れ等の精白米の不良状態が発生するおそれがあ
る。この様な不良状態の既洗浸漬米は、炊飯後にいわゆ
る「水っぽい飯」となって食味が著しく低下し、また、
保存性も低下するという欠点があった。本発明の目的
は、上述の従来欠点を解消する点にある。
来技術によれば、付着水の除去処理を行う際に、精白米
内の表面近くの部分が不必要に乾燥され、精白米内の内
深部と表面近くの部分との含水量に差を生じて、ひび割
れや胴割れ等の精白米の不良状態が発生するおそれがあ
る。この様な不良状態の既洗浸漬米は、炊飯後にいわゆ
る「水っぽい飯」となって食味が著しく低下し、また、
保存性も低下するという欠点があった。本発明の目的
は、上述の従来欠点を解消する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による既洗浸漬米
の製造方法の第1の特徴構成は、前記付着水の除去処理
を、前記浸漬後の精白米を強制運動させることによって
行う点にある。
の製造方法の第1の特徴構成は、前記付着水の除去処理
を、前記浸漬後の精白米を強制運動させることによって
行う点にある。
【0005】本発明による既洗浸漬米の製造方法の第2
乃至第5の特徴構成は、前記第1の特徴構成を実施する
際の、好適な具体構成を特定するものである。すなわ
ち、第2の特徴構成は、前記洗浄及び浸漬処理に用いる
温水が摂氏70度以上である点にある。
乃至第5の特徴構成は、前記第1の特徴構成を実施する
際の、好適な具体構成を特定するものである。すなわ
ち、第2の特徴構成は、前記洗浄及び浸漬処理に用いる
温水が摂氏70度以上である点にある。
【0006】第3の特徴構成は、前記付着水を除去処理
した精白米の水分(重量比)が25〜30%である点に
ある。
した精白米の水分(重量比)が25〜30%である点に
ある。
【0007】第4の特徴構成は、前記付着水を除去処理
した精白米を脱気包装処理又は真空包装処理する点にあ
る。
した精白米を脱気包装処理又は真空包装処理する点にあ
る。
【0008】第5の特徴構成は、前記脱気包装処理又は
前記真空包装処理において脱酸素剤と共に包装する点に
ある。
前記真空包装処理において脱酸素剤と共に包装する点に
ある。
【0009】本発明による既洗浸漬米の製造装置の第1
の特徴構成は、上述した既洗浸漬米の製造方法における
前記第1の特徴構成に係る製造方法を実施する際の、好
適な装置を特定するものである。
の特徴構成は、上述した既洗浸漬米の製造方法における
前記第1の特徴構成に係る製造方法を実施する際の、好
適な装置を特定するものである。
【0010】本発明による既洗浸漬米の製造装置の第2
の特徴構成は、前記第1の特徴構成に係る製造装置にお
いて、前記付着水が除去された精白米を脱気包装処理又
は真空包装処理する装置を備えた点にある。
の特徴構成は、前記第1の特徴構成に係る製造装置にお
いて、前記付着水が除去された精白米を脱気包装処理又
は真空包装処理する装置を備えた点にある。
【0011】
【作用】本発明による既洗浸漬米の製造方法による作用
は次の通りである。第1の特徴構成によれば、浸漬後の
既洗浸漬米を、例えば遠心運動、振動などの強制運動を
させることによって付着水を除去する。従って、この付
着水の除去処理において、精白米内の表面近くの部分の
乾燥を防止することができ、その結果、ひび割れや胴割
れ等の精白米の不良状態の発生を抑制することができ
る。
は次の通りである。第1の特徴構成によれば、浸漬後の
既洗浸漬米を、例えば遠心運動、振動などの強制運動を
させることによって付着水を除去する。従って、この付
着水の除去処理において、精白米内の表面近くの部分の
乾燥を防止することができ、その結果、ひび割れや胴割
れ等の精白米の不良状態の発生を抑制することができ
る。
【0012】第2の特徴構成による作用は以下の通りで
ある。一般に精白米の吸水作用は、浸漬される水温が高
くなるほど促進される。従って、温水による浸漬処理
は、迅速な吸水作用を奏する。又、摂氏70度以上の温
水を使用することにより、同時に低温殺菌の作用を奏す
ることができる。
ある。一般に精白米の吸水作用は、浸漬される水温が高
くなるほど促進される。従って、温水による浸漬処理
は、迅速な吸水作用を奏する。又、摂氏70度以上の温
水を使用することにより、同時に低温殺菌の作用を奏す
ることができる。
【0013】第3の特徴構成による作用は以下の通りで
ある。米の調理方法である炊飯の主たる目的は米の主成
分であるデンプンの糊化であって、一定の水分を必要と
する。従って、精白米に予め水分を含有させておくこと
で、炊飯の際にさらに加水すること無く、デンプンの糊
化に必要な水分をむらなく供給することができる。一
方、炊飯後において残留する水分量は、炊飯の完成品で
ある飯の食味に大きく影響する。すなわち、適当な水分
量より少ない場合は「カタイ飯」となり、多い場合は
「ベチャ飯」となるのである。従って、精白米に重量比
25〜30%の水分を含有させることは、飯の良好な食
味を生み出す作用を奏するのである。
ある。米の調理方法である炊飯の主たる目的は米の主成
分であるデンプンの糊化であって、一定の水分を必要と
する。従って、精白米に予め水分を含有させておくこと
で、炊飯の際にさらに加水すること無く、デンプンの糊
化に必要な水分をむらなく供給することができる。一
方、炊飯後において残留する水分量は、炊飯の完成品で
ある飯の食味に大きく影響する。すなわち、適当な水分
量より少ない場合は「カタイ飯」となり、多い場合は
「ベチャ飯」となるのである。従って、精白米に重量比
25〜30%の水分を含有させることは、飯の良好な食
味を生み出す作用を奏するのである。
【0014】第4の特徴構成による作用は以下の通りで
ある。上記既洗浸漬米を脱気包装処理又は真空包装処理
することによって外気との接触が遮断され、含水率の維
持、及び、品質や衛生状態等の悪化を防止する作用を奏
する。
ある。上記既洗浸漬米を脱気包装処理又は真空包装処理
することによって外気との接触が遮断され、含水率の維
持、及び、品質や衛生状態等の悪化を防止する作用を奏
する。
【0015】第5の特徴構成による作用は以下の通りで
ある。上記既洗浸漬米を脱酸素剤と共に脱気包装処理又
は真空包装処理することによって酸素との接触が遮断さ
れ、酸化を防止し、品質の悪化を防止する作用を奏す
る。
ある。上記既洗浸漬米を脱酸素剤と共に脱気包装処理又
は真空包装処理することによって酸素との接触が遮断さ
れ、酸化を防止し、品質の悪化を防止する作用を奏す
る。
【0016】本発明による既洗浸漬米の製造装置の作用
は次の通りである。製造装置についての第1の特徴構成
による作用は、製造方法についての前記第1の特徴構成
による作用と同様に、浸漬後の既洗浸漬米を、例えば遠
心運動、振動などの強制運動をさせる装置によって付着
水を除去するので、精白米内の表面近くの部分の乾燥を
防止することができ、その結果、ひび割れや胴割れ等の
精白米の不良状態の発生を抑制することができる。
は次の通りである。製造装置についての第1の特徴構成
による作用は、製造方法についての前記第1の特徴構成
による作用と同様に、浸漬後の既洗浸漬米を、例えば遠
心運動、振動などの強制運動をさせる装置によって付着
水を除去するので、精白米内の表面近くの部分の乾燥を
防止することができ、その結果、ひび割れや胴割れ等の
精白米の不良状態の発生を抑制することができる。
【0017】製造装置についての第2の特徴構成による
作用は、製造方法についての前記第4の特徴構成による
作用と同様に、前記既洗浸漬米を脱気包装処理又は真空
包装処理する装置によって包装するので、外気との接触
が遮断され、含水率の維持、及び、品質や衛生状態等の
悪化を防止することができる。
作用は、製造方法についての前記第4の特徴構成による
作用と同様に、前記既洗浸漬米を脱気包装処理又は真空
包装処理する装置によって包装するので、外気との接触
が遮断され、含水率の維持、及び、品質や衛生状態等の
悪化を防止することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明による既洗浸漬米の製造方法によ
る効果は次の通りである。第1の特徴構成によれば、ひ
び割れや胴割れ等の精白米の不良状態の発生を抑制でき
るから、食味及び保存性を向上した既洗浸漬米を製造す
ることができる。
る効果は次の通りである。第1の特徴構成によれば、ひ
び割れや胴割れ等の精白米の不良状態の発生を抑制でき
るから、食味及び保存性を向上した既洗浸漬米を製造す
ることができる。
【0019】第2の特徴構成によれば、浸漬処理を迅速
に行うことができると共に、殺菌処理を同時に行うこと
ができ、作業能率の向上を図ることができる。
に行うことができると共に、殺菌処理を同時に行うこと
ができ、作業能率の向上を図ることができる。
【0020】第3の特徴構成によれば、食味を向上した
既洗浸漬米を製造することができる。
既洗浸漬米を製造することができる。
【0021】第4の特徴構成によれば、既洗浸漬米の保
存性の向上及び食味の維持を図ることができる。
存性の向上及び食味の維持を図ることができる。
【0022】第5の特徴構成によれば、既洗浸漬米の品
質保持を図ることができる。
質保持を図ることができる。
【0023】本発明による既洗浸漬米の製造装置による
効果は次の通りである。第1の特徴構成によれば、上述
した既洗浸漬米の製造方法の第1特徴構成を実施する装
置を提供できる。
効果は次の通りである。第1の特徴構成によれば、上述
した既洗浸漬米の製造方法の第1特徴構成を実施する装
置を提供できる。
【0024】第2の特徴構成によれば、上述した既洗浸
漬米の製造方法の第4特徴構成を実施する装置を提供で
きる。
漬米の製造方法の第4特徴構成を実施する装置を提供で
きる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0026】図1に示す、本実施例の構成は、精白米に
温水を供給してその精白米を洗浄及び浸漬処理する洗浄
浸漬部Aと、浸漬後の精白米を強制運動させることによ
って付着水の除去処理を行う付着水除去部Bと、前記付
着水が除去された精白米を真空包装処理する包装部Cか
ら成る。
温水を供給してその精白米を洗浄及び浸漬処理する洗浄
浸漬部Aと、浸漬後の精白米を強制運動させることによ
って付着水の除去処理を行う付着水除去部Bと、前記付
着水が除去された精白米を真空包装処理する包装部Cか
ら成る。
【0027】洗浄浸漬部Aについて説明すれば、精白米
の洗浄及び浸漬処理を行う洗浄浸漬槽1を主要部として
備え、その洗浄浸漬槽1の上方には、精白米供給バルブ
2(定量送出手段)を低部に備えたホッパー状の精白米
タンク3が設置され、前記洗浄浸漬槽1の底部には、浸
漬後の精白米を下方へ送出する送出バルブ1aが設けら
れるとともに、その近傍には、温水供給バルブ4によっ
て開閉制御される温水供給管5及び、排水バルブ1cに
よって開閉制御される排水管1bが接続されている。ま
た、前記洗浄浸漬槽1の下方には、脱水容器8が、前記
送出バルブ1aより送出された前記浸漬後の精白米を収
納可能なように、台F上に設置されている。
の洗浄及び浸漬処理を行う洗浄浸漬槽1を主要部として
備え、その洗浄浸漬槽1の上方には、精白米供給バルブ
2(定量送出手段)を低部に備えたホッパー状の精白米
タンク3が設置され、前記洗浄浸漬槽1の底部には、浸
漬後の精白米を下方へ送出する送出バルブ1aが設けら
れるとともに、その近傍には、温水供給バルブ4によっ
て開閉制御される温水供給管5及び、排水バルブ1cに
よって開閉制御される排水管1bが接続されている。ま
た、前記洗浄浸漬槽1の下方には、脱水容器8が、前記
送出バルブ1aより送出された前記浸漬後の精白米を収
納可能なように、台F上に設置されている。
【0028】前記洗浄浸漬槽1は、攪拌機7を備えてい
る。攪拌機7は、前記洗浄浸漬槽1の縦軸中心部に設け
られ且つ洗浄モーター12の駆動力によって駆動される
回転軸7aと、両端部が前記回転軸7aに接続されたコ
の字状の攪拌杆7bとを備えてなる。
る。攪拌機7は、前記洗浄浸漬槽1の縦軸中心部に設け
られ且つ洗浄モーター12の駆動力によって駆動される
回転軸7aと、両端部が前記回転軸7aに接続されたコ
の字状の攪拌杆7bとを備えてなる。
【0029】前記温水供給管5の上流端は、給湯器6に
接続され、温水の供給を受ける。
接続され、温水の供給を受ける。
【0030】前記脱水容器8は、網状の部材で構成さ
れ、前記浸漬後の精白米を収納しつつ、水分のみ排出で
きるようになっている。
れ、前記浸漬後の精白米を収納しつつ、水分のみ排出で
きるようになっている。
【0031】洗浄浸漬部Aの使用方法は、以下の様であ
る。材料としての精白米は、前記精白米タンク3内に一
旦収容し、前記精白米供給バルブ2を駆動することによ
って、前記洗浄浸漬槽1内へ定量送出する。また、前記
温水供給バルブ4を操作することにより、前記温水供給
管5から適宜温度の温水を前記洗浄浸漬槽1内に定量供
給する。尚、前記温水供給管5より供給する温水は、給
湯器6によって加温されたものである。
る。材料としての精白米は、前記精白米タンク3内に一
旦収容し、前記精白米供給バルブ2を駆動することによ
って、前記洗浄浸漬槽1内へ定量送出する。また、前記
温水供給バルブ4を操作することにより、前記温水供給
管5から適宜温度の温水を前記洗浄浸漬槽1内に定量供
給する。尚、前記温水供給管5より供給する温水は、給
湯器6によって加温されたものである。
【0032】前記適宜温度の温水とは、例えば、摂氏7
0度以上の温水である。これは前記洗浄及び浸漬処理と
同時に、低温殺菌処理も行うことができるからである。
0度以上の温水である。これは前記洗浄及び浸漬処理と
同時に、低温殺菌処理も行うことができるからである。
【0033】前記洗浄浸漬槽1には、前記温水と共に供
給した前記精白米を適宜時間収容し、かつ前記攪拌機7
によって掻き混ぜ、もって、洗浄及び浸漬処理を行う。
その間、前記温水供給バルブ4及び前記排水バルブ1c
は閉塞状態にあっても良いし、前記排水バルブ1cを操
作することによって洗浄水を排出しながら、前記温水供
給バルブ4を操作することによって適宜温水を供給して
もよい。
給した前記精白米を適宜時間収容し、かつ前記攪拌機7
によって掻き混ぜ、もって、洗浄及び浸漬処理を行う。
その間、前記温水供給バルブ4及び前記排水バルブ1c
は閉塞状態にあっても良いし、前記排水バルブ1cを操
作することによって洗浄水を排出しながら、前記温水供
給バルブ4を操作することによって適宜温水を供給して
もよい。
【0034】前記適宜時間とは、例えば、摂氏70度の
温水で4〜5分間である。これは製造された既洗浸漬米
の含水率を、25〜30%(炊飯後の飯において良好な
食味を奏するのに適当な含水率)にすることができるか
らである。
温水で4〜5分間である。これは製造された既洗浸漬米
の含水率を、25〜30%(炊飯後の飯において良好な
食味を奏するのに適当な含水率)にすることができるか
らである。
【0035】前記洗浄及び浸漬処理が終了した後、前記
送出バルブ1aを操作することにより、前記浸漬後の精
白米を脱水容器8に送出する。この脱水容器8は、前記
付着水除去部Bの一例である遠心脱水機9の内部に、手
動または自動的手段によって収容されるものである。
送出バルブ1aを操作することにより、前記浸漬後の精
白米を脱水容器8に送出する。この脱水容器8は、前記
付着水除去部Bの一例である遠心脱水機9の内部に、手
動または自動的手段によって収容されるものである。
【0036】付着水除去部Bについて説明すれば、前記
脱水容器8と前記遠心脱水機9より成る。
脱水容器8と前記遠心脱水機9より成る。
【0037】前記遠心脱水機9は、中心台13と、前記
中心台13に縦軸心回りで回転自在に取り付けられ且つ
前記脱水容器8を載置できる脱水容器取付部11と、前
記脱水容器取付部11を高速回転させる脱水モーター1
0と、脱水された水分の四散を防ぐハウジング9aとを
備えて成る。
中心台13に縦軸心回りで回転自在に取り付けられ且つ
前記脱水容器8を載置できる脱水容器取付部11と、前
記脱水容器取付部11を高速回転させる脱水モーター1
0と、脱水された水分の四散を防ぐハウジング9aとを
備えて成る。
【0038】前記ハウジング9aは、前記脱水容器8を
出し入れ可能な上部開閉蓋9bと、脱水された水分を排
水するための集水受け皿9c及び排水管9dとを備えて
いる。
出し入れ可能な上部開閉蓋9bと、脱水された水分を排
水するための集水受け皿9c及び排水管9dとを備えて
いる。
【0039】付着水除去部Bの使用方法は、以下の様で
ある。前記浸漬直後の精白米を収納した前記脱水容器8
を、前記脱水容器取付部11に固定し、さらに、前記脱
水モーター10を駆動することにより高速回転による強
制運動をさせる。従って、前記脱水容器8内に収容され
ている前記浸漬後の精白米は、遠心分離作用によって、
その表面に付着した余分なすいぶんのみ取り除かれる。
ある。前記浸漬直後の精白米を収納した前記脱水容器8
を、前記脱水容器取付部11に固定し、さらに、前記脱
水モーター10を駆動することにより高速回転による強
制運動をさせる。従って、前記脱水容器8内に収容され
ている前記浸漬後の精白米は、遠心分離作用によって、
その表面に付着した余分なすいぶんのみ取り除かれる。
【0040】前記付着水が除去された精白米は、手動ま
たは自動的手段によって、前記脱水容器8より取り出し
て前記包装部Cに供給される。
たは自動的手段によって、前記脱水容器8より取り出し
て前記包装部Cに供給される。
【0041】包装部Cについて説明すれば、精白米を計
量し一定量ごとに送出する定量送出装置14と、その下
方にあって、前記計量された精白米の真空包装処理を行
う包装装置15と、前記処理の際に脱酸素剤などの保存
性向上剤を供給する保存性向上剤供給装置16より成
る。
量し一定量ごとに送出する定量送出装置14と、その下
方にあって、前記計量された精白米の真空包装処理を行
う包装装置15と、前記処理の際に脱酸素剤などの保存
性向上剤を供給する保存性向上剤供給装置16より成
る。
【0042】前記定量送出装置14は、ホッパー状の精
白米タンク14aと、精白米を計量し一定量ごとに下方
へ送出する計量送出機14bとを備えて成る。
白米タンク14aと、精白米を計量し一定量ごとに下方
へ送出する計量送出機14bとを備えて成る。
【0043】前記包装装置15は、真空処理を行う装置
と包装袋17を密封する装置とを本体15a内に備え、
包装袋取付部15bに前記包装袋17を装着して成る。
と包装袋17を密封する装置とを本体15a内に備え、
包装袋取付部15bに前記包装袋17を装着して成る。
【0044】前記保存性向上剤供給装置16は、前記計
量送出機14bの近くにあり、前記計量された精白米と
共に脱酸素剤などの保存性向上剤を前記包装装置15に
供給するように設置され、前記保存性向上剤を収納する
収納タンク16aと、適宜、定量の前記保存性向上剤を
前記包装装置15に供給する供給装置16bとを備えて
成る。
量送出機14bの近くにあり、前記計量された精白米と
共に脱酸素剤などの保存性向上剤を前記包装装置15に
供給するように設置され、前記保存性向上剤を収納する
収納タンク16aと、適宜、定量の前記保存性向上剤を
前記包装装置15に供給する供給装置16bとを備えて
成る。
【0045】包装部Cの使用方法は、以下の様である。
前記付着水が除去された精白米は精白米タンク14a内
に一旦収容し、前記計量送出機14bに徐々に供給す
る。前記計量送出機14bは、前記精白米を計量し、適
宜設定された一定量(例えば、前記包装袋17の容量)
の精白米を、順次、前記包装装置15に送出する。
前記付着水が除去された精白米は精白米タンク14a内
に一旦収容し、前記計量送出機14bに徐々に供給す
る。前記計量送出機14bは、前記精白米を計量し、適
宜設定された一定量(例えば、前記包装袋17の容量)
の精白米を、順次、前記包装装置15に送出する。
【0046】前記包装装置15は、予め前記包装袋17
を装着され、前記一定量の精白米を受け取って前記包装
袋17内に収納する。その際、前記保存性向上剤供給装
置16により脱酸素剤などの保存性向上剤が供給され、
前記一定量の精白米と共に前記包装袋17内に収納され
る。
を装着され、前記一定量の精白米を受け取って前記包装
袋17内に収納する。その際、前記保存性向上剤供給装
置16により脱酸素剤などの保存性向上剤が供給され、
前記一定量の精白米と共に前記包装袋17内に収納され
る。
【0047】前記包装袋17は、真空処理を行う装置に
よって袋内の不必要な空気が取り除かれ、密封される。
その後、前記密封された包装袋17を前記包装袋取付部
15bより取り外して、既洗浸漬米を完成する。
よって袋内の不必要な空気が取り除かれ、密封される。
その後、前記密封された包装袋17を前記包装袋取付部
15bより取り外して、既洗浸漬米を完成する。
【0048】〔別実施例〕前記実施例における付着水の
除去処理は、高速回転による遠心分離作用を利用した強
制運動によるものであったが、振動、揺動、その他の複
雑な運動、又はそれらを組み合わせた運動を利用した強
制運動によるものであってもよい。
除去処理は、高速回転による遠心分離作用を利用した強
制運動によるものであったが、振動、揺動、その他の複
雑な運動、又はそれらを組み合わせた運動を利用した強
制運動によるものであってもよい。
【0049】更に、前記実施例における精白米の洗浄及
び浸漬処理は、給湯器6による水温の調整及び送出バル
ブ1aの開閉による浸漬時間の調整によって、種々の別
実施例が考えられる。例えば、摂氏70度以上のさらに
高温の温水を使用することにより、浸漬時間を短縮する
ことができる実施例、摂氏50度以下の温水を使用する
ことにより、洗浄及び浸漬処理時におけるひび割れや胴
割れ等の精白米の不良状態の発生を抑制する実施例 浸漬後の精白米の穀温が異常高温とならぬよう、洗浄浸
漬時間及び温水の温度を一定の範囲に制限する実施例
(例えば、洗浄時間3分、浸漬時間1分の洗浄浸漬処理
において摂氏60度乃至80度の温水を使用する実施
例)などである。更に、上記種々の条件を採用しない場
合には、摂氏80度以上の温水、摂氏60度以下の温水
であっても使用でき、又、洗浄浸漬時間も適宜選択でき
る。
び浸漬処理は、給湯器6による水温の調整及び送出バル
ブ1aの開閉による浸漬時間の調整によって、種々の別
実施例が考えられる。例えば、摂氏70度以上のさらに
高温の温水を使用することにより、浸漬時間を短縮する
ことができる実施例、摂氏50度以下の温水を使用する
ことにより、洗浄及び浸漬処理時におけるひび割れや胴
割れ等の精白米の不良状態の発生を抑制する実施例 浸漬後の精白米の穀温が異常高温とならぬよう、洗浄浸
漬時間及び温水の温度を一定の範囲に制限する実施例
(例えば、洗浄時間3分、浸漬時間1分の洗浄浸漬処理
において摂氏60度乃至80度の温水を使用する実施
例)などである。更に、上記種々の条件を採用しない場
合には、摂氏80度以上の温水、摂氏60度以下の温水
であっても使用でき、又、洗浄浸漬時間も適宜選択でき
る。
【0050】前記脱水容器8は、容器底部を開閉できる
ようにして、前記収納した精白米を容易に排出できるよ
うにしても良い。
ようにして、前記収納した精白米を容易に排出できるよ
うにしても良い。
【0051】上記実施例では、真空包装処理を行う場合
について説明したが、包装袋17内の空気を押し出す程
度の、いわゆる脱気包装処理を行わせてもよい。そし
て、前記脱酸素剤は、この脱気包装処理の場合に、特に
有効となる。つまり、脱気包装処理においては、包装袋
内の真空状態による精白米の圧着や荷積み等の押圧状態
による精白米の圧着を防止するために、前記包装袋17
を密封する際、ある程度の空気を残すからである。
について説明したが、包装袋17内の空気を押し出す程
度の、いわゆる脱気包装処理を行わせてもよい。そし
て、前記脱酸素剤は、この脱気包装処理の場合に、特に
有効となる。つまり、脱気包装処理においては、包装袋
内の真空状態による精白米の圧着や荷積み等の押圧状態
による精白米の圧着を防止するために、前記包装袋17
を密封する際、ある程度の空気を残すからである。
【0052】上記脱気包装処理又は上記真空包装処理に
おいて、上記保存性向上剤は、各種変更できる。
おいて、上記保存性向上剤は、各種変更できる。
【0053】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明方法による既洗浸漬米の製造装置の一実
施例を示す側面図
施例を示す側面図
A 洗浄浸漬部 B 付着水除去部 C 包装部 8 脱水容器
Claims (7)
- 【請求項1】 精白米を温水で洗浄及び浸漬処理し、浸
漬後の精白米の付着水を除去処理する既洗浸漬米の製造
方法であって、 前記付着水の除去処理を、前記浸漬後の精白米を強制運
動させることによって行う既洗浸漬米の製造方法。 - 【請求項2】 前記洗浄及び浸漬処理に用いる温水が摂
氏70度以上である請求項1記載の既洗浸漬米の製造方
法。 - 【請求項3】 前記付着水を除去処理した精白米の水分
(重量比)が25〜30%である請求項1又は2記載の
既洗浸漬米の製造方法。 - 【請求項4】 前記付着水を除去処理した精白米を脱気
包装処理又は真空包装処理する請求項1乃至3のいずれ
かに記載の既洗浸漬米の製造方法。 - 【請求項5】 前記脱気包装処理又は前記真空包装処理
において脱酸素剤と共に包装する請求項1乃至4のいず
れかに記載の既洗浸漬米の製造方法。 - 【請求項6】 精白米を温水で洗浄及び浸漬処理する洗
浄浸漬部Aと、前記浸漬後の精白米の付着水を除去処理
する付着水除去部Bとを備えた既洗浸漬米の製造装置で
あって、 前記付着水除去部Bが、前記浸漬後の精白米を収納する
脱水容器8と、それを強制運動させる駆動装置とによっ
て構成される既洗浸漬米の製造装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の装置であって、前記付
着水が除去された精白米を脱気包装処理又は真空包装処
理する包装部Cを備えた既洗浸漬米の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3239172A JP2648258B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 既洗浸漬米の製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3239172A JP2648258B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 既洗浸漬米の製造方法および製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576297A true JPH0576297A (ja) | 1993-03-30 |
JP2648258B2 JP2648258B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=17040798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3239172A Expired - Fee Related JP2648258B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 既洗浸漬米の製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2648258B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3537386B2 (ja) | 2000-07-31 | 2004-06-14 | 株式会社クボタ | 既洗浸漬米の製造装置 |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP3239172A patent/JP2648258B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2648258B2 (ja) | 1997-08-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |