JPH0576178A - スイツチング電源装置 - Google Patents

スイツチング電源装置

Info

Publication number
JPH0576178A
JPH0576178A JP25846991A JP25846991A JPH0576178A JP H0576178 A JPH0576178 A JP H0576178A JP 25846991 A JP25846991 A JP 25846991A JP 25846991 A JP25846991 A JP 25846991A JP H0576178 A JPH0576178 A JP H0576178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
voltage
primary winding
capacitor
fet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25846991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3365418B2 (ja
Inventor
Bunken Ko
文建 顧
Kosuke Harada
耕介 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanken Electric Co Ltd filed Critical Sanken Electric Co Ltd
Priority to JP25846991A priority Critical patent/JP3365418B2/ja
Publication of JPH0576178A publication Critical patent/JPH0576178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3365418B2 publication Critical patent/JP3365418B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゼロボルトスイッチングが可能なスイッチン
グレギュレータの構成を簡単にする。 【構成】 1次巻線3と、2次巻線6と、3次巻線7
と、角形可飽和磁心9を有する可飽和トランス2を設け
る。1次巻線3に直列にFET5を接続すると共に共振
用リアクトル4を接続する。FET5に並列に共振用コ
ンデンサ10を接続する。3次巻線7をFET10のゲ
ート・ソース間に接続する。磁心9が正方向で飽和する
と、リアクトル4とコンデンサ10の共振が生じると共
にFET5がターンオフする。コンデンサ10の電圧に
基づいて磁心9が負方向に磁化され、飽和に至ると、再
び共振が生じ且つターンオン動作が生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自励型DC−DCコン
バータ等のスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スイッ
チング素子をPWMパルスで制御する形式の他励型スイ
ッチングレギュレータは種々の分野で使用されている。
しかし、この他励型スイッチングレギュレータの直流電
圧断続用のスイッチング素子のターンオン及びターンオ
フは、零電流及び零電圧の状態で行われないために、比
較的大きいスイッチング損失が生じる。また、ターンオ
フ時にサージ電圧が発生するために、これを吸収するた
めのスナバ回路が必要になる。
【0003】この種の欠点を解決するものとして、正弦
波で動作する共振型コンバータが提案されている。この
共振型コンバータによれば、零電流スイッチング又は零
電圧スイッチングが可能になり、スイッチング損失及び
電圧サージ/電流サージを低減させることができる。し
かし、共振を利用するため、高周波電流/電圧の実効値
が非常に大きくなり、これによってスイッチング素子の
コンダクション損失、磁気部品の鉄損及び銅損が増え
る。
【0004】共振型コンバータの問題点を解決するため
に、ターンオフ及び/又はターンオン時のみ共振させる
部分共振型コンバータが提案されている。しかし、従来
の部分共振型コンバータでは、部分共振のためのスイッ
チング素子が必要になり、装置がコスト高になった。
【0005】そこで、本発明はスイッチング電源装置の
効率の向上及びコストの低減を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、可飽和磁心と1次巻線と2次巻線と3次巻
線とを有する可飽和トランスと、前記1次巻線に接続さ
れた直流電源と、前記1次巻線に直列に接続されたスイ
ッチング素子と、前記スイッチング素子の一方の主端子
と他方の主端子との間に接続されたコンデンサ及び/又
は浮遊容量と、前記1次巻線に直列に接続されたリアク
トル及び/又は前記1次巻線のインダクタンスと、前記
スイッチング素子の制御端子に接続された起動回路とを
備え、前記3次巻線が前記スイッチング素子の前記制御
端子と前記他方の主端子との間に接続されており、且つ
前記コンデンサ及び/又は浮遊容量と前記リアクトル及
び/又は前記1次巻線のインダクタンスが前記スイッチ
ング素子のオン・オフの繰返し周波数よりも高い周波数
で共振する静電容量値とインダクタンス値を有している
ことを特徴とするスイッチング電源装置に係わるもので
ある。
【0007】請求項2に示すように、更に、4次巻線
と、ここに制御電流を流すための制御電流源を設けるこ
とが望ましい。
【0008】請求項3に示すように、直流出力を得るた
めの整流平滑回路を設けることができる。
【0009】請求項4に示すように、2次巻線と整流平
滑回路との間に磁気増幅器(マグアンプ)を接続し、こ
れを制御することによって出力電圧を調整することがで
きる。
【0010】第1及び第2の可飽和トランスと第1及び
第2のスイッチング素子等から成る2つのスイッチング
回路を並列に設けることができる。この場合には、第1
及び第2のスイッチング素子を交互にオン・オフする。
【0011】
【作用】可飽和磁心はスイッチング素子のターンオン及
びターンオフを生じさせるために働きを有すると共に、
1次巻線のインダクタンス値が大きい状態と小さい状態
とを作り出す働きを有する。磁心が飽和して1次巻線の
インダクタンス値が小さい時に、リアクトル及び/又は
1次巻線のインダクタンスと、コンデンサ及び/又は浮
遊容量の静電容量との共振が生じる。磁心が非飽和状態
の時には1次巻線のインダクタンスが大きくなり、共振
が中断される。3次巻線はスイッチング素子を正帰還制
御する。請求項2の4次巻線は1次巻線側の共振回路に
バイアス電流を流す。バイアス電流のレベルを変えると
オフ時間幅が変化して出力電圧が変化する。請求項3の
整流平滑回路は直流出力を得るためのものである。請求
項4のマグアンプは電圧制御に使用される。
【0012】
【第1の実施例】次に、図1〜図10を参照して本発明
の第1の実施例に係わるスイッチング電源装置を説明す
る。
【0013】図1において、整流回路と平滑回路又は蓄
電池等から成る直流電源1の一端と他端との間には可飽
和トランス2の1次巻線3と共振用リアクトル4とスイ
ッチング素子としての絶縁ゲート型FET(電界効果ト
ランジスタ)5との直列回路が接続されている。可飽和
トランス2は一次巻線3の他に、2次巻線6、3次巻線
7、4次巻線8、及び可飽和磁心9を有する。
【0014】共振用リアクトル4は1次巻線3に対して
直列に接続されている。共振用コンデンサ10はFET
5のドレイン(第1の主端子)とソース(第2の主端
子)との間に接続されている。FET5は破線で示すよ
うにドレイン・ソース間に浮遊容量Cs を有し、更にダ
イオードDs を内蔵している。共振用リアクトル4のイ
ンダクタンス値をL1 、1次巻線3のインダクタンス値
をL2 、L1 とL2 の和のインダクタンス値をLr、共
振用コンデンサ10の静電容量値をC1 、このC1 と浮
遊容量Cs との和の容量値をCr とした場合に、Lr と
Cr の直列共振回路が形成される。Lr とCr の値は、
これによる共振周波数がFET5のオン・オフの繰返し
周波数よりも十分に高くなるように設定されている。各
部の定数は次の通りである。FET5は2SK577で
あり、ドレイン・ソース間の浮遊(寄生)容量Cs は約
700pF、コンデンサ10の容量C1 は約6.8n
F、リアクトル4のインダクタンス値L1は約7.7μ
F、トランス2の飽和インダクタンスL2 は約1.4μ
H、電源電圧Va が140Vの時のスイッチング周波数
は118kHzである。
【0015】出力回路を構成するために、2次巻線6に
は、ダイオード11、12と、平滑用リアクトル13
と、平滑用コンデンサ14とから成る整流平滑回路15
が接続され、この整流平滑回路15の出力端子16、1
7間に負荷18が接続されている。
【0016】3次巻線7は帰還による自励動作を可能に
するために結合コンデンサ19を介してFET5のゲー
ト(制御端子)とソースとの間に接続されている。FE
T5のゲート・ソース間に対して並列であると共に、3
次巻線7と結合コンデンサ19とに対しても並列になる
ようにツエナーダイオード20とダイオード21の直列
回路が接続されている。コンデンサ19とツエナーダイ
オード20はゲート・ソース間電圧の正方向最大増幅値
をツエナー電圧Vz までシフトダウンし、t1〜t4 間
におけるゲ−ト・ソ−ス間電圧をゲ−トしきい値Vthよ
り低くさせる働きを有する。
【0017】起動抵抗22は直流電源1とFET5のゲ
ートとの間に接続されている。なお、起動抵抗22を起
動パルスを与える回路等に置き換えることができる。
【0018】4次巻線8には制御電流源23が接続され
ている。制御電流源23から4次巻線8に流す電流を変
化させると、1次巻線3と共振用リアクトル4と共振用
コンデンサ10及び浮遊容量Cs に流れるバイアス電流
Ib が変化し、可飽和磁心9の飽和に達するまでの時間
幅が変化し、FET5のオフ時間幅が変化する。
【0019】
【動作】まず、負荷18を接続しないで出力端子16、
17を開放した無負荷状態であると共に、制御電流源2
3を4次巻線8から切り離した無制御状態における動作
を、図2〜図7を参照して説明する。磁心9が非飽和状
態にあり、FET5がオンの時には、図2のt1 以前及
びt4 〜t5 区間に示すように、FET5及びコンデン
サ10の両端子間電圧Vc は実質的に0ボルト、無負荷
であるので1次巻線3に流れる電流I1 は0、1次巻線
3に印加される電圧Vb は直流電源1の電圧Va とな
る。FET5のオン期間には磁心9の磁束φはB−H曲
線(特性線)のa−b区間に従って直線的に増大する。
図4はFET5のオン期間即ちt1 以前及びt4 〜t5
区間の等価回路を示す。
【0020】磁心9の磁化状態がb点に至ると、磁心9
が飽和し、1次巻線3のインダクタンスL2 が小さくな
り、1次巻線3のインダクタンスL2 とリアクトル4の
インダクタンスL1 との和のインダクタンスLr とコン
デンサ10の容量C1 と浮遊容量Cs との和の容量Cr
と直列共振が図5に示す等価回路で生じ、電流I1 が流
れ、コンデンサ10及び浮遊容量Cs が充電され、この
電圧Vc が図2のt1〜t2 区間に示すように電源電圧
Va の2倍の値2Va に向って上昇する。従って、t1
〜t2 のターンオフ期間においてFET5の両端電圧V
c は図2に示すように正弦波状に徐々に増大する。t1
〜t2 区間で磁心9が飽和すると、3次巻線の電圧が低
下し、FET5のゲート・ソース間電圧Vgsがしきい値
電圧Vtよりも低くなるため、FET5はターンオフす
る。磁心9がB−H曲線のc点まで磁化された後に磁束
φの減少が生じ、d点で再び非飽和状態に移行する。
【0021】磁心9の磁化状態がB−H曲線のd−eの
区間では、磁心9が非飽和状態にあるので、1次巻線3
のインダクタンスL2 が非常に大きくなり、共振動作が
中断し、コンデンサ10及び浮遊容量Cs の電圧Vc は
図2のt2 〜t3 区間に示すように2Va に保持され
る。この結果、1次巻線3にはVa −2Va =−Va の
電圧が連続的に印加され、磁心9は逆方向に励磁され、
磁束φは図2に示すように−φs に向って変化する。B
−H曲線のe点になると、負方向の飽和状態になる。な
お、t2 〜t3 区間の等価回路を図6で示すことができ
る。
【0022】B−H曲線のe−f−a区間では図2のt
3 〜t4 区間の変化になる。即ち、飽和によって1次巻
線3のインダクタンスが小さくなるので、図7に示す共
振回路が形成される。これにより、コンデンサ10及び
浮遊容量Cs から成る共振容量Cr の電圧Vc 即ちFE
T5のドレイン・ソース間電圧は図2に示すように正弦
波に従って徐々に低下し、FET5がオンになるまでに
零に戻る。B−H曲線のf点を過ぎると、3次巻線7に
正方向電圧が発生し、FET5がオン駆動される。しか
る後、B−H曲線のa−b−c−d−e−fの動作が繰
返して生じる。なお、t1 〜t2 期間とt3 〜t4 期間
の時間幅はほぼ同一である。
【0023】図8は負荷状態の各部の状態を示す。図8
の負荷状態での1次巻線3に流れる電流I1 は図8に示
すFET5に流れる電流Is と図2に示した共振時の電
流I1 との合成になる。電流以外の各部の状態変化は図
2と同一である。図8のFET5の両端電圧Vc と電流
Is との関係から明らかなように、t1 〜t2 のターン
オフ期間及びt3〜t4 のターンオン期間において、零
ボルトスイッチングが達成されている。
【0024】図1の回路で4次巻線8に制御電流源23
から電流を流し、この値を変えると出力電圧が変化す
る。即ち、図1に示すように正方向の制御電流Ic を流
すと、1次巻線3の巻数N1 と4次巻線8の巻数N4 と
の比に対応したバイアス電流Ib がIb =(N4 /N1
)Ic に従って1次巻線3側に流れ、これがコンデン
サ10及び浮遊容量Cs の充電に寄与する。この結果、
図9に示すようにオフ期間のコンデンサ10の電圧Vc
が線形的に上昇し、トランス2の負方向の励磁が加速さ
れ、磁心9は早く負方向に飽和する。図9の点線で示す
波形は制御電流Icを流さない時のコンデンサ電圧Vc
を示す。図9の点線の波形と実線の波形との比較から明
らかなように、制御電流Ic を流すと、オフ時間幅が短
くなる。オフ期間におけるコンデンサ電圧Vc の傾きは
制御電流Icの変化に対応して変化する。従って、出力
端子16、17間の電圧を検出し、この検出電圧が増大
した時に制御電流が減少するように制御電流源23を制
御することによって出力電圧の定電圧制御が達成され
る。
【0025】制御電流Ic を図1とは反対の負方向に流
してもコンデンサ10の電圧Vc は図10に示すように
変化する。この場合には図9と逆に電圧Vc が低下す
る。これによって電圧制御は可能になるが、コンデンサ
電圧Vc をオフ期間中に零まで低下させることが不可能
になり、零ボルトスイッチングができない。従って、制
御電流Ic を図1に示すように正方向に流すことが望ま
しい。
【0026】本実施例によれば、零ボルトスイッチング
動作が可能であると共に自励発振させることが可能なス
イッチング電源装置を極めて簡単な回路で構成すること
ができる。またスナバー回路が不要になる。この結果、
スイッチング電源装置の効率を高めることができる。
【0027】
【第2の実施例】次に、図11に示す第2の実施例のス
イッチング電源装置を説明する。但し、図11及び後述
する図12において、図1と共通する部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。図11では図1の4次
巻線8と制御電流源23の代りに、マグアンプ(磁気増
幅器)30と制御電流源31が設けられている。制御電
流源31は2次巻線6の負方向電圧に基づいてマグアン
プ30をリセットする方向の電流を流す。この制御電流
源31で流す電流の値を出力電圧に基づいて制御するこ
とによってマグアンプ30が飽和するまでの時間幅が変
化し、結局、ダイオード11の出力段のパルス幅が変化
する。出力電圧制御方法以外は図11の回路と図1の回
路が同一であるので、第2の実施例によっても第1の実
施例と同一の効果を得ることができる。
【0028】
【第3の実施例】図12に示す第3の実施例のスイッチ
ング電源装置は、一般にVAN−ALLEN回路と呼ば
れているプッシュプル型コンバータである。このスイッ
チング電源装置は、図1と同様なスイッチング回路を2
個有する。第1のトランス2は1次巻線3と、2次巻線
6と、3次巻線7と、4次巻線8と、可飽和磁心9とを
有し、第2のトランス2aは、1次巻線3aと2次巻線
6aと、3次巻線7aと、4次巻線8aと、可飽和磁心
9aとを有する。1次巻線3、3aにはFET5、5a
がリアクトル4、4aを介して夫々直列に接続されてい
る。FET5、5aにはコンデンサ10、10aが夫々
並列接続されている。各FET5、5aはダイオードD
s 、Dsaを内蔵し、且つ浮遊容量(図示せず)を夫々有
する。電源1は1次巻線3、3aとFET5、5aとの
間に接続されている。2次巻線6、6aの同極性の一端
は互いに接続され、他端も互いに接続されている。従っ
て、2つの2次巻線6、6aによる閉回路が生じてい
る。2つの2次巻線6、6aの一端及び他端はライン3
1、32によって4つのダイオ−ド33、34、35、
36から成るブリッジ型全波整流回路に接続されてい
る。この整流回路の出力段にはリアクトル37とコンデ
ンサ38とから成る平滑回路が設けられている。3次巻
線7、7aは結合コンデンサ19、19aを介してFE
T5、5aのゲート・ソース間に夫々接続されている。
FET5、5aのゲート・ソース間にはツエナーダイオ
ード20、20aとダイオード21、21aの直列回路
が夫々接続されている。4次巻線8、8aは互いに直列
に接続され、共通の制御電流源23に接続されている。
【0029】図12の回路において、起動抵抗Rによっ
てFET5aがタ−ンオフされると、1次巻線3aに電
源1の電圧Vaが印加される。FET5aのオンは3次
巻線7aの電圧で保持される。この時2次巻線6aに発
生する電圧によって2次巻線6a、ダイオ−ド33、リ
アクトル37、コンデンサ38、ダイオ−ド36の閉回
路で電流が流れる。同時に2次巻線6aの電圧が2次巻
線6に印加される。3次巻線7の電圧はFET5をオフ
に保つ向きを有するので、FET5はオフを維持する。
図13のt1 時点になって可飽和磁心9aが飽和する
と、FET5aがタ−ンオフし、コンデンサ10aとリ
アクトル4aと1次巻線3aと電源1から成る共振回路
が形成され、コンデンサ10aの電圧V10aが図13に
示すように正弦波状に上昇する。また、コンデンサ10
とリアクトル4と1次巻線3と電源1とから成る共振回
路も形成され、コンデンサ10の電圧V10が図13に示
すように正弦波状に下る。1次巻線3aの電圧は図13
のt1 〜t2 区間の中間で反転し、その後t2 でFET
5がタ−ンオフする。FET5のオン期間(t2 〜t3
)では、1次巻線3に電源1の電圧が印加され、2次
巻線6の電圧によって、2次巻線6とダイオ−ド35と
リアクトル37とコンデンサ38とダイオ−ド34から
成る回路に電流が流れる。t2 〜t3 期間には3次巻線
7にFET5をオン駆動する電圧が得られ、3次巻線7
aにFET5aをオフ制御する電圧が得られる。t3 時
点で可飽和磁心9が飽和すると、FET5はタ−ンオフ
し、t3 〜t4 期間においてもt1 〜t2 期間と同様な
共振動作が生じ、コンデンサ10a、10の電圧V10a
、V10が図13に示すように変化する。t3 〜t4 期
間の中間で1次巻線3、3aの電圧が反転し、t4 でF
ET5aがタ−ンオンし、t1以前と同一の状態が生じ
る。図12の回路で制御巻線8、8aの電流を変える
と、図13のT2 で示す期間t1 〜t2 及びt3 〜t4
が変化し、出力電圧が調整される。
【0030】図12の回路においても、磁心9、9aの
飽和時に共振が生じ、ターンオン期間及びターンオフ期
間のFET5、5aのドレイン・ソース間電圧が正弦波
になり、ゼロボルトスイッチングが達成される。
【0031】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 1次巻線3のインダクタンスが大きい場合に
は、リアクトル4を省くことができる。また、浮遊容量
Cs が大きい場合にはコンデンサ10を省くことができ
る。 (2) FETの代りにバイポーラトランジスタ等の別
のスイッチング素子を使用することができる。 (3) 図1の整流平滑回路15を省いてインバータ回
路にすることができる。 (4) 図1の1次巻線3の上側端子と電源1との間に
スイッチング素子としてFETを付加し、この付加した
FETの駆動回路として3次巻線7と同一の巻線を設け
ることができる。 (5) 図12のリアクトル4の代りに、2つのリアク
トルを用意し、1次巻線3、3aに夫々直列に接続する
ことができる。 (6) 図1でリアクトル4を1次巻線3と電源1の間
に移動することができる。
【0032】
【発明の効果】上述から明らかなように各請求項の発明
によれば、簡単な回路で自励発振させることが可能にな
り、且つターンオン期間及びターンオフ期間のスイッチ
ング素子の電圧を共振動作で正弦波にしてゼロボルトス
イッチングを達成することが可能になる。従って、効率
の高いスイッチング電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のスイッチング電源装置を示す回
路図である。
【図2】図1の回路の無負荷、無制御時のVc 、I1 、
Vb 、Vgs、φを示す波形図である。
【図3】可飽和磁心のB−H特性図である。
【図4】図1のFETのオン期間の等価回路図である。
【図5】図1のFETのターンオフ期間の等価回路図で
ある。
【図6】図1のFETのオフ期間の等価回路図である。
【図7】図1のFETのターンオン期間の等価回路図で
ある。
【図8】図1の回路の負荷時のVc 、I1 、Vb 、Vg
s、φ、Is を示す波形図である。
【図9】図1の制御巻線に正方向の制御電流を流した時
のコンデンサの電圧Vc を示す波形図である。
【図10】図1の制御巻線に負方向の制御電流を流した
時のコンデンサの電圧Vc を示す波形図である。
【図11】第2の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【図12】第3の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【図13】図12の各部の状態を示す波形図である。
【符号の説明】
1 電源 2 可飽和トランス 3 1次巻線 4 リアクトル 5 FET 6 2次巻線 7 3次巻線 8 4次巻線 9 可飽和磁心 10 コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可飽和磁心と1次巻線と2次巻線と3次
    巻線とを有する可飽和トランスと、 前記1次巻線に接続された直流電源と、 前記1次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、 前記スイッチング素子の一方の主端子と他方の主端子と
    の間に接続されたコンデンサ及び/又は浮遊容量と、 前記1次巻線に直列に接続されたリアクトル及び/又は
    前記1次巻線のインダクタンスと、 前記スイッチング素子の制御端子に接続された起動回路
    とを備え、前記3次巻線が前記スイッチング素子の前記
    制御端子と前記他方の主端子との間に接続されており、
    且つ前記コンデンサ及び/又は浮遊容量と前記リアクト
    ル及び/又は前記1次巻線のインダクタンスが前記スイ
    ッチング素子のオン・オフの繰返し周波数よりも高い周
    波数で共振する静電容量値とインダクタンス値を有して
    いることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記トランスの4次巻線と、この
    4次巻線に制御電流を流す制御電流源とを有することを
    特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記2次巻線に接続された整流平
    滑回路を有することを特徴とする請求項1又は2記載の
    スイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記2次巻線と前記整流平滑回路
    との間に接続された磁気増幅器(マグアンプ)と、この
    マグアンプを制御する回路とを有することを特徴とする
    請求項3記載のスイッチング電源装置。
JP25846991A 1991-09-10 1991-09-10 スイッチング電源装置 Expired - Fee Related JP3365418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25846991A JP3365418B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 スイッチング電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25846991A JP3365418B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 スイッチング電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0576178A true JPH0576178A (ja) 1993-03-26
JP3365418B2 JP3365418B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=17320662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25846991A Expired - Fee Related JP3365418B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 スイッチング電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3365418B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000041292A1 (en) * 1999-01-06 2000-07-13 Indigo Manufacturing Inc. Self oscillating power converter circuit
JP2008289295A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Sanken Electric Co Ltd 直流変換装置
JP2009095224A (ja) * 2007-06-01 2009-04-30 Power Integrations Inc フライバック電源の2つの調整出力を制御する方法および装置
US7831128B2 (en) 2004-08-03 2010-11-09 Funai Electric Co., Ltd. Video and audio recording apparatus
JP2016063732A (ja) * 2014-09-15 2016-04-25 Tdk株式会社 スイッチング電源装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000041292A1 (en) * 1999-01-06 2000-07-13 Indigo Manufacturing Inc. Self oscillating power converter circuit
GB2362043A (en) * 1999-01-06 2001-11-07 Indigo Mfg Inc Self oscillating power converter circuit
GB2362043B (en) * 1999-01-06 2003-06-18 Indigo Mfg Inc Self oscillating power converter circuit
US7831128B2 (en) 2004-08-03 2010-11-09 Funai Electric Co., Ltd. Video and audio recording apparatus
JP2008289295A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Sanken Electric Co Ltd 直流変換装置
JP2009095224A (ja) * 2007-06-01 2009-04-30 Power Integrations Inc フライバック電源の2つの調整出力を制御する方法および装置
JP2016063732A (ja) * 2014-09-15 2016-04-25 Tdk株式会社 スイッチング電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3365418B2 (ja) 2003-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100297340B1 (ko) 비대칭플라이백컨버터
US6349046B2 (en) Switching power supply circuit
JP3199423B2 (ja) 共振形フォワードコンバ−タ
JP5736887B2 (ja) 高電圧インバータ装置
JPS59178970A (ja) 調節されたdc−dcコンバ−タ
US4829232A (en) Nonlinear resonant switch and converter
US20060126364A1 (en) Switching power supply circuit
US6580625B2 (en) Power supply circuit for driving power transistor
JPH0550234B2 (ja)
JP3365418B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH0591736A (ja) 電源回路
JP3137155B2 (ja) Dc−dcコンバ−タ
JP3008647B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2000125560A (ja) スイッチング電源装置
JP4123508B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2604302Y2 (ja) 共振形dc−dcコンバータ
JPH04165956A (ja) 共振形コンバータ
JPS61277372A (ja) 電源装置
JPS645992Y2 (ja)
JPH09163735A (ja) 共振型スイッチング電源装置
JPS6356168A (ja) 磁気制御形スイツチングレギユレ−タ
JP4305108B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2856087B2 (ja) スイッチング電源
JP2736713B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JP4257625B2 (ja) Dc−dcコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101101

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees